機百 GM
みなさま初めまして、私は機百と申します。 至らぬ身ではありますが、適当にお付き合いいただければ幸いに存じます。 得意とするシナリオは冒険ものや戦闘ものですが、もっと緩やかな感じのシナリオにも挑戦していくつもりです。 基本的に、明確な達成すべき目標を明示したエピソードを書きますので、プランの方針は定めやすいかと思います。 遅筆なのは……大変申し訳ありません。少しずつ改善していきます。 いいゲーム音楽が筆を早めるのですが、何かいいものがないでしょうか? ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ・私が使用するNPCの簡易的な一覧です。 ○ヴィミラツィカ・サラヴィシチェ 破滅的博愛神出鬼没悪戯好き暗躍系非常勤教師。『メモワール・ド・コスプレ』の正体。 私が最初に書いたエピソードから出てきた女性の教師ですが、『今は名前はいらない。後で出せばいいだろう』考えていたら、出す機会を逃してしまいました。なので、『【体験】メメ・メメル誘拐じけ……んん?』にてやっと出せました。 愛称が『ソロヴィ』なのは、学園長が姓を呼び間違えたのが広まってしまったためです。 語尾にやや特徴があるので、私のシナリオを続けて読まれた方なら、何となく『あれ、こいつ?』と思われたかもしれません。 どうにも不安な気分にさせられる気配や言動が多く、しかも神出鬼没な現れ方をして生徒を脅かす悪い癖を持っています。パールラミタ曰く『愛が重たい』そうです。 エイーア大陸とは別の大陸からやってきたそうですが、詳しいことはまだよく分かっていません。唯、学園長はやや変わった忠義で繋がっているようです。後、スクレの恩師でもあります。 ○ミロワール・ド・スクレ ちょっと勘違い系変則的純情乙女先輩。後、愉快で格好いいかもしれない頼れる怪傑。 コスプ……もとい正義の怪傑であり学園の先輩です。我が道を突き進む普通の女の子でもあります。無論、偽名です。 いつも何かしらユニークな衣装を着ては悪党の前に現れ、華々しく蹴散らしては煙の如く消えるという、絵に描いたような怪人です。 華々しい活動の裏では人一倍の努力があり、学園の先輩としてはかなりの実力を持っているので、いざという時に頼りになるでしょう。 唯、何かしら秘密を抱えているようです……? 完全な余談ですが、入学時にヴィミラツィカに入学試験として『フラマ・インペトゥス』の火口に叩き落されたことは今で根に持っています。 ○パールラミタ・クルパー おっとり天然ゆるふわ菩薩バブみ系合法ロリ薬師。 学園長よりも更に幼い見た目をしていますが、薬学の教師をしています。授業や課題によっては自作した薬を生徒に渡すことも。 兎にも角にも決して怒りません。また、人を疑うという事もしません。何もかもを優しさで受け入れようとするスタンスのようです。 授業の際は、いつも背負っている薬箱を下ろし、その上に乗って視界の高さを確保してから始めます。この一連の行動はちょっとした名物になっているようです。 基本的にはいい人ですが、偶にえっちな妄想をこじらせてしまう困った癖があるようです。 ○ルクス・イリニ・ダヌシュ 無口毒舌マイペースぶっきらぼう大食らい違法ロリ先輩。 賢者・導師コースを専攻していますが、自らの背丈よりもはるかに長い弩を携えている変わり者。再装填に時間がかかるものの、その弩から放たれる魔法の矢の威力は絶大。 言動は素っ気なく根暗なイメージを持たれがちですが、唯単純に極度のマイペースなだけです。更に普段の服装はだらしなく、居眠りの常習犯でもあります。 よくお腹を空かせているため、何かしら食べ物を与えたらすぐに懐きます。ぶっちゃけチョロいです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ |
|||||||||||
担当NPC
|
|||||||||||
メッセージ☆New☆ 通常エピソード『Miroir ―Nuageux』のリザルトノベルを公開しました。 もっと早く書けただろうに。然し、ちょっと風邪をひいて実質二日分の時間を丸々潰してしまうことに。がくり。 何とかして、緊迫感のある潜入シナリオを書けた……と思います。最後はやや荒っぽくなりましたが、指定された目的を二つ達成したので、先生が成績に色を付けてくれた感じですね。 ところで、意味深なプロローグは一体何だったの? と聞かれますと、まあ次回のシナリオを待っていただきたいかと。少なくとも今回のシナリオではそんなものを書く必要が無かったのですね。 『【体験】メメ・メメル誘拐じけ……んん?』が何とか書けました。 シチュエーションノベルの執筆と重なったため、タイトなスケジュールになりましたが、何とか期日に間に合わってよかったです。軽く腰を痛めたり口内炎を作ったりと、これもまあ名誉の負傷(?)ですね。 参加された皆様にできる限り見せ場を作れるように頑張りましたが、ラストは……むぅ、我ながらどうにかならなかったのでしょうか。だからコスプレ仮面にあのように言われてしまったわけです。 尚、『ヨ・スデソ・ウ水晶』ですが、リザルトでもラピ子ちゃんが言ったように、逆から読むと……? まだまだ悩んでいるのですが、この『メモワール・ド・コスプレ』の正体たる先生か、『パールラミタ・クルパー』のどちらかを、年明けくらいにNPCとして作成して登録しようかと考えています。 何か思うところがございましたら、ファンレターなどで意見を送っていただければ幸いです。『前からこのキャラ好きだったよ』みたいな感じで大丈夫です。 ……まあ、いざとなったら両方作成するという選択肢もありますけど! お待たせしました。EXエピソード『ドリンクミー!』のリザルトノベルが公開されました。 リザルトノベルはレポート形式になると書いたものの、それぞれの行動にパーちゃん先生が評価するという感じに落ち着きました。尚、やたらと間延びした口調で喋る彼女ですが、連絡の文章は普通に書いています。何故なら手で書く文章に口癖や訛りを入れる人なんてそういないでしょうし、何より字数制限ががが 自分のために使ったり、検証のために使ったり、新たな使い道を見出したり、大冒険を繰り広げたりと、個性的なプランが来たため、執筆がとても楽しかったです。また、体が小さくなるという奇異な体験を鮮明にするために、サイズ差を想像しやすいような描写を少し意識してみたのですが、如何でしょうか……? ☆現在の公認NPCは【ミロワール・ド・スクレ】です。変人です。もし広場で見かけましたら適当におちょくっていただければ幸いです。 自分で言うのもあれですが、なんでいつも服装を変えるだなんてややこしい設定にしてしまったんだろう……。 ☆サンプルの非公式ショートストーリーは完全な不定期更新で、プロローグかリザルトノベル提出時に一緒に更新されているかもしれません。 基本的に私が出したNPCによる小話が殆どです。あまり期待しないで適当な暇つぶしにちらっと見ていただければ幸いです。 ※9/17 ショートストーリーを更新。 ※とりあえずTwitterやってます。 と言っても、可愛いっぽいものへのリツイートばかりですが。 |
|||||||||||
作品一覧 |
|||||||||||
リンク |
|||||||||||
サンプル●Jai vécu pour la vengeance. 微睡。夢うつつ。倦怠感。眩しさ。寝返る。肌寒さ。 パジャマ越しに突き刺してくるような部屋の寒気で、あたしは目を覚ました。見慣れた部屋の天井と毛布が目に入る。 「ふわ……」 思わずあくびが出てしまった。肺腑に新鮮な空気を取り込むと、徐々に意識がはっきりしてきた。 ここは学生寮『レイアーニ』に割り当てられたいつもの自分の部屋。夕べは、用意したものの使う機会がさっぱり訪れない隠れ家に避難する必要はなかったという事だ。 あたしは上体を起こして、軽く背筋を弓なりに反らした。 窓から差し込む陽が少しだけ暖かい。曇り空が続いた昨日の晩は寒かっただけに、尚の事心地よい。 今日も、いつもと変わらない朝をあたしは迎えることができた。 そう思ってベッドから足を下ろした時だった。 「うっ、ぐぅっ、ま、た……!」 まるで、胸の中を、無数のトゲが生えた鉄球でえぐられるような、鈍さと鋭さの混じった強烈な苦痛。 両手で胸をぎゅっと押さえ、脂汗を滲ませながら苦痛が治まるのをじっとして待つ、痛みが大分マシになってくるとあたしはばっと勉強机まで急ぎ、一番上の引き出しを引き抜くように開けた。その中にはいくつもの同じ小瓶があったが、その中の適当な一つを引っ掴み、親指でコルクの蓋を弾いて開け、すぐさま中身を飲み干した。苦みと甘みが混じったような異様な味が口の中に広がっていく。 ドクン、ドクン、と心臓の鼓動だけしか聞こえていなかった。再び発作的な痛みが奔り、思わず小瓶を割らんばかりに握りしめつつ、体を抱きしめて蹲る。 暫くして薬が血流にのって身体中にに行き渡ると、ようやく胸の痛みが治まってきた。 「はあっ、はあっ、はあっ、はあ、はぁ……」 乱れた呼吸を整え、肉体と精神に落ち着きを取り戻していく。呼吸が小さくなるにつれ、早朝の静寂が耳に染み渡る。 あたしはじっくりと深呼吸をして立ち上がる。握りしめていた小瓶が、少しだけ温くなっていた。 この痛みには何度付き合ってきたことだろうか。こんなひどい朝を迎えるのにも慣れてしまっていた。 だが、日に日に痛みが増してきているような気がする。死神はよほどあたしの心臓がお気に入りのようだ。 ずっとクルパー先生特製の抑制剤で何とか抑えてきたが、明らかに去年から服用する回数が増えてきた。 きっともうじき薬が効かなくなって、死神に心臓を捧げる日を迎えてしまうのだろう。 それでも、それまでにあたしにはやらなければならないことがある。やって、果たして、ケリを付けなければならない。 目を閉じると、心配した面持ちであたしを見つめ続ける両親の顔が浮かび上がり、すぐに消えた。そしてすぐにもう一つ、あの『男』の顔が浮かんだ。 「……」 デスマスクのように感情が消えたような顔。あの『男』が何を考えていたのかなんて分かるはずもない。 だが、確かに一つだけ言えることがある。両親の顔よりも強く思い浮かべることができる『あの男』こそ、あたしの父と母を死に追いやり、更に一家の全てを奪い去ったのだと。 行方は分かっていない。だが、悪名高い詐欺師らしいことは在学中に偶然知った。だから今でもあたしと同じような目に遭った人はたくさんいるのだろう。 そのようなことが許されていい筈がない。たとえあの男がどのように罪を贖ったとしても、あたしだけはそれで許すことはできない。 不意に、『復讐には何の意味もない、だから許そう。それこそが勇者の強さだ』などと、学園の先生の誰かが語っていたことを思い出し、思わず失笑した。 憎んだ相手を許容したところで裁かれるわけではない。そうしたところで失ったものは何一つ戻ってこないし、悔い改めさせられるわけではない。それどころか、そういった甘さに付け込んで更に人を傷つける輩なんて幾らでもいる。故にそんなものは自己満足に終わるだけでしかないのだ。 逆に、許さないことで得られる未来もある。あたしに憎しみが根付いていなかったとしたら、既にこの世から消え去っていただろう。諦めの悪さと執念があたしをここまで生き永らえさせてきたのだから。 心が落ち着いてきたところで、ベッドに腰を掛けてサイドテーブルの引き出しを開けた。取り出したのは一つの名簿だが、少なくともこの学園に関するものではない。 これを手に入れたのは去年の聖夜の日。そこに羽ペンで達者な字で綴られた一つの名があった。 あたしはずっとこれを探していた。曖昧で不確かな手がかりから、漸く一本の糸を探り当てたようなものだった。 ずっとずっと探していた名前。それを初めて見た時、冷え切っていた胸から脳天まで、何かが突き抜けていくような感覚があった。この躰を初めて震わせるそれに、思わず法悦の情が口から零れてしまいそうになった程だ。 この名前を目にするだけで、胸の奥のいつもの痛みとは違ったものが、心を突き刺すように快感に身をよじらせてしまう。 然しそれで満足できるわけがない。まず見つけた糸を慎重に手繰り寄せ、糸の先にあるものを引っ張り出さなければならない。然しそれは順調に進んでおり、この名前にまつわるものを多く見つけることができた。それは思いがけないものだったり、意外と身近にあるものだったりと様々だが、その差なんて別にどうだっていい。彼のものであるかどうかが一番大事なのだから。 彼が持つ全てを見つけた時こそ全てを終わらせる時だ。あたしには彼が持つ全てを奪うことが許されている。 ずっとその為だけに生きてきたのだから。 「やっと見つけたわよ」 |