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ミラちゃん家――予期せぬ発火


ストーリー Story

 呪いよ、呪い。
 与えるふりをして、奪え。

●齟齬
 指輪の呪いについて手掛かりを得た施設関係者たちは、ひとまず幻惑の森にいる【黒犬】の様子を見に行くこととなった。【トーマス・マン】も連れて。
 あまり長いこと続報を待たせていると、こちらのことを怪しみ始めるかも知れないからだ。
 先に自分達が指輪を手に入れていることは、当然言わない。ならこっちによこせと言ってくるのは確実だからだ。
 ひとまずのところ誰も、そうしようとは思っていない。特に【カサンドラ】は。

 明日、また黒犬に会える。
 そう思いながらうきうきしていたトーマスにカサンドラは、暗い目を向け、言う。
「……トーマス、黒犬についてのことなんだけどね」
「うん」
「私は、呪いはもうこのままでいいと考えてるのよ。彼にはこの先もずっと、赤猫に繋がっていてもらう」
「……え?……ど……どうして? 呪いを解いたら黒犬に何か、災難が起きるの? それが分かったの?」
「それは分からないわ……でも、そうであろうがなかろうが、呪いは解かない方がいい。彼に、いいえ、彼らに力を戻すのは危険すぎる。そんなことをしても、私たちには何一ついいことは起きない。分かっているの」
「な、なんで。先生おかしいよ。ずっと言ってたじゃない、黒犬に協力するんだって。呪いを解く手伝いをするんだって。ここまで来て、それをなかったことにするなんて、ひどいよ」
 カサンドラの青白い眉間に暗いしわが生まれた。
 口元は強く引き結ばれている。奥歯を噛み締めているのだ。
「……トーマス、あなた、黒犬に助けられたと思っているのでしょう? だから、黒犬の望むことをしてあげたいと思っているのでしょう?」
「思っている、じゃないよ。実際黒犬は助けてくれたんだ。僕のこと、村の連中から守ってくれたんだ。黒犬がいなかったら、僕死んでたよ」
「そう……そうね。でもね、黒犬は人間のこと何かどうでもいいのよ。あなたを助けたのはあなたがかわいそうだったからじゃない。あなたが使えると思ったから、それだけよ……だから、平気でウソをついてくるわ。結果あなたが窮地に陥ろうがどうしようが、知らんぷりして見捨てるわ……」 
 断定的な言葉に、トーマスは猛反発した。敬語を使うことも忘れ、叫ぶ。
「黒犬の悪口言うな! さっきから先生が言ってるの、全部、想像じゃないか!」
「想像ではないわ……黒犬は私に出来もしないことを出来ると嘘をついた……その嘘を信じて彼に協力した結果が、この通りよ…………トーマス、このままだとあなた、私と同じ轍を踏まむようになるわ! 彼を信じることは危険なの、してはいけないの!」
 トーマスはこれまで黒犬から、直接被害を受けたことがない。だから、カサンドラの忠告を素直に受け取ることなど出来なかった。
「……それは、それは、先生が最初に黒犬に嘘をついたからだ! だから黒犬も先生に嘘をついたんだよ! 絶対そうに決まってる、黒犬はいい奴だもん!」
 そこでアトリエの扉が開いた。
 二人の声を聞き付けた【ドリャエモン】が、あわてて入ってきたのだ。
「どうしたのだ、二人とも。何があったのだ?」
 トーマスはそれに答えず、乱暴に床を蹴って部屋を出て行った。
 それを見送ったドリャエモンは、黙然と佇んでいるカサンドラに声をかける。
「……どうしたのだ?」
 カサンドラは苦しげに首を振り、椅子に腰掛けた。
「……黒犬が危険だと、あの子にどう言ったら伝わるのか……私はきっと、人を教えるのに向いていないたちなんです。あの子を苛立たせるだけになってしまって……」
 ドリャエモンは深く息を吐き、カサンドラを慰める。
「そういうことは、誰しもよくある。焦るでない。こういうことには、時間が必要なのだ」

●一人だけの王冠
 各方面での調査によって施設関係者たちは、【セム・ボルジア】が所有している指輪について、多くのことを知った。
 その中には、いまだ推測の域を出ないものもある。
 だが、以下のことだけは確実視していい。
『王冠の指輪は、所有している一族に富をもたらす。
 しかし富の蓄積と反比例するように、指輪所有者の一族は、その数を減らしていく。
 富の蓄積と一族の減少スピードは、代を重ねるごとに加速している。
 呪いは時間の経過と共に強化される』

 【アマル・カネグラ】は【セム・ボルジア】に、彼女の指輪が入った宝石箱を渡した。
「――呪いについての調査結果は以上です。こちらはお返しいたします」
 セムは特別おびえる様子もなく、鷹揚に相槌をうつ。
「なるほどなるほど。調べ物ご苦労様です」
 その反応がアマルには、なんだか物足りないように思えた。彼女は、家族が全滅する一因になっただろう呪いが、それをまとった指輪が、恐ろしくはないのだろうか? 
「セムさん、その指輪、これからも所有されていくんですか?」
「それはそうですよ。私が唯一の当主ですもの」
「持っていると、あんまりいいことないと思うんですけど……」
 その言葉にセムは、ふっと笑った。
「所有者に富をもたらす――それは、いいことではありませんか? 手放したところで、死んだ家族が生き返るわけでなし」
「まあ、そういう考えもあるかも知れませんけど、でも……やっぱりやめたほうがいいと思うなあ」
「どうしてですか?」
「それがある限り、新しく家族を作れないでしょう。また誰か、死んじゃうかもしれないですし。場合によってはセムさんが」
「私、誰とも結婚するつもりはありませんよ?」
「知ってます。でも、これから気が変わることもあるかもしれませんでしょ?」
「いやあ、ないですねそれは……きっと」

●怒りよ呪いとなれ
 早朝と夜中の間にある時間。
 俗に言う丑三つ時。
 カサンドラは不意に目を覚まし、黙然と、トーマスが以前描いた絵を眺める。
 そこにある黒犬の姿をぼんやりと見つめる。
 不意に、突き抜けるほどの怒りが沸き上がってきた。
「……!」
 己を押さえようと胸の前で手を握り合わせる。
 だがそれでも感情が収まらない。
 口から小さな呟きが零れた。
「呪われろ……」
 その瞬間左の薬指が熱くなった。
 我に返り恐る恐るそちらに目を向ける。そして、小さな悲鳴を上げる。
 指には、あの乳白色の指輪がはまっていた。学園の保管庫へ預けてあるはずの指輪が。
「ど、どうし……」
 台詞が途絶え、一瞬の陥落。
 カサンドラの動揺はたちまち凪いだ。
 彼女は手袋をはめた。指輪がはまった指を隠すように。
 そして、部屋を出る。
 階段を下りて行く。

 数時間後、施設関係者たちはカサンドラが姿を消していることに気づく。
 彼女が皆に先んじて、『幻惑の森』に向かったらしいことも。

●点火
 『幻惑の森』を嗅ぎ回っていた黒犬は、大きな頭を持ち上げた。
 木々の間から現れたカサンドラの姿に、にやりと笑む。
「何だ、今日はお前だけか。お前、ノアの匂いがするな。何だ、見つけたのか、指輪を」
 期待に自然と尻尾が揺れる。
 カサンドラは彼に、嘲るような眼差しを向けた。手袋を外し指輪を見せる。そして言う。
「……ええ。この通り見つけたわ。でも、お前になんか渡さない。誰がそんなことをしてやるもんか」
「……なんだと?」
「お前なんか、そのままずっと、ずっと、ノアに呪われていろ! じゃなければ、苦しんで死ね! 赤猫ともども地獄に落ちろ! それがお前たちにはお似合いな結末だ!」
 怒りで黒犬の目は、たちまち血走った。
 上唇がめくれ上がり、牙が剥き出しになる。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-06-22

難易度 難しい 報酬 通常 完成予定 2021-07-02

登場人物 6/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている

解説 Explan

今回は戦闘です。
推理や情報収集と言ったものはひとまずわきに置いて、戦ってください。
選択出来る行動はただ一つ。
『黒犬の攻撃からカサンドラを守る』
です。

指輪の影響を受けたカサンドラは、憎しみで胸が一杯です。黒犬を呪うことしか考えていません。
そんなカサンドラの煽りで黒犬は激怒しています。指輪が手に入れば後はどうでもいいと考えています。
カサンドラがここで死ぬと呪いの解除法が永遠に分からないままなので、皆様どうぞ御助力くださいませ。
万一ここで指輪が黒犬に渡ったとしても、解除される気遣いはありません。彼は、そのための方法を知らないのですから。

PCはエピソード最終場面の直後に現場へ到着する、という形をとります。
NPCとして、アマル、ドリャエモン。トーマスが同行しています。
黒犬の戦い方については、リザルト『犬は荒れ野で狩りをする』を参考にしてください。


※これまでのエピソードやNPCの詳細について気になる方は、GMページをご確認くださいませ。
そういうものが特に気にならない方は、確認の必要はありません。そのままプランを作成し、提出してください。エピソードの内容に反しない限り判定は、有利にも不利にもなりません。




作者コメント Comment
Kです。
事態は急転直下。
今回はカサンドラが死ななければ、成功という判定になります。






個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:108 = 90全体 + 18個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
状況を収めるため、カサンドラさんを落ち着かせる
悲観的になったり焦っては良くない

黒犬に対してもカサンドラさんの暴走に等しい状態は呪いの影響だと思われる
ここで彼女を失っては呪いを解けなくなってしまうと
今は離れるよう要求

黒犬は人を狩る魔物として生み出されながらも
わたしたちと会ってからは無用の殺戮や破壊をしないでいる
彼にとっては並ならぬ努力のはず
そこに可能性を信じたい

両者に基本杖術Vで底上げした博愛主義で説得

戦闘突入時も防衛主体

過去の報告から黒犬の炎の息と睨みを警戒。味方に注意を促す

攻撃はフド・ミドガトル
黒犬は火属性か。水属性攻撃の効果が高ければ水属性攻撃を継続

回避は【妖精の踊り】
回復は【生命の息吹】

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:108 = 90全体 + 18個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
A班 カサンドラさんを連れて逃げる
B班 黒犬の相手をする
というチーム分けで、自分はA班
トーマス君の抑え役として彼の信頼の深いドリャ先生にA班の補助を
意外と戦闘力のあるアマルくんにB班参戦をお願いしておく

【聴覚強化】でカサンドラさんや黒犬の声を探し
発見したらグリフォンのルピアを駆り
二人の口論現場に飛来し割り込むように【勇者原則】もかましてド派手に着地
カサンドラさんをガードしつつルピアに乗せて黒犬から離れて
A班と合流し来た道を戻る

道中カサンドラさんとトーマスくんに【信用】【説得】
今はとにかく状況が悪すぎて話も出来ないから
引き返して冷却と建て直しを計るんだと説き伏せる
先生と仲間と協力して精神的ケアもする

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:108 = 90全体 + 18個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
一先ず縮地法を使い黒犬とカサンドラ様の間に、カサンドラ様を庇うように割って入りますわ。その後一応両者に語り掛けながら、役に立つかは解りませんが魅惑の尻尾で両者が落ち着くかどうかやってみますわね

もし落ち着かず黒犬が攻撃を仕掛けてくるようでしたら止むを得ず戦闘に入ります。戦えば手強いのは解っておりますから最初から全力で。祖流覚醒を用いて自身を強化し、黒犬
の攻撃を見切りで躱し波濤拳乱舞で攻撃します。さらに奥義「自由自在の型」を魔力30消費して使用し、必殺技・無影拳で顔面を殴りつけますわ。黒犬を倒せるとは思いませんが倒す気でいかないと護る事もできない。私の力はその為にあるのだと信じて戦いますわ

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:108 = 90全体 + 18個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
カサンドラさん、トーマスさんを黒犬から守りつつ、戦場から二人を引き離し退避させる

◆分担
私はカサンドラさん、トーマスさんの避難誘導を行うA班

◆退避
まずはカサンドラさんを落ち着かせ、避難誘導できる状態にするためにロ19でカサンドラさんを鎮静化できないか試みる
落ち着いたなら、トーマスさんも連れて戦場から退避開始

黒犬が強引に追って来るなら、ロ18で牽制
直撃しなくても、相性悪い氷は避けようと怯めば上々

カサンドラさんが落ち着かず戻ろうとするなら、一旦、双方とも退いて頭を冷やすように説得
このところの彼女の言動には……彼女以外の狂気を感じる

その謎を解くためにも、黒犬との決定的な決裂は避けないといけない

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:108 = 90全体 + 18個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
黒犬を止める

■行動
まずは力づくで止める。
頭に血が上ってる奴に言葉が通じぬじゃろう。色々と話すのはその後じゃ。
手加減はせぬぞ!どうせ簡単に死ぬような玉ではなかろう!

あちきは前衛。
カサンドラに向かわぬよう、黒犬の前に出る。
雷装を纏って突貫して斧をガンガン振るのじゃ。
赤猫よりはマイルドじゃろうが…あちきの雷、とくと味わうのじゃ!

黒犬の攻撃は身代わりうさぎで肩代わりしつつ通常反撃でやり返すのじゃ。
うさぎが尽きて次の攻撃を食らったら、イド・パラリジアをぶちかますのじゃ。
伊達に魔神を名乗ってはおらん!そう簡単には引かぬぞ!

隙が出来たら、峰討ちを叩き込むのじゃ。
えぇい!これで頭冷やせぇぇーーーっ!


アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:135 = 90全体 + 45個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
方針

カサンドラ、トーマスが退避できるように、黒犬と交戦。標的がこちらに向くように、合わせて、言葉攻めもする。



龍の大翼、立体機動を用いて、黒犬の周囲をからかうように旋回。森の地形を利用し、木々を盾にする。相手の爪牙は強力なので、間合いを取り、頭上死角より、必殺技で攻撃。リーライブで仲間の回復を行う。

「この場は退がりなさい。二人にかすり傷一つでも付けたら、永遠に呪いを解くことなんてできなくなるわよ?わたしが、あなたを殺すから」

「あなたはたしかに強い。でも、負ける気はしないわね。だって、あなたは大バカ者だもの」

「ワンちゃんたち侍らして、王様気取りで、何でも思い通りになると思っているところなんか特に」

リザルト Result

●焔立つ
 【タスク・ジム】はグリフォンのルピアを駆り、木々の間を縫っていく。低空飛行で。
 彼には聞こえていた。【カサンドラ】と【黒犬】の尋常でないやり取りが。
「……なんだと?」
「お前なんか、そのままずっと、ずっと、ノアに呪われていろ! じゃなければ、苦しんで死ね! 赤猫ともども地獄に落ちろ! それがお前たちにはお似合いな結末だ!」
 双方の言葉が尽きた瞬間、いの一番に現場へ飛び込む。
「勇者・英雄コースタスク・ジムです。お困りごと、解決いたします!」
 急降下したグリフォンの巻き起こす風が、草や葉を巻き上げた。切り揃えられた彼の髪も。
 それとほぼ同時に黒犬の大口が開き、カサンドラ目がけ突き出される。
 【朱璃・拝】が目にも留まらぬ速さで飛び出し、カサンドラを牙の軌道から退かせた。そのまま彼女を後方にして、尾をゆらゆらと揺らし、黒犬の気を引く。語りかける。
「黒犬、カサンドラ様がいなければ呪いを解く手がかりが無くなってしまう事は解って――」
「邪魔だ!」
 黒犬は完全に逆上していた。ろくに相手の言葉も聞かず、再度飛びかかってくる。
 止むなく朱璃は祖流覚醒を行い、獣人の姿に変じる。
 岩のような肉体に食い込む拳の連打。締めくくりは全身全霊を込めた顎への一撃。
 黒犬はよろめき、地に腹をつけ座り込む。
 その機を捕らえて【エリカ・エルオンタリエ】が、黒犬、カサンドラ、双方の間に入り、落ち着くよう言い聞かせる。
 彼女は人を狩る魔物として生み出された黒犬が、自分達と出会って以降殺戮や破壊をしないでいることを評価していた。そこに話し合いの可能性を感じていた。
「カサンドラさん、いったん離れて! 黒犬、カサンドラさんがあなたに敵対的な言動をしているのは、呪いの影響なの、本意じゃないのよ! ここで彼女を失っては呪いを解けなくなってしまうわ――」
 黒犬は無言で彼女を見据えた。
 彼の目に威圧の力が込められていることを知っているエリカは、視線を外す。
 その途端黒犬が、ぱっと起き上がった。牙が閃く。
 エリカは妖精の踊りで、攻撃を回避する。
(聞く耳持たずか……どうせそうじゃろうとは思うたわ!)
 【ラピャタミャク・タラタタララタ】が長柄の斧を掲げ、黒犬の前に飛び出した。
 鈍い音は、彼女の刃が牙にぶつかったから。
 爆ぜる音は、彼女が腕に宿した雷が鼻面を打ったから。
 黒犬は赤猫を連想させる雷が大嫌いだ。それを繰り出してきたラピャタミャクに猛然と攻撃を加える。
 目にも留まらぬ速さで顎を突き出し開閉し、相手の体をくわえ込もうとする。
 空気を噛むばくん、ばくんという音。
「ほら、こっちだよ!」
 【アマル・カネグラ】が助太刀に入る。横から鉄棒で黒犬の鼻面を叩き、注意を引く。
 拍子に目が合いそうになるが、そらす。
「目を見ては駄目よ! 気を飲まれるわ!」
 というエリカの声に従ったのだ。
 直後黒犬は大きな頭を彼にぶつけ、吹っ飛ばした。
 修羅場を前に言葉を失う【トーマス・マン】を睨み、怒鳴り上げる。
「トーマス、その女は嘘つきだ! 俺に呪いを解くと約束しておきながら、今になってそれを止めるとほざきやがった!」
 カサンドラが猛然と怒鳴り返した。唾を吐く勢いで。
「嘘つきはお前よ、ノアの犬! 健康になれたら、長生き出来たら、それが適うなら私は、ほかの全てを捨ててもいいって思って、だからお前に協力したのに! お前なんかに会わなければ、私は、私は、もしかしたらまだ生きていられたかもしれないのに!」
「うるせえ! 今更グチャグチャ文句つけてくるんじゃねえ消えぞこない! 何一つ役に立たなかったくせしやがって! トーマス、その女から指輪を取り上げろ! そしてオレによこせ!」
 トーマスはどぎつい非難の応酬に圧倒され、立ちすくむしか出来ない。黒犬の言葉どおり彼が動いていたら、事態がなおややこしくなっただろうから、それでよかったわけだが。
 【アルフィオーネ・ブランエトワル】は翼を広げ、飛んだ。木々を盾にしながら、黒犬の周囲を旋回する。
「この場は退がりなさい。二人にかすり傷一つでも付けたら、永遠に呪いを解くことなんてできなくなるわよ? わたしが、あなたを殺すから」
 正面切った脅しはむろん、黒犬の反発を招く。しかしそれこそがアルフィオーネの狙いだ。
「あなたはたしかに強い。でも、負ける気はしないわね。だって、あなたは大バカ者だもの」
 唸り声。
「ワンちゃんたち侍らして、王様気取りで、何でも思い通りになると思っているところなんか特に」
 からの突進。
 アルフィオーネが盾にしていた巨木がなぎ倒された。急上昇し難を逃れ、白麗の閃光を浴びせる。
 黒犬が彼女に気を取られている間、【ベイキ・ミューズフェス】は、『言の葉の詩』を口ずさみ、カサンドラの鎮静化を試みた。
「花咲き乱る、遠きはるかな空の下。白い雲の流れ行くところ――」
 それと同時に朱璃が、説得を再開する。
「戻りましょう、カサンドラ様、今の貴方は指輪の影響で、負の感情が増幅されていますわ。それが分からない貴方ではない筈」
 カサンドラは顔面蒼白になって、両手を握りこんでいる。のしかかってくる重みに耐えるように。
「わた、しは、私――は――」
 少しは落ち着いたと見たタスクは、即座に彼女をルピアに乗せた。
「ここから離れましょう、今の黒犬は危険すぎる!」
 【ドリャエモン】もまた、トーマスを担ぎ上げる。
「タスクの言うとおりだ。ゆくぞ、トーマス!」
 ベイキを先導役としてタスク、カサンドラ、ドリャエモン、トーマスが場から離れていく――すべて、事前の打ち合わせ通りの行動だ。
 黒犬がその動きに気づかないはずはない。朱璃、ラピャタミャク、エリカ、アルフィオーネ、アマルに足止めされながら、猛り狂って叫ぶ。
「貴様ら、どこに行くつもりだ! 指輪を渡せ! 俺の呪いを解け! 戻ってこい、トーマス! トーマス!」
 名前を呼ばれたトーマスは、ドリャエモンに担ぎ上げられたまま、足をばたつかせた。
「待ってよ! 黒犬の事はどうするの、呪いは? 指輪は? 話し合いは? どうしてあんなに黒犬を怒らせたの、カサンドラ先生!」
 答えてやる余裕がないカサンドラに代わって、タスクが彼に言い聞かせる。
「トーマスくん、今日は無理だ。カサンドラ先生は指輪の呪いに取りつかれてる。図書館で調べたんだけど、あの指輪は、身につけたものの心に悪い影響を与えるんだ。そんな状態では、満足な話し合いは出来ないよ」
「じゃあ、それを黒犬に言わないと! このままじゃ、黒犬、僕たちが呪いを解くのがいやで逃げたと思っちゃうよ」
「心配要らないよ、アマルくんたちがちゃんと説明してくれるから」
「説明って、もう戦いになっちゃってるよ!」
「そうかもね。でも大丈夫。エリカ部長さんがいるから」
 彼らは地上を進む。
 空を行くほうが安全なことは分かっていたが、グリフォンには二人しか乗せられない、ドリャエモンも一人しか抱えていけない。結局メンバーの誰かを残したままにしてしまうことになる。だから、そうせざるを得なかった。
 
●障壁
「くそ! 待て! 指輪をよこせカス女! 消えぞこない!」
 豪快に炎を吹き出す黒犬の真正面に陣取り、ラピャタミャクは行く手を阻む。
「落ち着けというに! 汝頭に血が上り過ぎじゃぞ!」
「どけ、土人形!」
「汝はな、何よりも元飼い主を警戒するべきじゃろが! ノアの一族が敵にどれだけ悪逆で残虐か、良く分かっているはずじゃろ? 大方『指輪があればどうとでもなる』とかチョロ甘い考えなんじゃろうが、そうは問屋が卸さんらしいぞ――」
 台詞の合間にも攻撃の応酬は行われている。
 牙と炎により、彼女の身代わりウサギ2体は、あっというまに消えてなくなった。
「どけ!」
 犬の太い爪がラピャタミャクの肩に食い込む。
 なまくらな刃物を叩きつけられるように、肉がぎざぎざにえぐれる。
 彼女はイド・パラリジアでそれに耐え、反撃を行った。
「えぇい! 自己中で短絡的で考えなし、全く以ってポンコツじゃの汝は! これで頭冷やせぇぇーーーっ!」
 十分止めになり得る峰打ちが黒犬の額にぶち当たった。
 鋼の塊を打ったような痺れが、彼女の腕に走る。
「ぐお!」
 黒犬の額が割れて血が噴き出した。
 これで少しは大人しくなるか、とラピャタミャクは期待したが、残念ながらそうならなかった。より一層いきり立ち、全身これ炎の塊となって襲ってくる。
 牙がラピャタミャクの腕の肉を一部持って行った。
「ふぬぐ!」
 朱璃がすかさず助太刀に入り、黒犬の横面に拳を叩き付けた。
 直後黒犬は反動をつけ、朱璃に頭突きをくらわせる。
 彼女達が黒犬とやりあうのはこれで二度目だ。だからこそ分かる。
 その時と今とでは黒犬のしつこさが、明らかに違うことを。深刻なダメージを受けないうちに早々と撤退するどころか、どこまでも食い下がろうとしてくる。
 理由は、呪いの解除という希望が『指輪』という現実的な形をとって、目の前に現れたからだ。
 カサンドラがそれを持って逃げたという事実が、彼をとことんあせらせている。
 このまま学園に戻られたら、間違いなく手が出せなくなる。そんなことはさせるものか。
「退きなさい、黒犬!」
 アルフィオーネは上空から「緋炎の閃光」を打ち込んだ。
 光線は黒犬の脇腹に当たり、肉を焦がす。
 黒犬は上空に顔を向けた。喉を膨らませ、火柱をアルフィオーネ目がけ吹き出す。
 もちろんアルフィオーネはそれを避けたが、撒き散らした大量の火の粉はそのまま地上へと落下し、木々の葉を縮らせた。
 エリカは悩む。どうするべきなのかを。
 黒犬はこちらの想定を超え激怒している。なかなか話を聞きそうにない。ばかりか、殺意をみなぎらせている。可能なら和解して、平和裏に事を収めたかったのだが、難しそうだ。
(排除)
 ちらちら頭に浮かぶ単語を、彼女は、迷った末に否定する。
(いえ、まだ――まだ見切りをつけるのは早すぎる)
 アルフィオーネの再度の攻撃を身代わりウサギで遮り、黒犬に語りかける。
「黒犬、聞いてちょうだい。ラピャタミャクさんが今言ったことは本当なのよ。呪いはあなたが思っているよりずっと複雑で、危険なものなの。もしかしたらそれを解こうとしたために、命を落とすことさえ有り得るのよ」
 黒犬は黄色い目をギラギラさせ聞いている。
 額から蒸気が吹き上がっている。どうやら傷口が修復されていっているようだ。
「トーマスくんは、そのことをとても心配しているの。あなたが死ぬような事があれば、彼がとても悲しむのよ」
 彼女は当初、黒犬がなかなか退かない場合、指輪を黒犬へ渡すことも考えていた。だが、カサンドラが場にいない今、その手は使えない。説得は、言葉のみのものとなる。
「それを考えて自重してちょうだい」
 朱璃もエリカに続けて、黒犬の情に訴えようとする。トーマスの想いを裏切らないでいてほしいと思いながら。
「黒犬、貴方にとって信頼や愛は意味の無い事なのかもしれません。けれどかつて貴方を信じた、そして今貴方を信じている者がいる事を忘れないで欲しい。それはきっと貴方にとって意味のある事だと私は思いますわ」
 黒犬は彼女達の言葉に対し、唇をめくれ上がらせ、嘲りを浮かべる。
「ほおお、信頼? どこにそんなものがあるんだ、ええ、おい。カス女もトーマスも、俺に指輪を渡さずに逃げやがったじゃねえか。呪いを解くという約束を破りやがったじゃねえか」
 アマルは火傷した耳を押さえながら、黒犬に向かって声を高めた。
「だから、それには理由があるんだってば! さっきから僕ら、ずっと説明してるじゃないか!」
 降下したアルフィオーネは、仲間達にリーライブをかけてから、黒犬に向き直る。
 彼女はトーマスに対し黒犬が、なんらか情を感じているとは、一切思っていなかった。
(こいつはただ、あの子を利用しているだけだわ……カサンドラにそうしたように……彼の命を助けるためだけなら、村人を殺す必要はなかった。追い散らすだけで事足りた。本当の目的は、目撃者の抹殺と、万一従わなかった場合の脅し。お前もこうなるぞ、という)
 思いながら彼女は、言葉をつむぐ。
「黒犬。あなたカサンドラさんに、『人間を魔物にする力があるんだ』っていうウソをついていたそうね?」
 黒犬は愛想笑いを浮かべた。引きつり過ぎて全然笑顔には見えなかったが。
「ウソ? おいおい、冗談言ってもらっちゃ困る。俺はもちろん人間を魔物にすることが出来るとも。呪いが解けて、力さえ戻ればな。一体全体どういう根拠で俺がウソをついているって言うんだ?」
 アルフィオーネは両目を細め、冷たく相手を見据える。
「……カサンドラさんね、最近サーブル城内でノアの手記を読んだことを、思い出したのよ。その内容についても。ノアは逐一事細かに書き残していたそうよ。あなたたちバスカビルを作るに当たって、どういう力を与えたか。彼らに何が出来て、何が出来ないか」
 黒犬が数秒押し黙った。
 それから――どうもこの件に関して誤魔化し切れないと確信したらしい。ふてぶてしく開き直った。
「へえ、それで?」
「……もし呪いが解けたら、その後カサンドラさんにどう言い訳するつもりだったの? 出来ないものは出来ないでしょう? 約束を反故にされたら、カサンドラさん当然怒ったと思うんだけど」
 は、は、は、という馬鹿笑いが、太い喉から吐き出される。
「俺の知ったことじゃねえな。あんな死に損ないが怒ったからどうだって言うんだ? 何もできゃしねえだろうよ」
「あら、呪いのかけ直しくらいは出来るかもよ? 解除の知識を得ているわけなんだし」
「そのときは消し炭にしてやるよ」
 黒犬がカサンドラの境遇に対し何の同情心も抱いていないのだと知ったエリカと朱璃は、胸を突かれるような心地がした。
 彼の人格に対し割とシビアな見方をしていたラピャタミャクも、多少苦い気持ちになる。
「汝なー、そういうこと言っとるとろくな死に方せんぞ?」
 一方ラピャタミャク同様、彼を全然信用していなかったアマルはどうとも思わない。こんなもんだろうな、と言う感想だ。
 次の瞬間黒犬は、エリカたちではなく辺りに生える木々目掛け、大量の炎を吐く。
「うわっ!?」
 吹き出される炎は生い茂る木々の幹と枝から一瞬で水分を奪い燃え上がらせる。
 黒犬は自ら炎の中に飛び込んだ。
 そして逃げた。
 逃げながら森の方々に思う様火を放った。
 火はまたたくまに燃え広がる。
 一同はその処理に忙殺され、彼を追うことが出来なかった。
 
●強奪
 ベイキは避難の先導をしながら、ノアの呪いについて思いを馳せる。
(カサンドラさんは、黒犬に関することやノア一族が絡むことになると……人が変わったようになる。いえ、まるで……ノア一族の誰かが取り憑いたようになってしまう)
 カサンドラ。それからボルジア一族。不幸の根っこは同じものなのかもしれない。
(もしそれが、黒犬と赤猫から奪われた力に関連するなら……)
 そうやって考え事をしていたことが、彼女の第六感を鈍らせた。幻惑の森は迷うものをこそ迷わせる。
 はっと気が付けば、既視感のある光景があたりに広がっている……。
(……え?)
 既視感の源が何なのかを遅れて悟ったベイキは、身の毛のよだつ思いをする。
 ここは一度通ったことのある道だ。
 ノアの本を見つけた、黒い池へと通じる道だ。
「も、戻りましょう!」
 きびすを返しかけたそのとき、熱気が襲ってきた。
 行く手に炎が上がっている。くすぶる煙が視界を遮る。
(まずい)
 タスクは咄嗟にカサンドラを乗せたルピアを、上に飛ばそうとした。
 そのとき太い声が鳴り響いた。
「よこせ! 指輪をよこせ!」
 黒犬が姿を現した。
 全身からおびただしい血を流している。同時に蒸気を噴き上げている。
「よこせ!」
 ドリャエモンが迫ってくる相手の鼻面に拳を食わせた。鼻柱の柔らかい骨が折れるほどに。
 苦痛と憤怒のうなり声が上がる。血走った黄色い目。
 タスクが大声を上げる。カサンドラを庇いながら。
「黒犬、話を聞くんだ! 頭を冷やせ! カサンドラさんは今、普通じゃない! 呪いの影響を受けてるんだ!」
 庇われている側のカサンドラはしかし、全く大人しくしていなかった。タスクの前に出ようとさえしながら、黒犬を挑発する。
「いい気味だわ、馬鹿な、馬鹿な黒犬!」
 ベイキはなんとか、それを体で押さえようとした。
「いけません、カサンドラさん!」
 そこで黒犬が瞬時に体を縮めた。普通の犬の大きさになった。
 小さくなった体で壁となる人間の間をすり抜け、一直線にカサンドラに向かう。指輪をした方の腕に食いつく。
 ナイフのような牙が半透明の肉体に食い込んだ。
 カサンドラの目が一杯に見開かれた。相手の顔に手をやり、力の限り押しのけようとする。
 が、そんなもの効くわけがない。
 黒犬はカサンドラの腕を咬んだまま、頭を振った。叫び声が上がる。
「あ゛あ゛ーっ!?」
 いともたやすくカサンドラの肘から先が食い千切られた。
 血は撒き散らされた直後速やかに消え去る。腕自体も――リバイバルの体は、本物の体ではないから。
 指輪だけがそのまま黒犬の口の中に残る。
 起きたことをただ見ているだけしか出来なかったトーマスが、ようやく己を取り戻す。震えながら黒犬に向かって声を上げる。
「待って、黒犬、指輪に手を出したら危ないんだって、先生が――」
 黒犬は憎々しげに彼を見て、吐き捨てた。
「うるせえ裏切り者! お前に何ぞにもう用はない! 失せろ!」
 渾身の力を込めて最大級の炎を吐き出す。
 天も地も逆巻く火の渦で見えなくなった。
 ドリャエモンはその熱波からトーマスを守る。
 黒犬はそのまま姿を消した。
 カサンドラは食いちぎられた腕を押さえ、浅い息を繰り返す。
 タスクとベイキは彼女に向かって、声を限りに呼びかけた。
「カサンドラさん、しっかりしてください!」
「カサンドラさん!」

●そして……
 黒犬は歯軋りする。
 彼が何をしても、指輪は壊せなかった。噛んでも、踏んでも、炎を浴びせても。絶対に。
「なんでだ! なんで壊れねえ!」
 ただプリズムのような輝きを、静かに放ち続けるだけ……。



課題評価
課題経験:90
課題報酬:2000
ミラちゃん家――予期せぬ発火
執筆:K GM


《ミラちゃん家――予期せぬ発火》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-06-16 00:01:58
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
何はともあれ、カサンドラさんを守るのに全力を尽くすわ。
よろしくね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 2) 2021-06-16 21:59:44
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 3) 2021-06-17 04:01:00
教祖・聖職者専攻のアルフィオーネ・ブランエトワルです。
どうぞ、よしなに

こちらを攻撃するように、カサンドラさん以上に煽ってやることのするわ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2021-06-17 07:24:18
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
さて、カサンドラさんが死亡しないように動くわけですが、防戦を主体にするのか。
それとも、ある程度は積極的に黒犬に仕掛けるのか。
カサンドラさんをこの場から退避させるのか。

黒犬との協力関係を維持する努力をするのか。

その辺も踏まえて、対処する必要がありそうですよね。
個人的には、黒犬も落ち着けば、協力関係をかたちだけでも維持できるとは思ってます。
彼が赤猫に対抗するには、私達の情報や調査能力は欲しいでしょうし。

あとは、ここで積極的に戦って……今の私達で黒犬に勝てるか。
というのも考えた方がいいかも。

まあ、仮に勝っても、今度はトーマスさんからの信用は失ってしまうでしょう。
さて、どうしたものでしょうね。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 5) 2021-06-17 15:04:41
カサンドラさんの暴走は呪いの影響のように思えるし、
黒犬だって煽られたことで怒る事はあっても、最終的にはカサンドラさんがいなくては
呪いを解くことは難しくなってしまう事はわかっているとは思うわ。

今この瞬間に和解はできなくても、致命的な損失をしてしまわないために戦いを回避することは重要じゃないかしら?

黒犬にカサンドラさんが正気を失ってしまってると説明し、今は手を出さずに去ってもらうよう頼んで
カサンドラさん自身もこれ以上暴走しないように落ち着かせることが必要かと思うわ。

そこまでやっても戦いが回避できないなら、カサンドラさんを守って戦わざるを得ないけれど
そこでも黒犬が程々で去ってくれないなら、悲しいけれど最終的には撃破もやむをえないわね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2021-06-17 19:52:15
そうですわね・・・今ここで黒犬と決定的に対立してしまうのも後々の事を考えると不味いかもしれませんわね・・・。そう考えるとやはり最初は黒犬の矛先をカサンドラ様から私達の方へ向けるようにした上で説得なりしていく方がよいのでしょうか。一応戦闘にはなるかもしれませんが、防御主体という事になりますかしら。

トーマス様に関しては彼の心を傷つけたくはありませんが、流石にそろそろ黒犬に関してはっきりさせた方がいいのかもしれません。とはいえ私もどうすれば彼に理解してもらえるのかまだ思いつきませんが・・・。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 7) 2021-06-18 01:42:04
う~ん。「カサンドラさんがいなければ、呪いを解くのが難しいから」は説得の材料としては弱いかもしれないわ。呪いの影響で強く気持ちが出ているにせよ、黒犬がカサンドラさんを騙して、協力させ、間接的に死に至らしめた。それが事実であり、それをカサンドラさんが思い出したのであれば、もう、彼女の助力が得られないのは明白。

わたしたちカサンドラさんを説得して、協力してもらうから。とでも言って納得してもらう?無理だと思うし、カサンドラさんが記憶を取り戻せば、消滅する危険がある。仇敵ともいうべき存在を助けるために、そんなことさせられないでしょう。


《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 8) 2021-06-18 03:09:31
複雑に絡んでしまった結び目を切ってしまう事は簡単なのよ。
でも、わたしは時間がかかってもそれを切らないでほどいていく事をあきらめたくないの。

確かに黒犬は危険な魔物だけど、トーマス君の命の恩人であることも事実よ。
ここでわたしたちが黒犬を殺してしまったら、トーマス君に合わせる顔がないわ。

黒犬が退いてくれないなら、わたしたちがカサンドラさんを守って退避しましょう。
最後の手段を考えるのはそれもできないとなってからよ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-06-18 05:57:22
遅刻帰国~!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです!よろしくお願いいたします!

しかし、これは…

黒犬はカサンドラさんを騙して協力をさせ、それが遠因で亡くなった。
これ、一方的に黒犬が悪いですよね。ちょっとフォローのしようがない。
こんな事実がありながら、
黒犬と、カサンドラさん側(つまり保護する立場の私たち)が、
協力関係を維持するのは、ちょっと無理がある気がします。

僕の意見としては、協力関係を維持できる可能性としては、
もう、黒犬に詫びてもらうしかないんじゃないかと思います。
カサンドラさんがそれで許すかどうかはなんとも言えませんが、
少なくとも「ごめんなさい」の一言なしには、再び手を取り合えない状態だと
僕は思うんですよね。

そこで、僕からは、撃破寸前まで追い詰めて謝らせる!
つまり「懲らしめる」案を提唱します!

ただ、カサンドラさんのその記憶が、思い込みや、呪いによる記憶改変の
可能性も否定できないので…

「~~~とカサンドラさんは言ってるが、間違いないか」等と確認する
「知らない」「覚えがない」などの場合は、ひとまず専守防衛・撤退を目標に
「ああそうだが悪いかバカめ」などの場合は、懲らしめ開始!!

という流れを想定します。
なお、黒犬の力がどれほどか、僕たちで撃破寸前まで追い詰められるのか、
そのへんは以前の戦闘結果を読み込んでみますね。

以上、いち意見として。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2021-06-18 13:39:19
ふむふむ…(【犬は荒れ野で狩りをする】を読了)

正直、勝てそうではありますね。油断さえしなければ。

前回は黒犬が炎で弾幕を作っての撤退…
カサンドラさんの救出のみを目標とするなら、撤退大歓迎ですが、
完全決着を目標とするなら、撤退させない対策が必要ですね。

黒犬が非を詫びて、カサンドラさんと協力関係を取り戻す、
という決着にでもしなければ、
黒犬に拘るトーマスくんと、僕たち保護施設側の決別も避けられないのでは、
というのが、現時点の僕のイメージです。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 11) 2021-06-18 16:17:16
今回、カサンドラさんも黒犬も激情に駆られてしまっている状態で
謝罪や真実の解明を行うのは無理だと思うわ。

今回カサンドラさんの生存を最優先するれば、

・黒犬に退いてもらう
・我々がカサンドラさんを連れて逃げ切る
・我々が黒犬を制圧する

この辺りが今回とることのできる選択肢で、
謝罪や解明については次回以降に行うというのが現実的じゃないかしら?

わたしは自分を勇者を目指す学園生として、世の中に死や絶望をもたらす存在ではなく
命や希望を与える存在でありたいと思ってるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2021-06-18 19:26:21
なるほど・・・保留、ということであれば、
諸々の可能性が、まだ繋げますね。賛成します。

争いを避けることの大切さはもちろんですが、
魔族をどう考えるか・・・ぶっちゃけると魔族にもそれを適用するかは
非常に難しい問題です。ケースバイケース、とも言えますが・・・
引き続き、深く考えていきたいです。勇者を目指す学園生として。

今回は僕自身結論を急ぎ過ぎた感がありますが、一旦落ち着いて
まずは、人命救助を最優先にしますね。

部長さんの選択肢で基本線OKと思うのですが、例えば
A班 カサンドラさんを連れて逃げる
B班 黒犬の相手をする(防御優先、可能なら制圧も視野に)
というチーム分けはどうかな、という意見を出しておきます。

仮に上記で行く場合、どうせ黒犬と戦うなら、僕にはやってみたいことがあります。
「犬は荒れ野で狩りをする」の中に「黒犬は肉体言語が効く」らしい旨の記述があります。
そこで、【肉体言語】で「バトル中の会話演出(メタ発言:少年漫画でよくあるやーつ)」で、出来るだけ、情報とか、事情とか、そういうのを取りに行けないかな、と。
もしかしたら、異なる事実(カサンドラさんの記憶と矛盾がある、とか)、事態の打開策や、トーマス君の説得材料も拾えるかもしれませんし。
突飛な案なのでウィッシュ案件が妥当かと思いますが、今のところそんなことを考えています。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 13) 2021-06-19 08:41:30
「本心からの」という事に拘らないのであれば形だけでも黒犬に謝罪させる事は可能かもしれませんが・・・実際難しそうではありますわね。

実際約束や謝罪といったものを魔族がどう考えるか、というのはタスク様の仰るようにケースバイケースなのかもしれません。リアルにある作品などでは信義を重んじる魔族、といったものもいない事はないですし。黒犬がそのタイプとは思えませんけれど

あれもこれもは難しいですし、今出ているように今回はとにかくカサンドラ様を護る事を優先して謝罪なりは後日に、という事にして、タスク様が出されているAとBの班に分けるのであれば私はBでしょうか。ただ防御優先とはいえ気持ち的には倒す気でいかないと防御も難しでしょうけれど。

それとやはりトーマス様には注意しておかないとでしょうか。最悪黒犬についていってしまいかねませんから。


《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 14) 2021-06-20 00:10:41
まあ、現場にトーマスさんも居る以上、黒犬の撃破を前面に出すとトーマスさんが黒犬を庇うとか……厄介な流れになりかねませんからねえ。
下手すると、黒犬が人質に取る可能性も出てきますし。

とりあえず、カサンドラさんと黒犬を引き離す感じで、一緒にトーマスさんも連れて逃がすのがいいでしょうかね?

分担する場合は、私は避難誘導のAがやり易いですかね。
ただ、属性的には黒犬との相性はいいので……戦力や目的次第では足止めに回った方がいいかもとも思ってます。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2021-06-20 01:22:01
トーマスくんが同行…(すみません、素で見逃してました)
頭が痛いですね…

とにかく、A班(仮)の方には、カサンドラさんとまとめて
トーマスくんを引き離してもらえると助かりますね。

その際、僕としては、これまたバトル漫画によくありそうな
「オレを信じろ」的な笑みで、トーマスくんの気持ちを強引に押しきれませんかね…
こんな案に頼ること自体かなり詰まってる証拠ですが、
ダメ元でウィッシュプランとして検討してみます…

朱璃さん、ベイキさん、ありがとうございます!
お二人がABで考えてくださってるので、こちらも仮定を押し進めてみますが、
NPCさんについてです。
トーマスくんの信頼度が高いドリャ先生はA班、
意外と戦闘力高めなアマルくんはB班にお願いする感じでどうでしょうか?

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 16) 2021-06-20 10:34:13
ドリャエモン先生とアマル様については私はタスク様の案で特に異論はありませんわ。

カサンドラ様については、指輪の影響もあるのでしょうがあの方が何に対して怒っているのかも落ち着けるのに必要なのでしょうか。騙された事についてなのか、騙された自分に対してなのか、とか。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 17) 2021-06-20 17:17:05
らぴゃたみゃくたらたたららた!
魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタじゃ。挨拶が遅くなったがよろしくなのじゃ。

あちきは黒犬をどつきに行くぞ。班分けとしてはB班じゃな。
頭に血が上ったあの状態では話にならんじゃろうし、何をするにしても、とりあえず止めねばじゃ。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 18) 2021-06-21 04:00:40
わたしもB班いくわね。
あのわんこには言ってやりたいこともあるし

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 19) 2021-06-21 07:16:19
現状の希望みると、

A班:ベイキ
B班:朱璃、ラピャタミャク、アルフィオーネ、タスク
未定:エリカ

敬称略ですが、こんな感じでしょうか?
タスクさんは発言の内容からB班と判定してます。

カサンドラさん、トーマスさんが力ずくで別行動取ろうとする可能性もあるので、できればA班も最低2人は欲しいかも。
最悪、私ひとりならば、ドリャエモン先生とアマルさんが手伝ってくれないと……誘導は難しいかもですねえ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2021-06-21 16:40:44
ベイキさん、まとめありがとうございます!

確かに、今回B班に偏り気味ですね…
黒犬は確かに強敵ですが、今回は撤退もしくは撃退(撃破ではなく)が優先なので
一人はA班に回ってもいいかもですね。

僕がA班に回るか、アマルくんに頼むかで、検討してみましょう!
僕ら男性陣が行けば、カサンドラさんはともかく、
トーマスくんを力づくで止めるのには向いてるでしょうから。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 21) 2021-06-21 18:39:12
わたしはB班で、どちらもがやり過ぎて悲しいことになってしまわない様
調整させてもらうつもりよ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 22) 2021-06-21 19:35:34
ひとまずプランは提出しましたわ。役に立つかは解りませんが最初に魅惑の尻尾で黒犬とカサンドラ様を落ち着けるかどうかやってみますわ。戦闘になってしまった時は前に出て戦いますわね。ともかくも黒犬を撤退させられたら重畳でしょうか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2021-06-21 22:54:17
皆さん、出発ぎりぎりで恐縮ですが、
自分の動きの変更を含めて、まとめてみますね!

A班:ベイキさん、タスク +ドリャ先生
B班:朱璃さん、ラピャタミャクさん、アルフィオーネさん、エリカ部長さん +アマルくん

僕は、カサンドラさんをガードしながら引き離したあと、
来た道を戻りながら二人を信用や説得で落ち着かせることにしましょう。
また、万一A班に森の魔物などの襲撃がないとも限らないので、
ガード役を務められるよう警戒は怠りません!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2021-06-21 23:01:01
NPCさんたちには、僕のプランに依頼を書いておきますね。

黒犬にバトル会話を仕掛ける構想(笑)は、B班の皆さんにおまかせするとしましょう!
思い思いの言葉や想いや色々をぶつけてあげてほしいと思います。
ご武運を!

ベイキさん、A班よろしくお願いいたします!
相談の時間を十分持てなくて申し訳なく思いますが、
ともに頑張りましょう!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 25) 2021-06-21 23:22:01
タスクさんもA班ですね。無理にあわせて貰ったようで申し訳ないですが、よろしくお願いします。
タスクさんはトーマスさんと特に信頼関係を築けてるようですし、トーマスさんをうまく戦場から引き離して貰えると助かりそうです。

一応、カサンドラさんの鎮静化には言の葉の詩:セレナーデを使ってみる予定です。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2021-06-21 23:58:49
ベイキさん、よろしくお願いいたします!
やりたいことと上手く合致したので、無理ではないですよ~!