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【天遣】諦観天使は世界平和を願う


ストーリー Story

「我らの内情が魔王軍に知られている可能性がある、そういうことなのだね」
「はい、お父さま」
 父である【テオス・アンテリオ】の言葉に頷いたのは、【セオドラ・アンテリオ】。
 少し前、魔法国家ミストルテインの協力を得るため、アークライト達は学園生達と競い合ったのだが、それを魔王軍に関わりがあると思われる『蟲』に見られていた。
 さらに、その時に現れた雷の精霊王【イグルラーチ】により、蟲がアークライト達の内部に浸透している可能性があることを示唆されたのだ。
「可能性があるとすれば、【シメール】殿だろう」
 アークライト達の活動支援のため資金援助を申し出た『ヒューマン』の商人であるシメールは、アークライト達が学園を掌握した後、学園での権益を融通することで協力体制を築いている。
 元々が利害で繋がっていることもあり、最初から警戒していたため信用はしていないが、だからといって露骨に態度で示すことも出来ない相手だ。
 少なくとも、現時点では関係を切りたくても切れない状態である。なぜなら――
「儀式の完成度は、どこまで進んでいるか教えてくれるかい?」
「9割方は終わらせています。ですが残りを完成させるために、まだ資金が必要です」
「まだ手を切ることも出来ない、ということだね……」
 テオスは思案する。
 自分達、アークライトの使命を果たすためには、外部の協力者は不可欠だ。
 そうでなければ、世界を魔王の脅威から守ることは出来ないし、これから生まれてくるアークライト達を『短命の宿命』から解放してやることも出来ない。
「現状を続けるしかないということか……シメール殿も含めて、外部の者に儀式場の場所を気取られている可能性は無いのかい?」
「ありません。我らと、何よりも儀式場の核となられている【オールデン】様により周囲の探知を途切れることなく行っています。そもそも儀式場へは、オールデン様の力を流用した転送魔法で移動しています。具体的な場所は、信頼の置ける少数のみ知っているだけですから、外部から知ることは不可能です」
 光の精霊王オールデンの関与を前提に2人は話を続ける。
「仮に魔王軍が我々に干渉しようとしているとしても、それさえ利用してでも計画は進めるべきです」
「……」
 セオドラの言葉に、テオスは思案するような間を空けて応えた。
「ミストルテインに協力を求めよう」
「それは……すでにミストルテインは、学園との協力体制に入っています。下手に私達のしようとしていることを伝えれば、学園に伝わる可能性が高いです」
「そうだろうね。だから、学園にも伝わる前提で交渉しよう」
「……学園が知れば、許さない可能性の方が高いです。魔王を完全封印するためとはいえ、霊玉を複数消滅させることになるのですから」
「そうかもしれない。だが我々の内情を、魔王軍が知ろうとしている可能性があるなら、儀式の時期は早める必要がある。なりふり構っていられる状況ではない」
「……分かりました。それなら、私も交渉には参加します。実情をお伝えする為に、それに今まで現場で働いて下さった方達に責任を押し付けてしまわないためにも、私が参加する必要があります」
「……頼むよ」
 苦悩を飲み込みながら、テオスは娘に返した。

 そのやりとりを、シメールは離れた場所で聞いていた。

「便利なもんだな」
「でしょ~」
 セオドラ達が話していた建物から数百メートル以上離れた場所にある建物の屋上で、ころころと笑いながらシメールは言った。
「博士が異世界の技術を調べる中で手に入れた技術をパクってきたのよー。光を当てて、その反射光を使って盗聴するわけ」
「魔法じゃないから気付けない、と。そんなのあるんなら、俺にミストルテインで盗聴させなくても良かっただろ。お蔭で盗み聞きしてるのがバレちまうし」
 全身を包帯で覆い着流しを着た【テイ】が非難する様に言うと、シメールは応える。
「アレはアレで良いのよー。アークライト達を焦らせることは出来るし、巧くいけば、アークライト達とアタシ達が繋がっているように見えるでしょ? 不信感でグッチャグチャになってくれればめっけもんじゃない」
「そういうもんかね? それより、どうすんだ? 魔王の完全封印だとよ」
「良いんじゃない。好きにさせれば」
「お前、一応魔王の腹心なんだよな?」
「そーよー。でーもー、別にボスが殺される訳じゃないしー、封印されてくれるんなら、アタシは今まで通り好き勝手に遊べるしー」
「だから放置、と」
「ええ。まぁ、どう転んでも良いようにするけどね。それにしても――」
 けらけらと、シメールは笑う。
「憐れで可愛らしいわよねー、あのアークライト達。どのみち自分達は消滅間近だからって、あーんなことしようとしてるんだもの」
「寿命が近いんで、トチ狂ってるだけじゃね?」
「あいつら分かっててやってるから面白いのよー。ローレライ達もそうだけどさー、いいように踊ってくれるわよねー。どう転ぶか分からないけれど、せいぜい利用してあげましょ」
 心底楽しげに、シメールは言うのだった。

 そしてミストルテインでは、雷の精霊王【イグルラーチ】と、代表議長である【レト・グリファ】が話し合っていた。

「アークライト達から、我々との会談要請が来ました。魔王を完全封印するために力を貸して欲しい、との事です」
「あー、やっぱ、そういうことかー」
 雷鳥の姿になって、執務机の上で座り込んでいるイグルラーチは、レトに応えた。
「光の兄弟も限界だろうしな。あの方法を使うなら、少なくとも今以上に魔王の封印は強固になるだろうさ。色々と失うものは多いけどな」
「断りますか?」
「いや、受けてくれよ。その代り、学園も会談の席には呼んでくれ」
「……どういうおつもりですか? 全てを話されるので?」
「んー……そこまではなー。特に魔王が何なのかとか、教えるのはリスクもあるしな」
「我らの国については?」
「任せるよ。そろそろいい加減、レトっち達も先祖がしでかそうとしたことに負い目を感じる必要はないと思うしな。自由になって良いと思うぜ」
「そうかもしれません。とはいえ一歩間違えれば、新たな魔王を創ってしまう所だったのですから、先祖のしでかそうとしたこととはいえ、割り切れる物ではありません」
「それも含めて前に進むためにも、お話をしようぜ」

 そんなやり取りがあった数日後、魔法国家ミストルテインで、アークライト達も含めた会談が行われることになりました。
 その場に、アナタ達は学園からの代表として訪れています。
 アークライト達は、この場に学園生が招かれることを知らなかったようで、最初は動揺していましたが、すぐに落ち着いて自分達の考えを伝えてきます。
 内容はどうやら、魔王の完全封印に関することらしいのですが?
 この会談の中で、アナタ達は、どう舌戦を繰り広げますか?


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-11-19

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-11-29

登場人物 6/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)

解説 Explan

●目的

会談に参加する。

学園代表としての考えを表明できれば、成功以上になります。

内容によって、成功度は変化します。

●アークライト側の会談内容

以下のようなことを伝え、ミストルテインに協力を求めます。

魔王の完全封印を目指している。

その儀式のために、複数の霊玉が必要。

複数の霊玉を確保するため、学園の掌握を狙っている。

儀式に使用した霊玉は消滅する。

それ以外のことについては、出そうとしません。

学園生とのやりとりで、秘密にしている情報を出してくる可能性があります。

●ミストルテイン側の対応

アークライトによる魔王完全封印に関しては、疑っていない。

完全封印、もしくは、それに近いことが出来ると推測している。

基本は中立。やや、学園寄り。

今回の会談の内容次第では、アークライトに協力する可能性あり。

●学園生の取り得る手段

推測や推論をぶつけて情報を引き出す。

誘導尋問や、あるいは嘘を織り交ぜて騙して情報を引き出すことも可能。

ただし、見破られると警戒されます。

真摯に、自分の気持ちをぶつけることも可能。

その他、暴力などの直接手段以外なら、何でもオッケーです。

会話によって、情報を引き出しましょう。

●NPC

セオドラ・アンテリオ

アークライト側の代表。他のアークライトと共に会談に赴いています。

真面目で、割と思い詰めるタイプ。ただし、やるべき事は、犠牲を出してでもする。

レト・グリファ

ミストルテイン代表議長。

国の先祖が色々とやらかし、それが原因で鎖国状態なのを憂いている。

そろそろ諸外国と関われるよう、切っ掛けを探っている。

イグルラーチ

雷の精霊王。雷鳥の姿になっている。

何やら色々と知っているようだが、会談の行方を見守っている。

●PL情報

アークライトの目的が完全達成されると、

魔王は弱体化します。

光の霊玉と他の霊玉、そして光の精霊王並びに数千人単位でのアークライトの消滅。

が同時に起ります。

以上です。


作者コメント Comment
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

色々とアークライトが不穏なんですが、元々アークライトの設定自体が不穏なので、その辺が出ています。

今回のエピソードの結果も踏まえつつ、いずれ出す予定の【天遣】関連エピソードの決着では、PCによる選択がされる予定です。

その選択次第で、展開が変わって来たりします。

皆さまのPCの言動で、ゆうがくの世界は変動します。

それでは、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
交渉の余地を残しつつ、できる限り情報収集。
現行案は却下だが、デメリット(特に人命)を軽減、代替できるなら封印案もあり

●事前準備
『アークライト』『魔王の封印』で過去の事例を可能な限り『事前調査』

●行動
『魔王を封印できるのなら前向きに考えたい』
『しかし具体的な手順や他の代償、結果が不明では回答しづらい』

という方向で、不信や貶める言動は避けて追及。
疑う場合、『疑われては疑わざるを得ない』と被害者側になる事で追及を阻止。

また他の人が強く出過ぎた時、非難におよぶ時は素早く謝罪を『演技』してとりなす。

うまく真実を聞き出せた場合
『アークライト消滅は人的資源の損失、混乱が戦後に危険』
と現実方面から異議を

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
魔王軍への備えは万全にしたいけれど、犠牲も抑えたい
焦りから取り戻しのきかない事をしてしまわない様
相談は慎重に

アークライトの人々が短命だから犠牲になってもいいと
自ら志願したとしても本当にそれでいいのか
それほど世界の為に尽くしたい、愛する人々を守りたいという熱い思いがある人たちを
より早く消滅させてしまっては、大きな損失

また精霊王を失う事もとても大変な事
早まってしまっては危険

そして、わたしたちはまだ霊玉や精霊王、そして魔王と勇者について知らない事が多い

魔王事変はなぜ起こり、実際に何があったのか、魔王とはどういう存在なのか?

伝説や歴史、メメたんや先人がどこまで真実を伝え、、また伝えていない事があるのか

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
会談の場では、一歩下がって議論の流れを読み
重要だと感じた議題を深堀りするような流れを作ること
仲間の意見を事前調査で得た情報で補強することに集中する

アークライトの完全封印を目指す話を注意深く聞取り
これこそ重要な議題と定める

まず、この案の疑問点(具体的に怪しいと思う点)を仲間から引き出し
仲間の表情を見て質問がありそうな仲間に目線で励ますようにして発言を促す

犠牲を避けるより良い方法を探したいのは仲間ひいては学園側共通の想いなので
仲間が代替案や改善案を出せば自分の事前調査で得た情報でタイミング良く補足する

学園代表の考えを表明すべき場面になれば
頼もしい仲間を信じて力強いアイコンタクトで頷きを送る

交流歓迎

シキア・エラルド 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:156 = 65全体 + 91個別
獲得報酬:4800 = 2000全体 + 2800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
スタンスとしては、あくまで疑問を提示すること
頭ごなしに拒絶しにきたわけじゃないからね

疑問について、提示は他の仲間の疑問提示が終わった後
①なぜ具体的手段があった状態で対立関係を選んだのか
学園だって反対する理由はない。メメル先生だって、頭ごなしに反対はしないはず
学園に対しての疑惑というのは理解するが(実際問題児は出てる)
わざわざ優劣をつけるという、一見回りくどくも見える方法は本当にとる必要があったか

②外部からの介入の可能性
そもそも学園の掌握、というのは手段のはず
学園の掌握に「霊玉の所有者になれる」以外のメリットがあるのか
寧ろデメリットの方が大きいのでは
ならば…それがメリットになる存在がいるのでは

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
対話によりアークライト達の思惑を探るとともに、甚大な被害が伴うような選択はさせないようにしたい

◆懸念
複数の霊玉で魔王を完全に封印できるって話だけど、具体的にいくつ位必要なのか
魔王を完全に封印するにしては……すべての霊玉と言うなら納得できるけど、複数の霊玉だけで事足りるのか疑義がある

他にも何か対価が必要なのでは
例えば……今を生きるアークライト達の命とか

前回の試合の件……現在の裏切りとも取れる行動は、魔王の完全封印だけでなく、アークライトの短命からの解放も目的ではないのか?

もしそうなら、他に代わりとなる手段を模索することはできないのか
学園としても最大限の協力をできるよう、我々も働き掛けたい

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
僕は自分の考えをストレートに言うつもりだよ。
尋問とかブラフとか駆け引きとか苦手だから、その辺は他の人に任せるよ。

アークライトの完全封印について思うところを言った後…
その完全封印ってどんな手法でどういう理論で封印としているのかを聞いてみるよ。

それで、その内容を何かを代替したり別の方法を加えたり応用したりして、
犠牲を出さずに封印するような方法がないかって皆と検討してみたいんだ。
単に無理だ出来ないと言うのなら、何故出来ないのを突き詰めるよ。

出来ないことを出来るように…
一見できないように思えても細分化したら意外と何とかなるってこともあるし、
何よりそれをしていくのが研究者で技術者で魔法使いってね♪

リザルト Result

 会談の事前準備として、【タスク・ジム】は各所に訊いて回っていた。

(可怪しい)
 手に入れた情報を纏め、タスクは判断する。
(まるで、あえて隠されてるみたいだ)
 図書館で調べても既存の情報しか得られず、【メメ・メメル】に尋ねても韜晦するようにしか応えてくれなかった。
 だが、それと同時に――
(僕達を気に掛けてくれてるみたいだった)
 タスク達学園生が傷つかないよう。
 そして危険に遭わないよう、気遣っている。
 でも、それだけじゃなく――

「アークライト達から情報を引き出してくれたまえ」

 共に立ち向かうことを期待してくれるような信頼も感じられた。

 だから、タスクは立ち止まらない。

「コストの掛からない魔王封印ですか?」
「はい。より正確に言うなら、犠牲を出さずに封印する方法です」
 タスクは魔王封印の手段を求め、【ハイド・ミラージュ】や【メフィスト】に尋ねた。
「正直、不可能に近いと思います」
 ハイドが応える。
「当時も多くの人間が死んでますし、霊玉だって、勇者の魂を犠牲にしてようやくですし、ただ……」
 ハイドはメフィストに視線を向け言った。
「この世界の知識や素材以外なら、可能性はあるかも?」
「魔王の性質次第ですねー」
 メフィストが応える。
「この世界の魔王がー、どの程度かにもよりますしー。なのでー、そういう意味でも魔王の情報を集めて下さーい」
 漠然とした物ではあるが、可能性はあるように感じた。

 集めた情報を、タスクは仲間と共有する。

「情報収集ありがとう、タスク」
 話を聞いた【フィリン・スタンテッド】は労うように言った。
「結論としては、全てはアークライト達から情報を引き出してから、って所ね」
 少し思案して続ける。
「下手に追い詰めて不信を持たれると面倒だし、あくまでも外交の一環として進めましょう」
(要は、交渉ってことよね)
 欲しい物の分け前をどうするか?
 暴力だけで片付かないことなんてざらにある。
 そういう時は口先ひとつ。
 宥めすかして時には騙し、偽りの自分を演じることぐらいお手の物。
「礼節を持って、交渉には当たりましょう。その中でみんなの意見を出していけば良いと思う」
「良いですね」
 タスクは賛同する。
「みんなの意見をぶつけていけば、きっと良い方法が見つかる筈です」
 意気込むタスクは、本番では皆の援護に回れるよう、意見の補強に動くと表明した。

 そして会談が始まる。

「フィリン・スタンテッドと申します。お見知りおきを」
(まずは軽くかまして様子見って所だけど)
 表情には出さず見極めていると、アークライトの代表者である【セオドラ・アンテリオ】が口を開いた。
「アークライト代表のセオドラ・アンテリオと申します。今日は実りある話を願っています」
(へぇ……)
 平然としているセオドラに、少し警戒するようにして、フィリンは皆と共に会談に臨む。
「ミストルテインの代表者の方達から話は聞きました。魔王の完全封印。提案は非常に魅力的に思います。ですので、より協力し合えるようお話をお聞きしたいのです」
「魅力に思って頂けているなら、霊玉を渡して頂けるということですね」
「内容によります。具体的な手順や他の代償、結果が不明では回答できません」
 丁寧だが事務的に、足元をすくわれないようフィリンは言葉を選ぶ。
「私、皆さんを信じてます。同じ魔王の脅威を憂う者同士、仲間である筈です」
(さぁ、どう来る?)
 フィリンは応えを待つ。彼女自身は――
(随分と隠し事が多そうね。損益が釣り合えば同盟もいいけど……)
 あくまでも利害を元にした考えで進めている。
 これにセオドラは静かに返した。
「ごめんなさい。私達は貴方達を信じることは出来ません」
「疑われているのですか? それではこちらとしても、貴方達に疑惑の目を向けざるを得なくなります」
 フィリンは『被害者』として、セオドラからの追及を避けようとする。
 けれどセオドラは、真っ直ぐにフィリンを見詰め応えた。
「貴方達が私達を疑うことは正しいです。そして私達の方法が理想的ではないことは分かっています。それでも、私達の方法が現時点での最善だと思っています」
 だから譲れない。
 言外に意思を込めるセオドラに、フィリンは相手を追いこまないことを意識しながら返した。
「理想的でないということは、なにか理由があるのですね。もしそれが凶事だったとしても、理解する事で別の道が見つかるかもしれません。教えて貰えませんか?」
 フィリンの問い掛けに、セオドラは視線を逸らすことなく合せたまま黙している。
 それは学園生達を見極めようとしているように見えた。
 だからこそ、タスクは自分達の手札を見せることが出来るよう、仲間の発言の切っ掛けを作る。
「僕達は、幾つか皆さんの計画に対して懸念を持っています。それについて、聞いていただけませんか?」
 そう言うとタスクは、状況を見極めていた【パーシア・セントレジャー】に視線を送る。
 パーシアも視線で返すと、皆を代表して懸念を口にした。
「複数の霊玉で魔王を完全に封印できるって話だけど、具体的にいくつ位必要なのか教えて欲しい」
 アークライト達の注目が集まる中、パーシアは続ける。
「かつて魔王は『9人の勇者』と『七選』と呼ばれる各種族の代表者によって、8つの特別な魔法石の結晶、霊玉に封じられたと話には聞いてる」
 それは多くの者が知る事実。
 だからこそ、アークライト達に誤魔化す余地を与えない。
「当時、魔王を2000年間封印するのに、9人の勇者と各種族の代表の力が必要だった。これって、様々な力が封印に必要だった……とも取れる。それなのに、複数の霊玉だけだと、偏った力にならない?」
「力は偏ります。ですが問題ありません。なぜなら今ある封印を補強する形になるからです」
 セオドラが淀みなく応える。
 それを聞いた【ナノハ・T・アルエクス】が問い掛けた。
「具体的に、どんな手法と理論で完全封印するつもりなのか教えて欲しい」
 これにセオドラは応えた。
「基本は『強化』魔法です。現在の封印は、『断絶』と『固定』の二重封印で魔王は封じられています。ですがそれだけでは弱いので、『強化』魔法で『断絶』と『固定』の二重封印を最大限強めます。純粋な『強化』ですから本来は複数の属性は必要ありませんが、消費する力を賄うために複数の霊玉が必要なんです」
「それって、何か他の物で代用できないのかな?」
 ナノハの問い掛けに、セオドラは返す。
「消費する力の代用は出来ます。ですが今以上の代償を用意する訳にはいきません」
 セオドラの応えを聞いて、ナノハはキッパリと言った。
「今の応えを聞いて決めたよ。僕は反対だよ。効果があることは信じるけど……どうせ多大な犠牲が前提なんでしょ? そうでなきゃ、とっくの昔に誰かがやってるだろうからね」
「……」
 すぐには返せないアークライト達に、パーシアが核心を突くように続ける。
「そもそも、9勇者七選の力が必要だったのを、言い方悪いけど……たかが数個の霊玉だけで完全封印できるとは思えない。足りない力を、何か『別のもの』で補う必要があるんじゃない? 例えば……今を生きるアークライト達の命とか」
 パーシアは、今まで直に見てきたアークライト達の行動を元に推測を口にする。
「今まで何回か貴方達に関わったけれど、使命や残される者を気に掛けていたでしょ? ……今を生きる者達が犠牲になろうとしてるのは、容易に推測できるわ」
「僕も、そう思う」
 ナノハも同意する。
「アルバ達が命を投げ捨ててた理由が何となく分かったよ。君達は自分を犠牲にしようとしてるんだ」
 返答はなく無言。
 だが、それが答えになる。
(そんなのはダメよ)
 自己犠牲をしようとするアークライト達に、【エリカ・エルオンタリエ】は思考を巡らせる。
(魔王軍への備えは万全にしたいけれど、だからって犠牲を前提に考えたくない。それに焦って取り戻しのつかないことになったら……)
 エリカは皆と同じように、どう返すべきか悩む。
 そんな中で、もっとも心を煮え滾らせているのは、【シキア・エラルド】だった。
(……あぁいやだ、このクソ真面目な人たちを見るたびに、母さんを思い出す、あの日を思い出す)
 今は亡き母のことが否応なしに思い浮かび、冷たい憤怒が湧きあがる。
 それは言葉となって溢れた。
「―――誰もかれもが、悲しみを乗り越えられるって本気で思ってる?」
 無表情に、けれど無視できない熱量を込め、シキアは言った。
「遠回しな自殺を見せつけられてるみたいで最高に胸糞悪い」
 容赦なく、想いを叩きつける。
「……」
 アークライト達は無言。
 だが何かを返そうとしていた。
 しかしそれより速く、シキアはアークライト達の罪悪感を突く。
「残される者のことを、考えなよ」
 シキアの言葉に、アークライト達は沈痛な表情を見せる。
 明らかに心乱れているようだった。
 それは学園生達も同様で、特に、フィリンは心をざわめかせる。
(残された者……)
 演技をしてでも場を収めるつもりだったフィリンは、乱れてしまいそうになる心を押さえつけなければならなかった。
 学園生として、そして『本物のフィリン・スタンテッド』として振る舞おうとするが――
「完全封印にはアークライトの犠牲がどれぐらい必要なのか教えて」
 フィリンは『本物』としてあろうとするが、ざわめく心では叶わず、口調が本来の自分に近付いてしまう。
 けれどそれが逆に、セオドラに事実を語らせるきっかけとなる。
「私も含めた志願者、5376人の命が必要です」
「それだけじゃねぇだろ」
 会談を見詰めていた、雷の精霊王【イグルラーチ】が突如口を開いた。
「光の兄弟も消滅するんだろ?」
「どういうことなんです!?」
 エリカが声を上げる。
「アークライトの人達や精霊王まで犠牲になるというんですか! どうして……」
 悲痛なエリカの言葉を引き継ぐようにして、パーシアが推測を口にする。
「それだけのことをするのは、魔王の完全封印だけでなく、アークライトの短命からの解放も目的ではないの? 前回の試合の件や……現在の裏切りとも取れる行動は、そうとしか思えない」
「……それも目的のひとつです」
「だったら、他の方法を探してみようよ」
 ナノハが、あえて明るい声でセオドラに呼び掛ける。
「封印に必要な物を何かで代替したり別の方法を加えたり応用したりして、犠牲を出さずに封印するような方法がないかって皆と検討しよう。単に無理だ出来ないと言うのなら、何故出来ないのかを突き詰めるよ」
 これにタスクも賛同する。
「その通りです! アークライトの皆さんや光の精霊王の犠牲なんて絶対認められません! そうならないよう皆で力を合わせるべきです!」
「うん、そうだよ」
 ナノハも続ける。
「出来ないことを出来るように……一見できないように思えても細分化したら意外と何とかなるってこともあるし、何よりそれをしていくのが研究者で技術者で魔法使いってね♪」
 共に進むことを望み、同時に、問題点も提示する。
「それに多大な犠牲を払って封印程度なの? 消滅させられないの? 完全って言っても、封印である以上脅威は消えない。悪く言うと時間稼ぎだ。犠牲なく成せるなら賛同だけど……代償があまりに大き過ぎる」
 根本と、そしてさらなる脅威についても口にした。
「それに魔王以外にも世界の脅威は他にもある。魔王の幹部や伝説級の魔物、それに異世界にはメフィスト曰く魔王より性質悪いのもいるらしいし。犠牲前提の姑息な手段に頼るばかりじゃ、世界はいつか詰むと思うよ」
「異世界?」
 興味を持ったイグルラーチが聞き返したので、状況を説明する。すると――
「そいつはひとつの可能性だな……でも、もう時間切れだ」
「諦めるんですか!?」
 エリカが必死に言った。
「アークライトの人々が短命だから犠牲になってもいいと言うんですか。いくら志願したとしても、それほど世界の為に尽くしたい、愛する人々を守りたいという熱い思いがある人たちを、より早く消滅させてしまっては大きな損失です。それに精霊王を失う事もとても大変な事です。早まってしまっては危険です」
「正しいよ。でも、もう時間が無いんだ」
 否定はせず、けれど受け入れないイグルラーチに、エリカはこの場で聞くべきことに思い至る。
「わたしたちはまだ霊玉や精霊王、そして魔王と勇者について知らない事が多いです。魔王事変はなぜ起こり、実際に何があったのか、魔王とはどういう存在なのか? 伝説や歴史、メメたんや先人がどこまで真実を伝え、また伝えていない事があるのか」
 知らなかったことを知った経験が、エリカを突き動かす。
「わたしたちは、ケンタウロス族やサイクロプス族と関わり友好を結ぶことが出来ました。魔物や魔族と呼ばれ人類の敵だと言われているのに……普通に意思疎通も相互理解もできる存在だった。わたしたちは、まだ偏見や誤解を持っている可能性もある。だから教えて下さい。わたしたちの知らないことを」
「分かった」
「待って下さい!」
 イグルラーチをセオドラが止める。
「知っても苦しませてしまうだけです!」
「それでもだ。なぜならオレっちは、学園に賭けることにしたからだ」
 イグルラーチは、学園生達を見詰め言った。
「ちゃんと筋道立てて事実を推測し、その上で犠牲を否定して、他の手段を探そうとしてた。それに異世界の話は、可能性を増やしてくれる。だからオレっちは学園に賭けるし、魔王について話すよ」
 皆が黙して注目する中、イグルラーチは語り出した。
「魔王は、殺すこと自体が難しい上に、死んでも復活する。おまけに、今の魔王を仮に消滅させられたとしても、新しい魔王が発生する。それも、より強力になってな」
「……それはまさか、不死身で不滅ってことですか?」
 タスクの問い掛けに、イグルラーチは応える。
「おおむね不死身で、ほぼ不滅ってこった」
「ほぼってことは、可能性はあるの?」
 ナノハの問い掛けに、絶望的な応えが返ってくる。
「この世界の全生物が滅びた後に魔王が消滅したなら、新生しないだろう。だが魔王は自分で新たな生物、魔物を作り出せる。実質的には不可能だな」
「……なんで魔王が存在し続ける事と、この世界の生き物が関係してるの?」
 激烈に嫌な予感を感じながらパーシアが尋ねると、イグルラーチは言った。
「この世界の恐怖が実体化したのが魔王だからだ。だからこそ、魔王は生物の恐怖を食らい際限なく強くなる。それが理由で、魔王の本質についちゃ知る者を少なくしてる。知っただけで恐怖して、魔王を強くしかねんからな」
 基本、不死身で不滅。
 恐怖を生み出す生物がいれば際限なく強くなり続ける。
 魔王の事実を語り、次いで、アークライトが自己犠牲を払おうとしている理由を告げる。
「かつて9勇者達が戦って勝てたのは、魔王が生物から恐怖を取り込めないよう『断絶』の封印を掛けてたからだ。そしてその封印を掛け続ける代償は、アークライト達の命。光の精霊王である【オールデン】が、それを実行した。今アークライトの寿命が短いのは、それが理由だ」
「知ってて止めなかったんですか」
 エリカの言葉に、イグルラーチは返す。
「否定はしねぇよ。でも誰かがしなきゃ、魔王を封印することは不可能だった。そしてそれを実行するために、オールデンは自分で作り出した光剣を自分に突き刺し、心を殺してる」
「……どういうこと?」
 苛立たしそうに訊くシキアに、イグルラーチは言った。
「心を殺さないと出来なかったんだよ。でも、もう限界だ。心を殺してなお、アークライト達の命を生贄にすることに耐えられなくなってる。そうだろ?」
「……はい」
 セオドラは応える。
「オールデン様は限界です。あと半年と持たずに心を殺すために突き刺している光剣は砕け散ります。そうなればオールデン様は心を取り戻し、アークライトの命を代償にした魔王封印が出来なくなる。そうなる前にオールデン様は、自身を核とした封印を行うおつもりです」
「それでいいの? アークライトの消滅は人的資源の損失になるし、混乱が戦後に残って危険よ」
 現実方面から異議を唱えるフィリンに――
「分かっています。それでも止めるわけにはいきません」
 覚悟を告げるセオドラ。
 他のアークライト達も同じだった。
 その後も学園生達は説得するが意見は平行線を辿り、その中で、警戒を促すようにエリカは言った。

「これは想像になるけれど、魔王に対抗する勢力の弱体化を狙う存在が、霊玉と正義を愛する人々の消滅をけしかけているかもしれない」
 蟲の事も合わせて、タスクが補足するように言った。
「仮面を用いて人を操るナゾーグや、同じように蟲を使って操る者も居ます。そういった存在が入り込む可能性はあります」
 さらに、シキアも合わせて考えを口にした。
「いま貴方達が求めている、学園を掌握するというのは手段だよね? 学園の掌握に『霊玉の所有者になれる』以外のメリットがあるのかな? 寧ろデメリットの方が大きいと思う。だから……それがメリットになる存在がいるんじゃない?」
 これにセオドラは応えた。
「シメールという方が居ます。我々に資金提供をする代わりに学園での権益を求められました。恐らく、魔王軍と何かしら関係があるのでしょう。私達が居なくなったあとのことを考えて、細かい情報はお渡しします」
 遺言を残すように告げるセオドラに、シキアは呼び掛ける。
「まぁ、貴方達は覚悟はしてるんだろうね。でも、どうせならギリギリまで足掻いてみようよ、ね?」
 シキアの言葉に、セオドラは懺悔するように返した。
「ごめんなさい。貴方達に嫌な思いを残してしまう。でも、私達は何かを遺すために、引くわけにはいかないんです」
 魔王の脅威を知っているからこそ、決して止めようとはしなかった。

 その後の会談も平行線は続き、最終的にアークライト達は去って行った。
 ミストルテインの学園への協力と、アークライト達の計画内容。
 そして魔王の脅威を知り、学園生達は会談を終えるのだった。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
【天遣】諦観天使は世界平和を願う
執筆:春夏秋冬 GM


《【天遣】諦観天使は世界平和を願う》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-11-13 00:21:16
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

魔王軍に対する備えは万全にしたいけれど、犠牲も最小限に抑えたいので
いろんな方法を模索したいと思うわ。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 2) 2021-11-13 13:29:45
勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。

魔王を本当に完全封印できるなら霊玉を賭ける価値はあるけど…
『目指している』とか『完全封印か、近い事ができる』とか
断言されないのがなんか胡散臭いわね。

どうも沈黙の嘘を感じるし、少し突っ込んで聞いてみたいと思うわ

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 3) 2021-11-13 14:00:10
芸能・芸術コースのシキア、今回もよろしくね

まー色々と隠してるよねぇ
現状のままじゃ賛成したくてもできないし(したくないし)、何とか情報引き出したいところ
その為にも駆け引きは必要と、さてどうするかなー……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2021-11-14 22:17:38
遅刻帰国~!勇者・英雄コースのタスク・ジムです!
よろしくお願いいたします!

ローレライさんとアークライトさんとは、競い合いながら、
平和を目指すことだけは合致しているはず、という気持ちに
やっと持っていけそうなところだったのに、これですよ…!!

「魔王は弱体化します。」

「光の霊玉と他の霊玉、そして光の精霊王並びに数千人単位でのアークライトの消滅。が同時に起ります。」

精霊王と数千人単位の消滅!これは絶対駄目で、避けるべきものです!
そして、アークライトいわく完全封印のはずが、PL情報では弱体化となってるのも気になります。
弱体化程度では、その犠牲の大きさに全然釣り合わないと思うのですが…

これはあくまでPL情報。
これにPCの認識が追い付くためには、かなりの工夫がいりそうです。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 5) 2021-11-15 07:35:37
ご挨拶が遅くなってごめんなさい。王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。
取り急ぎご挨拶だけになるけど、夜に改めて色々と書くと思うわ。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 6) 2021-11-15 12:48:03
えっと、取り急ぎだけど……複数の霊玉で魔王を完全に封印できるって話だけど、具体的にいくつ位必要なのか。
それと、魔王を完全に封印するにしては……すべての霊玉と言うなら納得できるけど、複数の霊玉だけで事足りるのか疑義がある。
もしかしたら、他にも何か対価が必要なのでは。

あと、前回の試合の件……今回の裏切りとも取れる行動の目的は、魔王の完全封印だけでなく、アークライトの短命からの解放も目的ではないのか?
もしそうなら、他に代わりとなる手段を模索することはできないのか。

もちろん、学園としても最大限の協力をできるように、我々も働き掛けたい……という感じのことは伝えたいと思ってるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2021-11-15 23:27:00
まず、自分自身が基本の基本の確認をしたいがために、つらつらと書いてみますね。
何かの参考になれば幸いです。

今回のレギュレーションの肝は、ここだと思っています。

●学園生の取り得る手段=推測や推論をぶつけて情報を引き出す

そこで、今後の会議の流れによって、2段階の目標を、僕はイメージしています。

第1段階
各自思い思いの推測推論をプランに書き、「数撃ちゃ当たる」方式でGM様の正解または琴線にHITすることに期待する

第2段階
第1段階が早期に出揃い、一定の方向性が見えたら、その方向を強化するような作戦を立てて役割分担する

現状、まずは第1段階でも十分いいと思うのだけど、
すでに皆さん色々出してくれてますので、第2段階も狙えるかな~、
とも思います。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2021-11-15 23:39:40
現状のご意見をざっくりまとめてみますと・・・

<目的>
1 魔王軍に備える≒アークライトの魔王封印案の真偽を明らかにする
2 犠牲を最小限にする≒アークライトの大量犠牲を防ぐ
3 賛成反対の判断材料を得るため情報を引き出す
4 アークライトを救う(≒短命解放?)ために学園も協力する

<推測>
・魔王を本当に完全封印できるのか胡散臭い
・完全封印の対価が複数の霊玉のほかに何かあるのでは
・アークライトの行動は魔王封印の他に目的(短命解放?)があるのでは
・他にも色々と隠してる(または沈黙の嘘)のでは

以上の材料をどうするか、について、僕の案はこうです。

第1段階 以上の項目を分担して各自担当項目をプランに書く

第2段階 以上の項目から大きな流れや有効な作戦を見いだせたら
     その流れや作戦について役割分担する

16、17、18日の3日間検討が出来ますので、頑張っていきましょう!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 9) 2021-11-15 23:43:48
アークライトの人々が、どうせ短命なのだから犠牲になってもいいと自ら志願したとしても
わたしは、本当にそれでいいのかと疑問に思ってしまうところがあるのよね……

それだけ世界の為に尽くしたい、愛する人々を守りたいという熱い思いがある人たちを
短命だからという理由でより早く消滅させてしまっては、大きな損失ではないかしら?

それに精霊王を失うという事も、とても大変なことだと思うし、
早まる事のないように慎重に相談を勧めたいわね。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2021-11-16 00:00:11
そして、わたしたちはまだまだ、霊玉や精霊王、そして魔王と勇者について知らないことが多過ぎるわ。

過去の魔王事変はなぜ起こり、実際に何があったのか、魔王とはどういう存在なのか?

ケンタウロス族やサイクロプス族は魔物と呼ばれてはいても、
普通に意思疎通もできるし、相互理解もできる存在だったわ。
わたしたちは、もっともっと知らなければいけないことが沢山あるはずよ。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 11) 2021-11-16 00:35:36
……複数の霊玉でいいなら、寧ろ願ったりかなったりな筈
メメたん先生がどう思うかはともかくとして、魔王復活阻止の具体的な手段がありながら…なんだこの違和感…(ブツブツ)

あ、ゴメンゴメン。考え事してた。
わりと突っ込めるところは沢山ありそう
数うちゃ当たる、で畳みかけてもいいけど
「怪しい」だけじゃ引き出せる情報に限りがあるもんね
その辺は具体的に怪しい理由を突き付ける、とか?

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 12) 2021-11-16 07:14:30
確か、
「魔王は『9人の勇者』と『七選』と呼ばれる各種族の代表者によって、8つの特別な魔法石の結晶、霊玉に封じられました」
「霊玉にはかつて魔王を封じた8人の勇者の魂が眠っている」

とのことよね。
当時、魔王を2000年間封印するのに、9人の勇者と各種族の代表の力が必要だった。
これって、様々な力が封印に必要だった……とも取れるのよね。

それなのに、複数の霊玉だけだと、偏った力にならない?

あと、前回の封印にそれだけの力が必要だったのを、言い方悪いけど……たかが数個の霊玉だけで、どうにかなるとは思えない。
となると、足りない力を、何か「別のもの」で補う必要があるんじゃないかしら?

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 13) 2021-11-16 15:57:07
悪い想像をすれば、霊玉を失わせ、反魔王勢力の弱体化を狙うものが今回の件を
そうとはばれない様にけしかけていたとしたら?
という事も考えられなくもないのよね……

今回、犠牲を払って儀式を行って、それが望ましい結果に終わらなかったら。
今回の完全封印儀式の話はどこから出てきたもので信用できるものなのか。
しっかり裏を取らないと、強行してしまうのはリスクが高すぎるとわたしは思うわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2021-11-16 23:16:41
「具体的に怪しい理由を突き付ける」方向性が、見えてきましたね。
ざっくりですが、この方向性についてまとめてみますね。

・議題(ターゲットとなる話題)
アークライトの目指す、魔王の完全封印

・具体的に怪しい理由
魔王を2000年間封印するのに9勇者と7選代表が必要としたはずだが、本当に複数の霊玉で足りるのか?(パーシアさん)

・確認すべき事項(直接質問または裏取り調査)
今回の完全封印儀式の話はどこから来たのか、また、信用できるのか?
そも魔王とはどういう存在か。過去の魔王事変は何故発生し、何が起きたのか?(以上、エリカ部長さん)

・学園代表としての考えを表明
精霊王と数千人単位の消滅!これは絶対駄目で、避けるべきものです!(タスク)
世界の為に尽くしたい、愛する人々を守りたいという熱い思いがある人たちを
短命だからという理由でより早く消滅させてしまっては、大きな損失である(エリカ部長さん)

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 15) 2021-11-17 00:04:33
賢者・導師コースのイマジネイター、ナノハ・T・アルエクスだよ♪

僕はまず自分の想いをぶつけるつもり。
・効果は信じるけど、多大な犠牲を必要な方法なのだと感じている。
・完全と言っても封印なら脅威は消えない。多大な犠牲を払って封印止まりなら代償が大き過ぎる。
・魔王の他にも脅威は存在する。犠牲前提の策に頼ってばかりじゃいつか詰むと思う。

それを言った後、封印の手段と言うか理論を聞いてみようと思う。
内容を聞いて、別の何か代替したり応用して犠牲を出さずに封印するような方法を検討したいかな。
犠牲なしに封印出来るのなら、それが一番だかね。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 16) 2021-11-17 21:41:11
まとめありがとう。だいぶ進んじゃってるわねね。
『怪しい理由を突き付ける』方向性ね、了解した和。

>質問事項
私も儀式の具体的な方法を聞いていく方向で考えてたけど
面と向かって『怪しい』『信用できない』といったネガティブな意志は出さずにいこうと思うわ。
面と向かって言われて、真実を話すような人なら隠したりしないでしょうし、隠してるなら印象が悪くなるだけでしょうし。

具体的なところがわかれば、こちらも更に協力できるはず。
言えないのなら言えない理由を…とロジカルに外彫りを埋めていこうかなと

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 17) 2021-11-17 22:26:50
ちょっと本筋とは違うけど、俺は「学園の掌握」って部分突っ込んでいきたいなと思う。
ただ、これは情報を引き出すというより…疑問をより強める程度っていうか………ほぼ難癖つけにいくようなもんだけどね

・完全封印という現状完璧かつ具体的な方法がありながら、なぜ協力体制ではなくわざわざヘイトが集まるような対立態勢をとったか
・学園という存在は決して小さいものではない、いろんな意味で(現に悲しいかな問題児が出てる) その「信頼できない」ものを抱え込むのはそれなりのリスクが伴うはず
→アークライトの中ではなく、外部からの提案があったのでは?
→その外部は信頼できる者か?(極端な話、魔王勢の息がかかった人物では?)

……っていう俺なりの考え
これはある程度疑問が揃った時に、ダメ押しで言えたらなと
ただ俺はアークライトがそういう連中と繋がってるとか、そういう風には思ってないよ。そしてただ利用されてる被害者である、とも思ってない。
そこは言っておくね。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 18) 2021-11-17 22:32:33
まーでも、普通に論破されそうではあるんだよねぇ!!
(危険な方法だからこそ自分達がやるべきだ、とかとか)

俺こんなこと思ってるんだなって片隅にでもおいてくれれば。
流石に実際に対面するときは、もうちょっとオブラートに包むって。
フィリンさんも言う通り、あんまネガティブな姿勢でいると「話にならない」って思われちゃいそうだし

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2021-11-17 23:02:39
だいぶ意見がたくさんになってきましたね!

試みとして、皆さんのご意見を、敢えて、当初に議題として提案した「完全封印」を補強する形で関連付けてみました。

その結果、皆さんが現状の考え方をプランに書いて下されば、
かなり強力に、完全封印について真偽を問い、よりよい方法を模索する流れとしてまとまりそうな予感がします!

具体的に言うと、以下の通りです。

※例によって、決定とかでは全くないので、「ちょっと無理筋じゃない?」などご指摘あれば助かりますし、あくまで皆さんのプランの参考になればと思って書いております。


・議題(ターゲットとなる話題)
アークライトの目指す、魔王の完全封印

・具体的に怪しい理由
魔王を2000年間封印するのに9勇者と7選代表が必要としたはずだが、本当に複数の霊玉で足りるのか?(パーシアさん)
現状完璧かつ具体的なこの方法がありながら、なぜ協力体制ではなくわざわざヘイトが集まるような対立態勢をとったか(シキアさん)

・直接質問
今回の完全封印儀式の話はどこから来たのか、また、信用できるのか?(エリカ部長さん)
(関連して)学園との対立そして掌握は外部からの提案があったのでは?それは信頼できる者か?(シキアさん)
封印の手段や理論を具体的に確認。代替や応用による犠牲防止を検討(ナノハさん、フィリンさん)
具体的に分かれば協力を検討。言えないなら、言えない理由(フィリンさん)

・事前調査
そも魔王とはどういう存在か。過去の魔王事変は何故発生し、何が起きたのか?(エリカ部長さん)
過去の魔王封印の詳しい状況。当時検討された他の策、現在検討・研究されている策や可能性。(タスク)
上記について校長、メフィスト様、ハイド氏への聞き込み(タスク)
魔王軍と思われる存在について既知(過去エピ振り返り)・未知(噂レベルでも)両面から洗い出す
→(ウィッシュ案件)蟲の事件から、テイそしてシメールの存在に行きつかないか?(タスク)

・学園代表としての考えを表明
完全と言っても封印なら脅威は消えない。多大な犠牲を払って封印止まりなら代償が大き過ぎる。
魔王の他にも脅威は存在する。犠牲前提の策に頼ってばかりじゃいつか詰むと思う。(ナノハさん)
世界の為に尽くしたい、愛する人々を守りたいという熱い思いがある人たちを
短命だからという理由でより早く消滅させてしまっては、大きな損失である(エリカ部長さん)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2021-11-17 23:12:13
以上の流れの中で、タスクが何ができるか、と考えたときに、
皆さんのご意見の中で、補足や補強出来たらいいな、と思うものについて
色々と下調べすることを思いつきました。

そんなわけで、おそらく出発前の調査や交渉に多くの字数を割くことに
なりそうなので、実際の交渉、質疑、意見表明については、皆さんにお願いしたいと思います。

皆さん、僕が普段から尊敬する論者さんや軍師さんやカリスマさんばかりなので、頼りにしてます!
何だかとんでもない方向に向かって、悲しいくらい必死に走り続けるアークライトさんたちに、ガツンとかましてやりましょう!

<タスクがやること>(あくまで予定です)
過去の魔王封印の詳しい状況。当時検討された他の策、現在検討・研究されている策や可能性。
上記について校長、メフィスト様、ハイド氏への聞き込み
魔王軍と思われる存在について既知(過去エピ振り返り)・未知(噂レベルでも)両面から洗い出す
→(ウィッシュ案件)蟲の事件から、テイそしてシメールの存在に行きつかないか?

NPCへの聞き込みは、どこまで描写されるかは未知数ですね。
空振りに終わったらごめんなさい。

さ!
いよいよ明日いっぱいですね!
最後まで、ベストを尽くしましょう!!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2021-11-17 23:40:49
ああ・・・シキアさんの(アイコン)の笑顔が眩しすぎる・・・
さすがカリスマ・・・さすがスタア・・・

え~、ごほん(赤面しつつ気を取り直して)

ほぼウィッシュ頼みの情報収集に対して、アクションプランには
アークライトの完全封印に議論が及んだら、それを深堀りし、
「具体的に怪しい理由」「直接質問」の点に上げた皆さんのご意見を
発言しやすい流れや空気をつくるような、そんなプラン案を書いてみましたよ。

「仲間を促す」「目線で励ます」「力強くアイコンタクト」など、
控えめに言っても普段はおしゃべりな僕にしては珍しいプランになっていて、
書いてて楽しかったです(笑)

明日の出発までには、調査部分も出来るだけ充実させますし、
皆さんからのご意見次第で、出来るだけ軌道修正も対応できればと思っています。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 22) 2021-11-18 18:54:10
まとめありがとう、タスク。
私の方も空気が悪くなった時のフォローは入れてみたけど、追及メインで字数あまり裂けなかったし、何人かいた方がいいかもしれないわね

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2021-11-18 19:36:27
ありがとうございます。
フィリンさんが追及メインでぐいぐい真相に迫ってくれるなら、
たいへん心強いですね!

そうですね~、空気が悪くなることについては、実はあんまり心配してなくって。
コトがコトだけに、当然白熱しますして空気も悪くなるだろうけど、
皆さん、ここにはイイコト書いてくれているので、上手くかみ合えば、
最終的には何らかのいい方向性が見え、そうなれば空気も良くなるんじゃないかと。

楽観的かもしれませんが、今のところそう思います。