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ヒノエ・イン・ザ・シティ


ストーリー Story

 きらびやかな盛り場もひとつ角を曲がろうものなら、たちまちのうちに黒と灰色の二色に沈む。
 夜の黒。
 石畳の灰色。
 路地裏の色だ。
 ときたま駆け抜けていくネズミとて、その二色のいずれかである。
 チーズのかけらでも見つけたか、足を止めたネズミが泡を食って壁の穴に飛び込んだ。
 漏れる薄明かりに照らされて、赤い姿が歩みきたる。
 少女だ。真紅のドレス、炎のような赤毛、履いているヒールすら太陽の舌のよう。不器用ながらメイクをしている。どうやら年齢以上に見せようとしているようだが、その試みは成功しているとは言いがたい。十代、それもせいぜいなかば頃だろう。 
「うむ」
 少女――【ヒノエ・ゲム】は腕組みする。
 そろそろやるか。
 空腹で目まいがしそうな気分だが、気力で忘れることにする。
 それにしても左腰が寂しい。背中もだ。弓と矢筒、それに矢まで残らず質屋に出したのは失敗だった。森で食料を調達するのもままならない。まあこんな都市(まち)の近辺で、まともな獲物がとれるか疑問ではあるが。
 さっと前髪を直してきっと視線をただし、できるだけ内股で歩き出す。レディーというのはそういうものだと父親に聞いたことがある。
 建物と建物のあいだから観察して、手頃な相手を物色した。
 間もなく見つかった。単独の男、酒に酔っている。
 毎回ここでためらう。知らない男に声をかけることにヒノエは慣れていない。ましてや弓も矢もない丸腰では。
 それでもおもむろに歩み寄り、
「あー、時間は、あるか。お前」
 唐突にもほどがある口上を男に述べた。
「私はいま、とても暇だ。よかったら、あー、遊ばないか?」
 視線が平泳ぎからクロールへと転身を遂げる。我ながらアホかと思う言葉だが、これが案外効果があるらしい。
 男は、ちょっと一杯引っかけて帰るところといった風体だ。あまり頭髪は豊かではない。腹も出ている。激安っぽいジャケットが悲しいくらいよく似合っていた。
「うんぁ?」
 男は湿り気のある視線でヒノエを見た。ニワトリの品定めをするような視線だ。
 なんだガキじゃねぇか、という気持ちがないわけではなかった。きゅっとした猫目、眉は長い。鼻は低いものの顔はまあまあ可愛いほうだろう。でも衣装は全然似合っていない。野育ちといった感じでどうにも垢抜けない。
 しかし――だがそれがいい、という気持ちのほうが勝った。男の鼻の下がにょきにょきと伸びた。
 田舎うまれの家出小娘が背伸びしているのだろう。もしかしたら今夜の宿もないのかもしれない。連れ込んであれやこれや……想像がむくむくと育っていった。
「よし、おじさんが遊んであげよう」
「そうか。こっちだ」
 ヒノエが先導し男を裏道に連れ込んだ。
 数分せぬうちにグエという声がした。
 ヒノエは男を見おろし、手にした財布を調べている。男は白目をむいており、麻の紐で丁寧に縛られ転がっていた。
「これだけか!?」
 機嫌の悪い牛みたいにヒノエはうなった。男の所持金はあきれるほど少ないのだった。これでは借金返済など千里の先だ。今夜の食費だってまかなえるかどうか。
「こんなのでよく……」
 あきれ果てる。
 この街に来てわかったのは、男というのはどうしようもなく馬鹿だということだった。ちょっと誘えばホイホイついてくる。どう考えても怪しいというのに、まるで疑ってもみないらしい。男は後先を考えることができないのだろうか。
 もっとも父様は別だが――とは言い切れないか。
 彼女の父親は事業に失敗し、さる筋にかなりの借金を作ってしまったのだ。絶対成功すると信じて大きく借りすぎたのがまずかった。なんとか猶予はしてもらえたものの、現在父は某所にて監視下にある。ストレートに言えば人質だ。
 無計画すぎたんだ。
 事業の失敗は一種の事故によるものだったが、悔やんだところで仕方がない。
 それでもヒノエにとって父は唯一の肉親である。助け出すつもりだ。絶対に。
 待ってて、父様。
 あと二三人物色してみよう――ヒノエは黒と灰色のなかに姿を消した。

 えへえへと愛想笑いする男に、【ルガル・ラッセル】は本能的な嫌悪感を抱いている。
 どうも好かない、この手の手合いは。
 男はいわゆる優男だ。女にはもてるだろう。もっとも、頭に包帯を巻き右目に青あざを作っていなければ、という話になるが。
「それでですね先生」
 揉み手しながら優男【ジェリー・バームクーヘン】は言った。
「凶悪な小娘でしてね。おぼこい見た目ながらとんだ美人局(つつもたせ)だ。男を誘っておいていきなりこれですよ」
 目と頭の傷を示した。
「ということはお前、小娘にのされたってのか」
「え……? 違う違う、これはきっと、そう、共犯者でさ。後ろからバキっとやられたんですよ。そうでないとこのジェリー・バームクーヘン、おいそれとやられはしません」
 どうも疑わしい。けれどルガルは追求はやめておいた。
「わかった。で、その娘と共犯者か? そいつらをブチのめせばいいんだな」
 そういうことです、とジェリーはニヤニヤと笑った。
「前金はこちらです。あとは成功報酬ということで」
 かなりの額だった。
 無造作に受け取って、ルガルは手を左右に払った。
「わかったからテメエは消えろ。終わったら娘を連れて行く」
「任せましたよ」
「カネの分はやってやるさ」
「加減なしでお願いしますよ」
 返事の代わりにルガルはジェリーに視線を向けた。
 炎であぶられた刃のような目つきだ。ジェリーは肝を冷やして退散した。
 ジェリーがいなくなると、ルガルは壁に背中をあずけて荒い息を吐き出した。心臓が早鐘のように打っている。必死で隠してきたがもう限界だ。
 白い聖女の仮面を貌に押し当て、ルガルは深く深呼吸した。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2020-12-24

難易度 普通 報酬 少し 完成予定 2021-01-03

登場人物 4/4 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

 わけあり娘【ヒノエ・ゲム】は、父親の借金返済のため男性をだましては叩きのめし金銭を奪うという悪行に手を染めています。
 こういった悪事を懲らしめるのも勇者のたまごの役目、ということでみなさんは大都市の裏通りで捜査を開始するのでした。
 しかしご用心、ヒノエを追っているのはあなたたちだけではないのでした。
 まずはヒノエをおびきだす必要があるでしょう。
 そこからどうお灸を据えるか、あるいは諭すか怖がらせるか、そして追っ手【ルガル・ラッセル】とどう戦うか、このあたりが問われるお話となりそうです!

【ヒノエ・ゲム】
 ヒューマン。密輸業者の娘で弓の達人です。現在は弓矢をなくしている状態ですが、それでも腕っ節はかなりのものがあります。まだ十四歳で、山育ちだったのであまり都会の事情に詳しくありません。
 身のこなしは軽いので、建物の屋根から屋根にパルクール的に逃げる彼女を追いかけるという展開もあるかもしれません。

【ルガル・ラッセル】
 狼のルネサンス。フトゥールム・スクエアの宿敵というべき存在です。ヒノエとは顔見知りですが、ジェリーの依頼を優先する予定です。
 ただし現在、白い聖女の仮面をはずすと数時間も行動できないという状態にまで弱っており、かつてのような強烈な力はなくなっています。  
 いくら説得しても学園の軍門に降ることはないと思われます。(かつての雇い主【ジャック・ワンダー】の因縁もあるので) 

【ジェリー・バームクーヘン】
 見た目はいいですが女衒(「ぜげん」、ピンプとも言います)で、ヒノエをとらえて高く売り飛ばすなり商売道具にするなり企んでいる男です。数日前、ヒノエに近づくも早々に叩きのめされましたがまだあきらめていません。
 ルガルに「先生」などと調子よく呼びかけていますが、実は信用しておらずこそこそと周囲をうろついています。

 どのような結末になるにせよ、これ以上ヒノエが悪事に走ることを止められれば成功とします。


作者コメント Comment
 マスターの桂木京介です!
 
 このエピソードは、都会の怖さを知らぬまま短絡的な悪事に手を染めている少女を、なんとかして止めることが目的です。舞台はそれなりの都会、裏通りから表の商店街まで、色々そろっておりますよ。

 戦いになる可能性は大です。
 ヒノエは強いことは強いものの、丸腰であり得意の弓が使えないので、前衛職なら一対一になっても十分対応できることでしょう。こちらが複数ならおそらく負けないはずです。
 ルガルは強敵ですが長期戦ができない状態です。戦う場合は時間稼ぎをするといいかもしれません。

 みなさんはジェリーの貌を知らないので、どう尻尾をつかむかがアクションプランのポイントになるかもしれませんね。
 あと、参加人数をしぼっていますので、役割分担が必要になりそうです。

 それでは次はリザルトノベルで! 桂木京介でした!


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦と分担
ヒノエを捕まえる囮役…からの対ルガル

●事前準備
男装。貴人とポジション被らないように囮役の分担。
『変装』で金だけはありそうなチンピラに男装。
捕縛用のロープは荷物鞄に入れて金目のものっぽく

●行動
貴人と分担して囮役。
ヒノエをひっかけられたら仲間に合図し、捕らえる方向に。
ルガルも一緒に釣れたら自分はそちらを担当へ。

ヒノエに関しては学園への勧誘…今更悪事がどうこう言っても仕方ないので
『三文芝居でシケた金稼ぐより腕を生かせ』
と実利重視の方向で。

ルガルは目的と容態の確認。できれば協力したいけど話して聞かなそうなので捕縛の方向で。
短期の目的が金なら買収も試みる…手土産がいるなら自分の身でもいいけど

ビアンデ・ムート 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:156 = 52全体 + 104個別
獲得報酬:4800 = 1600全体 + 3200個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
・目的
ルガルの足止めをします

・動機
ヒノエさんを保護するためにも邪魔をさせるわけにはいきません

・行動

【事前調査】で街の構造を調べ、ヒノエさんが逃走に使いそうなルートやいそうな場所に目星をつけます

ヒノエさんをおびき出すのは他の方に任せて、万一に備えて逃走経路になりそうな場所で待ち伏せ

ルガルと遭遇したらヒノエさんは任せて足止めを行います
【防護魔力】を展開した『太陽の盾』を使っての【全力防御】に加えて【シルト】と【不屈の心】でルガルの攻撃への耐久力を上げ、体力を消耗させるよう立ち回ります


ルガルの動きが鈍る、もしくは退こうとする様子を見せたら『グロリアスブースター』で距離を詰め、盾で体当たりを行います

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
ヒノエさんの捕縛及び安全確保
ジェリーは見つけたら官憲につき出す等

ルガルは逃げるなら深追いせず

◆流れ
フィリンさんが囮になるので、その様子が確認できる物陰等に隠れ様子見
ヒノエさんが釣れたら、全員で捕縛

逃げるなら追跡

ルガルの横やりがあったら、私はヒノエさん追跡・捕縛を優先

◆対ヒノエ
追跡し隙をみて、ロ9で眠らせたり、重力思念で弱体化を図り捕縛
捕縛の際には必要ならロープで縛って

負傷者にはリーライブ、応急処置を

◆ヒノエ説得
その大根役者っぷりと世間知らずさでは、酷い目に遭って売り飛ばされたりする未来しか見えません

急がば回れ

真面目にこつこつやるのが、一番の早道で安全
弓の腕を活かし、狩人なんかもいいのでは

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ゲム親子の子供の方だったか?
相手の顔を知ってて尚且つこちらの素顔を知られてないという事で囮をしようと思う

仮面を外しこの都市での流行りの服を纏い人目に付きやすい屋台なんぞでお金(ゴールド袋:八千)を使いながら裏通りを闊歩してみる

上手く釣れたらまずはお話してみようか
その後に拘束、確保を試みよう
逃げるようなら立体機動、二段ジャンプ、などを使い追跡
戦闘になるようなら基本鎌術、反逆精神、 絶対王セイッ! 、武具の心得を使い気絶させての捕獲を狙っていく

女衒に関しては特にこちらからアクションを起こすつもりはないが関わってくるなら火の粉は払う

アドリブA 絡み大歓迎

リザルト Result

 カーキが地色だが日に焼けてほとんど灰色、古テントを仕立て直しただけの、ローブと呼ぶにもお粗末な外套だ。よれよれの襟を立てていくらかでも外気をしのぎ、背を丸め気味にして裏通りをそぞろ歩く。
 寒い。
 指先までかじかんできた。
 二時間も歩いただろうか、最初は演技だったのだが実際に、【フィリン・スタンテッド】はみじめさにとらわれつつある。
 あの頃に似た気分だ。学園入学よりずっと前、もっとずっと貧しくて、もっとずっと悲惨だった時代の。
 あまり裕福に見えても嘘くさいだろう。逆に、みすぼらしすぎてもターゲットは近づいてくるまい。ゆえにフィリンがとった男装は、流れ者を思わせる風貌だった。財産は処分してきたので路銀ならたんとあり、しかし孤独で、一夜の宿と女の肌の温もりを求めさまようやくざ崩れというイメージ。背にはザック、腰につけた革袋はずっしり大ぶりにしておいた。
「なあ」
 声がかかった。
 フィリンは足を止めない。声の主が男だったから。おおかた『いい娘いるよ』とでもつづけるのだろう。その手の誘いは今夜これで三度目だ。
 しかし違った。
「お嬢ちゃん家出かい?」
 にやり笑う音すら聞こえるようだ。
「上手に男のフリしてるみたいだけどわかるんだよ、俺くらいになるとね」
 振り向くと見慣れぬ男がいて、馴れ馴れしい表情を浮かべている。右目に青あざ、頬もちょっとはれているようだ。二枚目風だがどうにもうさんくさい。
「ほーら図星だ。ずっとここらをフラフラしてただろ嬢ちゃん? 俺【ジェリー・バームクーヘン】ってんだ。よければ寝床といい仕事を紹介するぜ?」
 ハズレか。フィリンは内心舌打ちする。
 しかし手がかりになるかもしれない。
 この男は私が女だと見やぶった。例の美人局も、こいつの手引きの可能性がある。

 フィリンとは同じ囮でも役割分担ということで、【仁和・貴人】のほうは派手目の変装をチョイスしていた。この地域では貴人のいた世界でいうチェスターコート風の外套が流行しているという。さっそく一着羽織って仮面も外すと、なんだか転生から戻ったような気がしてくる。
 わざときょろきょろしながら歩き、屋台ではこれみよがしに金をつかった。
「釣り? 取っててくれ。かわりにいい宿を教えてくれないか」
 イメージは『お上りさん』だ。別名『いいカモ』、あえて露骨にやってみた。
 道を間違えたふりをして裏通りに入り込む。
「うーん、さっきの道案内、間違ってたのか?」
 大げさに独り言して暗がりへ暗がりへと踏み込んでいくと、
「なあ」
 声がかかった。
 少女の声だ。軽くハスキーでトゲがあって、乱暴な口調が似合いそうな声、『次はその面を矢の的(まと)にしてやるからそう思え』なんて言わせたらぴったりだろう。
「お前、よかったら遊んでいかないか。ええと、私と」
 なので彼女が口にしたこのセリフは、実に浮いて聞こえた。
 釣れました!
 貴人から付かず離れずの物陰に身を隠したまま、【ベイキ・ミューズフェス】は動けないでいる。
 手にじっとり汗がうかぶ。喉が渇いてくる。
 出て行くには早い。今はまだ。
 やっぱりという気持ちと、残念という気持ちが半々だった。
 ベイキはあの少女のことを知っていたから。炎のように赤い髪、きつそうだが木訥なところのある表情、まちがいない。
 着飾ってはいますがどうにも垢抜けないですね。【ヒノエ・ゲム】さん――。
 フィリンたちとも連絡を取らねばならない。だがヒノエが次にどう動くか読めないためベイキは動けないのだった。
 貴人はヒノエをしげしげと見た。前見たときと様子がちがう。衣装のせいだけではない。
 無理してるな、とまず思った。
 必死な感じもする。立ち上がろうともがく生まれたての子鹿みたいに。
「もっと自分を大切にするんだ」
 だからまっすぐ彼女の目を見て、貴人はこう告げたのである。
「帰ったほうがいい。この界隈は治安がよくない」
 えっ、とヒノエが目を見張るのがわかった。こういう反応は予想していなかったのだろう。
「君の『遊び』には興味はないけど、金に困っているのなら相談に乗るぞ」
「ほ、本当か……?」
 やれやれ図星か、隠し事のできない子だな――貴人が息をつきかけたところで、
「お前!」
 ヒノエは手刀で貴人の首を叩いた。不意打ちだ。一瞬呼吸ができなくなるほどの痛みが走る。
「その匂いに覚えがあるぞ! 声にも! フトゥールム・スクエアのカカシか、よくも!」
「ま、待てその通りだが別に騙そうというわけじゃ……」
「お前たちは敵だ!」
 さらに一撃しようとしたヒノエだがそれも刹那、にわかに身をすくませきびすを返した。脱兎さながらに疾走する。
「待って下さいヒノエさん! 私たちは……!」
 ベイキが飛び出してきたからだ。

 まさか、と言いかけたまま言葉を失う。
 予想外だった。【ビアンデ・ムート】は背中の盾に手をのばす。髪の毛先までびりびりと震えた。
 ビアンデは遠くからフィリンを見守り、例の少女と遭遇すれば捕縛に協力するつもりで準備していた。
 だがそれどころではなくなったのだ。
「ここで会ったが百年目……なんざ言いたかねぇが」
 暗がりからぬっと顔を出した男は、【ルガル・ラッセル】ではないか。
 ルガルはまるで黒い火柱だ。間近で見ると圧がものすごい。もともと長身ではあるものの、その一倍半くらいあるように思えてならない。
「どうやらお互い散歩の途中じゃねぇようだな、『シールドの女』」
「なぜこんなところに」
「そいつぁこっちのセリフだぜ」
 ルガルは殺気に満ちているが、こちらに向けられたものではないとビアンデは直感していた。
「私はビアンデ・ムートと言います。ルガルさん、お互い手の内を明かしませんか?」
 恐れることはない。ビアンデは落ち着いて涼やかに述べた。
 読みは当たった。ふっとルガルが警戒を解くのがわかったからだ。
「学園とコトを起こす気ははねぇよ、今夜のところはな。俺は仕事だ。ある小娘を追ってる」
「私たちも人捜しです」
 ピリッとふたたび、ルガルの顔に緊張が浮かんだ。ビアンデがその正体をつかむより早く、
「上だ!」
 ルガルが声を上げた。同時に、ビアンデの後方頭上から戸板が砕けるような音が立った。反射的に盾でガードする。煉瓦の破片がばらばらと降ってきた。
 見上げたとき視界に入った。
 ルガルと相対する狭い路地、これを飛び越える少女の姿が。
 真っ赤な髪をなびかせ真っ赤な服の裾をひるがえし、猫のように屋根伝いに駆けていく。
「彼女です! 先回りして下さい!」
 つづいてエメラルドグリーンの髪が舞った。ベイキだ。少しだけ間を開けて貴人もつづく。
 そうでなければいいのだけど――。
 ビアンデはルガルに視線を戻した。
 だがとうに彼は姿を消しているではないか。
「やっぱり!」

「街一番のピンプ(女衒)だと! これでか!?」
 ジェリーの胸ぐらをつかみ持ち上げ、フィリンは『フィリン』の仮面をかなぐり捨てていた。
「ひぃぃ!」
 ジェリーのほうはもう、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっている。反対側の目に新しい青あざが生まれていた。
「舐めるなよこちとら経験者だ! だからわかる、テメェはシロート以下だってな!」
 この男は言葉巧みにフィリンを自分の『商売』に引き入れようとした。そこまではいい。だが腰に手を伸ばし唇まで寄せてきたのはプロ失格だ。
 フィリンは即座に鉄拳を食わせ、どうしたんですかアニキ! などとわらわら出てきた三下数名も、電光石火で叩きのめし這いつくばらせていた。
 そうしてジェリーを締め上げて、ことの次第を明らかにしたのだった。
「娘の名前までは知りませんよぅ~、ただ、仕置きを考えてまして……用心棒を雇って」
「頼りにならねえ用心棒だな。一瞬だったろうが」
 フィリンが三下をアゴで示すと、違うんです! とジェリーは叫ぶように言った。
「用心棒は別……有名なやつでさ、ルガルって言います。姐(ねえ)さんも聞いたことないすか!?」

 屋根から屋根へと飛び移り、洗濯ロープで綱渡りする。旗のポールを鉄棒がわりにして大車輪、ひらり舞うや干し草の山に着地し、窓枠に手を掛け壁をよじのぼる。門扉の上でも手すりの上でも、地上みたく自在に駆けめぐった。まるでここが、生まれ育った森であるかのように。
 しかし、
「まだついて来るか」
 短く振り返るとヒノエは毒づいた。
 動くに邪魔なドレスは、膝上あたりでちぎりとって超ミニにしている。両袖も同じだ。ほとんどノースリーブだった。
「とんでもない身体能力だな!」
 貴人はぜえぜえと息を荒げた。それでも絶望的なまでに距離は開いていない。むしろ少しずつヒノエと近づいている。
「彼女、ああやって自由に逃げているつもりでしょうけど」
 やはり息も絶え絶えながらベイキはしっかりと応じた。
「ビアンデさんが下調べしたルートに入っています」
 だから大丈夫、とベイキはうなずく。
 ベイキは額をぬぐっていた。真冬の夜なのに汗でびっしょりだ。
 間もなくヒノエはたたらを踏んだ。
「しまった……!」
 よじ登ったのは塔のように高い建物の屋上、飛び移る場所はなく、飛び降りるには高すぎる。戻ろうものなら追っ手と鉢合わせだ。
 躊躇した瞬間、それが狙い目だった。
「話だけでも聞いて下さい!」
 両腕をのばし壁を蹴り、ビアンデは物陰からヒノエに飛びついた。先回りして待ち伏せていたのだ。
「こいつッ!」
 ヒノエはふりほどこうとするもビアンデの心は不屈だ。肘打ちを受けても爪を立てられても腕を放さない。
「あなたのやっていることはいけないこと……でも理由があるんでしょう? 私たちはあなたを救いたい……!」
「うるさい! 元はと言えばお前たちのせいだ!」
 捕まるくらいなら! と絶叫し体をよじってヒノエは屋上の端に身を乗り出した。
「ここから飛び降りてやる! 一か八かだ!」
「いいでしょう、お供します!」
「できもしないことを言うな!」
 ヒノエは身を躍らせた。跳ぶ先など見ない。闇の中へ。
 彼女は独りではなかった。ビアンデも一緒だ。
 ビアンデは息を吸い込む。硬い石畳が遙か下にひろがっている。
 このままではふたりとも落ちたトマトのようになるだろう。
 だが自分には太陽の盾がある。
 学園でつちかった技術も、備えも!
 全力で防御すれば――!
「無茶したもんだな!」
 貴人も二人を追った。
 跳躍した。無我夢中、無謀は承知だ。
 重力? そんなもの反逆精神で乗り越えてやる!
 足の裏に精神を集中させる。下ろしたのはなにもない空中なのに、貴人は見えない足場を踏みしめていた。
「南無三!」
 貴人は横合いから二人に激突し、力任せに押しやった。
 そのまま三人はビアンデの盾に乗るようにして、もつれ合ったまま落ちたのである。
「ご無事ですか!?」
 ベイキは建物の縁から身を乗り出し、ほっとため息をついた。
 街中でも舗装のできていない部分はあるものだ。三人の落下点は、ちょうど土が剥き出しになった場所だった。
 もちろん素で飛び降りていたら即死せずとも重傷はまぬがれなかっただろう。しかし盾と、盾に展開された防護魔力が彼らを守っていた。
「く、くそ……」
 よろめきながらヒノエが立った。
「これで、オレたちが本気だってわかったろ?」
 貴人は額から出血していた。起き上がるのはつらいが、寝たままヒノエを見上げ笑みを浮かべるくらいの余力ならある。
「カカシ……」
 仁和貴人だ、と訂正してから彼は言った。
「罪を償ってまっとうに生きてみないか? オレには鶴の一声でどうにかできるほどの権限はないが……力になるよう動くことくらいできるから。な?」
 ヒノエはイエスともノートも言わずぷいとうつむいた。
「……お前、やっぱり仮面つけろカカシの」
「なんだよ突然」
「そのままだとお前の顔、まともに見られない……から」
 憎まれ口はあいかわらずだが、ヒノエは頬をうすく染めていた。
 どういう意味だそれ、と貴人が言いかけたところでベイキが壁の排水溝を伝い降りてきた。
「急がば回れと言いますよ」
 ベイキはかがんでふたりを調べた。ビアンデは一時的に気絶しているが外傷はない。貴人に応急処置を施しつつヒノエに語りかける。
「大根役者はおやめなさい。どうやらお金に問題を抱えている様子ですが、あんなことを繰り返しているようでは酷い目にあい売り飛ばされたりする未来しか見えません」
 そうでしょう? と優しくほほえみかけるベイキはまるで慈母のようだ。
「お金が必要でしたら、学園の仕事を紹介しますよ。たとえば学食の皿洗いとか食材調達担当はどうですか? まっとうな仕事ですしなにより食費がタダです」
 それは、とベイキに答えかけたヒノエの姿が『く』の字に曲がる。そのまま膝を折り、気を失って崩れ落ちた。
「手間かけさせやがって」
 ベイキは息を飲んだ。貴人も。
 ビアンデが半身を起こして声を上げる。
「ルガルさん……いけません!」
「悪いなビアンデ、俺の目的はこいつの仕置きだ。心配いらん、加減はした。こいつの親父さんには借りがあるんでな。危ねえことはさせたくない。学園に連れてってやってくれ」
 ここでルガルは振り返った。
「これで仕事は完了だ、いいな?」
 声に応じるように、ルガルの足元にジェリーの体が投げ出された。
「そんな……娘の身柄はこっちに渡して……」
「仕置きしろとしか聞いてねえ、あとは知るかよ。身柄ってんならテメエ自身の身柄のほうを心配するんだな」
 ひいい! とまたジェリーは泣きじたばたするも立つことすらかなわない。鉤爪付ロープに巻かれ竹筒のようにされていたからだ。
 ロープの端を握っているのはフィリンだ。すでに変装はかなぐり捨てている。グロリアスボディの鎧ごと、ルガルの前に立ちふさがった。
「そろそろ決着をつけようと思わない?」
 宝剣レイダーを鞘走らせた。
「どうしてもやる気か……まあ嫌いじゃないぜ、そういうの」
 ルガルも短刀を抜く。こちらはどこにでもありそうな安物だ。
 火花が散った。
 フィリンが突く。薙ぐ。斬り込む。しかしルガルはいずれの切っ先も刃で払いのけ、打ち返し、ときに足払いも交えてフィリンのペースを崩した。攻勢には転じない。鼻歌でも唄いそうな軽い調子だ。
「あんた、そんなもんじゃないでしょ? どうしたの!」
「サシだと相手にならねぇからな。お仲間も一緒に来いよ」
 でしたら、とベイキがにこやかに告げた。
「休憩してつづきは学園でしませんか? お客様として歓迎しますよ」
「そうだ来いよ、メメたんが相手してくれるぞ」
 貴人も口添える。ルガル対メメたん、巨頭決戦ではないか。ちょっと見てみたい。
 ええい! 声を上げフィリンは剣を収めた。
「ルガル、アンタの目的は金? 女? だったら私が……!」
 なぜ? とビアンデは声を上げそうになった。
 彼を前にするとフィリンさんはらしくなくなる……どうしてですか――。
「馬鹿言うな。俺は何もいらねえ、俺は……」
 ルガルは額に手を当てた。いつの間にか脂汗をかいている。
「俺は心の平安がほしいだけだ」
 言うや跳んで後転しルガルは駆け出した。たちまち街の闇に身を隠してしまう。
 一瞬、ルガルが白い仮面を手にしたように見えた。
      



課題評価
課題経験:52
課題報酬:1600
ヒノエ・イン・ザ・シティ
執筆:桂木京介 GM


《ヒノエ・イン・ザ・シティ》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 1) 2020-12-20 10:48:56
勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします

ヒノエさんを止める、ルガルも止める、ついでにジェリーも注意する(こちらはPC情報に落とし込む必要があるので一工夫必要そうですね)

やる事はそこそこありますが、なんとか課題を成功させられるよう頑張りましょう

ヒノエさんは機動力を生かして逃げるっぽいので、正攻法で行くには盾役の私です荷が重そうです
なので、対応するとしたら【事前調査】など使って地理を把握しておくか、おびき寄せてもらった後に逃げられない状況にしてしまうかといったところですね……
でも文字数的な事を考えると絶対戦闘になるルガルの足止めに回ったほうがいいような気もしますね……どう動くかは他の皆さんの行動を見てから決めようかな

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 2) 2020-12-20 11:14:51
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。

年末は物騒な話がよく聞こえてくるわね…。

全体で詰めておきたいところだけど……ヒノエ、ルガル、ジェリーの3人、処遇はみんなどうしたい?
ここが分裂すると行動もバラバラになっちゃいそうだし。

まぁジェリーは成敗でいいけど、ヒノエとルガル…お縄につけてめでたしめでたしとはいけないし。

(PL註.ルガル関係で奇行に走る恐れがある娘ですが、全体方針には従います)

個人的にはヒノエは学園に誘えれば問題解決できる気がするのよね。
実力もあるし、余罪は情状酌量なり執行猶予なりで説得する必要あるけど。

ルガルは…どうしよう、コイツ。
協力動機がお金なら買収できるかな…?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 3) 2020-12-20 15:53:14
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。

ヒノエさんは、まあ……まだ更生の余地はありそうですが、あの大根役者っぷりと世間知らずさでは、いずれ酷い目に遭って売り飛ばされたりする未来しか見えないのが。

ルガルは、これまでは単純にお金で動いてるにしては義理堅い感じもしましたが……今回はどうなのでしょうね。
まあ、何かの事情でお金が必要なのかもしれませんが。

もしかしたら、ルガルの雇い主が彼の働きぶりを遠巻きに見てたりするかも。
怪しい奴が居たら、余力あれば取っ捕まえてもいいかも。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 4) 2020-12-21 15:53:20
魔王・覇王コースの仁和だ。

まずは三人の処遇についてだが出来るかどうかは別として生け捕りもしくは説得で。

確保出来たらジェリーはお縄か少し痛い目に合ってもらうくらいで放置もしくは何もしない。
ヒノエとルガルについては学園にぶん投げでいいんじゃないか?
勿論、要望は伝えるが・・・オレたちの手に余る。

行動としてはヒノエの説得、捕獲、最低でも悪事を働けなくするよう忠告だな。


《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 5) 2020-12-21 18:29:28
3人の処遇ですが、皆さんの意見にある通りジェリーさんは成敗して反省してもらう以外特別な事はしなくていいかと

ヒノエさんは、今のところはお父さんを助けるために動いてるみたいですし、その辺りの問題を納得させないと話に応じてくれなさそうな気もします
だから、せめて最低限そこだけは決めておきたいなぁと思いますが、どうでしょう?

ルガルは……どうあれこちら側につく事はないと明言されてる以上、お金を必要な理由など聞くためにもまずは捕まえる事を優先したほうがいいかなと
力づくで、というのが少々心苦しいですけど

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 6) 2020-12-22 08:27:19
>ジェリー
こういう輩は首チョンパでいいんじゃないですか?
上の首でも下の首でもいいですけど。
それか、片方だけだとバランス悪そうなんで……両方潰すとか?

と言いたいところですが、さすがにやり過ぎたら先生方が大変そうですし、官憲につき出す位が落としどころでしょうか。
まあ、捕縛の際に抵抗されたら、ものの弾みで……事故って怖いですね。

>ヒノエさん
家族を救うためでも、人様を怪我させて金品を奪うのはいただけません。
お金は奪われた人に返して貰いましょう。
そのうえで……放り出すと、また悪さするでしょうし、学食の皿洗いのお仕事でも斡旋します?
食事時は戦争でしょうけど。

>ルガル
まあ、まずは無力化できればして、無理なら深追いせず……逃げるなら流れに任せる位しか。
ぶっちゃけ、あの仮面に代わるブツでもなければ、解放されそうにない雰囲気ですし。
変にストイックだから、人に頼ることもなさそうなんで、手の貸しようもないんですよね。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 7) 2020-12-22 17:41:24
>方針
え、えっとジェリーさんは目的がわかったら「なるべく穏便に」成敗する
ヒノエさんは捕まえて説得。ルガルは可能なら捕まえるって感じでいいでしょうか

では、ヒノエさんをどうおびき寄せるか考えないといけませんね
私達で囮役をやれればよかったのですが、皆さんヒノエさんと面識あるのでちょっと難しそうですし……

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 8) 2020-12-22 22:29:41
>方針
ビアンデがまとめてくれた感じで私も異議なしかな。

囮役…貴人なら素面でいけばバレないかも?(待

というのはさておいて…故あって【変装】は心得あるから、他に立候補なければ囮、引き受けたいと思うわ。
顔と性別を知られてる分、男装なら意外と騙せそうだし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 9) 2020-12-23 06:16:50
>方針
方針はビアンデさんの案で大丈夫ですよ。
ただ、ヒノエさんが素直に説得に応じない可能性もあるんで、ロープは必須でしょうかね。
素敵な縛りで捕縛しちゃいましょう。

もちろん、必要な場合は仕方なくですよ?

>囮
私も素顔の仁和さんなら……なんとかしてくれると思ってました。
まあ、男装フィリンさんもいけそうですよね。傭兵みたいに荒々しく喋ってみるとか?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 10) 2020-12-23 09:01:03
>対ルガル
ところで、これどうします?
個人的には、持久戦でルガルの燃料切れ狙いが安全牌な気がしますが、長引くとヒノエさんが逃走するかもとも思ったり。

あと、ヒノエさんの説得つうか教育的指導は、各々フリーバトルでおk?

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 11) 2020-12-23 10:26:08
>ルガル
あくまで今回のメインはヒノエさんをなんとかする事なので、時間稼ぎに必要な最低限の人数で対応
その間に捕まえたヒノエさんを別の場所に連れて行くなり、逃げたヒノエさんを追いかけるなりする……という風に分担する方向でいいのではと思います

その時は私が残ってルガルの足止めをするつもりです。元々追いかけっこを出来るほど身軽ではないので

>説得
内容をすり合わせる時間もあまりなさそうなので、そこは各々で行う形でいいかと
私はルガルの対応で文字数が怪しいので、ほぼ皆さんにお任せしちゃうことになりそうですが……

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 12) 2020-12-23 19:32:17
>ルガル
ビアンデさんだけだと危険でしょうし、私もルガルの相手に残りましょうか?
ヒノエさんとの追いかけっこは、私もちょっと分が悪そうですし。
それに、ジェリーが貴重な癒し系枠のビアンデさんを騙そうとしたりしたら大変ですから。

あ、でも因縁的にフィリンさんが突っ走るかもですし、フィリンさん次第ですかね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 13) 2020-12-23 22:13:08
ん、もうすぐ出発ですし……多分、フィリンさんはルガルに突っ走るでしょうから、私はヒノエさん追跡に回りますか。
ロープ構えて。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 14) 2020-12-23 22:18:51
ごめん、ちょっと遅くなった…うん、たぶん突っ走ると思う。
(PL註.たぶんじゃなく突っ走ります)

ルガルの前だと何するか自信ないから、ヒノエのことお願いできるかな?
本当は同じくらい心配なんだけど…

私の方は囮とルガル対応って感じで手一杯になりそう

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 15) 2020-12-23 22:36:46
了解です。よくってよ。
色々書いたらジェリーのことがウィッシュ案件でしか書けなかったり、ヒノエさんを素敵に縛ることとか書けなかったのが無念。

たまには縛られる方より縛ってみたいと思ったのに。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 16) 2020-12-23 22:52:10
ギリギリになってしまってすまない・・・

囮は上手くいくかわからないがやってみよう。