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春のハイクはダンジョンで


ストーリー Story

 引率はゴドリー先生――と聞いた瞬間、げっ、とか、しまった! とかいう声がいくつか上がった。
 その名を知らない生徒は、なんで? という顔をしている。
 いずれにせよ、あまりふさわしい反応ではないだろう。
 だってここは、『たのしい春のハイキング』の集合場所のはずなのだから。
 広大な学園の敷地内、まだ新入生たちが足を踏み入れたことのない一角。
 岩ばかりで殺風景な場所ではあったが、これからさぞや風光明媚なところへ移動するのだろうと誰もが思っていたのだ。最初は。

 『きたる春の好日、たのしいハイキングを開催します。お弁当不要! お菓子も不要! ぜ~んぶ学校が用意しちゃうゾ☆ 通常装備で来てね♪』

 と、いうのが募集時のポスターに書かれていた文字だった。
 だから大半の参加者は、わくわく気分でありこそすれ、不安とか戸惑いとかとは無縁のはずだった。
 しかし不安や戸惑いは、もやっとした予兆からカチっとした確信へと変わった。
「……どうやら歓迎されてない様子だが、待たせたな」 
 ぬっと岩陰から、どうにも不景気な様相の男性教師が現れたからである。
 それなりにハンサムではある。しかしそれは彼が、伸び放題の無精髭を剃って不揃いの黒い長髪を切り、充血しっぱなしの目と目の下の隈をどうにかしたうえ、さわやかな笑みのひとつでも浮かべた場合に限られよう。
「おはよう……初級魔法術の教師、【ゴドワルド・ゴドリー】だ」
 ニヤリという幻聴が聞こえるくらいゴドリーは唇を歪めた。
 皆、恐る恐る、おはようございます……と返すほかない。
 でもこの男に似合うあいさつは、『このたびはご愁傷様でした』ではなかろうか。毎度授業と称しては、厳しい難関に生徒たちを放り込む自称実践主義教師が彼なのだ。
「これからハイキング場に引率する。ついてこい」
 と言うなり、ところどころに黄金の意匠をほどこした黒いコートをひきずるようにしてゴドリーは歩き出す。生徒たちは、カルガモの赤ちゃんのように一列になって彼に従った。そうするほかなかった。
 ゴドリーの名を告げた用務員は、ひらひらと手を振って見送っている。
 行軍は十分ほどで終わった。
「ここだ」
 数人が乗れそうな大きな岩のところまで来ると、ゴドリーは突然立ち止まり、右手にもった樫の杖を無造作に振った。
 杖の先に着いた赤い石が警告灯のように鋭くと光った。
 すると岩が真横に動き、その下から地下へと降る石の階段が姿を見せたのである。
「今日のハイキングはこの階段を下りた先で行う。もとは洞窟を改造したものだから……一種の自然公園だな。自然光も入るし、深いところなら光る苔がむしている。ちょっとした迷路になっているが、アトラクションと思えば楽しかろう」
 いえそれ自然公園じゃなくて『ダンジョン』じゃないですか――と異論が上がったがゴドリーは無視した。
「迷路ばかりで退屈しないように、土塊(つちくれ)で作った『ご当地キャラ』にうろうろしてもらっている。一緒に遊んでもらうといい」
 ご当地キャラ? という声に、
「……まあ、ダンジョンのご当地キャラだから、『ゴーレム』と言ったほうが適切かもしれん」
 平然とゴドリーは答えた。ていうか早々に『自然公園』という嘘を放棄している!
「ゴーレムどもの数は忘れた。動きは鈍いし頭も鈍い、力もこの類いでは弱いほうだ。ただし集団行動が好きで、大声を出して仲間を呼ぶ習性があるので倒すときはスピード重視だな。あと、土でできているから風属性の魔法が効きやすい」
 一旦ここで言葉を切って、おっと、と声を出してゴドリーは続ける。
「言い忘れるところだった。一体だけ石のゴーレムがいるぞ。あれはそれなりに強敵だ。なんとかしてしのぐように」
 私の引率はここまでだ、とゴドリーは当たり前のように言った。
「一足先に出口で待っているから、慌てず騒がず春のハイクを楽しんでくるがいい。運が良ければ半日ほどで出てこれるだろう」
 このとき生徒の一人が大急ぎで、あの募集メッセージを書いたのは誰ですか? と訊いた。
 するとゴドリーはにこりともせず、
「あれか? 書いたのは私の脳内妻だ。かわいいメッセージだったろう?」
 と言い切ったのだ。
 脳内? と訊き返す勇気のある生徒はいない。
 かわりに皆、口を揃えて、か、かわいい……と引きつった反応を返すのだった。
 数メートルの階段を全員が下りたところで、入り口の穴の上にゴドリーは顔をのぞかせた。
「入り口を閉じる前に、希望者には短冊を渡す。俳句を詠むといい。私が預かっておこう」
 俳句? と問う声に、
「わからんか? 辞世の句、ってやつだ」
 全然ありがたくないお言葉である。……まさかハイキングの略『ハイク』とかけたのではあるまいな。
 ひょっとして彼、自分ではお茶目だとか思っていないか――?

 間もなく岩が動き、ぴったりと入り口は閉ざされてしまった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2019-03-20

難易度 普通 報酬 ほんの少し 完成予定 2019-03-30

登場人物 8/8 Characters
《ゆうがく2年生》不束・奏戯
 リバイバル Lv10 / 王様・貴族 Rank 1
【外見】 金髪セミロングの外ハネ 黄色人種 ややつり目の赤い目 見た目はイケメンなはずなんです 【服装】 基本改造制服 マント無くしてもっとロングコートにしよ! 萌え袖は外せないね! 中の制服の基本カラーが赤と黒で コートは緑で行こう! 【性格】 女子が大好きのチャラ夫 ともすれば一目惚れも多い 大体振られる メンタルは形状記憶合金 3日くらいで元に戻る 器用貧乏というか広く浅い為に中途半端 パリピ 彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい フェミニストではあるが男子の友達も大事にするよ! 地味に服装に拘りがあるおしゃれさん ※アドリブ大歓迎! GM様へ 思いっきり不遇にしてやって下さい
《人たらし》七枷・陣
 ヒューマン Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 普段は一人称おじさん。真面目、シリアスな場合はオレ。 本来は50手前のアラフィフおじさんだが、何故か30歳以上若返ってしまった。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 普段はいかに自分の得意分野だけで楽出来ないかを考えているダメ親父的な人間。 自分や同行する仲間が危機に陥ると気合いを入れて打開しようと真面目モードに。 厄介事に巻き込まれるのは嫌い。お金にならない厄介事はもっと嫌い。でも一度関わってしまったら何だかんだ文句言いながら根気よく取り組む。 やれば出来る人。でも基本ダメ人間。 恋愛事は興味をあまり示さない枯れ気味な人。超若返っても現状は変わらず。 どうにかして元の世界へ戻る為、フトゥールム・スクエアに入学。 転送、転移関係の魔法や装置を徹底的に調べる事が目下の目標。 魔法系の適性があったらしいので、雷系を集中的に伸ばしたいと思っている。自前で転移装置の電源を確保出来るようにしたいのと、未成熟な体躯のフォローとして反応速度メインの自己強化が主な理由。理想は人間ダイナモ。 転移直前まで一緒にいた仲間の女性3名(マナ、マリア、マルタ)の安否を心配している。 「はぁ~…どうしてこんな事になったんだ?…おじさん、ちゃんと元の世界に戻れるんだろうか…こんな厄介事は前代未聞だよ…トホホ」
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》バルド・ダールベルク
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
とある研究所の実験体として作られたカルマ。 様々な実験と教育を受けていたが、ある日突然研究所が壊滅し、身寄りがなくなり困っていたところを別の研究所の所長に保護され、助手として働いていた事がある。 学園に入学したのは、学園での生活に興味があったのと、もっと色々な知識と技能を身につけて、恩を返したいと思ったから。 保護者のことは「ばあちゃん」と呼び、慕っている。 ・性格 陽気で少々荒っぽい。 元は淡々とした性格だったが、保護してくれた人物が豪快で荒っぽかった為、その影響を受けて現在の性格になった。 ・日課 本を読む事。 ジャンルは、小説、詩、魔導書、漫画、絵本など、日によって様々。 時間があれば黙々と読んでいる。 ・身体構造 かなりヒューマン寄りに作られており、味覚なども感じるように調整されている。 ・魔法陣 左手の甲と腰にある。 ・服装・装具類 ジャケットと長ズボンを着用していることが多い。 両手は黒革の指抜きグローブで手の甲の魔法陣を隠している。 縁にアンティークゴールドのレリーフが施されたゴーグルを常に身につけて、大事にしている。
《ゆうがく2年生》御影・シュン
 ルネサンス Lv11 / 黒幕・暗躍 Rank 1
おおっ!貴殿…初めましてでござるな!? しかも拙者と同じく新入生と見える! これは自己紹介といくでござろう! 拙者は御影・シュンでござる!あ、「ミカゲ」が苗字でござるよ。 種族は見ての通り祖流種…ルネサンスで、専攻は黒幕・暗躍科でござる! 敵地に忍び込んでの情報収集や、嫌いなあんちくしょうの闇討ちはお任せあれでござるよ! ……あ、物騒でござったか? そうでござるなー…居なくなったペットの捜索とかも請け負うのでござるよ!犬いいでござるよね!なんか親近感湧くー! 細々とした依頼は是非、拙者を頼って下され!…成功報酬は頂くかもしれないでござるがね? 拙者、ご学友の皆と比べるとちょーーっと歳が行っているでござるが、仲良くしてくれると嬉しいでござる! ◆プロフィール 狼のルネサンス 身長176cm 赤味がかった茶の短髪 素早く動く事に特化したしなやかな筋肉を持つ 顎と口元にかけて刀傷の跡が残っている 性格は明るく、社交的 表情がころころと変わり、喜怒哀楽もやや大げさに表す ただし人によっては、その感情に違和感を覚えるかもしれない 実は「ござる」口調はキャラ付けの意味で使っている ボロが出ると標準語になる 「シノビも客商売でござるからね~。キャラ付けは、大事。」 ※アドリブ歓迎でござるよ! ※フレンド申請も歓迎でござる!
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《新入生》レイヤ・トラスター
 ヒューマン Lv4 / 武神・無双 Rank 1
何時いかなる時も身なりをきれいに整え、その立ち振る舞いも相まって従者コースと間違われることも。 手袋、眼鏡で礼儀正しい言動 いかにも『なんでも出来るクールな従者』感をだしているが、実際は料理に騎馬等従者として必須なことは何もできない。 従者である父の姿を見て育ったため知識はあるはずだが 『いざやろうとしたら壊滅的に不器用』 着こなしがきれいなのは『幼少時代から躾けられてきた』という理由からである。 ただし、動きやすいようにマントや帽子はあまりつけたがらない。 (正式な場に出るときは着用する) 制服以外でも手袋をつけているのは、火傷跡があるのを隠すため。 一言で言うと『礼儀正しく計算高い不器用』 ◆髪型 髪質サラサラのショート(前髪は目にぎりぎりかからない長さ) ◆目つき ややたれ目(目元だけ見ると少し優しそうな印象を受ける) ◆メガネ フチなしのメガネ ◆着こなし <制服> マントと帽子を外して着用 グローブは愛用している黒の手袋をそのまま使用 戦闘等の汚れが目立たぬよう生地を暗めの色に改造 <私服> シャツにベストといった、シンプルだが整った服装を好む ※黒い手袋着用 ◆よく言う言葉 「こちらのほうが効率がいいんですよ」 ※本人にとって効率がいいだけで実際に効率がいいとは限らない 「幼いころに経験はあります」 ※成功体験とは限らない
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。

解説 Explan

 騙されたようです。
 ハイキングと聞いていたのに、教師【ゴドワルド・ゴドリー】が用意していたのはダンジョン探索でした。ぽかぽか暖かい春のハイクのはずが、冷たくカビ臭い地下迷宮のサバイバルへ……しかも内部には、ご当地キャラならぬゴーレムがうようよいるというではないですか!
 不幸を嘆きつつ、前向きな気持ちで突破しましょう。

●目的
 半日程度、というざっくりした見積もりを信じてダンジョンを探索しゴールを目指しましょう。
 このダンジョンは学園の訓練施設なので、必ず出口はあります。
 天井はやや低いですが頭をぶつけるほどではありません。三人が並んで歩ける程度の幅もあるようです。

●登場が予想される敵
《土塊(つちくれ)のゴーレム》
 知能は低く、動きもトロい人造の怪物です。身長は人間程度、野太い手足、口だけしかない大きな四角い頭を持っています。攻撃方法は殴ってくるだけです。 弱点は風系の魔法です。
 ある程度戦って不利を悟ると、ウラーと鳴いて仲間を呼びます。

《石のゴーレム》
 やはり知性はないに等しいですが、攻撃本能だけで向かってくる人造の怪物です。土塊のゴーレムよりはずっと強力な敵でしょう。
 どんな姿をしているのか事前情報はありません。弱点も不明です。
 
●予想される困難
 空気は存分にあるので酸欠になることはないでしょう。
 地下とはいえ、明かりは確保されています。
 最大の困難は迷宮そのものです。訓練施設のため構造は複雑で、迷いだすと同じところを堂々巡りしてしまう可能性があります。
 あまりにも同じ場所に何度も来てしまった場合、マッピングミス以外の理由も考えたほうがいいかもしれません。
 
●メッセージ
 募集ポスターにあった惹句『きたる春の好日、たのしいハイキングを開催します。お弁当不要! お菓子も不要! ぜ~んぶ学校が用意しちゃうゾ☆ 通常装備で来てね♪』は、驚くことに嘘ではなかったりします。


作者コメント Comment
 マスターの桂木京介です!
 春のハイキングエピソードをご希望の声におこたえして、そういうお話を用意させていただきました。
 ……全然ハイキングじゃないですけども!
 出口まで到達したら、それなりにハイキングらしくなる――と信じたいところですね。

 成功したあかつきには『ご褒美』として、わずかながら給金も出るようです。
 どうしても脱出できそうもなくなれば、先生がなんらかの救済処置をしてくれるはずです!(エピソードとしては『失敗』判定になるでしょうけれど)

 それでは、次はリザルトノベルでお会いしましょう。
 楽しい冒険を! 桂木京介でした!


個人成績表 Report
不束・奏戯 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
女子とお話する(できるよな?)
せめて青春を謳歌させて!(半泣き)

【行動・心情】
あれ、待って
俺楽しいハイキングって聞いたんだけど!?
これ課題だよな!?

騙されたー!(地面をごろごろ)

俺様絶対生き残って女子と話をするんだ

とりあえず生きて帰るのに集中しないとだなー
俺様ちゃん、こんな事もあろうかと回復の類いは習得済みだからな!
『リーマナ』『リーラブ』『リーソル』なんでもござれだぜー!

あと俺様、ちょっと先くらいなら壁すり抜けて行けるから
ファーストペンギンの役割くらいなら買って出るぜ?

ゴーレムって事は物理攻撃の敵しか居なさそうな感じだし

ってぐはぁっ!

春風と

共に散りゆく

この体

不束、心の俳句(ガクッ

七枷・陣 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
ダンジョンを探索、攻略してゴールへ出る


【行動】
事前準備:水筒に塩水を満タンに入れる
ダンジョン攻略手段
左手法を用いて外壁を伝ってゴールを目指す
マッピングする人と連携
外壁側に出口が無ければ、一度通った壁は除外して行かないルールを追加した拡張左手法で未知の壁を潰していく

戦闘
対土塊のゴーレム
プチフドで遠距離から攻撃
近接で戦う味方の援護射撃として行動
仲間を呼ぶ個体は重力思念で行動を妨害
メンバーに教えて呼ばれる前に優先的に倒して貰う

対石のゴーレム
全身を集中を用いて観察
emethの文字があるか探る
発見したら情報共有、eの文字を全力を出して攻撃しmethにして停止させるよう要請
自分もeをプチラドで攻撃

朱璃・拝 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:54 = 18全体 + 36個別
獲得報酬:1350 = 450全体 + 900個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
ダンジョンに入ったら私はチョークで左手の壁に線を引きながら進んでみます。曲がり角では別の色のチョークで進行方向に矢印を

土ゴーレムが現れたら仲間を呼ぶ前に片づけるべく、前に出て壁も利用し立体起動で上下左右から多角的に双撃蹴で素早い蹴りをお見舞いいたしますわ!

石ゴーレムと戦闘になった時は

「今の私に何処までできるか。いい機会ですわ!」

と真紅の瞳に闘志を滾らせ祖流還りを使い身体能力をあげたら、立体起動を駆使しつつ踊るような動きでゴーレムを翻弄し、魔牙や真中正拳突きで攻撃を仕掛けていきますわ。相手の攻撃は心頭滅却で耐えてみますわ

無事出口に辿りつけたら、ハイキングとはスリル満点な行事ですのね!とにこにこと

バルド・ダールベルク 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
ダンジョンから脱出!

●行動
マッピング担当
同じ道をぐるぐるしてないか確認しつつ描いていく

移動中は視覚強化や聴覚強化で不審な点や敵に注意し
推測の技能で状況をよく観察してから行動

魔法感知で魔力の揺らぎを感じ取ったら仲間に伝達
危険な仕掛けを解除できないか確かめる
仕掛けが発動した場合は緊急回避で避ける

>ゴーレム
発見したら、手で制止の合図を送り
隠れられそうな曲がり角に潜み、マップを確認
戦闘を回避できそうなルートがあるなら、そこへ向かうことを検討
戦闘回避不可なら、戦闘準備を整えて戦いに臨む

>戦闘
前衛
仲間を守りながら戦う

>石のゴーレム
刻印か何か埋め込まれてる物があったら
消したり外したり壊せないか確かめる

御影・シュン 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
皆と協力し脱出を目指す 

◆迷路
後方から目印等の再確認と周囲警戒
迷った場合は聴覚強化使用し壁を叩く等で空洞があるか確認したい

◆戦闘
前衛
後衛に攻撃が行かぬ様に適度に攪乱を意識

・対土ゴーレム
武器攻撃より効果的な場合はル3を織り交ぜ攻撃

ゴーレム特有の術式やコア等の確認も行いたいでござる
術式があればそれの破壊を試したいでござる

仲間を呼ばれない様に出来うる限り素早く倒したい
呼ばれた場合は危険察知と聴覚強化で増援と奇襲警戒しつつ、目前個体を一早く倒す

・対石ゴーレム
術式が確認でき、土ゴーレムに通じていた場合は術式等破壊を優先
ル3を主軸に動きを止めず戦う

囲まれた場合弱っている敵又は出口方向に居る敵を集中砲火

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
先生を見た時から嫌な予感はしてましたが、ピクニックがダンジョン探索になるとは思いませんでした……とにかく、今はここから脱出しましょう

ダンジョン脱出が目的なので戦闘は基本的に避けて行動
移動中は前衛に立ち、【気配察知Ⅰ】で敵の把握に努め、発見次第皆さんに知らせます

戦闘が避けられない場合は最前線で『おおなべ』を構えて防御姿勢をとり【全力防御】と【衝撃享受】を使って敵の攻撃を防ぎます
その間に他の方々にゴーレムを対処をお願いします

石のゴーレムを相手する時は【防護魔力】でさらに防御を厚くして攻撃を防ぎつつ、身体を観察して文字が掘られてる部分がないか探します
見つけ次第みなさんに知らせて対処してもらいましょう

レイヤ・トラスター 個人成績:

獲得経験:21 = 18全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
ダンジョンと俳句を楽しむ

●進行
道中は後方
聞き耳を立てたり【第六感】を用いて挟み撃ちを警戒し進む

●敵遭遇(事前把握)
前方メンバー指示に従い、避けられる戦闘なら回避

●敵遭遇(突発的)
真っ先に前に飛び出す
胴体狙って拳を繰り出し、他の皆が体制を整える時間を作る

●対ゴーレム
足を狙い攻撃
魔法を誰かが使う時は、狙いやすいよう引き付ける

●対石ゴーレム
【部位破壊】で頭部を狙い、勢いと体重でバランスを崩せないか試みる
距離が離れていたら【鉤爪付きロープ】を【投擲】し、引っかけ味方のサポート
文字があれば最優先で攻撃

●緊急時(迷子、負傷者多数等)
壁を破壊しての突破を提案
(騒音で異常事態を外に知らせるのも兼)

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:27 = 18全体 + 9個別
獲得報酬:675 = 450全体 + 225個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
全員のゴール

●対ゴーレム
物音に注意
賢くなさそうなので入り組んだり足場の悪い場所に誘導したりして
なるべく戦闘回避
かわせない時はプチフド

●対迷路
機械的・地形的なもの(回転床や鏡、滝や岩・植物に隠れた通路等)
魔法や超自然的なもの(テレポーター幻影等)に警戒
『風の民』『第六感』で隠された仕掛けや通路の探知
よく分からない時は『自然友愛』で精霊の助言を願う
明らかに怪しい・迷った時は『集中』併用

●食事・休憩
前回の授業みたいに準備してある?
匂いなどに注意して場所を突き止める
周辺に罠などがないか警戒
安全ならそこで休み、英気を養う『豊饒の儀』
負傷の仲間には『救急箱』

アドリブや他の参加者さんとの絡みは大歓迎!

リザルト Result

 石臼がゆっくり回転するような音がしたのも、せいぜいが十数秒のことだった。
 入り口は閉ざされた。外光は途絶え、岩の合間からわずかにこぼれ入るのみとなる。
「騙されたー!」
 今日も不遇な【不束・奏戯】は、冷たい石の上をごろごろと転がった。畑から掘り出されたミミズが、哀しくもがく姿に似ていた。
「不束殿、しっかりするでござるよ」
 かがみ込んだ【御影・シュン】が、奏戯の背を支え起こしてくれる。
「楽しい青春……春のハイキングが……」
 いまだ半ベソ状態の奏戯に、シュンは承知承知とうなずく。
「青春に去られ寂寞なる気持ち、同感にござる。とほほでござるなあ」
 詠嘆するように述べながらも、シュンの言葉に絶望の響きはない。
「とまれ、こうなってしまった以上協力をし、脱出を目指すでござるよ」
 一方で【エリカ・エルオンタリエ】は、それほど衝撃を受けてはいない。
「この学校だからね、『ハイキング』が文字通りの意味とは限らないもの」
 エリカは苦笑気味に軽く肩をすくめている。
 この状況を予測していた、というのは【バルド・ダールベルク】も同じらしい。
「こんなこともあろうかと、ってね。マッピングは担当するよ」
 微笑してバルドは、荷物カバンから筆記具を取り出した。
 今回も気を引き締めていかないとだなぁ――とバルドは行く手を見据える。こういうのは嫌いじゃない。
「鎧を着てこなかったことが悔やまれます」
 と言うのは【ビアンデ・ムート】だ。今日は軽装だという。
 軽装? と【七枷・陣】は訊き返す。
「でもお前さん、その盾を持参しているじゃないか?」
 盾? とビアンデは、背負ったシールド状のものを下ろした。
「この大鍋(おおなべ)ですか? 何かあったときのための備え、ということで常に持ち歩いてるものです」
「なるほど。でもおじさんはねえ、若さと引き替えに疑い深さを手に入れた人間だから、あの告知ポスターを見たときから、どうも疑わしくて戦闘準備をしてきちゃったよ」
 ビアンデよりさらに年下に見えるし、声だって変声期ギリギリ風の陣なのだが、あいかわらず一人称は『おじさん』であり発言内容も中年ぽかったりする。いつかその謎が明らかにされる日はくるだろうか。
 実は私、と【朱璃・拝】は言った。
「ハイキングというのは初めてなのですが……ダンジョン探索のことだったのですね! 一つ勉強になりましたわ♪」
 朱璃はこの状況を、レクリエーションとして楽しんでいる様子である。特徴的な銀狼の耳が、なにやらひこひこと揺れている。
 いやそれは、と言いかけて【レイヤ・トラスター】は考え直した。
 たしかに今日の件は、ハイキングという餌で釣り上げた生徒たちを実地訓練に叩き込むという【ゴドワルド・ゴドリー】先生らしい『授業』だ。
 だからといって楽しんではいけないという法はない。そう思うとレイヤの口元にも微笑が浮かんだ。
「そういえば詠まれまして?」
「なにをです?」
「俳句ですわ。先生が配られた短冊に」
「突然俳句と言われ意味がわからなくて……どういう意図なのかと」
 おそらくは、と朱璃は声を潜めた。
「洒落なのかもしれません。『俳句』と『ハイク』をかけた」
「ああ!」
 レイヤは革手袋を填めた両手をぽんと叩く。
「俳句にハイク……なるほど!」
 ふたりはこのとき、秘密を共有した者同士のように顔を見合わせた。
「私は詠みましてよ」
 お聞かせをと言うレイヤに対し朱璃はいくらか気恥ずかしげに、けれども朗々たる声で諳(そら)んじたのである。
「『春の野に 土筆顔出し 我潜る』」

 ◆ ◆ ◆

 探索の先頭はビアンデだ。幾度かの冒険を経て、彼女がガード的な役割をになうことは定番になりつつある。
 入学以来、過激な授業や危険なイベントばかりで、ときどきここの教育方針に頭を抱えているビアンデだった。にもかかわらず、
(また騙されてしまいました……やはり私は世間知らずなのでしょうか……)
 世界の脅威を倒すには、もっとしたたかにならなければならないのだろうか。
 自分が、そうなれるだろうか――。
「……ムート様」
 小声で呼びかけられたにもかかわらず、
「はいっ!」
 はっとなりビアンデは小動物のような声を上げてしまう。
 朱璃だった。
「どうかされまして? 思い詰めたような表情ですが」
 朱璃は、迷子対策として壁にチョークで線を引いている。
「……いえ、ちょっとぼんやりしてしました」
「歩いているだけですと単調ですものね」
 朱璃は理解を示して、
「不束様はどうなされました? 元気がないご様子ですが」
 と無邪気に奏戯に問いかけた。
「俺様!?」
(どうしよう女子に話しかけられた! どうしようー!)
 育った家庭環境ゆえか奏戯は女性に対し崇拝に似た気持ちを抱いており、耐性はまるでない。日常会話くらいはこなせても、唐突に話しかけられると軽くパニックになるのだ。
 今日だって、
(俺様絶対生き残って女子と話をするんだ!)
 と誓ってこのダンジョン行を頑張っているはずなのに。
「いやあ、俺様ちゃん、生きて帰るのに集中してるだけなんだなー! もちろん全員無事に、だぜっ! 回復とかそのたぐいは任せてくれよー!」
 早口で話す。背中と額は冷や汗でびっしょりだ。
 朱璃はキョトンとした目で奏戯を見ている。ビアンデもだ。
(女子たちがドン引きしてるっ! 絶対変なヤツと思われてるっ!)
 このとき奏戯には、心の俳句が浮かんでいたのである。
(『春風と 共に散りゆく この体』)
 このまま木っ端微塵に砕けてしまうのではないだろうか……だとしたらこれは辞世の句!
「つまり奏戯さんがいる限り、少々の負傷なら大丈夫ということね」
 さりげなくエリカが会話に加わった。
「頼もしい話じゃない?」
 エリカは奏戯の事情を理解していたわけではない。ただその第六感で、彼が困っている風であることを読み取っただけだ。
「わたしは救急箱を持参しているし、よほどの大怪我じゃない限りリタイアせずにすみそうね」
 エリカが上手くまとめたところで、むっ、とシュンが声を発した。
「おのおの方、どうやらご当地キャラのお迎えのようでござるよ」
「そういう歓迎は、おじさん嬉しくないなあ」
 力なく笑いつつ、陣はフトゥルムの書を開く。
 人に似せた土塊が数体、行く手にうごめいているのだった。頭が妙に大きく不格好で、目鼻すらない。
 命を持たぬ動く塑像、ゴーレムだ。五体いる。
 バルドは迂回ルートを手早く考えるが、すぐにその計算を破棄した。ゴーレムはすでにこちらに気付いている様子、逃げ切れる距離でもなさそうだ。
 ヒカリゴケの鈍い燐光に照らし出され、のっそりと動くゴーレムたちは、不気味な一方コミカルでもあった。
(……光苔ですか)
 ふとレイヤは思う。印象的な単語であり名称だ。俳句に使えないだろうか。
 しかしその思考が形になるより早く、
「引きつけます。魔法の使い手はご用意を!」
 まるで灰色の疾風。レイヤの体は一足飛び、ゴーレムのただ中に跳躍していた。
 拳が唸る。右に左に。
 柔らかな土にめり込む。
 レイヤの感覚からすれば、サンドバッグを殴打するよりもう少し深めの手応え。
 ボディに連打を浴び、先頭にいたゴーレムは身を歪めた。
 バルドの行動も早い。
「連中の実力を知るためにも一度当たっておいたほうがよさそうだ」
 石の双剣を抜きレイヤに続く。レイヤを包囲せんと背を向けたゴーレムに、バルドは目が覚めるような左右の剣を見舞っている。
 同時に躍りかかった狼は、普段は温厚な忍者シュン。このときの彼の武器は剣ではない。右腕に魔力を込め、長く伸びた獣の爪で土塊を刻む。
「粘土細工をしている気分にござるな」
 悪くない手応えだ。腰を入れて真横に凪いで、シュンはゴーレムの胴を両断していた。
 破裂音が石壁に反響した。
「なにこれすごい音! 使ったおじさんが一番驚いたよ」
 陣は首をすくめた。
 このとき陣が放ったのは風の魔法、名はプチフドだ。風の玉が破裂するのと、これを受けたゴーレムの頭部が吹き飛ぶのはいちどきに起こった。
 レイヤに迫る敵を、ビアンデが大鍋で一撃する。ぐわんともの凄い音がして、ゴーレムは上から潰れてしまった。
 さらにふたつ、たてつづけにプチフドが爆発した。
「俺様ちゃんだって、やるときはやるよ!」
「土属性の相手には風の魔法が一番、授業で習ったとおりね」
 奏戯、そしてエリカが放ったものだ。続けて、
「速攻をかけましょう。仲間を呼ばれては面倒というものですわ」
 壁を蹴って一気呵成、朱璃は空中から鋭い襲撃をゴーレムに喰らわせる。
 まず顔面を。
 次に首元を。
 さらに着地と同時に足を。刈るように!
 稲妻のような連続攻撃を受けゴーレムはよろめく。
 そのゴーレムにバルドがとどめを刺したとき、すでに戦場には一体しか敵は残っていなかった。
 まもなくエリカのプチフドが、このゴーレムをも土塊へと戻している。
 歓声が上がった。一行は互いを讃え合う。
「ちょっとしたおやつは如何でござるか?」
 このときシュンがビッグ恵方巻きを取り出したので、歓声はさらに高まった。

 ◆ ◆ ◆

 しかしいつまでも軽快には進まなかった。
 やがてゴーレムの出現頻度が高まったからだ。

 九十度に曲げた肘先の手を、バルドは無言で握った。
 制止の合図だ。
 T字路。直進路を曲がった向こうにゴーレムがいる。かなりの数の。
 バルドに応じるとビアンデは鍋を前面に出してうずくまり、奏戯は声を出さぬよう自分の口を手でふさぐ。
 エリカが目で合図すると、一同はシュンを残して直進を開始した。気配を殺し音を消して進む。道の合流部分を抜ける。
 いいよ、というように陣が振り向くと、シュンは最初の位置のままでうなずいた。
 自然友愛の精霊がゴーレムの見える位置まで進んだ。
 エリカが呼び出したものだ。精霊は、ゆらゆらとシュンの方へ飛んでいく。そして、
「こっちでござるー!」
 わざとらしく声を出すと、シュンは隠れ身と忍び歩き、さらには跳躍の技術も活かして音もなく一行に合流した。
 成功だ。ゴーレムたちは精霊の向かった方向、つまりシュンがさっきまでいた方向へと誘導されていった。
 ゴーレムをやり過ごすのはこれでもう四度目だ。
 戦闘は二度経験した。半時間ほど前、二度目の戦闘ではゴーレムが増援を呼んだものの、わずか二体だったものから一体増えただけで済んでおり短い時間で掃討できている。
 やがて、
「おかしいですわね」
 朱璃が不審な声を出した。
 彼女は曲がり角になるたびチョークの色を変えてきた。だからすぐに気がついたのだ。
「一度使ったチョークの痕が途中から始まっていますわ。そもそも、この色と現在の色が同じ壁にあるはずはないのですけれども」
「おじさんもチョークのことは気にかけてきたよ。だから間違っていないことはわかる」
 陣も首をかしげている。
「俺がつけているマップからも同じ結論になるね」
 これはバルドの発言だ。エリカが手を挙げた。
「知らない間に転移……テレポーターっていうのかしら? に、はまったとか?」
「テレ……?」
 と言う奏戯にシュンが説明した。
「いわゆる魔法の転送装置でござるよ。あくまで噂の話でござるが」
「自信はありませんが」
 とレイヤが言った。
「空間を飛ばされたような感覚はありませんでした。かといって、たとえば回転床というのも、可能性は低そうですよね」
「あの若先生の気持ちになって考えてみないか?」
 陣が提案する。
「テレポーターだの回転床だの、大がかりな装置を一教師が設置するのは一苦労だよねえ。だとすれば……」
「陣さん、わたし、思ったんだけど」
 と告げたのはエリカだ。
「壁は稼働可能で、それを土ゴーレムたちが移動させているとか?」
「なるほど。でもあのゴーレムたちがそんなに計画的に動けるかな、という気もするなあ」
 エリカと陣のやりとりを聞きながら、レイヤは顎に手を当て考えている。このときふと、雨音を聞いたような気がした。
 雨音? 春雨というやつか。もう出口が近いということだろうか。
「もしかしたら、ですけど」
 このとき、ふたたび朱璃が発言したのである。
「石ゴーレムが壁に擬態してる可能性もありますわね」
 たとえばこの壁とか、と朱璃は壁にブロンズナックルの正拳突きを入れた。
 にょき、という音こそしなかった。
 けれど壁から急に二本の腕が生えたこと、それは間違いなく事実だった! 

 ◆ ◆ ◆

 手で撲たれた部分を押さえ、ぐらりと壁が立ち上がった。
 奇妙な表現だがそう書くほかない。
 足が出た。壁が立った。
 天井につっかえるが、立つと同時にダミーの上部がぼろぼろと崩れやがて、壁に両手両足が生えたような、やけに平べったい全貌を現したのである!
「平面ゴーレムだなんて聞いてないよ!」
 奏戯は壁にもたれていたので、泡を食って石巨人から離れた。リバイバルの彼には幽体化の特性があり、やろうと思えば壁をすり抜けることができるのだが……ゴーレム壁に試さなくて本当に良かった。
「親玉登場、といったところでござろうか!」
 シュンは魔牙を発動させ一撃した。
 その腕は刃、そして凶器だ。たとえ石が相手であっても!
「ゴーレムには『emeth』(真理)の文字が書かれていて、『e』を消して『meth』(死んだ)にすれば倒せるなんて話があったりするけど……」
 陣はうなった。そんな気の利いたものは書かれていないようである。というかアレ、ゴーレムというよりは通せんぼ妖怪という感じだし!
「足を封じましょう。頭部を狙いたかったのですがどこが頭かわかりませんし」
 レイヤが声をかけ鉄拳をふりかぶると、
「り……了解です!」
 あまりのことに驚き震えそうになる両脚を、踏みしばってビアンデは応じた。
 ためらいは一瞬、攻撃も即座だ。レイヤのナックルは牙のごとく喰らい付き、ビアンデの鉄鍋はハンマーのごとく激突する。
 ゴドリー先生もおかしな仕掛けを考えたものだなあ――とバルドは感じ入る反面、壁ゴーレムの威圧感に武者震いを感じずにはおれない。
 バルドが叩きつけた左右の手、その間から球体が生まれた。バチバチと放電しているのは、これが雷の力を凝集させたものだからだ。
 バルドは投じる。
 これがラド。雷は石に当たり、砕けて光と音を放った。
 雷が止むや次は風、
「土属性かどうか、確かめている時間がないけれど……!」
 一か八かとプチフドを、エリカは渾身の集中力で放つ。風の巻き起こす力の波動が、彼女のブロンドを泳がせる。
「今の私にどこまでできるか。見極めるいい機会ですわ!」
 朱璃の瞳がより赤く、より深い輝きを帯びた。このとき朱璃は、祖先の姿に服しつつある。
 壁怪物は体勢を立て直すや、石の礫(つぶて)を大量に飛ばして来た。はじけ飛ぶ様子はまるでポップコーンだ。だがポップコーンのように柔らかくも軽くもない!
「壁が飛び道具使うか!? ってぐはぁっ!」
 大きな礫を喰らいながらも、奏戯は自分のことを顧みない。
「ビ、ビアンデちゃん……っ!」
 届けまごころとばかりに、やはり負傷したビアンデを治療したのだ。
「私は平気です! それよりあなた自身のことを……!」
「だ……大丈夫……! ビアンデちゃんに何かあったら、きっとこのチームは太陽が消えたみたいになっちゃうから! 今だから言えるけどさっきは挙動不審でごめん……!」
(俺様、今かなり格好いいこと言わなかった!?)
 自分で自分を褒めてあげたい、そんな気持ちになる奏戯であったが、残念!
 上記発言で言えば『大丈夫』のあたりでもう一度礫の集中豪雨が降り注ぎ、その発言はかき消されたのであった。不遇!
「石攻撃痛いっての! イタいのは若先生のポスターで十分だよ!」
 陣が壁にぶちまけたのは水筒の中身、たっぷりの塩水だ。
「セット!」
 夢中で口走った言葉だが、なんだか妙にはまっているというか、言い慣れた言葉のように陣は思った。
 次の瞬間、陣は雷弾プチラドを解き放っている。
 雷光が走る。激しく。
 そこにまたひとつ雷光が重なった。これはバルドのラドだ。
 これら光源を目指すかのように、シュン、朱璃、と攻撃が続き、エリカの起こした風につづいて、ついにレイヤの拳が石壁ゴーレムを打ち砕いたのである。

 ◆ ◆ ◆

 まもなく地上への階段にたどりついた一行を待ち構えていたのは……サンドイッチを満載したバスケットだった。
 あいにくと雨が降り始めていたので大木の下で開いたが、それでも嬉しい光景だ。
「デザートはプリンだ。遠慮なく喰え」
 ゴドワルドはにこりともせず一同に勧める。
「恥ずかしいですが流石にお腹が空きましたわ!」
 と朱璃は卵サンドを手にし、美味なのに目を丸くした。
「今日の経験から一句思いつきました」
 レイヤが安らかな気持ちで披露する。
「『春雨の 煌めき恋し 光苔』……捻りもないですけれどね」
「いいじゃんいいじゃん!」
 女子と話もできたし約束通りお弁当もあるしで、すっかり奏戯はいい気分だ。
 次は私から先生に、とエリカは宣言して一句詠む。
「『奥さんの 自慢をもっと 聞きたいな』」
 そうそう、とバルドは応じて、
「先生のパーフェクトな脳内妻さんのことをうかがいたいです。もしかしてこのサンドイッチやプリンも奥さんが作られたんですか?」
 この瞬間、全員の視線がゴドワルドに集中した。
 短い沈黙。
 知りたければ辞世の句を詠んでもらおう、とか言われないだろうな――と、少しだけバルドは不安になった。
 しかし、
「何言ってんだ? 脳内妻が料理できるはずがないだろう。すべて私が作った」
 ごく平然とゴドワルドは返して、音もなく茶をすすったのである。
 それ以上は特に語らない。
(若先生……あなどれないな)
 この分では、異世界に戻る方法を尋ねてもかわされそうだ、と陣は渋い顔をする。
 一方で、
(皆さん普通に話されてますが、俳句とか辞世の句ってそもそも何なのでしょう……?)
 根源的な疑問を口にすべきかどうか、ビアンデはためらっていたりするのであった。
 このときふと、シュンは頭に浮かんだ句を口にした。
「『甘い罠 二度ある事は 三度ある』」
 どういう意味だろうか。
 野外授業、という話がサバイバルだったのが前回。
 ハイキングという話がダンジョン探索だったのが今回。
 まさか、次も?



課題評価
課題経験:18
課題報酬:450
春のハイクはダンジョンで
執筆:桂木京介 GM


《春のハイクはダンジョンで》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2019-03-14 00:04:41
賢者・導師専攻のエリカ・エルオンタリエよ。
今回はゴーレム対応に風属性の魔法を習得していこうと思うわ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 2) 2019-03-14 00:24:15
武神・無双コースの朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

なかなか曲者のダンジョンのようですわね。マッピング以外にも壁に線を描きながら進むとかしてもいいかもしれません。マッピングミス以外に迷うかもという事なので、線が途切れていたら何処かが動いたなどという事があるかも。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 3) 2019-03-14 01:01:19
たしかに、なにかしらの迷いやすい仕掛けがあるのかもしれないわね。
カラクリや機械的なものか、それとも魔法的なものか……
わたしは『第六感』で違和感に気が付かないか試してみるわ。

《人たらし》 七枷・陣 (No 4) 2019-03-14 01:04:33
賢者・導師専攻の七枷陣ですよーっと。
あの若先生、よかれと思って企画してるつもりだけど皆に理解されない系な人なんじゃないかっておじさん思い始めてきたんだけど?

…まぁダンジョン攻略はしないとね。…まずは左手法で試して、外壁側に出口が無ければ、一度通った壁は除外して行かない拡張左手法で潰していくのが一番手っ取り早いよね。
急がば回れ急がば回れ…っと。
マッパーも必要そうだし、それぞれやりたい事の片手間で良いから、役割分担して行けたら良いなって思うよ。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 5) 2019-03-14 07:29:17
黒幕・暗躍コースのバルド・ダールベルクです!
よろしくお願いしまーっす!!

今のところ、視覚強化や聴覚強化で何か気付かないかやってみるのと
推測の技能も使って、探索しやすくしたいな~って思ってる。

線を描くのは壁が動いたか確認できていいな。
左手法使いながら、線描いていくのがよさそうかな?

あ!魔法的なものについては、魔法感知で揺らぎを感じとったら皆に伝えようにするよっ

>マッパー
もし希望者がいなかったら、俺が描き描きしてみるよー。

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 6) 2019-03-14 16:42:53
王族・貴族コースの得体のしれないリバイバル!
不束さん家の奏戯君とは俺様ちゃんの事だぜー☆

あれ?ハイキングだよね!?
ハイキングってなんかこうもっと和気あいあいしながら進むもんじゃなかったっけ!?

これ課題じゃん!?
騙されたーーー!!!(顔を覆い地面をゴロゴロしながら)

念のため『権威』と『絶対王政』を駆使して敵を近づけないようにしてみるかなぁとは思ってたんだけど…ご当地キャラとはいえゴーレムだし?

ある程度は効いてくれるんじゃないかなぁって思いたい!
効かなかったらメンゴ☆

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 7) 2019-03-14 19:34:14
マッピングはバルド様が行うので私は構いませんわ。では私はチョークで壁に線を引いておきますわ。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 8) 2019-03-14 19:42:59
わたしもバルドさんにお任せするわ。

それとゴーレムにはプチフドで立ち向かうつもりだけど、
ゴーレムって結構タフそうだし数もいるみたいだから、
全部相手にしていたら、こっちの消耗も激しくなりそうなので、
なるべく回避しながら進んで、かわせない物とだけ交戦しようと思うのだけど、
どうかしら?

また、石のゴーレムはさらに強いみたいだけど、何か特別な対策を考えた方がいいかしら?

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 9) 2019-03-14 20:37:44
勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします

戦闘を回避しながら進むのなら、私が『気配察知』で可能な限りゴーレム達を先に発見しようと思います
もし回避できず戦う事になっても、そのまま盾役としてすぐに対応しようと思ってます

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 10) 2019-03-14 20:51:07
武神・無双コースのレイヤ・トラスターです。よろしくおねがいします。

私も基本は「第六感」を用いての警戒になります。
あとは戦闘の際にまっさきに突っ込む形、でしょうか…
あと、マッピングをしているにも関わらず抜け出せないときは壁をぶち抜いてみようかと考えています。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 11) 2019-03-15 20:42:09
>マッピング
了解、んじゃ同じとこぐるぐるしてないか確認しながら描いていくよー。

>戦闘
主目的はゴールを目指すことだから、戦闘を回避できるならそうしたいな。
地図を見て、回避できそうなルートがあったら伝えるようにする。
石のゴーレムの鈍器や衝撃が効くかなぁ?くらいしか思いついてないが、
どうしても戦闘するしかない場合は、戦闘準備が整い次第前衛で戦うよー!

>壁ぶち抜き
打つ手なし!ってなったら、最終手段で、かなぁ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 12) 2019-03-15 20:55:27
>戦闘
そうですわね、戦闘を回避できそうならそうした方がよいかも。もし戦闘になった時は前に出て戦いますわ。幸い壁もありますから立体起動で多角的に攻められそうです。

>石のゴーレム
どんな姿か不明との事ですけれど、もしかしたらダンジョンの壁に偽装しているかも?と少し思いましたわ。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 13) 2019-03-15 20:59:39
石のゴーレム「の」じゃなくて「は」って言いたかった…噛んだ…。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 14) 2019-03-15 23:08:11
そうね。身体が石や土でできていたら目の前にいても気が付かない可能性もあるわね。
充分気をつけていないと危ないわね。

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 15) 2019-03-16 00:54:55
>バルドさん
噛みまみるのは良くあるから大丈夫大丈夫!

>ちょっとした疑問
あー、地下迷宮って…もしか暗い感じ?
俺様一応ランタン持って行こうか。

ランタンなら床に置いても消えないだろうし。
ただ、荷物は一つだけだからオイルは持てないなぁ。

必要あるかどうかも判らないけど。

>戦闘
あー、戦闘になったらスピーディーに倒さないと仲間呼ばれるのか。
念のため風属性の魔法覚えておくかなー。
狭そうだから乱戦になると使えなさそうなのが難点ではあるけど。

《人たらし》 七枷・陣 (No 16) 2019-03-16 03:31:37
>バルド
ありがとさん、マッパーよろしく頼むよ。

さて、プラン大体出来たから先に提出しておくよ。

攻略としては最初に言った左手法での移動、マッピングしてる人との連携

対ゴーレムとしては、土塊はプチフドで攻撃、接近戦する人の援護射撃として行動
仲間呼ぼうとする個体は、重力思念のデバフで妨害して時間稼いで、手の空いてる仲間に知らせて倒して貰う

石のゴーレムは、
全身を集中を用いて観察
emethの文字があるかを探る
発見したら情報共有し、eの文字を全力を出して攻撃し削るよう要請
自分も魔法でeの文字を削るよう行動

って所かな。石ゴーレムは、良くある真理(emeth)のeを削ると死(meth)になる~の弱点があるかなって思って試す感じ。
実際あるかどうか分からないんで失敗する可能性は高いと思うけど、やるだけやってみる感じだよ。
文字に余裕ある人は、おじさんと連携してくれると嬉しいなって。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 17) 2019-03-16 08:11:03
どんまい、ありがと!!

壁に偽装してるっていうのありそうだな…!
何か特殊なことを施されてる可能性ありそうだし、
刻印か何か埋め込まれてる物があったら
消したり外したり壊せないか確かめる って書いておくよーっ

>明かり
あっ 地下とはいえ、明かりは確保されています。ってあるから
持って行かなくてもセーフだと思う!

《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 18) 2019-03-17 00:00:32
アイサツが遅くなってまっっっこと申し訳ござらぬ…!!
拙者、黒幕・暗躍科専攻の御影・シュンと申すでござる。
皆々様方、よろしくお願い致す!
楽しいハイキングにウキウキ……って、またあの先生でござるかぁ~~!!ひと悶着もふた悶着もありそうでござるなぁ……。

一先ず、拙者も索敵に協力出来そうでござるから…出来うる限り会敵を避ける旨に賛成でござる。
空洞があるなど気付ければ良いのでござるが…。

ふむふむ、ゴーレムの魔術術式でござるか。狙って損はなさそうでござるね!
戦う時は気を付けるでござるよ。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 19) 2019-03-17 13:52:19
>ゴーレム
では上でも表明しましたが、皆さんが確実にゴーレムを倒せるよう盾となって攻撃を受け止めます
とはいえ、土塊はともかく石のゴーレム相手だとおそらく一体押さえるだけで精一杯になるかもしれませんが……
それと接近して攻撃を受けるので、私の方でも術式みたいなのがないか確かめてみます

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 20) 2019-03-17 21:11:06
>ゴーレム
土のゴーレムは普通に正拳突きや二段蹴りで大丈夫そうですけれど、石のゴーレムは堅そうですし祖流還りで身体能力を上げたりしてみましょうか。魔牙も使ってみようかと思いますわ。

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 21) 2019-03-17 23:25:45
>ぶちぬき
打つ手なし、どうしても…な時だけにします。
恐らく壁擬態?のゴーレムをどうにかすれば問題ないと思うので、本当に保険として備える程度にしますね。

ゴーレムは、私も部位破壊で文字があればそれを。
見つけられないときは…天井もそこまで高くないみたいですし、ひとまず転倒狙いで頭辺りを攻撃してみます。

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 22) 2019-03-19 10:43:02
ごめん;
ずっと何しようか何しようかって悩んでる内に最終日になっちゃったから。
俺様回復とか覚えて支援することにする!
あんま役に立てそうになくてごめん!

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 23) 2019-03-19 11:45:40
あと、もしもの時は物質透過で先見て来るくらいなら出来るからファーストペンギンの役割くらいなら果たすぜ!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 24) 2019-03-19 11:51:47
>不束さん
回復や偵察をしてくれるなら心強いわ。ぜひお願いするわね。

今日の深夜が出発よ。うっかり白紙出発になったりしないように気をつけてね。

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 25) 2019-03-19 17:26:26
>エリカさん
はいよー!任せとけ!

よっしゃ、間に合ったー!

えっと、体力、気力、魔力の回復は積んどいたぜ!
簡易救急箱持っていくんで多分かすり傷とかはそれで対応するぜー。

あとは、多分せいぜいが囮か敵に接近して弱点探すくらいは頑張るから!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 26) 2019-03-19 20:21:09
プランは提出しましたわ。戦闘になった時は私は前に出てどんどん攻めていきますわ。それと壁にチョークで線をひきますわね。

回復は奏戯様が行ってくださいますのね。よろしくお願いいたしますわ。

《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 27) 2019-03-19 23:04:13
迷路攻略では後方の警戒を行うでござるね。あとは聴覚面での索敵も頑張るでござるよー!

戦闘では前に出て、術式等に警戒しつつ通常攻撃と魔牙Ⅰで戦う事にしているでござる。
術式破壊を行う時は「部位破壊Ⅰ」を使用し、破壊成功の可能性を高めていくでござる。

ポケットには回復アイテムの「ビッグ恵方巻」を持って行っているので、きりょくを主軸に戦い消耗した御仁と分ける旨を入れておくでござ候。ちょっとしたおやつでござるね~。

プランは提出完了しているでござる!色々と大変なハイキングになるでござるが…生きて、帰ろうな…!でござ!