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振り返れば「ヤツ」がいる



ストーリー Story

「あ……逃げてる」
 魔法学園、『フトゥールム・スクエア』にて用務員をやっているカルマ、【ラビーリャ・シェムエリヤ】は、自身の作業をする部屋へと入ると一言呟いた。
 彼女の役割は、学園内にある魔法道具の修理や修復。
 それらを行う部屋としてあてがわれた部屋に戻ってきたとき、自分が修理途中だった魔法道具のいくつかがなくなっていることに気が付いたのである。
 とはいえ彼女は首を捻る。
 そもそも道具だったわけで。
 生き物では当然無いわけで。
 ならば勝手に動いてどこかに行ってしまうだろうか? と。
 とりあえず部屋の中にないか、部屋をひっくり返す勢いで探し始めたラビーリャの背後で、怪しい眼が三対、計六つ。不気味に光るのだった。

 *
 学園内はちょっとした騒ぎになっていた。
 と言うのも、学園の職員であるラビーリャが倒れているのが発見されたからだ。
 発見した生徒はすぐに他の教員へ連絡。
 保健室へと運び込まれたラビーリャの容態は――体内魔力の減少。
 本来カルマという種族は、体内の魔力を逃がさないような特殊な素材で出来ているため、今のラビーリャのように魔力が減少するということは稀な出来事である。
 にも関わらずそうしたことが起こった事実は、同じカルマの生徒達を恐怖に陥れた。
 すなわち、特殊な素材に何らかの影響が出て、魔力を維持出来なくなった。
 そして、それが突然の出来事で抗うことは出来ない……と。
 ――しかし、
「ん……」
 見舞いの生徒や教員が見守る中、ラビーリャは意識を取り戻す。
 見慣れぬ天井を見上げ、周囲を見渡し保健室であることを理解して、
「……仮面達を、止めて」
 彼女にしては珍しいひ弱な声で、周囲へとお願いをするのだった。

 *
「皆様こんにちは、【ダヴィヤ・スカーレット】でございます」
 いつものように、お昼に学園内全域に響き渡る放送が始まる。
「本日は急を要するニュースがございますのでそちらから。用務員でありますラビーリャさんが倒れた、という話は耳にされたかと思いますが、そちらの方は先ほど意識を取り戻しました」
 しかし、いつものようなダヴィヤの声色ではなく、どこか緊張しているような、固い声色で放送をしていた。
「そして、倒れられた理由も明らかになりました。ラビーリャさんは体内の魔力が著しく減少したことが、倒れた要因とのことですが、彼女曰く、『魔力を吸われた』とのことです」
 その言葉の後、各地でどよめきが起こった。
 ――主に、カルマの生徒から。
「彼女が修復途中だった『マスカレード』と呼ばれる仮面型の魔法道具が、目を離した隙に暴走したとのことです。この『マスカレード』は彼女の魔力を吸った後、学園内の各地へと移動していると思われます」
 どよめきは大きくなり、数人の生徒がパニックに。
「『マスカレード』の見た目は仮面であり、狐面、のっぺらぼうの面、無表情の面の三つ。見かけた場合は教員へと連絡するか、捕獲、もしくは破壊して欲しいとのことです」
 直後、大図書館である『ワイズ・クレバー』、植物園『リリー・ミーツ・ローズ』、そして湖『スペル湖』で大きな悲鳴が上がった。
 どうやら、その場所にそれぞれ仮面が居るらしい。
「なお、仮面は対象を『視る』事によって『魔力を吸う』とのことなので、なるべく見られないようにしてください」
 放送を聞いた生徒と教員は、急いで思い思いの場所へと向かうのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-05-11

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-05-21

登場人物 8/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《1期生》リム・フォーナイン
 ヒューマン Lv2 / 村人・従者 Rank 1
こんにちは学園生さん 私はリム・フォーナイン 所で貴方は眼鏡は好きですか? 私は好きです。 もし貴方が眼鏡をかけていたり、誰かの眼鏡を持っていたら見せてくれませんか? お礼はこちらの一覧から気に入った物をお譲りしますよ?
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《後ろの正面》イヴ・イルシオン
 カルマ Lv4 / 黒幕・暗躍 Rank 1
「何事もサクっと進めるのが暗殺のコツなのです」 暗殺技術を高めるために入学したと言う訳では無いのです。 社会適応とかいうのをする為なのです。 その為にはまず金が必要……前の職場同僚の戦場おじさんがそう私に何度も言っていたのです。先立つ物はカネだと。 ここでは収入も得られる上にコミュニケーション渦巻く混沌の世界だと聞いているです。 お手柔らかに会話をお願いするですよ twitter → @ILSION_yusya
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《1期生》アケルナー・エリダヌス
 ローレライ Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
目元を仮面で隠したローレライの旅人。 自分のことはあまり喋りたがらない。適当にはぐらかす。 ふとした仕草や立ち居振舞いをみる限りでは、貴族の礼儀作法を叩き込まれてるようにもみえる。 ショートヘアーで普段は男物の服を纏い、戦いでは槍や剣を用いることが多い。 他人の前では、基本的に仮面を外すことはなかったが、魔王との戦いのあとは、仮面が壊れてしまったせいか、仮面を被ることはほとんどなくなったとか。 身長は160cm後半で、細身ながらも驚異のF。 さすがに男装はきつくなってきたと、思ったり思わなかったり。 まれに女装して、別人になりすましているかも? ◆口調補足 先輩、教職員には○○先輩、○○先生と敬称付け。 同級生には○○君。 女装時は「~です。~ですね。」と女性的な口調に戻る。

解説 Explan

  学園内に逃げた魔法道具、『マスカレード』を捕獲、あるいは破壊する事が目的です。
 『マスカレード』の説明は以下の通り。

 ・浮遊することが可能であり、移動も浮遊にて行います。(手足が生えたりはしません)
 ・仮面を正面から見ることが出来る範囲に入ると、仮面から魔力を吸われます。
 ・現状、魔力を吸うだけで、他の事は行えませんが、捕獲や破壊に時間がかかり、大量の魔力を吸うとその限りではありません。
 ・この仮面を装備しても、修復されていないため特に効果はありません。
 ・魔力を吸うという目的があるため、人が多い場所へと向かう傾向があります。

 向かうことが出来る場所は以下の通り
 ・大図書館『ワイズ・クレバー』
 ・植物園『リリー・ミーツ・ローズ』
 ・湖『スペル湖』 
 ・クラブ棟
 ・生物園『アニパーク』
 ・『ファンタ・ブルーム大講堂』

 最初の目撃情報は上の三カ所ですが、そこから移動している可能性もあります。様々な場所を探してみて下さい。
 このエピソードで、どれだけ逃がしたか。破壊したのか、捕獲したのか、などで、今後出す予定のエピソードに関わってきます。

 また、このエピソードにて特定の条件を満たすと【称号】を習得できる可能性があります。
 習得できる称号と条件は以下の通り。

 称号:後ろの正面
 習得条件:仮面に見られ続けた、あるいは、仮面を即座に発見した。


作者コメント Comment
  ストーカーモノを書いて欲しいという電波をキャッチしたので馬フィルターをかけて書いてみました。
 ジャンルはホラーになってますけど、書くのは馬です。内容はお察し。

 とはいえ仮面が浮遊しながらただただ見てくるという風景はどう足掻いてもホラーなので間違ってはいないかと。
 解説にも書いてありますが、続編も考えてあるシナリオなので、いつも通りフリーダムにやっちゃってください。
 怖いから○○に逃げる、なんてプランも全然歓迎です。
 ――背後からひょっこり仮面が出てこないことを祈って下さい。


個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
華鬼事件の時の鬼面を思い出すわね
あれはナゾーグ・ペルジって仮面作家の作品と聞いたけど
今回の仮面は関係あったりするのかしら?

仮面は魔力を吸う為に人の多い所へ行くらしいけど
華鬼の時はスペル湖近くの森で儀式をしている怪しい人がいたので
もしかしないかと湖周辺を調べに行く

自然友愛で呼び出した精霊と手分けし怪しいものがないか捜索
自分は魔法感知・第六感・視覚強化を動員

念のため不意打ちを受けない様に周囲には充分気を付けて
自分が吸われることのないよう
見つけた時も隠れて様子を伺い情報収集

頃合いを見て仮面はフドで制圧して回収
できれば原因をつきとめたい

湖で仮面を確保したり、空振りだった時は他の場所の仲間を手伝いに行く

リム・フォーナイン 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ひとまず現場へ行きましょうか
私は【大図書館へむかいます】

騒動があったのであれば人は減っているでしょうか?
それとも野次馬で増えているか…
読めない時はとりあえず行くべきですね

図書館で人が集まりやすく、また「視」やすい場所となればやはり受付でしょう!
司書席と同一であれば尚更です*WP1
貸出や書籍の持ち出しのチェックなどを見張りやすく建てられている物からね

見つけた場合はさっさと殴りましょう
私で追いつけるかどうかは少し不安がありますが

居場所の特定は間取りからの視野範囲での推測で動いて探すしかありません
大人数を見ようとせずに狭い範囲で構えられていたら苦労しそうですねぇ

…眼鏡司書の方に被害が出たら許しません

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
「不純同性交遊のお時間です。俺とよろしくやりたい奴らはこの部屋へお入り下さい。」
【人心掌握学/心理学/会話術/演技/説得/説得】【甘美の口づけ】でその辺の男共を【クラブ棟】の部屋に集め、自分は身を隠し仮面をおびき寄せる。

仮面の背後を取ったら【厚手の布】か【荷物カバン】で捕獲。

正面から出会う事があれば【手鏡】で鏡像の仮面自身を見せる事で魔力吸い反射出来ませんこと?
反射失敗して魔力吸われたら、俺の代わりに【号令の鞭】で部屋に詰め込んだ男共を仮面にけしかけるぜ。

え?今日のプレイ?仮面に因んでSMよ。
【ご主人様の鞭】が暴れ狂うぜ。

YES。事が済んだらちゃんと利用した男共は責任をもって美味しく頂きます。

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
人多そうなクラブ棟を中心に聞き込みをしながら、鉢合わせしないように常に『危険察知』で物音とか聞き逃さないように探す
仮面を発見したら素早く隠れて、正面から見ないよう気を付けながら、背後から気づかれないように近づくか持ち出してきた盾を構えて正面から近づいてから素手で捕まえておく

逃げるようなら人を避けながら走って、追いつくようにする

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
新しい仮面が欲しかったところだ
っと、いう事で捕獲に向かおうかと思う
行先は捕獲道具(虫取り網)を持っていても違和感のない植物園にするか
湖とも迷ったが多種多様な植物を育てる空間である植物園なら虫もたくさんいるだろうとな
・・・虫と植物は切っても切れない関係だし

欲しい仮面は無表情だな
のっぺらぼうでもいいぞ
狐面はこれまでのイメージとかけ離れてしまうから使い難いかもだしな

捕獲方法だが・・・
自分からは積極的に探さなくてもいいかなとは思う
自分自身エサになりつつ見つけたら虫取り網で捕獲
もしくは厚手の布を被せて捕獲できるか試してみよう

浮いてるという事だし高いところにいるようなら
ヒ8とグロリアスブースター使うか

イヴ・イルシオン 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
暴走して魔力を吸う仮面なのですか……ラビーリャ先生の仇は同じカルマである私が取ってみせるのです。虫取り網ぶんぶんして気合十分なのです

私が行くのはファンタ・ブルーム大講堂なのです
まずは【隠密】で何の行事が今行われているか情報収集なのです

仮面を発見し次第、生徒達に声で机の下に隠れる様に警告を促し、【奇襲攻撃】と【精密行動】で仮面を虫取り網で捕まえようとするです
捕獲に成功したら足で踏みながら双剣の闇無刃で【刻閃斬】なのです

逃げられても地の果てまで追いかけるのです
殺戮人形は仕留めるまで追い続けるのです
仮面が完全停止したら持って帰るのです

依頼完了後、壊れた仮面を木工用ボンドでくっつけて良いか聞いてみます

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
まず植物園『リリー・ミーツ・ローズ』に行きますね。

仮面は「見る」以外はしてこないみたいですから
仮面に大きな荷物カバンをかぶせて、その視界をふさいで、
にがさないようにすこしだけ口をひらいて、
双剣で攻撃してすぐ閉じます。
カバンをやぶらないようにも注意しますね。
用意しましたわたくしの双剣「闇無刃」には
まりょくが徐々に減少する「呪い」をあたえる力がありますから、
それをくりかえして仮面のまりょくを枯渇させ、捕獲します。


植物園にいなければほかのところにまわりますし、
ほかのひとのおてつだいもしますね。

アケルナー・エリダヌス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
私は【生物園『アニパーク』】へ向かおう
他の場所で悲鳴が上がったが、仮面がこちらへ向かってくる可能性もある
大図書館、植物園、スペル湖から生物園へ向かってくる方角からの襲来の可能性が高そうなので、特にそちらの方角を警戒できる位置のゲート等で待ち伏せ

併せて、出入りする人や職員に仮面のことを伝え、避難を促すと共に、仮面を見かけたら教えて貰うよう依頼

生物園へ向かおうとして、途中で倒れてる人が居たら……側に仮面が居るかも
盾で仮面の視線を遮ったり、仮面が盾に映った自身に驚いたりしてる隙を衝いて、勇者之斬を仮面に叩き込む
距離があればプチマドで仮面を攻撃し、破壊もしくは捕獲

逃げられる懸念があれば、躊躇せず破壊を

リザルト Result

 悲鳴を聞きつけ、スペル湖へと向かった【エリカ・エルオンタリエ】は、周囲を警戒しながら湖へと近付いていく。
 周りに倒れている生徒や教員は見当たらず、一先ずは胸を撫で下ろす。
 とはいえ悲鳴が上がったと言うことは。その場に『仮面』が……あるいは『仮面』の疑いがある物が居たと言うことだろう。
(出てくるんだったら早めに出てきて欲しいのだけど……)
 茂みに隠れ、木の影に回り。どこから見られているのか、見られていないのか分からない疑心暗鬼になりかけながら。
 一通りの安全を確認し、残るは――湖の中。
 覗き込んだ瞬間に仮面とコンニチワする可能性も有るが、湖の中に仮面がいる可能性があるのも事実。一瞬だけ顔を出し、その一瞬で確認しようとまずは呼吸を整えて。
 意を決して湖を覗き込もうと体を動かした瞬間――ザバァッっと。
 音を立てて湖から何かが飛び出してきた。途端に後ずさるエリカは、何とか茂みの中へと避難成功。隙間から飛び出してきた何かを確認してみると。
 視線の先には、ヒョウのルネサンスの男子生徒が立っており、手には数匹の魚が掴まれている。
 どうやら、獲っていたらしい。
(こんな時になんて能天気な)
 と、エリカは思うが、もしかしたらすでにここから仮面が居なくなったのかもしれない。
 それで、安全が確保できたからと、今のように湖で泳いで狩りを行っていたのかもしれない。
 そう判断したエリカは、茂みからゆっくりと出て男子生徒へと挨拶。
 今の状況を伝え、湖の中で仮面のようなものを見てないかと尋ねれば、
「いや? 魚と水草と湖底だけしか見えなかったぜ?」
 との返答が。
 なら、別の所を探さなきゃ。そう思って男子生徒にお礼を言い、振り返って歩き出した男子生徒の行方を何気なく視線で追うと。
 ――男子生徒の背中には無表情の狐を模したお面が張り付いており。
 そのお面と不意打ちで目を合わせたエリカは……。
 力の限り……悲鳴をあげた。


 悲鳴を聞いて、植物園『リリー・ミーツ・ローズ』へと向かった【レーネ・ブリーズ】は。
 大小様々な植物の後ろで息を潜めていた。
 彼女の先に、怪しい仮面を発見したからだ。
(あの仮面はのっぺら……ではありませんね。無表情のお面でしょうか?)
 事前情報のある仮面の見た目。そのどれに当てはまるかを確認し、レーネは足に力を込める。
 恐らく今のレーネはまだ仮面には気が付かれていないはずで、ならば一番効果的なのは不意打ちだろう、と結論に至った。
 鞄の口を開け、その中に入れて捕獲できるように。
 そして、一息で仮面へと飛び出せるように。
 心の準備と道具の準備を終えたレーネは、後は仮面が近付いてくるのをじっと待った。
 生徒でも探しているのか、キョロキョロと辺りを見渡す仮面が一歩、一歩近付いてきて。
 ――今! そう思って飛び出し、鞄を仮面目掛けて突きだしたとき。
 レーネに見えた……そして、理解した。
 仮面ばかりに気を取られて、その仮面に胴体があることを見落としていたことを。
 あまつさえその仮面から生えた胴体は、呑気に虫取り網なんかを持っていて。
 そして――気付く。
 その仮面は、自分の知り合いだったのだと。
「モガッ!!?」
「仁和さん!?」
 その知り合いの頭を鞄に突っ込んで。慌ててどかせば、ああ、やはり。
 これまでも課題で一緒になったことがある【仁和・貴人】その人ではないか。
「び、びっくりした」
「ごめんなさい!! その……仮面がてっきり探しているやつかと……」
「やはり紛らわしいか」
 鞄から頭を抜く際にズレたのであろう仮面を元に戻しながら。
 レーネの弁明を受ける貴人は軽く笑いながらレーネへと言う。
「オレも間違われやしないかと考えてはいたんだ。……やっぱりか」
「『仮面』と言う事に敏感になりすぎていたのかもしれません」
 反省しきりのレーネだが、当の貴人はそれほど気にしていないようで。
「オレのことはとりあえずいい。……早く仮面をなんとかしよう」
 と、遠回しに協力しようぜと持ちかける。
「はい!」
 持ちかけられたレーネも目的は同じ。二つ返事で快諾し、もう一度謝罪のために頭を下げたときだった。
 足下で二人を見上げているのっぺらぼうの仮面と目が合ったのは。
 ――いや、のっぺらぼうなのに目が合ったと言うのはおかしいが、それでも『視られている』と感じた。
 驚きと恐怖、そして何より困惑。
 いつから? どこから? ……それよりも。
「キャァァァァァッッ~~~!!!」
 取りあえず悲鳴をあげて、一心不乱に踏み潰そうと、足を上げ、振り下ろす、
 カササッ。
 聞く人が聞けば嫌悪感を覚える移動音。
 目の前で悲鳴をあげられた貴人も、レーネの行動とその先の仮面を認識し。
 茂みへ入らんと移動する仮面の進路を潰すように、虫取り網を一閃。
 辛うじて躱されたが、それでも進路を変えることには成功。
 稼げた時間は刹那。――だが、それでも十分だった。
「せいっ!」
 仮面が進路を変えた先。そこは、レーネの武器が届く範囲内。
 ――が、しかし。レーネの振るった武器は、当たりはしたが直撃はせず。
 仮面に僅かな傷をつけただけに留まった。
 ……そして。仮面は――跳んだ。
 レーネの……顔面に向かって。
 言いようのない恐怖が襲ってき、出来る事は武器を闇雲に振り回すこと。
 そして仮面は、そのどれにも当たらないまま――、
「うおっ!?」
 急に進路を変え、今度は貴人の方へ。
 網を振るよりも、咄嗟に避けることを優先し。
 仮面は、二人に見送られながら、植物園の窓から、出て行ってしまった。

 *
 大図書館『ワイズ・クレバー』へと向かった【リム・フォーナイン】は、まず何よりも先に、受付に居るはずの司書さんの安否確認を行う。
 そもそも彼女の思考の大前提として、眼鏡着用者の保護や愛でるという行為がある以上、下手すれば『仮面』が今この場に居るかよりも重大な事柄なのかもしれない。
 受付をカウンター越しに確認してみても、どうやら誰かが倒れている様子も無ければ眼鏡の落とし物もない。
 ならば大丈夫だったのだと、ようやくリムは意識を眼鏡から仮面へとシフトする。
 余程に仮面を嫌だと見ているのか、周囲にはあまり人の影はない。
 逃げ遅れた眼鏡着用者がいないだろうか。
 この場合、逃げ遅れているならば奥の方だろう。
 ならば、と躊躇いなく、奥へと突き進み、駆け足で。色々な意味で息を荒げて。
 蔵書のコーナーの角を攻め、足一本を軸に九十度の直角ターンを決めてさらに奥へ。
 掟破りの図書館走りを行って、可能な限り、奥へ奥へ。
 本の隙間に入るスペースはない。本棚の隙間もギリギリで仮面が入る余地はない。
 ――なら、この図書館に隠れて居るなら、その可能性があるのは非書籍の所のみ。
 そこに……私の助けを待つ眼鏡が――――。
 ……居なかった。
 膝から崩れ、絶望した顔で落ち込むリム。
 自分を待つ眼鏡の存在を信じて疑わなかったその背中は哀愁を纏っていた。
(うぅ……眼鏡分が……。眼鏡成分が足りなひ)
 上体を起こし、天を仰いでそう嘆く彼女の視界に、違和感が一つ。
 天井部分に顔のようなものが見て取れる。
(染みや汚れが顔のように見えてしまう現象ですかね)
 そう思ってその場を離れようとして――、
「って、な訳無いでしょう!!」
 図書館に似つかわしくない大声を上げ、天井に張り付く無表情の仮面へ目掛けて。
 ……非書籍の棚にある、亀の甲羅を鷲掴み。
 青色の表面に棘の突いたその甲羅を、仮面目掛けて放り投げる。
 狙いは完璧――が、しかし。
 仮面に甲羅が直撃するその瞬間、仮面の口からウゾリと何かが這い出てきて。
 無数の紫色の触手だったそれは、迫り来る甲羅を難なくキャッチすると。
 ゴクリ、と丸呑みしてしまい。
 リムの方を一瞥し、口元を僅かに歪めた錯覚を覚えさせ、ゆっくり窓から出て行ってしまった。
 
 *
 生物園『アニパーク』。ここでの仮面目撃報告はないが、生物園という性質上人は集まる。ならば、いずれここに来るかもしれない。
 そう考えた【アケルナー・エリダヌス】は、生物園の飼育員に声をかけ、把握してはいるだろうが現状の共有。
 仮面らしきものを見かけたらすぐに知らせてもらえるようにし、自分は生物園の複数有る内の出入り口の一つへ。
 植物園と生物園を繋ぐ道があるその場所は、もしかするとここに来るかもしれないと思った場所。
 もちろん、杞憂に終わるのならばそれが一番だ。自分以外にも今回の事態収束に向けて動いている生徒や教員はいるはずだ。
 それらがすでに解決していることが好ましい。
 が、万が一と言う事もある。
 言うなれば後詰め。備えあれば憂い無し。だから静かに、風の音に耳済ませ佇んでいた。
 ――すると、
「仮面が居るわ!! 誰か! 手を貸して!!」
 なんて声が遠くから聞こえてくる。
 方角的にスペル湖方面。それを確認したアケルナーは、すぐにそちらへと向かう。
 ……いざ到着してみれば、狐面と対峙し、魔法を放ちながら、なんとか仮面を無効化しようとしているエリカの姿が。
 しかし狐面はひらりはらりと華麗に躱し。
 まるでエリカをあざ笑うように、時折エリカの真正面で停止してみたり、股下を潜ってみたり。
 そんな狐面と一人格闘し、狐面の視線を集めているエリカは、現れたアケルナーを確認し、一瞬目配せ。
 その目配せに反応し、僅かに頷いたアケルナーは狐面の背後へと音を立てずに近付いて。
 背後から、プチマドを一発、狐面の裏へとお見舞いする。
 突然の衝撃に驚いたのか、振り向きアケルナーを確認する狐面――だが。
「隙だらけよ!!」
 先ほどまで対峙していたエリカのフドが、今度は直撃。
 フラフラと、一瞬浮力を失ったところへ、
「もらった!!」
 アケルナーの剣による一撃が、狐面へとクリーンヒット。
 その衝撃で、狐面の三分の一程が、割れて足下へと転がった。
「やった!」
「――っ!? まだよ!!」
 割れた事で破壊完了。そう思って喜んだアケルナーだったが、エリカは叫ぶ。
 割れたのに、三分の一を失ったのに。狐面は未だ地に落ちず。
「この――」
 再度アケルナーが武器を振りかぶったとき、地面に転がっていた破片が、勢いをつけてアケルナーの手へとぶつかってきた。
 武器を取り落としはしなかったものの、予想外のことにバランスを崩し。
 グラついたアケルナーを心配したエリカは、一瞬。ほんの一瞬だけ仮面から視線を外してしまい。
 その一瞬で狐面は、アニパークの中へと逃げ込んでしまった。
「追うわよ!」
 エリカの声に頷くアケルナーは、もう動かなくなった仮面の破片を拾い上げ、エリカと共にアニパークへ走る。
 ……結局、職員や飼育員、生徒達と隅々まで探したが、狐面を見つけることは、出来なかった。

 *
 クラブ棟の一室。そこには多数の男子生徒が集まり、教室内の人口密度を上げていた。
 その中心に居るのは【プラム・アーヴィング】。
 仮面が人の多いところを好むなら。自分の趣味もかね、あえて人の密集を作り出し。
 自分の趣味ついでに捕まえられないものかと画策した次第。
 ……何というか、騒動にかこつけて趣味へと走る辺り、プラムらしい。
 とはいえ集められた男達の熱気で窓ガラスは曇り、部屋の外の景色はぼんやりとしか見えず。
 何やら見知った風なシルエットが見え、プラムは舌なめずり。
(お、貴人の野郎か? ようやく来てくれたな)
 鞭を持つ手に力が入り、扉を開けてみると――体がなかった。
 仮面だけと成り果てた貴人。そう最初は判断したが、よく見てみれば仮面の細部に違いがある。
 貴人の付けていた仮面とは違い、無表情。
 そして何より、仮面だけで浮いている。……つまりこの仮面が件の騒動の種だと理解して、まずは鞭を振るう。
 仮面ではなく、地面に。
 ピシャリと床を叩く音が響き、絶賛お楽しみ中の男達の動きが止まる。
「さあ往け家畜共! 仮面を捕獲したらボーナスプレイしてやるぜ」
 その言葉が、開始の合図。ブーメランパンツ一丁の男達は、宙を漂う仮面へと熱い熱いタックルを見舞う。
 当然逃げる仮面だが、逃げた先にはプラムの鞭が置いてある。
 クリーンヒット……とまではいかずとも、掠りはした。
 証拠に、一瞬フラフラと浮く力が弱くなった……気がする。
 そこへと群がる男達。――が、すんでの所で仮面は回避。
 結果、頭をぶつけ、体を折り重ね、男塊を作ってしまう。
(あれはアレでうまそうだが、とりあえず仮面は何とかしねぇとな)
 そんな考えのプラムの視線の先には、ゆっくりと仮面に近付くドラゴニアが一人。

 *
 クラブ棟を訪れた【シルワ・カルブクルス】は、まずは周辺で聞き込み。
 仮面を目撃し、この場所に逃げてきた生徒がいないかと思っての行動だったが、あまり成果は得られず。
 肩を落としていると、同じく肩を落としたレーネと貴人の姿が。
「レーネさんに貴人さんじゃないですか。……どうされたんですか?」
「植物園で仮面を見つけたんだが……逃がした」
「仁和さんを仮面だと間違えて、色々あった間に……」
 話を聞いていると、二人が逃がしたのはのっぺらぼうの面。
 いつ逃げられたかも見当がつかないため、とりあえず色々な場所を探しているそうだ。
 見ていないか? と貴人に尋ねられたが、探しているのはシルワも同じ。
 首を振って返せば、二人は他の所を捜す、と行ってしまった。
 自分もどこか別の場所へ……と思っているとき、視界の端に、フラフラと何かが映った――気がした。
 気のせい。そう考えることも出来たが、今は事態が事態である。
 少しでも可能性があるなら、確認しなければならない、と、シルワは視界の端に映った何かを確認するため、クラブ棟へと入っていく。
 何かが入った気がした階へと赴くと、そこだけ他より気温が少しだけ高いことに気が付く。……大体プラムのせいなのだが、そんなことをシルワは知らない。
 警戒し、ゆっくりゆっくり探してみると、部屋の前に漂う仮面を発見。
 シルワから見ると仮面の側面であり、少しでも仮面がこちらに傾けばすぐにバレてしまいそう。……だが、仮面は正面を見据えるのみ。
 ならばと、捕まえようとしていると扉が開き、鞭が飛び。何故だが肌色にまみれた男達が突貫し、肉の山を築く。
 それでも捕らえることが出来ない仮面へ再度鞭が飛んだとき、その鞭を操る者と目が合った。
 妙に色っぽいウインクを受け取り、仮面の背後に忍び寄ったシルワは。
 ――ガシッっと。素手で仮面を捕獲することに成功。
 成功したはいいが、仮面を暴れて手からすり抜けようと抵抗する。
 そんなシルワの元へ、
「任せときな」
 何故だか洋服をたくさん持ってきたプラムが、仮面を洋服で包み始め。
 その洋服の上から、持っていた鞭で雁字搦めにしていった。
「これでいいだろ」
「ありがとうございます」
 仮面の洋服包み、鞭縛りをプラムから受け取り、早速【ラビーリャ・シェムエリヤ】へと届けるシルワは、野太い男の声を聞いた気がするが、首を振って忘れることにした。

 *
 現在熱い議論が行われている『ファンタ・ブルーム大講堂』。
 その中にある数ある机のその一つに、息を殺して潜伏する人影が。
 その人影の主は【イヴ・イルシオン】。
 虫取り網での素振りを終え、ラビーリャの仇は討つと意気込むカルマの女の子である。
 議論の声に耳を傾けながら、仮面が入ってきたときに備え、いつでも飛び出す準備を。
 この場に居る生徒には仮面のことは通達済み。見つけ次第、声を上げて知らせてくれる手筈になっているし、そこからの動きも相談済み。
 『卵は半熟が正義か否か』という議論はもう二時間にも及んでいるが、未だに結論は出ていない。
 その議論を面白おかしく聞いているお陰で、飽きというものは未だに襲ってきていない。
 ……と、机に隠れ、他の人よりも視線が下にあるせいか、床を這う何かを発見した。
 カサカサと。乾いた音を立てながら。
 それは、のっぺらぼうの面。貴人達が逃がした仮面は、今度は大講堂へとやってきたらしい。
 もちろん、イヴはそんなことは知らないが、それでも目の前に仮面が居るという事実に変わりはない。
 網は持っている。しかし、思ったよりも床を這う速度は速い。
 ならば、先に弱らせて捕獲しよう。と、双剣へと手を伸ばし。
(一振りでジ・エンドなのです!!)
 潜んでいた机を蹴り、仮面への一直線の跳躍と。
 仮面がイヴに気付き、飛んだのが同時。
 すれ違いざまになったイヴだが、何とか体を捻って一撃を見舞う。
 直撃……はせず、仮面の端が欠けただけ。
 ――だが、それだけで終わらせる気はない。
「皆さん! 仮面なのです!!!」
 張り上げられた声に議論は中断。生徒は、予め言われた通りに机や椅子を放り投げる。
 突然の飛来物に逃げようとした仮面は……しかし。
 その逃げ場すら、網を構えたイヴによって防がれて居ることに気が付いた。
 しかしそれはすでに動いた後。慌てて止まるも、イヴの振るった網からは逃れることが出来ず。
 捕獲された仮面はそのまま地面に網でつなぎ止められ。
 議論を中断された生徒達と共にイヴによって厳重に包装され。
 そのままラビーリャの元へ、届けられることとなった。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
振り返れば「ヤツ」がいる
執筆:瀧音 静 GM


《振り返れば「ヤツ」がいる》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2020-05-05 00:50:10
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
よろしくね。

《1期生》 リム・フォーナイン (No 2) 2020-05-05 20:49:34
従者・村人コースのリムです。
こちらこそよろしくお願いします。

とりあえず自分の行き先をダイスに委ねようと思います。(上からダイス目

《1期生》 リム・フォーナイン (No 3) 2020-05-05 20:50:19
大図書館に行って眼鏡司書がいないか探してきますね!(既に仮面はどこへやら

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 4) 2020-05-05 22:41:49
村人・従者コースのシルワ・カルブクルスです
私はとりあえず、悲鳴があった植物園『リリー・ミーツ・ローズ』か人が多そうなクラブ棟へ行こうかと考えています

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 5) 2020-05-05 23:07:40
それじゃわたしはスペル湖方面へ行かせてもらうわね。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 6) 2020-05-06 11:07:53
適当にぶらつき隊

余りか興味あるとこに行くぜ。
ンー、正面ね。背後からだったらセーフってことか。
重力思念で無効化出来ねーかな?

《1期生》 リム・フォーナイン (No 7) 2020-05-07 20:24:29
真面目な話をすると仮面本体と遭遇するとギャグにしかならなそうな自分が申し訳ない

だが参加します(決意

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 8) 2020-05-09 16:33:07
黒幕・暗躍コースのイヴなのです。宜しくお願いするのです。

ファンタ・ブルーム大講堂にいってみようと思っていますです。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 9) 2020-05-09 18:43:45
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。

まず植物園『リリー・ミーツ・ローズ』に行きますね。

仮面は「見る」以外はしてこないみたいですから
行動としましては、仮面に大きな荷物カバンをかぶせて、
その視界をふさいで、にがさないようにすこしだけ
口をひらいて、双剣で攻撃してすぐ閉じる、
用意しました双剣にはまりょくが徐々に減少する「呪い」を
あたえる力がありますから、それで仮面のまりょくを枯渇させる。
それをくりかえして捕獲するというかんじでかんがえています。

植物園にいなければほかのところにまわりますね。

よろしくおねがいします。

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 10) 2020-05-09 20:02:47
こんばんはです、宜しくなのです>レーネ

なるほど……私も闇無刃を愛用しているのですが、そういう使い方もあったのですね。私は虫取り網で頑張るつもりなのです。
そちらも頑張ってなのです。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 11) 2020-05-09 20:27:56
やあ。私は勇者・英雄コースのアケルナー。よろしく頼むよ。
今回は、魔力を吸う仮面の捕獲もしくは破壊とのことだね。

仮面は狐面、のっぺらぼうの面、無表情の面の三つ。

説明の直後に、大図書館である『ワイズ・クレバー』、植物園『リリー・ミーツ・ローズ』、そして湖『スペル湖』で大きな悲鳴が上がったとのことだから、最初はその三ヶ所にそれぞれ仮面があるようだけど……どうやら、時間が経つと動くらしい。
駆けつけた頃には移動してる可能性もあるね。

現状の希望は、
 ・大図書館『ワイズ・クレバー』:リム
 ・植物園『リリー・ミーツ・ローズ』:レーネ
 ・湖『スペル湖』:エリカ
 ・クラブ棟:
 ・生物園『アニパーク』:
 ・『ファンタ・ブルーム大講堂』:イヴ

 ・検討中:シルワ(植物園かクラブ棟)、プラム(余りか興味あるところ)


敬称略ですまないけど、こんな感じかな?
私は、現状では希望のない生物園に向かってみるよ。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 12) 2020-05-09 20:33:01
っと、仁和さんが漏れてたね。申し訳ない。

現状の希望は、
 ・大図書館『ワイズ・クレバー』:リム
 ・植物園『リリー・ミーツ・ローズ』:レーネ
 ・湖『スペル湖』:エリカ
 ・クラブ棟:
 ・生物園『アニパーク』:アケルナー
 ・『ファンタ・ブルーム大講堂』:イヴ

 ・検討中:シルワ(植物園かクラブ棟)、プラム(余りか興味あるところ)、仁和(以上敬称略)


これで大丈夫かな?
それと、私のは自前だから、壊したり捕獲しないでくれたまえよ。

《1期生》 リム・フォーナイン (No 13) 2020-05-09 21:29:47
参加された方 よろしくおねがいします。

捕獲方法は考えていませんでしたね。
私現状殴るか守るかくらいしか学んでおりませんので…
見つけたら割れるまで殴るしかないですね!

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 14) 2020-05-10 13:37:55
参加されている方よろしくお願いしますね
人数分いるようですし、私はクラブ棟へ行きますね

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 15) 2020-05-10 16:57:18
じゃ、俺もよく入り浸るしクラブ棟で

《1期生》 リム・フォーナイン (No 16) 2020-05-10 17:35:58
本日が提出最終日ですので注意ですよー

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 17) 2020-05-10 20:16:48
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく頼む。

新しい仮面が欲しかったところだ。
っと、いう事で捕獲に向かおうかと思う。
行先は・・・そうだな、植物園にでも行こうか。

フォーナインくんも言っているが提出締め切りは今日中だ。
注意だな。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 18) 2020-05-10 23:51:17
今だから言える。
無表情の面と仁和君が並んでたら間違えそうだと思ったのは私だけではないはず。