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偽勇者を捕えろ!


ストーリー Story

 それは、街道沿いのとある村での出来事だった。
 この村では、数週間前、土砂崩れによって街道から孤立してしまい、『フトゥールム・スクエア』から派遣された学生達の救援活動によって、街道へ通じる道が無事に復旧したばかりだった。
 その村に、二人の若い男女が訪れた。
 どちらも、学園の制服に身を包んでいる。
「こんにちは~」
 にこやかに笑みを浮かべながら、若い男女二人は農作業中の男性に声をかけた。
「おお、あんた達は。学園の生徒さん達だね。この前は助かったよ! 有難う!」
 農作業の手を休め、村の男性は二人組の男女に笑顔で挨拶を返した。
「この前の依頼の追加徴収に来ました」
「つ、追加徴収……?」
 予想もしなかった一言に、男性は目を丸くした。
 男性の反応に、男子学生のほうが眦を釣り上げた。
「おいこら、おっさん。俺達にあれだけの事をやらせておいて、払えねえってのはどういう了見だ!? あァ!?」
「アタシ達は、天下のフトゥールム・スクエアの学生だぞ!? わかってんのか!?」
 豹変した二人組は、血走った目で、動揺する男性を口汚く罵り始めた。
 何事かと、傍で作業をしていた人々も彼らの元に集まって来た。
「払わねえってのは、つまり、勇者の活動を妨害するってことだな! そんなことが許されると思ってんのか!」
「アタシらフトゥールム・スクエアの学園長が黙っちゃいないよ!」
 呆然と見守る村人達を前に、学生服の男女は、恫喝じみた声を上げ続けた。
「いいか! 次に来るまで用意しておけよ! 俺達フトゥールム・スクエアの勇者に逆らうとただじゃ済まねえからな!」
 幾度もフトゥールム・スクエアの名を連呼し、呆然と見送る村人を尻目に立ち去って行った。

「一大事だよ、みんな!」
 息せき切って、【コルネ・ワルフルド】が教室に駆け込んで来た。
「近隣の村に、学園の生徒の偽物が現れたんだ!」
 コルネによると、過去に依頼を受けて、学園が解決に乗り出したいくつかの村に、『依頼料の追加徴収に来た』などと言って、金品を要求しているのだという。
「拒否すると『学園長が黙っていない』とか『勇者の活動を妨害するとはいい度胸だ』などと恫喝めいたことを仄めかすらしいんだ……!」
 握りしめた拳を小刻みに震わせながら、コルネは絞り出すような声で言った。
 恫喝に恐怖を覚えて、言われるがままに金銭を支払ってしまった村もあったらしい。
 今まで発覚していなかったのは、二人組がさもフトゥールム・スクエアから報復されるかのような恫喝をしていたかららしい。
 この情報が学園にもたらされたのも、当事者からの苦情などではなく、学園の購買部に商品を卸している行商人からのものだったのだ。
「行商人からの話だと、その偽学生が着ていた学園の制服は、この前の広報館開設で来場者に貸し出していた試着用のレプリカ制服らしいんだ」
 コルネは表情を曇らせた。
「実はね、広報館開設記念行事終了後、試着用に貸し出していたレプリカの学生服が、何着か行方不明になっているんだ」
 偽学生は、どうにかして手に入れたそれを使って学生を装っているらしい。
「キミ達にやってもらいたいのは、単純明快! そいつらを捕まえることだよ!」
 学園の名を騙って悪事を働く者を、このまま放置しておくわけにはいかない。
「学園長は、かなり本気で怒っててね。自分自ら尋問するって息巻いているんだよ」
 そう言った後、コルネは何かにおびえるように、視線をさまよわせた。
 どうやら、学園長【メメ・メメル】は、相当ご立腹らしい。
 普段の彼女が彼女なだけに、怒り心頭のメメルというのが学生達には想像もつかなかったが、コルネの怯えぶりを見る限り、かなりのものなのだろう。
 しかし同時に、メメルの怒りは尤もだとも思う。
 学生達自身も、日頃の勉学や活動を不当に貶められて、良い気分でいられるはずがない。
「そんなわけで、頼むよ! そんな奴らに、これ以上好き勝手させるわけにはいかないからね!」
 コルネの言葉に、学生達は一斉に力強く頷くのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-04-06

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2021-04-16

登場人物 6/6 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《大空の君臨者》ビャッカ・リョウラン
 ドラゴニア Lv22 / 勇者・英雄 Rank 1
とある田舎地方を治め守護するリョウラン家の令嬢。 養子で血の繋がりはないが親子同然に育てられ、 兄弟姉妹との関係も良好でとても仲が良い。 武術に造詣の深い家系で皆何かしらの武術を学んでおり、 自身も幼い頃から剣の修練を続けてきた。 性格は、明るく真面目で頑張り屋。実直で曲がった事が嫌い。 幼児体系で舌足らず、優柔不断で迷うことも多く、 容姿と相まって子供っぽく見られがちだが、 こうと決めたら逃げず折れず貫き通す信念を持っている。 座右の銘は「日々精進」「逃げず折れず諦めず」 食欲は旺盛。食べた分は動き、そして動いた分を食べる。 好き嫌いは特にないが、さすがにゲテモノは苦手。 お酒はそれなりに飲めて、あまり酔っ払わない。 料理の腕前はごく普通に自炊が出来る程度。 趣味は武術関連全般。 鍛錬したり、武術で語り合ったり、観戦したり、腕試ししたり。 剣が一番好みだが他の分野も興味がある。 コンプレックスは身長の低さ。 年の離れた義妹にまで追い抜かれたのはショックだったらしい。 マスコット扱いしないで欲しい。
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て

解説 Explan

【目的】

 学園の生徒の名を騙り、過去に依頼のあった村などに金銭を要求する事案が発生しました。
 人々からの信頼と学園の名誉のためにも、一刻も早く対処しなければなりません。
 相手は男女二人組で、年の頃は10代後半ぐらいです。
 彼らを捕縛してフトゥールム・スクエアまで連行してください。

【方法】
 1.事前に村の人に相談し、村人に変装して偽学生を待ち伏せる。
 2.村人に正体は明かさず、旅人や冒険者を装って村に入り待ち構える。

 などの方法が考えられると思います。


作者コメント Comment
 ご無沙汰しております。
 こんごうです。

 有名人には偽物がつきものですね。
 そんなわけで、皆さんの名を騙って悪事を働く不届者が現れてしまいました。
 一刻も早く、偽物を捕え、被害の拡大を食い止めてください。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
主に村人担当。
正体を明かして偽物退治にあたり、信頼回復を目指す


●事前準備
紛失したレプリカ制服の範囲を確認。
(異なる部分、足りない部分を確認し正体看破の論拠に)

●行動
『1.事前に村の人に相談』で、まず先に謝罪と今後の対応について村に釈明。
偽物の件は自分たちも責任があり、汚名は返上するとの表明。
(偽物だから仕方ない等の責任転嫁的言動は避ける)
金はとらない、作戦で正体を隠すものもいるけど信頼してほしいということを説明。

対偽物は村娘に扮し、剣のみ籠や背負い袋に隠して携行。
メインの皆が追い込むのに合わせ、退路を塞ぐように。
正体を現す際は『勇者原則』、攻撃は正面から受け、勇者の名に恥じない戦いを

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【事前調査】【読書】【勇者司書】で色々調べて作戦を立てる

・村に話を通す お詫びとケア、詐欺防止啓発、捕縛の協力依頼
・犯人捕縛 変装等でおびき寄せ、武力で捕縛(お仕置き?)
・弁済と教育 きっちり謝らせる、適切な償い従事先選定、他被害先への弁済検討

村への真摯な説明で【信用】得た上で
囮作戦の協力をお願いする

プロローグで偽物に「次までに金用意しとけ」と言われた村人さんに
協力お願いする

彼らはまっすぐそちらに向かうと読んでの作戦

村人には自分と仲間が変装した状態で護衛兼ねて付く
なお村人が怖がるなら無理強いせず生徒だけで囮

怖がる【演技】で充分喋らせて確証得たら
確保の合図兼ねて変装解いて勇者原則
戦闘は気絶狙いと盾役



エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
記念行事の時に悪意ある行動への警戒や対応を怠ってしまったせいで、
今回の件に繋がってしまったと思うと責任を感じるので、なんとしても解決したい。

誤解やトラブル防止のためにも、先に村人に事情を話しておく。

仲間とは連携協力。

村で偽勇者を待ち、現れたら本物として今回のことは見逃せないこと、
謝罪と奪った金品の返還を要求。
素直に従えば今回は温情のある対応で済ませるが、従わない場合は手荒なことになると警告。

戦闘になれば様子を見て、相手がそこそこ強いようであれば自分も参戦するが
それほどでもない場合は見守り、死亡や取り返しのつかない怪我をしない様に注意。
降伏勧告を行いながら、必要に応じて偽勇者や味方に回復を行う。

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
偽者勇者の捕縛

◆協力依頼
他の村で、勇者を騙って金品を要求する偽者が出たから、見つけてお仕置きしにきた
偽者は捕まえて、金品を弁済させるか……体で払ってもらう(労働的な意味で)

とか言う感じで、村人に偽者捕縛の協力を依頼

◆待ち伏せ
旅の魚売りのお姉さんに扮し、カジキを担いで村人に魚を売り込むフリして、偽者を待ち伏せ

偽者が来たら「きゃー☆こわい」とか言って油断させつつ、頃合いをみて、
「勇者様ならお強いですよね!」
「一介の魚売りなんかには負けませんよね!」

と煽って、逃げたり逆上して向かってくるなら……全力防御で攻撃を受け流したり、打撃職人、破壊工作で壁や柵なんかに穴空けて、偽者の戦意喪失を狙ってみる

ビャッカ・リョウラン 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
偽勇者を捕縛する

■行動
私は隠れて待機。初動は変装組に任せる。

偽物が襲い掛かろうとしたり逃げようとしたら行動開始。
相手の逃げ道を塞ぐように飛び出して、通せんぼするかのように刀を構えるよ。
偽物、君達の悪事もここまでだよ!大人しく投降するんだ!

投降するならそれで終わりだけど…
抵抗するのなら応戦するよ。
流水の構えと部分硬質化で相手の攻撃を受けつつ、隙あらば灼けつく息吹で動きを鈍らせるよ。
勇者を舐めるな!いつもの課題はこんなものじゃないよ!

逃走したら、追い掛けて阻止するよ。
龍の大翼を広げて空を舞い、全速力で突貫。
基本剣術に部位破壊を駆使した必殺の耀閃斬で脚を斬る。
逃がすものかぁぁーーーっ!!

シキア・エラルド 個人成績:

獲得経験:60 = 50全体 + 10個別
獲得報酬:1200 = 1000全体 + 200個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
そりゃ悪いこと考える人は出てくるだろうね
やるべきことをやろうか

村に到着次第、村長へ話を聞きにいく
自分達の身分は予め明かしておこう
村人の訴えは真摯に聞く
怖かったですよね
助けてくれる筈の存在に 理不尽な刃を向けられるのは恐ろしかったでしょう
来るのが遅くなってしまって…本当にすみません
「精神分析」「会話術」で相手の様子を伺いながらも謝罪を

俺達としてもそういう奴は見過ごせません
協力していただけませんか

同時に徴収などはしていないことも伝え
今後そういうことがあって、不安になった時は学園に…
もしくは、行商人の方に相談してください
今回の件は、行商人の方々が教えてくれたんです
第三者を頼るのも知恵ですよ

リザルト Result

「ぐぬぬぬぬ。ゆるせない、ゆるせないよ……!!」
 幼げな顔立ちに抑えきれない怒りをにじませ、ドラゴニアの少女【ビャッカ・リョウラン】は切歯扼腕さながらに、握りしめた両拳を震わせていた。
「私の考えたレプリカの衣装が、こんなことに使われるなんて!」
 怒りのためか、彼女の背後には、うっすらと陽炎が立ち上っているように見えた。
 それもそのはずで、偽勇者の使用していた学生服は、彼女が広報館開設時に案を出したものだったからだ。
「ビャッカさん。わたしも同じ気持ちだけど、落ち着いてね」
「エリカさんの言う通りです。あくまで冷静に、ですよ」
 エリアルの少女【エリカ・エルオンタリエ】と、優し気な風貌の少年【タスク・ジム】が、憤懣やるかたなしといった彼女を宥める。
 そんなやり取りを見て、大人しそうな黒髪の少女【フィリン・スタンテッド】が、そういえばと控えめに口を開いた。
「三人は、この前の広報館開設に関わっていたんだよね」
 フィリンが尋ねると、三人は頷いた。
「こうなる可能性は十分予測できていたはず。警戒を怠ってしまったわたし達にも責任の一端はあるわ」
 少しばかり沈鬱な表情で目を伏せ、エリカは溜息を吐いた。
「なぁに、キミ達のせいじゃないさ。どんな時でも、悪いことを考える輩というのは、一定数いるもんだからねえ」
 長髪を掻き上げ、気楽そうな口調で慰める青年は【シキア・エラルド】だ。
 どことなく楽しげなのは、ありがちな脅し文句で無辜の村人を脅迫する輩とはどんな連中なのか、個人的な興味があるからだった。
「うん、そうだね。起こってしまったことを悔やむよりも、犯人を捕まえて、きっちり償わせることを考えよう」
「村の人達の誤解も、きちんと解いておかないとね」
 気を取り直すように、ビャッカとタスクが同意した。
「賛成ね。そんなクソ野……不届きな輩には、きっちりと勇者の何たるかを教えてあげないとね!」
 思わず素が出かけたフィリンが、慌てて言い直す。
「そろそろ村に着きますけど、皆さん、準備はよろしいですか?」
 カジキを担いだローレライの少女【ベイキ・ミューズフェス】が一同を見渡した。
「こんな形で、この『ウォールオブカジキ』の封印が解かれてしまうのは、いささか不本意ではありますが……」
 そう言うと、自分の背丈ほどもあるカジキで、軽々と素振りをして見せた。
「そんな事態にならないことを願いましょう」
 妙なやる気を漲らせるベイキに、エリカがやんわりと釘を刺すのだった。

「こんにちは」
「ん……? ひっ! あ、アンタ達は……!」
 フィリンが声を掛けると、野良仕事中の中年男性は、引き攣ったような表情を浮かべ後ずさった。
 その表情には、隠しきれない怯えと不審が色濃く浮き出ている。
「あっ、落ち着いてください。私達は本物のフトゥールム・スクエアの学生です」
 『本物』という部分を強調し、ビャッカは警戒する男性に訴えかけた。
「え、あ? 本物の、学生さんって……?」
 混乱する男性の様子に、ビャッカはああそうかと納得する。
 なまじ、レプリカ制服の出来が良すぎたせいで、男性には本物の学生と偽物の区別がついていないのだ。
「わたし達は、偽学生を捕まえるために来たんです」
 胸に手を当て、真摯な表情で男性を見つめ、エリカは訴えかける。
「偽学生だって?」
「はい。実は……」
 エリカが事の経緯を説明すると、初めは不審そうにしていた男性だったが、すぐに状況を理解してくれた。
「そうか。あいつらは偽物だったのか」
 男性は得心がいったという様子で、何度も頷いた。
「いや、おかしいとは思ったんだよ。今まで、そんなことを要求されたことなんて、一度も無かったからなぁ」
「この度は、我々が至らぬせいで、このような事態になってしまい、申し訳ございません」
「え、ああ、いや……」
 深々と頭を下げるタスクに、男性は少し恐縮しているようだった。
「つきましては、捕縛のために皆さんの協力を頂きたいのです。村長さんとお話させていただくことは出来ますか?」
「ああ、もちろんだよ」
 物腰柔らかなシキアに、すっかり警戒を解いた男性は深く頷いた。
 一行は、男性の案内で、村長宅へと案内された。
「……そういうことでしたか。いやはや、安心というか、得心が行きました」
 幸い、村長はすぐに一行を信用してくれた。
 これまで学園が培ってきた実績もさることながら、村長自身、偽学生達の脅迫じみた言動を胡散臭く思っていたようだ。
 幸いなことに、この村では、今のところ金銭的な被害も無いとのことだった。
「僕達の何人かが、行商人や村の人達に変装して偽物を待ち構えるので、犯人の捕縛に協力してほしいのです」
「協力といっても、今まで通りの生活をしていただくだけです。もちろん、村の人達に危害が及ばないよう、細心の注意を払います」
 タスクとシキアが、早速とばかりに協力を依頼する。
「……わかりました。お手伝いしましょう」
 少し考えた後、村長は首を縦に振った。
 村としても、学園の名を騙る偽物をのさばらせておくわけにはいかない。
 本物のフトゥールム・スクエアの学生が解決してくれるというのであれば、協力を惜しむ理由は無かった。
「それでは、さっそく準備に取り掛かりましょうか」
 エリカの言葉に、皆は決意に満ちた表情でしっかりと頷いた。

「お魚ー、お魚ー、新鮮なお魚はいかがですかー?」
 魚売りの行商人に扮したベイキの声が響く。
 うら若い娘の行商人というだけでも十分物珍しいが、何よりも村人達の目を引いたのは、やはり背中のカジキだろう。
「そこの可愛いお嬢さん。おひとついかがですか?」
 ベイキは、籠を背負って村娘に扮しているフィリンに声を掛けた。
 ちなみに、籠の中には彼女の愛剣が潜ませてある。
「ええっ? こんなに新鮮なのに、こんなに安いんですか?」
「はいっ。初めての村なので、勉強させてもらいます」
「うわー、すごい! まるで、たった今、釣りあげてきたばかりみたいだ!」
 同じく村人に変装しているタスクが、驚きの声を上げる。
 フィリンもタスクも、少しばかりわざとらしいが、村人達がその声につられるようにして、ちらほらと集まって来た。
「なんか、バナナの叩き売りとサクラみたい」
 物陰に身を隠しつつ周囲を警戒していたビャッカは、少し呆れ顔でその様子を見守っていた。
「少しは、緊張感を持ってもらいたいわね……」
 エリカも困り顔でそれに同意する。
 そこから少し離れた村の広場では、旅の音楽家という名目で変装したシキアが、得意の音楽を披露している。
 繊細な横笛の音色に、村人達はうっとりと聞き惚れていた。
 やがて、演奏が終わると、盛大な拍手が巻き起こる。
 立ち上がったシキアは、柔らかな笑みを浮かべながら、宮廷音楽家さながらの優雅な仕草で観客に一礼した。
「ご清聴ありがとうございました。曲名は、我がフトゥールム・スクエアの学園長【メメ・メメル】作曲、『オレサマを讃えよ』でした」
 気品あふれる音色とは裏腹に、曲名はなんとも不穏なものだったが、観客達には好評だったようだ。
 そうして穏やかに流れていた時間は、唐突に破られることになる。
 少し離れたところで、何かが壊れる音と悲鳴が聞こえた。
「来たみたい」
「そのようね」
 ビャッカとエリカの二人は、いつでも行動を起こせるよう、僅かに身体を緊張させた。
「金の準備は出来たか~?」
「追加徴収に来ましたよ~?」
 そんな台詞を口走りながら、学園の制服をだらしなく気崩した男女が姿を現した。
 男女共に、ショートソードのような小振りの剣を腰に帯びている。
 これ見よがしに、民家の傍に置いてある農具や桶を蹴飛ばしたりしている。
「広報館用のレプリカ制服であんなことを……!」
「ビャッカさん、落ち着いて」
 反射的に飛び出そうとするビャッカの肩を、エリカがやんわりと抑えた。
「おー? なんか楽しそうなことしてるじゃないか」
 ベイキの露店に目を付けた偽学生は、怯える村人達が道を開ける中を、我が物顔で大股に近寄って来た。
 ズボンのポケットに両手を突っ込み、いかり肩で歩く姿は、どうみてもただのチンピラだ。
「いらっしゃいませ。新鮮なお魚は如何ですか?」
 臆する素振りなど全く見せず、ベイキは学生服の男に微笑みかけた。
「誰に断って、ここで商売してんだい?」
「誰にって、村の人にですけど?」
 間近に顔を寄せて凄む学生服の女に、ベイキはきょとんとした表情で小首をかしげる。
 馬鹿にされたとでも思ったのか、二人は顔を真っ赤にして柳眉を釣り上げた。
「てめえ、ふざけてんのか!? この制服が目に入らねえのか! 俺達はフトゥールム・スクエアの勇者様だぞ!」
「……ぷっ」
 こらえきれないとばかりに、フィリンが噴き出してしまった。
「な、何がおかしいんだ、コラ!」
 変装しているおかげで、フィリンはごくごく普通の村娘にしか見えない。
 そんな彼女に鼻で笑われ、頭に血が上った男のほうが、フィリンに掴みかかろうとした。
「そりゃ、おかしいわよ。だって、リボンのデザインと色が違うもの」
 するりと男の手を躱し、茶化すように笑う。
「な、なんだと!」
「て、適当抜かしてんじゃないよ!」
「ええと。フトゥールム・スクエアの学生だと言い張るなら、何か証拠はあるんですか。例えば学生証とか」
 シキアの至極まっとうなツッコミに、偽学生二人は揃って言葉に詰まった。
「ちなみに、こういうやつなんだけどね」
 シキアは駄目押しとばかりに、自分の持つ学生証を突き付けてみせた。
「え、あ……」
「ちょ、マ、マジ……?」
 二人はここに来てようやく、対峙している相手が本物のフトゥールム・スクエアの学生であることに思い至った。
「そうそう、たしか、『学園長が黙っていない』んでしたよね? 確かに、学園長先生はとってもとっても怒っていますよ」
 追い打ちを掛けるように、タスクが笑顔で詰め寄る。
「……覚悟はいいかな?」
「ち、ちくしょう! 俺達は勇者なんだぞ!」
 逃げ場を失い破れかぶれになったのか、男のほうが腰の剣に手を伸ばそうとした。
 しかし、それが抜き放たれることは無かった。
「えい」
 軽い口調と共に、男の目前の地面に何かが叩きつけられた。
 地面に半ばまでめり込んでいるのは、ベイキの振り降ろしたウォールオブカジキだった。
「あらあら。どうしたんですか。尻餅なんかついちゃって」
 くすくすと笑うベイキを、男は何か恐ろしいものでも見るように見上げていた。
「まさかとは思いますが。勇者様が、か弱い魚売りの女に怯えたりなんかしてませんよね?」
「ひいいっ!」
 底の見えないベイキの笑顔に怯えたのか、学生服の女は男を放置して逃げ出そうとした。
「おいこら。逃げんじゃねえ」
 ドスの効いた声と共に投げ出された足に躓き、女は無様に地面に転がった。
 慌てて立ち上がろうとしたその眼前に、大型剣の刀身が突き刺さった。
「好き勝手に私らの名前騙って散々悪さして、ヤバくなったらバックレるだ? そんなフザケた道理が通るとでも思ってんのか?」
 光の消えた瞳で覗き込むフィリンに、女はただおびえて押し黙ることしかできない。
「まったく。大事なレプリカ制服をこんなことに使うなんて。学園長先生に突き出してやるから覚悟するんだね」
「もう逃げ場は無いわよ。大人しく観念なさい」
 様子をうかがっていたビャッカとエリカも現れ、偽学生の二人は完全に包囲される形になった。
 散々脅され論破された偽学生二人は、それ以上逃げることも抵抗することもせず、がっくりとうなだれるのだった。

「それでは、彼らはわたし達が責任をもって、フトゥールム・スクエアに連行します」
 厳重に荒縄で縛られた偽学生の二人を横目に、エリカが村長達に頭を下げた。
「もしかしたら、今後もこんなことがあるかもしれません。その時は躊躇せず、学園に通報してくださいね」
 再発防止もかねて、シキアが村長に忠告する。
「今回の件を知らせてくれたのは行商人さんです。第三者に頼るというのも方法の一つですよ」
「ええ、肝に銘じておきます」
 そう言って村長は、何度も深々と頭を下げた。
「お、俺達は、どうなるんだよ……?」
「ど、どこに連れて行く気なのよ……?」
 すっかり戦意喪失している偽学生の男女は、怯えた表情で口々に言った。
「フトゥールム・スクエアに決まってるでしょう。学園長先生のお仕置きが待ってます」
 タスクが簡潔に告げると、まるでこの世の終わりのような表情で青冷めた。
 自分達がダシに使っていた学園長に突き出される羽目になるとは、想像もしていなかったのだろう。
「まあまあ、そんなに怯えなくても大丈夫です。きっちりと、落とし前を身体で払ってもらうだけですから」
「ひっ! か、身体で……!!」
「ど、どういう意味よ!?」
「それは、学園長先生に会ってからのお楽しみです」
 故意なのかそうでないのか、ベイキはどうにでも取れそうな事を言った。
「ひいい!」
「ア、アタシは悪くないの! こいつに無理矢理付き合わされただけで……!!」
「なっ! ず、ずるいぞ、テメー! 元はと言えばお前が……!」
「うるさーい! 喧嘩するな!」
 縛られたまま罵り合う二人を、ビャッカが怒鳴りつけた。
「喋りたければ、学園長先生の前でいくらでも喋らせてあげるから。それとも、今この場で口利けなくしてほしい?」
 目が全く笑っていないフィリンの笑顔を向けられた偽学生二人は、すぐさま貝のように口を噤んだ。
「それでは、わたし達は学園に帰還します。この度は、大変ご迷惑をおかけしました」
 エリカの挨拶を最後に、無事偽物の捕縛に成功した一行は、学園への帰途に着くのだった。

「おっす、おーっす! 今回はご苦労さんだったねえ、チミタチ!」
 不届者を学園側に引き渡した数日後。
 彼らの尋問を終えたらしい学園長メメルが、今回の功労者達を学園長室に呼び出した。
 偽学生達の動機と被害の範囲、今後の処遇について説明するためだ。
「早速ですが、学園長先生。あの二人は、なぜこんなことを?」
「うーん、それなんだがねえ……」
 エリカの問いに、メメルはトレードマークの帽子を目深に被り直し、深い溜息を吐いた。
「実にくだらなすぎる理由で、オレサマ頭痛が痛いのだー」
 二人は、とある村の幼馴染で、一旗揚げようと冒険者になったらしい。
 ところが、いつまで経っても実績を上げることが出来ず、ランクの低い仕事しか請け負うことが出来ない。
 そうして悶々としていたところ、たまたまフトゥールム・スクエアの学生達の活躍を目の当たりにしたらしい。
「俺達はこんなに努力して苦労しているのに、なんであいつらは、勇者だなんだとチヤホヤされているんだと嫉妬したらしいんだ。噴飯物だよなー」
 一同は、そんなくだらないことでと唖然とする。
「それで、この前の広報館イベントの時のレプリカ制服を使って、チヤホヤされている奴らに嫌がらせと、ついでに小遣い稼ぎをしようと考えた……ってことらしいのだー」
「そ、そんな馬鹿馬鹿しいことで……?」
 タスクは、怒りを通り越して憮然としていた。
「私達は別にチヤホヤされているとは思っていないし、何の努力も苦労もせずに、勇者を目指しているわけでは無いのですが」
 ベイキはどちらかというと困惑顔だ。
「なんというか、あまりにもくだらなすぎて言葉もないわね……」
 必死に冷静さを装っているフィリンに一つ頷き、メメルはしたり顔で笑った。
「うむ! だからこそ、チミタチを呼んだのだよ。二人に勇者の何たるかを身体で教えてやってくれたまえ。そのあとは、被害にあった村への謝罪と巻き上げた金品の返還や奉仕活動の監督をしてもらいたいのだ!」
「そういうことなら、任せてください! 徹底的に分からせてやりますっ!」
 俄然張り切るビャッカ。
「それなら俺の演奏の出番かな。身体能力を強化する楽曲があったような」
 シキアも随分と乗り気だった。
「みんな、あんまり無茶しないでね。あくまで、ちょっとしたお仕置きなんだから」
 張り切る面々に、エリカが言った。
 それからしばらくの間、学園の校庭から、男女の悲鳴が耐えることが無かったり、半泣きで清掃や草むしりに精を出す見慣れない男女の姿を見かけることがあったという。



課題評価
課題経験:50
課題報酬:1000
偽勇者を捕えろ!
執筆:こんごう GM


《偽勇者を捕えろ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-03-31 00:16:53
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
広報館開設記念行事の時に、悪意ある行動への対応を怠ってしまったせいで
今回の件に繋がってしまったと思うと、責任を感じるから
なんとしても解決したいわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 2) 2021-03-31 00:21:29
旅のお姉さんです……という設定でいこうかと思ってる教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
ついにウォールオブカジキの封印を解く日がきたか……(今回は殴りで逝く予定)。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 3) 2021-03-31 21:44:35
学園の信頼を取り戻さないといけないし、厳しい対応を取らなければならないのは山々だけど、
彼らにも彼らなりの事情もあるかもしれないので、程よい着地点を探したいと思うわ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2021-04-01 08:05:55
事情があるにしても、許されることと許されないことがあるので、私は少々荒っぽく(怪我させない程度に)いきますが、硬柔両面で攻めるのもよいと思います。

まあ、表面上だけで反省したフリされても困るので……あ、私は事前に村人に相談して、根回ししておく方向で考えてます。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 5) 2021-04-01 16:03:37
芸能コースのシキアです。課題参加は久しぶりだけど、よろしくねー
事情はあるにしろないにしろ、メメル先生には突き出さないとね
なんだっけ「校長先生が黙っちゃいない」?
ほんとに黙っちゃいないねぇ!(けらけら

俺はどうしようかなぁ、2人くらいは旅人としてしれっと混ざってても良さそうだけど…
事前に相談っていうか、先に事情を話して謝りに行っておいた方が良さそうだなとは思ったよ

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 6) 2021-04-01 17:31:20
当然、これ以上の被害の阻止や再発防止をして、罪を償ってもらわないとだけど
あまりに苛烈な制裁を加えてしまうと、一般にも学園は怖い所だと思われたり
復讐の連鎖を生んでしまったりする可能性もあるので
ほどほどに懲らしめて更生へ向かわせるバランスを取りたいわね。
そのために硬軟両面から攻めるのはわたしも賛成よ。

誤解やトラブル防止の観点からも、先に村人に話を通しておくのが良さそうね。


《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 7) 2021-04-01 19:38:39
ごめん、ちょっと遅くなったわ。勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。

信頼の回復と制裁…それに私たちが評判をこれ以上落とさないこと、ね。

>制裁

足腰立たなくなるまでくらいはしてやりた…あ、いや、うん。
私たちが同じになったらまずいよね。
こういう時のために法はあるのだし、私的な制裁は行わない…くらいでいいんじゃないかな?


>村人への話

これは私も早い方がいいと思う。
あとはどう伝えるか…アレは偽物で私たちは悪くない、って弁解になってしまうのはまずいし。
えーとなんていうの、イ、インシデント対応?
きちんと解決して再発しないようにします、みたいな話をすればいいのかな?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 8) 2021-04-01 22:51:10
(怪我させない代わりに、壁とかにカジキフルスイングしてちびらせる位いいよね。と思ってたのは内緒)

>村人への説明
他の村で、勇者を騙って金品を要求する偽者が出たから、見つけてお仕置きしにきた。
偽者は捕まえて、金品を弁済させるか……体で払ってもらう(労働的な意味で)。

とか言う感じで、協力求めてはどうかなとか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-04-01 23:20:44
遅刻帰国~!御無沙汰瘡蓋~!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです!よろしくお願いいたします!

せっかく頑張った広報館の取り組みを最悪の形で悪用されて悔しいし
校長先生の気持ちも考えると余計…
生まれてきたことを後悔させてやりたい気持ちはあります!(黒タスク発現)

…とは言うものの、さすがきたない手段に訴えて
彼らと同じレベルに堕ちるのも業腹ですので…

ここは、罪をにくんで人をにくまず!
・こてんぱんに懲らしめる
・謝罪と、被害額の弁済をさせる
・勇者とは何かを徹底的に叩き込む
このあたりを目指せたら、というのが僕の意見です。

パッと思い付いたのは、村で何か仕事をさせて、そのバイト代で
被害額の弁済をさせるのはどうでしょう?
村で汗水垂らしたお金を手にしたとき、自分がその同じお金を騙しとった
ということを自覚してくれるといいのですが。

勿論、村への十分な根回しがいりますね❗

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2021-04-02 00:12:40
償いは、村の農作業とか各種設備などの修繕とかさせるというのはどうかしら?
生活困難から犯罪に走ったのなら、それをそのまま生業にしてもらうという選択肢も生まれるかもしれないし。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 11) 2021-04-02 00:55:15
勇者・英雄コースのビャッカ・リョウランだよ。よろしくね。

制服のレプリカを盗んで、それを使って学園の名を騙って悪事を働くなんて…
許せないし、黙っている訳は行かないよ!
捕まえて、メメたん学園長に突き出さないとだね。

私は真っ向から捕まえたいから、あえて制服を着て行くつもり。
偽物が何か行動を起こすまでは隠れて変装組に任せて、
動き出すと同時に逃げ道を塞ぐように飛び出して、
そしてコテンパンにする感じで動こうかと。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 12) 2021-04-02 20:09:56
>村人さん達へ
・怖い思いをさせたことへの謝罪
・自分達としてもほっとけないので協力を願いたい
この二つは必ず入れ込むとして

・学園は追加徴収とかしません
・言ってくるやつがいたら行商人さん経由とかでもいいから学園に教えてほしい
も、入れておこうかなって…………詐欺防止の話してたっけ?(


俺は旅人のフリして煽………違った、オハナシしにいこうかなー
「僕の故郷も学園の人に助けてもらったけど、そんなこと要求なんてしてこなかった」的なこと言ってさ
あ、流石に逆上させるとかそういうことをするつもりはないよ

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 13) 2021-04-03 23:34:49
>お仕置き
罪には罰を…と言いたいけど、あまり詳細な刑罰はないんだっけ?
そうすると奪った分だけ労役が一番波風立たないかなぁ

>村人さんたちへ
詐欺の類だし、真贋の啓蒙活動はありかもね。
ただ改めて騙したり、ステルスマーケティング…って言うの?
無関係を装って情報操作するのはリスクの方が大きいと思うわ。
騙されたと知った直後は疑心暗鬼でしょうし

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2021-04-04 00:09:36
う~む、村人さんたちの疑心暗鬼を招かないように、
村人さんたちにも隠れてコトを進めるのは得策ではない、というのが
フィリンさんのご意見ですね。
僕も、全面的に賛成です。村人さんたちに話を通して、コトを進めるのを、
基本スタンスにしたほうがよさそうです。

村人さんたちに話を通すときの内容は、シキアさんのご意見が適切に思いますね。
まず村人さんたちに心から寄り添い、力になりたい思いをきちんと伝える。
そして、詐欺防止!これを分かりやすく啓発していきたいものです。

作戦の詰めはこれからですが、とにかく捕縛して、
死なない程度にとっちめることでしょうね!(黒タスク)
ビャッカさん、ベイキさん、頼りにしてます!
(ベイキさんの、その、まるで鉄塊のような巨大なお魚が気になりますが…(汗))

償いについては、エリカ部長さんの考え方に賛成です。
今回行く村は未遂なので精神的慰謝料プラス本人教育としての
労働従事だけでよいでしょうけど、
従事の一部を金銭的価額に換算し、すでに被害にあった村への弁済も
検討したいところです。

仮に上記の考え方でよいとして、これを手順として整理すると
・村に話を通す お詫びとケア、詐欺防止啓発、捕縛の協力依頼
・犯人捕縛 変装等でおびき寄せ、武力で捕縛(お仕置き?)
・弁済と教育? きっちり謝らせる、適切な償い従事先選定、他被害先への弁済検討

今回は分散して行動することはあまり考えにくいですが、
どの要素を重視するか(多くの文字数を割くか)の検討材料になれば嬉しいです。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 15) 2021-04-04 12:44:46
おっと、よく考えたらそれもそっか…フィリンさん、ありがと
ちょっと考え直したけど、やっぱり俺も最初から隠れるより
村の人と話してから変装させてもらうね

一応俺は説得(というかお話)をメインに動くつもりだよ
終わったらちょっとした演奏でもしようかな

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 16) 2021-04-04 23:21:54
私は旅のカジキを抱えた魚売りのお姉さん的に登場。
「勇者様ならお強いですよね!一介の魚売りなんかには負けませんよね!」とグイグイ押して、逃げたり逆上して向かってくるなら……全力防御で攻撃を受け流したり、打撃職人で壁や柵なんかに穴空けて、偽者の戦意喪失を狙おうかなと。

「あっれー?」
「おかしいなあ? まさか魚売りの細腕に負けちゃうんですかー?」

とか、更に煽ったら……そのくらいいいよね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2021-04-05 17:20:29
いよいよ、今日いっぱいで出発ですね!
参加したときはゆっくり相談できると思ってたのに、時がたつのは早い早い(汗)

それでは、皆さんの書き込みを踏まえて、ありうる流れを書き出してみますね!

決定とかでは全然なくて、自分の考えを纏めたいだけなので、あまり気にしなくていいし、訂正やご意見もどしどしお寄せくださいね。


・作戦を立てる
タスク(【事前調査】等)

・村にお詫びと説明
フィリンさん(信頼の回復)
ベイキさん(村への説明)
シキアさん(謝罪、協力願い、詐欺防止)

・偽物誘い出し
シキアさん(「あれれ~学園の人はそんな要求しないよ?」)

・捕縛、抵抗するなら成敗
フィリンさん(制裁)
ベイキさん(カジキで煽り)
ビャッカさん(逃げ道ふさいでコテンパン、学園長につき出す)
タスク(コテンパン、万一の時の壁役)

・更生、弁済
エリカ部長さん(償いの内容提案)
タスク(勇者とは何か叩き込む、村での労役とその報酬額による他村への弁済段取りを調整)

・演奏会
シキアさん(演奏)
(PL:キャー(/▽\)シキア様の生ライヴが聴けるわよ~♪)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2021-04-05 17:22:59
あくまでざっくり案でしかないのですが、
「ここが手薄に見える」「自分はここに文字数を割こう」
みたいなのの参考になれば嬉しいです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2021-04-05 17:33:47
さて、偽物誘い出しについては提案があります。

プロローグで偽物に酷いことを言われ、「次までに金用意しとけ」と言われた村人さんに、協力をお願いするのです。

彼らはまっすぐ、そちらに向かうでしょうから。

勿論、村人さんには僕ら学園生の誰かが、変装した状態で護衛兼ねて付いておきます。

怖がって言うこときく振りでもして、充分喋らせて確証を得たら、合図を出して、確保です!

こういう感じで、どうでしょうか?

勿論、怖い目にあった村人さんに、無理強いはできないので、断られたら、変装した僕たちだけで対応するプランBも書いておく必要がありますね。

もし、これで良いとなれば、このあたりの段取りは僕の方で書いておきますが、いかがでしょう?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2021-04-05 17:47:04
もうひとつ、ご相談があって、偽物を、学園長につき出すことについてです。

捕縛し労役を言い渡したときの反応で、以下のように、場合分けを提案したいのです。

A 受け入れない、反抗的、徹底抗戦、反省の色が見られない、「くっころ」等
→問答無用で学園に送致し学園長につき出す

B 労役を受け入れる、村人に謝罪する、反省の色が見られる等
→労役をさせてから、学園長に「面会、お詫び」をさせに行く

これは、なかなか難しい問題ですし、出発まで間がないので、ご意見が集まらなかったら、「敢えて書かない」取扱いが妥当かな、と思いますが…

ご意見いただければ嬉しいです。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 21) 2021-04-05 20:08:37
>誘い出し
タスクさんの誘い出し案は自然でいいですね。
向こうも知った顔なら油断するでしょうし。

じゃあ、私は村人さんに魚を売り込むふりしつつ、偽者が来たら「きゃー☆こわい」とか言っておこうかな。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2021-04-05 20:14:27
>捕縛後
これは、Bの場合は各項目がorではなくandなら賛成です。
ここは全部乗せでしょう。


……「お前何者だ!?」
って涙目で誰何されたら、

『通りすがりのゆうがく2年生教祖・聖職コース主席だ(PCレベル的な意味で)』
とか、超盛り気味に言ってみようかな。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2021-04-05 22:23:16
ベイキさん、ご意見ありがとうございます!
そうですね、Bの要件定義は全部のせでいきましょう!

超盛り宣言良いですね!
勇者・英雄コースは、トップクラスがたくさんいますから、
残念ながら僕はそこまで盛れないのがツラいとこです(笑)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 24) 2021-04-05 22:28:51
そこで、

\\\『我ら!勇者四天王!!』///


とかでっちあげてみるとか。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 25) 2021-04-05 23:01:07
(四天王、の件で吹き出し)…っくく……!(一応堪えてる)
あぁ、最初に言われた人に協力を仰ぐのはいいね!
俺は異存ないし、タスクさんにお願いするよ

あと誘い出しの細かい部分はみんなに任せてもいい?
説得と謝罪でキレーに文字数が埋まっちゃったんだよねぇ…(文字数があと100文字くらい増えないかなという顔)
一応向こうが逃げ出した時に、もし村の人に傷つけるようなら割って入るし
それでも逃げるなら【魅翠の笑み】で止めてみるよ……元が【純白笑顔】だからみんなが止まっちゃったらごめんネ?(

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2021-04-05 23:21:29
四天王!めっちゃ名乗りたい!
中二魂(ルビ:右目)がめっちゃ疼くんですけど…!

シキアさん、ありがとうございます!
囮作戦の段取りについては、可能な限り詳しく書きますね。
逆に、説得と謝罪についてはシキアさんにお任せ出来て助かってます!

偽物対応については、提案したとおりの場合わけのほか、
犯行の背景として単独犯か組織的か情報を引き出せるように書いてみました!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 27) 2021-04-05 23:52:10
いよいよ、出発ですね!
今回も、こんなに最善を尽くしたのですから、きっとうまくいきます!
勇者四天王?六人だから六天魔王??(何かが違う)
いざ、出陣!ですね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2021-04-05 23:52:28