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ミラちゃん家――あちらもこちらも探り合い


ストーリー Story

●フトゥールム・スクエアの外
 黒いマスチフの姿をした魔物【黒犬】は現在、とある山間の村から山を四つ超えた先にある、坑道の奥に潜んでいる。
 坑道は数年前大規模な落盤事故が起き、放棄されたものだ。多数の死者が出た場所として忌避され荒れ果てたその場所は、ここ一年ほどゴブリンの群れの住処となっていた。黒犬はそのゴブリンたちを軒並み丸焼けにして、所有権を奪った次第。

 坑道に散らばっている岩また岩。黒犬はそれをガリガリやっている。歯ごたえのいいものを噛んでいると気分が落ち着くのだ。なにしろ根は犬なもので――骨があれば一番よかったけど。
 闇の中黄色い目をらんらんと光らせ、炎交じりの鼻息を吹く。
 そこに十数匹の犬たちが入ってきた。謁見でも受けるような調子で、黒犬の前で伏せをし、尻尾を振る。
 黒犬は彼らに犬語で尋ねた。
「俺が言い付けたとおり、フトゥールム・スクエアに行ってきたか?」
 犬たちもまた犬語で答える。
「イッテキタ」
「キタ」
「俺が教えた小僧の匂いを、追いかけたか?」
「オイカケタ」
「オイカケタ」
「それはフトゥールム・スクエアのどこに行った?」
「ヤマノナカ」
「ヤーマ」
 この犬たちは全て普通の犬だ。知力は乏しい。だから、問いに対して断片的な言葉しか返せない。
 黒犬はそれがまどろっこしくてならなかった。もっと細かい情報が知りたいのに、と不満げな唸りを上げる。
 犬たちは脅え、尻尾を股の間に挟んだ。
「もういい、行け」
 と言われたのを幸い、逃げるように来た道を戻って行く。
 黒犬は一人、フンと鼻息を吹き出した。そしてまた岩を噛み砕き気を落ち着け、現状を整理する。

『呪いを解くカギを知っている【カサンドラ】は、間違いなくフトゥールム・スクエアにいる』
『新しく手下にした【トーマス・マン】は、問題なくフトゥールム・スクエアに潜入している』

(あの小僧、うまくカサンドラの居場所を突き止めてくるといいんだが……)
 黒犬がトーマスに期待しているのは、今のところそれだけだ。どう考えてみても、彼が戦力になるわけはないから。なればなお便利だったのにとは思うが。
(全くもって、忌ま忌ましい。なぜ俺がちまちまこんなことをしなきゃならんのだ。本当ならもっと、やりたい用に出来ているはずなのに。そもそもは【赤猫】が。あの飲んだくれのろくでなしが――)
 思い出し怒りで、黒犬がうおおと吠えた。その振動で天井がちょっと崩れ落ちてきた。
 だが、黒犬はびくともしない。首をうるさそうに振って、脳天に落ちてきた岩を落としただけである。

●フトゥールム・スクエアの中
 保護施設。
 隠し部屋に潜んでいるカサンドラは、訪ねてきた面々を前に、思いつめた顔で言った。
「……私、トーマスくんに会って、ちゃんと話をするべきなのじゃないかなと思うんです」
 【アマル・カネグラ】は、慌ててそれを止める。
「駄目ですよそんなことしたら。トーマスくんはあなたを狙っている黒犬と繋がりがあるかもしれないんですから」
「……だからこそ、話をした方がいいように思うんです……もしかしたら、私、自分では忘れているけれど、あの魔物との間に、何か約束みたいなことしたんじゃないかって……『呪いを解くカギ』についての。そもそも、黒犬の言う呪いというのが何なのかさえ、まだ分かっていない状態で」
 この際だから、一度その内容を把握したい、とカサンドラは言う。
「そうすれば、この状況を打開するためのヒントが得られるかも……黒犬があの子を送り込んできたとするならば、私の居場所は大体分かっているということになります。もし黒犬が学園に乗り込んできたら、被害が出るかも知れませんし……黒犬の目的が呪いを解くカギにあるとするなら、それさえ見つけ与えてやれば、以降こちらにつきまとわなくなるのではないか……と」
「どうでしょうねえ。一度言うことを聞いてやったらあの魔物、また何か別の要求をしてきそうじゃないですか? 執念深いとか言われているみたいですし」
 保護施設運営顧問教諭【ドリャエモン】は頭を悩ませる。
「まあ、トーマスが黒犬から一体何を聞かされたのか。そこのあたりは是非とも確かにゃなるまいな。そもそも、呪いの内容を知らぬ限り、それが解いていいものなのかどうかも見当がつかんで」
 場に集まっている者は三者のやり取りを聞きながら、それぞれ考えを巡らせた。
 トーマスから黒犬についての話を引き出す、というところまでは賛成だ。
 問題はそのために、どうするかというあたりなのである。
 彼はまず間違いなく、カサンドラについて知っている。
 彼女がこの施設にいるのではないかと疑っている――だが、確証は掴んでいない。

 保護施設内図書室。
 トーマスは図書室で妹の【トマシーナ・マン】に、本を読んでやっていた。
 お話はグラヌーゼを舞台にした創作童話だ。
 ノア一族を倒した若き勇者の一人が、その手柄を認められ王女と結婚し、幸せに暮らしましたという、まあ、どこにでもよくある筋書き。
「――こうして白馬に乗った勇敢な若者は、王様にほめられ、きれいなお姫様と結婚し、立派な王様となり、国を末長く栄えさせました。めでたし、めでたし」
「わあ、すてき」
 無邪気に目をキラキラさせているが、トーマスは浮かない顔だ。
「どちたの、にいたん。このおはなしおもちろくなかった?」
「いや、おもしろいよ。でも、作り話だから。グラヌーゼには王様もお姫様も、最初からいやしないし」
「ゆめのないこと、いうのね」
 そこで、ワン、と声がした。
 外に出てみれば施設の入り口に、貧相な野良犬がおすわりしている。
 トーマスが投げてやったパンに食いつき、千切れんばかりに尻尾振り振り。
「にいたん、あのわんたん、ときどきくるのね。どこのわんたんかしら」
「さあ。野良犬じゃないかな。トマシーナ、あの犬のこと、ここの人に言っちゃ駄目だよ。追い払われたら可哀想だろう?」
「うん、わかった」





エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-09-12

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-09-22

登場人物 5/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている

解説 Explan

こんにちは、Kです。
保護施設黒犬案件、継続しております。
今回の目標は、トーマスから『黒犬にかけられている呪いの内容』『黒犬が過去、カサンドラとの間にどういうことがあったと言っているのか』を聞き出すこと。
それが出来れば、今後の活動についての指針が固められます。
トーマスの施設関係者に対する信頼度は、現段階では半々というところ。トマシーナの方は、もうすっかり懐いています。
トーマスは明らかに、施設内にカサンドラがいると考えています。証拠は掴めていませんが。(参照リザルト:『ミラちゃん家――保護案件発生』)もしいることがはっきり分かったなら、黒犬に知らせなければならないと考えています。

黒犬はトーマスについて野放しにしているわけではありません。そのへんで見つけた普通の犬を手下にし学園内に送り付け、現在彼が学園内のどこにいるのか、すごくざっくりした形ですが、把握しています。
加えてその手下を使い、トーマスがどこかへ勝手に逃げ出したりしていないか、つどつど確認させています。人間のことは基本、あまり信用していないので。
ということで、プロローグの最後に出てきた犬は、当然黒犬の手下です。人間の言葉を理解出来ないし、話せない、本当に単なるただの犬です。従いまして、学園の警戒網には引っかからないでいられます次第。
トーマスたちが隠しているのでPCはこの犬の存在をまだ知らない、という前提でプランをおかけください。
トーマスは自分から『黒犬に頼まれてカサンドラの事を調べている』とは絶対言いません。スパイが自分でスパイと言わないのと同じことです。
黒犬についての説明を求められた際は、『村人を食い殺した魔物は、カサンドラという人間を捜していた。そして、こういうことを言っていた。カサンドラがいないと分かると、そのままどこかへ行ってしまった。どこへ行っちゃったかは知らない。』という感じに話を作ってきます。





作者コメント Comment
今回は、カサンドラ案件に対する第一回目の山場というところです。
この課題がうまくいけば、黒犬が一体何をどうしようとしているのか、大体のところ把握出来るかと思います。
トーマスをカサンドラに引き合わせるならば、彼のPCに対する個人的信頼度は上がります(といって、彼が黒犬に離反するわけではありません。彼は黒犬の言っていることの方が正しいと思っていますので)。

以下、主要NPCについての復習です。

黒犬――犬の魔物。形は黒いマスチフ。本気を出せば体高2メートルになれる。人にも化けられる。火を噴く。何かの呪いをかけられているらしい。猫の魔物である『赤猫』と仲が悪い。
カサンドラ――黒犬に追われているリバイバルの女。本業は画家。やせさらばえた容姿だが意外と元気。時々咳の発作が起きる。現在保護施預かりの身。
トーマス――黒犬によって集団リンチから助けられた少年。孤児。現在保護施預かりの身。
トマシーナ――トーマスの妹。孤児。現在保護施預かりの身。




個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
一つドリャエモン先生に確認しておきたい事が。魔物と関わった、或いは契約をした人間は何か罪に問われるのか。今回死者も出ておりますし。トーマス様がそうだったとして、トマシーナ様の為にも出来る限りの事はしてあげたいですわ

トーマス様と黒犬に関わりがあるか調べる為密かに嗅覚強化を使ってみますわ。時間が経っているので期待はあまりしていませんが。ただ別の犬の匂いがトーマス様乃至トマシーナ様からしたら、犬などいない筈なのに、と頭を捻ります

一応トマシーナ様に

「犬と遊びましたか?」

と聞いてみますわ。多分否定はするでしょうが、彼女というよりその兄が何かを隠している確信は得るかも。その上で彼を信じてみようと考えますわ

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
お茶とお茶菓子でも用意して、お話しましょうか

◆方針
トーマスさんとカサンドラさんを引き合わせる
引き合わせはタスクさんに一任

◆伝達
トーマスさんには、
・カサンドラさんは黒くてこわい犬の魔物に追われてる
・犬の魔物は他の犬を手下にしてる
・炎の息でカサンドラさんと学園の生徒を問答無用で焼き殺そうとした

以上三点は伝える
もし、トーマスさんが黒犬と繋がってるようなら、
「黒犬の言うことを聞いててもいい」と伝えて

彼が裏切ったら、黒犬がトマシーナさんを人質にしてでも、彼を利用しようとするかもしれないので

もちろん、決めるのはトーマスさんなので、彼がどうするかも任せて

◆事後
学園長に、黒犬襲撃に備えての防衛戦力手配を相談

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
トーマスと交流
そしてトレーニングへ

■行動
ミラちゃん家に遊びに行くのじゃ。出来れば狼ズも引き連れて。
着いたら、ホールケーキを子供達に差し入れ。一緒に食べるのじゃ~♪

一息ついたところで、
トーマスに黒犬のことを聞く…と言っても、情報を聞き出す気はないのじゃ。
あちきが聞きたいのは、
黒犬を見てどう思ったのか率直な感想、そしてあのように強くなりたいかの想いじゃ。

強くなりたいようなら、トレーニングに誘うのじゃ。
まぁ、最初は基礎や素振りや型など簡単なやつを庭でやる程度じゃがのぉ。
狼ズも巻き込んで、ドリャ先生にも見てもらえればなお良しじゃ。
さぁ、強くなるため頑張るのじゃ!レッツラトレーニングなのじゃ!



タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
改まって施設の先生を紹介するテイでさらっと引き合わせる

ラビーリャ先生には都合があえば
施設の経過確認と住人との顔合わせに来てほしいと依頼
先生の好物で、今度は美味しいスイーツを用意

「今日は施設をお世話してくれる先生を紹介するよー!
色々面倒見てくれるドリャ先生、
壊れたら治してくれるラビーリャ先生
おえかきを教えてくれるカサンドラ先生だよ!
二人とも、先生方の言うことはよく聞いてね!」

その上で、カサンドラを見たトーマスに何らかの表情の変化があるのを確認し

「カサンドラさんは悪いやつらに狙われているんだ。
これまで紹介しなかったのは、万一にも君たちが狙われたり危険が及ぶのを防ぎたかったからなんだ。」(続く)


アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
いつもどうり食事の支度。トマシーナにリクエストを聞く。本人が希望するなら、手伝ってもらう。【子供親和/料理】

カサンドラに食事を配膳。近々、トーマスたちに引き合わせる予定であることを伝達。

トーマスが一人のところを見計らって、話をする【説得/子供親和/信用/会話術】
「トーマス。あなたに言っておきたいことがあるの。少し、時間をもらえる?」

・黒犬の呪いを解くことに反対を表明

理由

安全な対象になりえない
力を取り戻させることに合理的な理由はない
思い出すことで、カサンドラが消滅する可能性を示唆
解いてやった途端、カサンドラを殺そうとする可能性が極めて高い
何か大事があれば、トーマスの心を著しく傷つける

アドリブA

リザルト Result

●話を聞きだす二日前

 転用建屋第17倉庫こと、事件関係者等の保護施設『ミラちゃん家』。

 エプロン姿の【アルフィオーネ・ブランエトワル】は、ミルクティーとサンドイッチを載せた盆を持って、カサンドラのもとを訪れた。
「カサンドラ、お昼よ」
 教材の挿絵描きをしていた【カサンドラ】は数秒遅れて振り向く。
「あ、これはアルフィオーネさん。すみません、わざわざ運んでいただいて……」
「いいのよ。あなたあちこち出歩けないでしょう――是非出来立てのを食べてもらわないと、と思ってね。なにしろこれはトマシーナが作ったんだから」
「えっ、トマシーナちゃんがですか」
「ええ。上手でしょう?」
 カサンドラはサンドイッチを手にした。一口食べて、おししいと呟く。
 アルフィオーネは微笑み、次の一言を繰り出す。
「カサンドラ、皆で相談した結果、近々あなたにトーマスに会ってもらおうということになったわ――いい?」
 カサンドラの口が引き結ばれる。
「……はい、かまいません」
 その言葉を聞き届けたアルフィオーネは、隠し部屋を後にする。
 台所に戻る途中、偶然トーマスが図書室に一人でいるのを見つけ、ためらわず声をかける。
「トーマスくん、ちょっといい?」
「はい。なんですか」
「まず、改めて約束するわ。何があっても、わたしたちは、あなたとトマシーナを、守るということを」
 トーマスの表情に戸惑いが浮かぶ。いきなりなんだろう、というような。
 しかしアルフィオーネが次の台詞を出した途端、戸惑いは消えた。
 まだ幼さの残る少年の顔が、警戒と猜疑に強張る。
「あと、一つ忠告をしておくわ。あなたが語らずとも、おおよそ何があったのか見当はつく。あなた、魔物に何かお願いされたのでしょう? いい? 魔物にとって、人間は食料でしかないの。あなたを生かしたのは、もっといい獲物を狩る『釣り餌』にするために過ぎないのよ」
 アルフィオーネはいったん言葉を切った。
 間を置いてこう締めくくる。
「あなたが話したくないなら、一生涯、話さなくてもいい。責めたりなどしないわ」
 そのまま静かに場を去りながらも彼女は、黒犬への強い怒りにとらわれていた。
 出来ることならすぐにでも滅してやりたい。命を救われた恩、強き者への憧れ、そういった子供の純な心を利用していることが、どうしても許せない。

●話を聞きだす一日前
 【タスク・ジム】は、【トーマス・マン】が保護されて以来、暇さえあれば『ミラちゃん家』に足を運んでいる。遊びや学びなどを通じて、彼との信頼関係を築くために。
 今はちょうど、勇者チャンバラごっこをしているところだ。紙を丸めた剣で。
「にいたんがんばれー」
 【トマシーナ・マン】が兄に声援を送る中、正面から突きを入れてくるトーマスを体捌きでいなし、下段から跳ね上げる。
「まだまだ! 動きに無駄が多いよトーマスくん!」
 宙に飛んだトーマスの剣はクルクル回り、林檎の若木に引っ掛かった。
 トマシーナの残念そうな声。
 悔しそうな顔をしたトーマスは木をゆすって剣を落とし、手に取る。
「もう一回やらせて!」
「いいよ、じゃあ、後もう一回だけ」
 かくして両者、再び剣を交える。トマシーナは小さな手を叩いて、応援を再開する。
 そこに丁度、【朱璃・拝】がトーマス達の様子見に訪れた。
(あら、元気のいいことでございますわね)
 微笑ましく眺めていた直後彼女は、不意に犬の匂いを感じた。例の【黒犬】ではない。何の変哲もない、普通の犬の匂いだ。
 鼻先に神経を集中し、匂いの出所を探る。
 ……トマシーナだ。トマシーナから匂っている。それから、トーマスからも匂う。
(変ですわね……この施設には犬などいないはずですのに。野良犬でも入ってきましたかしら?)
 そんなことを思いながら朱璃は、トマシーナに近づき、優しく尋ねた。
「トマシーナ様、どこかで犬と遊びましたか?」
 トマシーナは目を丸くした。タスクと打ち合っている兄の方をちらりと見て、頭が飛んでいきやしないかというくらいに、ぶんぶん首を振る。
「あそんでない、ないよ! いぬ、いないよ!」
 朱璃は確信を得る。トマシーナ……いや、それよりむしろトーマスは、何かを自分達に隠しているらしいと。

●話を聞きだす当日
 【ベイキ・ミューズフェス】は食堂でアルフィオーネと一緒に、紅茶とアップルパイを並べていた。
 そこへタスクが顔を出す。
「ベイキさん、アルフィオーネさん、今からトーマスくんたち、連れてきますので」
「あ、はい」
 ベイキは小走りにカサンドラの隠し部屋へ向かった。
 扉をノックし、呼びかける。
「カサンドラさん、準備が終わりました。そろそろ先生方もこちらへ来られると思いますので、出てきてください」
「あ、は、はい。分かりました」

「お二人とも、お忙しい中よくお越しくださいました」
 ごっつあんドラゴニア【ドリャエモン】、直し屋カルマ【ラビーリャ・シェムエリヤ】。
 連れ立ち施設にやってきた二人を出迎えた朱璃は、一礼の後、早速ドリャエモンに尋ねる。真摯な面持ちで。
「一つ確認しておきたいのですが……魔物と関わった、或いは契約をした人間は何か罪に問われることがございましょうか? 今回死者も出ておりますし」
 ドリャエモンはフサフサ眉の間を狭め、答えた。
「うーむ……ケースバイケース、としか言えんのう。まず詳細が分からんことには、なんとも」
 ラビーリャは彼の言葉にゆるりと頷き、同意を示した。その上でこう言った。
「……あの子はまだ子供だから……もし罪ありとしても、大人のように裁かれることはないと思うよ?」
「……そうでございますか」
 安堵半分、不安半分の気持ちで朱璃は、ドリャエモン達をトーマスが待つ食堂へと案内する。途中でカサンドラと合流して。
 
 食堂のテーブルに着いたトーマスとトマシーナにタスクは、『先生達たち』を紹介した。
「今日は施設をお世話してくれる先生を紹介するよー! 色々面倒見てくれるドリャ先生、壊れたら治してくれるラビーリャ先生、おえかきを教えてくれるカサンドラ先生だよ! 二人とも、先生方の言うことはよく聞いてね!」
 それに応じてドリャエモンとラビーリャは、挨拶をする。
「トーマス。トマシーナ、よろしくのう」
「……よろしくね、トーマス、トマシーナ」
 しかしカサンドラは挨拶どころではない。緊張のあまりか、例の激しい咳をし始めた。
 捜し物を見つけたときの輝きを目に宿したトーマスは、すかさずタスクを問い詰める。
「……カサンドラ先生、前からここにいたよね? 僕、この人の咳聞いたことがあるよ」
 タスクはそうだよ、と答えた。後ろ暗いことなどなにもないのだということを、落ち着き払った態度で示す。
「カサンドラさんは悪いやつらに狙われているんだ。これまで紹介しなかったのは、万一にも君たちが狙われたり危険が及ぶのを防ぎたかったからなんだ――これまで色々準備して、この施設を、君たちを、危険から守る準備が出来てきたから、今日、紹介したんだ。一緒に暮らす者どうし、助け合ってほしいし、もちろん僕たちも全力で守るから」
 トーマスがその言葉を素直に聞いたかどうかは疑問だった。だが少なくともトマシーナは、額面どおり受け取ったらしい。おっかなびっくり聞いてくる。
「わるいやつら? どんなやつら?」
 そこで陽気な声が、開け放した窓から飛び込んでくた。
「おーい、ホールケーキを持ってきたでな、一緒に食べるのじゃ~♪」
 覗いてみれば、【ラピャタミャク・タラタタララタ】。【ガブ】【ガル】【ガオ】の狼三兄弟も一緒にいる。
 それを待っていたかのようにラビーリャが言った。
「……私はこれから、施設周りの結界を確認してくるから……皆は先に食べ始めてて」
 心得たようにドリャエモンが続ける。
「お供しようラビーリャ殿。大事な結界に万一ゆるみでもあって、魔物が入ってくるといかんでな」
 かくして二人、さっさと退室していった。丁度入ってくるところだった狼ズを回収して。
 どうやらここからの話は、直に事件へ関わったものたちだけで行うようにということらしい。

 タスク、ベイキ、朱璃、アルフィオーネ、ラピャタミャク、カサンドラがテーブルに着席した。
 まずベイキが、先ほどのタスク発言を継ぐ形で、トーマスに話しかける。
「トーマスさん、カサンドラさんはバスカビルという、黒くてこわい犬の魔物に追われてるんです。バスカビルはとても危険な魔物です。他の犬を大勢手下にして思うままに動かし、炎の息を吐く。カサンドラさんと学園の生徒――私達のことですが――を問答無用で焼き殺そうとしたんです」
 朱璃も、彼の眼を見て語りかける。
「トーマス様、今回私達は全て隠さずお話いたしました。それは貴方に私達を信じて欲しいからですわ。誰かに信じて欲しいなら、先ずは相手を信じないと。自分を信じない人を信じる事などできませんものね」
 トーマスはだんまりを決め込んでいる。何をどう言ったらいいのか考えている模様だ。
 そこでまた、タスクが口を開く。
「僕たちを信じてくれないか。僕たちは、必ず君たちを守る。男同士の、約束だ。一体村で何があったのか、それを知りたいんだ」
 トマシーナが場に漂う緊張感を感じ取り、不安そうに兄の顔を見上げる。
 トーマスは彼女を安心させようというのか、なんでもないよ、と笑った。それからやっと説明を始めた。
「……僕も、その黒い犬の魔物を見たよ。自分では黒犬だって言ってた。あの晩それが、村の人達を食べちゃったんだ」
 ベイキが注意深く質問を重ねる。
「村の人たちは不意に襲われたんですか?」
「違うよ。黒犬を棒で殴ろうとしたんだ。だから、襲われたんだ」
「……黒犬は村人を襲った後、そのまま立ち去って行ったのですか?」
「ううん、違う。僕に話しかけてきた。カサンドラっていう人を知らないかって。リバイバルの女なんだけどって。自分はずっとその人のことを探しているんだって」
「どうして探しているんです?」
「昔、ノア一族からかけられた呪いを解きたいからだって言ってた。カサンドラっていう人は黒犬に、サーブル城の中を見せてくれたら呪いを解くカギを探してあげるって約束したんだって。だからその通りにしてやったのに、約束を破って、カギを教えず逃げたんだって。それであちこち探して、やっと見つけだしたんだけど、『そんなこと知らない。そもそも、あなたの事も初めて見る』って大ウソついてまた逃げたんだって」
 ラピャタミャクはちらとカサンドラの方を見る。
 もともと悪い顔色をさらに悪くし『……え? ……えぇ?』などと言いながら、目をぐるぐるさせている。
 どうやら黒犬との約束のくだりは、全く身に覚えがないらしい。記憶が欠落しているので当然だが。
 それはともかくトーマスの又聞き話を信じるとするならば、黒犬は『カサンドラが記憶を無くしている』ということを頭から信じていないようだ。
 アルフィオーネは、最大の疑問点について尋ねる。
「呪いって、どんな呪いなの? 黒犬はそのことを話していた?」
「うん。『最悪なのんだくれ女と、命が一つに結び付けられてしまってる』って言ってた。自分が死んだらそいつも死ぬ、そいつが死んだら、自分も死ぬ――呪いでそういうふざけた状態を作られているんだって」
 タスクとアルフィオーネが眉を潜めた。両者『最悪なのんだくれ女』が一体誰のことを指しているのか、分からなかったのだ。
 だが、ラピャタミャク、朱璃、ベイキらはそれが【赤猫】を指すと直感的に理解した。直に会ったことがあるだけに。
(そういえば以前赤猫は、『わたしが生きてるんだから、当然あっちも生きてるはず』と口にしていたような気が……)
 朱璃がかつて聞いた言葉を思い出している傍らで、ラピャタミャクは頭を掻き、無造作ヘアをさらに無造作にしていく。
「そりゃまたなんとも、面妖な呪いよな。一体全体ノア一族はどうしてそういう呪いを、黒犬にかけたのじゃ?」
 トーマスは首を振る。
「黒犬は知らないって言ってた」
(そんなことは絶っ対にないはずだけどね)
 思いながらアルフィオーネは言う。
「トーマス。カサンドラが記憶を無くしているのは、本当のことなの。黒犬がどう言おうとも、彼女はウソつきではないわ」
 トーマスが訝しげにカサンドラを見つめた。
 カサンドラは顔色を悪くしたまま、ゆっくりと、言葉を区切って答える。
「……そう、私は死んでしまうまでの数年間のことを、思い出せていないのよ……」
 そこで台詞が立ち消えた。そのまま終わるかに思えた。
 しかしそうではなかった。カサンドラは再度口を開き、皆が意外に思うほど強い声を発した。
「でも、知りたいわ――知りたいと思っているの。そのとき私が何を考えて、何をしていたのか。本当のことを知りたいのよ!」
 その勢いにトーマスは気圧された。いまだ疑いを捨てていない眼差しに迷いが生じる。
 ラピャタミャクが、のう、と彼に声をかけた。
「話は変わるのじゃが……汝、黒犬を見てどう思ったのじゃ?」
「……すごく大きくて、真っ黒で。ドラゴンみたいに火を吹いてさ。こわいけど、格好いいんだ」
 トーマスの口調と物言は、恐れている相手に対するものではない。慕っている相手に対するものだ。
 どうやらトーマスには、黒犬が危機を救ってくれた勇者みたいなものに見えているらしい。
「なるほどのー。で汝、強いのはいいことだと思うかの?」
「……そりゃ、そうだよ。強かったら、誰にも手出しされないもの」
「そうか。では……レッツラトレーニングなのじゃ!」
 ラピャタミャクは、トーマスの肩を勢いよく叩き、ウインクした。
「聞けば汝、最近タスクにあれこれ教わってるそうではないか。ついでじゃからそこに、ドリャ先生のご師範も加えようぞ」
 話に一定のキリがついたところで、教師らが戻ってくる。
 タスクが席を立ち、迎えに出た。
「ご苦労様です先生方――」
 場の空気が穏やかなものへと切り替わる一瞬間、ベイキはトーマスの耳に口を寄せ、囁く。
「トーマスさん、もしそうしたければ、黒犬のいうことを聞いててもいいです。これからどうするかは、あなたが決めることですから」
 それは、彼が急に態度を変えたら黒犬が怪しみ、彼や彼の妹に危害を加えるかもしれないと危惧しての行動だった。
 彼女は予期していなかったかもしれないが、これはトーマスの心を和らげる、大きな力となった。
 相手との繋がりを断たなくてもいいと明言されたことで彼は、おおいに安心感を抱いたのだ。

 かくしてその晩トーマスは、タスクたちが言ったことをもう一度思い返した。黒犬が自分を騙しているとは思わない。けど黒犬も、ちょっと誤解しているところがあるのではないかと考え始めた。
 次の日の早朝彼は、野良犬の首へ手紙を巻き込んだ布をくくりつけた。カサンドラは本当に前のことを忘れているようで、だけど、そのことを思い出そうとしている、等と書きしたためた手紙を。
「これ、届けてよ」
 野良犬はわん、と吼え尻尾を振り、黒犬のところへ戻っていった。




課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
ミラちゃん家――あちらもこちらも探り合い
執筆:K GM


《ミラちゃん家――あちらもこちらも探り合い》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2020-09-06 09:04:45
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

トーマス様から黒犬の事を聞きだすのですね。どうしたものでしょうか。最後に出てきた野良犬については嗅覚強化を活性化しておけばトマシーナ様辺りから気づけそうな気はしますが・・・(なんとなく頭を撫でたりして接触していそうなので)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 2) 2020-09-08 00:02:44
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
聞き出しもですが、カサンドラさんのことをどうするかも要検討ですね。

ただ、カサンドラさんのことをトーマスさんに話して引き合わせたら、隠し事をしていたとも取られかねないので、その辺も含めてになりますが。

犬については、痕跡を調べたりするのが得意な方が居るなら、周囲の足跡や残された毛なんかで、「野良犬が周囲をうろついてる?」とか推測できるかも。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2020-09-08 18:53:02
>カサンドラ様
トーマス様に引き合わせるかどうかも悩みどころですわね。黒犬がどう言っているかにもよりそうですし、その内容によって、とかになるのでしょうか。ただ、黒犬の話もあくまで「トーマス様が黒犬からそう聞かされた」であって、それが真実かどうかの確証もこの時点では無いですし・・・まぁそんな事をいっていたらきりがないですけれど。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 4) 2020-09-09 20:54:51
らぴゃたみゃくたらたたららた!
魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタなのじゃ。よろしくお願いするのじゃ。

さて、どう動いたものか…なかなかに難しいのじゃ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 5) 2020-09-10 07:47:22
まあ、何にしろトーマスさんとカサンドラさんを引き合わせるか否かは決めないと、そこから先に進まないと思います。
それと、いずれは隠し事はばれるでしょうし、どこかのタイミングでマスチフと交戦せざるを得ないなら、ある程度こちらが主導権を握れるかたちでやるべきかと。

そういった先を見据えるなら、このタイミングでトーマスさんとカサンドラさんを引き合わせて、マスチフが来る前に迎撃準備しておく手もありますね。
問題は、今の私達でマスチフに勝てるかと、カサンドラさんが過去を思い出して消滅しないかの2点でしょうか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2020-09-10 08:44:38
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!
色々あってすっかり遅れてしまいました。すみませんでした!
お昼頃には、意見を書き込みますね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2020-09-10 12:56:26
う~む、僕も、今回引き合わせることに賛成です。

たしか、PC知識としては、トーマスと黒犬の関係、トーマスが黒犬の指示でカサンドラを探してることを、知らないわけですよね。

となると、例えば、改まって施設の先生を紹介するテイでさらっと引き合わせ、その上でトーマスの反応を見るのはどうでしょう?

「今日は施設をお世話してくれる先生を紹介するよー!
色々面倒見てくれるドリャ先生、
壊れたら治してくれるラビーリャ先生
おえかきを教えてくれるカサンドラ先生だよ!
二人とも、先生方の言うことはよく聞いてね!」

…みたいな。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 8) 2020-09-10 14:34:57
教祖・聖職専攻、アルフィオーネ・ブランエトワルです。どうぞ、よしなに。

引き合わせることには総意に従うけど、下地作りというか確認が必要かなと。

・トーマスを確実にこちらの味方にしておく
 
理由 黒犬と対峙する際、トーマスを人質などにされて、こちらが不利になる可能性が上がるため


・黒犬の呪いは解かない

理由 解いてやったところで、安全な対象になりえない。最終的に打倒するべきなら、力を取り戻させることに合理的な理由はない。また、呪いがカサンドラさんしか、かけることも、とくこともできない(少なくとも、黒犬はそう思っていると考えられる)のであれば、解いてやった途端、カサンドラさんを殺そうとする可能性が極めて高い。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 9) 2020-09-10 19:17:37
では私も今回引き合わせる事に同意いたしますわ。

それで、引き合わせるならカサンドラ様がどうしてここにいるか、などは正直に話す方がよいのかな、と。そうでないとトーマス様のこちらへの信頼も得られないかもと言う気はしますわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2020-09-10 20:07:43
ふむふむ。皆さんの見解に賛成です。
一応、まとめてみますね。

【方針】
・トーマスとカサンドラを今回引き合わせる
・トーマスを確実に味方にしておく
←そのためには信頼を得る必要
←そのためにはカサンドラの来歴をトーマスに開示する必要
・黒犬の呪いは解かない

【懸念】
・カサンドラの消滅
・黒犬との戦闘(勝率)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 11) 2020-09-10 23:10:07
>トーマスさんとカサンドラさん
私も、今回か次回のタイミングで引き合わせるのがいいかと思うので、今回引き合わせてもいいと思います。

>トーマスさんを味方に
これは、カサンドラさんとの引き合わせ方や、トマシーナさんの私達に対する心象も絡んできそうですよね。

カサンドラさんを紹介した際に、「なんで今まで教えてくれなかったの」と、トーマスさんが聞いてくると思うので(誰かが居るのは感づいてた様子ですし)、その答えぶりと答える者(なるべくトーマスさんから信用されてそうな方とか)が案外重要かも。

>黒犬との戦闘
これは、今回のタイミングで交戦とはならないでしょうし、次に備えてこちらも手を打つことができるかも。
もちろん、黒犬が事を急いで、今回仕掛けてくる可能性は否定できませんが……不確定要素にまで手を割ける人数でもないですしね。

今回の件で、近々黒犬の襲撃が予見できそうなら……ここで、学園長とのコネを使って、有事の迎撃戦力の手配をお願いしてもいいかも。
さすがに教師は難しいでしょうが、先輩の力を借りたりできれば大きいですし。

そういえば、カサンドラさんも卒業生でしたよね。
戦力としては……黒犬との最初の遭遇のことを考えると、ちょっと難しそうでしょうかね。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 12) 2020-09-11 00:51:28
> カサンドラとトーマスを引き合わせるか
どうするかは、皆やカサンドラの判断に任せるのじゃ。
ただ、引き合わせるならこのタイミングというのは同意するのじゃ。

> 黒犬の呪いに関して
これに関しては、あちきは保留で。
ノア一族が護衛として作った魔物の生死に関わるレベルの呪いなんぞ見当も付かんし、
正直どんな呪いなのか内容が分らんと如何ともし難いのじゃ…

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 13) 2020-09-11 02:34:53
トーマスたちにカサンドラさんのことを隠したのは、カサンドラさんが狙われている存在で、あなたたちの安全のため。万が一の時も対応できる体制が整ったので、隠すのはお互いに不便なので、紹介することにした。と、でもしてはどうでしょうか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2020-09-11 08:29:15
伝え方としては、最終的にはアルフィオーネさんの案が妥当そうですね。

提案なんですが…
トーマスくんに伝える役を、僕に任せてみていただけませんか?
色々、一緒に遊んだ(というロールプレイをしたつもり)ので…

まず、先生方を紹介するよー!というテイでいって、
反応を見て、実は、とアルフィオーネさんの内容の説明を、
とイメージしてます。

ご検討頂いたら助かります!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 15) 2020-09-11 08:48:16
>引き合わせ役
タスクさんがやってくださるなら、私は助かります。
トーマスさんがカサンドラさんの隠れ場所に近づいた際に、私は散々叱ってますし、たぶんこの中じゃあ好感度低めでしょうから。

それに、このくらいの年の子って、年上のお兄さんに憧れたりする面もあるでしょうしね。
「男同士の約束」とか憧れる年頃でしょうから。

>紹介・伝達
アルフィオーネさんの案に加えて、
「カサンドラさんは黒くてこわい犬の魔物に追われてる」
「犬の魔物は他の犬を手下にしてる」
「炎の息でカサンドラさんと学園の生徒を問答無用で焼き殺そうとした」

この辺も伝えてはどうでしょう。
内容は嘘ではないですし、トーマスさんも
「自分が関わってる黒犬は実はとんでもない化け物かも」
「自分がやってることは本当に正しいんだろうか」
「自分も用が済んだら消されるかも」

等と疑念を抱くかもですし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 16) 2020-09-11 08:58:10
まあ、ぶっちゃけ子どもに揺さぶりをかけるような追加事項なんで、無理に伝えなくてもいいですが、あの黒犬の怖さはしっかり伝えた方がいいと思うので。
実際にカサンドラさんはかなり危険な状況でしたしね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 17) 2020-09-11 12:47:46
了解いたしました。カサンドラさんへの紹介・伝達はタスクさんに一任します。

わたしは、いざという時、あなたを守ってくれるのは、わたしたちであって、魔物ではないこと、魔物にとって、人間は食料でしかないことを、諭したいと思っています。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2020-09-11 14:36:47
任せていただきありがとうございます!頑張ってみますね。

ベイキさん、「男同士の約束」いいですね!台詞を組むキーワードにしたいです。
伝達情報についても、どこまで盛り込むか考えて、また相談してみますね。

アルフィオーネさんの言葉は、アシストとして大変ありがたいですね。
もしくは、それをフックにして、妹さんを守れるのは君だけだ、僕たちを信じてくれたら二人を全力で守る、男同士の約束だ、などとやるとか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2020-09-11 19:20:30
今日いっぱいで出発なんですね!やばいやばい(汗)

今までの流れを元に下書きをしてみました。
珍しく台詞ばかりのプランに。

アルフィオーネさんのフォローを受けて、
「信じろ!守る!男同士の約束だ!」みたいな流れを作ってみました。

あと、襲撃にそなえて主に壁役の戦闘プランを少し書きました。

ただし、ベイキさんの伝達情報については、まだ盛り込めてないです。
文字数に少し余裕があるので、ぎりぎりまで考えようと思います!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 20) 2020-09-11 19:41:40
引き合わせ役はタスク様で私も大丈夫ですわ。

私は気づけそうならOPの犬に関してなんらかしてみようかと。ここにきてまだ具体的な事は考え中なのですが。

あとはトーマス様に今お話しした事については、トーマス様に私達を信じて欲しいから、という感じの事を話してみようかと。トーマス様に信じて欲しいから、先ずはトーマス様を信じる、という事ですわね。自分を信用しない人を信用する事はできないでしょうから。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 21) 2020-09-11 22:39:22
私は……あえて、トーマスさんに「黒犬の言うことを聞いててもいい」と言っておきたいと思ってます。
表だって裏切ったと思われたら、今度はトマシーナさんを人質にしてでも、トーマスさんに言うことを聞かせようと動かれるかもしれないので。

もちろん、決めるのはトーマスさんなので、「自分で決めなさい」としか言いませんし、彼がどうするかも任せます。

伝達情報については、タスクさんの方で盛り込むのが難しいなら、こちらで盛り込みますね。

それと、事後に学園長に、襲撃に備えての防衛戦力の手配を相談してみようかと。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2020-09-11 22:49:21
と、まあ……重い話ばっかりだと、トーマスさんもトマシーナさんも気が滅入るでしょう。
お茶とお茶菓子でも用意していきましょうか。

難しいことでも、頭に糖分を補給しておけばいい考えが浮かぶかもですしね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2020-09-11 23:23:26
ベイキさん、伝達情報の伝達について、お任せ出来るのなら大変助かります。
是非お願いしたいですm(_ _)m

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 24) 2020-09-11 23:25:24
実は、ダブってもいいやと思って、伝達情報込みで行動送信済みでした。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2020-09-11 23:46:07
流石はベイキさん、抜かりないですね!安心です!

さあ~こちらも細部を詰めていかないと!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2020-09-11 23:58:50
トーマスくんと一緒に遊んで友情、信頼を高める場面を希望!
これにより男同士の約束があえば土壌を作りたい!

…と、ウイッシュにぶっちゃけました!(笑)

うまくいきますように!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 27) 2020-09-12 00:00:56
ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました!
成功を祈りながらリザルトを待ちましょう!