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ぬるぬるショコラティエ?


ストーリー Story

「さっさと起きなさい!」
 強烈なビンタを見舞われ、混濁していた意識が急激に取り戻されていく。
「う、うう……?」
 新進気鋭のオペラ歌手、【エメリート・クラッセ】が目覚めた時に最初に目にしたもの。
 それは、長い前髪で両目を隠した陰気な雰囲気の女であった。
「こ、ここは……? 君は一体……?」
「ふん、死にかけているくせに呑気なものね。流石今をときめく大スターは違うわ」
「!? な、何だこれは!!」
 首から下がずしりと重く、指1本すら動かす事ができない。嘲るような女の言葉によって、エメリートは初めて自分の身体が半透明の茶色い粘液に取り込まれている事を認識した。
「な、何故、こんな真似を……? 私に何の恨みが……?」
「恨み、などという低俗なものではないわ。これは天罰よ。偉大なる芸術を踏みにじった愚か者には似合いの末路だわ!」
「……!」
 『バグシュタット王国』の南東部は、歓楽街であると同時に多くの劇場や音楽ホールが存在する事で知られている。
 その中で最も有名なものの1つ、『ジルフォニアホール』でエメリートが主役を務める歌劇『ショコラティエ』は、『トロメイアの菓子職人』という戯曲を下敷きとしている。元は悲劇であった原作を喜劇へと改変した事で、普段観劇をしない層から絶大な支持を得た半面、コアなファンからは批判を受ける事も少なくない作品であった。
(つまり、この仕打ちは『ショコラティエ』に対する不満って事か。冗談じゃない!)
 今回の新作歌劇を公演するにあたり、エメリートはもちろん多くの関係者が血のにじむような労苦を重ねてきたのだ。仲間達の、そして自分自身の芸術家としての誇りにかけて、こんな脅しに屈する訳にはいかない。
 そして、エメリートには帰りを待ってくれている人がいる。
(愛しいマリー。そしてポーラ、ジョアンナ、アリシア……。えーと、後誰だっけ?)
 大切な恋人『達』の顔を思い浮かべながら、エメリートはこの窮地を脱するために必死で頭を巡らせるのだった。


「――おお! 『フトゥールム・スクエア』の皆さん、よく来て下さいました!」
 『ジルフォニアホール襲撃事件』が発生してから12時間が経過した頃。
 歓楽街の中央広場に避難していたジルフォニアホールの支配人は、待ちかねていた救いの手に目を輝かせた。
「脅迫状が届いていたのに、本気にしなかった私の責任です。もっとちゃんと警備体制を敷いていれば……」
 ほっとして気が緩んだのか、支配人が涙ながらに反省の弁を述べる。
 一方の学園側も、提供を受けた脅迫状から分析を行い、実行犯を特定する事に成功していた。
 支配人は学生達が告げた【セレス・ミラン】という名前に心当たりはなかったが、容姿と『スライムを自在に操る』という特徴に大きく頷いてみせた。
「その女で間違いありません。ホールの正面入り口と、楽屋に通じる裏口は得体の知れない茶色のスライムが塞いでいます。ホール内にも同じようなスライムがうじゃうじゃいて、うかつに手出しできなくて……」
 言葉の端々に無念さをにじませながら話を続ける支配人。
 1000人超の観客数を誇るジルフォニアホールには、それだけスライムが入り込めるだけの隙間が多いという事になる。戦いに慣れない者が手出しをすれば、さらなる被害を招く事になるだろう。
「エメリート・クラッセは我がジルフォニアホールの、いえ、バグシュタット王国の宝です。どうか、どうかエメリートを助けてやって下さい……」
 無名時代にエメリートを見出し、引き立ててきた支配人にとって、彼は自慢の息子同然。
 溢れる涙をハンカチで拭いながら、学生達に深々と頭を下げる支配人であった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2021-02-16

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-02-26

登場人物 6/6 Characters
《ゆう×ドラ》シルク・ブラスリップ
 エリアル Lv17 / 村人・従者 Rank 1
「命令(オーダー)は受けない主義なの。作りたいものを、やりたいように作りたい……それが夢」 「最高の武具には最高の使い手がいるの。あなたはどうかしら?」 #####  武具職人志願のフェアリーの少女。  専門は衣服・装飾だが割と何でも小器用にこなすセンスの持ち主。  歴史ある職人の下で修業を積んできたが、閉鎖的な一門を嫌い魔法学園へとやってきた。 ◆性格・趣向  一言で言うと『天才肌の変態おねーさん』  男女問わず誘惑してからかうのが趣味のお色気担当。  筋肉&おっぱい星人だが精神の気高さも大事で、好みの理想は意外と高い。 ◆容姿補足  フェアリータイプのエリアル。身長およそ90cm。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》神鵺舟・乕徹
 ドラゴニア Lv10 / 芸能・芸術 Rank 1
 文字通りの意味で流れ着いてやってきた、異国の侠客。  用心棒や刺客、はたまた小間使いや芸子としてあらゆる手段で食い扶持を稼いできた苦労人。切った張ったの世界に居座り続けていた為か、思考が少々短絡的。  それだけに本来はそれなりの実力を持っていたが、エイーア大陸の魔物や勇者の戦技は祖国とは勝手が違うため、経験や知識から学び直し、自らの流れに取り入れている最中である。  元の世界では、『戮妓』と呼ばれる剣闘士のようなものをしていた。屈強な戦士や魔物を舞の如き動きで殺め、強さと美しさを見世物にする、絶望の時代ならではの卑賎な稼業である。だが、滅びを求めている魔族や権力者には強く支持されており、人気のある戮妓にはパトロンが付くこともあったという。  人気はあったものの、それ以上に悍ましき本性が勝っていたからか、彼女には誰も寄り付かなかったため、生活には結構苦労していたらしい。  また、過去の果し合いにより、左目の下に裂傷を負い、更に角をねじり折られた後遺症で枯れ木の枝のような醜い角が生えるようになってしまった。が、本人は名誉の負傷としている。  尚、今の名前はかつて愛用していた脇差から借りた偽名である。  話に聞いたエイーア大陸は、魔王の居城があるとされる場所の筈だった。人などが到底住める土地ではなかったとずっと信じていた。  ようやく大陸や学園での生活に慣れてきたものの、今度は平和ボケで腕が鈍りそうになることを恐れている。  また、同性でも自分より背の高い人が多く(というより元の世界の国ではこのくらいが平均だった)、少しだけ気後れしている。  油断すると稀に訛りが強く出てしまうらしい。非常に荒っぽくまるで喧嘩腰のように聞こえるため、極力出さないようにしている。(広島弁や播州弁に似ています。難しいと思いますので、用意された台詞以外はあまりリプレイに反映しないで大丈夫です) 『何だか、妙なとこに来たみたいじゃねえ』 『消えた後に地獄でも待っとるとしたら、そんなのでも救いになり得るのかのぅ?』 『そりゃ誰もが全て見えてりゃ苦労せんわい。目を逸らせるなら、都合のいいものしか見たくないじゃろ』 『えぐい化生共がぎょうさんと。あー邪魔くさいのぅ。わっち、せっせと帰にたい』 出身地:極東の島国 身長:五尺 体重:十貫(よりは少し重いらしい) 実年齢:数え年で二十二 好きなもの:粋な音楽、刃物 嫌いなもの:説教や小言 特技:剣舞、推察 読み:カヤフネ・コテツ
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《新入生》ルーシィ・ラスニール
 エリアル Lv14 / 賢者・導師 Rank 1
一見、8歳児位に見えるエルフタイプのエリアル。 いつも眠たそうな半眼。 身長は115cm位で細身。 父譲りの金髪と母譲りの深緑の瞳。 混血のせいか、純血のエルフに比べると短めの耳なので、癖っ毛で隠れることも(それでも人間よりは長い)。 好物はマロングラッセ。 一粒で3分は黙らせることができる。 ◆普段の服装 自身の身体に見合わない位だぼだぼの服を着て、袖や裾を余らせて引き摺ったり、袖を振り回したりしている。 これは、「急に呪いが解けて、服が成長に追い付かず破れたりしないように」とのことらしい。 とらぬ狸のなんとやらである。 ◆行動 おとなしいように見えるが、単に平常時は省エネモードなだけで、思い立ったときの行動力はとんでもない。 世間一般の倫理観よりも、自分がやりたいこと・やるべきと判断したことを優先する傾向がある危険物。 占いや魔法の薬の知識はあるが、それを人の役に立つ方向に使うとは限らない。 占いで、かあちゃんがこの学園に居ると出たので、ついでに探そうと思ってるとか。 ◆口調 ~だべ。 ~でよ。 ~んだ。 等と訛る。 これは、隠れ里の由緒ある古き雅な言葉らしい。

解説 Explan

【課題の目的】
 オペラ歌手エメリート・クラッセの救出。
 ジルフォニアホール襲撃犯セレス・ミランの捕縛。

【ここまでの経緯】
 歌劇『ショコラティエ』の公演終了直後、セレスが巨大な『ショコラスライム』と共に劇場を襲撃。
 ショコラスライムにエメリートを取り込んだ後、全ての観客・関係者を劇場から追い出し、奥にある楽屋で籠城を続けている。
 事態解決のため、学園長の知り合いであるジルフォニアホール支配人がフトゥールム・スクエアに救援を要請。
 楽屋内の詳しい状況は不明だが、室内にはファンから贈られた大量のチョコレートが置かれている。

【セレス・ミラン】
 フトゥールム・スクエアに要注意人物としてマークされているローレライの魔術師。スライムを自在に操るオリジナル魔法の使い手で、思い込みが激しく惚れっぽい性格。趣味は観劇。
 籠城を止める条件として当初は『劇の脚本の修正』を要求していたが、現在は何故か『逃走用の馬車と大量の金』に変更している。

【ショコラスライム】
 セレスが品種改良を行ったスライムで、チョコレートを養分として吸収する性質を持つ。
 戦闘力は普通のスライムと大差ないが、現在劇場には観客のお土産になるはずだった大量のチョコレートが放置されており、それが無くならない限り延々と増殖し続ける。


作者コメント Comment
 正木猫弥です。
 今月ご案内するエピソードは、バレンタインにちなんで――って全然ちなんでないですね、変なスライムが出てくるだけだし。
 とはいえ、実行犯のセレスが厄介な力を持っている上に人質までいます。イケメンプレイボーイという設定なので個人的にはあまり同情していませんが(笑)、どうかエメリート君を助けてあげて下さい。
 皆様のご参加、お待ちしています!



個人成績表 Report
シルク・ブラスリップ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
ショコラスライムの被害抑制メイン。
エメリートは…なんかこう、迂闊に手を出さない方がいいのかなって(乙女のカン

●事前準備
ジルフォニアホールの内部構造、チョコレートの場所把握。
特にセレスが使いそうな逃走経路は警戒し情報共有


●行動
まずはチョコレートの位置を俯瞰で確認し、皆と分担して回収開始。
チョコレートはできるだけ無傷で回収したいけど、回収困難な場所の場合は
包装の上から石灰を撒くなどして捕食されないように。

ショコラスライムの傍を通る際は『スピリア』『無名無影』を使用し迅速に。
救出班が巻き込まれそうなら『自己犠牲』で肩代わりを。

可能ならショコラスライムをセレス側にぶつけてみたいけど…難しい?

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
先ず事前調査で支配人やスタッフから劇場の構造や、台車や籠な等輸送道具のある場所を聞いておきますわ

現場についたら正面乃至裏口のスライムを波濤拳乱舞で先ず排除。ただ増殖するとの事なので排除困難な場合は部分強化:跳躍で高い窓に飛びつき窓を割って、舌にローブを垂らして皆を引き上げますわ

中に入れたら私は魔牙Ⅱや波濤拳乱舞でスライムを排除しつつ、辺りのチョコを荷物カバンに詰めスライムを誘導、楽屋から引き離しますわ。事前に聞いた台車や籠等も活用。縮地を用いて追いつかれないよう気をつけながら仲間がセレスを説得乃至取り押さえるまでスライムの相手を致しますわ

無事解決したらチョコを少し分けて頂けないでしょうか?

神鵺舟・乕徹 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
話を聞くだけではセレスの凶行の理由が分からないため、できれば事前に、エメリート自身やセレスの事について聞いておく。

スライムを増殖させないよう、大道具を運ぶのに使うような台車を借り、それを用いて山積みのチョコを回収して劇場の外へ出す。
輸送中にスライムを近づけないように、チョコをスライムから護衛。ダガーステップと精密行動Ⅰを併用して遮る。
石灰をばら撒くことになっているが、その前にスライムに激辛ハバネロソースを撒き、少しでも嫌がったなら反撃に出る。

エメリートの悪い噂を聞けたなら、セレスに話して揺さぶりをかけてみる。
簡単に幻滅するとは思えないが、少しエメリートの方を『挑発』してぼろを出させてみる。

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
まず、支配人さんに劇場の構造とかチョコレートの場所とかつかえそうな台車の場所とかをおしえてもらいます。

そしてチョコレートの処置。
「荷物カバン」「学生カバン」で袋入りの石灰をもってはいります。
そしてスライムよけに石灰を入口とか通路にまいたりしてすすみます。
それで石灰をおいて、チョコレートをはこびだします。
お肉も用意してカウンタッグさんにもはこんでもらいますね。

はこびきれないなら石灰をかけてスライムがたべられないようにもします。
できれば包み紙の上に、だめならやりたくないですけどまぜます。

戦いでは「天使の歌」をつかった必殺技「風の旋律」で仲間のみなさんの回復メインです。
「プチマド」で攻撃もしますね。

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
スライム使いの捕縛と歌手の救出か
うまくできるかはともかくやるだけやってみよう

まずはこれ以上スライムが増殖しないようにチョコの確保だ
劇業内のお土産として置いてある場所に向かい誰かが持ってきてるであろう石灰等と設計、魔王の空間を使い出来だけスライムにチョコを摂取されないようにする
出来れば誰かがチョコを守ってくれるといいが………


次にセレス・ミランの対応
できるだけ戦闘は回避する方向性で動き、エメリート・クラッセの救出、開放に主軸置いて立ち回る
とりあえず彼女の主張等を根気よく聞いてみよう
会話時、説得、信用、精神分析、空気察知、会話術、人心掌握学、心理学を使用

アドリブA、絡み大歓迎

ルーシィ・ラスニール 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
役者(エメリート)救出とスライム使いの姉ちゃん(セレス)の捕縛

◆準備
劇場の支配人等に、劇場内に台車等ないか確認

◆手段
正面もしくは裏口等、スライムを排除しやすそうなところから侵入
劇場内のチョコを、台車等で運び出す等してスライムに対処する者と、役者救出・スライム使い捕縛に向かう者に分かれる

◆突入
邪魔なスライムにヒドガトルを使い進路を開き、他の救出・捕縛に向かう者と一緒に楽屋を目指す

消耗したら、体力はリーラブで回復
魔力は魔法薬生成キットで薬を生成し回復

◆楽屋応戦
ヒドガトルでスライム、スライム使いと応戦し敵の気を引き、仲間がチョコを運んだり役者を救出する時間稼ぎ
第六感で想定外のことにも注意を

リザルト Result

「はい、あーん♪」
 囚われのオペラ歌手【エメリート・クラッセ】の口元に、小さく切り分けられた茶色のスライムが突き付けられた。
「あ、あーん……」
 必死で笑顔を浮かべながらスライムを飲み込むと、エメリートの口中一杯にチョコレートの甘さが広がる。
「ど、どうかしら?」
「素晴らしい味だ。君の美しさが不変であるのと同じだね」
 ……口説き文句としては雑だが、首から下がスライムに取り込まれている状態では流石のプレイボーイも本領発揮とはいかない。
 しかし、そんな台詞でもメロメロになるのが【セレス・ミラン】という女であった。
「――――――っっ!!!!」
 頬を赤らめ、くねくね身をよじらせながら声なき声を上げるセレス。あの動きにどんな意味があるのかは不明だが、好感度が急上昇している事だけはエメリートにも分かる。
「ああ、早く馬車が来ないかしら! どんな障害があろうとも、必ずこの逃避行を成功させてみせるわ!!」
(……まずい。非常にまずいぞこれは)
 ダメもとで自分を拉致した女を口説いてみたものの、まさかここまで効果があるとは思わなかった。
 命の危険とはまた別の危機に瀕しながら、背中に冷や汗をにじませるエメリートであった。


 エメリートがスライムを食べさせられているちょうどその頃。
 事件解決のために集まった『フトゥールム・スクエア』の学生達は、『ジルフォニアホール』への突入準備を着々と進めていた。

「こんな感じでいかかでしょう? 下手な図で申し訳ありませんが」
「十分よ。どうもありがとう」
 支配人に礼を言ってから、早速【シルク・ブラスリップ】は手書きの見取り図に目を落とした。
 正式な見取り図は、『ショコラスライム』に占拠されたホールの中にある。関係者の記憶は最も有力な情報源であった。
「この図で言うと、チョコレートが置いてある場所はどこかしら?」
「ここです。あの女がやって来たのは、私共がお土産用のチョコレートをエントランスのロビーに運び込んだ直後の事でした。茶色いスライムがチョコレートの山に取り付いたかと思ったら、あっという間に増殖していって……」
 襲撃時の恐怖を思い出したのか、ロビーの場所を示した支配人の指が微かに震える。
「じゃあ、ホール内のチョコレートはもう食べ尽くされたって事?」
「その可能性は低いでしょう。運び込んだチョコレートはごく一部ですし、お客様が事前に購入したものもあるはずです。それらが放置されたままですから……」
「厄介だべな。中々骨が折れそうだべ」
 ショコラスライムの増殖を抑えるには、養分となるチョコレートをホール外へ出すのが最も確実な方法だ。しかし、チョコレートの数も場所も正確に把握するのが難しいとなれば、【ルーシィ・ラスニール】の懸念も当然と言えるだろう。
「支配人様、チョコレートを運べる道具は何かありませんか? 例えば台車や籠のような」
「それと、スライム避けに石灰を撒こうと思ってるべ。ホールが汚れてしまうので申し訳ないけども……」
 ルーシィと共に【朱璃・拝】が支配人に質問を重ねる。
「どうせスライムまみれですし、石灰でも何でもどんどん使ってください。運ぶ道具は倉庫に台車があるはずですので、場所をお教えしましょう」
 支配人が見取り図に倉庫の位置を書き加える。綿密な打ち合わせによって、突入計画の骨子は徐々に固められていったのだった。

 一方、学生達の中には歓楽街へ足を向けた者もいた。
「どうだった?」
「全く呆れたものじゃ。よくもまあ、あそこまで浮名を流せるものじゃのぅ」
 情報収集を終え、合流場所のカフェで落ち合った【仁和・貴人】と【神鵺舟・乕徹】の声には、うんざりとした感情がたっぷりと含まれていた。
「まさか入った店全部で、あの男の噂話を聞けるとは思わなかったよ。その労力を全部仕事に回してたら、今頃世界一のオペラ歌手になってたんじゃないか?」
「同感じゃな……」
 女給に踊り子、観光客に至るまで、エメリートと親密な関係となった女性の話は枚挙に暇がない。セレスとの話し合いのために始めた聞き込みだったが、交渉の手札は必要以上に揃ったと言えそうだ。
「女の方はどうじゃった?」
「残念だが、そっちはイマイチだった。あまり社交的なタイプではないらしい」
 コーヒーを口にする貴人の顔には残念そうな表情が浮かんでいる。
「わっちもじゃ。こんな凶行を起こす相手じゃから、性格はもっと知っておきたかったんじゃがのぅ」
 脚本が気に入らないから役者を襲う。セレスの思考は支離滅裂だが、それでも乕徹は諦める事なく集めた情報を脳内で反芻していた。
「聞き込みおつかれさまでした」
 カフェのキッチンから姿を現した【レーネ・ブリーズ】が、貴人と乕徹が座る席へと歩み寄ってきた。
「首尾はどうじゃ? 何でも、例の化生に効きそうな楂古聿があるとか……」
「ええ。作ったのはひさしぶりですが、良い出来だとおもいます」
 ショコラスライムに対抗すべく、カフェのキッチンを借りたレーネはある特殊なチョコレート作りに勤しんでいた。
「はい。これが『空気を固めて作った太らないチョコ』です」
 レーネがテーブルに置いた皿の上を、貴人と乕徹は興味深げに見つめた。


 かくして。ショコラスライムとセレス両方の対策を練った学生達は、いよいよジルフォニアホールへの突入作戦を開始した。

「――破ッ!!」
 気合と共に放たれた拳の弾幕が、扉を塞ぐショコラスライムに1つ残らず命中する。
「!!」
 巨体とはいえ所詮スライム。朱璃の『波濤拳乱舞』の直撃を受けたスライムの身体はあっという間に吹き飛び、奥からジルフォニアホールの正面入り口が姿を現した。
(普通のスライムよりかなり身体が脆いですわね。チョコグミのようで、ちょっと美味しそうですけど……)
 見た目はお菓子のようでも、拳に伝わる感触は紛れもないスライムのそれ。甘味は好物だが、とても口に入れる気にはならない朱璃であった。
「では、開けますわ……!」
 スライムの残骸を慎重に避け、朱璃が扉のノブに手をかける。
「うわ……」
 学生達の間から、悲鳴ともため息ともつかない声が漏れる。開け放たれた扉の先に広がっていたのは、茶色いスライムがエントランスロビー内を蠢く光景であった。
「!!!!!!」
 セレスから侵入者を排除する命を受けているらしく、ロビー中のショコラスライムが学生達に殺到してくる。たかがスライムとはいえ、茶色い粘液が押し寄せてくる圧力はかなりのもの。
 しかし、事前にスライム対策を講じてきた学生達の動きは迅速だった。
「あたしが行くわ!」
 突破口を開いたのは、小さい身体の利点を存分に活かしたシルクであった。
 空気中の魔力を全身に纏い、粘液を伸ばしてくるスライムの波間を滑るように飛翔する。『無名無影』の力によって3つに分かれたシルクの残像は、もはやスライムが捉えられる領域を遥かに超えていた。
「あった! あの通路が倉庫に続いてるはずよ!」
 無事スライムの濁流を抜けたシルクが、チョコレートが保管されている倉庫へのルートをいち早く発見する。
「よし、続くぞ!」
 『ペリドット・サイス』を構えた貴人の声に呼応するように、他の学生達も立ちはだかるスライムの排除に動いた。
「こいつでどうじゃ!」
 真っ赤な液体が詰まった瓶の中身を、乕徹がスライム目がけてぶちまける。
「!?!?」
 赤い液体の正体は、1滴であらゆる風味が吹き飛ぶ程強烈な『激辛ハバネロソース』であった。
 ショコラスライムに味覚があるかは定かではないが、茶色い粘液に赤色が混じった途端、苦しそうに身をよじらせる。
「これはおまけだべ!!」
 動きの鈍ったスライム目がけ、ルーシィが至近距離から『ヒドガトル』を叩き込んだ。
「――――――!!」
 火球の散弾をまともに受けた茶色い粘液が、水蒸気を発しながらボコボコと泡立つ。水分を多量に含んだショコラスライムは、燃え盛る事もなく一瞬で蒸発したのだった。
「やれやれ。これでひとまず大物は退治できたようじゃが……」
「ええ。油断は禁物ですわね」
 ロビーを素早く見渡した乕徹と朱璃の目には、既に何匹かの小型スライムの姿が映っている。
 現時点では大した脅威ではないが、チョコレートが残っている限り常に巨大化する危険は孕んでいるだろう。
「お怪我をされた方はいませんね? では、そろそろはじめましょうか」
「んだな。作戦開始だべ」
 頷き合ったレーネとルーシィは、早速他の仲間達と分担して作業に取りかかった。


 倉庫に置かれていたお土産用のチョコレートは、幸いにもほとんど手付かずの状態だった。
 セレスが本気で籠城の態勢を固めようとしていたのであれば、スライムの貴重な『兵糧』を放置するはずがない。彼女がエメリートに熱を上げている事が、学生達には有利に働いたと言えよう。
 
「よしよし、いい子ね」
 レーネが手配した『カウンタッグ』が、チョコレートを満載した荷車を引いて動き出した。
 『トルミン牛』の高級肉を与えられた事で気を良くしたのか、周囲にスライムがいない事が功を奏したのか。カウンタッグは存外素直な足取りでホールの外へと向かっていく。少なくとも、チョコレート程度の重量であれば運搬に支障はないようだ。
(まだこんなにあるのか。先は長いな)
 カウンタッグを見送った貴人は、『魔王の空間』内に積み上げられた箱の高さに内心で小さくため息をついた。
 倉庫の中には、舞台に使うための板や角材が豊富に取り揃えられていた。貴人の力を持ってすれば、スライムの這いよる隙間のない完璧な陣を構築する事は容易い。
 しかし、先程のように怒涛となってスライムが押し寄せる事になれば、魔王の空間と言えども無傷とはいかないはずである。
(幸い、今の所は巨大スライムがやって来る気配はないようだ)
 時折チョコの匂いを嗅ぎつけた小型スライムが現れる時もあるが、陣のおかげで貴人だけでも十分対処できている。
 これは、学生全員の的確な役割分担の賜物だった。
 レーネ特製のチョコレートを持った朱璃とルーシィがショコラスライムを引き付けている間、倉庫のチョコレートをレーネとシルクが運搬し、2人を乕徹が護衛する。
 倉庫という『橋頭保』を核とした学生達の動きは、極めて効率化されたものとなっていた。
「ここのチョコを全て運び出せれば、セレスの力の大幅に削げるはずだ。もうひと踏ん張りだな」
 改めて気を引き締め直した貴人は、ペリドット・サイスを握る手に力を込めた。

(……おや?)
 職業柄音に敏感なエメリートは、ジルフォニアホール内の『異変』にいち早く気付く事ができた。
「? どうかしたの?」
「い、いや。君の顔に見とれてしまったのさ」
「もう! エメリートったら……♪」
 例のくねくねを始めたセレスをよそに、全神経を耳に集中させるエメリート。
 『交渉』を重ねたおかげでどうにかスライムの中からは解放されたものの、楽屋の奥に拉致されている事実には変わりがない。
 ホールの状況を詳しく把握はできないが、スライムが這いずる時に発する不快な水音がかなり少なくなったように思える。
(スライムが減っている? もしかして、助けが来ているのか……?)
 そう仮定してさらに聞き耳を立ててみると、微かに人の気配が感じられる。
 いや。それどころか――。
「誰っ!?」
 外から鳥の羽ばたくような音が聞こえ、慌ててセレスが楽屋のドアを開ける。
 通路には、金色の髪をした7・8歳位に見える少女が立っていた。
「……セレス・ミランだべな? エメリートさんを解放してもらいに来たべ」
「はあ? あんたみたいなチビに、1人で何ができるって言うの?」
 幼い容姿をしたその少女に、セレスが侮りの声をぶつける。しかし、少女は動じる事もなくセレスの顔を真正面から見据えた。
「助けに来たのはおらだけじゃねえ」
 少女の言葉を証明するかのように、先程の羽音の主らしきフクロウが通路の奥から現れる。
 しかも、そのフクロウは少女の仲間らしき者達を引き連れてきていた。
「な……!?」
「脚本に文句をつけるなら、そ奴では筋違いと言うものじゃ。いい加減その男を解放したらどうじゃ?」
 鼻白むセレスにそう語りかけながら、鋭く視線を向ける乕徹であった。


「おお、女神よ……」
「は?」
 待ちに待った救出部隊は、6人中5人がうら若き女性。うっかり『地』を出してしまったエメリートは、セレスに睨まれて口をつぐんだ。
「何なのよあんた達。も、もしかしてエメリートの……?」
 セレスの唇がわなわなと震える。彼女が何を考えたのかは想像に難くはないが、学生達の反応は冷淡であった。
「あたしはちょっと好みじゃないわねー。まぁ蓼食う虫も何とやら?」
「少なくとも私に勝てる方でないと。ちょっとお断りですわね」
「そ、そんな……」
「何でガッカリしてるのよっ!!」
 シルクと朱璃に一刀両断され、がっくりと肩を落とすエメリート。その様子を目の当たりにしたセレスが、ヒステリックにわめき立てる。
「何か変な話になってきたべ。おら、ちゃんと『エメリートさんを助けに来た』って言ったんだけども……」
「イタイ女に絡まれてご愁傷様と思ったが。あの男も大概じゃのぅ」
 振られた事にショックを受けているエメリートを、ルーシィと乕徹が生暖かい目で見つめる。
「と、とにかく。早く人質を解放してもらおうか」
 微妙な空気を振り払うように、貴人がセレスとの交渉に入った。話をしながらも、慎重に室内の様子を探っていく。
(けっこうでかいな。入り口にいた奴程じゃないが……)
 楽屋内には、大型のスライム1体がエメリートを監視するように配置されている。もしあれが襲ってくるとなればかなり厄介な事になるだろう。
「ホールのスライムは既に対処済みだ。もうあんたに勝ち目はないぞ」
 朱璃の奮闘でホール内のショコラスライムはかなりの数が退治され、餌となるチョコレートも運び出しを完了したが、楽屋内のスライムとチョコレートは未だ健在。
 嘘とまではいかないが、貴人の言葉には誇張が多分に含まれている。あえて強気に出る事で、セレスに圧力をかける作戦であった。
「それが何だって言うの!? わたし達の愛は絶対よ!!」
 しかし、セレスは挫けない。恋は盲目、という言葉がこれ程当てはまるケースも珍しい。
(お主がそ奴を攫ったのは、劇の脚本が気に入らなかったからじゃろうに。やはり道理が通じる相手ではなさそうじゃの)
 内心でツッコミを入れながら、乕徹はセレスに揺さぶりをかけるべく口を開いた。
「絶対……それはどうかのぅ? その男、少し話を聞いただけでもロクな男ではなさそうじゃぞ」
「……え?」
 乕徹が披露したのは、エメリート・クラッセの――女性方面に著しく特化した華麗なる『交友録』であった。
「その男が現在付き合っている相手は、マリー、ポーラ、ジョアンナ、アリシア、ビアンカ、グレース、ジゼル……まだまだおるぞ」
「あれ、グレースとは別れたんじゃなかったか? オレが聞いた話では、エメリートがぶん殴られてたって……」
 乕徹の意図に気付いた貴人が、さらなる『燃料』を投下する。
「それは誤解だ! 彼女とは行き違いがあったが、今も大事な存在で……」
「ふざけるなああああああああ!!」
 エメリートが口を滑らせた事もあり、セレスの怒りは遂に爆発した。
「私を騙して、弄んで……! その男もお前らも殺してやる!!」
 感情の起伏が激しいセレスは、精神状態が危険域に達するのが極めて早い。怒りの赴くままにスライムを操り、周囲の者全てを飲み込もうとした、次の瞬間。
「今です!!」
 レーネのかけ声と共に、学生達全員が『空気を固めて作った太らないチョコ』を投げつけた。
 活発化していたショコラスライムが本能のままにそのチョコレートを取り込むと――針で突かれた風船のような音を立てて破裂した。
「きゃあああああああっ!?」
 流石のスライム使いも、予想外の事態になす術もない。
 逃げる間もなく爆風に巻き込まれ、飛沫と共に吹き飛ばされたセレスは、楽屋の壁に背中をしたたかに打ち付け気絶したのだった。


「……ああ、びっくりした。皆大丈夫?」
「お、おらは平気だ。エメリートさんも無事だべ」
 爆風から身を挺して救助対象を庇ったシルクとルーシィが声をかけ合う。
「あらら。これじゃ売り込みできないわね」
 気絶したエメリートを、シルクが苦笑しながら見つめる。長時間の拉致で彼の衣装は悲惨な事になっているが、修繕の相談はしばらく無理そうだ。
「レーネ様のチョコレート、やはり効果てきめんでしたわね」
「ええ。爆発したのにはおどろきましたけど……」
 それは、戦いのさなかで朱璃が偶然発見した事実だった。
 レーネ特製の空気を固めたチョコレートは、風の魔力がふんだんに込められている。ショコラスライムの脆い身体でそれを取り込めば、内部で破裂してしまうのも道理であったのだ。
「じゃ、セレスを引き渡す準備をしましょ」
「みなさんの怪我の様子もみたいので、その前にちょっと休みませんか? まだ空気のチョコもあまってますから、よかったらどうぞ」
「嬉しいですわ。では、ひとつ頂きますね」
 レーネのチョコに目を輝かせる朱璃を中心に、女性陣が大いに盛り上がる。その輪からそっと外れた貴人は、縄で縛り上げられたセレスの元に歩み寄った。
「何じゃ、それは?」
 小さな瓶をセレスの傍らに置いた貴人に乕徹が話しかける。
「会話のきっかけにでもしようかと思ったが、渡しそびれてしまったんだよな」
 小瓶の中からは濃厚なチョコの香りが漂ってくる。『恋の薬』という名前がついているものの、本当の恋が生まれるか否かは神のみぞ知る。
「苦労かけさせおって。こんなけったいな痴話喧嘩に巻き込まれるのはもう御免じゃ」
「ああ。ちゃんとした恋人を見つければ少しは落ち着いてくれるかな?」
 前髪で隠れていたので分からなかったが、気絶しているセレスの素顔は意外な程可愛らしい。
 毒気を抜かれた乕徹と貴人は、思わず顔を見合わせて苦笑いを浮かべるのであった。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
ぬるぬるショコラティエ?
執筆:正木 猫弥 GM


《ぬるぬるショコラティエ?》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2021-02-11 00:08:58
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 2) 2021-02-11 08:16:55
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。よろしくおねがいします。

まず、「おみやげとしていっぱいおいてあったチョコレート」をなんとかするところからでしょうか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2021-02-11 10:59:00
チョコレートは食べるしかないのでは?(目を輝かせる)

《新入生》 神鵺舟・乕徹 (No 4) 2021-02-11 20:54:14
神鵺舟じゃ。どつき倒すくらいしか能がないがな。

楂古聿(チョコレート)を喰らって増えるとは、またおちょくった化生じゃの。
増やさないように燃やすなどして処分する手もあるが、劇場に引火しそうで流石にまずいか?

《新入生》 ルーシィ・ラスニール (No 5) 2021-02-11 23:39:07
おらぁ、賢者・導師コースのルーシィいうだ。よろしく頼むだよ。
とりあえず、チョコの魔物さ始末すりゃええべか?

チョコを楽屋で食っても時間掛かりそうだで、とりあえず、チョコは楽屋の外の少し離れたところに……移動させるんはどうだ?
そうすりゃ、あとでチョコ食えるんじゃねえかと思うでよ。

それと、この魔物さチョコ食って増えてるようにも見えるで、チョコで魔物さ釣り出したりできるかもしれね。
悪い魔女ん服にチョコさ仕込んだら、チョコに釣られた魔物で自爆したりしたら……面白いことになるかもしんねえなあ。


《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2021-02-12 19:19:13
目的は人質の救出とセレスの捕縛なので、その間チョコを使ってスライムを誘導して遠ざけるというのはありかもしれませんわね。

ただその場合チョコは大量にあるのでどうやって運ぶかと、チョコがある限り増殖するのでそれをどうするかですわね。

あとはセレスは思い込みが激しく惚れっぽいとの事なので、誰かがセレスに自分を惚れさせていう事を聞かせる、という手も無いではないですが後々の事を考えるとあまりお勧めできる案ではないかも。

それとセレスの要求が変わったのは気になりますが、何か理由があるのでしょうか?

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 7) 2021-02-12 22:37:29
チョコレートは食べる、運び出す、どちらもたいへんそうですね。

あと、たべものにはあんまりやりたくないですけど、「まぜもの」とかで「たべられなくする」という方法もあるとはおもいます。
たとえば肥料の「石灰」をかけたら、スライムとかはたべられなくなるんじゃないかなって。
あれ、目とかにはいるととってもあぶないものなんですよね。


「犯人にほれさせる」とかはできそうなのが貴人さんだけなのでご判断次第でしょうけれど、むずかしそうかなっておもいます。

「要求がかわった」のって、つかまっちゃってる歌手さんに犯人がほれちゃったから、とかだとおもいますから。
貴人さんももちろんかっこいいとはおもいますけど、そういうのでプロの歌手さんとかとはりあうのはさすがに無理かなって。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 8) 2021-02-12 22:55:53
ああ、人質の方が窮地を脱する方法としてはセレスに惚れさせたという事でしょうか。だとするとよけい事態が悪くなったような気もしますが・・・。

《新入生》 ルーシィ・ラスニール (No 9) 2021-02-13 08:03:18
チョコ運ぶんは、そこまで手間じゃねえかもと思うでよ。
こういう舞台がある劇場なら、大道具さ運ぶ台車とかワゴン位あるじゃろうし、籠とかも使って運び出せば、そこまで手間取らねえんじゃねえかな。

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 10) 2021-02-13 09:18:02
遅くなってごめんなさい。
村人・従者コースのシルク、よろしく。

真相についてはまぁだいたい考察されてる通りかしら?

チョコレートを運ぶ手段は何とかなるとして、問題はショコラスライムを避けてどう積み込むかね…食べて増殖するってことはスライム、チョコ追って増えてくるわよね。コレ

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 11) 2021-02-13 10:27:51
とりあえずチョコを運んでスライムを遠ざけるならスライムを惹きつ受ける人と、セレスを説得するなり懲らしめるなりして人質を救出する人と分けますか?縮地など使えば素早く動けそうなのでその場合は私スライムを惹き付ける役をやろうかと思いますけれど

チョコを運ぶのはルーシィ様の仰るように劇場にある物を使うのがよさそうですか。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 12) 2021-02-13 14:15:55
遅くなってすまない。
魔王・覇王コースの仁和だ。

「要求がかわった」のはブリーズくんの言うとおりだと思うのだが、歌手の方も遊び人気質ぽいのが気になるんだよな・・・

チョコに石灰等を混ぜて駄目にするのは手っ取り早いけど食べ物を駄目にするのはな・・・
実行するなら運べなくなった時とかどうしようもない時にしたいなとは個人的に思う。

劇場だし台車と空箱はないだろうか?箱は外部のでもいいが運び出す先に集めておけばある程度効率的に運び出せるんじゃないか?

《新入生》 神鵺舟・乕徹 (No 13) 2021-02-13 22:37:48
楂古聿を運ぶならわっちもやってみるかの?
自分で言ってなんじゃが、やはり食い物を粗末にするのは気が引けるのでな。
食べられないようにするのは、数の差などで押された際の最終手段としておくべきか?
その為にも、運ぶ際に化生を近づけさせない役がいると助かるが。

あの女魔術師に関してはどうしたもんか。
どうもおかしな質のようじゃが、化生共を全滅させれば諦めるか?
が、人質を楂古聿の化生から解放する手はどうしたものか。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 14) 2021-02-14 11:05:03
わたくしもたべものをだめにしちゃうのはいやです。
とくにチョコレートについては料理研究クラブのひとたちと交流したこともあります。
「でも、食べ物を粗末にするのは駄目だよ! 悲しくなっちゃうから」
そのことばをたいせつにしてあげたいです。

でも、劇場のひとたちをたすけてあげないといけないんですよね。
それで、おもったんですけど、スライムって「手」とかないですよね。

石灰をほんとに混ぜて食べられなくしちゃうのが「さいごの方法」。

で、「おみやげ」のためにおいてるなら、ふつうは紙とかでつつまれてるとおもうので、そのまわりに石灰をまぶしてスライムがさわりたくなくするのが「ふつうの方法」……それでもたべものにはあんまりしたくないですけど。

で、さらにもういっこ、「はこびだす」ときにスライムたちをちかづけさせないように石灰を「つみこむ場所のまわり」や「とおる通路」にまいて、はこびやすくするのが「もっといい方法」、あとでお掃除になりますけど、それはスライムにおおあばれされたらやらないといけないですもの。
できたらわたくしはこっちにしたいです。

これを状況をみてきりかえる、またはくみあわせるのはいかがでしょうか?

で、劇場の台車とかもつかえたらいいとおもいますが、わたくしたちも「荷物カバン」とか「学生カバン」とかもっていくとあんしんできそうです
あと、購買部からカウンタッグさんをつれてってはこぶのおてつだいしてもらうとかもいいんじゃないかなっておもいます。

このへんもやってみるといいかもしれません。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 15) 2021-02-14 19:58:42
そうですわね。石灰を混ぜて食べられなくするのは本当に「最後の手段」としておいた方がよいですわね。(心の中で私も食べられなくなりますし、とか思っている)

運び出すなら先ずは台車等探さないといけませんが事前調査で支配人さんなり他のスタッフなりに聞いておけば大丈夫でしょうか。レーネ様が仰るように鞄も持ていっておいた方がよさそうですわね。上手く運び出せたら戻らないようそこに石灰をまいておく、という感じでしょうか。後は外へ出ないよう劇場に入った後に入り口にも撒いておいた方がよさそうですか。

《新入生》 神鵺舟・乕徹 (No 16) 2021-02-15 01:59:08
例の化生共に、激辛ハバネロソースを化生共に直接撒いてみようと思う。
楂古聿などで増えるという奇妙な習性ゆえ、強い刺激物を嫌がるかと思ったが……まあ、上手くいけばよし、ダメなら無難に迎え撃つしか無かろう。

《新入生》 ルーシィ・ラスニール (No 17) 2021-02-15 08:52:30
とりあえず、楽屋だけじゃのうて、劇場内にチョコが放置されとるようだで。
まずは出入口か裏口のスライム始末すっか、窓とかから忍び込んで劇場内のチョコを片付けたりして、楽屋に居る役者助けるんとチョコ運び出す手を考えねえとな。

劇場内のチョコを運ぶんは、スライムの邪魔がなけりゃあ手間取らねえと思うけんど、楽屋のチョコはスライム使いの姉ちゃんも居るで、誰かスライム使いの姉ちゃんの気を引くんがええかもなあ。
そん隙に、床とか台の上のチョコさ籠とかに押し込んで、ダッシュでチョコ強奪しちまえれば……あとの若いふたりは放っておいてもええかもなあ……だめだか?

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2021-02-15 19:32:50
とりあえず正面か裏口のスライムを排除しないと中には入れませんわね。大変そうなら部分強化:跳躍を使って窓に取りついて割るなりして、ロープを下げるのでそこから侵入してみますか?

あとはスライムを退治しながらチョコを回収していって、楽屋から遠ざけるようにしてみますわ。

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 19) 2021-02-15 20:30:59
>チョコレート隔離
包装されてるなら『まぶす』手は使えそうね…
全体的に放置されてるなら、誘導ルートを作るように回収していけば動きを限定できるかしら…

>分担
種族特性を生かすならチョコ回収かしら?
すばやさは自信あるし

《新入生》 ルーシィ・ラスニール (No 20) 2021-02-15 22:29:19
とりあえず、おらはヒドガトルでスライムさ燃やしていこうかと思うけんど、劇場じゃし火気避けた方がええなら、ミドガトルでスライムさ狙ってみるだよ。
それ以外では、リーラブと魔法薬生成キットBさ使って、回復もできるようにしておくでよ。

一応、魔法薬生成はLv10だで、一回で100は基礎能力1のどれかを回復でけるでよ。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 21) 2021-02-15 23:20:16
もうそろそろ出発だな。
プランの出し忘れには注意だ。

オレはセレスの気を引くために会話を試みようと思う。
すまないがチョコの運び出しは任せた。