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ミラちゃん家――共同戦線張りますか?


ストーリー Story


●明るい日だまりで
 サーブル城の片隅には、ガラス張りの部屋がある。ノアが健在だった頃、サンルームとして使われていたものだ。
 次第次第寒さも和らいできた昨今、天気のいい日には【赤猫】も取り巻きたちも暖炉の部屋からそちらへ移動し、惰眠をむさぼっている。パチパチ燃える火の暖かさもいいが、太陽の温もりとなるとこれはまた格別だからだ。
 長い年月放置されたガラスはすっかり曇り、向こう側を見通すことも出来なくなっているが、光線と暖かさを得る分には全く問題ない。
 あちこちぶつけ倒しながら運んできたソファーに寝そべり、赤猫はぐるぐる喉を鳴らす。手が届く場所に、地下のワインセラーから運んできたワインを山積みにして。
「――黒犬と人間は、指輪を探してるんだってさ。無駄なことよねえ。本で呪いの解き方を見たとして、読んだとして、まともに思い出せるわけがない――何しろ本自体に呪いがかかってんだから――」
 うだうだ仲間に話しかけながら、時折耳をすます。城の奥から発している物音を聞き取るために。その物音は、【ラインフラウ】が立てているものだ。彼女は現在、呪いが行われた場所について詳細を調べているのである。
 ひとまず赤猫はラインフラウが城の中で動き回ることを容認している。彼女が提案してきた『呪いの転移』という話に、一定の説得力を感じたからだ。
 『解除』とは呪いそのものに手を突っ込むことを意味する。その場合、自分にとって有害な作用が引き起こされる懸念がある。しかし『転移』となれば話は別だ。呪い自体はそのままによそへ動かすだけということだから。
 試みがうまくいってもいかなくても、自分はさほど損をしない。それはとても魅力的なことだ。引き受けた相手はただではすむまいが、それは知ったことではない。
 といって赤猫は、ラインフラウを信用しているわけではない。利用出来るなら利用しようとしているだけだ。こちらの不利益になるようなことをするのなら引き裂いてやろうと、同時に考えてもいる。

●会談の前の意見交換
 【カサンドラ】は【トーマス・マン】【トマシーナ・マン】を除く施設関係者を前に、こう言った。
「――ノアの指輪の情報は、黒犬に与えます。それがあれば呪いを解くことが出来るかもしれないということも教えます。加えてこう言うつもりです。私たちはこれから指輪を探すけれども、あなたもそれに協力してくれないだろうかと」
 本当なら指輪は、自分たちだけで独自に探し確保する方が望ましい。黒犬たちの危険性を考慮するなら。だけどそれは到底出来ないだろう、とカサンドラは続ける。
 ノアが指輪を持っていたのは、昔も昔、大昔の話である。本同様、城のどこかに隠されているならいいが、それ以外の場所に行ってしまっている可能性も、十二分に考えられる。
 世界はとてつもなく広い。そこから小さな指輪一個を捜し出すなど、雲をつかむような話ではある。ひょっとしたら大海原、千尋の底に沈んでしまっているなんて顛末さえあり得なくないのだ――万一そうなっていたとしたら、完全にお手上げである。
「私もこの先、どこまでちゃんと呪いの解除法を思い出せるか分かりませんが……指輪が全てのカギを握っている以上、まず第一にそれを確保しないことには、どうにも……」
 物思いに沈んだ調子で、カサンドラは話し終えた。
 【アマル・カネグラ】が手を挙げ、【ドリャエモン】に尋ねる。
「ドリャエモン先生、指輪の場所ですけど、精霊たちに聞いたらなんとかなりませんか? 僕らよりずっと長く生きているんだから、指輪のことも知っているひともいるかも」
 ドリャエモンは静かに首を振った。
「精霊は、わしらと同じ目で世界を見てはおられぬ。そう言った瑣末事は最初から認知されておるまいて」
「ええー。瑣末事なんですか、これ。結構大きい問題だと思うんですけど」
「わしらにとってはな。しかし、精霊にとってはそうではない」
 【ラビーリャ・シェムエリヤ】が言った。
「……なんにしても、指輪は早く見つけた方がいいね。呪いを解いてやる云々は別としても、それだけの大きな力を持ったもの、野放しにしておくのは危険だと思う……アマル、出入りの美術商にこの指輪のこと、聞いていたそうだね?」
「はい」
「何か情報は得られた?」
 アマルは残念そうな顔で首を振る。
「いいえ。今のところは。そういった指輪が出回っているっていう話もとんと聞かないみたいで」
 ラビーリャは安堵の息を漏らした。人から人の手に渡っていないのなら、まだましだと思われたのだ。無関係の人間がよからぬとばっちりを受けないためには。
 ドリャエモンが太い首をねじり、窓の外を見る。今日はいい天気だ。春の先触れである強風が吹いているが。
「しかし……赤猫の話についてはどうするかの」
 先に生徒達が【セム・ボルジア】と会談しかなりの情報を得てきている。その中には、『呪いが複雑で解除が容易ではない』『赤猫はそれを知っているから、呪いの解除に危険性を感じている』『だから呪いを解除しようとしている黒犬を煙たがっている』というものが含まれている。
 それらを黒犬へ伝えるべきかどうか。
 カサンドラは考えた末、NOの立場を示した。
「そもそも黒犬が知りたいと思っている情報ではないでしょうし」
 アマルも彼女同様、知らせる必要なしと見なす。
「赤猫の名前を出すとより興奮するだけなんじゃないかとも思えます。何しろ仲が悪いですから」
 ドリャエモンはそれらに対し、ちょっと違う意見を出した。
「そうではあろうが呪いの解明を進めて行く以上、この先全く赤猫と関わらずにおれる保障はない……一言二言くらい、向こうが何を考えているのか教えておいた方がよくないかと思うのじゃが」
「でも先生、そういうことしたら、黒犬が『なんだと!』とか言ってまた城へ突入して大ゲンカって可能性ないでしょうか。なにしろ怒りっぽいし」
 そこでラビーリャが口を開いた。私は黒犬も赤猫も直には知らないから、もしかしたら的外れなことを言ってるかもしれないけど、と念を押して。
「……その判断は留保ってことでいいんじゃないかな。黒犬が呪いの効果のことでウソをついていないと確認出来たのなら、伝える。さもなくば、伝えない。ケンカにせよなんにせよ赤猫と接触させることは、余計な情報を与えることになりかねないから、あまりよくないと思うよ……」

●呪いの話をしよう
【黒犬】は期待していた。新しく情報が手に入ることについて。
 子分たちを引き連れて、アジトからグラヌーゼへと移動する。
 会談の場所は第一回と同じく、グラヌーゼにある『いのちの花園』の西方。どこに所属しているとも言い難い空白地帯に隣接する場所。
 最初の時と違い雨は降っていない。空を覆う雲もほとんどない――実は昨晩は降っていたのだが、朝方になって急に止んでしまったのだ。
 春が近づいてきている証しとして、水仙やスミレ、タンポポといった野の花が咲き初めている。淡い温もりを宿す風がその上を撫でて行く。
 そのどれもこれもが、黒犬に気を揉ませる。
(ちっ。よりにもよって晴れやがって。赤猫が浮かれ出てきたらどうしてくれる)
 恨めしげに空を眺め、遠吠え。手下どもによくよくこう言い付ける。
「いいか、猫の匂いがしたら真っ先に知らせろ。吠えろ。噛め。追い払え。気を抜くなよ」
 指定場所に近づいたところで、遠目に相手を確認する。
 カサンドラは……ちゃんと来ている。トーマスもいる。
 トーマスは何か絵を持っている。
「あ、黒犬!」
 手を振ってトーマスは、その絵を見せてきた。
 ノアの男女が描かれたものだ。例の、自分が取ってきた絵と瓜二つ。
「なんだ、これは」
 近づいて不審そうに尋ねる超大型マスチフに、意気揚々と説明を始める。
「黒犬が送ってくれた絵の複製だよ。僕が描いたんだ。あのね、この絵の中に、黒犬の呪いを解くものが描き込まれてることが分かったんだよ」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-03-07

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-03-17

登場人物 4/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。

解説 Explan


Kです。
『ミラちゃん家――探し物は何ですか』の続きです。
呪い解除についての話は順調に進んでおります。深みにはまっていっているとも言えるかも知れませんが。この先は指輪を探すフェーズに突入すると思います。
今回の目的は二つ。まず一つは『黒犬に、指輪探しをさせること』。
彼自身呪いを解きたいと考えているので、この話はわりとすぐ承知するものかと思います。
しかしカサンドラは彼に最初に指輪を見つけられては困ると考えています。できれば自分たちが先に見つけ、それを確保しておきたい。その間に呪いの解除方法を突き止めたい、と。
もう一つの目標は『黒犬が、呪いの作用のひとつ(自身の力の弱体化)についてどこまで知っているのか。知っていながら意図的にウソをついているかどうか確認すること』
もしウソをついていた場合、彼は信用するに値しない。したがって呪いを解く方法を見つけても、すぐ教えることはしない。カサンドラはそのように考えています。黒犬、赤猫が本来持っていたノアを凌ぐ力を取り戻すことは、害にしかならないと考えています。
トーマスは、カサンドラのその思惑をまだ知りません。黒犬も協力してくれるのなら、指輪も早く見つかるだろう、くらいに考えています。
今回の会談には前回同様、カサンドラ、ドリャエモン、アマル、トーマスが同行します。ラビーリャは同行しません。


↓ここからはPL情報になります。
黒犬は呪いが解ければ、自身が力を取り戻すことを知っています。その力がノアを凌ぐことも自覚しています。
ただし人間にはそれを伝えません。警戒され、呪いの解除に支障が出ると考えるからです。解除さえ出来ればもうこっちのものだと考えています。
呪いを解いたら力が強まるのではないか?と指摘されれば、『少しはそういうこともあるかもしれない』などと曖昧な答えに終始します。



※これまでのエピソードやNPCの詳細について気になる方は、GMページをご確認くださいませ。
そういうものが特に気にならない方は、確認の必要はありません。そのままプランを作成し、提出してください。エピソードの内容に反しない限り判定は、有利にも不利にもなりません。


作者コメント Comment

Kです。ミラちゃん家です。
黒犬との対談が行われます。
今回の結果で、彼が信用出来るか出来ないかの値踏みをさせていただく次第。
信用出来ないとの判断が下ったなら、カサンドラは、もし指輪を見つけたとしても、呪いの解除を見合わせる方向であります。




個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
先ずは黒犬にもう怪我はよいのかと尋ね、指輪について説明がなされたら

「早くみつかればそれだけ呪いの解除の時期も早まりますし、貴方は手下の犬さんを使って私達では得られない筋からの情報も得られるでしょう?流石に一流の魔物ですわね。是非協力頂きたいですわ」

と説得を用いて相手を持ち上げながら協力を要請しますわ

呪いの知識については

「呪いと言えばおとぎ話ですと、解除されたらカエルが王子様になったり、と色々変化もおきますわね。貴方にもそういう変化があるのですか?」

と尋ねつつ

「けれどもし何も変化がないなら呪いの解除もそれほど意味のある事ではないのかも?」

とこちらの知識は漏らさぬよう注意しつつ探りを入れますわね

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
・黒犬に指輪探しへの協力を依頼
・黒犬が呪いの作用をどこまで知ってるか、嘘をついてないか確認
・カサンドラさん、トーマスさんの身の安全の確保

◆用意
黒犬、取りまきの犬達に干し肉を手土産として用意

◆交渉
まずは、ノア一族の指輪が呪いの鍵になってることを改めて伝え、呪いの解除のため指輪探しに協力して貰うようお願い

その後、私見だと前置きした上で、時折、カサンドラさんが熱に浮かされたように突飛な行動を取ったり、かと思えば……迷いなく何かに導かれるように動いたり
こういった行動は、もしかしたら呪いの影響では

呪いには……そういった付随効果的なものがあるのではないか
同様の事が黒犬、赤猫にもあるのではないか確認を

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
方針:セムらから得られた赤猫の情報や、これまでの黒犬とのやり取り、獲得した品々をもとに、状況を【推測】。黒犬から、隠している呪いに関する事柄の聴取と、指輪探索の協力の取り付けを狙う【説得/信用/会話術】

交渉が決裂すれば戦闘になる可能性もあるので、いつでも戦えるよう心構えはしておく。また、会談場所に行く前に事前にトーマスと話をしておく

「赤猫と、何らかの取引をしている者達がいるわ。彼らの話によれば、ノア一族はの呪いは多重構造。解除を妨害するための罠もある。と、いったそうよ。もっと精度の高い情報を、持っている可能性も考えると、あなたから得ている情報が少なすぎるわね。何か隠しているのではないの?」

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
黒犬に呪いについて伝える

■行動
最初は警戒しつつ様子見。
折を見て、黒犬やトーマスに伝えてなかった呪いについての内容を伝えるのじゃ。



『もし私たちに面と向かって害をなすようなら、
 そのときには、
 二度とあのけだものたちの呪いが解けることがないように。
 死ぬまで心休まることがないように、
 そして、悲惨な結末を迎えるように。』
そう本に記されておった。

苦心と悲惨を詛った汝等の呪い、命を繋ぎ力を封じるだけのチャチなものではなくなっておるかもしれぬ。
赤猫も恐ろくて手を出したくないと言っていた。
一体どのような罠が仕掛けられているか分からぬ。気を付けて欲しいのじゃ。

リザルト Result

●打ち明け話
 【黒犬】との会談を明日に控えた夜、【アルフィオーネ・ブランエトワル】は【トーマス・マン】を訪ねた。どうしても、言っておきたいことがあって。

「……トーマス……トーマス」
 ベッドで本を読んでいたトーマスは、小さなノックの音に顔を上げた――細めに開いたドアから顔を覗かせているアルフィオーネが、手招きしている。
 トーマスは先に寝ている【トマシーナ・マン】の目を覚まさせぬよう、声を潜めて聞いた。
「……アルフィオーネさん、何?」
「……ちょっと話があるの。トマシーナちゃんを起こすとなんだから、廊下に出てくれる?」
 トーマスはそうっと起き上がり、ベッドから降りる。廊下に出る。ドアを静かに閉める。それから改めて、アルフィオーネに聞く。
「何?」
 アルフィオーネはトーマスに説いた。黒犬との交渉に同伴させる意味を。
「トーマス、あなたを連れて行くのは、こちらに戰う意思がないことを示すためよ」
 トーマスは、ほっとした。常から黒犬に厳しい見方をしているアルフィオーネがそう言うなら、間違いなく会談は友好的なものになる――そう思ったからだ。
「会談のとき、折を見てわたし達に口添えして欲しいの。そうでないと向こうは、わたし達のいうことを信用しないと思うから。あなたは黒犬にとって『特別』なのかもしれないけど、他の者は違うのよ」
 加えて自尊心を大いにくすぐられた。
 大人が自分を頼ってきているのもさることながら、黒犬にとって特別な存在だと明言されたことが誇らしかった。前会談において当の黒犬から邪険にあしらわれ、落ち込まざるを得なかっただけに。
 だから、ためらいなくアルフィオーネの求めに応じる。
「うん、分かった。ちゃんと言うよ」
 アルフィオーネは安堵と同時に疚しさを覚えた。
 自分は、いや自分たちはこの子を、ある意味騙している。
 その自覚が彼女の口から、次の台詞を吐かせた。
「信じられないかもしれないけれど、わたしは、この世界の住人ではない。意見はする。だけど、決断は、この世界の住人に任せる事にしているの。それは信じているからよ。学園で共に学ぶ仲間たち、先生や先輩たち、そして、もちろん、トーマス、あなたを。黒犬の呪いを解いてあげたい。平和な関係を築きたい。と、望むなら、そうなるように手を尽くす」
 トーマスはぽかんとした。なんだかとても信じられないような話だったからだ。
 だけど真偽を聞き返すことは出来なかった。アルフィオーネがその前に、場を離れていってしまったから。

●呪いについて聞きたい
「呪いを解くものが?」
 太い首を傾げトーマスの絵を睨む黒犬に、【朱璃・拝】は声をかけた。
「お久しぶりですわ、黒犬様。お怪我をなされたそうですが、そちらの方はもうよろしいのですか?」
 黒犬は相手を小馬鹿にしたような鼻息を噴き、自慢げに言った。
「見れば分かるだろう。俺は貴様らなぞとは出来が違うんだ」
 続けて彼はカサンドラにすごむ。
「で、どういうことだ? 呪いを解くものとはなんだ? さっさと言え」
 つくづくと【ベイキ・ミューズフェス】は思う。
(この魔物、本当に俺様気質ですね……)
 【カサンドラ】は黒犬に、呪いの本について話した。
「ノアはこう書き記していました。『私たちは相談して、彼らの命を一つに繋ぐことにした。呪いを維持するための魔力は彼ら自身より自動的に供給されるように設計する。』『今回の呪いを作り上げるために、私たちの指輪を転用することにする。これを使うことは大変惜しいのだけれども、仕方がない。二つの指輪を一つにすれば、どんな力をもってしても砕けることのない呪いの要石となる。』」
 中身はトーマスに聞かせたところとほぼ一緒。ただし『弱体化』の下りを抜かしている。理由はもちろん、黒犬が自分自身で弱体化を知っているかどうか、確かめるためだ。
 記憶を取り戻してからこっち、カサンドラは黒犬に対する警戒を緩めていない。呪いを解きたくない、とさえ思っているのではないかという言動もかいま見える。
 そこが【ラピャタミャク・タラタタララタ】には、少し気になるところだ。
(生前に呪いを解く気がなかったのなら、カサンドラは何故現世に留まったままなのじゃろ? 結局のところ黒犬に呪いの解除法を教えることはなかったわけじゃから、思い残すことなく速やかに昇天しそうなもんじゃが……)
 カサンドラから話を聞いた黒犬は、心穏やかならぬ様子だった。トーマスの絵に向かって顔をしかめたり唸ったり歯を剥いたり。
「おい、それで肝心の指輪はどこにあると書いてあったんだ! 早く言え!」
「いえ、それは書いてなかったんです。だから、これから探さないと」
「なんだと! お前また適当な誤魔化しを言ってるんじゃなかろうな!」
 【ドリャエモン】と【アマル・カネグラ】が早速割って入り、カサンドラから離れさせる。
「これ、やめい! 気を落ち着けぬか!」
「本当にそこのとこは、書いてなかったんだってば!」
 朱璃がついと進み出、黒犬の気が鎮まるようとりなす。手下と彼に高級肉を差し出して。
「気が急くのはごもっともですが、先ずはこれを食べて考えて下さいませ。ささ、どうぞ皆様で」
 ベイキもまた干し肉を、手下と彼に差し出す。
「どうぞ。お粗末なものですが」
 黒犬は彼女たちから肉をひったくり、千切って手下に投げた。しばし様子を見てから、自分も食べ始めた。

●あなたについて確かめたい
 黒犬が少し落ち着いたところで、会談が再開される。
(黒犬に指輪探しを手伝わせつつこちらが先に見つけたいと。カサンドラ様も無茶を仰りますわね……まぁ私もその方が良いとは思いますが)
 朱璃は言葉を選びながら、鼻がくっつきそうなほど絵を眺めている黒犬へ、指輪捜索についての協力を持ちかけた。
「早くみつかればそれだけ呪いの解除の時期も早まりますし、貴方は手下の犬さんを使って私達では得られない筋からの情報も得られるでしょう?」
「もちろんだ」
「流石に一流の魔物ですわね。是非協力頂きたいですわ」
 話を円滑に運ぶため、持ち上げられるところはすかさず持ち上げる。ベイキもそれを後押しする。
「ご協力いただけますと、まことに有り難いです。正直、私たちだけではこの問題、手に負えなくて……」
 黒犬はいい気になったようだ。傲慢な口調でこんなことを言い出す。
「まあそうだろう。人間の出来ることなんぞ、たかが知れているからな」
 アルフィオーネは心に呟いた。
(そのたかが知れた相手に、情報分析を頼っているんじゃないのかしらね)
 トーマスは、話し合いが揉める事なく進んでいるのがうれしかった。呪いの内容について気がかりな部分はあるにせよ、それを解く方向で物事が進んでいくのは、やっぱりいいことだと思ったから。
 だからその気持ちを、素直に口にする。
「よかったね黒犬。呪いがなくなるのもきっともうすぐだよ!」
 黒犬はそれに対し、あまりいい感じのしない笑いを浮かべた。
「ああ、そうとも。もうすぐだ」
 ラピャタミャクはそんな黒犬に、危うさを覚える。
(やはりこ奴、呪いのことを甘く見ておる節がある……ノアが呪詛を書き残していたことについて、ちゃんと伝えておかなければいかんかのう……)
 そのように彼女が考え始めたところで、朱璃が言った。
「呪いと言えばおとぎ話ですと、解除されたらカエルが王子様になったり、と色々変化もおきますわね。貴方にもそういう変化があるのですか?」
 黒犬が即答した。
「そんなものはない」
 明確に嘘である。ノアの書き残した文献には、はっきり『適度に弱体化』と記してあるのだから。
 だがもしかすると……意図的にこちらを欺こうとしているのではないのかもしれない。弱体化を自覚出来ていないだけなのかも知れない。
(一体どちらですかしら?)
 そこを精査するため朱璃は、言葉を重ねる。
「あら、そうなのですか? 何も変化がないなら呪いの解除もそれほど意味のある事ではないのかも?」
「馬鹿野郎、変化はあるわ! おおいにあるわ! 赤猫とひと繋がりにされた俺の命が、元に戻るんだからな!」
 そこでベイキが手を挙げ、黒犬の注意を引く。
「私見ですが……呪いって、2種類あると思うんですよね。ひとつは、本来得られないものを得たための……代価。もうひとつは、触れられたくないものに触れた者への……報復。あなたは、本当に何も変化が起きていないとお感じなのですか?」
 続けて彼女は、カサンドラの近況を引き合いに出した。
「お手紙で幾らかご存じとは思いますが、カサンドラさんは、体調が優れません。呪いついての記憶を取り戻してから、それまでになかった不調が起きています。熱に浮かされたように突飛な行動を取ったり、かと思えば……迷いなく何かに導かれるように動いたり。私はそれは、呪いの付随効果的な影響なのではないかと思うのです」
 黒犬は半信半疑に話を聞いた後、トーマスに確認を取った。
「おい、こいつの話は本当か?」
 トーマスは、カサンドラの『突飛な行動』について定かに知らない。だが、体調が優れないのは実地に見ている。だから自信を持ってこう言った。
「うん、本当だよ。カサンドラ先生、最近ずっと具合が悪いんだ。本を取って帰ってきたときは、丸一日寝込んでたし」
 黒犬は一応納得したらしい。何も言わず後足で、耳の後ろを掻く。
 ベイキが重ねて彼に聞いた。
「……あなたがたにも、呪いの影響があるのでは? 例えば……本来の力を封じる様な弱体化とか」
 質問を受けた黒犬は目を泳がせた。それでいて、なおしらばくれる。
「さあ、わからんな」
 その時ラピャタミャクが、思い切った発言をした。
「のう、黒犬。そしてトーマス。聞いてくれ。実はその……呪いの本の中には、こういう言葉が記されておったのじゃ。『もし私たちに面と向かって害をなすようなら、そのときには、二度とあのけだものたちの呪いが解けることがないように。死ぬまで心休まることがないように、そして、悲惨な結末を迎えるように。』」
 予定になかったこの暴露に、施設関係者一同思わず固まる。
 トーマスが目を見開いた。ラピャタミャクに息せき切って聞き返した。
「え? な、何その話? 僕今初めて聞いたよ!」
「さもあろう。伏せておったからな。汝らをいたずらに怖がらせては悪いと思っての……とにかく呪いは、命を繋ぎ力を封じるだけのチャチなものではなくなっておるかもしれぬのじゃ。そこを考えてみてくれ。赤猫も恐ろしくて手を出したくないと言っておった。一体どのような罠が仕掛けられているか分からぬ。気を付けて欲しいのじゃ」
 黒犬はといえば、ラピャタミャクの言葉をさして真剣に聞かなかった。ただの脅し文句程度に捉えた。それよりも人間達が赤猫へ、呪いについての話をしたらしきことに、強い反発を覚えた。
「『赤猫が言った』だと! お前ら、勝手に奴と何を話している! 俺のことについては喋るなと、前から言っていたはずだ!」
 口から鼻から炎を噴出し大音量で喚く。
 アルフィオーネは負けじと声を張り上げ、返す刃を突き付ける。吹き付けてくる炎の息を払うように、丸いおでこの髪をかき上げて。
「勘違いしないで! 私たちが赤猫と何か話したわけじゃないわ! ――ただ、赤猫と、何らかの取引をしている者達がいるわ。彼らの話によれば、ノア一族の呪いは多重構造。解除を妨害するための罠もある。と、赤猫が言ったそうよ。もっと精度の高い情報を、持っている可能性も考えると、あなたから得ている情報が少なすぎるわね。何か隠しているのではないの?」
 黒犬は忌ま忌ましげに奥歯を噛み合わせ考える。
 ここまで来ては、勇者たちが呪いのもう一つの作用『弱体化』をすでに知っていると認めざるを得ない。
 しかし、弱体化の程度については、どうやら定かに分かってはいないようだ。破格の力が戻ると分かれば、自分の呪いを解こうとしないはずだから。
 かくいう腹で黒犬は、だんまりを決め込んだ。
 アルフィオーネが肩をすくめる。
「最も『あなたは』知らなくても無理は無いけど。だって、猫ちゃんは家の中で、ワンちゃんは外で飼うものだもの。ね?」
 黒犬は猛烈にカチンときた。自分が赤猫より劣っていると言われるほど、彼にとって腹に据えかねることはない。
「俺たちは外でなど飼われていない、敷地内に別館をあてがわれていたんだ! 寝室やら居間やらの片隅に狭い寝所をあてがわれる連中とは違ってな!」
 ボソッとアマルがいらないことを呟いた。
「別館? それ、普通犬小屋って言うんじゃないの?」
 前回同様焼き豚になりかけた彼を、ラピャタミャクの身代わりうさぎが救う。
 ドリャエモンはアルフィオーネともどもトーマスの前に移動し、無節操な熱気を防いでやる。
 朱璃が再度黒犬に尋ねた。
「今一度お聞きしますが、黒犬様は本当に、呪いがかかる前と今とで、何の変化も感じておられないのですか?」
 黒犬はうるさそうに首を振り、話をよそに持って行こうとする。
「少しは力が鈍っているところもあるかも知れん、だが、それだけだ! そんなことより、呪いの解除方法はいつ分かるんだ! それが分からないでは俺が指輪を見つけても、なんにもならんじゃないか!」
 体の動きや表情から黒犬の心理を推し量っていた彼女は、この段に到って確信する。彼が意図的に嘘をついているということを。
 カサンドラが懸命に黒犬をなだめる。
「それは、必ず見つけます。私たちも全力を尽くします。でもとにかく、指輪を見つけることが出来なければ話が全く進まないので――」
 ベイキは一人考える。先程ラピャタミャクが口にした、ノアの呪詛について。
(ノアは、あの二匹にどんな結末を用意していたというんでしょう……そもそも解くには、何が必要なのでしょう……儀式? 呪文? それとも……)
 そのとき、背筋にぞわっと寒気が走った。
 総気立つような幻視が彼女の前に現れた。
 黒犬と話しているカサンドラの顔が、いつの間にかノアのものにすり替わっている。黒い池で見たのと同じ、死者の顔。目は光なくよどんでいる。口だけが笑いを形作っている。
 顔は刻一刻男になったり、女になったりしている。
 遠くから二重になった声が聞こえてきた。
『けだものども』『呪われよ』『呪いを解くものもまた』『呪われよ』『ともどもに』『落ちよ』『黒き淵に』『沈め』
 ベイキは思わず耳を塞ぐ。
 そこで幻視が途切れた。
 冷や汗でびっしょり濡れた額を拭い、呼吸を整える。
(呪いなんて……慣れてるのにね)
 彼女が幻視を視ている間に、協力についての話はついたようだった。
「とにかく、呪いの解除方法を探しておけ。いいな!」
 そう言い捨てて黒犬は、部下を引きつれ去って行く。彼は焦燥に駆られていた。赤猫にこちらの行動が伝わっている=邪魔をしてくる確立が上がった、と考えて。
 トーマスは同行者たちへ、しつこく尋ねる。
「ねえ、呪いを解いても黒犬は死なないよね? ねえ?」
 その問いかけについては誰も、定かに答えることは出来なかった。
 



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
ミラちゃん家――共同戦線張りますか?
執筆:K GM


《ミラちゃん家――共同戦線張りますか?》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2021-03-01 19:05:29
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 2) 2021-03-02 05:41:41
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
さて、黒犬回ですね。赤猫の情報をどうするかも考えないといけませんね。

赤猫とラインフラウさんが手を組んでるのはほぼ確定でしょうし、その辺の話は伝える必要があるかなと思ってますが。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2021-03-02 19:51:54
黒犬に指輪探しを手伝わせたいが、指輪自体はこちらができれば先に見つけたい、なかなか難しいですわね。指輪探し自体は黒犬も特に反対はせず協力しそうですので問題は黒犬が呪いを解いた場合自身の力が増すのかどうかを知っているか否かを探る事でしょうか。こちらから言う訳にはいきませんからどう探りを入れるか、悩みどころですわね。

赤猫とラインフラウ様の関わりについては、話すとしてはっきりラインフラウ様の名をだすか、赤猫と協力している人間がいるようだ、とぼかして言うかも考えますか?はっきり名を出すと黒犬がラインフラウ様を襲撃するかもしれませんし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2021-03-02 22:56:17
>赤猫&ラインフラウ
ラインフラウさんの名前を出すのは避けた方がいいかなと。
黒犬にこのことを話す=ラインフラウさんは黒犬の敵と見なされる可能性も高いですし、「黒犬にラインフラウさんを売った」とセムさんに受け取られかねないので。
そうなったら、セムさん達との関係は敵対的なものになっちゃうでしょうから。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 5) 2021-03-02 23:40:36
教祖・聖職専攻のアルフィオーネ・ブランエトワルです。どうぞ、よしなに

少なくとも、表向き、セムたちは平和的に赤猫に協力しているので、黒犬が危害を加えれば、こちらの協力関係は解除せざるを得ないし、むしろ討伐対象となります。実名を出さずとも、いずれは知ることになるかもしれませんが、くぎを刺しておけば、存在ぐらいはほのめかしても、問題はないだろうし、積極的に手伝わせる材料として使えるかもしれません

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2021-03-03 19:11:12
>赤猫&ラインフラウ
それでは名前を出さず協力している者がいるようだ、とほのめかす程度にしておきましょうか。

あとは黒犬が呪いの作用について知っているのかどうかを探るにはどうするかですわね。手持ちのスキルで使えそうなものは一般だとハッタリや推測あたりでしょうか。それをどう使うかですけれど。あとは種族特性の生感心通あたりは上手く使えばどうにかなるかも?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 7) 2021-03-05 08:44:38
黒犬への探りが一番肝心で、一番難易度が高そうなんですよね。
性格から考えると、黒犬怒らせたらポロリと口を滑らせそうな気もしますが、下手なことすると……その場で交渉決裂ですからねえ。
赤猫のネタで、怒りを赤猫へ向けさせる手もありますが、下手な嘘は後々ばれて……という可能性もありそうで。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 8) 2021-03-05 19:34:10
うーん、呪いを解除したらどうなるか、知っていないと喋れないような事を思わずぽろりと喋らせて語るに落としたい所ですけれど、その為の手順がまだ見えないですわね・・・。ベイキ様の仰るように下手な事を言えば怒って決裂しそうですし。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 9) 2021-03-05 21:59:04
わたしは、赤猫の方が色々知っているみたいだけど、あなたはあまり知らない知らないみたいだ。と、いうような内容で迫ってみたいとおもいます

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 10) 2021-03-06 18:03:37
とりあえず指輪探しの方は少し持ち上げる感じで、呪いの内容に関してはあまりいい質問が浮かばなかったので解説に書いてあるっぽいのを少し入れてみた感じでしょうか。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 11) 2021-03-06 22:34:59
らぴゃたみゃくたらたたららた!
挨拶が遅くなってすまぬ、よろしくなのじゃ。

あちきもいい感じの質問が浮かばなかったから、交渉事は任せるのじゃ。
本の内容でまだ伝えてなかった部分(もし私たちに害をなすようなら~の部分)を伝えておこうと思うのじゃ。