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ミラちゃん家――ノア一族の絵


ストーリー Story

●接触すれば火花散る
 施設関係者の監督下【カサンドラ】との会談を終えた【黒犬】は山奥のアジトに戻り、これからどうすべきかを考えた。
 そして『やはり、どうにかしてノア一族の肖像画を、カサンドラに見せなければならない』という結論を得た。呪いについての記憶をいち早く取り戻させるためには、確実にあの絵が必要なのだ。
 だがしかし、絵がある場所はサーブル城。そのサーブル城には現在【赤猫】が居座っている。
(くそ、面倒な……)
 極力近寄りたくないというのが本音だが、そう言ってばかりもいられない。多少は無理を通さねばならぬ。他ならぬ自分自身の身に関わることなのだから。
 ということで彼は、城の偵察に赴くとした。天気がよく、気温が高めな日を選んで。そういう日であれば、赤猫が城の外へ浮かれ出ている可能性が大なので。
 人目につかぬよう通常マスチフの大きさにまで身を縮め、群れを引き連れ城を目指す。うんと大回りに、『幻惑の森』を経由して。
(果て無き井戸は避けるべきだな……奴はあそこから出入りするから)
 枯れた木立や茂みに身を潜めつつ、城方面の気配を探る。
 ……赤猫の魔力は感じない。
(うまいぞ、どこかに出ているな)
 黒犬は男の姿に変じ、城に入る。
 彼自身は意識していないが、それは、かつての習慣の名残だった。ノア一族はバスカビルを、城に入るときは基本人化するように躾けていたのだ。城内を土足で汚さないように。
 手下の犬たちはそのまま黒犬について行く。どうもいい気持ちがしない場所であるが、ボスがいるなら大丈夫だろうと心得て。
 ちなみに彼らのあずかり知らぬことであるが、城の中に住みついている有象無象な魔物たちは、黒犬の訪問に迷惑顔をしていた。赤猫が留守にしている間息抜きしていたのに、と。
 とにもかくにも城の中は荒れていた。
 廊下の壁や柱はあちこち爪とぎの傷だらけ、カーテンも同様、シャンデリアは落ちて粉々、という有様。明らかに赤猫とその一味の仕業だ。
 黒犬は苦々しい顔をする。
(あのどら猫……こんなにあちこち汚しやがって)
 彼は自分を今の状態に陥れたノア一族を恨んでいるし憎んでいる。だが城には古巣としての愛着を持つ。だから、荒らされると腹が立つ。
 その腹立ちが頂点に達したのは、ホールに入ったときだった。
 本来そこにはノア一族の肖像画が、壁一面を占領する形で掲げられていた。
 しかし今その絵は、床に落ちている。粉々と称して差し支えない状態で。
 黒犬は怒りの咆哮が吐き出し、絵の残骸を探り回る。カサンドラが言っていた箇所――男女のノアを描いた部分が残っていないかと。
 そのとき、強烈なアルコール臭が彼の鼻の中に入ってきた。
 振り向けば少女の姿をした【赤猫】が、柱にもたれ掛かっている……どうやら黒犬が来た気配を察知して、出先から戻ってきたらしい。
「なんだ、ポンコツ元気そうじゃない。ぞろぞろ汚い野良犬引き連れてさ」
 そう言って彼女は凶暴な笑いを浮かべ、雷を放った。
 手下の犬が数匹、一瞬で感電死する。残りは悲鳴を上げる。
「あんた、なんだか最近また人間とつるんでるんだって? 本当に犬っころなんて、徒党組まなきゃ何も出来ない連中よね。今更そんなものに鼻突っ込んでかき回してさ、飼い主が恋しい?」
 あからさまな侮辱に黒犬はいきり立ち、赤猫を殴りつける。
 赤猫は即座に殴り返す。
 ――結論から言えばこの場における戦いは、黒犬側が圧倒的に不利だった。
 何故なら彼は古巣を荒らすことに抵抗感を持っている。そのため屋内で万全に力を振るうことが出来ない。
 だが赤猫は違う。彼女にとって城は愛着の対象ではない。建物内の何をどう傷つけても平気だ。だから力を万全に振るえる。
 両者の強さはほぼ拮抗し、甲乙付けがたい。
 であればこの場合、無分別な方が勝つに決まっている。

●野を超え山超え届け物
 ここのところ【ドリャエモン】は本業の合間を縫って、【トーマス・マン】に勉強を教えている。職員見習いとしての肩書きを得たからには、読み書き計算の能力をしっかり身に着けなくてはならない。と考えて。
 トーマスは利口な子だが、教育の面では幾分立ち遅れている。親が存命のうちは学校へ通ったこともあったそうだが、孤児となって妹ともども親戚の家に引き取られて後は、そういったこととは一切縁が切れていたのだ。農作業の手伝いばかりに追われて。

「あ、おじいちゃん、いらっしゃーい」
 施設門のところまで来た途端ドリャエモンは、【トマシーナ・マン】に飛びつかれた。
「おお、トマシーナ。今日も元気で何よりじゃの」
 ひょいと抱き上げられ肩に乗せてもらったトマシーナは、うれしくてきゃっきゃと笑う。その声を聞きつけたのか、【ミラちゃん】がどこからともなく飛んできて、トマシーナの肩に乗った。
「トーマスはおるかの?」
「うん、いる。カサンドラせんせいと、えをかいてるの」
「おお、そうか。ではそれが終わるまで、少し待とうか」
「おじいちゃん、おじいちゃん、おそらとんでー」
「おお、よいぞ。少しだけな」
 ドリャエモンは翼に力をいれ、ばさばさ動かした。大きな体がふわっと浮き上がる。そんなに高くは飛ばない。せいぜい施設の屋根あたりまで。でもトマシーナにとっては、まるで大空の中を飛んでいるように感じられる。両手を広げ、胸いっぱいに風を吸い込み、目を輝かせる。
「わー、たかいたかーい」
 そこでミラちゃんが、トマシーナの肩から離れた。あやしむようにその場で一回転し、地上へ降りていく。
 一体どうしたのだろうと、ドリャエモン、そしてトマシーナは、そちらへ顔を向けた。
 そして見つける。山道を登ってくる犬の群れを。
 トマシーナは大声で、建物内にいる兄を呼んだ。
「にいたん、にいたん、わんちゃんがいっぱいおともだちつれてきたー!」
 ほどなくしてトーマスとカサンドラが、外へ出てきた。

 伝令犬はあちこちミミズ腫れ状の火傷を負っていた。
 トーマスの姿を見るや情けなそうに鼻を鳴らし、尻尾を振る。
「どうしたんだ? 何があった?」
 そう言いながら伝令犬を引き寄せたトーマスは、急いでベストを探った。
 そこには、黒犬からの短い手紙が入っていた。
『例の絵だ。カサンドラに必ず見せろ。何か思い出したらようなら、すぐ手紙で伝えろ。俺はしばらく動きが取れない』
 トーマスは心配した。手紙に茶色い染みがいくつもついていたから――もしかしてこれは、血ではないだろうか。
 伝令犬の後ろからぞろぞろと、似たような状態の犬が15匹ばかり現れる。
 皆、大きなボロ布を咥えていた。
 カサンドラには一目で分かった。それが油絵のキャンバス地であると――散々引きずってきたせいで泥だらけになり、何が描いてあるのかも判別しづらくなっているが。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-12-21

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-12-31

登場人物 5/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている

解説 Explan

ミラちゃん家にわんちゃん軍団がやってきました。
今回の課題のメインは、黒犬から送られてきたノア一族の肖像画(の一部分)を修復すること。
黒犬は赤猫との一回戦に敗退。完敗ではないにせよ、結構なダメージを受けましたので、年末休みをとることに。回復力がずば抜けているので、年始あたりにはまた元通りになり、直に会談を行うこと出来るようになるかと思います。
争いに巻き込まれた手下たちも痛手を受けています。GMの予定ではミラちゃんに癒してもらうつもりですが、こちらにも拘わりたいと思う方はどしどし拘わってください。
傷が癒えたら伝令犬以外は、黒犬のアジトに帰っていきます。追っていけば彼の現在地が、より高い精度で掴めるかも知れません。


赤猫が絵を滅茶苦茶にした経緯について興味がおありな方は、エピソード『ミラちゃん家――保護案件発生』をご参照くださいませ。


作者コメント Comment
Kです。
もう年末。時のたつのは早いものです。
そんな折に出た課題は、絵画修復。
カサンドラも手伝いますので、作業自体はそんなに難しいものではありません。
どうぞお気軽にご参加下さいませ。









個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
リーラブで伝令犬たちの治療を行い、黒犬へのお見舞いとお土産にと特級薬草と高級なお肉を持たせ、その後を気が付かれない様について行って、黒犬の現在地(できれば本人の様子)も見てくる
追跡や観察の時は察知されないよう風上には立たないなど注意(視覚強化併用)
朱璃・拝さんとは協力する

黒犬の居場所から少し離れた場所で身を隠して視覚・聴覚強化で観察

黒犬は何故ノア一族に呪われたのか?何故赤猫と反目し合うのか?
呪いを解きたいが、うまく行かない場合は、赤猫と和解するか、お互いに干渉せず生きていくことは出来ないのか?
現在どこかに呪いについて知っている魔族が居たりしないか?

説得・会話術・博愛主義・推測

アドリブ大歓迎です

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
回収された破片をもとに、絵を修復する

◆修復準備
まずはカサンドラさんに状況を知らせ、修復のお手伝いをお願い
汚れが酷そうなので、もとの絵を傷めないで汚れを落とす方法がないかカサンドラさんに確認

何か汚れを落とす方法があるなら、まずは汚れ落としをお手伝い

◆修復
破片を主な色毎に分けて、大まかなイメージを確認
そのうえで、線やデザインの繋がりが自然になるように、地道に組み合わせて

こういうときは第六感頼りですね

時折、少し離れて全体像を考えたり、以前見た幻視のノア一族を思い出しつつ、うまくもとのかたちに修復したいですね

◆事後
余裕があれば、伝令犬を連れて、途中の道中で力尽きた犬が居ないか確認
居たら手当等して

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
伝令役のわんこ以外にも大勢怪我をしたわんこ達がいますのね。お腹も空いていると思いますし手当は一先ずミラ様と仲間にまかせ彼らのご飯を作りますわ。高級なお肉を食べやすい大きさの角切りにして、それにキャベツや人参を加えて柔らかく煮込んだ物を作りますわ。その後で手当のお手伝いを

犬達がアジトへ帰る際はその後をつけますわ。気づかれないよう充分距離を取り、視覚強化、嗅覚強化、隠れ見、忍び歩きを使って慎重に追跡。それと万一に備え黒犬の鼻をごまかす為事前にわんこ達の匂いで自身の匂いを上書きしておきますわ

無事アジトをみつけるか、危険察知ややせーの勘が働いた時は無理せず帰還。情報は持ち帰れなければ意味ないですものね

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
肖像画の修復

■行動
随分と派手にブッ壊れておるのぉ。
赤猫は呪いより恨みの方に執着がありそうじゃの。やれやれ、これまた難儀よのぉ。
これの修復は骨が折れそうじゃが、まぁ頑張るとするのじゃ。

まずは汚れている絵を綺麗にせねばじゃな。
絵を傷つけないように、力まず丁寧に泥を落としていくのじゃ。
ブラシで軽~く擦って、水で優し~く洗い流して、それを繰り返しなのじゃ。
焦ってはダメなのじゃ。根気よくやるのが大事なのじゃよ。

汚れが落ちたら、絵を繋げて形にしていくぞ。
まるでパズルのようじゃのぉ。とりあえず、輪郭になりそうなところを順に繋げていくのじゃ。
え~と、こことここが繋がって、そしてこっち繋がるかのぉ?






アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
犬たちに治療を行い【簡易救急箱/応急処置/医学/リーライブ/癒しの言葉/復活呪文】、ご褒美として【高級なお肉】を与える

「よくがんばってたわね。えらいえらい」(なでなでもふもふ)

黒犬の様子を見に行く者たちに対して、赤猫から受けた印象について話、万が一の赤猫の襲撃に警戒するよう伝える。

トーマスが黒犬のところに行こうとしたら、行っても何もできないから、絵の修復に全力を尽くすよう諭す。【子供親和/説得/会話術】

カサンドラに指示を仰ぎながら、トーマスと共に絵の修復をする。

一旦の休憩を提案し、トマシーナ共に、色取りのマカロンとハーブティーを提供

「さぁて、少し休憩しましょう。お茶を用意するわね」


アドリブA

リザルト Result

●まずはねぎらい
「これが例の絵か……随分と派手にブッ壊れておるの」
 そう言って【ラピャタミャク・タラタタララタ】は犬達に視線を向けた。
 どれもこれも火傷だらけの満身創痍。無傷なのは一匹もいない。手紙の状態から察するに、黒犬自身もかなりダメージを受けている状態のようだ。
 とくれば、結論は一つ。
(赤猫と喧嘩しよったな)
 これまでの経過を繋ぎ合わせてみるに、多分『赤猫が黒犬の様子を見に行くため城を出た』→『その留守を狙って黒犬が、絵を持ち出そうと城に忍び込んだ』→『赤猫が自分達と遭遇した後城に帰って、黒犬と鉢合わせした』という流れだったのではなかろうか。
 直に会って得た印象からするに、赤猫は黒犬をすこぶる馬鹿にしている。本人に会ったときも、恐らくあの調子で接しているはずだ。
(揶揄われた黒犬がキレて手を出したって感じかのぉ……全く揃って短気なんじゃから)
 それにしても赤猫が(そうとしか思えない。呪いの解除に固執する黒犬が、自らその手がかりを台無しにするはずがないのだから)絵を破壊したというのは、ラピャタミャクにとって少々驚きではある。
(これが呪いの解除にとって重要なカギとなる旨、聞かせたはずじゃが……あ奴にとっては呪いよりもノア一族への恨みのほうが重要なのかのう)
 【トマシーナ・マン】に撫でてもらっている伝令犬以外は、進んで人間に近寄ってこようとしない。痛みで気が立っているのか、首筋の毛を逆立てているものもいる。
 【ミラちゃん】はそんな彼らの体を撫でるように、至近距離を飛び回る。
 ――火傷で赤むけになった箇所から、徐々に赤みが引いて行った。苦痛が軽減されたらしい。犬たちは少し落ち着く。
 【エリカ・エルオンタリエ】がそこに近づき、天球杖アステールをそっとかざした。
「皆、痛かったでしょう。でも、もう大丈夫だからね。少しだけじっとしてて」
 【アルフィオーネ・ブランエトワル】は救急箱を取り出し、軟膏とガーゼ、包帯を取り出す。火傷が塞がったとはいえ、まだダメージが残る皮膚を保護してやるため。
 触られ慣れていない犬はそれを嫌がり唸ったが、アルフィオーネは惜しみなく相手に触れ、語りかける。
「よくがんばってたわね。えらいえらい。怖がらなくてもいいの。薬は痛いものではないからね」
 その甲斐あって警戒していた犬も最終的には、大人しく触らせるようになった。
 【朱璃・拝】は急ぎ調理場へ向かう。犬用の食事を作るためだ。体力回復のためには、食べるのが一番。高級なお肉にキャベツや人参を加えて柔らかく煮込む。調味料は極力控えめにして。
 そんな風に犬たちの治療が行われている間に、【ベイキ・ミューズフェス】、ラピャタミャク、【トーマス・マン】、【カサンドラ】、【ドリャエモン】は絵の断片を残らず回収した。
「これは黒犬や他の犬達が危険を承知で回収してきたもの……その努力を無駄にせず、もとの形に戻しましょう」
 と張り切り広げ並べてみたものの、相変わらず何がどこにどう描いてあるのか、さっぱり掴めない。
「汚れがひどいですね……カサンドラさん、もとの絵を傷めないで汚れを落とす方法はありますか?」
 彼女の質問にカサンドラは、絵を見ながら頷いた。
「もちろんあります。洗浄作業自体は難しくないですよ。この汚れの大半は泥で、薬品などによるものではありませんから――血も少し混じっているようですけど」
 『血』と聞いてトーマスは顔を曇らせた。それに気づいたラピャタミャクは、彼の不安を払拭してやろうとする。
「安心せい、たぶんちょっと転んで擦りむいたんじゃろうて。黒犬にとってはその程度の事じゃ。むしろ、黒犬のプライド的にそうやって心配される方が怒ると思うぞ」
 ドリャエモンもまた、こう言ってやる。
「なにしろしぶとい奴じゃ。今頃は癇癪のあまり、頭から火を吹いておることだろうて」
 ひとまず絵の断片は、全て施設の大部屋へ運びこまれた。
 大部屋なら広いスペースを確保出来る。多人数で作業をするのに都合が良い。

●休憩時間
「みんな、ごはんよう」
 トマシーナは施設にあるタライをありったけ持ってきて、庭へ一列に並べた。
 朱璃がそのタライヘ、お玉で餌を注いで行く。そこに犬たちが殺到する。
「急がなくてもいいんですのよ。ゆっくりお食べなさい」
 と言われても食べる速度をゆるめない。挙句取り合いでケンカが始まる。
 朱璃は双方を引き剥がし、こう言い聞かせた。
「ご飯はまだたくさんあります。ケンカしてはいけませんことよ?」
 言葉は分からずとも気持ちは通じたのだろう。以降犬たちはケンカをせずに食べた。
 腹一杯になると施設の庭先を歩き回り、それぞれ気に入った場所を見つけ、寝転んだ。どうやら休憩をとるようだ。

●ノアたちの姿
 大部屋に満ち満ちる油と洗浄液の匂い。
 ラピャタミャクはブラシを脇に置き、肩をバキバキ回した。
「ふわー、やっと終わったぞい!」
 その感慨は場にいた全員に共通するものだった。かほどさように汚れ落としは、長く地道な反復作業だったのだ。
 しかし修復はここからが本番だ。

 ベイキは絵の断片を色毎に分けた。そうすれば大まかなイメージが把握出来ると思って。
 しかしいざやってみると、なかなかはかどらなかった。集合図の一部を切り取っているので、他人物の衣装の色と形が入り込んでしまっているのだ
「まるでパズルのようじゃのぉ」
 ラピャタミャクはぼやき、断片をためつすがめつしているカサンドラに聞く。
「のう、肖像画の男と女はどんな格好をしておったのじゃ?」
「女性はアイボリーのドレスを着ていました。銀のレースで縁取りがしてあって、胸元には赤い花の飾りがついていました。男性はコバルトブルーの衣装で――」
 一同は彼女の記憶を参考にし、再度の分類を始める。
 途中でドリャエモンは眼鏡をかけた。
「どうもこの年になると、細かいものが見えにくうて」
 少しずつ少しずつ欠片が合わさり、一つのものになっていく。
 一番先に組み上がったのは、区別がしやすく集めやすい部分――顔だ。
 男女とも貴族的な整った面差をしており、幸福そうなほほ笑みを浮かべている。
 続けて顔の周囲からパーツを埋めて行く。首元から始まって下のほうへ。
 途中でベイキは身を引き、全体像を確かめた。
 ドレスを着た女性は片手に瀟洒な杖を、もう片方の手に本を持っている。黒革の表紙の小さな本だ。
 男性は女性のすぐ後ろにいた。体が半分重なるくらいの位置で。鞘に入った剣を床に突き立てている。そして、もう片方の手でマントを広げている。女性を包み込もうとするかのように。
 パーツを一つ一つ確かめているうちに、ベイキはふと気づいた。
(――あら、この二人、揃いの指輪をつけていますね……)
 そこにトマシーナが入ってきた。犬の餌やりが終わったので、こちらの偵察に来たもようだ。
「にいたん、どんなえなの? どんなえなの?」
「トマシーナ駄目だよ、触ったら」
「さわんないもん、みせてようー」
 アルフィオーネが彼女を抱き上げ、要求に応じてやる。
「ほら、こんな絵が出来たのよトマシーナ」
 絵を見たトマシーナは、顔を全力でほころばせた。
「わあ、すてき。おひめさまとおうじさまね」
 ラピャタミャクは鼻頭を掻き、言った。
「そういえばそれっぽい身なりじゃな、この二人」
 ベイキはカサンドラに顔を向ける。
「カサンドラさん、何か思い出せそうで――」
 直後、ぎょっとした。カサンドラの目が憑かれたような光を宿していたから。
「本……そう、この本……この人この中に書いていたのよ……呪いのことについて。……自分が作り出した魔法についての覚書……見たことがあるんだわ、私。どこかで。そう、あれは城のどこだったかしら? 暗いところでこの本を見つけて……それにこの指輪……」
 ベイキは絵の上に布をかけ、カサンドラの肩を揺すった。これ以上記憶を連鎖させると、思い出してはいけないところまで思い出しかねないと危惧して。
「カサンドラさん、大丈夫ですか?」
 そのことでカサンドラは、はたと我に返った。目から異様な輝きが薄らいで行く。
「……あ、はい、大丈夫です」
 そこでアルフィオーネが席を立つ。ぱんぱんと手を叩いて。
「さぁて、少し休憩しましょう。マカロンとハーブティーを用意するわね――トマシーナ、手伝ってくれる?」
「うん、てつだうー!」
 丁度その時外から、エリカと朱璃の声が聞こえてきた。
「ちょっと待ってくださいまし! おみやげがありますのよ!」
「皆、悪いんだけど、お使い頼まれて頂戴!」

●戻る、追う、残る
 寝転がっていた犬たちが伝令役を除いて、再び一箇所に集まり始めた。
 ――黒犬のところに帰るつもりなのだ。
 朱璃とエリカは、急いで彼らの行く手に回り引きとどめる。
「ちょっと待ってくださいまし! おみやげがありますのよ!」
「皆、悪いんだけど、お使い頼まれて頂戴!」
 何事か察したのだろう、ミラ様も寄ってきて群れの周囲を飛び回り、足止めをしてくれた。
 朱璃とエリカは急いで施設内に戻り、それぞれ用意していた『おみやげ』――救急箱、特級薬草、高級なお肉を持ち出す。
 朱璃は群れの中で最も大柄な犬の体に、それらをしっかり結び付ける。
「黒犬に渡してください」
 返事のつもりなのか、犬は太い声で、ばう、と吼えた。
 そこに、物音を聞きつけたアルフィオーネがやってきた。
 エリカたちから『犬の群れを追っていく』と聞かされた彼女は、赤猫の襲撃を警戒するように伝える。かの魔物について自分が抱いている印象と絡めて。
「赤猫はラピャタミャクさんに、黒犬が呪いを解こうと行動しているのを聞いていながら、妨害した……自分だって呪いを解きたいはずなのに。それ以上に、黒犬の思惑通りに事が運ぶのが気に入らないようね。享楽的で、刹那主義。そちらの方が面白そうだと思えば、自分も死ぬのに、黒犬を殺そうとしたとしても不思議はないわ。道中、気を付けてね」
 エリカと朱璃はそれに頷き返す。
「分かりましたわ。重々気をつけます」
「確かにあの魔物、行動が読めないところがあるものね」
 そう言っている間にも犬たちは動き出し、庭を出て行き始めた。
 エリカと朱璃は当初の目論みどおり、犬たちの後を追う。
 アルフィオーネは建物の中に戻ろうとする。
 そのちょうどのタイミングでトーマスが、息せき切って建物から出てきた。
「エリカさんたち、どこに行ったの? 黒犬のところ? なら、僕も行く」
 強い口調で言い募る彼に対し、アルフィオーネは首を振る。
「おやめなさい。あなたがついていっても、足手まといになるだけよ。言葉など何の慰めにもならない」
 確かに彼女が言うとおりだ。トーマス本人もそれを理解していたのだろう。押し黙ってしまった。
 しかし、そうであっても、納得は出来ないらしい、眉間にしわを寄せ唇を噛む。
 強情で反抗的な眼差しを、アルフィオーネは真っ直ぐ受け取った。そしてこう続けた。
「呪いを解くこと。それだけが黒犬の今の望み。だから、絵の修復を手伝って。あなた、カサンドラさんに絵を習っているのでしょう? お料理やお裁縫のようにはいかないのだから、あなたの助力が必要よ」
 数十秒ほど間を置いてトーマスは言った。悔しそうに。
「……わかったよ」

 その後夜中までかかって、ようやく絵が全て組みあがった。
 トーマスたちはすでに就寝していたので、そのとき場にいたのは、アルフィオーネ、ラピャタミャク、ベイキ、ドリャエモン、そしてカサンドラだけだ。
 彼らは絵の中に見た。
 男の足元に胸を張って座る黒犬の姿と、女の後方でソファーに寝そべる赤猫の姿を。

●偵察
 朱璃とエリカは冬山の道なき道を進んでいく。犬たちの姿ではなく、それが残した痕跡を追いかけて。あまり距離を詰めると、追っていることに勘付かれてしまう可能性があるので。
「朱璃さん、黒犬が村人を襲撃した村というのはこの近辺にあるの?」
 エリカの問いに朱璃は、ええ、と頷いた。手持ちの紙に進んで来た道順を書き付けながら。
「ええ。目下どんどん離れて行ってはいますが――それにしても黒犬は犬使いが荒いですわね」
「わたしたち、黒犬をどうすべきかしらね」
「と、申されますと?」
「わたしたちは今、積極的な対立関係にはないけれど――いずれそうなった場合でも、討伐と言う手段はなるべく避けたいのよね。トーマスくんたちの心にまた新たな傷をつけてしまいかねないから」
 日が沈んだ。
 しかし今宵は満月。降り積もった雪に月の光が反射しているので、難儀するほど暗くはない。
「黒犬は残酷な魔物だけど、トーマスくんたちにとってはやっぱり命の恩人なのよね。死んだことにして、姿を消してもらうとか、他の方法とかないのかな、と考えてるのよ――甘いかもしれないけど」
 確かに甘いかもしれない。
 そう思いながらも朱璃はエリカの考えに、ある程度の同意を示した。
「……いえ、もしかしたらそういうことも可能かもしれませんわ。黒犬は人を栄養源にしなければ生きていけない魔物というわけでもなさそうですし」
 ほどなくして犬たちの痕跡がぷつりと途切れた。
 調べてみたら近くの斜面に穴があった。人間は無理だが犬なら通れるというくらいの大きさの。
「隠し通路ということですわね。随分用心しているご様子で」
「そのようね。すると、アジトもこの近くにあるってことか……」
 さすがに穴を通って行くのは無理なので、引き続き注意しながら地上を探索する。
 犬の声が聞こえてきた。
「こっちですわ」
 身を低くし、匍匐前進。
 しばらく進んだところで断崖の端に出た。
 目の前を滝が流れ落ちている。
 下に視線を向けてみれば、滝壺があった。犬はその周辺で鳴いているのだ。
 直後轟くような咆哮が上がる。滝を割って黒犬が巨躯を表した。
 ……なにかこう、顔の形がえらくボコボコだ。片目が塞がりそうに腫れ上がっている。加えて体中に爪痕と火傷跡。相当赤猫にくらわされたようだ。
「遅いぞお前ら! 道草食っていたんじゃないだろうな!」
 とはいえ、まあ、元気は元気らしい。こうして怒鳴り散らせるからには。
 思いつつエリカは考え込む。
(それにしても、黒犬は何故ノア一族に呪われたのかしら?)
 いくらノア一族が性悪だと言っても、理由もなしにそれだけの呪いをかけるわけがない。バスカビルは自分たちにとっての戦力なのだし。
(事情があるはずなのよね、きっと……)
 ともあれこれで用事はすんだ。ならもう長居は無用。存在を察知されると厄介だ。
 ということで二人は、来た道を引き返す。
 朝日がしらじら差す中、学園近くまで戻ってきてみれば、伝令犬を連れたベイキに出会った。
 聞けば、道中力尽きた犬がいないか探していたのだと言う。
「幸いこの近辺にはいなかったのですが……黒犬のアジト付近はどうでしたか?」
「そうね……わたしは見かけなかったわ」
「私もですわ」
 二人の回答を聞いたベイキは、心からほっとした声で言った。
「それはよかったです」
 応じるように伝令犬が、はたはたと尻尾を振った――。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
ミラちゃん家――ノア一族の絵
執筆:K GM


《ミラちゃん家――ノア一族の絵》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2020-12-15 00:08:53
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
よろしくね。

わたしは伝令犬の治療をして、できれば黒犬の様子も見に行こうと思っているわ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 2) 2020-12-15 19:57:12
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝ともうします。どうぞよろしくお願いしますね。

私は絵の修復は出来そうにありませんので、黒犬の手下の後をつけていこうかと思っておりますわ。それ以外は思案中ですわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 3) 2020-12-15 22:30:51
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
おや……同じような考えの方が多かったようですね。

ですが、何人も出払うと本題の絵の修復が難しくなりそうですし……でしたら、私は絵の修復メインでいきましょうか。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 4) 2020-12-16 21:32:12
らぴゃたみゃくたらたたららた!
魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタ。よろしくなのじゃ。

あちきも絵の修復を手伝うのじゃ。
黒犬が赤猫と喧嘩してまで取ってきたものじゃし、しっかりこちらの仕事もしておかねばじゃな。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 5) 2020-12-17 18:47:56
とりあえず先述の通り犬達の後をつけるとして、傷の手当ての際犬達に何か食事を作ってあげようと思いますわ。

あと念の為何か自分の匂いを消すようにしておいた方がよいかもしれませんわね。黒犬に気づかれても困りますし

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 6) 2020-12-19 03:57:24
教祖・聖職専攻のアルフィオーネ・ブランエトワルです。どうぞ、よしなに

わたしも黒犬が気になるところではあるけれども、絵の修復があくまで主な課題なので、そちらを手伝います。トーマスが黒犬が気になって、ついていってしまうかもしれないから、見守る必要もありそうですし。

失敗した料理の手直しとか、繕い物なんかはわりかし得意なだけど、絵はさっぱり・・・カサンドラさんに教えてもらいながらやるしかないわね