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【体験】夏の夜の肝試し☆驚くのはキミだ!


ストーリー Story


 夏と言えば。
 新しい水着でプールに行ったり。海でスイカを割ったり、花火をしたり。浴衣で夏祭り、なんてのもいいかもしれない。
 現にこの魔法学園フトゥールム・スクエアでも、水着のイベントで盛り上がったりしているわけで。
「今年の夏も盛り上がっていてよいことだな!」
 そう楽しそうに言いながら。魔法で作った雲の椅子に乗って現れた【メメ・メメル】は、その背もたれに跨るように座り直すと、その場でくるくると回り始めた。
「でも、まだなーんか足りない気がするんだよな~……」
 くるくるしている今の姿からは威厳だとか貫録が見てとれなくとも、メメルはこの魔法学園を纏める偉大な学園長様。
 だから、そんな彼女の言葉は、ただの思い付きだったとしても、強大な発言力と実行力を持つのです。
 そして学園長の言葉に振り回されることになるのは、この学園の教師と――――。
「……あ! オバケ! 夏なのにオバケが足りないな! よーしチミたち! 肝試しやるぞ☆」
 ――――キミたち生徒なのです。


 夏のとある日、校庭のど真ん中に、朽ちた洋館が現れた。
 まだこの学園に来て日の浅い生徒たちからすると、ちょっぴりホラーである。
 ちょっとばかり学園に慣れてきた生徒たちからすると、日常茶飯事である。
 ――こういうのはだいたい学園長の思い付きだよ。そんな言葉が囁かれ始めたころ。
 ざざっと短いノイズが走ったあと、賑やかな校内放送が流れ出した。
「チミたちにもーっと夏を楽しんで欲しいオレサマからプレゼント☆ メメたん特製☆ゴーストハウスへご招待!」
 校庭にいた生徒たちの視線が、朽ちた洋館に注がれる。うん、間違いなくこれだ。
「さてさて、一体全体どんなイベントなのか、気になっちゃってるよな~? オレサマ直々に説明してあげよう! しっかり聞くんだぞ☆」
 マイクの向こうでふふんと踏ん反り返っているメメたんの姿が目に浮かぶ。どうしようもないことじゃないといいなあ。

 メメルの言葉によれば、校庭に現れたゴーストハウスは彼女の魔法で作り出したものらしい。
 一歩踏み込めばあら不思議。外見からは想像できないほど広大な墓地が広がっている。
 洋風の墓石があると思いきや、その横には卒塔婆が立っていたりするという不思議空間だ。
 思い付きでこんなものを造れるのだから、彼女の力は計り知れない、ということだろう。
 もっと他のことに使わなかったの? とか思ってはいけない。考えてもいけない。大丈夫、そのうちこの光景をさらっと受け入れられるようになるよ。慣れって怖いね。
 そしてゴーストハウスのなかでは、メメたんが造り出したゴーストや、ゴースト役を頼まれた教職員の皆さんが、既に生徒の訪れを待っているらしい。
「ただの肝試しだけじゃツマラナイと思ってな、ポイント奪取制のドキドキ仕様にしておいた!」
 ――――なんて?
 何を思ったか、どうやらゴーストたちが額に付けている白い布を奪うという、アクションとしてのドキドキ要素もプラスしちゃたらしい。
 肝試しってひんやりするためにするんじゃなかったっけ。そのドキドキ、ちょっと違う気がするんだけどなあ。
「それじゃあ、れっつ☆肝試し! 素敵な夜を過ごしてくれたまえ☆」
 その言葉とともに、どこからか小さな花火が打ち上がってぽんぽんと鳴って、校内放送はぷつりと切れた。ああ、今日は長い夜になりそうだ。


エピソード情報 Infomation
タイプ マルチ 相談期間 8日 出発日 2020-08-18

難易度 とても簡単 報酬 通常 完成予定 2020-09-15

登場人物 7/16 Characters
《新入生》セオ・フォスター
 カルマ Lv10 / 教祖・聖職 Rank 1
■容姿■ 見た目:褐色系高身長の細マッチョ男子、顔が少し怖い 髪:銀髪ショート 目:紅色 服:ローブ 魔法陣:両手の甲 ■性格■ 大人しいというかややコミュ障 時折自信がなくなり「…多分」と言う ■趣味■ ガーデニング ■好き■ 静か ■嫌い■ 墓で暴れる人 ■苦手■ 虫 ■口調補足■ 独特の間がある 怒ると口悪くなり、間がなくなりやや早口 怒る理由は墓で暴れる人を見た時 怒った時の一人称→俺 怒った時の二人称→てめぇ 怒った時の敬語→なし ■サンプルセリフ■ 「…セオ。……よろしくお願い致します。」 「…静かな方が…いいです。」 「…平和。……死者が静かに…眠れます。」 『てめぇら!いい加減にしやがれってんだ!!』 『墓場はライブ会場じゃねえんだ一昨日来やがれ!!』 『うっせぇ、埋めるぞ!!』
《新入生》ルーシィ・ラスニール
 エリアル Lv14 / 賢者・導師 Rank 1
一見、8歳児位に見えるエルフタイプのエリアル。 いつも眠たそうな半眼。 身長は115cm位で細身。 父譲りの金髪と母譲りの深緑の瞳。 混血のせいか、純血のエルフに比べると短めの耳なので、癖っ毛で隠れることも(それでも人間よりは長い)。 好物はマロングラッセ。 一粒で3分は黙らせることができる。 ◆普段の服装 自身の身体に見合わない位だぼだぼの服を着て、袖や裾を余らせて引き摺ったり、袖を振り回したりしている。 これは、「急に呪いが解けて、服が成長に追い付かず破れたりしないように」とのことらしい。 とらぬ狸のなんとやらである。 ◆行動 おとなしいように見えるが、単に平常時は省エネモードなだけで、思い立ったときの行動力はとんでもない。 世間一般の倫理観よりも、自分がやりたいこと・やるべきと判断したことを優先する傾向がある危険物。 占いや魔法の薬の知識はあるが、それを人の役に立つ方向に使うとは限らない。 占いで、かあちゃんがこの学園に居ると出たので、ついでに探そうと思ってるとか。 ◆口調 ~だべ。 ~でよ。 ~んだ。 等と訛る。 これは、隠れ里の由緒ある古き雅な言葉らしい。
《不屈愛の雅竜天子》ミサオ・ミサオ
 ドラゴニア Lv18 / 魔王・覇王 Rank 1
「ミサオ・ミサオ。変な名前だろう。 この名前は誰よりも大切なあの子からもらったんだ。」 名前はミサオ・ミサオ。無論本名なわけがない。 外見年齢は20代、本年齢は不明。 本人曰く100越えてんじゃないの、だとか。 職業はギャンブラー。 学園に入る前は彫刻師、薬売りなどいくつか手に職を持っていた。 魔王コースを選んだのは、ここが楽だと思ったからだそうだ。 遠慮なくしごいてくれ。 性格はマイペースで掴み所がなく飄々としており、基本滅多に怒ることがない。 面白そうなことや仲の良い友人が居れば面白そうだとついて行き、 好きな人や大切な人にはドロドロに甘やかし、自身の存在を深く刻み付け、 飽きてしまえば存在を忘れて平然と見捨てる外道丸。 いい子には悪いことを教えたり賭け事で金を巻き上げ、 そして悪友のオズワルドや先輩先生にこってり絞られる。 恋愛したい恋人欲しいと言っているが、一途で誰も恋人を作ろうとしない。 たくさん養ってくれる人大好き。 趣味は煙草と賭け事。 特技は煙草芸、飲み比べ、彫刻。
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《ゆうがく2年生》ヒューズ・トゥエルプ
 ヒューマン Lv21 / 黒幕・暗躍 Rank 1
(未設定)
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている

解説 Explan

●目的
 肝試しを楽しみながら、生徒たちの親交を深める。

●ゴーストたち
 肝試しのために学園長が作り出したゴーストと、その役を任された教職員です。
 全員、額に三角の白い布を付けているので、それを奪ってください。

・メメたん特製☆イタズラゴースト(+1ポイント)
 メメたんが作り出した、ふわふわ浮かぶ小さなゴーストです。
 いちばん数が多く、ちょこまかと素早い動きで逃げ回ります。
 誰かを驚かすことが大好きで、急に現れたり消えたりします。

・巻き込まれた教職員のみなさん(+5ポイント)
 その名の通り、オバケ役に巻き込まれた教職員のみなさんです。
 人数は全部で7人。一度布を奪われたらそのまま退場です。
 干しブドウ大好き【コルネ・ワルフルド】、謎多き黒幕暗躍コース教師の【ユリ・ネオネ】、こんな時まで注射器持参の【シルフィア・リタイナー】の他、職員4名がオバケ役に巻き込まれました。
 ※他、上記に名前のないNPCについては描写されません。

・メメたん特製☆ゴーストキング(+10ポイント)
 キングの名を持つ、イタズラゴーストの親玉のような存在です。数は1体のみ。
 イタズラゴーストの数が減り、一定の時間が経つとゴーストハウスの中央付近に現れるようです。
 イヤな音を出したり、足場を沼に変えたりして妨害してきます。

●場所
 校庭に出現したメメたん特製☆ゴーストハウスの中で行われます。
 ゴーストハウスの中は薄暗いですが、灯りの持ち込みは禁止されており、提灯が支給されます。
 肝試しの雰囲気を楽しもうぜ☆ とのことです。

 外見は朽ちた洋館ですが、内部は広大な敷地が広がっています。
 和洋選ばず様々な墓地が入り混じる不思議空間です。

 入り口はひとつですが、スタート地点はランダムに配置されます。
 誰かと一緒に入りたい場合は、相手のどこか一部を持っていれば同じ位置に配置されます。


作者コメント Comment
 閲覧頂きありがとうございます。あまのいろはです。
 迫りくるゴーストたちの白い布を千切っては投げ、千切っては投げするエピソードです。
 爽やかな夏の想い出もいいけれど、ちょっぴりドキドキする夏の想い出作りに如何でしょうか。

 ゴースト退治に参加せず、純粋に肝試しとして楽しむことも可能です。
 頼れる一期生の皆様も、まだ来たばかりの二期生の皆様も、どうぞ楽しんでくださいませ。


 また、 いちばんポイントを稼いだ生徒さんに『ゴーストハンター』
 新人さんをサポートしてくれた生徒さんに『敏腕サポーター』の称号が贈られます。
 他にも素晴らしい動きをしたひとにも、何か称号が送られる、かも?

 チームプレイをしたい場合は、アクションプランの最初に相手のお名前か、【】でチーム名を入れてください。
 ※チームプレイは可能ですが、得点は布を奪ったひとにのみ加算されます。


個人成績表 Report
セオ・フォスター 個人成績:

獲得経験:90 = 75全体 + 15個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:墓守
心情
「墓…暴れている方…いませんね?」

行動
メメたん特製☆イタズラゴーストをメインで狙う
マイペースにお墓を見ながら、取れそうなら取る
「待って…」

万が一、墓の近くで騒いだりしてる人がいる場合は、怒る
ゴーストハウスであろうが、なかろうが墓で騒ぐのはギルティ
『てめぇら!うるせえぞ!墓に埋められてえのか!?』

ルーシィ・ラスニール 個人成績:

獲得経験:112 = 75全体 + 37個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
お化け屋敷なあ……怖がらせるために、お化けさ出てくるっちゅう話だべ
ちゅうと、集中力の鍛練によさそうだな

おらは適当に真ん中辺りさ行って、座り心地よさそうなところ見つけて、集中して瞑想するでよ
邪魔な気配さしたら杖でぶん殴って、なんか引っ掛かったら思いっきり引っ剥ぐべ

足元が急にずぶずぶになっても焦らずだあ

ミサオ・ミサオ 個人成績:

獲得経験:90 = 75全体 + 15個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:敏腕サポーター
【同行者】オズワルド・アンダーソン

行動:「視覚強化」でゴースト、教員を捜索。
威圧感で釘付けにしたり号令の鞭、立体機動で気を引いて布を取らせる。
相方と連携を取り、鞭で身動きを制限してから布を回収。

ゴーストキング:新入生に譲る。相方と共に新入生「威圧感、号令の鞭」を使い、気を引いて布を取らせる。

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:90 = 75全体 + 15個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:敏腕サポーター
【同行者】ミサオ・ミサオの尻尾を思いっきり掴んでます。

行動:「聴覚強化、気配察知」でゴースト、教員を捜索。
コルネ先生のみ干しブドウおにぎりを囮に「奇襲攻撃」を仕掛ける。
また、ミサオと連携を取って「双撃蹴」で攻撃し、布を回収。

ゴーストキング:新入生と遭遇したら「魚心あれば水心」で支援行動。

ヒューズ・トゥエルプ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:202 = 75全体 + 127個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:ゴーストハンター
【作戦】
コツコツとイタズラゴーストを倒す。
提灯は受取拒否(照らせる部分の少なさと見つかりやすさを天秤にかけた結果)
基本的に【視力強化】【暗視順応】で視覚を強化して慣らして行き【奇襲攻撃】
離れていれば射撃、近くに居れば【直差し】で対応する。
→対ゴーストキング
足場を沼にされたら二段ジャンプで回避。

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:90 = 75全体 + 15個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
まずはメメたんを誘ってみようか
お化けが足りないとか言いつつ怖がるのではなしにお化け屋敷を用意するとか・・・
お化けというよりみんなの驚くとこを見たいだけなんじゃ

それはまぁいい
メメたんを誘って一緒に中に入ってオバケ役に巻き込まれた教職員の皆さんに根回しして逆にメメたんを怖がらせ・・・られるといいなぁ



アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:90 = 75全体 + 15個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
基本方針
ゴーストキングをメインターゲットとしつつ、できるだけ多くのイタズラゴーストを狩る。

行動
いつキングが出現しても対応できるよう、中心部に近い範囲を巡回。イタズラゴーストの素早さに龍の翼で対抗。また、灼けつく息吹をかすめさせ、ひるんだところを狩る

対キング
声は耳栓で防御、沼は龍の翼の飛行で無効化

リザルト Result


 校庭のど真ん中に現れた朽ちた洋館の名は、メメたん特製☆ゴーストハウス。
 学園長【メメ・メメル】の魔力を以って作られたそのなかでは、イタズラ好きなゴーストたちが生徒たちの訪れを待っている。
「楽しんでいってくれよ☆」
 ゴーストハウスの屋根に座った彼女は、集まった生徒たちを見下ろしながらにひひと笑う。
 生徒たちは洋館のなかへ入っていくが、【仁和・貴人】だけは洋館に入る前にぴたりと足を止めた。
「メメたんは入らないのかね」
 不意に掛けられたその言葉に、メメルはふふんと得意げに胸を張って言う。
「ん? オレサマは中の様子を観察していないとだからな! ああ、もちろん監督者としてだぞ!」
「お化けというよりみんなの驚くとこを見たいだけなんじゃ……」
「もちろんそれもある! 可愛い生徒のチミたちが楽しんでくれれば、オレサマも楽しいからな!」
 貴人はメメルもゴーストハウスのなかへ引っ張りこむつもりだったけれど、この様子だと彼女は来てくれなそうだ。
「貴人たんの驚きっぷりも楽しみにしているぞ☆」
 ピースサインを作って笑う彼女に、はいはいと曖昧に返事をして、貴人も洋館へと足を踏み入れる。
 黒いマントが扉の向こうにすっかり姿を消せば、古びた扉は不穏な音を立てながら閉じていった。
 ――闇に蠢くゴーストたちと過ごす熱い夜の、はじまり、はじまり。


 瞬きをひとつすれば、【セオ・フォスター】は、和洋入り混じる様々な墓に囲まれていた。
 彼の表情は変わらなかったが、内心は墓守魂がうずうず疼く。――手入れがしたい。
 この下に眠る者はいないかもしれないけれど。それでも、長く墓地を見守ってきた彼からすると、この場所も弔い、祈る空間であることに違いはなかった。
「墓……暴れている方……いませんね?」
 きょろり、と辺りを見回す。騒いでいる誰かの姿は見えない。
 ほうと胸を撫で下ろしたのも束の間。セオの頭上を真っ白い影が連なって飛んでいく。
 セオがぱっとその白い影を目で追えば、それは白い袋にちいさな手を生やしたようなゴーストたちだった。
「待って……」
 ゴーストへ手を伸ばすが、彼らはセオの手をすり抜けて逃げていく。追いかければ捕まえることは出来そうだが、ここは墓地で、騒ぐ場所ではない。
 だから、セオは墓の手入れを始めることにした。手入れをしながらでも、運が良ければ一匹くらいは捕まえることも出来るだろう。

「本当に消えるのね」
 消えていったゴーストを見て、【アルフィオーネ・ブランエトワル】が呟いた。
 彼女は墓地の中央を目指しながら、ゴーストたちの額に付いている布を次々に奪っていく。
 ゴーストたちが空を飛んで逃げ回ってもなんのその。彼女には立派な龍の翼がある。彼女が墓地の中央に着くころには、手にはたくさんの布が握られていた。
 ゴーストキングを倒せればいいのだけれど。きっと皆狙っているだろう。
 だって、アルフィオーネの視線の先には、地面に座り込む先客の姿があったのだから。
「……何をしているのかしら?」
 人影の正体は【ルーシィ・ラスニール】。彼女は杖を抱えながら、このゴーストハウスのど真ん中で瞑想をしている。
 とは言え、彼女はただただ静かに瞑想をしているわけではなさそうだ。
 その証拠に、彼女は時折杖を宙へ掲げると、ぶんっと振り回す。そうして、ぱちりと瞳を開いて杖の先を確認するのだ。
「おや、気のせいだったかあ」
 そんな彼女の姿を見た者は、アルフィオーネでなくとも首を傾げたことだろう。
「まだまだ鍛錬が足りないようだべ」
 鍛錬。その言葉通り彼女はこのゴーストハウスのど真ん中で、集中力を鍛えている最中だった。
 メメルの言葉を聞いたルーシィは思ったのだ。
 ――怖がらせるために、お化けさ出てくるっちゅう話だべ。
 高名な坊さんなんかは、お化けさ居るお堂とかでも気を削がれずに、経文読んだりするそうだ。
 ちゅうと、集中力の鍛練によさそうだな。きっと、ええ鍛練になるで。
 彼女の考え通り、イタズラゴーストたちはルーシィの様子をうかがいながら、ちょっかいを掛けてくる。
 ルーシィの頭上をぐるぐると回っていたゴーストの一匹が、彼女を驚かそうと急下降。ばっと彼女の前に姿を現した。
 けれどルーシィは慌てることなく、その気配に向かって杖をぶんと振り下ろす。見えていないと思って油断していたゴーストは、すぐに避けることが出来ない。杖の先がゴーストに引っ掛かれば、はらり。額から布が外れた。
 ゴーストが姿を消して、布だけがひらりとルーシィの手のひらへ落ちてくる。
「ありがたや、ありがたや」
 ルーシィは布をきゅうと掴むと、そっと懐へ仕舞い込むのだった。


「なんだか歩きづらい気がするんだけど、これもゴーストのせいかねえ?」
「そうじゃないですか」
 くくくと【ミサオ・ミサオ】が笑う。【オズワルド・アンダーソン】は、ぎゅうっと彼の尾を握っていた力をすこしだけ緩めた。
 オズワルドが彼の尾を握っていたのは、同じ場所に配置されるために握っただけで、オバケが怖いだとか、そういうわけじゃない。きっと。たぶん。
 そうかい、と言いながらもくくくと笑いを漏らすミサオを見て、オズワルドが掴んだままだった彼の尾を、ぎゅうっと爪が食い込みそうなほど強く握る。
「いてぇ!?」
「行きますよ」
 尾を地面に叩きつけるようにして手を離したオズワルドの後ろを、からから笑いながらミサオが付いていく。
 実年齢はもう覚えていないくらい生きているミサオにとっては、オバケは恐怖の対象にはならないようだ。
 彼にとっては、生きている人間――借金取りのほうが怖い。抱え込んだ借金の額は伊達じゃないぞ!

 最初は驚いていたオズワルドだが、次々現れるイタズラゴーストの相手をしていれば怖さにも慣れてきた。
「ちびの相手も飽きてきたし、でっかいやつの相手もしたいところだけど」
 そんなミサオの言葉にオズワルドがいいものがありますよと言って取り出したのは、干しブドウの入ったおにぎり。
 干しブドウとおにぎりの相性がいいかは分からない。けれど、干しブドウには目がない『彼女』も、ゴーストとして参加しているのだ。
 もしかしたら、と干しブドウおにぎりを置くと、すこし離れて見守ることにした。
「いくらなんでもこんなので……」
「やってみなきゃ分からないでしょう。……しっ! 静かに!」
 がさがさがさ、茂みを掻き分けて何かが近づいてくる。がさがさがさがさ、その音はどんどんと大きくなって。
「くんくん……。なんだかこっちからイイ匂いがする!?」
 茂みから飛び出してきたのは、【コルネ・ワルフルド】。
 彼女が干しブドウが好きなことは有名だが、まさか本当に釣れるとは。にこやかに干しブドウおにぎりに手を伸ばしたコルネだったが、横からさっと掠め取られる。
「これは僕のですよ先生」
「むっ、見つけたのはアタシだもん!」
「置いたのは僕です」
「……何を子供みたいなやり取りしてるんだ」
 コルネとオズワルドのそんなやり取りに、やれやれと呆れ顔のミサオ。
 干しブドウのためなら負けないよ! とバッチリ戦うつもりの彼女を見てひとつ提案を持ち掛ける。
「まあまあ、そうカッカしなさんな。それは譲ってやってもいいと思ってるんだ」
「ほんと!?」
「ああ、でもタダって訳にはいかない。……その額に付けてる布と交換でどうだ?」
 コルネが難しい顔をしてうむむと唸る。煮え切らない様子の彼女に、ミサオは畳みかけるように続ける。
「早くしないとオズワルドが食っちまうぞ」
「はあ!?」
 食べませんよこんなもの、と言いたげなオズワルドに、ミサオは静かにとジェスチャーをしてみせた。
 ぶつぶつぶつ。何かを呟きながら。そわそわそわ。コルネの尻尾が揺れている。
「……う~ん。干しブドウと交換……。今日はまだちょっとしか食べてないし……。お祭りみたいなものだし……」
 コルネはめちゃくちゃに悩んでいた。教員としての責務と干しブドウへの欲望の狭間で、葛藤していた。暫くして、コルネが導き出した答えは。
「……わかった、交換する! 約束だからね!」
「もちろん。嘘はつかないさ」
 にこりと微笑むミサオに、コルネが布を外して渡した。干しブドウおにぎりを受け取ろうとくるりとオズワルドへ手を伸ばしたが――。
「じゃあその干しブドウをこっちに――……あっ」
 布を渡してゴーストとしての役目を終えたコルネは、干しブドウおにぎりを受け取る前にぽんっとゴーストハウスから強制退去させられてしまった。
 オズワルドの手に残ったままの干しブドウおにぎり。残されたふたりの間に沈黙が落ちて。
「……それ、食うか?」
「いりません」
 役目を終えた干しブドウおにぎりは食べられることはなく。そっと懐へ仕舞われるのだった。
 そんな取引を暗闇に隠れた【ヒューズ・トゥエルプ】は隠れて見ていた。ランタンを受け取らなかった彼は、闇にすっかり溶け込んでいる。
(ユリ先生は勝てる気がしないし、シルフィちゃんはなんとなく底知れないし。コルネ先生なら勝機がある気がしたが……。まあ、しょうがない)
 コルネが消えたことを確認すると、ヒューズはすこし残念そうに踵を返し、そろそろ現れるであろうキングへ向かう途中で、――出会ってしまった。
「あら、奇遇ね」
 背後から聞こえた声。その声を知っている。出来れば出会いたくなかったし、見つけてもスルーしようと心に決めていた彼女の声だ。
 振り向けば予想通りの人物、【ユリ・ネオネ】が、そこにいた。その姿を確認するや否や、ヒューズは近くの茂みに飛び込んだ。
 ヒューズは思う。布を奪ったら得点とは言っていた。けれど、戦って逆に倒されたらどうなるかについては、何も聞いていない。リスクからは逃げるに限る。
「私から逃げるつもり? 面白いわね!」
 ヒューズの行動に、マスクに隠れた瞳をぱちくりさせていたユリだったが、すぐに彼を追いかけはじめた。確かに肝は冷えるけれど。
「これ趣旨間違ってませんかねぇー!?」
 ヒューズの叫び声と、ユリの楽しそうな笑い声が、ゴーストハウスに響いていた。


「…………」
 貴人は困っていた。しくしくと泣き崩れている【シルフィア・リタイナー】と、その横で戸惑うセオ。
「あの、その……すみません……」
「いえ~、確かにお墓で騒ぐなんてダメだってわたしもそう思いますぅ~」
 ふたりの会話から、何が起こったのかはなんとなく予想出来たけれど、とりあえず話は聞いてみることにする。
 ――時はすこし遡る。
 相変わらず墓の手入れに勤しんでいたセオの姿をシルフィアが見つけた。
 シルフィアは彼が墓守であることを知らない。穏やかそうに見える彼が、墓で騒ぐひとに人が変わったように怒ることも知らない。彼女は彼女の役割を果たそうと、セオの前に飛び出した!
「うっ、うらめしや~!!」
 この時叫ばなければ、結果は変わっていたかもしれないけれど。時既に遅し。どうなったかと言うと――。
「うるせえぞ! 墓に埋められてえのか!?」
「ごっ、ごめんなさぁい!?」
 そうして、貴人が見た光景に戻る。
 ええと、なんかその、運が悪かったネ。確かに驚いてる姿が見たいとは思ったけれど、こういうのじゃなくってえ。
「……誰も悪くない、悪くないさ……」
 お互い仕事に励むもの同士、不幸な事故だった。貴人は、そんなふたりを慰めるしか出来なかった。
「落ち着いた?」
「はい~、ご迷惑お掛けしてごめんなさい~……」
 シルフィアは、すん、と鼻をすすりながら頷いた。
「あの……、墓地で騒ぐひとだけは……許せなくて……」
 おず、と言葉を紡ぐセオに、シルフィアはすこしだけ寂しそうに微笑んで。
「……セオさんのおかげで、きっと死者の方もゆっくり眠れると思いますぅ~」
 シルフィアはどうぞ、と額の布を外してセオに渡した。躊躇うセオの手にそれを握らせると、シルフィアはぽんっと姿を消した。
 リバイバルっていうお化けみたいな存在がいるのに、なんでわざわざ作るかね?
 貴人はそう思っていた。けれど、リバイバルという存在がいるからこそ、こうしてわざわざ作ったのかもしれない。
 メメたんがそこまで考えてるかは分からないけれど。そうだといいと思う。
「なんだかしんみりしちゃったな」
 シルフィアを見送りながら背伸びをした貴人は、風の雰囲気が変わったことに気付く。これは、もしかしたら。
「ゴーストキングが出たかな?」
「……それでは、ワタシも……」
 立ち上がろうとしたセオを、貴人がすっと制する。
「いや、君はここで引き続き墓の手入れを続けてくれ」
 キングへ向かう生徒たちを見たセオの行動を想像するだけでカオスである。
 メメルはそれすらも喜びそうだと思うけれど、きっと出会わないほうがお互い平和に違いない。


 ルーシィがぱちりと目を見開いて振り返る。何かの気配を感じだのだ。
 彼女の視線の先では、生ぬるい風がぐるりと渦を巻きながら、何かを形作っていた。
 渦は次第に大きくなり、ついに形を持ったそれの笑い声が響き渡る。――メメたん特製☆ゴーストキングのお出ましだ。
「やっときたようね」
 アルフィオーネが呟く。思っていたよりおどろおどろしい見た目をしているけれど、しょせんあれは作り物。
「これは全部作り物なのだから、畏れる必要などないわ」
 言うが早いか、アルフィオーネは空高く飛び上がると、キング目掛けてクラッシュハンマーを振り下ろす。
 ハンマーがキングの身体を捉えようとした、その瞬間。キングは裂けた口をいっぱいに開いて叫んだ。
「――っ!!」
 耳障りな金切り声。咄嗟に耳を抑えたアルフィオーネを狙って、キングはがっぱりと口を開いた。
「そうはさせないべな」
 けれど、そんなキングの動きがアルフィオーネの手前でくんっと止まった。ひょろりと伸びたキングの尾を、ルーシィが握っていたのだ。
「このまま地面に降りてくるといいべ」
 ルーシィに引っ張られずるり、ずるりとキングが地面へ近付く。けれど、そのままやられるキングではない。尾を引っ張っていたルーシィの身体ががくんと沈んだ。
 ふと足元に異変を感じて視線をやれば、ルーシィの足元が沼と化していた。不安定な足場では、どうしても力が逃げてしまう。下がってきていたキングの身体が、ゆっくりと持ち上がっていく。
「おっとぉ、でも焦らずだあ」
「もう、何しているのよ!」
 沼へ沈んでいくルーシィの身体を引き上げたのは、アルフィオーネだった。引き上げた身体を、沼と化した地面から離れると下ろしてやる。
 泥を軽く払いながらありがとなあ、と告げるルーシィに、なんてことないわ、とだけアルフィオーネは返した。
 勝つためにここへは来たけれど、目の前で困っているひとを見捨てることは、彼女の信条に反するのだ。
 それにしてもこのゴーストキング。キングを名乗るだけあって、なかなかに隙がない。倒そうとすると厄介な相手である。さて、どうしたものか。
 そんなことを考えていたら、何やら賑やかな音が近づいてきた。がさりと茂みを掻き分けて飛び出してきたのは、ふたつの人影。
「……いつまで付いてくるのかねえ!」
 飛び出してきたのは、ユリの攻撃をかわしながらここへ辿り着いたヒューズと、それを追いかけてきたユリだった。ヒューズはユリの足が止まったことを確認すると、また茂みのなかへ姿を消す。
「面白そうな相手がいるじゃない」
「先生も参加するべか?」
「私はオバケだから」
 狙ってもいいのよ、とユリはくすくす笑う。厄介な相手が増えた気もするけれど、キングを倒してしまえばすべてが終わる。
「……ねえ、手伝ってくれたりするかしら」
 アルフィオーネの言葉にぱちくりと瞬いたルーシィだったが、彼女はすぐにええでよ、と微笑んだ。

「ほれ、こっちだあ」
 としゃっ。泥の塊がキングの身体にぶつかった。ルーシィは手にした泥団子をキングへ投げつける。
 それを黙って見ているわけもなく、キングはルーシィ目掛けて飛んでいく。けれど、そんな彼女の行動は、――囮。
 ルーシィが気を引いているうちに空高く飛び上がったアルフィオーネが、キング目掛けて急降下。速さをそのままに、すれ違いざまにキングの布へと手を伸ばす。
「やってまえー!」
「……取って、みせる!!」
 手を伸ばす。掴み取る。
 地面へ降り立ったアルフィオーネの手には、キングの額についていた布がしっかりと握られていた。布を失ったキングの身体は小さくなっていく。
「終わりね」
 無事キングから布を奪い取った様子を見て呟いた、ユリの言葉に応える者がいた。
「ええ、オバケの時間もお終いってことで」
 キングが消えゴーストハウスが消える直前だった。ユリの額から布がするりと抜き取られる。
 茂みに隠れ、闇を移動しながらユリの背後へ回り込んでいたヒューズが、最後の最後でユリから布を奪ったのだ。
「やるわね」
 ユリの口許がゆるく弧を描いて。彼女の姿が消えると同時に、キングを失ったゴーストハウスもぼふんと大きな煙と紙吹雪を舞い上げ、消えていった。

 げほんごほんと咳込む生徒たち。すっかり煙が消えれば、満面の笑みのメメルが立っていた。
「ステキだったぞチミたち☆ 楽しんでもらえたかな?」
 ぱちぱちぱちと拍手を送っていたメメルは、やっぱり気になるのは結果かな? とぱんっと手を叩く。
「………ん?」
 ぱちくりと瞬きをしたヒューズの頭の上には、いつの間にかちいさな王冠が乗っていた。
「ゴーストハンターはヒューズたん! 最後の最後でユリたんから奪ったポイントがでかかったな!」
 にこやかなメメルに対して、ヒューズは若干疲れ顔。俺がねえ、と力なく笑う。
「もちろん全員素晴らしかった! フォローに回っていたミサオたんとオズワルドたんも見事だった! オレサマからハナマルをあげよう!」
 メメルが杖を掲げれば、空高く昇った火の玉が、どぉんと大きな音を立てて爆ぜた。花丸の形をした、花火だった。
 夏の締め括りはやっぱり花火! そう言って笑うメメルとともに、生徒たちは空にいくつも咲く花丸を眺めるのだった。――――真夏の夜の肝試し。これにて一件落着。



課題評価
課題経験:75
課題報酬:0
【体験】夏の夜の肝試し☆驚くのはキミだ!
執筆:あまのいろは GM


《【体験】夏の夜の肝試し☆驚くのはキミだ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《新入生》 セオ・フォスター (No 1) 2020-08-10 06:29:41
セオ…です…
よく考えたら墓で暴れる……(スコップ握りしめ)
ご覚悟を…