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芸術クラブ放置施設――集え善意と金と物


ストーリー Story

●許可いただきました
 見た目は少女、心は少女、しかして年齢不詳な学園長【メメ・メメル】は、スモウレスラー的外観のドラゴニア老教師【ドリャエモン】に聞き返した。
「ちゃりてぃーおーくしょん?」
「うむ。放置されていた美術クラブ施設を保護施設にリフォームする、というプロジェクトが現在進行形だったろう」
「……そーいや、そーいう話もどっかであったよーに聞くな♪」
「そこに置かれたままになっていた美術クラブOBの作品を売却し、収益を保護施設運営資金として活用したい。そのためのチャリティーオークションを開催したいと、生徒らが申し立てたのだ」
「おー、それはなかなか面白そうだな♪ メメタンもちっくら参加したーい☆ あのほら、なんてーの、壇上でハンマーをカンカンする進行役……オークショニアっていうの? 『三百万から始めます』とか『一億に決まりました』とかやるアレ! アレやりたいアレー! ねーねーやらせてやらせておじいちゃーん☆」
 目をきらつかせのたまう学園長。
 しかしドリャエモンはスルーする。
「そのために、第一校舎の講堂を使わせて欲しいということで」
「ガン無視かーい! あーそーですかいそーですかい! どーせオレサマは愛されない人間だよコンチクショー!」
 あからさまにすねくる学園長。
 しかしドリャエモンはスルーする。
「許可をいただきたいのだが、かまわぬかな?」
「そりゃもち、かまわんぞ☆ んで、ドリャちゃんも参加しちゃう感じか?」
「いや、わしはオークションには参加せん。同日、保護施設でバザーのイベントもやるそうだから、そっちに出ようかと思うてな」


●何かと募集しております
 フトゥールム・スクエア魔法学園。グリフォン便乗り場。
 グリフォン待ちの生徒達が時刻表横に貼り出されている告知を、興味深げに眺めている。
 それによれば近日、学園内のなにがし山に、保護施設――何らかの形で事件に巻き込まれ保護を必要とする者をかくまう場所――が開設されるらしい。そのためのチャリティーイベントとして、バザー、そしてオークションが開催されるのだそうな。
 バザーの開催場所は、なにがし山の保護施設敷地。希望者は誰でも手作りのお菓子や雑貨等を会場に持ってきて、売ることが出来る。
 売上の半分は保護施設への寄付として天引き。残り半分は自分の手取り。
「あ、売上げ手元に残るんだ。じゃあ出てみようかな、バイト代わりに。クッキーとかマドレーヌとか、簡単なお菓子なら作れるし」
「なら、僕はレースでコースター編もうかな」
「じゃあおいら、雑巾縫う。消耗品だから需要あると思うし」
「わたしは、どうしよう……授業で作った茶碗とか持ってこようかな」
 オークションの開催場所は、第一校舎の某講堂。
 売りに出されるのは芸術クラブOBたちの作品。どれも現在芸術家として名を馳せている人の物だとか。
「故人の作品も出されるらしいよ。これまでにまだ確認されていなかった、新発見のものなんだって。正式な鑑定人のお墨付きだってさ」
「資産家とかコレクターとか来るみたいなの。すごい値がつくんじゃない?」
「わ、面白そー。ちょっと見に行ってみようかな」
「入れるの?」
「見るだけは出来るみたいだよ。正式参加はお金がいるみたいだけど」
 なお直接イベントには関係ないが、保護施設は物品の寄付も受け付けている。
 求められるのは生活物資。施設では対象者の短期、または長期滞在が想定されているので。
 あまり痛みがひどい物は別だが、そうでない限りは、中古品でも大歓迎。
「そういえば、買ったけど結局あんまり着なかった服ある」
「兄さんの結婚式のときもらった、引き出物のでっかいお皿があるんだけど……そういうのも大丈夫かな」
「子供用の鉛筆とかノートとかどうなんだろ。未使用のが結構余ってるのよね」

●盛り上がっていきましょう
「本物ということで間違いない?」
 豚耳のぽちゃぽちゃルネサンス男子【アマル・カネグラ】の質問に、オーダーメイドのスーツを着込んだ青年【ルサールカ】が、にやっと口元を緩ませた――青い目に青い髪。整った上品な顔立ちの、いかにもローレライらしいローレライだ。
「ええ、アマル坊ちゃん。間違いなく本物です。大発見ですよ。一体どこで見つけてきました?」
「学園の美術クラブ関連施設だよ。リフォーム中に見つけたんだ」
「それはそれは、なかなか興味深い話ですね。私も一度、そこに足を運んでみたいものです」
 ルサールカは美術品への熱い情熱と一級の鑑定眼を持つ美術商。
 兼詐欺師。
 手元に本物を温存しておきたいがために贋作を売り付けたり、逆に本物を贋作と言いくるめ二束三文で入手したり、旧家、貴族の娘たちをたぶらかし、代々伝わる骨董品を持ち出させたり。
 そんなこんなが積み重なってとうとう逮捕。裁判。服役。
 普通ならとうの昔に社会的生命が終了していそうなものだが、出所後カネグラ家に専属の美術商として雇い入れてもらったおかげで、快適なる生活環境を得ている次第。
 とはいえ手取りの給料はほとんど、ない。
 実はたぶらかした娘たちの1人に子供が出来てしまっているのだ。その養育費としてほぼ全額を送金しているのだ。
 ちなみに送金は自発的なものではない。強制的なものである。その娘自身はエリアルなのだが、父親はめたくそにおっかないドラゴニアなのだ。仕送りが滞ろうものなら速やかに火山帯から飛んできて、彼を物理的に蒸発させてしまうことだろう。
「これは高く売れますよ。まさに、今回のオークションの目玉となりましょう。最低価格は坊ちゃんのお決めなさった、百万Gからいきますか」
「どのくらい値を上げられるかなあ」
「さあ、そこはオークショニアの腕の見せ所ですね。後はサクラの皆様の。それはそれとしまして、バザーの売り上げの寄付率を半分にするというのは、坊ちゃまの案ですね?」
「うん。そうしたほうが参加しようかなっていう人、増えると思うから。違うかな?」
「いいえ、違いませんとも。欲と二人連れでなければ、人間なかなか動かないものですからね」





エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-06-20

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-06-30

登場人物 8/8 Characters
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《海中の君臨者》マーレ・フォンターナ
 ローレライ Lv12 / 王様・貴族 Rank 1
■容姿■ 見た目:色白お姉様 髪:勿忘草草色のグラデーション、毛先は紫 目:若緑色 ■本名■ フィオーレ・ソットマリーノ ■性格■ 豪快 ■好き■ 水泳、酒盛り、自由 ■嫌い■ 雷、堅苦しいこと ■口調補足■ 二人称→名前呼び捨て きちんとした式典ではおしとやか 式典時の一人称→私 式典時の二人称→貴方様、名前様 式典時の敬語→あり ■サンプルセリフ■ 「あたしはマーレ。泳ぐことと酒が大好きなローレライだ」 「こんななりだが、一国の姫だ。今は勉強のために在学中だぜ」 「なんだい?いっぱいやっていくかい?」 「硬っ苦しいのは嫌いなんだよ。自由に行こうぜ!」 『みなさま、ご機嫌麗しゅう。』 『式典くらいはきちんと致しますよ。』
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け

解説 Explan

こんにちは、Kです。
今回の課題は、チャリティーイベントへの参加。
イベントにはバザー、オークション、二つの催しがあります。開催場所が違うため、同時に両方に参加することは出来ません(合間に片方の様子を見に行く、という程度なら可能です)。


バザーの参加者に求められるのは商品販売です。それぞれ『これは売れそう』と思うものを持ち込み販売してください。エピソード本文にあるような手作りの品はもちろん、古着、古書等の不用品販売も出来ます。フリーマーケットをイメージしてくださると分かりやすいかと思います。
ちなみに魔王・覇王コースの教諭であるドリャエモン先生も、手作りドーナツ持参で参加します。幾人か担当生徒を連れてきているかも知れません。

オークションの参加者に求められるのは、サクラとしての役割です。競りに参加し、合いの手を入れ、出品される品の価格を吊り上げてください。
このオークションには外部からも参加者が集まってきます。貴族のコレクターやギャラリー関係者のほか、投資、投機目的の資産家等がいます。
学生風な格好で交じると、すぐサクラとばれてしまいますので、変装など必要かも知れません。
オークションの進行役であるオークショニアについては、誰も名乗りがない場合NPCルサールカを立たせますが、PCから名乗りがあった場合は、そのPCに任せます。
ちなみにアマルは、サクラの一人として参加します。



作者コメント Comment
……どうもこの施設に関しては、ずーっとお金がらみの話ばかりしているような気がしますね。
早く予算問題を片付けたいものです。
そうすれば、もっと愛に満ちたエピソードがきっと、多分、幾らかは実現化する事も、まさに考えられるのでありまして。



個人成績表 Report
タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
オークショニアに立候補
ルサールカから経験や手法を習うと同時に
大図書館でオークションの本を読み漁り知識を補完【読書】

前回纏めた美術品リストと概算額を再確認
ルサールカとアマルと入念に協議し目標額を設定

告知チラシはルサールカの反対を押し切り
例の目玉の絵の存在を明示しない
あの超名作が!と表現し
もしもの時は二番手を一番手扱い

前日にサクラ役と事前協議
各品目目標額到達時の符丁を打ち合わせる

オークション後すぐに施設整備に掛かれるよう
売れ行き良し悪し、例の絵を売らなかった場合も含め
数パターンの予算を組んでおく

以上【事前調査】【経済学】フル活用

当日は【信用】に重きを置いた進行ながら
【会話術】【人身掌握術】も駆使

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
私はサクラでオークションに参加。予めタスク様に調べた上限金額の府庁を瞬きの回数でお知らせする旨伝えておきます


開始前事前調査を使い、サクラ以外の参加者と歓談しながら、演技、信用を用い彼らの各作品への上限資金を間接的に聞き出し、また聞き耳、聴覚強化で離れた場所の会話を広い、推測を用いて上限金額を確定。それと子豚さんにも知ってる方がいたらどれくらいお金を出しそうか聞いておきます

オークションが始まったら、各作品の予想上限金額をお教えした符丁でタスク様に伝えつつ、その金額を超えないよう注意して落札額を提示、上げていきます。タスク様からの目標額達成の合図を見落とさないよう注意し、やりすぎないようにしますわ

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆オークション前
グラヌーゼで保護した女性に油絵を見ていただいたり、女性をルサールカさんに引き合わせて、女性がカサンドラさんか確認

もし、女性がカサンドラさん本人で、あの油絵を売ることに難色を示したり、油絵を落札した方がマスチフに襲われたりする可能性があるなら、油絵の出品を取り止めたり、油絵が落札されても所在を見失わないようにするよう先生にお願いしたりして、何か起こっても即応できるように

第六感でよからぬことを感じたら、先生や仲間に伝えて

◆バザー
放置施設の薬草を使ってドライハーブのポプリを作成し販売
どこ産のハーブか聞かれたら、施設の薬草を売り込むチャンスに繋がるかも
しっかり宣伝して今後の販路拡大に

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
本格派コーヒーを売る

■行動
ドリャ先生が手作りドーナツらしいから、あちきはコーヒーにするのじゃ。
コーヒーミルで豆をその場で引いて作る本格派な奴じゃぞ。
作り置きでは香りやらコクやらが飛んでしまうからの…出来立てが一番なのじゃ。
やはり、ドーナツにはコーヒーなのじゃよ。

ちなみに砂糖やミルクは準備しておいてお好みで入れて貰う感じじゃ。
苦いのが苦手な人や子供達のために、苦み控えめのカフェオレも用意しておくのじゃ。

あ、ちなみに値段は控えめお手頃価格で提供じゃ。
儲けは大して求めておらぬぞ。
と言うのもじゃな…素人のあちきが作った料理でぼったくるなぞ、グルメなあちきが許せんかった!



マーレ・フォンターナ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
○サクラ全体
開始前にサクラで他の参加者の予算を聞き込み共有
共有する暇がない場合はアクションでどうにかする
タスクの合図に注意する

○個人
サクラとして【変装】【宮廷教養】で正装になり参加
「堅苦しいのは嫌いだが……頼まれ事なら仕方ありませんわ」
【会話術】をメインに【説得】【信用】で予算を聞く
「少しお話していただけません?」
共有は通りすがりにぶつかり、耳打ち
周りには【ハッタリ】でぶつかっただけを演出

オークション中は、【推測】でお金がありそう且つ席が近い人に話しかける
「あら、貴方様もあれ狙いですか?」
【推測】しながら、なるべくお金が出るように仕向ける
タスクの合図が出たら、値上げをストップ
「残念……」

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
バザーで出品するものか・・・
特に思いつかないしドリャエモン先生の手伝いとしてドーナツ作ろうと思う
プレーンだけじゃつまらないし見た目もよくないから種類作るとしよう

チョコでコーテイングしたりだとか生地にレーズン練りこんでみたりだとか見た目も違うの作れれば目を引くと思うんだよな
あと飲み物も数種類準備しよう

バザーで自分等のスペースに屋台を作り商品をディスプレイする

売り子としてはアレだ
声を出していこう
会話術、信用、説得、人心掌握学、楽園楽土を使用して興味を持ってもらうよう呼び込みをしてみよう
疲れないようほどほどに頑張ってみようか

アドリブ、他のキャラとの絡み大歓迎

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
バザーでドラゴンおやきを出品。また、迷子の預り所を併設。バザー会場に案内経路を張り出す。他の出店者に挨拶して回り、迷子や子供を探している親を見かけたら、可能なら、迷子預り所に案内してくれるよう依頼


ドラゴンおやき

酒蒸しにした鶏の胸肉をほぐし、ハーブとともにポン酢しょうゆで和える。小麦粉を練った生地に包みむ。二枚重ねにした焼き網で挟み込み、『灼けつく息吹』であぶり焼き。食べ歩きしやすいよう、小袋に収めて販売。


迷子の預り所

クッキーとミルクティーを子供用に準備。


「ドリャエモン先生ですね?わたしはアルフィオーネ・ブランエトワル。教祖・聖職専攻の一期生です。はじめまして。どうぞ、よしなに」カーテシーで挨拶

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■符丁
最低価格とは別の、タスクやルサールカが見積もった各出品物の目標金額を超えた場合、タスクから出される符丁で身を引ける様に前日に【事前調査】で打ち合わせる。

符丁はワードや【肉体言語】の応用でハンドサインなど何パターンか用意し、悟られるのを回避。
例:盛り上げる中で手を胸より上へあげるジェスチャー等

■サクラ
当日は【変装】と【化粧品セット】で出品者に紛れ、身分を偽る。

【集中】でタスクの符丁を見逃さない様にしつつ、【人心掌握学/心理学/会話術/演技/挑発/ハッタリ/語学】で駆け引きを行う。

符丁が出た瞬間に特定の人物が常に身を引くのは怪しまれる為、仲間と【肉体言語】も利用して身を引くタイミングを調整。


リザルト Result

●素性確認

 保護施設として改装進行中の、美術クラブ放置施設。
 【ベイキ・ミューズフェス】はグラヌーゼで保護されて以降、そこに身を寄せている女へ会いに行った。【ルサールカ】を帯同して。
 オークションの前に、どうしても確かめておきたいことがあったのだ。

 油絵を見せながらベイキが言う。深緑の眼差しで相手を見据えて。
「この絵を描いた方はグラヌーゼ出身で、12年前22歳で早世されたそうです。病弱な方だったそうで――この前聞いた限りでは、あなたもグラヌーゼ出身でしたね? そして、12年前にお亡くなりになられている……」
 続けてルサールカが、丁重な物腰で尋ねた。
「あなたは、この絵を描かれた【カサンドラ】画伯ですね?」
 女は両手を落ちつかなげに握り合わせた後、ため息をついた。
「……そうです。私、カサンドラです。でもあの、私がリバイバルになっていること、内密にしていただけませんでしょうか? ……このことが公になりますと、家族に面倒をかけそうですので……バスカビルのこともありますし……」
 ベイキは彼女の懸念に理解を示し、頷いた。
「分かりました。ご安心ください。あなたがカサンドラさんだということは、ここだけの話にいたします」
 だがしかし、ルサールカは首を振る。厳粛な顔をして。
「それは私、承知いたしかねます。現に存在している方を『いない』と言い張るわけにはいきません。そんなことをしたら、この作品をあなたの遺作と信じるオークション落札者を騙すことになってしまいます」
 ベイキはルサールカの不誠実きわまれる経歴を知らないので、彼の台詞をしごく真っ当に受け止め、とりなしにかかった。
「ルサールカさん、あなたのおっしゃることはもっともです。けれども、家族にもしものことがあったら、取り返しがつかないのです。バスカビルは並大抵の魔物ではないのです」
 ルサールカはたっぷり間を置いてから、やれやれ、と首を振る。
「分かりました――カサンドラ画伯、お約束いただけませんか? この先描いた絵は全て私に預けると。万一にも流出してあなたの存在が明るみに出ることがないように、責任持ってお守りいたしますので」
「あ、はい。助かります。ありがとうございます」
 一件落着したと見てベイキは、本題に入る。
「カサンドラさん、この絵は売っても大丈夫なものでしょうか? 画題は、あの魔物がらみですよね? 持っていることで、あれに目をつけられるということはありませんか?」
「そういうことはないと思います。向こうが興味があるのは私自身であって、私の描いた絵ではありませんから……でも」
 言いよどんだカサンドラは、絵の隅々まで見回した。困惑を浮かべて。
「申し訳ありませんが、絵の引き渡しまでに少しお時間いただけますか? 模写しておきたいですので……」
「何か不審な点でも?」
「いえ、たいしたことではないんですが……私が覚えているのと背景が違ってるんです、この絵……どうも私、記憶をなくしている期間に手直ししたみたいで。どうしてかなと、少し気になりまして」
「元の絵は、背景がどうなっていたんですか?」
「岩山でした。何もない――そこにこのバスカビルと、シャパリュを配していたんです」
「シャパリュ?」
「あ、この少女の姿をした魔物のことです。バスカビル同様、ノア一族が護衛として作った魔物でして……」

●段取り確認
「告知チラシにカサンドラの名前を出さない? 何故です」
「ご遺族に再度売却の確認を取るためです。もしかすると気持ちが変わると言うこともありますし」
「余計なことを……価値と評価の定まった著名作があると分かっていればこそ、落札者も会場へ足を運んできて、金を出す気になるんです。欲と二人連れで人は動くんですよ」
「いえ、心を尽くせば人は動きます」
「理想論ですね」
「理想を1つでも叶えるために僕は学園で学んでいます」
 オークションの告知内容について【タスク・ジム】は、ルサールカと喧々諤々やりあっている。
 茶色の頭髪はやや乱れ、目の下には隈――今回オークショニアに立候補するに当たって、急遽関連本を徹夜で読みあさってきたそうだ。
 【プラム・アーヴィング】は机の上に腰掛け、タスクがまとめた美術品リストを流し読みする。それに付随する概算額と落札目標額のリストも。
 ついで、二人のやり取りに口を挟む。
「タスクのやりたいようにやらせていいんじゃね? カサンドラの絵が出るってこたあ、『噂』として流出させりゃいいし。それより目標額到達のとき使う符丁のほう、早いところ決めとこうぜ。当日までに覚えらんねーと困るし」
 同時にリストを紙飛行機にして、次々飛ばす。
「あ、駄目ですよプラムさん、飛んでっちゃう!」
 窓から外へ行きそうになったものを、【アマル・カネグラ】がジャンプしキャッチした。
 それを見た【マーレ・フォンターナ】は、若緑色の目を意外そうにしばたたかせる。
「体型に似合わず機敏だな」
 アマルは丸い笑顔を返し、いそいそ彼女に近づいた。巻いた尻尾を振りながら花束を差し出す。
「どうぞ。お近づきのしるしに」
「お、おう」
 初対面の女性にはとにかく花を贈ってご挨拶というのが、彼のポリシーらしい。
 思いつつ【朱璃・拝】は、彼に尋ねた。
「アマルさん、今回のオークションに、あなたの知ってる方は何人ほど出てこられそうですか?」
「んー、そうですね……7、8人は固いと思います」

●食べて飲んで楽しく慈善
 チャリティーバザー当日。朝。
 保護施設の敷地には数多くの簡易テントが設営されていた。
 出店者達は手作りの食べ物や衣類、雑貨、中古の家具、古本、古着などを陳列している真っ最中。
 その一人である【アルフィオーネ・ブランエトワル】は自分のスペースを整えた後、敷地のあちこちにあるオブジェに、経路の案内図を貼り付ける。お客さんが迷わないように。
 それがすんだら、ほかの屋台へごあいさつ。

「ドリャエモン先生ですね? わたしはアルフィオーネ・ブランエトワル。教祖・聖職専攻の一期生です。はじめまして。どうぞ、よしなに」
 アルフィオーネはカーテシーを交え、【ドリャエモン】に挨拶をする。両サイドの三つ編みをかわいらしく揺らして。
 手伝いに来た仮面少年【仁和・貴人】と一緒にドーナツを揚げていたドリャエモンは、作業の手をいったん止め、合掌を交えた礼をする。
「おお、これはこれは、なんとも丁寧なご挨拶かたじけない。こちらこそよしなに頼もう、アルフィオーネさん」
 いかついながらも優しげな相手の表情に、アルフィオーネはふと、昔世話になった菓子屋の夫婦のことを思い出した。
(姿は似ても似つかないけど、ご店主に似てるわね……)
 思い出と共に湧き上がってくる一抹の寂しさ。
 それを押さえながら彼女は、自分の店が迷子預かり所も併設していること、もし迷子や子供を捜している親を見かけたときは、こちらへ案内してあげてほしいということを伝える。
「うむ、分かった。そのようにしよう――」
 と言いかけたドリャエモンはふと顔を上げた。
 向こうから【ガオ】【ガル】【ガブ】の狼3兄弟が、たらたら歩いてきたのだ。
「遅いぞ、お前達。だが、ちょうどいいところに来た――」

 【ラピャタミャク・タラタタララタ】はコーヒーミルでコーヒーを挽きながら、隣屋台のドリャモンに話しかける。
「ほほう、それで連中を迷子預かり所に差し向けたのかの、ドリャ先生」
「うむ。最初はドーナツ屋を手伝わせようと思ったのだが……この際だから少しでも人助けになりそうなことをと思っての」
「相変わらず連中の教育には苦労しておられるのう。まぁ、毎度毎度無理強いするのも良くないしのぉ。問題さえ起こさなければ、好きにすればいいと思うのじゃ。世の中、楽しい面白いが一番なのじゃ♪ のう、貴人」
「そうだな。問題の程度にもよるだろうが」
 貴人は揚がったドーナツを次々、お手製の洒落たディスプレイ棚に並べていく――余談だが仮面は顔への油はね防止に、大変役立った。
 ドーナツはプレーン、レーズン練りこみ、チョコ掛け、チョコレーズン掛け、ジェリードーナツ……と見た目も味も多種多様。早速人が寄ってくる。
「すいません、レーズンとチョコとプレーン、3つずつください」
「はい、ありがとうございます」
 ラピャタミャクがぬかりなく、横から声をかけた。
「もし、そこなる客たちよ。よかったら、あちきの店をフードコートとして使うがよい。コーヒー全種類100Gポッキリじゃ。砂糖とミルク入れ放題。お代わり仕放題」
「え、めっちゃコスパええやん」
「じゃろう。値段は控えめお手頃価格。儲けは大して求めておらぬゆえな。と言うのもじゃな……素人のあちきが作った料理でぼったくるなぞ、グルメなあちきが許せんかった!」
 ドヤ顔で語る彼女の白い髪と紫の肌の上に、はらはらっと何かが散ってきた。
 見れば傍らにひょろりと伸びた林檎の若木。その枝先に季節外れの花が数輪。
「やや、これは……」
 ラピャタミャクはつい花に見入る。
 貴人は接客が一段楽したところで、ドーナツ全種類を紙箱に詰め、ドリャエモンに話しかけた。
「ドリャエモン先生、ちょっと場を外してもよろしいですか? 学園長に差し入れを持って行きたいので」
「うむ。かまわんぞ。遠慮なく行ってくるといい。わしが番をしておくでな」
「ありがとうございます。すぐ戻ってきますので」
 この予期せぬ差し入れに学園長は、大いに喜んだそうである。

●競って競って
 オークション開催間近の第一校舎講堂。
 銀の髪を結い上げドレスを着込んだ朱璃は参加者の懐具合に探りを入れている。優雅なる令嬢として。
「まあ……こんな小さな置物が50万Gですの?」
「ははは、それはスタート価格ですよ。実際は100万……いや、150万はいきますな」
「随分羽振りがよいご様子。これくらいの額は簡単にお出しになるのでしょうね」
「もちろん」
 マーレもまた、勿忘草色の髪をしたしとやかなご婦人として、参加者から情報を引き出している。
「マーケットが騒いでいる? どういうことですの? 少しお話ししていただけません?」
「未発見だったカサンドラの絵が出るらしいんですよ」
「まあ、カサンドラの……本当でございますか? 出品物のリストには明記されていませんが」
「ほぼ間違いないです。内々に関係先を当たって確かめましたのでね……」
 見目麗しい女性相手だと、男性の口は必要以上に軽くなるもののようだ。
 別の場所を見れば、プラムが複数の相手と談笑している。化粧で肌を浅黒くしているので、一瞬ちらっと見ただけでは、彼だと分からない。やり手実業家の体裁でピンクの目を鋭く細め、『ここだけの話』を吹聴し回っている。
「『超名作』がそれであることは間違いありませんよ。なにしろ、作者はすでに死亡していますからね。価値はこれからうなぎ登りになる一方だと――」
 ベルが鳴り響いた。オークション開始の合図だ。
 参加者は割り当てられた番号札を手にし急いで、席につく。
 喧騒の中マーレはそれとなく仲間にぶつかり、耳打ちする。朱璃はアマルから手まねで何事か提示され、頷きを返す。
 客席の照明が落とされた。
 明るく浮き上がった舞台壇上に正装をしたタスクが出てくる。
 象牙のハンマーを手にし、客席に向かって一礼。
「皆様、本日はチャリティオークションにお集まりいただきありがとうございます。それでは、早速始めたいと思います――まず『紅梅花紋皿』作者はウエジ・ウード。2012年まで本学園に在籍し、その後身につけた陶芸の技をさらに一層極めんものと決意し2014年、東方へ渡り――」
 そこで客席から声が飛んで来た。
「待った。渡ったのは2015年じゃなかったですか?」
 タスクは一瞬言葉に詰まり、慌てて手元の資料に目を走らせる。咳払いし、言い直す。
「失礼致しました。東方へ渡らんと決意したのは2014年でしたが、実際に渡ったのは2015年であります」
 会場から失笑が漏れた。
 舞台袖でルサールカが渋い顔をし、肩をすくめる。

●意外な一面
 ベイキは思わず『まあ』と声を上げ、ポプリを並べた露台に身を乗り出した。
 狼ズが迷子を肩車し、歩いていくのだ。
「男なら泣くな。サボりついでにかーちゃんのところに連れてってやる」
 そしてアルフィオーネの屋台に併設された迷子預かり所に入っていくのだ。
 アルフィオーネがせっせと『ドラゴンお焼き』――酒蒸しにした鶏の胸肉をほぐし、ハーブとともにポン酢しょうゆで和える。小麦粉を練った生地に包みんだもの――を作り、『灼けつく息吹』であぶり焼き、客に提供している傍らで……なんと、迷子の世話を始めのだ。
 両手を掴んでぐるぐる回したり、高く放り投げては受け止めたりと少々荒っぽいが、その荒っぽさがいいのだろう。迷子は泣くのも忘れきゃあきゃあ歓声を上げ始める。
 店の手伝いを本格的にするのが嫌なのであろうとか、子供相手に時を潰していれば文句を言われないからだろうとか、理由は考えられるにしても――ベイキはちょっと彼らを見直した。
 『不良がたまにちょっといいことするとすごくいいことしたように見える現象』について十分理解はしていても、やっぱりいくらか見直した。
 なんとなく気持ちが和み、接客の声も弾む。
「いらっしゃいませ」
「いいポプリですね。すごく香りが強い。どこのハーブを使っているんですか?」
「あ、これは施設内で取れたハーブなんですよ。ちょうどあそこにあります花壇から摘んできたもので……」
 そこへラピャタミャクがやってきた。コーヒーの入った紙コップとドーナツを、大きな盆に乗せて。
「よーい、アルフィオーネ、ベイキ。ドリャ先生とあちきから、差し入れじゃ。もうじきお昼じゃろ」
「あら、ありがとう。おいしそうね」
「すいません、わざわざお持ちいただいて」
「いやいや、店が近いでな。ついでじゃついで。狼ズも仕事しておるようで何より……それはそれとしてベイキ、こないだ汝が植えた林檎の苗、えらい伸びておるぞ」

●完売いたしました
「80万……いらっしゃいませんか……80万……『パッション』21番に80万で落札されました!」
 ダン、と小気味いいハンマーの打撃音。
 アレは本当に絵なのだろうか。やけくそになってガラス板に絵の具をぶちまけたようにしか見えないのだが。
 そんなことを思いながら朱璃は、たった今競り負けた隣の客を慰めた。
「お気の毒でしたわね」
「いやあ、仕方ないです。委託者から、小品にはどんなに高くても60までしか出せないと言われてますから」
「まぁ、私にはとてもそこまで出せませんわ。でもあの作品はその金額以上の価値がありそうですわね」
 と言いつつ、離れたところにいる落札者21番――プラムの横顔をちらりと見る。それから、壇上に視線を切り替える。
 タスクが大きく両手を広げた。『競り上げろ』の合図だ。
「さぁ、お待たせいたしました。本日の目玉、『踊る少女』。作者は早世の画家カサンドラ、新発見の遺作! それでは、100万から始めます――」
 マーレはすかさず札を上げる。
「130万」
 同時に隣の客が言った。
「160万」
 彼女はそちらへはすかいに目を向け、唇をすぼめる。
「あら、貴方様もあれ狙いですか?」
 その間にも各所から、次々札が上がる。
「200万」
「240万」
「300万」
「370万」
「400万」
「450万」
「500万」
 タスクはネクタイを直す素振りで、胸より上に手を持ち上げた。想定額を超えたことをサクラに知らせる符丁だ。
 マーレはがっかりしたように札を下ろす。
「残念……」
 アマルと朱璃も同様に札を下ろす。
 だがプラムは競りを止めない。巨額になったからといってサクラが全員身を引いていたら、怪しまれるもとになる。
「530万」
「540万」
「580万」
「590万」
 落札者がどんどん減っていく。
 残ったのは彼ともう一人、いかにもやり手といった雰囲気を持つ、鋭い目をしたヒューマンの女だけ。
「600万」
「601万」
「610万」
「611万」
 相手がちまちま仕掛けてくることに業を煮やしたプラムは、ここ一番のハッタリをかけた。
「1000万」
 会場が水を打ったように静まる。
 女は札を上げない。頬杖をつき、ゆったり煙草をふかしている。
 やばい飛ばしすぎたか、と内心プラムは汗をかく。
 そこで壇上に動きがあった。タスクのもとにスタッフが来て、何か手紙のようなものを渡したのである。
 タスクは演台に軽くハンマーを打ちつけ、会場の注意を自分に向ける。それから話し始める。
「皆さま、オークションの最中でありますが、少しばかりご清聴願います。ただ今、グラヌーゼにおられますカサンドラ様のご遺族より、書簡が送られてきました。この絵の評価にかかわることが記載されておりますので、読み上げさせていただきます」
 女が煙草を咥えたまま顔を上げた。
「『私どもは、今回のオークションに出品された絵が確かに故人のものであるということを保証致します。この絵は、間違いなく彼女が生前描いたものです。私どもは彼女の絵が、末永く人々に愛されていくことを望みます。落札者の方に置かれましては、どうぞその意をお汲み取り願えますよう、絵を大事にしていただきますよう、心よりお願い申し上げます。』」
 女は煙草を口から外し、ひと呼吸おいた。そして札を上げた。
「1001万――その遺族からの書簡とセットで」
 その後に続く声は、どこからも出てこない。
 ダン、と小気味いいハンマーの打撃音。
「『踊る少女』、13番に1001万で落札されました!」
 プラムが肩から力を抜く。
 朱璃がマーレと笑み交わし、面白そうに呟く。
「偶にはこういうのも悪くないですわ♪」
 アマルはルサールカとハイタッチした。
「やったね。期待以上の落札額だ」
「ええ。最後のはいい一押しでした。出品作に保証書をつけるとはね。なかなかうまいやり方をしますよ、タスクくんも」

 かくしてオークションは終了。
 売却総額は当初の予想目標を、軽く上回るものとなった。
 



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
芸術クラブ放置施設――集え善意と金と物
執筆:K GM


《芸術クラブ放置施設――集え善意と金と物》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2020-06-14 00:24:44
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2020-06-14 00:37:29
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!

今回は、オークショニアに立候補します!!

事務系ゆうしゃを目指す身としては、是非とも経験しておきたい!という理由と、
色々後ろ暗いらしいルサールカさんに委任するのはちょっと心配、という裏の理由があります。

《海中の君臨者》 マーレ・フォンターナ (No 3) 2020-06-14 01:56:38
あたしは、マーレ。マーレ・フォンターナだ。
王族・貴族を専攻しているローレライだ。
よろしく頼むぜ。

あたしは、オーディションにさくらとして参加したいと思ってるぜ。
これでも元王族。舐められない格好や振る舞いくらいは出来ると思うぜ。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 4) 2020-06-14 05:00:29
わたしはアルフィオーネ。アルフィオーネ・ブランエトワル。
教祖・聖職専攻。

どうぞ、よしなに。

バザーでなにか、食べ歩きに適したものを供しようかと思っているわ

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 5) 2020-06-14 12:22:35
私は今の所サクラで参加でしょうか。今こそ友人の振る舞いを参考にしてきた長年の修練の成果を試す時ですわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 6) 2020-06-14 22:59:43
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
今のところは、バザーの方に回ろうかなと。

せっかくですし、保護施設で増えた薬草を利用して、今後の販路構築に繋げられたらとも思ったり。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 7) 2020-06-15 00:17:36
うーん、プラムがサクラ…フフ、洒落みたいでいいな。
俺はサクラでウェイしとくわ。
うっかり俺が落札してもカレピが何とかしてくれるだろ知らんけど。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 8) 2020-06-15 00:31:18
らぴゃたみゃくたらたたららた!

魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタなのじゃ。
あちきはバザーの方に参加するのじゃ。出し物は…まぁ、これから考えるのじゃ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2020-06-15 01:08:04
皆さん、よろしくお願いいたします!

取り急ぎ、人数比を確認するためざっくりまとめてみますね。

◎オークション
・サクラ マーレさん、朱璃さん、プラムさん
・オークショニア(立候補) タスク

◎バザー アルフィオーネさん、ベイキさん、ラピ子さん

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 10) 2020-06-15 06:41:57
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく。

・・・バザーでのんびりするとしようか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2020-06-15 10:36:41
了解しました!

◎オークション
・サクラ マーレさん、朱璃さん、プラムさん
・オークショニア(立候補) タスク

◎バザー アルフィオーネさん、ベイキさん、ラピ子さん、貴人さん

人数的にはちょうど分かれたようですね。
時間的には余裕があるので、何をするかで盛り上がれると楽しそうですね。

オークションは、僕の方で
「サクラ役と打ち合わせて値を吊り上げる」
「仲間が落札する事故を防止する」みたいなことを書きましたが、
オークションを盛り上げたり、より高値を目指すテクニックなど、
アイデアがあれば、どんどん盛り込んでいただければ嬉しいです♪

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2020-06-15 10:36:55

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 13) 2020-06-15 18:28:27
仲間の落札を防ぐには事前に他の参加者が対象商品にどれくらいの予算を考えているかを掴めると良さそうですわね。その辺りは口八丁手八丁で聞きだしてみるとか・・・子豚さんはお金持ちそうですから知り合いの人がいたらどれくらいまで出しそうか予測をつけられるかも?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 14) 2020-06-16 08:42:24
そう言えば、例の狼三兄弟も来るんでしょうか?
もし来られるなら、バザーでの会場設営や商品搬入とかの力仕事や迷子のお相手とかお手伝いして貰おうかな。

なんて言ってたら、本当に迷子がいて、そっちに手を取られたらどうしよう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2020-06-16 14:25:20
朱璃さん、ナイスアイデアだと思います!
オークション開始前にサクラの皆さんで聞き回っていただき、
情報共有していただくか、
情報共有の暇がなくとも、ご自分の情報をサクラ・アクションに生かしてくだされば
相当やりやすくなりそうです。

サクラ役の皆さんにご相談ですが、
上記の点、字数に余裕がありましたら、是非ともお願いできないでしょうか。

プラムさんとかめっちゃ得意そう…(|д゚)チラッチラッ)

ベイキさん、たしかに、それは迷子を生むフラグです(笑)
狼ズは微妙ですね~。
プロローグに記載がないということは、登場が想定されてないのかも。
しかし、ウイッシュにでも書けば、出てきてくれるかもしれませんね。

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 16) 2020-06-16 16:55:37
PL:”幾人か担当生徒を連れてきているかも知れません”とあるので、狼ズはPLの要望があれば、登場願える。なければ、ない。ということだと思います。オアークシニアの件も含めて、要望の薄いキャラクターの描写を削減して、文字数を節約。と、言ったところでしょうか

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 17) 2020-06-16 16:57:14
間違えました”オアークシニア”→”オークショニア”

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2020-06-16 18:30:09
肉体言語なら情報伝達できそうですけれど・・・。調べるなら事前調査があった方がよさそうですわね。

《海中の君臨者》 マーレ・フォンターナ (No 19) 2020-06-17 05:54:58
事前調査…持ってないな。ハッタリと推測なら取得しているが…
地道に開始前に聞き込みが安定なのか?

・開始前にサクラで他の参加者の予算を聞き込み共有
・共有する暇がない場合はアクションでどうにかする

⬆で良ければプランに入れるがどうする?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2020-06-17 13:35:51
アルフィオーネさん、同感です。
狼ズに会いたいもしくは働きたい場合は、レッツ記載♪

朱璃さん、マーレさん、ありがとうございます!
事前調査だけでなく、交渉系や推測系なら行けると思いますよ。

肉体言語はナイスアイデアですね!
アイコンタクトやジェスチャーで情報を教えてもらえるなら、
開始前に集まる必要が無くなるかもしれません。
オークショニアとサクラが集まってるのを見られると怪しまれそうですので、
そっちのほうが良いかもしれません。

まとめると、
【タスクとサクラの皆さんは集合せず、情報はアイコンタクトやジェスチャーで伝えあう】
という方向でどうでしょうか?
ご意見いただければ助かります。

【肉体言語】は持ってたらとても有効そうですが、持たなくても、プランに書くだけでも、オッケーではないかと予想します。


マーレさんのプラン案は、かなり良いと思うので、入力していただければ助かります。
明確ですし、オークショニア(タスク)と共有する、とは書いてないので、どっちに転んでもそのまま行けると思います!

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 21) 2020-06-17 17:01:23
狼ズに子供の面倒がまともにみれるか、怪しいところだから、フォローが必要かしらね。確かにこういう催事では迷子が出やすいから、迷子預り所みたいなのがあったほうが、全体的な成功度があがるかもしれないわね

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2020-06-17 19:36:41
ええと……まさかとは思いますけど、この前、グラヌーゼで保護した女性って……カサンドラさんとか言いませんよね?
いえ、ふと「まさかね」と思っただけですが。

名前聞きそびれたのが惜しい。

>狼ズ
個人的には、ウィッシュでフォロー入れようかとも思ってます。
案外、ああいう子達って子どもなんかの弱者を放っておけない子も居ますし、彼らが変わる取っ掛かりになればと。
(それにマスターが愛に満ちたエピソードに飢えていらっしゃるとかそんたくん)

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 23) 2020-06-17 23:05:54
おう、オークショニアのタス坊が、単純に落札額のボーダーラインを越えたら客を煽る中で何らかのワードを言うか、ジェスチャー【肉体言語】でサインを出してくれれば十分だと思うぜ。

因みに、一つだけだと勘付かれる可能性があるから、複数サインもしくはワードを用意しておくと良さげ。
事前にその辺りは【事前調査】とかで示し合わせが必須だと思うが。

俺の場合は…【心理学/人心掌握学/ハッタリ/挑発/変装】あたりがサクラとしてガッツリ役に立ちそうだ。
ま、チキンレース楽しませてもらうわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2020-06-18 08:31:19
プラムさん、確かにそちらのほうが良さそうですね!

取り急ぎ意見だけの表明で失礼します。
午後には、もう少し詳しく考え方を書けると思います!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 25) 2020-06-18 08:58:17
えっと、ご相談なのですが、先日のリフォーム(芸術クラブ放置施設――リフォーム進行中)のときの油絵。
作者は確かグラヌーゼ出身の画家で、12年前に早世されたカサンドラという享年22歳の女性でしたよね。

実は、その後の授業(犬は荒れ野で狩りをする)で、グラヌーゼでリバイバルの若い女性を保護したのですが、その方は血色もよくなく12年前に亡くなってたとのことでした。
もしかしたら、あの絵の作者さんかもと思いましたので……オークション前に、保護した女性に絵を見ていただいて、もし作者本人で絵を売らないで欲しい等仰られたら……今回の出品を見合わせる等、できないでしょうか。

もちろん、あの絵は今回の目玉だと思うので、売らないというのは難しいと思います。
売らざるを得ないとしても、出来れば売る前に、あの女性に絵を見て欲しいと思いまして。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 26) 2020-06-18 10:52:13
>ベイキ様
あの時の方ですか。その可能性はありそうですけれど、その場合絵がマスチフの言っていた呪いに関係している可能性も無くはないかもですわね。そうだった場合後の事を考えなければ「付加価値」に出来るかもですけれど。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 27) 2020-06-18 12:33:40
>油絵
改めて考えると、恐らくこの絵は今回のオークション最高クラスの目玉でしょうし、この絵の出品がないとなると、他の作品の落札額やオークション参加者にも影響しそうですよね。
ですので、売らないという選択は難しいと思うので、「転売・廃棄の際は一報いただく」といった条件を盛り込むのはどうかなと。

>作者?
ルサールカさんは芸術に造詣が深いご様子ですし、油絵作者のカサンドラさんの生前の姿をご存じかも。
グラヌーゼで保護した女性とルサールカさんを引き合わせて、作者ご本人か確認する手もありそうですね。

>マスチフ
あの油絵は『魔物』をイメージした人物画だそうですし、もし女性=カサンドラさんなら、あのマスチフ絡みの可能性は高いかもと思います。
今後、油絵の落札者が狙われる事件なんかに発展する可能性もありますが……今回、そこまで気にするのは厳しいかも。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2020-06-18 12:46:52
ベイキさん、他エピソードとの関連付け、お見事だと思います!

これについて、オークショニア(見習い)として出来る対処を考えてみました!
ウイッシュ案件なので確実とはいえないのですが…

詳しくは、午後のなるべく早くに書き込む予定です!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 29) 2020-06-18 15:27:39
オークションについて、
ウイッシュプランにこんなことを書いてみました。

素人なりに光る采配でルサールカに「ほぅ」とか言わせたい、と書いたうえで、
希望する展開として、以下を記載してみたのです。

【例】
例の絵
大富豪が落札直前
タスクは直感で一呼吸待つ
すると作者もしくはモデルの縁者が借金覚悟で入札し
涙ながら想い語る
大富豪再入札し
落札するからには縁者希望最大限尊重し大切に扱う旨約束


うまく調整や、アレンジできたら、ベイキさんのアイデアが良い感じにならないかな、と。

自分でも引き続き考えますが、ご意見いただければ助かります!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 30) 2020-06-18 16:39:34
改めまして、プラムさんの案について、賛成します。

サクラ役の皆さんが事前に把握した参加者の情報は、
オークション中に僕に知らせていただくというよりは、
各自で競りに活用していただくのが良さそうですね。

逆に、プラムさんのアイデアの通り、
僕からは、目標額を達成してこれ以上競る必要がないときに、
皆さんに知らせるのが良さそうですね。

僕は、前回のリザルトで、美術品の概算額を調査し、
保護施設整備予算を組んでいるはずなので、
目標額の算出は容易です(眼鏡キラーン)

あとは、前日(と書いておけば前日に集まれると思いますが)にでも
人気のないところ、もしくは会場から離れたところに集まって、
符丁を決めましょう。
自分でも考えますが、面白い符丁を教えていただいたら嬉しいです。

以上、提案ですが、ご意見いただければ助かります!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 31) 2020-06-18 17:39:59
プロローグを見たところ、目玉の絵をすでに告知している、
とは、明記されてないですね。

そこで、こんなプランにしてみましたよ。

「告知チラシはルサールカの反対を押し切り
例の目玉の絵の存在を明示しない
あの超名作が!と表現し
もしもの時は二番手を一番手扱い」

保護施設整備予算も、例の絵を売らないパターンも含めて
複数パターン組んでおきますね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 32) 2020-06-18 19:24:22
>目標額に達したら
タスク様が何らかの合図をして下さる、という事ですわね。それではその合図を見落とさないよう注意する旨書いておきますわね。


《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 33) 2020-06-19 08:26:41
タスクさん色々とお気遣いありがとうございます。
ただ、油絵の作者が、グラヌーゼで保護した女性だと確定してるわけではないですし、タスクさんのやりたいことをやった上で、必要だと思われたことをやっていただけたら大丈夫だと思います。

一応、ルサールカさんとグラヌーゼで保護した女性を引き合わせたり、油絵が落札されても所在を見失わないようにするよう先生にお願いしたりと、こちらでもできそうなことや保険は打っておきますので。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 34) 2020-06-19 08:48:59
朱璃さん、その通りです。ありがとうございます!

さて、出発がいよいよ本日未明に迫って参りましたが、
僕の字数がいっぱいになってしまったため、皆さんにご相談です。

【サクラ組の皆さん】
符丁のアイデアを、字数に余裕がある範囲で書いていただければありがたいです。
こちらは「仲間と符丁を打ち合わせる」と書いたので何がきても対応は出来るのですが、
具体的なアイデアを書く字数がなくなってしまったため、御協力をお願いいたしますm(_ _)m

【カサンドラさん関連】
カサンドラさんと例の絵の関連、
もしビンゴなら希望を聞いて出品取り止めを検討したり
取り止めないにしても何らかの配慮を落札者に求めるなどについては、
ベイキさんにお任せ出来ればと思います。
他にカサンドラ関連に因縁や興味がある方は御協力いただければと思います。

タスクから提示できる材料は、以下の通りです。
・出品してもしなくても対応できるよう、告知内容とオークション進行を操作すること
・落札者が作者もしくは縁者の組む展開を希望するウイッシュ

以上、ギリギリですみませんが、ご検討いただけたらと思います。m(_ _)m

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 35) 2020-06-19 08:51:28
おっと、ベイキさんと被ってしまいましたね!

字数が足りないだけで、例の絵の背景に配慮するのも、僕の「やりたいこと」のうちですので。

その点については、ベイキと協力して、より良い着地点に到達できたら最高だと思っています!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 36) 2020-06-19 11:27:25
念のため訂正入れます。

・落札者が作者もしくは縁者の組む展開を希望するウイッシュ

→落札者が作者もしくは縁者の【気持ちを汲む】展開を希望するウイッシュ

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2020-06-19 13:32:56
あっ、しかも、ベイキさんと呼ぶべきところが、呼び捨てになってました!
ごめんなさ~い!(桂木GM様仕込みの二回転ローリング土下座!)

《海中の君臨者》 マーレ・フォンターナ (No 38) 2020-06-19 20:33:20
プランには、
○サクラ全体
開始前にサクラで他の参加者の予算を聞き込み共有
共有する暇がない場合はアクションでどうにかする
タスクの合図に注意する

と入れておいたぜ。どうにかなるだろう。

あたしは当日、いつもと口調違うが気にしないでくれ。
正装着るとどうも昔がな…(頭をかき)

符丁については、字数は余ってるが案浮かばなくてな…

とりあえず、提出はしてあるぜ
よろしく頼む

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 39) 2020-06-19 20:53:01
>符丁
あまりいい物が浮かばなかったので、一先ず瞬きの回数としておきましたわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 40) 2020-06-19 21:01:21
符丁で考えたのは

・通常「さぁ」と言うところを「さぁさぁさぁ」と言う
・手をかざす
・ハンマーをくるくるもてあそぶ

もし良ければ、文字数足りるぶんだけでいいので
プランに書いていただければ助かります。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 41) 2020-06-19 21:51:24
ん、じゃあタス坊に提案した、という形でいくつか入れておくわ。
まぁ、それだけタス坊が考えてくれているのなら大丈夫だとは思うがな。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 42) 2020-06-19 22:33:08
>カサンドラ?さん
一応、絵との関連等の推測はこちらで盛り込んでおきます。
その分、バザーが……ネタ考えるの忘れてたよ。

ドライハーブのポプリとかでお茶を濁そう……。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 43) 2020-06-19 22:59:24
>土下座とか
あ、今気づいた。
タスクさんはお気になさらず。

それとも、「なぁに? あなた」とか返した方がよかったでしょうかね。