;
ミラちゃん家――黒犬さんからお手紙


ストーリー Story

●現在の村
 学園領域にほど近い、山中のとある村。
 ここではつい最近、【黒犬】という魔物に村人数人が殺されるという事件が起きた。
 それを受け学園は、週一の頻度でこの村に、巡回員を派遣している。また村に魔物が舞い戻ってきていないかどうか確認するために。
 しかし事件が発生してから今日に至るまで、その兆候は全くない。
 だが、これは別に不自然なことではない。事件の目撃者であり当事者の【トーマス】から聞いたところによれば、黒犬の興味は一にも二にも、自分にかけられた呪いをとくことだ。
 村人を襲って食ったのは、呪い解除のカギを知っている(と彼は思っている)のは【カサンドラ】の居場所を突き止めるための手駒――つまりトーマスを手なづける行為の一環だったのだろう。現に彼は黒犬を慕っている。自分を村人の暴力から救ってくれた相手として。
 ……とにもかくにもこの季節、村人たちは実りの収穫に精を出す。キビ、粟、ソバ、栗、そして芋――米や小麦といった一般的な穀物はほとんど栽培されていない。うまく育たないので。
 腰の曲がった年寄りたちが、地面いっぱいに敷き詰められた枯葉を踏み締め、熟れ落ちた栗を探す。足で実を取り出し、火挟みで背負いカゴに入れて行く。
「マンさんとこのトーマスは、学園へ行ったきりだてなあ」
「ああ。トマシーナもなあ」
「向こうから何か連絡はあっかい?」
「どうやら、ねえみてえだよ」
「そっかい。あれだろうか、もう村にゃ戻ってこねえだろうか」
「多分、そうなんでねえか――そのほうがいいだよ。あの子たちも、おれたちもよ。死人も出てるでよう。戻ってこられても、おっかなくてさ」
「あの子が、なんかにとっつかれたのは間違いねえて……」
「不憫と言えば、不憫じゃが」
「まあ、のう――」
 煮え切らない話を煮え切らないままで終わらせた彼らは、背伸びして空を仰ぎ見、腰を叩く。

●現在の黒犬
 村から山4つ分離れた、山奥の坑道跡。黒犬の現アジト。
 入り口には、手下となった犬たちが張り切って番をしている。どれも体が大きく、強そうだ。
 そこへ、首に布を巻いた貧相な犬がひょいひょいやってきた。番をする犬たちへ尻尾を振り挨拶、坑道へ入って行く。
 しばらくして中から轟くような咆哮が聞こえてきた。
 番犬たちはその場で飛び上がり、尻尾を巻く。
 さっき入って行った犬が弾丸のように飛び出してきたので、聞く。
「ナンダ」
「ナンダ」
 貧相な犬はおろおろと答える。
「ワカラナイ」

 黒犬は手の中にある手紙――今彼は人間に姿を変えている。そうでないと、手下が首にくくりつけてきた布を取りづらかったので――を破り捨てた。
 その手紙は、トーマスが連絡役の犬に託して彼に送ってきたものだ。
 手紙の冒頭には、こう書いてあった。
『カサンドラを見つけた』
 そこまでは黒犬にとって朗報なので、怒るべき要素はない。
 続けてこう書いてあった。
『カサンドラがいる場所は山の中の施設だけど、そこは結界で厳重に守られている。もし魔物が近づいたら、すぐさま分かるようになっている。もし魔物が出てきたら、腕に覚えのある先輩たちにすぐ集まってきてもらうよう手配しているって、僕らの面倒を見ている人達は言ってた』
 そういうこともまあ、予想出来なくはなかったから、やはり怒るべき要素はない。
 問題はここから後なのだ。
『カサンドラが記憶を無くしているというのは、ウソではないみたい。本人は、自分でも忘れていることを思い出したいと言っていた。だから、黒犬がもっとよく説明してあげたら、多分そう出来るんじゃないかなって思う』
 このままトーマスを放置しておいたら連中に取り込まれるのではなかろうか、という懸念を黒犬は抱く。
 自分がいる場所などは教えていないから、そうなったとして即危険があるわけではないにしろ、呪いの解除達成という目的が果たしづらくなるのは確実だ。
(あのガキ、早速丸めこまれやがって……)
 トーマスが住んでいた村に火をつけてやろうかと一瞬黒犬は思ったが、すぐ考え直した。
 村が焼けても本人は痛痒を感じまい。村で迫害を受けていたのだからして、そこが被害を受けるならば、むしろ喜ぶはずだ。
 黒犬は何度も舌打ちし、岩をガリガリ噛み砕きながら考える。どうしたらいいものかと。
 しばらくしてから、伝令犬が首につけていた布を広げた。
 洞窟の中を見回し、黒い石の欠片を拾う。そして不慣れな手つきで紙の裏に、ガリガリ何か書き始めた。

●現在の学園
「あ、きたの」
 トーマスはここ一週間ほど見かけなかった野良犬に、餌をやった。水も。とてもくたびれているみたいだったので。
 犬は大いに尻尾を振って飲み食いした後、鼻を鳴らす。
 トーマスは頭を撫でてやりながら、犬の首についていた布を取って、広げた。
 そこには黒炭のようなもので、以下の文が記されていた。
『カサンドラに伝えろ。忘れていることを思い出したいならその隠れ家から出てこいと。そして学園の外に来いと。それなら忘れていることを初めからしまいまで全部教えてやると。それからお前、こんな手紙では詳しいことがよく分からん。お前も外に出られるんだったら出てこい。直に話が聞きたい。道案内はそこの犬がする。それが出来ないならもっと詳しく書いたものをよこせ』
 トーマスは考え込んだ。
 黒犬のいうことはもっともだ。こんな短い手紙では、詳細を伝え切れない。直に会って話すのが最も確かだろう。
 だが、自分は勝手に学園の外に出ていいものなのだろうか。
(多分、それは駄目だ。僕は子供だし、保護されているっていうことでここにいるんだから)
 カサンドラは大人だが、彼女だって同様だろう。保護されてここにいるのだ。許可もなく勝手にどこかへ行くことは許されないに違いないし、そもそも許可を取りたがらないだろう。黒犬の事を怖がっているようだし。
(じゃあ、やっぱり手紙かなあ……)
 結論的にはそうなるものの、トーマスは、出来れば黒犬の意志を汲んでやりたかった。
 同時に、この施設で世話をしてくれている人達に、このことを全部黙ったままでいるのも悪いように感じた。
 手紙を手でくしゃくしゃに、黒犬が書いた返信の『それからお前』から『書いたものをよこせ』までをもみ消す。そして、大人たちへ見せに行く。





エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-10-12

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-10-22

登場人物 6/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。

解説 Explan

こんにちは、Kです。
黒犬さんからお手紙が来ました。どうやら、返信必須なようです。
トーマスはこの手紙に返事を出すつもりです。カサンドラも、まあ、出すでしょう。【ドリャエモン】先生と、【アマル・カネグラ】も多分。
そこで、皆さんにも、ひとつそれにご参加思う次第であります。
返信内容は皆さんが思うままにしたためてもらってかまいません。
とりあえず黒犬は、来たもの全部読みます。内容を信じるか信じないかは定かではないですが、とりあえず読まないまま捨てることはないです。
直に会って話すと冷静になれないけど、文だとそうじゃないってことってありますよね。
ひとまず黒犬には、カサンドラが本気で彼とのやり取りを忘れていることを飲み込んでもらわないと。その上でこれからの行動を決めてもらわないと。でないと、いつまでたっても先に進めませんので。
どうぞ、ご協力お願いいたします。



作者コメント Comment
Kです。黒犬案件、続きです。
一応相手との意思疎通をはかる(?)ことは出来るようになったみたいです。
コミュニケーションの糸口が途絶えませんように。




個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
はじめまして
わたしはフトゥールム・スクエアの生徒、エリカ・エルオンタリエよ

わたしはサーブル城で魔族に『呪われた存在』が激しい戦闘を行った痕跡を見つけたわ

サーブル城の他でも魔族に呪われた者が、魔族に利用されたり
呪いの苦しみのあまり暴れまわった事件があったことは、知っているわ

わたしは最初、あなたは『勇者の遺志を継ぐ学園』に敵対する魔族の手先かと思っていたけれど、実際のあなたは魔族によって呪われ、苦しめられている存在なのね

学園はあなたの事情を汲んで助ける用意があるわ
呪いは苦しいでしょうけど短気は起こさないで
わたしたちが争っては魔族の思うつぼよ
協力して呪いを解く方法を探しましょう

いい返事を待っているわ

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
仲間が黒犬との交渉を詰めてくれる中
僕は趣向を変え
前衛職らしく
敵のヘイトを引き付ける手紙にしてみようかと

まずは
カサンドラの消滅や兄妹の死傷は
学園による黒犬討伐を招き
そうなれば黒犬勢力にも犠牲は必至
また呪いを解くための手掛かりも得られにくくなると強調することで
短絡的な暴力は損だと示し、黒犬側へ協調策への同意を促す

その上で
万一黒犬に抑えきれない闘争本能がある場合などのためのおまけとして
戦うなら自分が相手になると宣言


といっても
積極的に黒犬の打倒を狙う主旨ではなく
相手が大きな闘争本能を抱えているとすれば
それを僕一人に集めることで
カサンドラやトーマス等の関係者から
矛先を逸らせたい意図によるもの


アドリブA

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆手紙
・呪いを解くには、カサンドラさんの記憶を取り戻す必要がある
・無理に記憶を引き出そうとすると、カサンドラさんが消滅し、解呪方法が永遠にわからなくなるかも
・カサンドラさんの記憶を取り戻せば、呪いを解く方法もわかるのならば、争わずに済ませられないか

等と交渉の余地がないか探って
その上で、本来ならば情報交換のため対面したいが、カサンドラさんへの性急な記憶の引き出しは、消滅の危険があるので時間が欲しい旨を記載

黒犬の不満を抑えるように、
・そちらの手下の犬を学園の近くにメッセンジャーとして置いてもらって構わない
・必要なら、その間の犬の面倒はこちらで見てもいい
・そちらが望むなら、犬は速やかに解放する

等提案

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
黒犬とカサンドラ様を合わせるにしても双方が納得できる場所はどこがよいでしょう?と考えつつ筆を取ります

「拝啓、黒犬様。信じて頂けるかは解りませんがカサンドラ様が記憶を無くしておられる事、呪いについて知りたいと思っておられる事は事実ですわ。貴方のお話を聞きたがっている事も確かです。

とはいえそちらにしても、こちらにしても、どちらかに有利な場所での会見は望まないでしょう。ですので、サーブル城というお城があるのですがその近くの平原で、というのはどうでしょう。廃城で当方とは関係ない場所なのは調べれば解るかと思います。そして会見が終わるまではお互い敵対行動はしない事、それでいかがでしょう?」

と認めてみますわ

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
主旨

業を煮やした黒犬が短絡的な破壊行動にでないように、こちらはいつでも討伐隊を派遣できること、そのようなことがあれば、永遠に呪いを解く機会は訪れないことを通告。

内容【説得/会話術】

はじめまして、黒犬さん。わたしは、アルフィオーネ。トーマスの世話をしている者よ。さて、まず、あなたに警告しておくわ。間違っても、見せしめに村の一つでも滅ぼして・・などということは考えないこと。うまく隠れているつもりでも、こちらはあなたの居所に目星はついているのよ?使いの犬が往復にかけた時間で距離は測れる。そして、犬が安全に行き来ができ、人目につくことがない場所。この条件を満たせる場所は極わずか。大人しくしているのね

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
■手紙
前略、黒犬殿。
ラピャタミャクじゃ。グラヌーゼで突っかかった紫肌の女じゃ。
今の状況では保護している者達を外に出せぬので、手紙で失礼するのじゃ。

さて、あちきからは別件を…
汝と戦った後、赤猫と出会ったのじゃ。
黒犬とグラヌーゼで在ったと伝えたんじゃが、すれ違いでザーブル城に向かったようでの。
先日ザーブル城近くに行った折に、赤猫に置手紙で黒犬が学園近くに現れたことと伝えておいたのじゃ。
赤猫の気が向けばじゃが、時期に学園近くまで来ると思うぞ。

ところで、赤猫は汝をポンコツ野郎と嘲笑しとったが…
何があったか、その辺も聞きたいところじゃ。
プライベートな事じゃから言いたくなければ無理に聞く気はないがのぉ。

リザルト Result

●黒犬さんからお手紙ついた
 【カサンドラ】が薄汚れた布を手にして、【トーマス・マン】に尋ねた。
「これを、犬が持ってきたの?」
 トーマスは『うん』と頷く。
「首に巻いて持ってきたんだ。読んでみたらカサンドラ先生への手紙だったから……渡さなきゃって思って」
「そう。ありがとう、わざわざ持ってきてくれて」
 カサンドラは不健康そうな顔にほほ笑みを受かべた。応じてトーマスも、にこっと笑った。
 和やかなやり取りだ。しかしそこにはなんとなくぎこちなさがある。これは当然のことだ。カサンドラは【黒犬】を恐れ、トーマスは黒犬を慕っている。立場が違う者同士の心が馴染むには、どうしても時間がかかる。
「関係者の皆さんにも、これを見てもらいましょうか。大事なことだから」
「うん」

『黒犬から手紙が送られてきた』との連絡を受けた関係者は、急遽施設に集まった。
 【アマル・カネグラ】、【ドリャエモン】、【ラピャタミャク・タラタタララタ】、【朱璃・拝】、【ベイキ・ミューズフェス】、【タスク・ジム】、【アルフィオーネ・ブランエトワル】といったいつものメンバーに加え、本日は【エリカ・エルオンタリエ】も参加している。
 彼女は以前から、魔王や魔族に関わる案件の一つとして、【黒犬】への興味を抱いていた。
 つい最近行われた『果て無き井戸』調査を契機とし、自分もトーマスやカサンドラを助けたい。協力させてほしいと施設関係者に申し出、このたび受け入れられた次第。
 それはさておく皆はひとまず、手紙の内容確認を始める。
「黒犬から手紙とは、意外と律儀じゃのぉ」
 言いながらラピャタミャクは、机に広げられた布をしげしげ見下ろしている。
 布にしたためられた字はいわゆる金釘流で、とても読みづらい。
(とはいえ、書けるだけでたいしたものですわ)
 朱璃はそのように思った。学園に入学してから本格的に文字を学んだ彼女は、読み書きを覚えることの困難さをよく理解しているのだ。
(ともかく、黒犬の方も中々焦れているようですわね……)
 タスクが、眠そうに目を擦るトーマスへ話しかける。
「トーマスくん、手紙を届けにきた犬はどこにいるの?」
「わかんない、どこかに隠れちゃったから」
「隠れた?」
「うん、きっと人間が怖いんだ」
 その会話を聞いたアルフィオーネはぴんと来た。トーマスは犬の居場所を知っている、と。
 普通犬が居場所の分からないところへ行ったならば、『隠れた』ではなく『逃げた』と表現するはずだからだ――誤魔化そうとしてもやはり子供、言葉尻にぼろが出たのだろう。
 だが、何故誤魔化そうとしたか。その理由を推察し彼女は、ため息を吐く。
(……この子は黒犬のことを、本当に慕っているんだわ)
 ベイキが柔らかい声色でトーマスに言った。
「トーマスさん、もう時間も遅いですから、あなたは部屋に帰って寝てください。トマシーナちゃんも、もうお休みですし」
 トーマスはこれに難色を示した。
「いいよ、起きてられるよ。僕も話が聞きたいもん。手紙、どうするの?」
 タスクは頭を巡らせ、トーマスが納得出来るような理屈を作り上げる。
「どうするって言ってもことが重大すぎて、今晩だけじゃ結論が出せそうにないよ。明日も続けて話し合いするから、その時にまた参加してくれないかな、トーマスくん」
 自分のいないところで話が決まることはないようだと安心したトーマスは、自分の部屋に戻って行く。
 彼が出て行ったと朱璃は、手紙の上にもう一枚紙を重ね、鉛筆で薄く炭を擦りつけた。
 消されていた文字が途切れがちに浮き上がる。場にいた全員がそれを読む。
『それからお前、こんな手紙では詳しいことがよく分からん。お前も外に出られるんだったら出てこい。直に話が聞きたい。道案内はそこの犬がする。それが出来ないならもっと詳しく書いたものをよこせ』
 ラピャタミャクは肩をすくめた。
「まあ、あちきが黒犬の立場ならこう書くじゃろうの」
 エリカが腕組みし、宙を睨む。
「さて、どうしましょうか……」

●勇者さんたちお手紙書いた
 手紙が着いた日の翌朝。
「――ということで、皆で黒犬へお手紙を書こうということになったんです」
 ベイキから伝えられた話し合いの結果に、トーマスは喜んだ。黒犬を退治しに行こうという流れになっていたらどうしようと、やきもきしていただけに。
「トーマスくん、隠れている犬を探してきてくれない? それに手紙を持って帰らせたいんだ」
「うん、探してくるよ。多分まだ近くにいるから!」
 タスクの頼みごとを快く引き受け、朝食が済むやいなや、早速外へ駆け出して行く。
 その間に皆は図書室へ移動し、手紙を書き始めた。
 精霊【ミラちゃん】と追いかけっこして遊んでいた【トマシーナ・マン】が、何か面白そうなことをしていると思ったか、とことこ割り込んでくる。
「ねえ、なにしてるの」
 朱璃は進んで彼女の相手をしてやる。
「お手紙を書いているのですわ」
「おてがみ……わたしもやる。わたしもかきたい。いーい?」
「ええ、かまいませんわ」
 幼子は渡された便せんにクレヨンをグリグリし始めた。
 ドリャエモンは折り目正しく硯で墨をすり、筆を浸し、さらさらと文字をしたためる。
 アマルは万年筆を動かしながら、エリカに話しかける。
「こちらの手紙を最後まできちんと読みますかね。黒犬」
 エリカの意見は楽観的だった。
「読むわよ。これまでのあれこれから考えるに、黒犬が最も重要視してるのは自分にかけられてる『呪い』のこと……それに関する事柄が書かれているかもと思えば、最後まで一応目を通すはずよ」
 続けて彼女は、記憶収奪事件を起こしたハロウィンの三人組の話を持ち出した。
「魔族が魔物や人に呪いをかけ利用する。ワイズ・クレバーの各文献にも、そういう事例は少なからず散見されるわ」
 そこでラピャタミャクが彼女に質問した。
「魔族はあの二匹に命を結びつける呪いをかけることで、何をどう利用しようとしたんじゃろ? あちきにはいまひとつ分からんのじゃが」
「さあ、そこは私にもよく分からないのだけど……でも、呪いさえ解ければ、黒犬は敵ではなくなるはずだと思うのよ」
 声には出さねどアルフィオーネは、エリカの意見に懐疑的だ。なにがあろうと黒犬が危険な存在であることには変わりない。いつかは討たねばならないだろう、と思っている。
 しかし少なくとも今は、そのような展開を望んでいない。トーマスの気持ちが黒犬にあるうちは、せめて黒犬に大人しくしていてほしいとも願うのだ。彼を悲しませないために。

●勇者さんからお手紙ついた
 帰還した手下を前に黒犬は妙な顔をした。
 行ったときとは違い、たくさんポケットが付いたベストを着せてもらっている。
 ポケットの数個は大きく膨らみ、中に何か入っている様子。大勢の人間の匂いと肉の匂いとその他ごちゃ混ぜになって張り付いている。
「お前、向こうで何をしてきた?」
 その質問に手下は眼を輝かせ、尻尾を振る。
「タベモノ、イッパイクレタ。クレタ。クレタ」
 聞くだけ時間の無駄だったと悟る黒犬は、色黒な男の姿に化け、手下からベストを外す。
 ポケットをさぐってみれば、複数の手紙が入っていた。小型のハムと、羽根ペンと、インクと、便せんも。
「どういうことだ?」
 眉間にしわを寄せ、とりあえず彼にとって覚えのある名前――トーマスの手紙から開いてみる。
『黒犬へ。黒犬からの手紙、カサンドラに見せたよ。見せる前にカサンドラへの部分だけ残して後は消しておいたよ。カサンドラはその手紙を学園の人に見せて、それで、学園の人も黒犬へ返事を書くことになったんだ。おみやげに黒犬へハムとか、紙とか、ペンを贈った人もいる。カサンドラもだけど、皆、黒犬と会ってもいいって思っているみたい。』
 なんだそれは。俺が用事があるのはカサンドラだ、勇者などどうでもいいわ。この小僧やはり丸め込まれているのではあるまいか。
 舌打ちしつつ黒犬は、ハムの一部を千切って手下に食べさせた。手下が数分たっても元気でいるのを確かめてから、自分もハムを食べ始めた。
 続いてトマシーナの手紙を開いてみる。
 幼い字が便せん一杯に躍っていた。
『はじめましておはようこんにちはこんばんはさようなら。とましいな』
 自分にとって何の意味もない内容と判断した黒犬は、それを丸め放り投げ、カサンドラの手紙に移る。
『カサンドラです。手紙は受け取りました。
 あなたの言いたいことは分かりました。私もぜひ、話を聞きたいと思っています。あなたが火も噴かず噛み付きもしないようにしてくれるなら、いつでもお会いいたします。私は生きているときの私が何を考え何をしていたか、本当に知りたいのです。』
 この女まだ性懲りもなく忘れたふりをしている――そうとしか黒犬は受け取らない。
 しかし続けて、朱璃、エリカの手紙を読むことにより、その考えに揺らぎが生じてくる。
『拝啓、黒犬様。
 信じて頂けるかは解りませんがカサンドラ様が記憶を無くしておられる事、呪いについて知りたいと思っておられる事は事実ですわ。貴方のお話を聞きたがっている事も確かです。
 とはいえそちらにしても、こちらにしても、どちらかに有利な場所での会見は望まないでしょう。
 ですので、サーブル城というお城があるのですがその近くの平原で、というのはどうでしょう。廃城で当方とは関係ない場所なのは調べれば解るかと思います。そして会見が終わるまではお互い敵対行動はしない事、それでいかがでしょう?』
『はじめまして。わたしはフトゥールム・スクエアの生徒、エリカ・エルオンタリエよ。
 わたしはサーブル城で魔族に『呪われた存在』が激しい戦闘を行った痕跡を見つけたわ。  サーブル城の他でも魔族に呪われた者が魔族に利用されたり、呪いの苦しみのあまり暴れまわった事件があったことは、知っているわ。
 わたしは最初、あなたは『勇者の遺志を継ぐ学園』に敵対する魔族の手先かと思っていたけれど、実際のあなたは魔族によって呪われ、苦しめられている存在なのね。学園はあなたの事情を汲んで助ける用意があるわ。
 呪いは苦しいでしょうけど短気は起こさないで。わたしたちが争っては魔族の思うつぼよ。協力して呪いを解く方法を探しましょう。いい返事を待っているわ。
 追伸:お近づきの印にハムを送りました。』
(……あの女、本気で忘れてるのか?)
 万一それが本当だとしたら、これほど人をコケにした話もない。こちらが協力してやった手間と時間を勝手にご破算にしやがるとは、ナメくさるにも程がある。
 新たな苛立ちに歯を軋らせる黒犬は、カサンドラに会わねばという思いをますます強くした。
 幸い勇者どもは、自分とカサンドラが会うことを拒んではいないようだ。おまけになんだか知らないが、呪いの解除についても協力的なように見受けられる。
(こちらをおびき寄せようとしているとしても、サーブル城近くに舞台を持ち込んでしまえば、圧倒的に俺が有利だ)
 と、にんまりする。
 だがアルフィオーネの手紙が、胸算用に釘を刺す。
『はじめまして、黒犬さん。わたしは、アルフィオーネ。トーマスの世話をしている者よ。さて、まず、あなたに警告しておくわ。間違っても、見せしめに村の一つでも滅ぼして……などということは考えないこと。うまく隠れているつもりでも、こちらはあなたの居所に目星はついているのよ?
 使いの犬が往復にかけた時間で距離は測れる。そして、犬が安全に行き来ができ、人目につくことがない場所。この条件を満たせる場所は極わずか。大人しくしているのね。
 あなたは、トーマスがこちらについてしまったのでは? と思っているかもしれないけれど、それは違うわ。あの子にとってあなたは憧れの存在なの。だから、わたしたちとあなたが刃を交えることを恐れている。
 あの子に手を貸してもらえなければ、わたしたちはあなたを討つ以外に手段を失う。子供なりに考えて、あなたに不利益が及ばないようにと頑張っているのよ。感謝することね。では、出会う時まで、ごきげんよう』
 黒犬は低いうなり声を上げた。
 ハムのお余りを期待しまだ近くにいた手下が、彼の怒りを感じ取り、後じさりして逃げる。
 とはいえ黒犬は、完全に逆上しているわけではない。手紙の後半部分――トーマスについての記述が、彼にとって都合がいいものだということは理解している。
(どうやら勇者どもは、小僧がこちらと繋がっていることが分かっていても、追い出すことはなさそうだな)
 なら、トーマスの利用価値はまだまだ大いにある。情報の引き出し役として。
 そう結論づけたところで、アマルの手紙を開く。
『初めまして、アマル・カネグラです。そっちの使いの犬に犬用ベストを買ってあげたのは僕だよ。しめて四万八千G。恩に着ろとは言わないけど、覚えていてくれるとうれしいなって思う。』
「うるせえ!」
 一声叫び破り捨て、続けて開くはタスクの手紙。
『タスク・ジムと申します。学園で学ぶ勇者候補生です。
 呪いに苦しむ心中察しますが、ことを急ぐあまり関係者に被害を及ぼせば、学園は全力で討伐に動きますし、呪いの手がかりも得られなくなるでしょう。つまり、力に訴えることは損だとご承知おきを。どうしても血をみたいなら、私が相手になります。いつでもかかってきなさい。私はいつ何時誰の挑戦でも受ける。
 お元気ですか? 元気があれば何でもできる。願わくば怒りや闘争本能に惑わされず、本来の目的に向かって迷わず行けよ、行けば分かるさ。』
 黒犬はユーモアを解さない性格だった。だもので、この手紙のおちょくるような締めくくりの言葉が、途方もなく癇に触った。
 多分タスクが目の前にいたら、間髪入れずぶん殴られていたことだろう。
 だが彼は幸い場にいないので、代わりに岩壁が殴られた。
 天井が崩落し岩が落ちてくる。しかしその程度黒犬にとってはなんて事ない。
――次の手紙はドリャエモン。内容は以下だ。
『わしからは言うことは特にない。だが、兄弟について何か目論むことはやめておけ。お前は既に人間を害している。これ以上のことは看過出来ぬ。』
 しかし、黒犬には読めなかった。老教師の書は、あまりにも達筆すぎたのだ。
 丸めて放り、ベイキの手紙に移る。
『始めまして、私はベイキ・ミューズフェスと申します。まず知っていただきたいのは、呪いを解くには、カサンドラさんの記憶を取り戻す必要があるということです』
 こいつもさっき読んだのと似たようなことを書いている。とまず黒犬は思った。
 そして次の言葉に目を留めた。
『リバイバルの存在というのは、不安定なものです。生前最も思い残していた事柄を思い出した場合、即時消滅する可能性が極めて高いのです。
 思い残していた事柄がなんなのか、本人にも分からない。あなたがおっしゃる呪いのことかもしれないし、そうでないかもしれない。無理に彼女の記憶を無理に引き出そうとすると、弾みで消滅し、解呪方法も永遠にわからなくなるかも知れないのです。』
 黒犬はたじろいだ。リバイバルの発生と消滅については大まかに認識していたものの、『消滅のキーとなる記憶が呪いのことではない可能性』をこれまで意識していなかったのだ。
 カサンドラが呪いと無関係のことを思い出した挙句、カギも明かさず消える。それは黒犬にとって最悪な展開だ。
 情報を吐かせるにしても慎重にやるべきかもしれない、と苦虫噛み潰す彼は、文章の続きに目を走らせる。
『いずれご対面し、詳しくお話を聞きたいのですが、当方も何かと準備がございますのでご猶予いただけると助かります。その間、そちらから来られましたご使者について、必要ならこちらで滞在中のお世話を致します。会見の場は見晴らしのいい場所で、互いに、荒事に及ぶことのないようにしたいかと。』
 そして最後で盛大に引っ掛かる。
『付け加えて申しますと、学園付近に近々【赤猫】が来るかもしれませんので、その旨もご了解くださいませ。』
 なんだこれ。なんで唐突に赤猫の名が出てきた。
 不審満載になる黒犬は、最後に控えていたラピャタミャクの手紙で、恐るべき事態になっていることを知る。
『前略、黒犬殿。ラピャタミャクじゃ。グラヌーゼで突っかかった紫肌の女じゃ。今の状況では保護している者達を外に出せぬので、手紙で失礼するのじゃ。
 さて、あちきからは別件を……汝と戦った後、赤猫と出会ったのじゃ。黒犬とグラヌーゼで会ったと伝えたんじゃが、すれ違いでサーブル城に向かったようでの。先日サーブル城近くに行った折に、赤猫に置手紙で黒犬が学園近くに現れたことを伝えておいたのじゃ。赤猫の気が向けばじゃが、じきに学園近くまで来ると思うぞ』
 黒犬の黄色い目が飛び出しそうなほど見開かれた。
 手紙を持つ手がわなわな震え始める。
『ところで、赤猫は汝をポンコツ野郎と嘲笑しとったが……何があったか、その辺も聞きたいところじゃ。プライベートな事じゃから言いたくなければ無理に聞く気はないがのぉ。
 追伸:お手紙セット一式送るのじゃ。
 再追伸:汝の好物は何じゃ? どういう形で会うことになるか分からんが、その時歓迎の品か土産かで用意しておこうと思うのじゃ』
 黒犬の脳裏に過去の映像がよぎる。
 それは赤猫がノアの男女をバラバラに引きちぎってしまう場面だった。
 あいつがあそこで連中をすぐさま殺しさえしなければ。呪いを消させることも出来たかもしれないのに。それから殺せばよかったのに。
 しかしあの女はそういうことを理解せず、呪いを消せなかったのはお前が腰抜けのポンコツ野郎で飼い主を殺すのを躊躇して向こうに余計な時間を与えたからだと言いやがり――。
 思い出し怒りで目を血走らせた黒犬は、咆哮を吐き出した。
 その声は山を四つ越えた先の村まで響いたという。

●一週間後
 ミラちゃん家に貧相な犬がまた来た。次の手紙を携えて。
『会う場所については、改めてこちらが指定する。使いの世話はお前らがしろ。そしてもうこれ以上赤猫に俺のことを喋るな。絶対に!』



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
ミラちゃん家――黒犬さんからお手紙
執筆:K GM


《ミラちゃん家――黒犬さんからお手紙》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2020-10-06 00:09:00
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。

トーマス君に関わるのは今回がはじめてだけど、少しでも良い方向に向かえるように力を尽くしたいと思うわ。
よろしくね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2020-10-06 00:19:14
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!
部長さんが来てくれたら、大変心強いです!

それにしても、てっきりトーマス君の手紙にみんなで入れ知恵して、これからにとって有効な手紙に仕立てる流れとばかり思ってたら…
みんなそれぞれ手紙を書く?黒犬はそれを律儀に全部読む!?
予想の斜め上です。さて、どうしたものか…

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 3) 2020-10-06 01:58:09
複数の手紙を送れるのだから、情に訴えかける人や論理的に交渉する人など
手段や押し引きのバリエーションを使い分けて、
こちらも相手も短絡的な潰しあいや、可能性の放棄に陥らないメリットがあると思うわ。
一つの道しかないと思い込むより、複数の道があると思えれば、精神的に追い詰められにくくなって
そこからお互いに相手の話をきちんと聞く余裕も出てくるでしょうしね。

それに複数送れることで、誰かがうっかり地雷を踏んでしまっても
他の手紙でフォローが効く可能性も出てくるわ。
今回の状況をうまく利用したいわね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 4) 2020-10-06 17:31:54
ミラちゃん家、家事担当のアルフィオーネ・ブランエトワルです。どうぞ、よしなに。

わたしはこちらがその気になれば、いつでも黒犬を討てるということ。結果を早急に求めすぎると、カサンドラさんが消滅して、呪いが解けなくなる可能性もあること。を伝えて、大人しくしているように促したいと考えています。突飛な行動に出られたり、暴れられたりすると厄介です。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 5) 2020-10-06 18:06:58
念のため聞いておくけれど、
カサンドラさんのことは「ごく一部の関係者以外には秘密」らしいけれど、
今回から関わるわたしは、「話は聞かせてもらった」ということにしてしまっても構わないかしら?

あと、全体の方針としては「兄妹もカサンドラさんも守る」ことで
「黒犬とは現状敵対関係で事情には不明な点も多い」という理解で大丈夫かしら?

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2020-10-06 19:04:04
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

>エリカ様
カサンドラ様の事については私達が事情をお話した、という事で大乗かと思いますわ。事情が解らないとお手紙の書きようがないかもしれませんし。

全体の方針等も仰る理解で大丈夫かと。

さて、黒犬へのお手紙、どうしたものか私もまだ思案中ですわね・・・。黒犬とカサンドラ様の会見は必要かとは思いますが向こうの都合の良い場所は流石に無理でしょうから、結界の際で黒犬はあちら、カサンドラ様がこちらという条件、かつ黒犬が敵対的な行動をしない限りこちらからは手を出さない、と言った条件でどうか、と提案してみようかと思いますが・・・。



《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 7) 2020-10-07 08:26:24
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
お手紙の次は、どういうかたちになるにしろ接触でしょうし、個人的には、今回のお手紙で、こちらの都合がいい場所で黒犬と対面するセッティングをできたらと思ってます。

向こうが強引に乗り込んできて、こちらが受け身にならざるを得なくなるリスクを避けたいですしね。
他にも色々考えたいことはありますが、もう少し整理してからと。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 8) 2020-10-08 08:51:50
あ、対面するセッティングを急ぎたいのには理由があります。
赤猫と黒犬が接触したりして、話が変な方向に拗れるのを避けたいので。

不仲説が強いので、赤猫と黒犬の共闘は考えにくいのですが、双方の目的としては「呪いを解く」のは共通してそうですし、利害の一致で共闘されるのだけは避けたいですしね。

黒犬となら、
・呪いを解くには、カサンドラさんの記憶を取り戻す必要があること
・無理に記憶を引き出そうとすると、カサンドラさんが消滅して、解呪の方法が永遠にわからなくなるかも
・カサンドラさんの記憶を取り戻せば、呪いを解く方法もわかるのならば、争わずに済ませられないか


等と交渉する余地もあるかもですしね。
とりあえず、当面の安全が確保できれば上々でしょうし、場合によっては(黒犬が村人を手に掛けた等の問題もありますが)一時的に協力できる可能性も出てくるかもですし。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 9) 2020-10-09 17:19:05
内容が重複しないように、各々、内容を分けたほうがいいのかしら?

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2020-10-09 18:55:46
>朱璃さん
そうしてもらえると、話がスムーズになるから助かるわ。ありがとう。

カサンドラさんが消滅してしまわないように注意が必要ね。

>アルフィオーネさん
内容を分ける・分けないはどっちでもいいんじゃないかしら?
分ければ、黒犬側が特定の話に縛られにくく、精神的負担を減らせそうだし、
こっちが全体として推したい方針は、重ねることで強調になると思うわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2020-10-10 03:55:09
今回も、運営委員会続々参戦ですね。よろしくお願いいたします!
もちろん、部長さんにも全て情報共有することに賛成です。
むしろ委員さんに加わって欲しい…なんて(笑)

今回、今までになく悩んでいます。
ひとりひとりが敵に手紙を書くなんて、展開が斜め上すぎて…なんて、事務系勇者にあるまじきボヤキですね。

ひとつ思い付いたのは、
皆さんが呪い関連に向かって有効な手紙を書いてくださるので、
僕は趣向を変えて、前衛職らしい、敵のヘイトを引き付ける手紙にしてみようかと。

「前略
血をみたいなら、私が相手になります。いつでもかかってきなさい。
私はいつ何時誰の挑戦でも受ける。
お元気ですか?元気があれば何でもできる。迷わず行けよ、行けば分かるさ…」

ごめんなさい、ネタに走らないとやっていけないくらい、今回悩んでいます。
(もちろん、後半のネタ部分はプランには書きませんが!)

最善とは思えないし、危険性も予想される内容なので…
「こうしたらリスクが減るのでは」
「あんまりなので、代わりにこんな内容にしたら」
などなど、ご意見をいただけたら助かります!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2020-10-10 04:17:11
補足ですが、上記案は、タスク自身が積極的に戦闘を望んでいるわけでも、黒犬の打倒を狙いたいわけでもなく…

出来れば平和的に解決したいけど、相手がヘイトや破壊欲などなどを抱えているとすれば、
それを僕一人に集めることで、例えばカサンドラやトーマス等の関係者、または学園、または人類全般などから、矛先を逸らせたらいいなあ…

という意図によるものです。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 13) 2020-10-10 04:31:45
>タスクさん
役割を分担する方向で行くなら、
わたしたちと黒犬側の対話・交渉をすることで得られるメリットの強調を担当する人と
対話・交渉より武力に出た場合のデメリットの強調を担当する人がいてもいいかなとは思ったわ。

後者の場合、カサンドラさんが消えてしまったり、兄妹が死傷したりすれば、
学園は全力で黒犬討伐に出ざるを得ず、そうなれば黒犬勢力にも犠牲は必至。
また呪いを解くための手掛かりも得られにくくなってしまうと強調することで、
短絡的な暴力は損だと示し、黒犬側へ協調策への同意を促せるんじゃないかしら?

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 14) 2020-10-10 04:38:57
後はベイキさんの言うように赤猫の介入があると、対話が乱されかれない可能性があるので
そちらへの対応も、少しは考えておきたいわね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 15) 2020-10-10 06:15:40
わたしは黒犬に会う時は、呪いを解くカギを渡すとき。と思っています。その場で、話を聞くとなると、カサンドラさんの消滅を防ぐよう、情報を操作するのが困難だからです。
なので、まず、わたしたちに情報を洗いざらい開示させて、小出し小出しでカサンドラさんに伝えていくのがいいのではないかと考えます。























































































































































































































































































































《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 16) 2020-10-10 06:18:15
(PL)変な余白ができてしまいした。うっつらうっつらしながら打ち込んだせいです。ご迷惑をおかけしました。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 17) 2020-10-10 08:53:32
内容は私もわける分けないはどちらでもいいと思いますわ。

そういえば、サーブル城の調査のおりラピャタミャク様がシュパリュに黒犬の事を書いておられましたわね。ラピャタミャク様がお書きになるかもしれませんがその事も何かに使えるかもしれませんわね。

私は今の所先述の場所の提案、これは他に書かれる方もおられるかと思いますし、黒犬次第ではありますが、それとトーマス様に関して解放するよう頼んでみようかと。これも向こう次第かもしれませんけれど。


《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2020-10-10 13:41:19
なるほど。これは明確な指針をいただきました。
さすが部長さん!ありがとうございます!

それでは、僕の手紙は、
暴力に訴えることのデメリットを強調する内容をメインにして、
先程書いたやつは、万一黒犬に抑えきれない闘争本能がある場合などのための、おまけとして加えることにしますね。

アルフィオーネさん、お疲れ様です。
あまりご無理されないでくださいね。
(PL訳:PL様の肩に毛布をかけてあげたい…(*^.^*))

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 19) 2020-10-10 19:55:18
トーマスは無理やり黒犬に協力しているわけではなく、心を寄せているから、今はまだ、引き離すのは逆にトーマスの心を閉ざしてしまうかもしれないわ。

いずれはそうするべきでしょうけど、時期尚早な気がする。

それに、黒犬がトーマスが己の掌中にあると思っていてくれた方が、その状況を利用できるし、トーマスに危害を加える可能性も回避できる

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 20) 2020-10-10 23:20:08
確かに状況の整理を急ぎ過ぎて、敵味方を明確にしすぎてしまったら、
トーマス君だけでなく、黒犬との関係も頑なな方向へもって行きかねないわね。
『状況は流動的で、選択肢はたくさんある』そう思うことが、お互いの為にも良さそうだわ。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 21) 2020-10-11 01:41:17
らぴゃたみゃくたらたたららた!
遅くなってしまったが、よろしく頼むのじゃ。

さて、何を書くか迷うが…
交渉事については大体他の者が書くようじゃし、そっち任せるとして。
あちきは他のこと、赤猫の動向とか赤猫のことで聞きたいこととか、その辺を書くとするかのぉ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 22) 2020-10-11 06:17:36
交渉の方向性について、自分なりに整理してみます。

僕は先程書いた自分のプランで字数が埋まってしまいましたが、皆さんの検討材料になれば幸いです。

・解呪の手がかりのためカサンドラの記憶が必要
・記憶を取り戻すのは消滅の危険を伴う
・カサンドラと黒犬をいきなり対面させると、情報のコントロールが難しい
→まず、黒犬から書面でカサンドラや呪いに絡む出来事を聞き出し、それをカサンドラに少しずつ(消滅を避ける配慮)ぶつけ、呪いに関する情報を得る、という方向か?

・赤猫と黒犬 感情は敵対だが利害は一致。共闘は厄介
・赤猫 前回のラピ子さんメモを元に学園に向かう可能性
→赤猫が学園に近づく可能性を示唆すれば、赤猫を嫌う黒犬は学園から離れるのでは?

○対面する場合の場所について
結界の向こうとこちらという案はすごくいいと思いますが、
そうすると保護施設の付近まで来てもらうことになるので、出来れば避けたい気がします。

保護施設の位置や方角を悟られにくいように、全然関係ない場所を指定してはどうでしょうか。
例えば、保護施設がある山と反対側の山中とか、学園外の何もない平原とか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 23) 2020-10-11 11:17:13
トーマス様については難しいですわね・・・。あまり急ぎ過ぎてもいけませんか。

体面場所についてはお使いの犬が来ているので施設の場所は把握はしているのではと思いますが、危険も考えると離れた場所が良いのでしょうか。関係ない場所で、何かの時に牽制できそうな場所だと、サーブル城の近く、とか?

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 24) 2020-10-11 15:39:07
そうそう、エリカ様にはこれまでの事情をかいつまんで説明しておく、と書いておきますわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 25) 2020-10-11 20:00:37
>対面する場所
個人的にはですが、保護施設を戦場にはしたくないですし、黒犬も敵地にノコノコ出てくるほど無警戒ではないでしょうから、双方に無関係の周囲に人が居ない平原とかがいいかなと。

見通しがよければ、互いに伏兵等も置きにくいので、「とりあえず、対面の場では荒事はなしで」といった条件もつけやすいかなと。
そのうえで、決裂したり勝負を決する必要があれば、後日仕切り直ししましょう的な流れに持っていければとも思ったり。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 26) 2020-10-11 21:36:58
>対面
黒犬との早期の対面は、カサンドラさんの消滅に繋がりかねないとの懸念もありますし、その辺の調整はどうしましょうか?

対面するならば、赤猫の介入を避けるには早期の対面が理想的です。
それを遅らせるならば、時間が必要な理由と「学園付近に近々赤猫が来るかもしれない」等の情報を黒犬に伝えた方がよさそうですね。

そのうえで、
「信用できないなら、そちらの手下の野良犬を学園の近くにメッセンジャーとして置いてもらっても構わない」
「必要なら、その間の野良犬の面倒はこちらで見てもいい」
「そちらが望むなら、野良犬は速やかに解放する」

とか譲歩の姿勢を見せれば、意思疏通の窓口も確保できて、黒犬の心象も少しはよくならないかなと。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 27) 2020-10-11 22:08:17
対面場所の選定は本当にむずかしいですね。
サーブル城はいい線いってるとは思いますが、赤猫が根城にしてるらしいとのことなので、バッティングして面倒な展開になる可能性が怖いですね。
有効な地名が具体的に思い付かなければ、ベイキさんの言われるように、
具体名は出さずに具体的な条件を挙げて場所を指定するのが良いと思います。

朱璃さん、エリカ部長さんへの情報共有助かります!
普通は同じ部活の僕が話しそうなシチュエーションですが、今回、それをする文字が入らなくて。
すみません。そしてありがとうございました!

ベイキさんの、譲歩案はなかなかよさそうで、僕も賛成です。
カサンドラさんの存在がバレてて、こちらに他に含むところが特にない以上、
犬を置いてても困りませんからね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 28) 2020-10-11 22:42:15
>対面場所
とりあえず、性急な対面には異議がある状況ですし、対面する場合は双方に無関係の周囲に人が居ない平原とかがいいのでは?
程度にウィッシュ案件で入れられたらいいなと。

そのうえで、即対面が難しい理由の説明が要りそうですが、私そこまで盛り込めるかな……多分、譲歩案書くなら無理だ。
その辺の細かい事情説明は、誰かができてると信じよう。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 29) 2020-10-11 22:47:19
わたしの手紙の方は準備できたわ。

プランが手紙だけでいっぱいになっちゃって
対面場所の指示や対面時の行動なんかは書けなかったので
他の人に任せることになるけれど、お願いするわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 30) 2020-10-11 23:02:44
>対面
「本来ならば情報交換のため対面したいが、カサンドラさんへの性急な記憶の引き出しは、消滅の危険があるので時間が欲しい」

旨を記載してみました。
多分、これは最低限の説明なので、他の方がもっと肉付けしてると願って。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 31) 2020-10-11 23:33:47
>場所
サーブル城そのものではなく、あくまでその近くで、という事で、赤猫やお城にいる猫達に気づかれない辺りで考えていましたわ。その上で、何かの時に近くに赤猫がいるかもしれないという事が牽制に使えるかもという事で。私達に関係ない場所ではありますし。あくまで提案なので、向こうが警戒するなら流れるでしょうし。