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ホワイトデー・アフター・トゥモロー


ストーリー Story

「我が忠勇なる風紀委員の同志諸君よ! バレンタインで学園の風紀は大きく乱れた!」
 風紀委員の会議室で【レオン・ザビーネ】は拳を振り上げで大きな声で叫んでいた。
 レオンはオールバックに固めた髪に鋭い眼光、そしてフレームのない眼鏡とまさに風紀委員らしい様相である。
「そして、今! ホワイトデーがやってくる……これはまた学園の風紀の乱れが予想されるであろう!」
 集まっている風紀委員たちはレオンの言葉に耳を傾けながら、演説のような話を聞きつづけた。
「そう、我らは学園の風紀を乱すものを許してはならない、チョコを貰えなかった腹いせではなく、これは正義の証である!」
 この言葉に涙を流す風紀委員たちもいる。
 会議室に集まっている風紀委員たちはつまりはもらえなかった者たちである。
「三倍返しを強制するなどもってのほか! 礼に礼を返すに倍返しなどを要求するなど、あえて言おう……傲慢であると!」
 ダンッ! と演説台をレオンがたたくと拍手が起こった。
「よって、このホワイトデーは徹底的に学園の風紀を正していく! 手段を択ばず徹底的にだ! 立てよ、同志諸君!」
『レ・オ・ン! レ・オ・ン! レ・オ・ン!』
 妙な一体感を醸し出して盛り上がる。
 その様子を眺めている存在に気づくこともなく……。

●平和なホワイトデーのために
「……というわけなのよ。彼らも頭に血が上ってしまってしまっているから発散してあげる部分もあるのよね」
 困った様子で【ユリ・ネオネ】は風紀委員の会議室で起こっていたことを集まったゆうしゃ達に説明していた。
「ということで、演技でもいいのでホワイトデーを楽しんでいるいわゆるリア充になって風紀委員の注意をひきつけて対処をしてほしいのよ」
 面倒くさい依頼だなぁとゆうしゃ達の表情は苦々しい。
「場所は校舎裏が被害が少なくてすみそうだから、そのあたりでね。私やコルネ先生がやると色々問題だから、【キキ・モンロ】や【アスカ・レイドラゴ】も囮として協力してもらうわ」
「まぁ、仕方ないわね。ゴブリン依頼もないし手伝ってあげてもいいわ」
「三倍返しのお菓子がもらえるんだよね~。たのしみなんだな~」
 ユリに呼び出されたアスカとキキはそれぞれの想いを口にしながらでてくる。
「遺恨なくスッキリさせてあげて頂戴、風紀委員のレオンも義理チョコすら貰えなくてひがんでるところがあるだけだから」
 結局、私情じゃないか! と心の中でゆうしゃ達は突っ込みをいれながらも、風紀委員対策を講じるのであった。
 


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2021-03-22

難易度 とても簡単 報酬 少し 完成予定 2021-04-01

登場人物 3/8 Characters
《枝豆軍人》オルタネイト・グルタメート
 リバイバル Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
■性別■ えだまめ(不明) ■容姿■ 見た目:小柄で中性的 髪:緑のショートヘア 目:深緑色 服:生前の名残で軍服を好む。 あとなぜが眼帯をしてる。 ※眼帯に深い理由はない。 ■性格■ 元気(アホの子) 意気揚揚と突撃するが、結構ビビりなのでびっくりしていることもしばしば。 ■趣味■ 枝豆布教 ■好き■ 枝豆(愛してる) ■苦手■ 辛いもの(枝豆が絡む場合は頑張る) ■サンプルセリフ■ 「ふはっはー!自分は、オルタネイト・グルタメートであります。」 「世界の半分を枝豆に染めるであります!」 「枝豆を食べるであります!おいしいのであります!!怖くないのであります!」 「これでも軍人さんでありますよ。ビビりじゃないであります!」 「食べないで欲しいでありますー!!自分は食べ物ではないであります。」
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

今回はちょっとコメディな戦闘(?)シナリオになります。

レオン・ザビーネは王族・貴族コースのカリスマ的な指揮官で風紀委員を指揮してリア充を実力行使で処罰していくつもりなので、未然に防ぐため参加者の皆さんには囮となって逆に風紀委員たちをとらえていっていただきたいです。

説得するのか物理的かはお任せしますが校舎や他の生徒が被害にあうような方法は避けてください。

レオン率いる風紀委員は総勢10名、武闘派揃いです。

場所は校舎裏なので、イチャイチャを見せつけてぜひとも風紀委員をひきつけてくださいませ。

皆さまのご参加をお待ちしております。


作者コメント Comment
ご無沙汰しております。

橘真斗です。

リア充は滅する、慈悲はない……そんな風紀委員(の一部)が相手のコメディシナリオです。
皆様がどんな方法で対応してくれるのか楽しみにしております。


個人成績表 Report
オルタネイト・グルタメート 個人成績:

獲得経験:38 = 32全体 + 6個別
獲得報酬:672 = 560全体 + 112個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
○心情
自分がその怒り受け止めてやるであります!

○行動
「事前調査」で風紀委員について調べ上げる

校舎裏で枝豆の素晴らしさを語りラブラブ?する
【楽園楽土Ⅰ】で名乗りを上げ,突撃

演説を行い,何人か寝返らせようとする
【威圧感】を使用しながら演説開始
「説得」「会話術」「人心掌握学」で風紀の乱れをただす虚しさや枝豆の良さを語る
風紀の乱れより枝豆を栽培しようと。
枝豆ならばキミらを愛してくれ、またキミらも枝豆を愛してくれると。

尚,かかってくるなら枝豆を口にねじ込んで対処
それでもだめなら【覇道行進】【絶対王セイッ!】
話してわからぬなら,物理ですよね?

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:38 = 32全体 + 6個別
獲得報酬:672 = 560全体 + 112個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
こう鬱屈した気分をため込むと、前の華鬼事件の時みたいに魔族にそこをつかれて操られたり、良くない展開になってしまいそうよね……

ここはひとつ、学園内に発生してしまうストレスを発散させるとしましょうか

事前調査でレオン以下、過激な風紀委員のリストを入手
各部屋に可愛い字で「いつもお世話になっています」「遠くからお慕いしています」など
相手を喜ばせる文面で「今日は特に感謝の気持ちを大事にしたいので、穏やかに過ごしてくださいね。喧嘩なんてしないでくださいね」と闘志を鎮静化させる匿名の手紙に購買部で買い占めたサイコロチョコを同封して届けておく

謎のファンの事を気にして暴力的な決起に参加しない風紀委員が増えれば幸い

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:38 = 32全体 + 6個別
獲得報酬:672 = 560全体 + 112個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
要は、お返しが出来ない風紀委員の息抜きイベントだろ?
なんてういか・・・虚しくならないのか?

まぁそんなことはどうでもいい
風紀委員をおびき寄せるとしようか

イチャイチャしろと言われてもなんも思い浮かばないから取り敢えず一緒に簡単なお菓子を作ってみよう
材料は学生カバンの中から取り出して調理道具一式で調理だな
一応、風紀委員も誘ってみるか
作ったものは自分で食べるもよし交換しても良しだ

本来はホワイトデーというよりもバレンタインに作ってその場で交換会とかしときゃ良かったんだがな・・・
まぁそんなことも思いつかないからこんなことになってるんだろうが・・・


アドリブA 絡み大歓迎

リザルト Result

●ゆうしゃ、大地に立つ!
「風紀委員なのに暴走しているとはいかがなものか……息抜きというかガス抜きすればいいんだろ?」
 【仁和・貴人】は仮面で表情は分からないが大きなため息をつく。
 それが、これから起こる心労を物語っている。
「ですが、こう鬱屈した気分をため込むと、前の華鬼事件の時みたいに魔族にそこをつかれて操られたり、良くない展開になってしまいそうよね……」
 貴人とは違い、真剣に向き合おうとしているのは【エリカ・エルオンタリエ】である。
 以前に行った依頼を思い出して、不安げな様子だ。
「まぁまぁ、すべては愛が足りないのが問題なのです。自分にいい考えがあるのですよ」
 ニヤリと不敵な笑みを浮かべるのは【オルタネイト・グルタメート】だ。
 10名の風紀委員を相手に3名で挑まなければならない……だが、彼らは歴戦のゆうしゃ達である。
「名付けて、オペレーションB作戦なのであります!」
 オルタネイトが作戦の概要を貴人とエリカに向けて説明をし始める。
 学園史に残る珍妙な事件解決のはじまりだった。

●甘い罠
 ホワイトデーの前日、レオン率いる風紀委員の中でも一番の武闘派といわれる武勇クラスの【ダーゼル】が下校しようとすると、下駄箱に一つの封筒が入っていた。 
『いつも、風紀委員としての活動を見ておりました。遠くからお慕いしています』と可愛いげな文字で書かれている便箋が封筒の中にある。
「こ、これは……噂に聞くラブレターというやつではあるまいか!?」
 大声で思わず叫んでしまい、下校中の生徒達がびっくりとして、ダーゼルの方を向いた。
「いや、何でもない……ようのないものは早く下校するようにぃ!」
 ダーゼルの一喝に他の生徒達は驚きいそいそと下校の支度をしていく。
 便せんや封筒をダーゼルが確認するが、宛名はなかった。
「差出人不明か……だが、想いのこもった字だ」
 続きはこう書かれている。
『今日は特に感謝の気持ちを大事にしたいので、穏やかに過ごしてくださいね。喧嘩なんてしないでくださいね』
 ダーゼルが手紙を読みかえしながら感慨にふけっていると、明日のことが後ろめたくなってくる。
 封筒の中からはサイコロチョコが転がって出てきた。
「明日、レオンにしたがって暴れたとして、それは本当に風紀委員として正しいことなのか?」
 日々の活動を慕ってくれている名もなき女子生徒の想いを踏みにじる行為ではないのかと……。
「そうだ、明日の活動はやめにしよう。俺はまっとうな風紀委員として動くべきなのだ」
 ダーゼルがそうやって明日の活動をやめることを決意しているとき、同じく謎の手紙によって風紀委員の一部がレオンの作戦を取りやめるという事態がおこっていたのだった。
 下駄箱のその様子を眺めていたエリカはほっと胸をなでおろす。
「これで戦力をそげれば無駄な争いはさけれそうね。B作戦の第一段は成功と……」
 日々、世界が脅威にさらされている中で、生徒同士の争いを避けたいと思っていたエリカはうまく行っていることを眺めオルタネイト達に連絡を取るのであった。

●校舎裏の戦い?
「ど、どういうことだ……半数もいないではないかっ!?」
 レオンはホワイトデー当日に集まった風紀委員の数を見て愕然とした。
 決起集会で共に戦おうと決意を決めた仲間たちが集まっていない。
 動揺をするレオンに側近の男性風紀委員が報告を行う。
「どうやら、風紀委員の何名か宛に手紙とチョコが送られてきてそれで懐柔されてしまったようで……」
「ちぃっ……軟弱な……同志諸君よ! 我々は屈せずにいくぞ!」
 残った風紀委員を従えて、レオンは校舎裏へと急ぐ。
 バレンタインでもチョコを渡すことでにぎわっていた校舎裏はホワイトデーでもにぎわうであろうという算段での出陣である。
 風紀を乱すものを取り押さえて、権威を示すことで士気を高めようという算段である。
 だが、校舎裏に近づくにつれて、美味しそうなクッキーの焼けるニオイがしてきた。
「貴様は一体何をやっている!?」
「……何をやっているんだろうな……」
 クッキーを焼いている貴人に向かってレオンが突っ込みを入れるが、突っ込みを入れられた貴人自身今の自分の状況がどうしてこうなっているのかわからない。
 焼いているのはオルタネイトが考え出したB作戦の一環である、枝豆入りクッキーだ。
 そう、B作戦のBはBeans(ビーンズ)のBである。
 焼ける枝豆のいい香りが校舎裏に漂い、そこにはいちゃつく学生などいなかった。
「風紀委員の諸君! 何をいらだっているのでありますか? バレンタインもホワイトデーも日ごろお世話になっている感謝を返すものでありますよ。なので、吾輩からも日ごろ頑張っている風紀委員の皆々にこうして枝豆クッキーを作ってお迎えしようとしていたのであります」
 クッキーを焼く貴人の裏からひょっこり現れたオルタネイトが風紀委員たちに焼きあがったクッキーを配っていく。
 焼きあがった枝豆クッキーの芳ばしい香りが風紀委員たちの鼻をくすぐった。
 グゥ~と緊張感にそぐわないお腹の音がなる。
「さぁさぁ、空腹は何も生み出さないのでありますよ。是非、食べるのであります!」
「焼き加減は自信作だ、味はキキ先輩の顔を見ればわかるだろ?」
 そういう貴人の隣では焼きあがったクッキーを美味しそうに食べる【キキ・モンロ】の姿があった。
「これはとっても美味しいなの~。みんなは食べないの?」
 上目遣いで風紀委員たちを見つめてくるキキの純粋なまなざしに争う場合ではないと悟ったのか、一人、また一人とクッキーを食べていく。
 それはまたレオンも例外ではなかった。
「確かに、これは美味いな……しかし、なぜだ?」
「それは、これがただの枝豆ではないからなのであります! 植物は育てるときに愛情を注ぐことで大きくなるのであります。ゆえに、この枝豆は愛に応えて育った枝豆なのです」 
 レオンのつぶやきに答えるように台座の上に立ったオルタネイトが演説を始める。
 台座をどこからもって来たのかなど、突っ込みどころはあったが、誰もがオルタネイトの言葉に耳を傾けた。
「植物は人と違って裏切らないのであります。枝豆を愛を持って育てるのであります! そうすれば枝豆は応えてくれるのであります!」
 力強く拳を振り上げたオルタネイトの言葉には言いようのない説得力がある。
「こういう美味しいクッキーがもっと食べられるのなら枝豆育てるのは賛成なの~」
 キキが無邪気にオルタネイトの言葉に同意をすると風紀委員たちの間にオルタネイトの言葉にどうするかとひそひそ話し合う者たちが出ていた。
「そうですよ、暴れるよりも普段の学園生活の振る舞い次第でファンになってくれる方だっているはずです。暴力的な方よりかは優しい人の方がわたしは好感が持てます」
 お茶を一人一人に配りながら、エリカが笑顔でダメ押しをしていく。
 レオンはお茶を飲みながら、しばらくじっくりと考えこんだ。
「やぁやぁ、チミたち~。こんなところで何をやっているんだい?」
 考えこんでいるレオンの背後から学園長である【メメ・メメル】が姿を見せる。
「ああ、学園長……風紀委員が暴れようとしt」
 貴人が話そうとするのをレオンが口をふさぎ、ごまかした。
「いえ、学園長! 我々は見回りの中で生徒との交流を図っていただけですよ……ハハハハ」
「学生同士の交流はいいねぇ~青春だよね~。貴人君も幅広く活躍していて何よりだよ、今後も励んでくれたまえ」
「は……はぁ……学園長も食べます? 枝豆クッキー」
 貴人から焼きあがったクッキーを渡されたメメルはクッキーをかじると満足そうに頷いて、その場を去っていく。
「学園長も、争乱は求めてないだろうからな……植物を育てていくのもわるくないんじゃないか?」
 クッキーを食べるキキやメメル学園長、そして風紀委員たちの笑顔を見たレオンは深く息をついて貴人の言葉を反芻した。  

●無血解決
 こうしてホワイトデーに起こりそうだった争乱は無事解決されたのである。
「私の予想をはるかに超える流れで驚いているわ……」
「そうだとしても、誰も傷つかずに済んだのでしたらそれが一番ですよ」
 報告書に目を通す【ユリ・ネオネ】に対して、その報告書を届けたエリカも結末の意外さに困惑しながらも、学生同士が争わずに済んだことを喜んでいる。
「植物園に枝豆エリアの増設は学園長の判断次第だけれど、植物園や畑の管理を風紀委員の仕事の一環にするのはすぐにできそうね」
 ユリは報告書にはオルタネイトが書いたであろう嘆願書にも近い、枝豆愛溢れるものがあり、目を通してため息を漏らす。
「そうですね、そこからでもすさんだ心は癒されると思いますしね」
 園芸部との共同管理になるだろうが上手くいってほしいと二人は思っていた。

●ホワイトデー・アフター・トゥモロー
 それから、一か月余り経つが風紀委員は取締りに優しさがあふれるようになってきている。
 厳しい一辺倒ではなく、一度のミスは人としてあるという事を認め許せる心を手に入れていた。
「植物の育成をしてわかったよ。ただ厳しいだけではダメなのだと……」
 気難しい顔を常にしていたレオンではあったが、にこやかな笑みを浮かべオルタネイトと手を握っている。
「わかったくれたのであればよいのでありますよ。さぁ、植物の良さの次は枝豆のすばらしさについても語り合おうではないですか、同志」
「そうだな、まだまだ学ぶことは多そうだ、同志」
 奇妙な友情が芽生え、オルタネイトの枝豆親衛隊が増えたという話もあるがそれはまた別の話だ。
「やれやれ、なんだかよくわからない依頼ではあったが……まぁ、平和で解決したのあればいいか」
 貴人がオルタネイトとレオンが語り合う姿を見ながら空を見上げる。
 桜も散り、季節は春から夏へと変わろうとしていた。
 学園だけでも平和な時間が続けばいいなと貴人は思うが、そうはいかないだろうとも考える。
「願わくば長く続いてくれればいいがな、学園の平和が……」
 貴人のつぶやきは涼しい風に吹かれて流れていった。



課題評価
課題経験:32
課題報酬:560
ホワイトデー・アフター・トゥモロー
執筆:橘真斗 GM


《ホワイトデー・アフター・トゥモロー》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-03-18 00:35:33
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
よろしくね。

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 2) 2021-03-21 10:09:50
オルタネイト・グルタメート。
やっていくでありますよー

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 3) 2021-03-21 16:13:55
魔王・覇王コースの仁和だ。
・・・まぁ、やってみるか。