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憧れは一途で純粋で、されど彼女は憂鬱で


ストーリー Story

「いーやー! 助けてくださいましぃぃぃぃぃ!!」
「誰かこのガキを黙らせろ!!」
「ひぃっ、どうかやめてくださいまし! このようなことをしてタダで済むとお思いですの!?」
「どうやら俺達がどれだけ冷酷か知らないようだな? お前がどこの誰だろうと、知ったこっちゃねえってことだ」
「まさかあなた達、わたくしに『ピー!』や『ズギャーン!』や『ア~ン♪』をする気なのでしょう! このいたいけで清廉なわたくしに向かって! このむくつけきケダモノ共!」
「しねえよ! てめえのような貧相なチビガキなんざ俺らから願い下げだ!」
「いいえ、わたくしには分かります! あなた達が品性下劣にして低俗で卑しい畜生共だから、わたくしを攫ったのだと簡単に分かりましたわ!」
「だから誤解だっつーの!! 何処のガキか知らねえが、俺らをこそこそ嗅ぎまわりやがって……!」
「嗅ぎまわるだなんてそんなはしたない! わたくしが追っているのはスクレ様のミステリアスにしてかぐわしき薫香だけ! あなた達の汗や垢に塗れた汚臭なんて死んでもご免ですわー!!」
「何だとこのクソガキ!!」
「いやー! きゃーー『●●●●』されますのーー!!」
「畜生っ、もう嫌だ!! やっぱりこいつで身代金の要求なんて無茶ですぜ!!」
「やはりそのようなことをお考えなのですね! あなた達の悪事なんて、スクレ様が必ずや暴いて蹴散らかします! 嗚呼、どうかスクレ様、早くわたくしを助けてくださいまし……! そしてわたくしとあのようにして、このような……ぐふふふふ……」
「ダメだこいつ、完全に自分の世界にイッてやがる……」
「そして高ぶってきたフィナーレにはスクレ様の……きゃーーーーーっ!!」
「だからやかましいっつってんだろ!!」
「きゃーっ助けてくださいましぃぃぃぃぃスクレ様ぁーーーー!!!」

●緊迫しづらい一大事
「ということらしい。くくくっ」
 いや、どういうことだってばよ。
 昼食時。のどかな時間を過ごしつつご飯を口に運ぼうとしたら、何の前触れもなくぬるっと褐色肌の女性教師が現れたのだ。しかもこちら側が問いかける隙も許さず、一方的に語り尽くして勝手に笑ったのだから開いた口が塞がらない。
 一体何なんだこの人は。つまらない漫談だったら他所でやってくれないだろうか。
「いやいや。もうちょっと掘り下げて説明するとだなァ、【コルデ・オペレッタ】という貴族のご息女が、盗賊のアジトに使っている廃墟に捕らわれているのだ。今のところ無事なのは間違いない」
 それは一大事じゃないのか。とりあえずご飯を口に運びながら話を聞いてみる。
「興味を持ってくれて何よりだ。まず、事の始まりは【ミロワール・ド・スクレ】が、ある商人に予告状を出したことから始まるわけだ。この商人、盗賊と結託して盗品を売りさばくというなかなかの悪党でなァ。まあそっちの方はどうでもいいんだが」
 どうでもいいと言われて一瞬こけそうになったが、貴族のご息女が盗賊に捕らわれているのならそっちの方が大事だろう。
「そこでだなァ、ミロワール・ド・スクレの応援団がその噂を嗅ぎつけて、彼女が現れそうな場所を嗅ぎまわったわけだ」
 はい? 明らかにおかしい単語が出てきたぞ。
 応援団ってどういうことですかね? しかも嗅ぎまわっているって何?
「くく、或いは非公認なファンクラブというべきだろうか。彼らは彼女のためなら驚異的な行動力を発揮し、独自の情報網を駆使して活躍する彼女の姿を生で見るべく活動している大した連中だよ。今回は例の商人が予告状を受け取ったことや、盗賊と結託していることまで割り出したわけだなァ」
 エイーア大陸は広しと言えとそんな珍妙な連中がいるとは。ファンクラブと言っても迷惑な類とみて間違いない。
 勇者ではないのにその行動力は凄いのか凄くないのか……もっと有効利用すればもう少し平和になるだろうと思う。
「正義や義務といった大義名分よりも、良くも悪くも己の欲望に従った方が人は遥かに動くというものだぞ。それで、応援団の1人でもある例のご息女が、商人と結託している盗賊を追っていったら捕まってしまった、というわけだ」
 それはまた……迂闊というべきか、怖いもの知らずというべきか。
 だが気になる点もある。貴族のご息女たる人物がこうも気軽に動けるものなのだろうか。例えば側に護衛などは付いていないのだろうか?
「それがまァ面白いことに、家にどれだけ見張り番をつけても警備を増やしても、煙のように綺麗に脱出してしまうという神がかった特技を持っていてなァ。ご両親はもう諦めてしまったそうだ。後これは私の勘だが、彼女はミロワール・ド・スクレに助けてもらうためにわざと捕まったのではないかと考えている」
 本当にそうだとしたら実に迷惑な話である。どうか勘違いであってほしいが……。
 少し気が滅入ってきたが、それに構うことなく女性教師は説明を続けた。
「そこで本題だ。盗賊退治とご息女の救助を課題として与えよう。盗賊はここから南東の方角にある、トロメイアよりはもう少し北にある廃墟の町をアジトにしている。普段はスラムのような感じで身を隠してきたわけだなァ。盗賊は全部で18人。規模は、迷うほどではないがやや入り組んでいて少し走りにくそうだな。盗賊自体はさほど苦労する相手ではないが、屋根の上からボウガンや魔法銃を使う盗賊が幾らかいるようだ。少し気を付けてほしいのは、体力回復の効果を持つを竪琴を使う盗賊が1人いることだろう。そして、ご息女は町の中心の見張り櫓の近くの家に捕らわれている。2人の盗賊に監視されていて、大体は先に話した通り、賑やかだ。基本的な情報は大体そんなところだなァ。流石に全員捕らえるのは少し難しいだろうから、半分は捕らえてほしい。それが最低限の合格点だ」
 応援団だのなんだのはともかく、盗賊のアジトを攻略するのは少し骨が折れそうだ。
 ところで、ここまで説明されて気になることもある。ここまでに何度も名前が出てきた『彼女』の事だ。
「ミロワール・ド・スクレか? くくっ、大慌てで盗賊にも予告状を出したと聞いたぞ。どのように現れて活躍するかは分からんが、少なくともお前達の邪魔をすることはあるまい。唯、お人好しな苦労性ではあるがなァ」
 女性教師は可笑さゆえに咽ぶように笑う。しかしそれはどういう意味なのだろうか?
「そのまんまの意味だ。説明は以上だ。この課題、受けるなら予定した時刻に教室に集合してくれ。あまり彼女に手柄を取られないように、な?」
 そう言うと女性教師はのらりくらりと後にした。
 気が付けばすっかり昼ご飯が冷めてしまっていた。話を聞くことに専念しすぎて、つい手が止まっていたのだ。
 唐突に与えられた課題を受けるかどうか考えつつ、冷めた昼ご飯を口に運んだ。

●???
「頭が痛くなれるわね」
 彼女はレイピアの刃を磨きながら独り言ちた。
 ある意味では自業自得と取れなくもない事態だが、それでもため息ばかり出てしまう。いずれはこのような事態が起こることは分かっていた筈なのに。
 とは言え、彼女に見捨てるという選択肢などありはしなかった。
「あたしだって憧れたんだもの」
 新作の衣装に袖を通しつつ、彼女は決意を固めた。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-04-29

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-05-09

登場人物 7/8 Characters
《今を駆ける者》ダケン・ヴァルガー
 ルネサンス Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
「姓はヴァルガー、名はダケン。故郷は知れず、世間が呼ぶには流しの無頼。ま、よろしく頼むぜ」 「……って、駄犬じゃねぇ!?」 #####  狼系ルネサンス。  若い頃から正々堂々、スジを通して道理を通さぬ荒くれ者として世間様に迷惑をかけてきた年季の入った無頼。  本人は割とイケていたつもりだったが、ある時襲った貴族の娘から 『獣臭い』『薄汚い』『さっさと死んでくれないかな?』  と容赦ない口撃を浴びて脱落(リタイア)  一念発起して系統立った悪の道を修めるべく、学園の門を叩く。 ◆性格・趣味嗜好  一言で言って『アホの二枚目半』  前提知識が足りない系アホの子で脳筋単細胞。悪人ではないが、パワーオブジャスティス。  ひらめきや発想は普通にあり社交性も悪くないため、決められる場面では最高に二枚目。  いざという時以外は基本三枚目。足して二で割って二枚目半。  脱ダサ悪党を目指して清潔感は増したが、服装センスが致命的でやっぱりダサ悪党。   ◆外見補足  顔立ちは濃いが造りは悪くなく、黙って無難な服を着ればワイルド系イケメンおっちゃん。  服装センスの悪さは『イモっぽい』『田舎もの』といった類。  気合が入ると脱いじゃう系の人。
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《1期生》アケルナー・エリダヌス
 ローレライ Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
目元を仮面で隠したローレライの旅人。 自分のことはあまり喋りたがらない。適当にはぐらかす。 ふとした仕草や立ち居振舞いをみる限りでは、貴族の礼儀作法を叩き込まれてるようにもみえる。 ショートヘアーで普段は男物の服を纏い、戦いでは槍や剣を用いることが多い。 他人の前では、基本的に仮面を外すことはなかったが、魔王との戦いのあとは、仮面が壊れてしまったせいか、仮面を被ることはほとんどなくなったとか。 身長は160cm後半で、細身ながらも驚異のF。 さすがに男装はきつくなってきたと、思ったり思わなかったり。 まれに女装して、別人になりすましているかも? ◆口調補足 先輩、教職員には○○先輩、○○先生と敬称付け。 同級生には○○君。 女装時は「~です。~ですね。」と女性的な口調に戻る。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。

解説 Explan

 盗賊がアジトにしている廃墟に行き、盗賊退治と、貴族の息女【コルデ・オペレッタ】の救助の両方を成功させてください。
 基本的な情報は、ほぼプロローグで説明されている通りです。魔法銃ですが、購買部にある『マジック・ブラスター』より幾らか質が劣ります。その他の大体の盗賊は、殆どが片手で扱う近接武器を持っているようです。
 コルデ救出の際は、人質に取られないような状況を作る、何らかの方法で盗賊を無力化するなど、何らかの工夫した行動を取ると、個人成績で高い評価を得やすくなるでしょう。
 【ミロワール・ド・スクレ】も盗賊退治と救助に専念し、基本的にあなた達に干渉する事はありませんが、『お人好しな苦労性』なためか、参加者がピンチになると可能な範囲でつい助けてしまうようです。
 また、どこかに例の応援団が潜んでいるかもしれません。

☆特別ルール
 本エピソードでは、会議室の発言にてダイスを用いて発言した際、その数値を参照します。
 (参照するのはダイス1個で発言された物のみ、1人につき1回まで振る事ができます)

 ダイスが振られた場合、一度の発言で振られたダイスの値を参照します。
 全員の発言の内、好きな値を1つだけ参照し、ミロワール・ド・スクレから以下のサポートが得られます。

 1・2は外れです。
 3・5の場合、適当な盗賊をダイスの値の数だけ倒してくれます。
 4の場合、飛び道具を持つ盗賊を4人倒してくれます。
 6の場合、回復の竪琴を持つ盗賊を含んだ6人を適当に退治してくれます。

 話し合いで最適と思ったものを選び、プランで値を指定してください。
 2回目以降のダイス付き発言や、2個以上のダイス付き発言は無効とします。
 また、このサポートを受けることで課題の評価が上下することはありません。

 補足説明は以上です。
 それでは、後悔なき選択を。


作者コメント Comment
 NPCに関する補足説明です。
【ミロワール・ド・スクレ】
 フトゥールム・スクエアの生徒で先輩です。仮面で顔を隠し、様々な服装で登場しては悪人をなぎ倒していく、色々な意味で凄い変な人です。
 しかし、いざという時には頼りになるのは確かです。
 黒幕・暗躍コースに在籍しているからか、トリッキーな戦法が得意です。
 彼女と交流する場合は、盗賊退治とご息女の救助を成功させてからの方がいいでしょう。

 この時期がマルチで新歓だとしても、今はちょっといいアイデアが無かったのでこんなです。
 ジャンルは戦闘ですが、プラン次第でややハートフルやコメディ奇りになるかもしれません。
 最高の成果を目指すとなると少し大変ですが、単純にこなすならそれほど難しくはない……筈かと思われます。気軽に参加していただければ幸いです。
 尚、今回もサポートを受けないという選択肢はありますが、それによって課題の評価が上がることはありません。


個人成績表 Report
ダケン・ヴァルガー 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
応援団の救出。

●事前調査
調査というより『推測』だが盗賊たちの士気と結束、また敷地について確認。

●行動
アケルナーと共に人質救出へ。
見張りの盗賊組が混乱しているようなら貴族の遣いと偽り買収(もしくはフリをした奇襲)を試みるが士気と結束が堅いようなら、アケルナーと複数方向から仕掛けて注意を分散するよう奇襲
『鉤爪付きロープ』は先端に鳴り物を括りつけ、人質を取られた時など引っ張りあらぬ方向で鳴らして気を退く武器に。

令嬢にはミロワールの仲間だよ…と(嘘ではないけど)
余裕あれば彼女に渡す前に少しお灸を据えてやりたいが…
(俺が実は敵で、お前を囮にミロワールを捕まえるっていったら?とか)
汚れ役はなれてるさ

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
お貴族のお嬢様の憧れ道楽にお付き合いするつもりは無いけどー。
盗賊達が言ってることは気になりみ。【ピー】とか【⚫⚫⚫⚫】…って、なに?
お話文脈的に拷問的な何かってことはわかるけどさ。盗賊ポコすついでに聞き出しちゃお。盗賊達は知ってそうな口ぶり話だったし。
どんな拷問だろーね。ゴブリンの皮膚移植とか?やらなくていーけどさ。待つのもうけるのもめんどいし。

とりまザコちゃん盗賊達ちょっかいかけに行くね。
5人くらいは仮装無断欠席先輩様が倒してくれるよーな第六感働きみだけどー、それでも割といるし。
ザコちゃんは多少微妙にも【挑発】かまして呼び寄せとこ。
どれくらいの人数が拷問内容教え…挑発のるのか分かんないけど。

プラム・アーヴィング 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:195 = 65全体 + 130個別
獲得報酬:6000 = 2000全体 + 4000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
魔法攻撃を扱えるからな、優先的に遠距離攻撃を仕掛ける盗賊を片付けるぜ。

【気配察知】で頭上から先制を取られないよう警戒と同時に索敵し【マドガトル/マド】で先制攻撃。屋根から落とす。
アルフィオーネ嬢が飛翔中に撃たれない様に援護も行う。

転がり落ちた奴に【甘美の口づけ】で魅了、【人心掌握学/会話術/説得】で他の盗賊がどこに配置されているのか聞き出し、屋根から落下した奴らを【ロープ】で纏めて捕縛。
得た情報を共有、残りの盗賊を【マド/ウィズマ・アーダ】で倒す。

竪琴盗賊の情報が得られたら、そちらを早急に対処する。
【甘美の口づけ/人心掌握学/会話術/説得】で魅了し無力化するか、残存魔力があれば魔法攻撃を行う。

アケルナー・エリダヌス 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
ダイス:5

やれやれ
賑やかそうなお嬢さんだ

では、お嬢さんの救出といこうか

◆分担
私はお嬢さんの救出を優先し動こう
道中は櫓や屋根の上の賊から見つかりにくいように、建物や塀、家屋の屋根や庇の陰に潜みつつ進もう

◆救出
櫓近くに来たら、話し声等を頼りにお嬢さんの囚われた家屋を特定
仲間やミロワール先輩が介入したりして、賊の気が逸れた隙をついて……お嬢さんと賊の間に割り込み、賊の攻撃からお嬢さんを庇いつつ、お嬢さんを連れて安全圏目指し移動

賊の攻撃は全力防御で防いだり、通常反撃で賊の意表をつきお嬢さんを逃がすよ

お嬢さんが居なければ、仲間も思う存分暴れられる
持っているロープは必要なら仲間に渡し、捕縛に使って貰おう

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
・竪琴の効果があるのは音が聞こえる範囲であるはず
・人員配置の中心で、遮蔽物などない所が居所である可能性が高い。
・見張り櫓なら、見張り役も兼任できる

三点から、回復効果のある竪琴を持つ盗賊は見張り櫓にいる。と推測
龍の翼を用いて、屋根伝いに、一直線。見張り櫓の制圧を目指す。

道中、飛び道具をもっている盗賊がいれば、下に叩き落す。落とすのが目的なので、倒すことにはこだわらない。

狙撃に対しては、動作をよく見て躱す。もし、躱せそうになければ、予測着弾点周辺を部分硬質化して、ダメージを軽減

攻撃法

龍の翼→部分硬質化(右腕)→龍爪撃
龍の翼→全力攻撃

標的順位

竪琴→飛び道具→その他

ロープ(大)を投げ縄結びに

ダイス値5

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【サポート:5】

『飛行』『龍の翼』で屋根に飛び移って、射撃される前に盗賊の狙撃兵たちを尻尾で叩き付けたり盾や斧の柄で殴ったりで気絶させる
もし、先に攻撃された場合は盾で防御しつつ接近する
また音色が聞こえてきたら、近くに回復効果の竪琴を持っている盗賊がいる可能性があるので聞こえてくる方向へ行き、見つけたらこちらが上から奇襲する形で斧で殴るなりなんなりして無力化する
あらかた気絶させた後は、ロープ(大)を使って盗賊たちを逃げられないようにまとめて縛り上げておく

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
盗賊退治のためにたたかう方々といっしょにいって
装備している楽器「天使の歌」を職業技能「演奏」で
つかいまして他の方々の回復にあたります。

楽器効果:射程内の自分を除く味方全員のたいりょくを30回復する。

そして、盗賊を包囲するようにうごき、にげるようすがみえましたら
種族特性の「フド」での魔法攻撃もつかって足止め、撃破します。
包囲につきましてはほかの方にも声をかけて連携しますね。

楽器「天使の歌」の回復は人質にされていた方が救出されるまでに
けがをしてしまっていたときの備えでもあります。

そのときのためにわたくしは自分の一般技能「魔法薬生成(治療)」で
痛みをやわらげるおくすりも事前につくっておきますね。

リザルト Result

 貴族のご息女が盗賊に捕らわれた。
 だが、そこに怪傑が現れ、そして学園から生徒が来たことで、事態は喜劇へ昇華する。

●怪盗? 怪傑?
 時は夕刻の頃。
「怪盗ですか……私は元々、山間部から来た者ですからどのようなお方なのか存じ上げませんが、彼女のどこに応援したい要素があるのでしょうか?」
 盗賊が潜む廃墟への移動中、不意に【シルワ・カルブクルス】がそう切り出した。
 年長者の多い村で生まれ育ったシルワには、怪傑を自称する者が何故持て囃されているのか理解できなかった。人様から盗みを行うというのは良くないことだと考えているからこそ、シルワはそう言ったのだ。
「俺は応援団じゃねえが、あるぜ。あと、怪盗じゃなくて怪傑だ」
 【ダケン・ヴァルガー】が即答した。
 ダケンが怪傑と係わるのは何度目だろうか。だからこそ、フトゥールム・スクエアの1期生の中でも怪傑の『彼女』を理解している。というよりは一方的に惚れて彼女をもっと知りたいからなのだが。
「同じようなものではないのですか?」
「盗むだけじゃなくて、悪党の巣窟に堂々と乗り込んで剣1本で懲らしめるんだ。それで多くの人が救われて、しかも……華々しいってか、綺麗なんだからよ。何てかそういうの、格好いいと思わねえか?」
 そうダケンは言うが、シルワは首を傾げることしかできなかった。

 そんな会話を気に留めることなく、【チョウザ・コナミ】にはずっと疑問に思っていることがあった。
「『ピー』とか『●●●●』……って、なに?」
 誰に問いかけるでもなく独り言ちた。
 状況から何となく拷問か何かではないかと考えているが、それを確かめるためにチョウザは今回の課題に参加したのだ。
「ご息女は特殊な官能文学がお好きなようで」
 チョウザに答えたわけではないが、【プラム・アーヴィング】は微かに口角を釣り上げた。
 プラムは何となく察していたが、口にするのはやめておいた。それは多分、プラムの得意分野の1つだろうと推測できたから。何であれ、人前であまり口にしていいものではない。

 やがて日は沈み、月が見えてきた頃、盗賊がアジトにしている廃墟の町が見えてきた。ここに誘拐されたと思わしき貴族の息女が捕らわれている。
 7人は二手に分かれて行動を開始した。

●有無を言わさず
「おうおう、ここを何処だと思っ、おぶっ」
 スキンヘッドの厳めしい顔つきの盗賊が生徒達に気付いて絡もうとしたが、【アルフィオーネ・ブランエトワル】は即座に竜の翼を広げて飛び上がり、遠慮なくスキンヘッドの頭を踏みつけた。
「ちょっと構ってられませんの」
「アルフィオーネさん、続きます」
 手近な家屋の屋根に飛び上がったアルフィオーネに、シルワが続いて勢いよく飛び上がった。
 褐色肌の女性教師曰く、飛び道具を持つ盗賊は屋根の上から狙い撃ってくるらしい。ならば、直接屋根に上がって叩き落せばいい。
「痛ってて、おいっ! 敵がっ、むぐっ!?」
「んー♪」
 スキンヘッドは辛うじて起き上がって仲間を呼ぼうとしたが、素早く近づいたプラムが顎を持ち上げると、そっとその唇を奪った。
 その甘美なる口づけはチョコレートの如く蕩けた甘さ。例え敵であろうとその心を奪ってしまう。プラムにこれほど相応しい技能があっただろうか。
「今迄お前らも愉しんで来たんだろ? なら、今も愉しめるよな?」
 だが、プラムが愉しむ時間はあまりなかった。バンダナを付けた別の盗賊が異変に気付いたのだ。
「おーい、何をやって……変態だ! 男好きの変態が襲ってきたぞー!! かはっ」
「しばらく静かにしててください」
 バンダナの盗賊が廃墟の中へ駆けこんで逃げようとしたが、【レーネ・ブリーズ】が放ったフドが命中して倒れ込んだ。
 だが、倒れ込んだのと同時に、廃墟のあちこちから様々な盗賊がぞろぞろと現れた。
 少し遅かっただろうか? だが、どのみち乱戦になることは避けられないだろうから、自分は仲間の回復に専念しようと『天使の歌』をぎゅっと握った。
 それを目にして、チョウザは六角棒を構える。何故かその棒の先端には真っ赤な液体が滴っていたが、薄暗くて盗賊達は気付いていなかった。
(この中に、『ズギャーン!』とか『ア~ン♪』を知ってるのはいるかなぁー?)
 目指す結果は同じでも、目的はいささかずれていた。

 その一方で。
「あちらが始まったようだね。急ごう」
「おう」
 別の方角から町に潜入した【アケルナー・エリダヌス】とダケンは、塀の陰に身を潜めつつ見張り櫓の下を目指していた。
 廃墟全体にどよめきが響く。突然の闖入者に盗賊が迎え撃ちに出てきているのだろう。これなら、こちらに気を取られる可能性は低くなる筈だ。
 アケルナーがそっと陰から顔をのぞかせて周囲の様子を窺う。周囲の建物、よし。屋根の上、よし。櫓の様子、よし。
「大丈夫、行こう」
「おっし」
 アケルナーとダケンは姿勢を低くして、身を隠せそうな建物の陰に向かっていき、そこで再び様子を窺った。

 どよめきと共に建物の中から盗賊がぞろぞろと現れる。その中でも、ボウガンや魔法銃を持った盗賊はすぐに屋根まで上った。
「こいつら、いい度胸で、げっ!?」
 だが、登ろうとした屋根に先客がいることは想定外だったらしい。
「はっ!」
 シルワはミラーシールドでひっ叩くように、その盗賊の顔面を殴打した。屋根を上ってまさか自分の顔が迫ってくるとは思わなかった盗賊は、何が起きたのか分からないまま街路に落下した。
「このまま急ぎますね!」
 アルフィオーネは更に竜の翼を駆使し、屋根から屋根へ短く跳躍するように飛び、見張り櫓へ一直線に目指す。それは獲物を狙う狐よりもしなやかで軽やかだった。
 だが、負けじと盗賊達もアルフィオーネに狙いを定めた。
「行かせるか、やっちまえ!」
 一斉に放たれる矢と魔法弾がアルフィオーネに殺到する。だが、足並みの揃わないそれらはまばらに飛び、アルフィオーネが身を軽くひねるだけで殆どを躱し、命中しそうな魔法弾は硬質化させた左腕をかざして防いだ。
 とは言え、飛び道具を持つ盗賊はおおよそ5人。廃墟の入り口で戦うチョウザ達によって乱戦に持ち込めているとは言え、このまま見張り櫓を目指しては背後から狙い撃たれてしまう。

「アルフィオーネさん、ここは任せて先を急いでください」
「そうだけど……!」
 シルワはボウガンの矢を盾で受け流しつつアルフィオーネを急がせるが、状況が彼女の足を止めていた。
 ひとまず1人でも屋根から叩き落そうと、アルフィオーネが手近な盗賊に右腕を振りかぶろうとしたその時だった。
「ぐあっ!?」
「どうし、うぁっ!?」
 虚空に一瞬だけ白銀色の閃光の軌跡が迸ったように見えた。すると、ボウガン使いと魔法銃使いが1人ずつ倒れ、屋根から転がり落ちていった。
 何が起きたのか分からなかったのはアルフィオーネとシルワだけでなく、盗賊も同様だった。光にしか見えなかった攻撃に仲間を2人失ったのだから当然だった。
 アルフィオーネは一瞬呆気にとられたが、すぐに好機を悟り、見張り櫓目掛けて屋根を伝い跳ねるように飛んでいった。
「今のは……」
 シルワはこの状況で助け舟を出した者が誰であるか理解したが、その人物の姿は捉えられなかった。

●転機
「うぎゃあああああああああ!!」
「いたいいたいいたいいたい!!」
 悶絶して地面でのたうち回る盗賊達。彼らは全員、チョウザに攻撃された盗賊達だった。
「こ、こいつ、棒の先端に毒を塗ってやがる!」
 斧を持った盗賊が怯みながら、六角棒を構えるチョウザを睨んだ。
 チョウザは何度か攻撃を当てるたびに、赤い何かを六角棒の先端に塗り付けている。やがて、棒の一撃を受けた盗賊が何人か悲痛な悲鳴を上げてのたうちまわっていた。
「えー? これ、そんな物騒なものじゃないんだけどぉ?」
「だったら何だってんだよ!?」
「とってもからぁいソース」
「最悪だぁ!!」
 各々で武器を携えた盗賊達がチョウザを前に1歩引く。そんなものを傷口や粘膜に受けたらひとたまりもない。
 だからと言って、盗賊達はプラムの方を狙うのをもっと躊躇っていた。
「ホラさっさと来いよ。殴られた相手にキスされるなんざ倒錯的で興奮するだろうが」
 突き出した左手を上に向け、誘うように手招きするプラム。
 彼の攻撃は魔法が中心だからチョウザよりはまだ恐ろしくない。だがそれ以上に、やられた仲間にプラムが濃厚な口づけをしてくることだ。そして、やられた仲間は体をピンとのけ反らせて恍惚の笑みを浮かべるのだ。
(いくら盗賊でも、すこし同情してしまいますね)
 チョウザとプラムの2人に怯え、及び腰になっている盗賊達を見てレーネは思った。これではどっちが悪者なのだろうか。
 そう思っていた時、盗賊達の背後から弦を弾く音色が聞こえてきた。お世辞にも実に下手な演奏だが、それを聞いた盗賊達の傷が癒され、戦意が高揚していく。
 プラムに虜にされてしまった盗賊はダメだったが、軽傷を負った程度の盗賊はにやりと笑った。
「あれは……!」
 下手ではあるが、竪琴の音を聞いたレーネはハッとした。何処から聞こえてくるかは分からないが、そう遠くはない筈。だが、遥か先に見える見張り櫓から聞こえてくるようには思えなかった。

 見張り櫓に到着したアルフィオーネは、魔法銃を持っていた盗賊を1人倒し、ロープで拘束したばかりだった。
 同時に背後から聞こえる竪琴の音色に、思わず歯を食いしばる。
 楽器の音色だけならそれなりに響くだろう。然し、その効果が届く範囲は意外にもそれほど広くはない。だから、見張り櫓に竪琴を盛った盗賊はいなかったのだ。
「くっ、急がないと!」
 高い位置から竪琴の音を探り当てると、アルフィオーネは手すりに足をかけ、再び翼を広げて滑空していった。

●勇者の時間
 その見張り櫓の下。アケルナーとダケンが、妙にやかましい家の前に着いた。
『スクレ様よ! スクレ様が来てくださったのですわ!』
『いいから黙ってろ!』
 こんな場所にそぐわない少女の声を聴いて、アケルナーとダケンは頷き合った。
(賑やかそうではなく、賑やかなお嬢さんだ)
 だが突入のタイミングを見計らおうと思っていた時、家の正面口から、場にそぐわない奇抜な格好をした何者かが堂々と入ってくるのが見えた。
 そして、
『その子を返してもらおうかしら』
 その声を聴いたダケンの両耳がピンと立った。それは1年近く前から聞いたあの『彼女』の声だった。
「行くしかねえか」
「そうですね」
 アケルナーとダケンは彼女が入った正面口の様子を窺うと、スッと中に忍び込んだ。
 そのダケンの片手には、意味深な長いロープが握られていた。

「きゃーきゃー! スクレ様が来ましたわー!」
「何てふざけた格好の女だ……!」
 家屋の奥ではロープで簀巻きにされているご息女と、少女に鉈の様な剣を突きつける盗賊に、『彼女』の登場にやや動揺している盗賊がいた。
 そして手前には、紫と赤の色合いの道化師の恰好をし、更に仮面をつけた少女がレイピアを構えて立ちすくんでいた。
「ふざけた恰好とは言ってくれるわね。誰かが助けを求める時、あたしが道を照らしてあげる。例え昏き帳が遮るならあたしが切り開いてあげる。あたしこそが宵闇に輝きし月夜見の鏡にして千変の使者、【ミロワール・ド・スクレ】よ!」
 あんぐりと口を開けて唖然とする盗賊2人だが、奥の人質のご息女は黄色い声を上げた。
「きゃ~っ!! スクレ様ぁ~~!!」
「さて? 『2人とも』、今よ」
 ミロワール・ド・スクレがそういうと同時に、ダケンが手にしたロープを目一杯引っ張った。
『ガランガランガラン!!』
 盗賊達の背中側の外から何かやかましい音が聞こえてきた。思わず盗賊はうろたえ、一瞬その物音に注意が向いた。
「今だ!」
 バネの利いた脚力で飛び出したアケルナーがマントを翻し、鉈の盗賊と少女の間に割り込みつつ『獅子王の剣』を盗賊に突き付ける。
「遅ぇ!」
 更に、ミロワール・ド・スクレの前にいた盗賊はダケンが『長柄の斧』の石突で腹を突いた。鈍い音と共に、盗賊はうなだれるように気絶した。
 息女を人質に取っていた鉈の盗賊は、目の前に別の仮面の麗人が立ちはだかり、後ろにはダケンとミロワール・ド・スクレがいた。
 即ち、
「チェックメイトかしら。お休み♪」
 そして、ミロワール・ド・スクレは鞘を付けたままの剣で、盗賊の後頭部をコツンと叩いた。

 2人の盗賊が気絶したところで、最初に口を開けたのは捕らわれていた【コルデ・オペレッタ】だった。
「スクレ様が2人!? ってあなた誰ですの!!」
「……参ったね」
 予想していた展開だったが、いざ言われてしまうと、アケルナーは苦笑いを浮かべるしかなく、とりあえず剣を鞘に納めた。
「私は怪盗じゃないよ」
「スクレ様は怪盗などではありませんわ! それに何であなたは仮面とマントにレイピアを……まさかあなた!」
「?」
「あなたもスクレ様のファンですのね! 恰好から入るタイプの!!」
 このお嬢さんには何を言っても通じないような気がすると思ったアケルナーは、もう閉口するしかなかった。
「そしてそこのあなた!!」
「お、俺か!?」
 コルデはす巻きと情けない姿にもかかわらず、その勢いでダケンを圧倒した。
「むさいあなたは何者ですの!?」
「むさっ!? み、ミロワールの彼氏……と言いてぇが、まぁ仲間だ」
「彼……氏ぃぃぃぃぃ!!?」
 素っ頓狂な声でコルデが叫ぶと、泡を吹いて気絶してしまった。
「お、おい!? それはものの例えっていうか……」
 コルデの思わぬ反応を前にしてあたふたとするダケン。そして彼の背後には、実にいい笑顔を浮かべるミロワール・ド・スクレがいた。
(あぁ、これはもしや)
 アケルナーにはその後の展開が読めてしまった。口は災いの元とは言ったものだが、本当にその通りだと思った。
 そしてそれが大体当たってしまったのを、アケルナーは唯見つめることしかできなかった。

「少し、厳しくなってきました……!」
 荒い息を吐きつつ、レーネは『天使の歌』を吹いてチョウザとプラムの体力を回復させた。
 だが同時に、どこから鳴り響いているか分からない竪琴の音が盗賊達の傷を癒していく。
 戦いの技量ならこちら側が上。然し、数の上では盗賊が有利だった。飛び道具を持った盗賊はシルワが幾らか倒したが、それでも魔法銃の弾がこちら目掛けて飛んでくる。
 このまま長引けばと思った矢先、音痴である以上に調子の外れた弦の音と悲鳴と思わしき声も奥から聞こえた。それと同時に、竪琴の音は聞こえなくなった。
 突然の事に浮足立つ盗賊達。無論、レーネとチョウザとプラムは、このチャンスを逃しはしなかった。

「はあ、はあ……やっと見つけたわ!」
「くそっ、放せ!」
 アルフィオーネが、竪琴を持った盗賊を環状にしたロープで捕らえていた。例の竪琴を持った盗賊が、見張り櫓にいるどころか屋内から隠れて演奏していたとは思わなかったのだ。
 音痴で不愉快な音色を聞き続けるのは非常に苦痛だったが、根気よく耳を澄ませてやっと居場所を割り出したのだ。
 竪琴の盗賊をロープで厳重に縛った上で、更に家屋の柱にも括り付けると、アルフィオーネは外に出て仲間を助けに行った。

 やがて、人質の息女が救助されたこともあり、士気を失った盗賊達はやがて全員がお縄についた。
 5人が進入した方の反対側には3人の盗賊が伸びていたが、これはミロワール・ド・スクレがやったものだという。
 課題としては目覚ましい結果に終わった。

●もう一つの夜明け
 そして朝日が見えてきた頃。
「ねー。だから『ピー』とか『●●●●』って何?」
 そうチョウザが盗賊の1人に尋ねるが、
「ひぇっ、うら若き乙女がそんな言葉を使っちゃダメ!!」
 何故か盗賊に叱られてしまった。
 しかも、
「チョウザ様ったらそんな事も知らないで、意外とおこちゃまですのね」
 しかも係わりたくもない貴族で、年下のコルデにまで言われてしまう始末。小さな溜息を吐き、チョウザは一旦退くことにした。

「兄貴ぃ~もっとぉ~」
 すっかり目覚めてしまった盗賊を後目に、プラムはミロワール・ド・スクレに言った。
「アンタも人気欲しさでやってるわけじゃないよな? ソレ。なら、拒絶するか上手くコントロールしてやった方が良いと思うぜ」
「あなたがよく言うわ。分かっているわ、だから……」
 ミロワール・ド・スクレは軽く毒づくと、7人に向けて深く頭を下げた。
 彼女の思わぬ行動に、7人は驚いたり少し感心したりした。
「ごめんなさい。こんなことになったのは、あたしが自分の行いに真剣に責任を持たなかったから。だから皆も、応援団も、このお嬢様も、あたしのエゴに巻き込んで振り回していたのよ。だからみんな……ごめんなさい」
 深々と、唯謝るミロワール・ド・スクレだったが、ダケンが声をかけた。
「物語の英雄なんかじゃねぇ……人間なんだからよぉ。だから、迂闊な行動が彼女を破滅させる危険は考えろよ、お前らも」
 そういってダケンが視線を向けた先には、ミロワール・ド・スクレの応援団がいた。突き刺さんばかりのダケンの視線に震え上がっていた。
 彼らを前に、アルフィオーネも苦言を呈する。
「あなたたちを護るのが、わたしたちの使命の一つではあるけれども、自ら、危険な場所へ赴く者の、身の安全までは、保障できないわ」
 それはコルデにも向けられた言葉だった。本当に自分で捕まったのかどうか分からないが、その為に大勢に迷惑を掛けてしまったのは確かなのだから。
「スクレ様ぁ……ごめんなさい、ごめんなさいぃ……」
 やがてさめざめと泣き出したコルデを、ミロワール・ド・スクレはそっと抱きしめてあげるのだった。

 後日。
 レーネは学園に、盗賊が持っていた回復の竪琴を持ち込んでいた。
「これはわたくしたちにとってあたらしい戦力になりえます」
 雑に扱われていたらしく随分と傷んでおり、実用性を疑う意見もあったが、レーネの熱意に負けてその竪琴は一旦学園で預かることになったそうだ。
 この竪琴が購買部に並ぶかどうかは、また別のお話。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
憧れは一途で純粋で、されど彼女は憂鬱で
執筆:機百 GM


《憧れは一途で純粋で、されど彼女は憂鬱で》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 1) 2020-04-24 00:08:27
男を好き放題出来ると聞いて...
ってんん?一年前に単位落とすぞコスプレ仮面〜って声援飛ばしたパイセンか?
そういやメンバーもこんな感じだったな。
改めてよろしく頼むぜ。

で、俺は盗賊を相手取りたいんだがアンタ等はどうすんだ?

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 2) 2020-04-24 08:29:54
やあ。私は勇者・英雄コースのアケルナー。諸先輩方よろしく頼むよ。
今回は、賊に捕らわれているお嬢さんの救出みたいだね。

私はお嬢さんの救出を優先しようかと思ってるけど、何分、賊も人数が多い。
具体的にどうするかは検討中だが……験担ぎにダイスでも振ろうか。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2020-04-24 21:27:35
…【ピー!】とか、【ズギャーン!】とか、【●●●●】
………って、なに?

発言お言葉の文脈的には拷問の1種なんだろーけど。にしては楽しそうってーか。
それが楽しいってよか、興味あるお人が来るなら耐えられるからー、の文脈なのかもだけどさ。
どんな拷問だろーね。抜いたゴブリンの牙の先に弱めの毒塗って、皮膚の毛穴一つ一つに突き刺してくとか?

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 4) 2020-04-25 00:17:49
ザチコヤン...いやザコちゃんはその知識云々ってより貴族案件の方が俺は気になるが...
さて、ドロップデットで爆死してるからな俺。
ダイス振っとくけど期待すんなよ

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 5) 2020-04-25 06:39:26
わたしは、アルフィオーネ。
どうぞ、よしなに。

ミロワール・ド・スクレの動き次第だけど、今のところ、飛行能力を生かして、屋根の上の狙撃手共を叩き落してやるつもり

拷問と言えば、羽箒で、脇腹とか、おへそとか、うなじをくすぐるやつじゃないかしら?

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 6) 2020-04-25 09:28:15
わりぃ、遅くなった。

魔王・覇王コースのダケンだ。
一年前、パイセンの落としかけた単位いっしょに拾いに行った方な。

俺もまぁ…ご息女の救助の方かな。
ミロワールのためにもと、ミロワールの奴にも、一言いっておいた方がいいかもしれねぇ。

で、ダイスな。
あと出てないのは4か6か…おりゃっ

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 7) 2020-04-25 09:29:05
スマン、4は出てたな。俺も5で被り。何もなし以外で出てないのは6だけか

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 8) 2020-04-25 15:32:09
村人・従者コース、シルワ・カルブクルスです
よろしくお願いします

私も屋根に飛び移って無力化しようと思います
盾や斧の柄で殴るなり尻尾で叩きつけたりで気絶させるだけですので、安心してください
とりあえず、私も運試しでダイスを振りますね

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 9) 2020-04-25 20:05:06
あら、1が出てしまったようですね。
ところで【あっは~ん】や【オ~イェ~イ】については知りませんが
拷問っておいしい食べ物を見せびらかし続けるようなもののような気がしますけど…

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 10) 2020-04-26 00:32:34
皆純粋か?(皆純粋か?)

せめてダケわんくらいは知ってて欲しい所だな…
なんていうの、俺アウェイで寂しみ感じちゃってぴえんみたいな。

ま、あたくしは何人かの男を頂ければそれでよろしくてよ。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2020-04-26 08:15:24
純粋も何も、ザコちゃんまるまるにヒューマンだし、そもそも純種人種の認識区分けないけどね。

てかあれだよね、守り手と盗賊ぽこし手でふわっとわけわけしとくべきだったり?
そーなるとザコちゃんぽこし手したいんだけど。てかそもそもお貴族様のために動く、ってのがあれ。

この中なら多少は魔法でも攻撃でもどーにか出来る方だろーし、【身代わりうさぎ】持ち込んで【挑発】するかな。
挑発ついでに拷問の詳細でもきーとこ。盗賊のお人達は知ってるっぽかったし、手馴れてんだろーね。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 12) 2020-04-26 08:29:48
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
おもにみなさんの回復をかんがえています。
よろしくおねがいします。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 13) 2020-04-26 10:20:19
わたくしも[1]ですね。そうしますと、いまのところでしたら

[4]:飛び道具を持つ盗賊を4人
[5]:適当な盗賊を5人

のどちらかをえらぶかんじでしょうか。
屋根にとびのって攻撃したい方がおられますから、
5でよさそうですし、最後の方が[6]でしたら
そのままそちらにきりかえてよさそうです。

分担については

盗賊への正面攻撃
アーヴィングさん、ブランエトワルさん、カルブクルスさん、コナミさん、わたくし

救出
エリダヌスさん、ヴァルガーさん

だいじょうぶそうですね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 14) 2020-04-26 16:58:17
わたしも5か6を推したいところだけど、多数決が民主的なので総意に沿う

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 15) 2020-04-26 19:56:28
>ミロワール先輩
まあ、現状の出目では5でお願いするのが妥当かな。
残る1枠で来られた方が6を出されたら、6に代えてもいいと思うよ。
それでも、飛び道具使いは厄介なので、私達で優先して排除するのがいいかな。

>賊
総勢18人で、その半数の9人は捕縛する必要があるね。
まずはロープ等を用意した方がいいかな。
捕縛の必要性を考えると、捕縛中に他の賊に狙われる可能性もあるし、できれば最低2人位で動いた方がいいかもしれないね。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 16) 2020-04-26 22:19:50
おう、緊縛…いや、捕縛は得意だし俺はロープ(大)を一つ持ち込む予定。
縛られ心地は保証しかねるが、罪人ならまぁどうだっていいだろ?

ま、遠距離攻撃を仕掛けてくる相手なら俺も相手した方が良い気もするな。
撃ち落とし役っていうの?

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 17) 2020-04-27 04:07:54
んと・・・じゃあ、とりあえず、可能な者は狙撃手から天誅…いえ、物理的な説得ってことになるかしらね?

わたしの手の長さで、大の男を縛り上げるのは大変なのだけど、ロープ(大)を持っていくことにするわ。逃がせば再犯の可能性もあるから、できれば全員捕らえてしまいたいけど・・・無理かな

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 18) 2020-04-27 12:07:43
ロープの準備ありがとうございます。

あと、にがさないためとしまして「盗賊を包囲するようにうごく」ということでわたくしは行動してみますね。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 19) 2020-04-27 20:58:19
なるほど、それでは私もロープ(大)を用意しておきますね

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 20) 2020-04-27 23:05:25
純粋言われるとアレだがな…まぁ含みもたせた言い方から察するのは苦手よ。
要望や推理があっての話ならズバっと頼むぜ?

で、ダイス目はまぁ出てるなかなら5でいいと思う、オレも。
装備は救助の方はそう必要なもんもないかね…移動用と何かあった時のためで鉤爪付きロープ持ってくつもりだ、
もしこれはってのがあれば、一枠貸せるぜ。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 21) 2020-04-28 08:33:09
>救助
そういえば、お嬢さんを救出する際に、お嬢さんが人質に取られる可能性もありそうだね。
お嬢さんが囚われた場所は、町の中心の見張り櫓の近くの家で、2人の盗賊に監視されているらしい。

お嬢さんを傷つけず救うなら、誰かが交渉するふりして賊に接触し、賊の注意が交渉役に向いてる隙に、他の仲間が窓や天井裏から仕掛けるとか……。
もしくは、誰かが賊に扮して、見張りの交代とみせかけて内部に入り、賊を一気に引っ捕らえるとか。

さすがに、「ねえ、お兄さんたち……私と遊ばない?」なんて美女が誘っても釣られないだろうしね。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 22) 2020-04-28 09:21:01
それではとくに問題もなさそうですから、
ダイスにつきましては最大の数ということで
ウィッシュプランにかいておきますね。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 23) 2020-04-28 09:37:37
回復効果の竪琴を持っている盗賊も厄介ですね
この人を見つけ次第、無力化する方向で行ってもいいかもしれません

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 24) 2020-04-28 17:38:26
竪琴の効果があるのは音が聞こえる範囲であるはず。だとすれば、人員配置の中心で、遮蔽物などない所が居所である可能性が高い。

見張り櫓なら、見張り役も兼任できる。ここかもしれない

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 25) 2020-04-28 19:25:55
>ダイス目
もう出発直前だし、ある程度方向性にも関わりかねないことだから……ダイス目は5でいく方向でいいかい?
さすがに直前に変わっても、対応できない人が居るかもしれないし。

5でいくなら、飛び道具持ちはある程度排除される見込みでいいだろうから、賊を狙う優先順としては、お嬢さんの見張りが最優先だろうけど、それ以外は竪琴>残った飛び道具>手近なその他残りって感じでどうだろう?

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 26) 2020-04-28 19:30:11
>竪琴
確かに、櫓に居れば有事をいち早く察知できるし、装備の効果も発揮できそうだ。
それに、人質に近いから守るにも易い。
アルフィオーネ君の読みは正しいかもしれないね。

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 27) 2020-04-28 21:36:19
もうそろそろまとめないとな。
ダイス目は俺も5でいいぜ。

>見張り
こっちも二人がかりだ、複数方向から仕掛けて注意を分散するか…
あるいは向こうもウンザリしてるなら買収とかの目もありかもな。