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教える側に回ってみよう


ストーリー Story

 魔法学園フトゥールム・スクエアの運動場で、ケンタウロスの女の子と動く若木が駆けっこをしていた。

「負けないんだもん!」
「ん、負けない」
 ぴゅーっと2人で走っている。
 ケンタウロスの女の子【ツキ】も、動く若木である【フォレストボーイ】も楽しそうだ。
 運動場をぐるーっと一周走り、先にゴールしたのはツキ。
「勝った」
「負けちゃったんだもん」
 少し遅れてゴールするフォレストボーイ。
「次、なにする?」
「植物園に行くもん」
 走ったばかりだというのに、元気よく植物園に2人は向かった。

「大きく大きく大きくなーれだもん」
「大きくなーれ」
 温室に植えた枝豆に念じながら水をあげる2人。
 時々、踊ったりしている。
 少し前、学園生達と関わったことがあったのだが、そこで枝豆を元気にしてあげるための世話の仕方を教わったので、実践していたのだ。
「今日も元気だもん」
 芽を出して伸びた枝豆は、枝葉がつやつやしている。
 フォレストボーイの魔力の影響か、応援すると植物は、ちょっとだけ元気になるのだ。
 枝豆の世話を終えた2人は、次の場所にテクテク歩いていく。
 道中、学園生と出会うと――
「こんにちはだもん!」
「こんにちは」
 2人は挨拶していった。
 ここ最近、色々な学園生に会う度に挨拶しているので顔を覚えられ、馴染んできている。
 魔物であるケンタウロスの女の子と動く若木という珍妙なコンビに、最初は戸惑っていた学園生達であったが、段々と慣れてきていた。
 それはツキとフォレストボーイが人懐っこいことも理由だ。
 そうなれたのは、2人が学園生達に優しく構って貰えたことが大きい。
 子供は特に、周囲の反応に影響を受けるものなのだ。
 そんな2人が歩いて辿り着いた先は、霊樹のある場所だった。
「ただいまだもん!」
「おじゃまします」
 2人の呼び掛けに、大きな霊樹はざわざわと枝葉を揺らし、まだまだ小さな霊樹はふるふると枝葉を揺らす。
「今日はツキと駆けっこしたんだもん」
「ん、勝った」
 ツキとフォレストボーイの2人は、大きな霊樹と小さな霊樹に話し掛ける。
 それが2人の日課だ。
 2人の話に相槌を打つように、ときおり霊樹は枝葉を揺らす。
 そうして話をしていると、大きな霊樹の近くで、ぼんやりと光る玉があるように感じる。
(じぃちゃん)
 光る玉を、フォレストボーイは見上げる。
 それは光る玉が、フォレストボーイの先代とも言えるツリーフォレストマンの魂だからだ。
 少し前、とある学園生が、聞いた者のかしこさを一時的に上げてくれる竜爪笛を霊樹の前で奏でてくれた。
 その音色に呼応するように、霊樹の近くに光る玉が浮かび上がり、竜爪笛の音色で一時的にかしこさが上がり、それによる閃きを得たフォレストボーイは、光る玉がツリーフォレストマンの魂だと気が付いた。
 それ以来、フォレストボーイは強くなろうと頑張っている。

「じぃちゃんを安心させるんだもん!」

 学園の守護者であったツリーフォレストマンのあとを継げるよう、学園や学園生達を守れるようになりたいのだ。
 だから一生懸命、駆けっこをしたり枝豆の世話をしたり、他にも学園生の誰かが困っていれば助けられるよう、力を付けられるよう努力している。
 そんなフォレストボーイに、ツリーフォレストマンの魂は、何も応えない。
 なぜなら魂でしかない今のツリーフォレストマンは、意識も何も無く、ただそこに居るだけの物でしかないからだ。
 異世界人であるメフィストが言うには、ツリーフォレストマンの魔力を引き継いだフォレストボーイがいるから、辛うじて留まっているだけらしい。
 それを聞いてしょんぼりするフォレストボーイに、なにやらメフィストは考えがあるようだったが、まだ今は動きは無い。
 けれどフォレストボーイは落ち込むことなく、今日も今日とて、ツキと一緒に遊びつつ鍛えていた。
 そこに、【シトリ・イエライ】が声を掛けた。
「頑張っているようですね」
「こんにちはだもん!」
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
 元気の好い2人の挨拶に、シトリは微笑みながら応える。
「今日も、走り込みをしていたようですね」
「もっともっと走るもん。いっぱい動けるようになるんだもん」
「成果は出ていると思いますよ。それに楽しんでいるみたいですね」
「楽しいんだもん!」
「ん、走るの、楽しい」
「ツキと一緒だから、1人より楽しいんだもん!」
「うん、楽しい」
「一緒に頑張れるのは、良いことですね」
 微笑みながら頷くシトリ。
 かつて孤高の研鑚に人生を費やし、けれど今は誰かと関わることで、より多くの物を得たシトリは、子供達にも自分が得た物を分けてあげたくて提案した。
「一緒に頑張るなら、もっと多くの人達と関わると良いと思います。だから、学園生達に教えて貰いませんか?」
「みんなと一緒に頑張るもん?」
「おにーちゃんとおねーちゃん達と遊ぶの?」
 期待するように聞き返す子供2人に、シトリは頷いた。
「ええ。それにこれは学園生達にとっても、意味のあることです。教えることで、得られる物もありますからね」
 教師であるシトリは、実感を込めて言った。
「課題として、学園生達に出しておきましょう。ツキさんも、一緒に参加しますか?」
「一緒にする。だから、おかあさんに、言ってくる」

 そう言ってツキは、フォレストボーイと共に、学園近くでテントを敷いている自分の群れに戻り事情を説明した。

「一緒に、ダメ?」
「いや、構わん。折角だから、他の子達とも一緒に行くと良い。それと――」
 ツキの母親であり、百を超えるケンタウロスの群れの首領である【アサ】は、自分と同じ戦士職の大人と視線を合わせた後に続ける。
「私達も参加させて貰おう。学べるものがあれば学びたいし、可能なら戦闘訓練もしたい。まだ借りは返せてないから、その時までに練度を上げておきたいからな」
 いま学園の近くに住んでいるケンタウロス達は、学園生達から受けた恩を返すため、二度までは共闘をすると約束している。
 それを確かな物にするために、事前に予行練習をしておこうというのだ。
「おかあさんも、一緒?」
「ああ」
 アサの応えに、笑顔になるツキ。
「好かったんだもん!」
「うん。よかった」
 喜ぶフォレストボーイとツキに、アサは微笑ましげに目を細めるのだった。

 それから数日後、ひとつの課題が出されました。
 内容は、ケンタウロスの子供達やフォレストボーイ、そして大人のケンタウロス達に、教師役として教えてあげる事です。
 普段は教わる側の皆さんですが、今回は教える側に回ってください。
 一体どんなことを教えてあげますか?


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-11-29

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-12-09

登場人物 7/8 Characters
《光と駆ける天狐》シオン・ミカグラ
 ルネサンス Lv14 / 教祖・聖職 Rank 1
「先輩方、ご指導よろしくお願いしますっ」 真面目で素直な印象の少女。 フェネックのルネサンスで、耳が特徴的。 学園生の中では非常に珍しく、得意武器は銃。 知らない事があれば彼女に訊くのが早いというくらい、取り扱いと知識に長けている。 扱いを知らない生徒も多い中で、その力を正しく使わなくてはならないことを、彼女は誰よりも理解している。 シオン自身の過去に基因しているが、詳細は学園長や一部の教員しか知らないことである。 趣味と特技は料理。 なのだが、実は食べるほうが好きで、かなりの大食い。 普段は常識的な量(それでも大盛り)で済ませているが、際限なく食べられる状況になれば、皿の塔が積み上がる。 他の学園生は、基本的に『○○先輩』など、先輩呼び。 勇者の先輩として、尊敬しているらしい。 同期生に対しては基本『さん』付け。  
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《真心はその先に》マーニー・ジム
 リバイバル Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
マーニー・ジムよ。 普通のおばあちゃんとして、孫に看取られて静かに逝ったはずなんだけど…なんの因果か、リバイバルとして蘇ったの。 何故か学生の時の姿だし。 実は、人を探していてね。 もし危ないことをしていたら、止めなければならないの。 生きてる間は諦めてたんだけど…せっかく蘇ったのだから、また探してみるつもりよ。 それに、もうひとつ夢があるの。 私の青春、生涯をかけた行政学のことを、先生として、みんなに伝えること。 これも、生前は叶える前に家庭持っちゃったけど、蘇ったいま、改めて全力で目指してみるわ。 ※マーニーの思い出※ 「僕と一緒に来てくれませんか?」 地方自治の授業の一環でガンダ村に視察に行ったとき、そこの新規採用職員であったリスク・ジムからかけられた言葉だ。 この時点で、その言葉に深い意味はなく、そのときは、農地の手続きの案内で農家を回る手伝いといった用件だった。 「よろしくお願いします。」 これ以降、私たちの間では、このやり取りが幾度となく繰り返されることとなる。 その後、例のやり取りを経て婚約に至る。 しかし、幸せの日々は長くは続かない。 結婚式の前夜、リスクは出奔。著作「事務の危機管理」での訴えが理解されない現状に絶望したとのことだが… 「現状の事務には限界がある。同じことの繰り返しじゃ、世界は滅ぶよ」 結婚前夜の非道な仕打ちよりも、消息を絶つほど思い詰めた彼の支えになれなかったことを今も後悔している。 ※消滅キー※(PL情報) リスク及びリョウに感謝を伝えること 片方に伝えると存在が半分消える(薄くなる) メメ・メメル校長はこのことを把握しているようで、これを逆手にとって消滅を遠ざけてくれたことがある。 (「宿り木の下に唇を盗んで」(桂木京介 GM)参照)
《枝豆軍人》オルタネイト・グルタメート
 リバイバル Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
■性別■ えだまめ(不明) ■容姿■ 見た目:小柄で中性的 髪:緑のショートヘア 目:深緑色 服:生前の名残で軍服を好む。 あとなぜが眼帯をしてる。 ※眼帯に深い理由はない。 ■性格■ 元気(アホの子) 意気揚揚と突撃するが、結構ビビりなのでびっくりしていることもしばしば。 ■趣味■ 枝豆布教 ■好き■ 枝豆(愛してる) ■苦手■ 辛いもの(枝豆が絡む場合は頑張る) ■サンプルセリフ■ 「ふはっはー!自分は、オルタネイト・グルタメートであります。」 「世界の半分を枝豆に染めるであります!」 「枝豆を食べるであります!おいしいのであります!!怖くないのであります!」 「これでも軍人さんでありますよ。ビビりじゃないであります!」 「食べないで欲しいでありますー!!自分は食べ物ではないであります。」
《虎児虎穴の追跡者》シャノン・ライキューム
 エリアル Lv11 / 教祖・聖職 Rank 1
エルフタイプのエリアル。 性格は控え目で、あまり声を荒げたりすることはない。 胸囲も控え目だが、華奢で儚げな外見のせいか、人目を惹きやすい。 本人は目立つことを嫌うので、服装は質素で地味なものを好む。 身長は160センチほど。 学園に来る前は、叡智を司る神の神殿で神職見習いをしていた。 叡智神の花嫁と言われる位に、叡智神の加護を受けていると言われていたが、何故か、 「その白磁の肌を打って、朱く染めたい」だの、 「汚物を見るような目で罵って下さい!」だのと言われたり、 孤児院の子供達から、流れるようなジェットストリームスカートめくりをされたりと、結構散々な目に遭っている。 最近では、叡智神ではなく「えぃち」ななにかに魅入られたのではと疑い始めたのは秘密。 学園に腹違いの妹が居るらしい。
《ココの大好きな人》アンリ・ミラーヴ
 ルネサンス Lv17 / 教祖・聖職 Rank 1
純種が馬のルネサンス。馬の耳と尻尾を持つ。 身長175cm。体重56kg。 16歳。 性格は温厚。 あまり表情を変えず寡黙。 喋る際は、言葉に短く間を置きながら発していく。 少しのんびりした性格と、言葉を選びながら喋るため。 思考や文章は比較的普通に言葉を紡ぐ。 表現が下手なだけで、年相応に感情は豊か。 好奇心も強く、珍しいものを見つけては、つぶらな瞳を輝かせながら眺めている。 群れで暮らす馬の遺伝により、少し寂しがり屋な面もある。 やや天然で、草原出身の世間知らずも合わさって時折、突拍子の無い発言をする。 好きな食べ物はニンジン。 食べていると美味しそうに目を細めて表情を和らげる。 趣味はランニング。運動自体を好む。 武術だけは、傷付ける行為を好まないため苦手。 入学の目的は、生者を癒し死者を慰める力を身に着ける事。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」

解説 Explan

●目的

教師役として、色々と教える。

●方法

大きく分けて、以下のふたつの方法があります。

1 自分が得意なことを教える。

自分が専攻している学科の内容を教えたり、その他、PCが教えられることを教師役として教えて下さい。

どのような内容にするかは自由です。なんでもオッケーです。

2 ケンタウロス達と共闘して戦う訓練をする。

ケンタウロスを指揮して戦う予行練習をして下さい。

予行練習には、学園生NPCが協力してくれます。

ケンタウロス達を指揮し、どう協力して戦うのか? 自由に書き込み下さい。

●NPC

フォレストボーイ

学園の守護者だったツリーフォレストマンの後継者。

まだ子供なので発展途上。PC達に対する好感度は、大。

ツキ

ケンタウロスの女の子。フォレストボーイの友達。

フォレストボーイと一緒に学園生達と関わっているので、好感度は、中。

ケンタウロスの子供達×10

5歳から10歳の子供達。

ツキのように学園生達と関わってないので、好感度は、中立。

アサ

ケンタウロス槍の氏族の長。強い。

学園生達に恩義を感じており、ツキも構って貰っていたので、好感度は、小。

ケンタウロスの戦士×20

槍を使った戦闘が得意。

学園生達に恩義を感じているが、関わりは少ないので、好感度は、中立。

モブ学園生達

模擬戦に協力してくれる学園生達です。

プラン内容によって、数の増減があります。

PC達の指示に従ってくれます。

以上です。


作者コメント Comment
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

今回は、偶には教わるのではなく、教える側に回ってみませんか? というエピソードになっています。

どうな風に教えるのか? プラン、楽しみにしております。

それでは、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。


個人成績表 Report
シオン・ミカグラ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:156 = 65全体 + 91個別
獲得報酬:4800 = 2000全体 + 2800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
私はケンタウロスさん達と戦闘訓練をします

私達とは色々違いますし、戦い方の押し付けにならないように戦闘スタイルや集団での戦い方も予め聞いてそれを汲みつつより良い連携を模索したいです

っと、それでですね、私からケンタウロスさん達に提案したい戦法はズバリ騎馬戦術です!
ケンタウロスさん達は下半身が四足ですし、乗ったり乗せたりという戦い方をしたことはないはず
ので、勇者を乗せて機動力で攻める戦法を進言してみます

受け入れて貰える場合は、遠距離で機先を制してからケンタウロスさんに突破してもらうという戦い方を試してみます
突進は避けられやすいですが、これなら敵を足止めしてより直撃させやすくなるかもしれません

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
戦闘訓練実施

ケンタウロスの皆さんは槍による突撃攻撃を得意とすると思うので
それを磨き上げることを勧める

年長者や経験豊富な人が、若者や不慣れな人にコツや注意点を教え
全体の能力を底上げすることで大幅な戦力向上が見込めるはず

また集団で一気に突撃する事で比類なき突破能力を発揮する必殺技になると思うけれど
多用すれば敵に学習されたり、対策を練られたりする事が予想される為
実戦での多用は避け、ここぞという時にのみ使用する切り札・奥の手とし
さらにそれを最大効果で発揮できるよう
隠密偵察、指令伝達・罠や防御用の要害(柵・バリケード・塹壕など)の設置部隊
死傷者の搬送・救護、補給や食事部隊なども養成し連携協力する事を提案



マーニー・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
これは、教職志望な私としては喉から手が出るほど願っていた大大大チャーンス!
…こほん。少々取り乱してしまったけれど、とにかく頑張るわ。

専門の行政学を教える
専門的な講義ではなく…
そもそも法律や行政は、色んな人同士が助け合うために生まれ
発達していったもの
「違いを超えた協力」を教える目的で授業を展開する

まず人間の行政、法律のあらましを簡潔に伝え
氏族ではどうですかと逆質問して返ってくる答えを傾聴し
似ている点、違う点、違うけど合わせられるような点を
先生生徒の垣根なく活発に議論しあう

法律や決まりは
困った時に誰でも同じように解決出来るように作られた便利なもの
槍の氏族なら
強敵に出会ったら突進隊形!というようにね

オルタネイト・グルタメート 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
「ふはっはー!食料生産もとい、枝豆生産なら任せるであります!」

教える内容:
食料について
・食料難の恐ろしさ
・枝豆をどう育てるのか
・育てた枝豆をどのように活用するか

行動:
食糧難の怖さと食料調達の大切さを熱く語る
最終的には、枝豆のすばらしさを語ることになる
枝豆は、茹でてよし、焼いてよし、煮詰めてよし
様々な調理法で食べることができるため、毎日食べても問題ない素晴らしい食べ物である
だから、どんな人でも枝豆を愛し食する必要がある

シャノン・ライキューム 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
子ども達やフォレストボーイに、協力することの大事さとメリットを伝えたいです

◆避難訓練的に
本で読んだ知識等を頼りに、火事になったり大水の時にどうするか等を簡単に話して、その後、実際にやってみましょう

まず、普段から燃えやすいものの側では火は使わず、使った火はちゃんと消すこと
火事になりそうなら、小さな火なら水や砂をかけて消す
無理なら逃げて、大人の人に助けて貰う
逃げるときには、ハンカチや服の裾で口と鼻を覆って、煙を吸わないように

大水の時は、少しでも高いところに逃げる
雨が止んでも、別のところで降った雨で大水になったり、崖が崩れたりし易いから気を抜かない

怪我をして動けない仲間は、協力して運んであげる

アンリ・ミラーヴ 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
ケンタウロスの子供達に、学園と生徒の様子を紹介する。
俺は皆の前に立ち、名前を言った後、俺が馬のルネサンスで、皆のような馬の脚が無いけど、変身できるんだ、と祖流還りⅡで馬の姿になり、子供達の周りをパカパカ歩いて回る。
そのまま話を続ける。
学園にいる各種族を説明し、様々な種族の生徒がいて、生徒は全員、勇者を目指す仲間なんだと話す。
勇者のイメージを子供達に質問。
全部の返事を聞いて、全部正解、でももっと色んな人がいると応える。
人の姿に戻り、花残の斧・改を振って花びらを舞い散らせる。
戦うだけでなく、皆を楽しませることもできる。それが勇者なんだ。
生徒は色んな事を知ってる。困ったら相談してね。と言ってお開き。

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
似た行動の仲間と相乗り大歓迎

1.群れの大人向け戦闘訓練
戦闘訓練する仲間と連携
【草原にて相争う】の経験を踏まえ
槍の氏族突進隊形の弱点克服と強みの強化に取り組む
多くの生徒に【信用】で協力を依頼し大規模演習を敢行

2.ちびっこ戦闘訓練(鬼ごっこ)
協力生徒に手助けを頼み
学園生側が逃げて、子ども達がバラバラに動いても捕まらない、
工夫や協力したら捕まえられる、という絶妙なバランスを演出し、
協力し合うことの大切さを伝えたい
また、逆に学園生側が鬼になり
敵襲からの避難を楽しく練習させ
仲間の避難訓練とも関連づける
【子供親和】活用

1で突進に向かない地形(弱点克服用)
2のアスレチック的な地形を事前に【設計】

アドリブA

リザルト Result

 ケンタウロス達への授業開始前、【マーニー・ジム】は【シトリ・イエライ】に自身の夢を宣言していた。
「教職が私の夢なんです」
「なるほど。だから、教職への適性判定を授業の結果から見て欲しいと」
「はい。頼めますか?」
「ええ、もちろんです」

 マーニーがいつも以上に意気込む中、皆で授業を行う。

「皆、初めまして」
 植物園の開けた場所に集まったケンタウロスの子供達を前に、【アンリ・ミラーヴ】が自己紹介する。
 注目して貰えるよう、神秘的なオーラを纏いながら口を開く。
「俺はアンリ・ミラーヴ。学園の生徒だよ。少しだけ、皆とお話をさせてね」
 これに子供達は、人見知りするように黙っていたが、一緒に参加している【フォレストボーイ】と【ツキ】が声を上げる。
「一緒にお話するもん」
「ん、する」
 2人が親しげにアンリに返したこともあり、子供達の警戒心が薄れる。
 恐る恐る、そして好奇心も浮かべ見詰めてくる子供達に、アンリは笑顔で応えながら言った。
「俺は馬のルネサンスなんだ。皆のような馬の脚が無いけど、変身できるんだ」
 そう言って、祖流還りで馬の姿になると、子供達の周囲をパカパカ歩いて回る。
「ツキとお揃いだもん」
「ん、おそろい」
 フォレストボーイとツキがアンリの後を連いて回るようにして歩き、他の子達もつられて歩く。
 場が温まって来た所で、アンリは元の姿に戻ると続けて説明する。
「学園には、俺みたいなルネサンスも居るし、他の種族も居るんだ」
「なんで、いるの?」
 訪ねて来た子供に、アンリは応える。
「学園の生徒になるためだよ。生徒は全員、勇者を目指す仲間なんだ」
 話を続けていると、好奇心にかられた子供達が質問してくる。
「はねの生えたひともいるの?」
「みみ、とがってる?」
 色々な種族が居るのか訊かれ応える。
「全部正解、でももっと色んな人がいるんだ」
 子供達から感嘆するような声が上がる。それと同時に――
「そんなにいて、けんかしないの?」
 不安そうに訊く子供達。

 これにマーニーが応えた。

「喧嘩をしないで済むように、みんなで決まりごとをしてるの」
「きまりごと?」
「色々な人達が居て、みんな違うわよね」
「うん」
「だから、違う人達同士でも協力できるよう、約束をするの」
 マーニーは専門の行政学を、そのままでは難しいので噛み砕いて簡潔に伝えた。
「大体のことは決まりで解決できる状態にしておけば、本当に未知のことに出会ったときに頭と心の労力を総動員できるの。それが法律や決まりの本当の力」
 一生懸命に聞く子供達に、マーニーは続ける。
「自分と違う存在に対して、自分たちの決まりに縛られて仲良くしないのは本末転倒よ。未知のことにこそ本当に自分たちの頭と心を総動員して、逃げるか、防ぐか、乗り越えるか、手を取り合えるか決める。それが本当に大事なこと」
 難しそうな顔をする子供達に、マーニーは逆に尋ねた。
「氏族ではどうですか?」
「みんなで、がんばる」
「いっしょに、するの」
 子供達の応えを聞いて、マーニーは返した。
「法律や決まりは、困った時に誰でも同じように解決出来るように作られた便利なものなの。槍の氏族なら、強敵に出会ったら突進隊形! というようにね」
「とっしん」
「いっぱい走るー」
 分かり易い話になって、ぱぁっと顔を輝かせる子供達。
 今にも走り出しそうになっていたので――
「あとで、みんなで鬼ごっこしよう」
 マーニーの話を引き継ぐようにして、【タスク・ジム】が言った。
 これに子供達から歓声が上がる。
 盛り上がる子供達を、さらに喜ばせようと、アンリが再び授業に加わる。
「皆、見ててくれるかな」
 そう言って、持って来ていた花残の斧・改を振って花びらを舞い散らせる。
「きれいー」
「すごいねー」
 目を輝かせる子供達。
 今のアンリの姿は、花残の斧・改を手に、シルバーファーコートを羽織り、羽つきブーツを履いている。
(退屈させないか不安だったけど、好かった)
 子供達は舞い散る花びらを捕まえようとしながら、笑顔が浮かぶ。
 喜んでくれている子供達に向け、アンリは言った。
「戦うだけでなく、皆を楽しませることもできる。それが勇者なんだ。生徒は色んな事を知ってる。困ったら相談してね」
「はーい!」
 場を盛り上げたアンリは、次の授業の橋渡しをしてくれる。
「俺の授業は、これで終わりだよ。次は、食べ物を作る授業だよ」
 アンリが巧く繋げてくれたので、【オルタネイト・グルタメート】に自然と皆の注目が集まる。そこに――
「いそふらぼんじゅーる!」
 オルタネイトは元気よく挨拶。
 目をパチパチさせる子供達に呼び掛ける。
「一緒に挨拶するであります! いそふらぼんじゅーる!」
「ぼんじゅーるだもん!」
「ぼんじゅーる」
 フォレストボーイとツキが最初に応え、他の子供達も元気に挨拶。
「いそふらぼんじゅーる!」
「いそふらぼんじゅーる!」
 盛り上がった所で畑に案内する。
(ふはっはー! 食料生産もとい、枝豆生産なら任せるであります!)
「皆は枝豆は好きでありますか?」
「すき」
「えだまめ?」
 食べた事のあるツキは笑顔で、食べた事のない子は不思議そうに聞き返す。なので――
「食べてみるであります!」
 枝豆を振る舞う。
 美味しいので大喜びな子供達。
 興味を惹いた所で授業をしていく。
「食べ物が無くなると困るのであります」
 食糧難の怖さと食料調達の大切さを熱く語っていく。
 それは想像ではなく実感が籠っている。
 いつかどこかで。
 オルタネイトは忘れてしまっているけれど、それは魂の奥底に刻まれた想い。
 空腹で悲しむ者を減らし、皆を笑顔にするために。
 食料を安定させることで、争いを減らすために。
 それはそれとして、枝豆愛は爆発している。
「枝豆は、茹でてよし、焼いてよし、煮詰めてよし。様々な調理法で食べることができる、毎日食べても問題ない素晴らしい食べ物なのであります」
 力強く宣言した。
「だから、どんな人でも枝豆を愛し食する必要があるのであります!」
「わかったー!」
「えだまめすきー!」
 オルタネイトと一緒に盛り上がる子供達。
「では枝豆を育てていくであります!」
「はーい!」
 オルタネイトと一緒に畑仕事をする子供達。
 大人達も興味があるのか熱心に授業を受けていた。

 枝豆の苗を植え終ると、植物園から運動場に移る。

「それじゃ、みんなで鬼ごっこしよう」
 タスクの呼び掛けに、子供達は盛り上がる。
「捕まえちゃうんだもん」
「ん、おにになる」
「おいかけるー」
 今か今かと待っている子供達。
 タスクは、くすりと小さく笑みを浮かべると、場の用意をしてくれていた生徒達に礼を言う。
「協力してくれてありがとうございます」
 課題に参加していない生徒達も手伝ってくれ、アスレチック的な地形を作ってくれている。
 その中には課題に参加している生徒もいた。
「気にしないで。わたしも使わせて貰うつもりだから」
 戦闘訓練を大人のケンタウロス達と行うつもりの【エリカ・エルオンタリエ】は応える。彼女だけでなく――
「運動場なら、気兼ねなく戦闘訓練できます」
「私も、あとで避難訓練をするつもりなので、使わせて貰いますね」
 課題に参加している【シオン・ミカグラ】と【シャノン・ライキューム】も応えた。
 植物園での授業が行われている間に用意してくれていたのだ。
 タスクは改めて礼を返すと、鬼ごっこをテーマにした訓練を開始する。
「それじゃ僕達は逃げるから、みんなで捕まえてみてね」
「はーい!」
 子供達が返事をし、鬼ごっこ開始。
「捕まえるんだもん!」
「ん、つかまえる」
 子供達は思い思いに学園生達を追い駆ける。
「こっちだよ」
「こっちであります!」
「捕まえに来てね」
 アンリとオルタネイト、そしてマーニーも参加する。
 単純な速さだけなら、子供とはいえケンタウロス達の方が速かったが、学園生達は地形を巧く使い捕まらない。
 自分達の方が速いのに捕まえられないので不思議に思う子供達に、タスクが助言するように教えていく。
「まっすぐ走るだけだと難しい地形もあるから、よく見て走ろうね。それと1人で追い駆けるんじゃなくて、みんなで協力してみよう」
 教えて貰ったように協力する子供達。
 その甲斐もあり学園生達を捕まえることが出来た。
「捕まえたもん!」
「つかまえたー!」
 達成感に笑顔を浮かべる子供達。
 盛り上がっている所で、次なる授業に移る。
「避難訓練も兼ねて、鬼ごっこを続けましょう」
 シャノンは子供達だけでなく、同行していた大人達も集めて言った。
「これから私達が鬼になります。捕まった人は、怪我をしたということになりますから、その場で待機してください」
 説明し、鬼ごっこ再開。
 子供達が逃げ回り、次々捕まえる学園生達。
 捕まえ終えたところで、シャノンは言った。
「次は、怪我をした人を運ぶ訓練をしましょう」
 シャノンは用意していた材料を使って、毛布を広げて両端を棒に固定した簡易担架を作ってみせる。
「怪我をした人を運ぶのに役立ちます。作ってみましょう」
 大人達が中心になって作っていく。作るのはそれだけでなく――
「持ち上げたりする時に、これは使えます」
 毛布の四隅をロープで固定して網のような物を作る。
「怪我をした人を、つり上げて助けることが出来ます」
 これには大人達が強い興味を示し、怪我人役の子供達を乗せて移動していった。
 救護訓練が終れば、次は災害訓練。
「火事や水害に遭った時も、訓練していると役に立ちます」
 本で読んだ知識等を頼りに、火事になったり大水の時の対処法を話し、実践も怠らない。
「まず、普段から燃えやすいものの側では火は使わず、使った火はちゃんと消すよう気を付けましょう」
 小さな金属の器に火を灯し、こちらは子供達に消火して貰う。
「水を掛けるもん」
「水がない時は、砂でも良いんですよ」
「すな?」
 シャノンの言葉に、きょろきょろと周囲を見渡したツキは、用意してあった砂山を見つける。
「あれ、使う」
「みんなで一緒に消すんだもん」
 子供達全員で協力して消していく。
(協力することの大切さを理解してくれてるみたいですね)
 シャノンは手応えを感じ、次は大人達に手伝って貰い、燃やした廃材をバケツリレーで消していく。
 その時、避難訓練も行う。
「逃げるときには、ハンカチや服の裾で口と鼻を覆って、煙を吸わないようにしましょうね」
「はーい!」
 実験も兼ねての授業に、子供達は好奇心が刺激されていく。
 それをさらに進めるように、シャノンは授業を続ける。
「次は、大水の話をしますね」
 子供達を集め、設置していた机の上にたらいを置き、その中に砂山を作り簡易なジオラマを設置し説明していく。
「大水の時は、少しでも高いところに逃げましょう。雨が止んでも、別のところで降った雨で大水になったり、崖が崩れたりし易いから気を抜かないようにしましょうね」
 タライにひっくり返したコップを置いて水を注ぎ、タライの底より高いコップの底が沈まない様子を見せてみたり、砂で山を作り、その上から如雨露で水を撒いて砂山が崩れる様子を子供達と一緒に観察していた。

 シャノンが子供達に授業をしてくれる間に、大人のケンタウロス達と戦闘訓練をする。

「みんなに協力して貰えるので、大規模演習の準備は整っています」
 基本的なカリキュラムを組んだタスクが皆に説明する。
「突進隊形の弱点克服や、強みの強化が出来れば良いと思っています」
「わたしも、そう思うわ」
 エリカが賛同するように続ける。
「皆さんは槍による突撃攻撃を得意とすると思うので、今まで以上に磨き上げるのはどうでしょうか?」
 エリカの提案に、長である【アサ】が応える。
「今まで以上に、か……具体的な方法があるのか?」
「全体の能力を底上げすることで、大幅な戦力向上が見込めるはずです」
 エリカはケンタウロスのことを考えながら、熱心に続ける。
「きっと今までもそうだと思いますけれど、年長者や経験豊富な人が、若者や不慣れな人にコツや注意点を教えてあげることが一番の近道です。教えるためのノウハウなら学園にありますから、それを活かして貰えば今まで以上に強くなれる筈です」
「教えるためのノウハウか……」
 興味を持ったアサに、マーニーとタスクが知識を披露する。
「ふむ、なるほど」
 使えると思ったのかツキは熱心に聞き、それに倣うように他のケンタウロス達も学んでいく。
 演習前なので一通り聞き終えるに留め、ツキが続けて言った。
「学ぶべき事があるようだ。他にも、何かないだろうか?」
「強みだけでなく、自分達の弱い所を知るべきです」
 エリカが応える。
「皆さんの槍突撃は、集団で一気に突撃する事で比類なき突破能力を発揮する必殺技だと思います。ですが多用すれば敵に学習されたり、対策を練られたりする事が予想されます」
「そうかもしれんが……では、どうすれば良いと思う?」
「実戦での多用は避け、ここぞという時にのみ使用する切り札にするべきです。それと――」
「他にもあるのか?」
「はい。切り札を最大効果で発揮できるよう、隠密偵察や指令伝達、他にも罠や防御用の要害を設置できる部隊を作ると良いと思います。それに加えて搬送や救護、補給や食事部隊なども養成して連携協力することが大事です」
「……」
 少し考え込んでからアサは応えた。
「それだけのことをするには、我らの部族だけでは足らんな」
「だから、わたし達がいるんです」
「協力しろ、ということか」
「はい。わたしは、そう思っています」
 真摯に返すエリカに、アサは苦笑する。
「少なくともこの場では、それは有効だな。分かった、そちらの言う通りに協力してみよう。他に、何か無いか?」
 これにシオンが返した。
「私からケンタウロスさん達に提案したい戦法があります!」
「戦法?」
「はい。それはズバリ騎馬戦術です!」
 シオンは一気に提案する。
「ケンタウロスさん達は下半身が四足ですし、乗ったり乗せたりという戦い方をしたことはないはずです。ですので、勇者を乗せて機動力で攻める戦法は有効だと思うんです!」
「……」
 思わず無言になるアサ達に、勢いのままシオンは続ける。
「先日、あの蟲食いゴブリンを協力して退けましたが、きっとまだもっと成長できるはず! 勇者は力を合わせて強くなるんです! ……って、教科書の勇者さんが言ってました……たはは」
「……」
 無言のまま、何故か微妙な表情になるケンタウロス達。
 気付いたシオンは慌てて言った。
「あっ! でもでも、人を乗せるのはちょっとってことであればご無理はなさらず!」
「無理、というわけではないのだが……」
 アサが少し言い辛そうにした後、説明した。
「我ら、特に女にとって、背中に乗ることを許すのは求婚を許すことでな」
「……え?」
「ありていに言えば、子を作ることを許すということだ」
「……ぁ、あああっ!」
 理解したシオンが顔を真っ赤にする。
「す、すみません! 私知らなくて――」
「いや、謝らなくても良い」
 アサは落ち着かせるように言った。
「あくまでも我らの中での話だ。異なる種では違うことは理解している。それに戦法として私も興味がある、試してみよう。ただ――」
「なんでしょう?」
「鞍を用意してくれ。無ければ安定して乗るのは難しいだろうからな。それに……素肌で乗せるのはさすがにな……その、死に別れたとはいえ夫が居る身なのでな」
「は、はい!」
 顔を赤くしながら、鞍を探してくるシオンだった。

 そして準備は整い模擬戦開始。
 思った以上の生徒が参戦する大規模な物になる。
 課題に参加した生徒達はケンタウロス側に付き、共に戦う。
「一気に攻め込まれないよう、側面から牽制していきましょう」
 エリカは他の仲間と同じように、軍師のように指示するのではなく共に演習をする。
 演習場の僅かな風の動きなどから相手の動きを察知していち早く動き、同じように自然の中から動きの兆しを感じ取りながらケンタウロス達も動いていく。
 ケンタウロス達と学園生の混合組の方が、数は少なかったが優勢になる。
 その中で特に目覚ましい動きをしているのは、アサの背に乗って射撃をするシオン。
 遠距離で機先を制したところで――
「一気に踏み込むぞ」
「ほぇっ!? う、わはぁーーーーーーっ!!?」
 風を切り急加速。
 シオンは速さに目を回しそうになりながらも援護射撃をし、相手の足が止まった所で槍突撃で突進。
 対戦相手の中枢を粉砕した。
 その甲斐あり、演習はケンタウロスと学園生の合同組の圧勝。
 勝負が終わり、アサの背から降りるシオン。
「す、すっごく速いんですね……ケンタウロスって……うぷ」
「戦闘訓練も大事だが、酔わない訓練も必要そうだな」
「あはは……カッコつけた手前、面目もないです……」
 アサと話していると、ツキ達が集まって来た。
「おかあさん、つよかった」
「おねーちゃんも、すごいねー」
 シオンを褒めるように子供達は集まって来ると、自分達も速く走れると周囲を駆けまわる。
「わぁっ! ふふ、元気いっぱいですね!」
 笑顔で応えるシオンだった。

 ケンタウロスへの授業が好評に終わった後、シトリの元に訪れたマーニーは総評を得る。
 教職としての適性は高いので、あとは誰に対して行うか意識すると良いとのことだった。
 その後、タスクが来て頼んできた。
「校長先生に魔王打倒の考え方をまとめたレポートを提出します。おばあちゃま、手伝ってくれる?」
 これにマーニーは応えた。
「魔王はデスイーターと違って、限界があるとは考えにくいわ。だから必要なのは、恐怖を減らすことを考えるべきよ。そのためにはみんなで協力しないと。今日の課題みたいにね」
 マーニーの助言に、ツキと槍の種族の皆、そしてフォレストボーイとの種族を超えた交流を行ったからこその実感を込め、タスクは返す。
「人が種族を超えて手を取り合い心でつながれば、魔王の力の根源である恐怖は弱まって、それが魔王打倒につながるはず」
 その想いを形にするべく、渾身のレポートを書き上げる。
 レポートがどうなったかは、また別のお話。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
教える側に回ってみよう
執筆:春夏秋冬 GM


《教える側に回ってみよう》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-11-23 06:14:15
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 2) 2021-11-23 13:22:54
賢者・導師コース、教職志望のマーニー・ジムです。
よろしくお願いいたします。

これは、教職志望な私としては願ってもない、いえ、
喉から手が出るほど願っていた大大大チャーンス!
…こほん。少々取り乱してしまったけれど、とにかく頑張るわ。

私のやりたいことは、専門の行政学。でも、専門的な講義ではなくて…
そうね、そもそも法律や行政は、色んな人同士が助け合うために生まれ
発達していったと私は考えているので、ケンタウロスさんたちと
その辺の理解を深めるための、有意義な時間になればと思うわ。

他には、まだノープランな部分が多いので、何かお役に立てそうなことがあれば
相談してね。

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 3) 2021-11-23 21:19:12
いそふらぼんじゅーる!オルタネイトでありますよ~
自分が教えること?それは秘密でありますよ!!

え……?想像がつく?なんででありますか??((

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 4) 2021-11-23 23:32:55
どこへ行ってもいいかなとは思っていたけれど、
戦闘訓練をする人が居ないなら、わたしの専門ではないけれどやってみようかと思うわ。
後から人が増えたら、共同でやってもいいし、
わたしが辞退して他の事をやるのも構わないわよ。

《光と駆ける天狐》 シオン・ミカグラ (No 5) 2021-11-24 21:56:13
教祖・聖職コースのルネサンス、シオン・ミカグラです。
よろしくお願いします!

私は戦闘訓練に向かおうと思っています。自分で言うのもなんですが、私って教祖・聖職コースらしさがあんまりないので……
それにハンターとして恩師に教わったこともあるので、こちらの方が私を活かせるかなと思いました。
息を合わせて攻撃する予行のほかに、騎馬戦術の提案もしてみようかと予定しています。乗せてもらえるか自体不明なので、まあこの機会に言うだけは言ってみようってことで……!

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 6) 2021-11-25 07:35:54
エリアルの教祖・聖職コースのシャノンです。よろしくお願いします。

何かを教える……ですか。
未熟者の身で、何かを人様に教えるというのは……なかなか難しそうですね。
具体的には、もう少し考えたいですが……あ、折角、多くの人やケンタウロスのみなさんがいらっしゃるのなら、有事に備えての避難訓練的なのを考えてみてもいいかも。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2021-11-26 08:24:35
遅刻帰国~!勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします。
かわいい子供たちと、心強い隣人たちのお役に立てるよう、頑張りましょう!

こちらは、やりたいことがいくつかあり、取り急ぎ挙げてみます。
字数配分の具合によって、どれか諦める時はあらかじめお知らせします。
もし、「一緒にやってみたい」「暇だし面白そう」などピンと来る項目が
ありましたら、相乗り大歓迎ですので気軽に仰ってくださいね!

1.群れの大人向け戦闘訓練
エリカ部長さん、シオンさんと連携できれば嬉しいのですが、
【草原にて相争う】の経験を踏まえて、槍の氏族突進体系の
弱点克服と強みの強化に取り組んでみたいです。

2.ちびっこ戦闘訓練(鬼ごっこ)
学園生側が鬼になり、子ども達がバラバラに動いても捕まらない、
工夫や協力したら捕まえられる、という絶妙なバランスを演出し、
子どもたちに協力し合うことの大切さを伝えたいです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2021-11-28 00:08:15
上記の方向性で、仮プランを書いてみました!!

「似た行動の仲間は相乗り大歓迎」という文言を入れてみましたので、
プランに困っている方、文字数余り気味の方は、良かったら相乗り、連携などしてみていただけると嬉しいです!

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 9) 2021-11-28 00:58:37
私も、宣言した通りの方向性で、仮プランを書いてみたわ。
仮と言っても、全力を尽くしたけれど。

ついでに、私は教職を目指しているので、
シトリ先生に、適性があるかどうか見ていただくよう
お願い(ウィッシュ)してみたわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2021-11-28 22:56:21
シャノンさんの避難訓練は面白いし、重要性の高い良い取組ですね!
僕が取り組む鬼ごっこでは、学園生側が鬼になればそのまま敵襲からの避難訓練にもなるので、
うまく関連付けられたら面白いな、と思い、そのように書いてみました!

ちなみに、最初に書いた、協力して捕まえることを学ばせる内容は、
学園生側が鬼ではなく逃げる方になった場合ですね。
プランでは訂正しています。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 11) 2021-11-28 23:21:27
わたしはケンタウロスさんたちの得意とする、槍を使っての突撃攻撃の練度を
さらに向上し、それを全体に習熟させることを目的とした訓練を行い、
それと並行して、大規模戦闘時の偵察や救護・補給を行う人材も育成して
総合的な戦力向上を目指してみるわね。