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霎雨(しょうう)


ストーリー Story

 霎の字はこの一文字で『小雨』『通り雨』を意味し、転じて、『ごく短い時間』『またたくま』を指すこともある。
 小雨の意味に限定するなら、『霎雨(しょうう)』とあらわすこともできる。

 外はまさしく霎雨だった。
 さっと降って、もうやみつつある。
 けれど空は薄曇りのままだ。
 もう一度、降るのだろうか。晴れ間は見えるのだろうか。
「そうか」
 腰に回した両手を結んで、【メメ・メメル】は窓の外を見つめている。
「生後まもなくか……あまり聞かない話だが、古来、例がないわけではない」
「ええ、以来、ほとんど外の世界に出されることなく育てられました」
 メメルは窓に背を向けると、【メアリ・レイン】をもう一度見た。
 白に近いプラチナの髪、整った――いささか整いすぎた容姿、頭上には金の輪。そして、背の翼。
 精霊から祝福と呪いの両方を与えられた存在、アークライトであることは明白だ。
 メアリは微笑を浮かべている。その笑みはあまりに無垢で、人を疑うことを知らないかのようだ。育ちがよかったのだろうと想像がつく。
 けれど、現在メメルが学園長室に飾っているハエトリグサの鉢植えの横に立っていると、ひどく不釣り合いに見えた。
 その鉢植えが小玉スイカほどの大きさで、両手の指全部を合わせたよりたくさんあるだけに、なおさら。
「相次いで両親が亡くなったことをきっかけに私は家を出ることにしました。そして、憧れていたフトゥールム・スクエアへの願書を出したんです」
「そんなイイもんじゃないぞ。訓練の名目で、猛牛怪物が襲ってくる鉄の檻に放り込まれたりするし」
「楽しみですわ」
「ハイキングといっては、カビ臭い地下迷宮に閉じ込められたりもする」
「望むところです」
「泥沼に腰までつかった状態で、ソーセージをかためて作った巨大ゴーレムと殴り合いをさせられたりもするぞ」 
「ぜひ私も挑戦させてください、その泥沼とゴーレムの試練に!」
 メアリは胸の前で両手を握りあわせている。目がきらきらしていた。
 そうか、とため息をつくようにメメルは言った。
「ならば……入学を認める」
「ありがとうございます!」
「学園でやってみたいことを教えてくれ」
「訓練ですね。うんと厳しく鍛えていただきたいです。勉強もいっぱいやりたい。掃除などの奉仕活動もがんばります」
 ためこんでいた想いがあるのだろう。メアリは勢いこんで続けた。
「広大な学園内の施設も探索したいです。学食でご飯も食べたい、名高き図書館『ワイズ・クレバー』にも行ってみたいです」
「そうか、うん」
「私、お屋敷育ちだったので同年代の知り合いがいないんです。学園でお友だちをいっぱい作りたい。寮の部屋に集まっておしゃべりしたり、お酒を飲んだり……」
 もちろん、勇者のつとめも忘れていません、とメアリは言う。
「ジャバウォックを追い払うとか、ゴブリンの襲撃から橋を守るとか……力なき人たちの力になるような依頼も積極的に受けてみたいと思います」
「そうだな。学園におれば、いずれ全部体験できるだろうよ」
 だがな、とメメルの口調が重くなった。
「チミは一歳にならんうちにアークライトになったという、つまり……」
「わかっています」
 これまで前のめり気味に話していたメアリは、静かに深呼吸した。にこりとほほえんで口を開く。
「現在わたしは二十歳、もう長くありません」
 アークライトはヒューマンの変異種である。多数派の人類、とりたてて特長のない種であるヒューマンが、光の輪と白い二枚の翼を授かってアークライトへと姿を変える。一度変化してしまうと、二度と元には戻らない。
 この変異は、なんの予告もなく訪れるという。予知夢を見たとか、お告げを聞いたとかいう話もないではないが、大多数にとっては突然のものだ。地域性や家系的なものがあるわけでもない。双子の姉妹であっても、妹だけが覚醒したという例もある。
 一種の運命と言えよう。この運命をアークライトは受け入れるほかはない。
 アークライトはヒューマンを超えた存在だ。精霊の力を解放することで、一般的なヒューマンとは比較にならない能力を発揮する。長時間ではないが空を飛ぶことも可能だ。これが、アークライトへの変異が祝福と言われるゆえんである。
 しかし同時に、アークライトは呪いでもある。
 ほとんどのアークライトは、変異してから二十年前後で寿命を迎える。アークライトへの変異は、緩慢だが確実な死の宣告なのだ。
「もってあと一年、長くても二年は残されていないはずです。残り短い人生を、私は学園生活でしめくくりたいのです」
 新品の制服を受け取ると、メアリはこれを抱きしめるようにして言った。
「勉強したい。鍛えたい。楽しい思い出を作りたい。誰かの役に立ちたい……これが私の最後の望みです」
 それに、と言葉に詰まったものの、うっすらと頬を赤らめてメアリは続けたのである。
「できることなら……素敵な殿方とふたりで、どこかに……デ、デートに行きたく……経験がないので……」
「うむ、わかった。寮の部屋に行くがいいぞ。何人かに、新入生が来たと声をかけておく。みんな協力してくれるよ」
 メメルはまた窓を振り返った。
「晴れてきたな」

 メメ・メメルは、この地上の誰よりも多くアークライトを見てきた。
 だから気付いている。常人ではわからない徴(しるし)に。
 ――メアリ・レインは、あと数日で天に召される。
 どこがどうと明確に指摘できるわけではない。ひらたく言えば予感でしかない。
 けれどメメルの予感は当たるのだ。
 こういうときは特に。悲しいくらいに。


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 4日 出発日 2020-05-26

難易度 簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2020-06-05

登場人物 8/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《ゆうがく2年生》ナツメ・律華
 ローレライ Lv13 / 賢者・導師 Rank 1
※アレンジ 他の人の絡み歓迎 名前:ナツメ(名前)・リッカ(名字) 目指せ大魔法使い! 追求せよ世界の真理! 【外見】 実年齢:14歳 外見年齢:10歳程度(つるぺた) ……まだ成長期は終わってませんわ! きっとあと数年のうちに素敵なレディにっ! 髪:三つ編み(しないと髪が爆発する…) 【中身】 明るく元気な性格 (よく言えば素直、悪く言えば分かりやすい) 探究心が強く、新たな知識を得るのは大好き 勉強したり本を読むのは大好き 田舎な実家では農作業や牛の世話をしていた。 大魔法使いになって世界の不思議を理解して その力で実家の畑の収穫を楽にするの! という大きいのか小さいのか分からない野望を持つ 田舎から出てきたので、お嬢様キャラで学校デビューを計ろうとするがすすぐにボロが…… 【口調】人と話す時はお嬢様(~ですわ、~かしら) 心の内や慌てたりすると素に戻る(~よ、~ね)
《新入生》ラヴィ・ガロット
 アークライト Lv9 / 魔王・覇王 Rank 1
【名前】ラヴィ・ガロット その愛は時に真綿を締めるようにじわじわと首を締める 【外見】 ・黒のロングツインテール ・やけに色白い肌 ・赤いつり目でおめめぐるぐる 【服装】 赤いワンピース 制服のマント 【性格】 早く恋しないと、ラヴィ死んじゃう 恋、恋、恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋 恋したさ過ぎて周りが見えない恋に恋するヤンデレ。 早く恋しないと死んじゃうからそこら辺の人を好きになるけど恋から覚めるのも早い。 どんな障害も盲目的な恋の前には喜びの前座に過ぎない。 恋の障害があると恋は燃え上がるのよ。 フフフフフフフ
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」

解説 Explan

 学園長【メメ・メメル】からの依頼を受け、上級生として、あるいは同じ新入生として、新たな仲間【メアリ・レイン】と過ごします。

 メアリ自身は気付いていませんし、メメルも直接口にすることはないでしょうが『彼女はあと数日で消滅する』という情報は、依頼時のメメルの言動からそれとなく察することはできます。
 メアリにとっては皆さんと体験するひとつひとつが、最後の思い出になるのです。

 メアリが希望しているのは主として以下の内容です。
 個人で、あるいはいくつかのグループに別れてかなえてあげてください。

・授業を受ける
・肉体を酷使するような訓練をする
・清掃や洗濯など奉仕活動
・学校内を案内してもらう
・学食で食事する
・寮の部屋で複数の友だちとはしゃぐ
・男性とデートをする
・戦闘系の依頼をこなし人々の役に立つ

 もちろんこれ以外であっても、買い物や探検など、『学園生らしい生活』ができる内容であればかまいません。自由に考えてみて下さい。

 あいにく天気は崩れがちで、本エピソード中はずっと、小雨が降ってはやんでを繰り返します。
 
 なお、メアリの能力値は最低に近く、体力もあまりありません。
 勇者・英雄コース専攻でしかも剣の道を選んでいるので、戦闘となれば不器用ながら剣を持って戦います。しかし平均的な学園生と比べると飛び抜けて弱いので、そのあたりは注意が必要でしょう。

 リザルトノベルの結末部で、彼女は消滅する予定です。


作者コメント Comment
 桂木京介です。
 いささかメランコリックな内容ですが、あまり深刻になりすぎず、楽しい記憶になるような展開にできればと思っています。
 ご参加をお待ち申し上げております。



個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
メアリさんの希望を全て叶えることを目的に行動

仲間の方針や進行予定には合わせる

メアリさんがいつ消えるとしても
絶望や悲しみのうちにその時を迎えないでいいように充実した良い時間を過ごす

訓練や戦闘では様子を見ながら、フォロー・補助を行う
能力や経験的に厳しそうな場合は、ぎりぎりまでは自分が事を進めて
メアリさんに出番を作ってフィニッシュを決めてもらう
助け過ぎない様にも注意

わたしたちはメアリさんのこと、メアリさんと過ごした時間を決して忘れない
メアリさんという共に勇者を目指す仲間と会えたことを心から誇りに思うわ
この思いは永遠に消えないわ

後日、メアリさんと仲間の絵を描いて、花と共に寮の部屋に飾る

アドリブ大歓迎

ナツメ・律華 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
噂に聞いた憧れの女子会!デート!
ですがっ今回はあくまでメアリ様の為の依頼。彼女が楽しめる事を色々やりましょう!

【行程表】を確認

買い物:
折角のデートおしゃれも必要、デート用の服も買いに行きましょう!
あとお化粧も試してみませんか?リップなら手軽ですし
(みんなや店員さんとも相談)

パジャマパーティ
みなさんとデートについて作戦会議
眠るぎりぎりまで話しあかしますわ
好きな人…た、頼りがいのある人かしら

グループデート:
はしゃぎ過ぎずおしとやかに…(すぐにボロが出るが)
雨ですが、スポットめぐりつつ綺麗な景色など明るい雰囲気になるようみんなに話しかけますわ
どちらの方が気になります?と聞いた後、別行動を提案。

ラヴィ・ガロット 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:74 = 24全体 + 50個別
獲得報酬:2700 = 900全体 + 1800個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
アークライトとして、死ぬってどういう事かちゃんと見ておきたかった

【行動・心情】
とりあえず不機嫌そうに皆の後ろをついて行く
態度は素っ気ない
でも別に嫌いでも無いから気を使ってる(つもり)

買い物行く時は赤いレースのリボンを買っていきつけてあげる

女子トークの際はココアを飲みながら異性の好みと聞いて
自分の好みとかはあんまり考えた事無かったなぁとか
そもそも自分はアークライトとしてまだ恋もしてないのに死にたくないって思ってたはずなのになんだか強引に好きになろうとしてたなぁとか考えてる

でも、何か言うと憎たらしい言葉しかでないから好みを聞かれたら

『…ラヴィに釣り合う男子が居ないのよ』

ってそっぽ向く

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【行程表】
参加者は以下の行程表に沿って行動するものとする


一日目

学校案内


二日目

一時限目:座学(戦闘基礎:ネビュラロン先生) 
二時限目:訓練


三日目

一時限目:座学(課題解説:コルネ先生)
二時限目:課題受領
放課後:準備のための買い出し


1~3日目通じ

昼休み:学食
放課後:寮でお話し
・明日の予定確認


四日目 課題遂行

朝:村でお手伝い
昼:周辺地域パトロール
夕:キャンプでBBQ&カレー
晩:テントでパジャマパーティー


五日目

グループデート

以上


全行程を通じ、三歩下がった位置で見守る


寮の女子会

カモミールティ、クラッカー


パジャマパーティー

リンディティー、マカロン


BBQとカレーを、メアリと一緒に作る

デートは物陰から応援

アドリブA

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
*目的
メアリさんと一緒に思い出を作ります

*手段
学園長からお話は聞いてます。私に出来る事は少ないですが、出来る限りの事はなんでも協力しましょう!
私がメアリさんのために出来る事は身体を動かす事のお手伝いなので、主に戦闘訓練や依頼などをご一緒します

訓練はネビュラロン先生にお願いしましょう。ものすごく厳しい人ですがこういった事に関しては一番の適任者です!
訓練の時は盾役として彼女の訓練に付き合い、メアリさんが自信が持てるよう協力します

戦闘系の依頼時は盾役として積極的に前に出て【全力防御】で皆さん守ったり敵に盾で突撃してダメージを与えて弱らせるなどして隙を作り、メアリさんにとどめを刺してもらいます

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
・・・種族の特性上こういうことも起こるか
傲慢だと思うが思い出作りの一助になれれば・・・な

基本的には皆とイベントを昇華していく
ただ、一日目、全体行動が終わったらメメたんに話を聞きに行きたい
レインくんの事について色々とな

授業中とかさりげなく尚且つバレない様にレインくんの観察もするつもりだ
まぁ、露骨にやっても失礼だし不快に感じられてしまうから普段の通りのまま接しよう
・・・グループデートの時にフォローはあるだろうが基本的にはタスクくんと律華くんとで乗り越えないといけないみたいだからな
情報は力だ

レインくんの情報は男子テントのパジャマパーティー時に共有しておこう

アドリブ、絡み大歓迎

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:1080 = 900全体 + 180個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【工程表】に準じて

◆女子トーク
初日の放課後の夕食後辺りに、メアリさんや女子を誘い、お酒呑んで女子トーク
メアリさんはどんな殿方がお好きか聞き出して

言わないなら……こっちが自分から暴露して生け贄作戦
ほら、言わないとフェアじゃないわ

未成年・呑まない人にはジュースを

◆お風呂タイム
二日目の訓練で疲れたあとに、女子揃って寮の浴場や共同浴場等に行き、お風呂タイム
男子禁制ですけど、壁挟んで声や音が聞こえてドキドキとか青春かも

メアリさんの金髪素敵よね
純粋で眩しくて、私とは正反対

◆見守り隊
ダブルデートメンバーを遠くから見守り隊
ほら、そこでさりげなく手を繋いで

とか、やきもきしそう
でも、ピュアな純愛も見てていいわね

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:37 = 24全体 + 13個別
獲得報酬:1350 = 900全体 + 450個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
【行程表】のうち
1~2日めの放課後以降と
3日めの買い出し後の時間は調べもの
上記以外は全部メアリさんに同行

学校案内は学園の特徴・魅力を把握できるよう効率的に辿る
【事前準備】で普段過ごす校内を改めて復習し、校内の【設計】を把握した成果である
食事がてらクイドクアムも案内し
後日の買い出しの目星もつける

授業・課題関係は【事前準備】で予習ばっちりにしておき
必要に応じてメアリさんのサポート

買い出しはキャンプ物資選びと荷物持ち

課題遂行は
戦闘も手伝い(自分の得意な事務や一般技能を活かす)も
まずやって見せ
メアリさんにも体験してもらうことを心がける

キャンプ【設計】で設営
【料理】で焼担当
晩の男子テントは翌日の作戦会議

リザルト Result

 壁には、ハンガーにかかった真新しい制服。
 机の上には、校章の入った生徒手帳と学生証。
 ベッドサイドには小物、サイドテーブルには、スイカほどもある食虫植物の鉢植えが置いてある。
「できました」
 調度を整えて【メアリ・レイン】が一息ついたとき、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「はい?」
 ドアを開くと学園生らしき少女が立っている。二人連れだ。
 うちひとりは立派な盾を背負っていた。
「こんにちは、メアリさん。学園長からお話は聞いてます。私は【ビアンデ・ムート】、今日は学校内を案内しようと思って来ました」
「さっそく来て下さったんですか! よろしくお願い申し上げます」
 メアリは声をはずませ視線を移す。
 もうひとりの少女は体が透けている。長い黒髪を通して外の風景が映っていた。【パーシア・セントレジャー】だ。
 パーシアを見るなりメアリが目を丸くしているのがわかった。
「魂霊(リバイバル)を見るのは初めてなのね? 私は魂だけの存在、いわば幽霊なの。この学園には私のような生徒もたくさんいるのよ」
「ごめんなさい、じろじろ見てしまって。でもそのお姿、とても素敵です」
 ありがとうと微笑してパーシアは言った。
「外では他のみんなも待ってるわ」

 寮を見上げる広場には、さらに六人の在校生が集まっていた。
「こっちよ」
 包帯を巻いた手があがった。【アルフィオーネ・ブランエトワル】だ。メアリはドラゴニアを見るのも初めてで、珍しがったりうらやましがったりする。
「立派な角ですのね。とても可愛らしい」
「ありがとう。わたし角のこと、可愛いと言われたのは初めてかも」
 などと言いながらアルフィオーネは、白い角のギザギザを撫でてみた。角にくくりつけた護符が小さく揺れる。
 つづいて、
「仲良くしましょうね」
 と言ったのは【ナツメ・律華】だ。スカートの両端をつまんで一礼する。ナツメはローレライ、人口比率としてはやはり少ない側の種族だが、メアリにはローレライの知人がいるそうだ。家の顧問弁護士だったという。
「先生とは家族同様のつきあいをしていたものです」
 よくわからないながら、ナツメはさらりとこう告げた。
「奇遇ですこと、我が家にも顧問便宜士(?)が何人もいたものですわ」
(アークライトということはご家族はヒューマン……ヒューマンとローレライが家族同様かぁ……)
 ナツメは自分の境遇に思いを馳せた。なんだか親近感をいだく。
 つづけて【エリカ・エルオンタリエ】が自己紹介を終えたところで、メアリはもじもじしはじめた。
「どうしたの?」
「エリカさん……よろしいですか?」
 メアリは小声で告げた。
「あちらの方は、殿方ですわよね?」
「【タスク・ジム】さん? ええ、男子生徒よ」
「ご紹介いただいてよろしいでしょうか? 私、同年代の殿方と口をきいたことがなくって……」
 メアリはすでに耳まで真っ赤だ。もちろん、とエリカは快諾した。
「彼はタスクさん。わたしが部長を務めるフトゥールム秘密情報部の部員よ。とても真面目でマメな人」
 メアリの緊張が伝わってか、思わずタスクも頬を熱くしていた。
「あの……はじめまして、タスクと言います」
 それだけ言うのが精一杯だ。今日の案内は学園の特徴・魅力を把握できるよう効率的に行いますとか、事前に下調べもしてあるから任せて下さいとか言いたいこともあったのだけれど。
 お願いしますとかごにょごにょと告げて、つぎにメアリは【仁和・貴人】に目を向けた。妙に嬉しそうである。
「あなたは、噂に名高いカルマのかたでしょうか?」
「ええと……」
 異性受けの良さそうなジムくんでもあれだけガチガチになってしまった彼女だから、これは自分だともっと大変かもなあ――と、思っていた貴人だけに、あまりに予想外のコメントに、彫像になったように固まってしまった。
 ややあって気付く。
「ああ、これか」
 仮面を少しずらした。
「事情があって、うん、魔王っぽいというか――期待させていたのなら申し訳ない。オレもヒューマンなんだ。残念ながら手首を飛ばして攻撃する……つまりロケットパンチとかはできない」
「カルマでもロケットパンチは飛ばせないと思いますよ」
 ビアンデがやんわりと突っ込むと、皆どっと笑って場が和んだ。
「最後はラヴィね」
 素っ気ない口調で、【ラヴィ・ガロット】がメアリの前に立つ。
 まあ、とメアリが声を上げた。
「私と同じ……!」
 メアリの頭にも黄金の輪が浮いている。背には白い翼もある。
「……そう、アークライトよ」
「同じアークライトに出逢えて本当に嬉しいです!」
「よろしく」
 短く返した。
 こんな状況じゃなかったら、とラヴィは思った。
(もっと素直にあいさつできたかもなのに――)
 数時間前のことだ。学園長室に呼び出され、ラヴィは【メメ・メメル】からメアリの話を聞いた。あの学園長が、今日に限ってはジョークやおふざけを挟んでこなかった。
『いい思い出を作ってやってくれ』
 いつになく神妙なメメルの口調から、ラヴィは感じ取ったのである。
 おそらくメアリは長くない、と。
『いい思い出を作ってあげる? それならお断りよ』
 そのときラヴィは横を向き、こう言い放っていた。
『いい思い出にするの、ラヴィにとってもね! それならやってあげる』
 ――いつの日か自分も、誰かにとっての思い出になる。
 そう思うから。

 一日目は学園内をめぐった。学園の代名詞的存在ファンタ・ブルーム大講堂はもちろん、大図書館ワイズ・クレバー、屋内型コロシアムのブラーヴ・オブリージュ、雄大なスペル湖などだ。
 湖への長距離移動にはグリフォン便を使った。ぶるるっ、と馬のように鼻息をあげる巨大な翼獣、これが吊り下げるゴンドラのような台車に乗るのである。
「平気でしょうか……」
 グリフォン便ははじめてらしい、おっかなびっくり台車に上がるメアリに、
「怖がらなくていいよ、みんな馬車がわりに使ってるんだから」
 手をさしのべてエリカが請け負う。
「安心して」
 上空に舞い上がったアルフィオーネが、翼をはためかせて告げた。
「万が一があったらわたしがキャッチしてあげる」
「バッカみたい」
 台車の縁に肘を置いて、あきれたような顔でラヴィが言う。
「ラヴィたちは飛べるじゃない、アークライトなんだから」
 頬杖するラヴィの黒髪が風になびいていた。
「そうでした。あまり飛ぶのはやったことないもので」
 すいませんと会釈して、メアリはナツメの隣にちんまりと座るのだった。
 でも台車がぐうんと舞い上がったとたん、メアリはきゃあと小さな声を上げたのである。
「実は、秘密ですけれどね」
 ナツメがメアリに耳打ちした。
「……私もね、毎回ちょっと怖いのですわよ。グリフォン便は」
 あいにくと雨が降り始めたので湖見学は早々に切り上げ、暮れ始めた空をグリフィンは学食へと駆けていく。

 翌日は授業を受けた。
 午前中は座学だ。二百人は入る大講義室でまとまって座った。
「珍しいな」
 教師【ネビュラロン・アーミット】は全身甲冑のため表情は見えないが、それでも教壇に立つなり怪訝な顔をしたのがわかった。
「タスクやエリカはいつも通りだ。だが貴人までもが最前列の席にいるとは」
「そりゃないですよ先生、オレ真面目じゃないですかー」
「お前は一番後ろが定位置で、しかもときどき船を漕いでいる」
「う」
「仮面をしているからわからないと思っているようだが、丸わかりだからな」
「ううっ」
 このやりとりをクスクスと眺めていたパーシアに、そっとメアリが聞いた。
「あの先生ってカルマのかたですよね? ロケットパンチを出すという」
「ネビュラロン先生が? そんな話は聞いたことないけど」
 思わずタスクも口添えた。
「違うはずですよ、それからロケットパンチというのは――」
「聞こえているぞ」
 ネビュラロンが静かに告げると、さっとタスクの血の気は引いた。パーシアも身を固くする。
 怒ると思いきや無造作に、ネビュラロンは右手首を外した。その下は空(くう)だ。義手なのだ。
「外せるが、飛びはせん」
 第一カルマはそういう種族でない、と告げてネビュラロンは手甲を戻すと黒板に刀剣の図を描きはじめた。
「先週のおさらいだ。ビアンデ、左から順に剣の種類と主目的を言ってみろ」
「えっ、私……ですか!?」
 軽く慌てながらビアンデははじかれたように立ち上がった。
(もしかして今のは、先生なりのギャグだったのでしょうか……?)

 午後は訓練、九人は屋外に集められている。
「天候はこれだが」
 引き続きネビュラロンが講師だ。彼女――忘れがちだがネビュラロンは女性である――は空を見上げた。午前中は収まっていた雨が、いまはジャズのドラムソロみたいな勢いだった。
「むしろ訓練には最適だ。山中行軍を決行する。約30キロの距離だ」
「さらりと無茶を言うよね」
 アルフィオーネは思わずぼやき、
「あいかわらず厳しい」
 貴人は天を仰ぐが、ネビュラロンは聞き流して情け容赦のない号令を下す。
「出発!」
「ちょ……本気なの……?」
 着替えたトレーニングウェアもさっそく水びたし、ぼやきながらラヴィが歩き出したところで、
「忘れ物だ」
 ネビュラロンは一同を呼び止め、麻で作られた土嚢(どのう)の山を指さした。小麦袋ほどのものからその数分の一まで、いずれも中身は土だ。
「九個ある。ひとつずつ最後まで運ぶこと。重さはバラバラだ」
「重いものは任せて下さい」
 率先してビアンデが一番大きな土嚢を担いだ。肩にめりこむほど重量がある。
「私、箸より重いものは持ったことがありませんのに……」
 と言っているが本当は農家育ち、ぎっしり詰まった袋をナツメは持ち上げた。
「……っ」
 メアリはナツメと同じサイズを抱えようとしたが、エリカに止められた。
「わたしたちは慣れてる。メアリさんは無理しないで」
 と枕ほどのサイズを手渡そうとする。
「でも……」
「荷物は交換しながら運べばいいじゃない?」
 だったらいけるはず、とパーシアもメアリを説得した。
 ハードな行軍訓練がはじまった。
 歩くほどに雨は勢いを増し、一時は滝のようになったほどだ。道はぬかるみ斜面は崩れ、おまけに雨がしみこんで、土嚢は時間とともに重さを増していく。
「こたえますね」
 道中、さすがのタスクもへばりそうになった。足が痛いし肩も割れそうだ。思わず土嚢を投げ捨てたくなる。けれど、
「タスクさん、私のと交換しません?」
 メアリはにこりとほほえみかけて、タスクの土嚢に手を伸ばしたのである。髪はもちろん肌もいとどに濡れて、汗と雨が混じったものがしたたっている。
 けれども彼女は笑顔だった。タスクも笑みを返す。
「元気ですね」
「私、嬉しいんです……こうやって訓練できることが」
 メアリの笑みがまぶしかった。
「メアリ様……大丈夫ですか?」
 とナツメが水筒を手渡し、さらにパーシアが呼びかけた。
「辛くない?」
「もちろん辛いですよ……でも、みなさんが一緒ですから」
「その意気よ」
 アルフィオーネがうなずいた。現在はビアンデと交換して、アルフィオーネが一番重い土嚢を運んでいる。
 エリカはずり落ちそうになった土嚢を担ぎ直し、行く手を指した。
「見て、もうじき峠を越えるわ!」

 寮の大浴場に身を沈める。
 ラヴィは目を閉じてぐったりしていた。泥々のぐしょ濡れの冷え冷え、とことんいじめ抜かれた五体の指先にいたるまで、熱い湯がしみこんでいくようだ。
「今、敵が来たら負ける……」
 とパーシアも放心した様子で湯につかり、壁に頭をもたせかけていた。
「後半、雨がやんだのは幸運だったね」
 シャンプーで頭を泡立てながらエリカが言う。
「はい、思ったより早く終わりましたし」
 ヘチマのスポンジで首のあたりを洗いつつ、メアリは目を細める。
「メアリさんよく頑張りましたね。はじめてなのに音を上げることもなく」
 お背中流します、と言ってビアンデはメアリの背中に湯をかける。
「ありがとうございます」
「翼が美しいです……」
 ビアンデはため息をもらした。湿り気を帯びた双つの翼は、湖の白鳥さながらだ。
 へろへろになっていたものらしく、ナツメはずっと湯につかっていたものの、ようやくのろのろと湯からあがりメガネをかけた。
 周囲を観察して、自分の胸に視点を移す。
「う……」
 たわわにみのった果実みたいなビアンデは規格外だとしても、メアリも相当に豊かだし、エリカのはつんと上を向いていて上品だ。ラヴィはカーブの形がよくてキュート、パーシアは湯煙に包まれて形はおぼろげながら、しっかり輪郭は視認できる。
 なによりショックなのは、同年代くらいに見えるアルフィオーネだって、自分よりはずっと立派なことだった。
「どうしたの?」
 そのアルフィオーネに声をかけられ、少しのぼせただけですわっ、と言ってナツメは手桶にくんだ湯を頭からかぶった。
「私と髪の洗いっこしようよ」
 パーシアが湯から上がりメアリの手を取った。
「メアリさんの金髪素敵よね……純粋で眩しくて、私とは正反対」
「いいえパーシアさんの御髪(おぐし)こそ、艶があってお綺麗ですわ。私、初対面のときから惹かれていましてよ」
 ふふふと笑い合う。
「ほら、ラヴィも髪洗おうよ、ナツメも」
 アルフィオーネが呼びかけると、
「んー? じゃあお湯かけてよね」
 ゆっくりとラヴィは上がってくるも、
「私は、ええと、もうしばらく温まりますわ」
 いそいそとナツメは湯に戻った。
「もう、またのぼせちゃうよ」
「いえ私は……」
 ややあって、パーシアが言った。
「おねーさんがチェックさせてもらおうかしら」
 メアリににじりよる。
「きゃっ、お許しを!」
 メアリが声を上げ逃れんとすると、よいではないかなどと言ってパーシアは追う。
 これを機に、なにやらルール無用気味のチェック大会が始まったのである。
 いささか描写に困るので、あとは台詞だけで記すとしよう。
「わあエリカの肌きれい~」
「そういうアルフィオーネさんだってスベスベじゃない?」
「ちょっとちょっと、おねーさんにもさわらせてよ。ほら、メアリさんも」
「それにしてもビアンデ大きいなあ。どうやったらこうなるの? 持ってみていい?」
「て、もう鷲づかみにしてるじゃん」
「あ! あの……くすぐったいのでもうすこし優しく……あぅ!」
「え? 私も? ちょ、ちょっとタイムですわ……!」
 などと隣室で繰り広げられる会話を聞きながら、
「……男湯、広いよな」
「いま入ってるの僕たちだけですし、ねえ」
 大海原のように荒涼とした湯船に、貴人とタスクはつかっている。
 ほどなくして貴人とタスクは無言となった。
 ただ、女子たちがきゃっきゃとはしゃぐ声だけ響いてくる。
 タスクは頭にタオルを乗せている。顔が赤い。
 貴人は仮面をしたままだ。
 竜の顔をかたどった湯口から、じゃぼじゃぼと湯が流れつづけていた。

「みんな今日は眠そうだね、週末だからかなぁ」
 講師の【コルネ・ワルフルド】自身も、講義室に入るなり大きなあくびをした。
 昨日の行軍が尾を引いているようだ。入浴と食事がすむとほぼ全員泥のように眠ったにもかかわらず、教室についた一同の頭上には、まだ薄曇りの眠気がただよっていた。
「はいはーい。じゃあサバイバル術のテキストを開いて……えーと、薬草と毒草の乗ってるページ」
「すみません、私、持ってなくて」
 メアリが手を上げると、コルネは理解した様子で告げた。
「キミ、新入生だったよね。じゃあ隣の子が見せたげて」
「ほら」
 ラヴィがメアリに身を寄せ、テキストを開いた。
「ありがとうございます」
「薬草はこっちね、毒は反対側」
 指で示す。
 しばらくして、小声でメアリが言った。
「ラヴィさんに私……嫌われているのかと思っていました」
「えっ?」
「なんだか、つれないので……」
「そんなことないよ、別に」
 ラヴィは黒板に顔を向けたままつぶやく。
「嫌いじゃないから」
 三日目か――。
 斜め後方の席から、貴人はメアリの様子を観察している。露骨に観察するわけにもいかないから、ちらちらと見るにととどめているが。
 コルネの授業は申し訳ないが上の空だ。
 メメルの態度から貴人も察知していた。メアリがもう長くは生きられないということを。
 あんなに元気なのに。昨日だって、誰よりも明るかったのに。
 それなのに間もなく彼女が、光の粒子になって消えてしまうなんて。
 知識としては理解できても……納得はできない。

 午後、明日の課題がコルネから一同に与えられた。
「地域の協力活動だよ」
 周辺住民から、複数の依頼が学園に入っているという。
 といっても小さなものばかりだ。野菜畑からゴブリンを追い払うとか、隊商の護衛とか、いずれも一日もあれば片付くような内容である。コルネは教室の生徒たちを数人ずつのグループにわけ、それぞれに依頼を割り振っていく。
「じゃあ」
 と、コルネは向き直って、
「教室前のグループ九人は川に行ってもらおー! 昨日の大雨で、小さな橋が流されちゃったんだって。その修理活動の護衛だよ。地味な活動かもだけど、住民に愛されてこそのフトゥールム・スクエアだよ! 多くはないけど報酬も出るし、がんばって☆」
「お任せください」
 一同を代表して、エリカが経費を受け取った。
 詳細を聞いてから解散となる。
「この後はどうするのでしょうか?」
 というメアリに、
「それはですね」
 ふふふ、とナツメは含み笑いを返す。
「買い出しですわ!」

 木製の四輪がごろごろと音を立てる。
 子ども数人くらい乗れそうな大きな手押し車だ。
 行き先はクイドクアム、さまざまな店が軒を連ねる超大型商店街である。
「距離的に野営が必要そうですからね」
 テントなど最低限の用具は学園にあるけれど、消耗品は買い出しが必要でしょうとタスクはメアリに説明している。
「それにご飯もね」
 エリカは手帳を開いて、チェックリストになにやら書き物をしている。
 食事は大事だな、と、もう一台の手押し車を押しながら貴人がうなずいた。
「一日働いて夕食がトホホでは台無しだもんな」
「ねえ」
 そこにアルフィオーネが加わった。
「どうせなら夜は、テントでパジャマパーティにしない? 仕事を終えればあとは自由時間なんだから」
 だったらとパーシアも話にくわわる。
「お酒も買っていきたいところね。安くていい酒屋を知っているのよ」
 それと、とナツメが提案した。
「せっかくクイドクアムに行くのですから、素敵なお召し物も買いませんこと?」
 メアリは尻込みした様子で言う。
「それはいいのですが……じつは私、服を自分で購入したことがないんです」
「私がご協力します」
 ビアンデが申し出る。気分も華やぐことだろう。
 エリカが顔を上げた。
「だとしたら急がないとね、節約のため道具屋は複数回るつもりだったから」
「そうと決まれば善は急げ!」
 ひょいとラヴィが貴人の台車に飛び乗った。
「ほら押して! 飛ばしなさいよ」
 オレがかー!? などと言いながら貴人は駆け出す。
「そっちの台車にはメアリが乗りなさい。ほら競争よっ」
 言うそばからラヴィの乗った(貴人の押す)台車はどんどん遠のいていく。
「そういうことなら……負けませんよ。さあメアリさん!」
 有無を言わせずメアリを乗せて、タスクは猛然と台車を走らせた。貴人に急迫しやがて並ぶ。抜きつ抜かれつのデッドヒートが始まった。
 最初こそ怖がっていたメアリだが、やがてあははと笑い声を立て始める。

 翌朝。
 急流にかかる橋は長くはなかったが、見事なまでに倒壊していた。
 近場から人手が集められたこともあり、仕事はさほど難しくもない。
 問題はその状況である。大雨で住処をうしなった野生動物や、川から飛び出してくる大型甲虫が作業中の人々に襲いかかってくる。
 今も九人は、大型甲虫の攻撃に対峙していた。今日何度かあった襲撃でも最大級の群れだ。巣が壊れたらしく気が立っているようで、一匹一匹が幼児ほどもあるゲンゴロウみたいなものが、次々と水から飛び出し襲いかかってきたのだ。
「メアリさんは私の後ろに!」
 ビアンデは盾で甲虫の体当たりをしのいだ。
「は……はい!」
 メアリは広刃の剣を構えているが、なかなか思うように動けない様子だ。
「安心してメアリ。私がいるから」
 その隣にはアルフィオーネが控え、近づく敵があればハンマーでぶんなぐって、ボウリングよろしく吹き飛ばしていた。
「全部を倒す必要はないようね。あの一番大きいのを痛めつければ……」
 エリカが風の弾を投げつける。その先には、ひときわ大きな甲虫が構えているのだ。
「あれがボスでしょうか? ただ、近づくのが難しい」
 と言うタスクの背に隠れつつ、パーシアは魔法弾を放射する。
「ここから活路を開こうかしら……!」
 タスクの目の前の甲虫が転倒し、そのまま川に落ちていった。
「フフフフフ……ラヴィの行く手をさえぎることは許さないんだから!」
 空いた空間に丸太を抱えたラヴィが突進し、さらにバタフライリッパーが追い打ちをかけた。
「敵がひるんだぞ!」
 リッパーを構えたまま貴人が振り向く。
 本来は後衛職のエリカだが、迷わず飛び出していた。
「ついてきて!」
 無我夢中でメアリが続く。メアリの剣法は素人に毛が生えた程度にすぎないが、それでも両脇をアルフィオーネ、ビアンデが支えたということもあり、雑魚をしりぞけボス甲虫に肉薄した。
 落ち着いてください、とビアンデはメアリに呼びかけた。
「アークライトの力を覚醒させれば、短時間とはいえメアリさんの力は一気に高まります。雨中行軍を覚えていますか? タスクさんから荷物を取り上げたとき、メアリさんは覚醒できていました。あのときの要領です」
 メアリは返事するかわりに、深くうなずいて剣を構え直した。
 瞬間、メアリは真の意味でアークライトとなった。
「今よ!」
 焦った拍子にナツメは口調が素に戻っている。その声に押されるように、
「えいっ!」
 メアリは渾身の一撃を下す。
 人はそれをまぐれ当たりというかもしれない。
 しかし剣はこのとき間違いなく、素早くも重い一撃となって巨大甲虫の頭部を打ち据えたのだ。
 これはかなわんという意味か、甲高い声を上げて巨大甲虫は川に飛び込んだ。
 自然友愛の精霊を介してナツメが撤退を呼びかけると、他の敵もボスを追って次々、川に姿を消したのである。
「やった! 私、やりました!」
 思わず間近にいたアルフィオーネにメアリは抱きついていた。
「ええ、よくやったわ」
 アルフィオーネはその背を、ぽんぽんと叩いてあげるのだった。

 見事九人は修繕工事を守り抜いた。
 多大な感謝を受けて住民たちと別れると、川沿いの木立にテントを張る。
 火を囲んで健闘をたたえ合い、簡単ながらバーベキューとカレーの食事を作って食べると、感極まったようにメアリは言った。
「私、これほど美味しい食事ははじめてです。学食のメニューも毎日楽しませてくれましたけれど、みんなで作ってみんなで食べるご飯がこんなに美味しいなんて……学園ではみなさん、こんな日々を過ごしていらっしゃいますのね」
「まあ、毎日じゃないけどさ」
 貴人が応じると、メアリはぽつりと言った。
「ずっとこんな学園生活を送ることができれば、いいのですけれど」
 夜空を見上げている。曇っているため星はまばらだ。
 できますよ、と言いかけたもののタスクは言葉を失った。
 貴人も気がついていた。口を閉ざす。
 メアリの全身が、ほの白い光に包まれていたのだ。
 だが折良くか、悪しくか、
「そろそろパジャマパーティをはじめるよー」
 女子テントからパーシアが呼びかけてきたので、すぐにメアリの姿は元に戻ったのだけれど。

 灯りは、吊したカンテラがただひとつ。外はまた小雨がぱらつきはじめたが、そんなこと防水テントには関係ない。
 女子ばかり七人、グラス片手に終わらないおしゃべりに花を咲かせる。
「軽めのフルーティーなロゼワインを用意したわ」
 ソムリエナイフで栓を抜き、パーシアはメアリのグラスにワインを注いだ。透明度の高いラズベリー色が揺れる。
「いただきます」
 口を付けて、メアリはほんわりと頬を緩めた。
「おいしい」
「個人的にはガツンと重みと厚みがあるフルボディの赤がいいけど、呑み慣れてない人には渋くて重いだけだし」
 未成年のナツメは、気分だけワイン色のぶどうジュースを一口する。
「メアリ様はワイン、お好きでして?」
「いま初めて飲みました」
「なんとなくそんな気がしてました」
 ふふっとビアンデは微笑して、ところで、と問いかける。
「学園長にうかがいましたが、メアリさんはデートをされたいそうで……」
「ええ……あの、はい」
 恥ずかしい! とメアリは両手を頬に当てた。ワインよりも真っ赤だ。
「恋、恋ね。恋恋恋恋……」
 この言葉には思い入れのあるラヴィだ。しばらく舌の上で転がしてからずばりと聞いた。
「メアリはどういう男性が好みなの?」
「優しいかたがいいです」
「無難だけど、いい答えね」
 とアルフィオーネはうなずいて、
「そういうラヴィは?」
 と水を向ける。うんと甘くした紅茶を一口した。
「え――」
 カップに入れたココアを持ったまま、ラヴィは黙って考える。
(自分の好みとかは……あんまり考えたことなかった)
 そもそも自分は、まだ恋もしてないのに死にたくないと思っていただけだ。短命のアークライトとして。
(なのになんだか強引に好きになろうとしてたなぁ――)
 核心をつく質問だったかもしれない。数秒ほどためらってようやく、
「……ラヴィに釣り合う男子がいないのよ」
 と結論づけて、ラヴィはぷいと横を向くのである。
「ビアンデさんは?」
 メアリに問われ、えっ、とビアンデは泡を食う。
「私は……そうだ、ナツメさんは?」
 急に話がきたのでナツメは慌てて、
「好きなタイプ……た、頼りがいのある人かしら」
 というのがやっとだった。爆発物をリレーしている気分でぱっと隣を見る。
「では次! エリカ様!」
 突然ね、とエリカも面食らったが、せっかくだしと続けた。
「わたしはよく分からないけれど、以前、『ゲンダイニホン』を再現した異世界に行ったとき、そこでどうしても会わなければならない人がいたような気がしたのよね……どんな人なのか、会うことができるのかも分からないけれど……どこかに運命の人がいると思えたら素敵だし、会うことができたのならもっと幸せでしょうね」
「ルガルって人は?」
 屈託なくアルフィオーネが言った。もしこの場にタスクがいたら、ぎょっとしたかもしれない。
「ルガル? ……気にならないと言ったら嘘になるけれど」
 そういう対象じゃなくって、とエリカは言う。
「つぐないや、やり直しの手伝いができればと思ってるだけよ。完全な悪人なんていないと思うし、誰だって失敗はするもの。失敗の後、どうするかがその人の真価だとわたしは思うわ」
 言葉にしたことで、自分の中でも整理ができたようにエリカは思った。そしてパーシアに話を振ってみる。
 そうねえ、とパーシアは顎に指を当てて言った。
「私の好みは……私のために、無理して背伸びしたり、格好つけようとして頼りないけど、いざというときは頼りになる年下の子ね。『大丈夫って言って、また無理してる……僕にはわかるんです。少しは頼ってください!』なんて言われたっけ」
 具体的な経験があるらしい。後半の部分はちゃんと再現演技込みである。
 いいですねぇ、とメアリが両手を握りしめる。
「憧れますわ~」
 とナツメもうっとりしてから、おもむろに告げた。
「じゃあメアリ様、やってみません? 明日でも」
 何を? と問う彼女にナツメは即答したのである。
「デートを、ですわ!」

 翌日の午後、メアリは長い手袋をして待ち合わせ場所に現れた。
「お洒落ですわね。でも暑くありませんこと?」
「いえ、ちょうどいいくらいです」
 メアリの笑みに、いささか影があることにナツメは気付かない。
 なぜってナツメも、憧れのシチュエーションに胸をときめかせていたからだ。
 そう、グループデートなのだ。これから。女性側はナツメとメアリ、そして男性陣は――。
「今日はよろしく」
 着飾ろうかとも思ったが、貴人は結局制服を選んでいた。
 デートは数えるほどしかしたことがない。とはいえ毎回これで通して問題はなかったからだ。……まあその相手がメメルなので、参考になるかどうかだ微妙だが。とはいえ全員制服姿だったのでよしとしよう。
「よろしくお願いします」
 もうひとりはもちろんタスクである。いささか緊張している。それでもタスクは、しっかりと下調べをしてきていた。
「居住区域レゼントをご案内します。一昨日買い出しに行ったでしょう? あのクイドクアムもレゼントの一部なんですよ。レゼントには楽しいスポットがたくさんあります」
 四人から少し離れたところでは、
「私たちは、見守り隊ね」
 パーシアが言うように、残りのメンバーが気付かれないよう距離を取って続いている。
「そのリボン、素敵ですね」
 タスクが言った。メアリは髪に赤いレースのリボンを巻いているのだ。
「ありがとうございます。買い出しのときにラヴィさんが買ってくれたんです」
 あのとき――メアリは目を閉じる。
 あのときラヴィはメアリに言った。
『ラヴィはね、死をきちんと理解できない……死んだらどうなるのか、わからない。そもそもアークライトが本当に短命なのかすらわからないんだから。だからメアリ、あなたが本気で消滅するなんて思ってないし、思いたくないよ』
 メアリの髪に結ぼうとしたリボンが震えていた。
 ラヴィには消滅するまでまだ時間がある。けれど待ち構えている結末は同じだ。メアリは、ラヴィの未来にほかならなかった。認めたくはない。でも、認めなきゃいけない――。
『ラヴィさん』
 メアリはラヴィと手を重ね、答えたものだ。
『アークライトじゃなくたって、いつか死は訪れるものです。私たちは少し早いだけ……私はそう考えることにしています』
 だからせめて、精一杯楽しまなければね、この限られた時間を――そう穏やかにメアリは締めくくっていた。
 ラヴィは何も言わなかったが、手首を返してメアリの手を握った。
「どうかした?」
 貴人に言われメアリは我に返った。
「いえ何も……素敵なデートにしましょうね」

 楽しい時間はあっという間に過ぎる。
 噴水広場でコインを投げ、絶唱型呪文演習施設『スペオケ』で大きな声を出し合った。スタリウムという広大な酒場で昼食をとり、男子ふたりが飲み物を取りに行っている隙に、
「どちらのかたが気になります?」
 内緒話をするように、ナツメはメアリに身を寄せた。
「え?」
「貴人様とタスク様、どちらが気になりますかしら?」
 さすがにメアリも意味はわかったらしい、顔から火が出たようになっている。
「……そんな、選べませんわ」
「貴人様は、心に壁を作らないというか、とても楽しいかたですし、タスク様はすごく気をつかってくれる優しいかたですわよね。どちらも立派ですが、あえてというなら?」
 しばらく考えていたが、貴人たちが戻ってくる気配を察してメアリは慌てて言った。
「どちらかといえばタスク様が……」
「タスク様? 実は私は貴人様が気になってて……」
 話は決まった、とメアリはうなずき、立ち上がって貴人に告げた。
「貴人様、私……クイドクアムで買いそびれたものがあって、ご一緒いただけませんか? それで、メアリ様は『勇者の穴』に行ってみたいとおっしゃっていますわ。タスク様、ご案内をお願いしてよろしいでしょうか?」
 貴人もタスクも戸惑ったものの、ナツメはうまく話をまとめたのである。
「じゃあ、また後で合流しよう」
 貴人はうなずいた。
「はい、また後で」
 メアリは笑顔で手を振った。
 また後で、は訪れなかった。

「二手に分かれましたね」
 柱の陰になった席より首を伸ばして、ビアンデは告げた。
「タスクさんがパートナーか……なるほど」
 パーシアはなにやら得心げに言う。
「わたしたちも移動ね」
 エリカは席を立ち、ラヴィとアルフィオーネも続いた。

 せっかく来たものの『勇者の穴』には、長い行列ができていた。
「この分だと合流までに終わりそうもないな……じゃあ……」
 それを遮るようにメアリが言った。
「タスクさん、学園がよく見える場所に行きたいです」
「でしたらいいスポットがあります。高台になっていて」
 と上げようとしたタスクの左手を、メアリが右手で握った。
 冷たいものが背筋を走った。タスクは唇を噛む。
 メアリの手の感覚がなかった。
「残念です……もう、時間がない……」
 メアリは消えつつある。肘から先はもうない。脚も。胴もなかばまで光の粒子と化している。
 タスクは今朝早く学園長室を訪れ、涙ながらメアリのことを訴えた。本当に助ける方法はないんですかとメメルに詰め寄った。メメルになだめられ、覚悟はできていたはずだ。
 それにしても早すぎるじゃないか。こんなに急がなくたって。
 メアリが言った。
「私たち、友達ですよね?」
 何を今さら、と強いてタスクは笑った。
「友達です。たとえ離れても……生まれかわっても」
「エリカさん、ナツメさん、ラヴィさん、アルフィオーネさん、ビアンデさん、貴人さん、パーシアさん、そしてタスクさん……みんな」
 泣くまい。タスクは空を見上げた。ふたたび霎雨の降り出した空を。
 泣いたら、せっかくの思い出が暗くなってしまうじゃないか!
「……ずっと友達です」
 メアリがいた場所には真新しい制服と手袋、赤いリボン、それに小さな護符だけが残った。

 護符をひろいあげたのはアルフィオーネだ。
 テントの夜に渡したものである。
 あの日、空が白むまでにひとりまたひとりと夢の世界に落ちて、パジャマパーティが終了にいたって間もなく、もぞもぞと起き出したメアリは自分の手を見つめていた。
 指先から崩れはじめている。光の粒子に変化しつつあった。
 アークライトの消滅の仕方にはいくつかパターンがあるという。
 大きく分ければ、一気に消えるものと、少しずつ崩れていくものだ。
 メアリは後者だったということだ。
 不意に声をかけられた。
『これ、使って』
 アルフィオーネだ。起きていたらしい。白い手袋をひとそろえメアリに差し出した。
『自分用に買ったの。包帯巻いた手で出席できない場にそなえてね。……明日はデートでしょう?』
 それと、とアルフィオーネは小さなものをメアリの手に握らせた。
 アルフィオーネが角に掛けている小さな護符だった。
『でも……大切なものでしょうに』
 アルフィオーネは、メアリの手を自分の両手で包む。
『アークライトになることを、祝福ととるか、呪いととるかは人それぞれ……でも確かなのは、定められた時を懸命に生きたってこと。そういう人には、それぐらいのご褒美、あってもいいと思わない?』
『ありがとうございます……』
『今度生れてくるときはヒューマン以外にしてね。またアークライトになってしまったら、大変だもの』
『でしたらドラゴニアがいいですね』
 メアリは微笑した。
『あなたがどこの誰に生まれ変わろうと、必ずあなたを見つけだす。約束よ? そしてこう言うの……フトゥールム・スクエアへようこそ。また、会えたね、って』
 ――きっと言うから、とアルフィオーネは心の中でくりかえす。そのときまでこの護符は預かっておくことにしよう。
 だからアルフィオーネは、さよならを言わない。絶対に。



課題評価
課題経験:24
課題報酬:900
霎雨(しょうう)
執筆:桂木京介 GM


《霎雨(しょうう)》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2020-05-22 00:04:47
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
よろしくね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2020-05-22 00:15:59
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!
超大人気授業に参加できる嬉しさと、メアリさんの運命の切なさで複雑な気持ちですが…
悲しいくらいに当たる予感を胸に、僕達に依頼を下さった校長先生のお困りごと、
みんなで解決いたしましょう!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2020-05-22 00:34:44
さて、コトが事だけに、ばっちり作戦を立てて、ベストを尽くしたいところですね!

まず、8つあるメアリさんのご希望に、どう取り組むかが問題です。

そこで、大まかな方針案として、思い付いたことを書いてみますね。

A 一人ひとつずつ分担して取り組む

…といっても、寮の部屋ではしゃぐ(一人じゃはしゃぎにくい)とか戦闘系依頼(一人じゃ危険)など複数人のほうがいい案件もあるので、実際は兼任アリアリになるでしょうね。

B 8つを並べてスケジュールを組む

関連する案件をまとめたり、良い(または、盛り上がる)順番を演出できる可能性があります。
どこで何人参加するかなどは、これからの会議次第ですね。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 4) 2020-05-22 00:36:03
できれば解説にある8つの体験を全てさせてあげたいので、
参加者で分担して幅広く実行できればと思うわ。

特に男性陣にはデートをお願いしたいわ。
フォローは可能な範囲でするので、検討お願いね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2020-05-22 00:46:49
ぎゃー!部長さん!一番触れにくい話題を、ド直球ですか!(pc動揺、pl笑い)

いや、しかし、メアリさんの大事な希望であります。
決して疎かにするわけにはいきませんね!

プロローグで素敵な殿方と明記されてるので、ここはやはり貴人さんの出番ですよね~(チラッチラッ)

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 6) 2020-05-22 01:10:29
わたしはアルフィオーネ。アルフィオーネ・ブランエトワル。

どうぞ、よしなに。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 7) 2020-05-22 07:58:40
王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。
何だか私とは……正反対の方みたいですね。

個人的には、お酒用意して女子トークとかしてみたいですね。
私もやったことないので。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 8) 2020-05-22 08:41:20
>女子トーク
・学食で食事する
・寮の部屋で複数の友だちとはしゃぐ
この2つの両方、もしくはどちらかでいけそうね。

複数ではしゃぐなら、わたしも同伴させてもらうわ。
一対一のサシ飲みなら、邪魔はしないわね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 9) 2020-05-22 15:37:12
一日目学校案内→授業(一時限目座学・二時限目訓練)→学食→寮でお話し(明日の予定の確認等も含む)

二日目(朝)村でお手伝い→(昼)周辺地域パトロール→(夕)キャンプでBBQ&カレー→(晩)テントでパジャマパーティー

三日目 お休み(一緒に遊びに出かけたり、おデートしたり、当人の希望次第)

ある程度、要望を叶えられそうな行程を、ざっくりと組んでみたわ。学園は広いし、一日目は2,3日に分けるのもありかも

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 10) 2020-05-22 16:09:04
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく。

エルオンタリエくんが言ってるように8つの体験を全てさせてあげたいってのは賛成だ。

それで、デートだが・・・ダブルデートとかグループデートでは駄目だろうか?
オレよりもタスクくんの方が素敵だとは思うのだが・・・
まぁ、個人の感性の違いとかもあるしどっちが素敵かは別にいいか。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 11) 2020-05-22 16:52:19
一人だと緊張してしまうかもしれないし、好みの問題もあるし、まず、ダブルデートなりグループデートなりして、しかる後に、どちらかと二人きりになっていただくのがいいかも

《ゆうがく2年生》 ナツメ・律華 (No 12) 2020-05-22 23:36:57
賢者・導師コースのナツメ・律華と申します
どうぞよろしくお願いしますわ。

わたくしも8つの体験をさせてあげたいと思いますので、アルフォーネ様のスケジュール良いと思います。みんなでワイワイしたいですわ。

あとできれば、遊びに出かけた時にデート用の服を選んだりできないかと思っていますの。
せっかくのデートですから、とびっきりのおしゃれさせてあげたいのですが…どうでしょうか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2020-05-23 01:34:54
アルフィオーネさん、スケジュールの考案、お見事です!

プロローグに「肉体を『酷使する』ような訓練」とあり、相当ハードなのをお望みみたいなので、
ここはコルネ先生かネビュラロン先生をご指名して、徹底的にお願いするとよいかもしれませんね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2020-05-23 01:54:09
貴人さん、どちらが素敵か決着を付ける必要がありそうですね…(ゴゴゴ)
どちらが彼女をデートに誘うか、部室の決闘ルームで、『好漢三番勝負(イケメン・デュエル)』ですっっ!!

という半分冗談はさておき…

ダフルデートもしくはグループデート、いいですね!
大勢のほうが安心できるというのもありますし、
単純に、人数多い方が楽しいですからね。

そんなわけで、グループデートのもう一人を、女性陣から熱血大募集中です。

何しろ、デートとかどうしたらいいかわからないので、どなたか、助けると思って、来てくださるとありがたいです。

【PL発言】
ここからは、タスクの性格では提案出来ないので、中の人がお話しします。

2対2のグループデートの展開として、

4人で楽しく遊ぶ
→同性同士に分かれる
→仲間女子がメアリさんにどっちが好みか探る
→仲間女子が「じゃないほう」を連れて消える
→ツーショット開始

という流れはどうかな、と思いますが、いかがでしょうか。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 15) 2020-05-23 01:59:55
勇者・英雄コースだし、武を極めたいってわけではないようだから、ナイトなネビュラロン先生の方がいいかもしれないわね

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 16) 2020-05-23 06:24:55
遅れましたが、勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします

私も8つの体験をさせるという提案には賛成です
ただ、デートや女の子らしい会話はあまり得意ではないので、奉仕活動など身体を使う体験を担当したいと思います
どれを担当するかは、もう少し話が進んでからという事になりますが

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2020-05-23 23:24:01
コルネ先生の指導でひたすらマラソンみたいなのも捨てがたいですが、
皆さんがよければ、ネビュラロン先生にご登場願いましょう。
ちょうど、美術室に見事な鎧姿が掲示されたようですし。

僕も、デートの他にも色々考え中ですが、
性格的に授業や課題の参加、キャンプの準備などを検討中です。

寮やテントは男女で別れることになりそうですね。
一日目の夜はちょっとやることがあるのですが、
二日目について、貴人さんにお誘いです。
もし良かったら、男子テントのパジャマパーティーは、
三日目のデートの作戦会議といきませんかっ!?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2020-05-23 23:47:23
学園の放送聞いてたら、パーソナリティーさんが「他の課題より早いから注意」と言ってて、
指折り数えると確かに、明日・明後日いっぱいでもう出発なんですよね。

そんなわけで、アルフィオーネさん謹製の時間割をお借りして、私見を多いに交えて、必要そうなことをまとめてみました。

これにこだわることはないのですが、行動の参考にしていただければ嬉しいです。

【一日目】
(始業前)学校案内 
(一時限目)座学 
(二時限目)訓練
※ネビュラロン先生の授業である旨プランに記載必要
(昼休み)学食 
(放課後)寮でお話し
・明日の予定確認
・ガールズトーク
・大図書館で調べもの タスク

【二日目】
(朝)村でお手伝い
(昼)周辺地域パトロール
・調査斥候
・戦闘
・メアリのフォロー
(夕)キャンプでBBQ&カレー
・設営
・調理
・余興
(晩)テントでパジャマパーティー
・女子テント(ガールズトーク)
・男子テント(作戦会議)

【三日目】グループデート
・男子 貴人さん、タスク
・女子 メアリさん、(熱血募集中)
・サポート
・野次馬(笑)

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 19) 2020-05-24 00:18:19
スケジュールのご提案等感謝するわ。
グループデートが最終日なら、その前の日には夜の女子トークしときたいわね。
だって、男子の好みとかリサーチして、男子諸君にアドバイスしないと。

>女子トーク
というわけで、初日か二日目どちらかでお酒持ち込もうと思ってるけど、未成年はジュースでキャッキャウフフすればいいと思うわ。
ゆっくり休みたい人は休んでてもいいし、騒ぎたい人は騒いで、単刀直入にどんな男子が好きかメアリさんにアタックすればいいと思うの。

私は先にこちらから好みを暴露して、メアリさんの逃げ場を塞ぐ策を考えては居るわ。
人柱作戦ね。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 20) 2020-05-24 00:49:25
そう言えば、ナツメさんのご提案でショッピングの話があるけど、どこかで盛り込めないかしら……デートするなら、おめかしは大事よね。
例えばだけど……初日と二日目の間に、二日目の実地訓練に向けた準備の買い出しの日程を追加で入れて、その際に男子諸君を荷物持ちにショッピングなんてどうかしら?

ただ、そうすると日程が一日増えるけど。

>女子トーク
改めて考えると、三日目グループデートだと仮定したら、初日夜に女子呑み入れてメアリさんの好みをリサーチして、二日目はダブルデートに向けての作戦会議的に、女子トークで騒いでもいいかもね。

もちろん、ダブルデートの件を事前まで伏せてサプライズするなら、その限りじゃないけど。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 21) 2020-05-24 01:39:33
タスクさんのまとめを元に、6日まるまる使うパターン

【一日目】
学校案内 
(昼休み)学食 
(放課後)寮でお話し
・明日の予定確認
・ガールズトーク
・大図書館で調べもの タスク

【二日目】
(一時限目)座学(戦闘基礎:ネビュラロン先生) 
(二時限目)訓練
(昼休み)学食 
(放課後)寮でお話し
・明日の予定確認

【三日目】
(一時限目)座学 (課題について:コルネ先生)
(二時限目)実際に課題を受ける
(昼休み)学食 
(放課後)準備のための買い出し
・明日の予定確認

【四日目】
(朝)村でお手伝い
(昼)周辺地域パトロール
・調査斥候
・戦闘
・メアリのフォロー
(夕)キャンプでBBQ&カレー
・設営
・調理
・余興
(晩)テントでパジャマパーティー
・女子テント(ガールズトーク)
・男子テント(作戦会議)

【五日目】グループデート
・男子 貴人さん、タスク
・女子 メアリさん、(熱血募集中)
・サポート
・野次馬(笑)

《ゆうがく2年生》 ナツメ・律華 (No 22) 2020-05-24 08:01:42
わたくしの意見を踏まえた上でのパターンありがとうございますわ。

やはり買い物にすると時間が取られてしまいますわね。
あまり分散しすぎると皆さんとの交流も少なくなってしまうので
最初の三日間でのスケジュールのままで、パーシアさんのいう二日目の作戦会議の中に「何を着ていくかを相談」という形で入れていいかもしれませんね。
せっかく六日間のパターンも考えて下さったのに…ご、ごめんなさいですわ。

あとダブルデートのお相手ですが……あ、あの、もし他にいらっしゃらないようならわたくしが手をあげますわ(もし他に立候補の方がいれば、そちらを優先で)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2020-05-24 08:26:33
うわ~!時間割がさらに充実しましたね!ありがとうございます!

楽しいひとときはできるだけ長いほうがいいし、
個人的にも調べものに充てる時間が増えそうでありがたいです。

デートはサプライズも捨てがたいですが、
どちらかというとサプライズじゃないほうを推します。
その方が、お洋服選びも楽しいし、
男子的には女子トークの情報を得られた方が作戦会議が捗るし、

ものの本によると、
実施が決まってから当日までの時間もデートのうち、だそうですからね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2020-05-24 08:37:03
ナツメさん!立候補ありがとうございます!!
他の方の立候補やご意見も待ちたいところですが、まずは感謝申し上げます☆

僕は、アルフィオーネさん案のように、日数かけていいと思いますよ。
二日目と三日目を分けたのは、買い物に限らず、
授業を戦闘と事務に分けてそれぞれの描写を充実させる狙いもありますし、
放課後の使い方にもバリエーションが出ますし。

三日目の準備のための買い出しの中に
洋服選びと、キャンプ・バーベキュー準備を盛り込むのが妥当かと思います。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2020-05-24 08:40:23
アルフィオーネさん、確認なんですが、
三日目の、実際に課題を受ける、というのは、
課題を選んで参加申込書を書く、ということで、
その課題に実際に取り組むのは翌日、というイメージで良いでしょうか?

あと、ショッピング荷物持ちは、男子の本懐と思って
謹んでお引き受けしますね☆

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 26) 2020-05-24 16:38:51
タスクくん、デートの作戦会議はわかった。
それにしてもイベント大盛りだな。

メタな話になってしまうが積極的に参加したいが文字数足りるかどうか・・・




《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 27) 2020-05-24 16:41:30
スケジュールが固まってきたようですし、締め切りも近いのでそろそろ本格的に自分の担当する場所を宣言しておきましょう

私は前に言った通り身体を動かす体験を担当するつもりだったので2日目の訓練や4日目のお昼の時間帯にしようかと思ってます

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2020-05-24 19:56:51
僕が出来そうなのは、
学校案内
課題を受ける授業(課題の選択→申請の仕方の「ジッセン」)
☆買い出し荷物持ち
周辺地域パトロール(戦闘フォロー)
キャンプ
☆男子テント(作戦会議)
☆グループデート

ここから、文字数と相談して絞り込むつもりです。

キャンプは、設営、調理、余興、技能的にはどれも行けますが、文字数的には分担できたらありがたいです。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 29) 2020-05-24 23:59:51
スケジュールに異論はないので、流れに合わせて動かさせてもらうわね。

>貴人さん
課題や彼女に対するスタンスを分かりやすく示して、
アドリブ度を大とか歓迎と書いておけば、書けなかったイベントでも
GMさんが差し障らないように動かしてくれると思うわ。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 30) 2020-05-25 01:14:37
>タスクさん

ご推察の通り。三日目に受けた課題を、4日目に遂行する。と、いう流れ。

>みなさん

全体の行程表については、わたしから、プランに提出しますので、ある程度端折ってもおそらく問題ないと、思われます。

また、わたしは基本、全体を通して3歩後ろから、見守らせていただきます。

料理とか飲み物の提供をしていきたいと思いますが、お酒は飲まなので、お酒は持参してください

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 31) 2020-05-25 01:49:50
参加者は以下の行程に沿って行動するものとする

【一日目】
学校案内 

【二日目】
(一時限目)座学(戦闘基礎:ネビュラロン先生) 
(二時限目)訓練

【三日目】
(一時限目)座学 (課題について:コルネ先生)
(二時限目)課題受領
(放課後)準備のための買い出し

【1~3日目通じ】
(昼休み)学食 
(放課後)寮でお話し
・明日の予定確認

【四日目】課題遂行
(朝)村でお手伝い
(昼)周辺地域パトロール
(夕)キャンプでBBQ&カレー
(晩)テントでパジャマパーティー

【五日目】グループデート

以上をプランに盛り込みました

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 32) 2020-05-25 02:12:03
アルフィオーネさん、ありがとうございます!
これは画期的ですね。
共通行程通り、等と記載しておけば、その全てに参加したことになり、
一部不参加など調整したい場合は、その旨記載したらいいですね。
残りの字数は、クローズアップしたい行動に集中できます。

僕の場合は、

共通行程のうち1~3日めの放課後は大図書館で調べもの
上記以外は全部メアリさんに同行

と書いてみます。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 33) 2020-05-25 02:28:39
『3班に分かれ
B班はビーフ
C班はチキン
P班はポークを標的に
ゴーレムを分断、1体多のチーム戦に持ち込む』

これを参考にしたまでです

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 34) 2020-05-25 03:05:50
なるほど!
あの記載がアルフィオーネさんの発想のきっかけになったのなら、大変嬉しいことです!

事故防止のための仮プランとして、先程の二行だけ書いて送信したんです。
それまでの仮プラン、「がんばる」の4文字から大幅にレベルアップしました(笑)

グループデートは、他に立候補やご意見が今まで出ていないので、
メンバーは、ナツメさん、メアリさん、貴人さん、タスクで正式決定としましょう。

ナツメさん、改めまして、手をあげていただきありがとうございます!
当日は楽しみましょう!よろしくお願いしますね。

皆さんは、良かったら、野次う…げふんげふん!出歯が…げふんげふん!
見守り隊やサポート等お願い出来れば助かります。

なにしろ、不馴れなもので…イケメン貴人さん助けてくださいっ!?(必死)

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 35) 2020-05-25 03:08:58
タグ【行程表】を一応、追加しておきました。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 36) 2020-05-25 03:08:58
タグ【行程表】を一応、追加しておきました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2020-05-25 04:18:26
プラン第一稿を仕上げてきましたよ~。
書きながら、こんなに泣きたくなったプランは、初めてかもしれません…。

共通行程ほぼメアリさんと同行としつつ
記載をしたのは学校案内、授業、買い出し、課題遂行、キャンプ、グループデート
中でも手厚めに記載をしたのは、学校案内、課題申請・遂行、グループデートでしょうか。

グループデートは行き先どうしようかと悩みましたが、
取り敢えず、レゼントの街中の楽しいスポット巡りと記載してみました。
行き先に他に良いアイデアがあれば、教えてくださればプラン調整します。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 38) 2020-05-25 04:19:24
なるほど!タグですね。
ありがたく使わせていただきます。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 39) 2020-05-25 06:44:15
わたしは前述したとおり、女子会、パジャマパーティの飲食の提供。
BBQとカレーをメアリと作る
デートを物陰から見守る

以上を記載しました

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 40) 2020-05-25 08:32:43
私は女子トークと覗き……じゃなくって見守り中心で動くと思うわ。
お酒は自前で準備済み……って、飲酒可能なのはメアリさんと私だけ?

……学園長辺り誘ったら、万障お繰り合わせ(と言う名の他職員への押し付け)いただけるかも?
なんて思ったりもしたけど、ジュースやお茶組も居るし大丈夫かしら?

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 41) 2020-05-25 08:39:34
大事なことを忘れてたわ……みんなでお風呂タイム。
問題なければ、どこかの放課後にぶっ込めないかと思ったりも。

もちろん、男子は別よ?

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 42) 2020-05-25 12:53:30
おっと。
そうは言っても、既に色々と目白押しですし、無理そうならお風呂タイムは無しでも問題ないと思います。
個人的な思いつきですし、スルー頂いても構いませんので。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 43) 2020-05-25 12:59:59
(PL)当方では文字数制限の関係上、追加できる余白がありません。各イベントの詳細は皆さんにお任せします。アドリブNGとでもしない限りは、GMさんが汲んでくれるものと期待します。寮に共同浴場はあるでしょうし、お買い物の帰りに民間のお風呂屋さんに寄るのも、ありえるように思えます。ぶっこんで良し。

 あと、アルフィオーネは飲酒が可能な年齢ですが、酒乱なので絶対禁酒しております。飲ませないでください。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 44) 2020-05-25 13:49:15
キャンプ時のテント設営は任せてくれ。

だが・・・グループデートに関して期待はしないでくれ。
オレも不慣れだし数えるほどしかしたことないし相手が参考にできない人物だったんだ。
勿論オレなりに頑張っては見るけどな。
・・・タスクくん、頑張ろうな?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 45) 2020-05-25 20:32:55
夜にまた来ますが、取り急ぎ。

パーシアさん、ちょうど僕も校長先生に用事があるので
僕からもお声かけしてみますね!

貴人さん、頑張りましょう!
僕は、字数の関係でデートに凝ることは難しかったですが、
あとは運を天に(そしてGM様に)任せましょう!

デートで書いた内容は、レゼント街中を巡ることと、
二人きりになれたら話すこと…です!

《ゆうがく2年生》 ナツメ・律華 (No 46) 2020-05-25 21:07:05
デ、デートの一つや二つや三つ大したことありませんわ!当日は大船に乗ったつもりで大丈夫ですわ(…と言い張るデート経験ゼロの人。こちらこそ頑張ります)

私は買い物・パジャマ・デートを中心に書きましたわ。
(あとは、訓練(へろへろ)・お風呂(つるぺた)をほんの少し)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 47) 2020-05-25 22:40:23
アルフィオーネさんの【行程表】をお借りして
誰がどこに取り組む予定かをざっくりまとめてみました。

この時間になって申し訳ないですが、
手薄なところを探したり、逆に誰かと協同を検討するなど
プランの詰めにお役に立てば嬉しいです。

【一日目】
学校案内 タスク
ガールズトーク アルフィオーネさん(飲食)、パーシアさん(酒)、エリカ部長さん
※タスク(校長をお誘い)

【二日目】
授業 ビアンデさん、ナツメさん、タスク
・(一時限目)座学(戦闘基礎:ネビュラロン先生) 
・(二時限目)訓練

【三日目】
授業 タスク
・(一時限目)座学 (課題について:コルネ先生)
・(二時限目)課題受領
(放課後)準備のための買い出し ナツメさん(デート服)、タスク(荷物持ち)

【1~3日目通じ】
(昼休み)学食 
(放課後)寮でお話し
・明日の予定確認

【四日目】課題遂行
(朝)村でお手伝い タスク
(昼)周辺地域パトロール ビアンデさん、タスク
(夕)キャンプでBBQ&カレー アルフィオーネさん(料理、飲み物)、貴人さん(設営)、タスク
(晩)テントでパジャマパーティー
・女子テント アルフィオーネさん(飲食)、ナツメさん
・男子テント 貴人さん、タスク(作戦会議)

【五日目】グループデート
・デート 貴人さん、ナツメさん、タスク
※場所 レゼント街中の楽しいスポット巡り
・見守り等 アルフィオーネさん、パーシアさん、

検討中 お風呂タイム ※男子禁制

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 48) 2020-05-25 23:15:48
色々手間取って戻ってきたら、お風呂タイムやら学園長を呑みに誘いとか反応があったようで。
では、二日目のみんなが疲れてる頃にお風呂タイムねじ込んでおくわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 49) 2020-05-25 23:21:07
パーシアさんお疲れ様です!
確かに、二日目はメアリさんのご希望どおりの【肉体の酷使】、
お風呂にぴったりの日程ですね。

もちろん、男子禁制ですから、お邪魔はしません、絶対!(赤面)
どのみち、その日も僕は大図書館に直行です。…とあることを調べるために。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 50) 2020-05-25 23:23:07
別に壁を隔てて……声や音を聞いてドキドキ青春してもいいのよ?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 51) 2020-05-25 23:23:31
そういえば、一年前くらいにも、校長先生を打ち上げに誘ったことを思い出しました。

あのときは、校長先生も面談を担当された「春の個人面談」後の打ち上げを企画したんでした。

懐かしい話です(しみじみ)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 52) 2020-05-25 23:28:11
ってパーシアさん!もう、からかうのはやめてくださいっ!
(PL 真面目少年キャラをからかっていただくのはPL的にはゴホービです。ありがとうございます!)

それにしても、先日のライブラリーカフェ以降、少し明るくなられたように見えます。
もしかして、良い本に出会えましたか?
(PL 他エピソードの話で恐縮ですが、パーシアさんのリザルト良かったです。尊さ満点でしたね☆)

《新入生》 ラヴィ・ガロット (No 53) 2020-05-25 23:55:55
ラヴィは、ラヴィは、好きにするんだから。

『PLより

すいませんすいません;挨拶も出来ずに申し訳ない;
ちょっとスケジュール見誤ってこんなギリギリに;
一応皆のスケジュールにそうように書いたと思うけとわなんか1人変な行動してたらすいません;』

《ゆうがく2年生》 ナツメ・律華 (No 54) 2020-05-25 23:56:04

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 55) 2020-05-25 23:56:41
いよいよ出発ですね。

行動の選択、文字数の配分を、色々検討しましたが…
うん、ベストは尽くしました。

出来るだけ幸せな、楽しいリザルトを目指して、
みんなでこれだけ頑張ったのですから、あとは、運を天に任せましょう。

ご一緒いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 56) 2020-05-25 23:59:13
ラヴィさん、お疲れ様です!どうかお気になさらず~。
ラヴィさんのプランも楽しみにしています!

ナツメさん、気合いのはいるアイコンですね♪
デート、よろしくお願いいたします!