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Come On A My Mouth!


ストーリー Story

「あ、あった! やっと着いた……!」
 長らく歩き回っていたその少女は、ようやく見つけた『目的地』を安堵の眼差しで見つめた。
 少女のいる裏路地は、魔法学園『フトゥールム・スクエア』が有する居住区域『レゼント』でも特に猥雑な一角である。
 職人や小商人の店舗兼住居が立ち並ぶ中、貴族が住むような『お屋敷』がそびえ立つ光景はかなり奇妙だが、少女は特に気にする様子はない。
「早く、早く行かなきゃ!」
 熱に浮かされたような表情で、屋敷の扉に手を伸ばす少女。その指先がノブに触れようとした次の瞬間、少女の腕を何者かが掴んだ。
「こんにちは。この屋敷に何の用かな?」
「コルネ先生!? ど、どうしてここに!?」
 少女の前に立ちはだかったのは、フトゥールム・スクエア学園教師【コルネ・ワルフルド】であった。
「そりゃ、ウチの制服を着た子が真っ青な顔でフラフラしてたら声をかけるよ。この屋敷に何かあるの?」
「私はここに行かないといけないんです! 離してください! 離せ!!」
(やっぱり。この子、普通の状態じゃない!)
 コルネがこの女子学生を見かけたのは偶然だったが、彼女が手にしている紙切れから異様な気配を感じたのは気のせいではなかったらしい。
「ああああああああああ!! があああああああああああ!!」
「くっ!?」
 半狂乱の状態で無理に取り押さえようとすれば、少女の身体に危険が及ぶ。
「ごめん!」
「うっ……?」
 コルネが少女の首筋に手刀を叩き込んで気絶させる。すると、瀟洒な佇まいを見せていたはずの屋敷に変化が起きた。
「?“#$%&=~|(‘+*!!!」
 目の前の屋敷から発せられる奇妙な『鳴き声』は、窓や扉を激しく開閉し、打ち鳴らす事で生まれた音であった。
(建物内に人気は全く感じない。……じゃあ、この屋敷自体が生きてるって事?)
 その推測を裏付けるかのように、コルネを威嚇する騒音がいつまでも続く。
「仕方ない……!」
 手出しをしようにも、背中に少女をおぶっている以上無理はできない。声に無念さをにじませながら、断腸の思いでこの場を撤退するコルネであった。


「――その子の具合は?」
「検査の結果、特に異状はないようです」
「そっか。よかったよかった☆」
 フトゥールム・スクエアの保健室。
 コルネから連絡を受けた学園長【メメ・メメル】は、ベッドですやすやと寝息を立てる女子学生の顔を見ながら微笑を浮かべた。
「でも、まさかあの屋敷全体がミミックとは思いませんでした。しかも、獲物をおびき寄せて喰らおうとするなんて……!」
 主人の命を忠実に守り、中に入れられた物を保管するために生み出されたのがミミックという存在であるが、長い年月を経る事で暴走するケースがある。
 コルネが遭遇した『ミミックハウス』は、記録がわずかしか存在しない希少なモンスターであったのだ。
「レアなモンスターだけど、オレサマのシマでこんな事やるなら許しちゃおけねえな! コルネたんはミミックハウス討伐の課題を出したら、周辺住民の避難の手配をする事。いいね!?」
「はい!」
 学園長の指示を受け、コルネがすぐさま行動を開始する。
「そんなに腹が減ってるなら、とっておきをデリバリーしてやるぜ。フトゥールム・スクエアの『フルコース』はと~っても活きが良いから、覚悟しとけよ☆」
 コルネを見送った学園長は、そう呟きながら不敵な笑みを浮かべるのであった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 7日 出発日 2021-03-14

難易度 難しい 報酬 多い 完成予定 2021-03-24

登場人物 6/7 Characters
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《ゆうがく2年生》アリア・カヴァティーナ
 アークライト Lv14 / 村人・従者 Rank 1
 幼い頃から聞かされてきた英雄譚に憧れて、いつしか勇者さまを導く人物になりたいと願ってきた。  その『導き』とはすなわち、町の入口に立って町の名前を勇者様に告げる役。  けれども、その役を務めるということは、町の顔になるということ。この学校でたくさん学んで、いろんなことを知ることで、素敵な案内役になりたい!  ……それが自分の使命であると信じて入学したけれど、実のところ勉強よりも、花好きが高じた畑いじりのほうが好きだったりする。そのせいで、実はそこそこの力持ちだったりする。  たぶん、アークライトの中ではかなり変人なほうなんだと思うけれど、本人はあんまり気にしていない模様。  基本的に前向き……というか猪突猛進なところがある、かも。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  
《新入生》ルーシィ・ラスニール
 エリアル Lv14 / 賢者・導師 Rank 1
一見、8歳児位に見えるエルフタイプのエリアル。 いつも眠たそうな半眼。 身長は115cm位で細身。 父譲りの金髪と母譲りの深緑の瞳。 混血のせいか、純血のエルフに比べると短めの耳なので、癖っ毛で隠れることも(それでも人間よりは長い)。 好物はマロングラッセ。 一粒で3分は黙らせることができる。 ◆普段の服装 自身の身体に見合わない位だぼだぼの服を着て、袖や裾を余らせて引き摺ったり、袖を振り回したりしている。 これは、「急に呪いが解けて、服が成長に追い付かず破れたりしないように」とのことらしい。 とらぬ狸のなんとやらである。 ◆行動 おとなしいように見えるが、単に平常時は省エネモードなだけで、思い立ったときの行動力はとんでもない。 世間一般の倫理観よりも、自分がやりたいこと・やるべきと判断したことを優先する傾向がある危険物。 占いや魔法の薬の知識はあるが、それを人の役に立つ方向に使うとは限らない。 占いで、かあちゃんがこの学園に居ると出たので、ついでに探そうと思ってるとか。 ◆口調 ~だべ。 ~でよ。 ~んだ。 等と訛る。 これは、隠れ里の由緒ある古き雅な言葉らしい。

解説 Explan

【課題の目的】
 魔術的事故物件『ミミックハウス』を退治する事。

【ミミックハウスについて】
 長い年月の果てに狂暴化したミミックが、獲物をおびき寄せるために自身の形態を屋敷へと変異させたもの。
 周囲に魔力の込められたチラシをばら撒き(チラシの内容は見る人によって異なる)、魅了された者を屋敷の中に招き入れて殺害した後捕食する。
 空き地だった場所にある日突然出現したり、壁に穴を開けても再生する等、その習性には未だ謎が多い。

【ミミックハウスの内部】
 大貴族が使用人と共に暮らすような、かなり大きな洋館を模した姿をしている。
 屋敷内のどこかに『本体』(箱や壺といった入れ物)が隠されており、それを破壊する事で退治が可能となる。
 2階建てで、主な施設は1階の玄関ホール・厨房・食堂・応接室・遊戯室、2階の客室・寝室・書斎の計8か所。これらの場所以外には『本体』は隠されていないものとする。
 貴族の屋敷に一般的にあるような家具や調度品類も全て再現されており、それらをポルターガイストのように自由自在に操り襲ってくる(例:厨房であれば包丁や食器、書斎であれば書物を飛ばして攻撃する)。

【禁止事項】
 近隣への延焼や有害物質の飛散を防ぐため、屋敷に火をかけて全焼させる行為を禁止する。
 ただし、火を用いた技能や必殺技は通常通りの使用法であれば火事は発生しないものとする。

【その他】
 この課題に参加した者は、『フルコース』にちなんだ称号を得る可能性がある。


作者コメント Comment
正木猫弥です。
今月のエピソードを作るにあたり、最近悩まされている花粉症をテーマにしようかと思ったのですが……。
以前すでに他のGM様が、花粉に対する殺意満々のエピソードを作られていたので断念しました(笑)。
形は変わってしまいましたが、花粉に対する怒りと憎しみから何故か生まれた『ミミックハウス』というモンスターが今回の相手です。
花粉症に苦しんでいる方もそうでない方も、思う存分屋敷の中で大暴れしてストレスを発散してください。
お土産代わりの称号も準備しておりますので、皆様のご参加お待ちしています!


個人成績表 Report
レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
「魔法感知」と「気配察知」の職業技能をつかって「本体」をさがしますね。

たたかいでいろいろものがちらかっちゃうでしょうから、あたりをていねいにかたづけていくようにしてさがします。
灯りがない場合に備えてキラキラ石ももっていきますね。


たたかいでは装備した「天使の歌」を必殺技「風の旋律」でつかってみなさんのけがをなおします。
状態異常も福の針とかつかってなおしてあげますね。
余裕があれば種族特性の「フド」で攻撃にも参加します。


そして、「本体」がどうしてもみつからないようで、このおうちそのものを攻撃して反応をみることになったら、小型爆弾のマカロンボムでおてつだいしますね。

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:162 = 108全体 + 54個別
獲得報酬:3600 = 2400全体 + 1200個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:猛きスペシャリテ
■目的
ミミックハウスの退治

■行動
あちきは前衛じゃな。切り込み役になるのじゃ。

部屋をドーンと開けたら突っ込んで、
何かそれっぽいものを手当たり次第に斧を振り回してブチ壊していくのじゃ。
粗みじんなら任せろー!

ポルダーガイストのような攻撃には、
全力防御でダメージ軽減しつつ無痛のいたみで耐えるのじゃ。
大物や急所に飛んでくる危ない攻撃は身代わりうさぎで無効化するのじゃ
伊達に魔神を名乗ってはおらんぞ!生半可な攻撃では、あちきは止められないのじゃ!!

もし本体を見つけたら、雷装を纏って覇道行進で無理矢理強行突破してトドメの一撃を食らわすのじゃ。
この一撃がヴィアンドゥじゃ!デセールも一緒に持っていけぃっ!

アリア・カヴァティーナ 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
「お掃除しに参りましたわ!」
ミミックハウスの調度品投げに対し、わたくしお片付けで対抗したいという正義執行欲を燃やしていますわ!
必殺、存在時分割…1人が攻撃を受け止めて(痛っ!)、1人が攻撃用に持ち上げた調度品を元の位置に戻して、1人が無関係な棚とかをお掃除することで、わたくしは倒そうとすると面倒だけれど共存できれば有益だ、と思わせますの!

そうやってお掃除や整頓しつづけて信用させれば、いつか『本体』をお掃除させてもらえるかもしれませんわ!
精一杯お掃除したものを壊してしまうのは悲しいですけれど…これ以上悪さをしないと約束してもらえないのなら、他の皆さまに差し出して、壊してもらうしかありませんわ…!

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
屋敷型のミミックか…

基本的におとなしいことから過激な作戦で行こうか?

まずはおとなしめの事だな
入った物を食べるらしいから調理場のゴミ箱とか汚しても構わないとこに怪しいお通しでもぶちまけてみよう

その後、魔法感知を使用しミミックの攻撃を警戒しつつ本体を探してみようか

チラシを媒介にしてるから魅了などの状態異常を伴う攻撃をしてこないとは思うが
対策として不可侵の覇道をいつでも使えるようにしておこう
魅了は怖いからな

おとなしめの作戦で本体を見つけられなかった場合は
非効率だが館そのものを壊すとしよう
近隣に多少迷惑を掛けるかもだが致し方ないだろう
せめて、火の取扱いには注意するとしよう

アドリブA 絡み大歓迎

クロス・アガツマ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:324 = 108全体 + 216個別
獲得報酬:7200 = 2400全体 + 4800個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:怜悧なる一皿
ふうむ、興味深い事件だ
宝箱や壺、変わり種だと井戸に姿を変えるといった話は聞いてはいたが、ここまで大きなものまで操るとはね
しかも撒き餌まで使うとは、なかなか周到だ

俺はまず屋敷の中を調べて回ろう
情報を集めるのは大事だ、間取りや内装を仲間とも共有して、本体探しに役立てよう
いわばここは、敵の腹の中といったところか
探索中は攻撃にもすぐ対応出来るよう動作察知で警戒する

本体を探す時は、幽体化で透明になってみよう
人が誰も見ていないと思えば、擬態が緩んだり動いたりするかもしれない

ミミックハウスからの攻撃はプチシルトで防御する
大きな物などは物体透過ですり抜けて回避
攻撃する際はダートガでより大きい面積を吹き飛ばそう

ルーシィ・ラスニール 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
ミミックハウスに突入し、ミミックハウス本体の発見と撃破

◆流れ
仲間と共にミミックハウスに突入
ポルターガイストに対処しつつ本体を探し出す

◆探索
ミミックが屋敷に変化した切っ掛けはわかんねえけど、屋敷ちゅうと住人の思い出が残るもの
思い出が多そうな食堂、応接室、書斎をおらは重点的に調べたいで

魔力が切れそうなら、魔法薬生成キットで薬を生成し自身の魔力を回復

第六感、魔力感知で本体を探りつつ、家族の団欒や客人へのもてなしに使われたティーセットや、肖像画や風景画
日記や安楽椅子、机等があったらヒドガトルで壊してみて、本体が怒って出てこないかあぶり出し

◆応戦
ヒドガトルで遠巻きに敵を攻撃
負傷者にはリーラブで治療

リザルト Result

「ほら、何グズグズしてんだい!」
「へいへい」
 魔法学園『フトゥールム・スクエア』のお膝元、居住区域『レゼント』。
 その一角で食堂を営む親父が、女房の怒鳴り声に顔をしかめながら店の扉を閉めた。
「ったく。そんなにあの屋敷が危ないってんなら、さっさと燃やしちまえばいいだろうが」
 恨めしげな親父の視線の先には、昨日突如として出現した巨大な邸宅がそびえている。
 魔術的事故物件、人喰い館『ミミックハウス』。一見豪華な佇まいだが、その正体は恐ろしい怪物であったのだ。
「あんた、コルネ先生の話を聞いてなかったのかい!?」
 学園教師【コルネ・ワルフルド】の説明によれば、周囲への延焼を防ぐために内部からの破壊を試みる手はずだという事だった。
「そ、そんな訳ねえだろ? でもよう、こちとら商売上がったりじゃねえか」
「学園あってのあたし達だろう!? いつまでもグチグチ言ってるんじゃないよ!!」
「分かった分かった」
 『準備中』の札を扉にかけた親父は、女房の後を追ってそそくさと避難場所へと向かうのであった。


 一方、ミミックハウスに突入した6名の学生達は――。

「粗みじんなら任せ――どわああああっ!?」
 真っ先に玄関ホールに飛び込んだ【ラピャタミャク・タラタタララタ】が、吹き抜けの天井から落下してきた巨大なシャンデリアを間一髪で回避した。
「大丈夫ですか?」
「び、びっくりしたのじゃ……」
 【レーネ・ブリーズ】が急いで駆け寄り、舞い上がる粉塵を浴びてしまったラピャタミャクの身体を確認する。ガラス片がいくつか『身代わりうさぎ・改』に刺さってはいるが、ラピャタミャク本人は無傷のようだ。
「入った途端、いきなりこれか。随分と手荒な歓迎だ」
 玄関ホールに足を踏み入れた【クロス・アガツマ】が、鋭い視線を屋敷の中へと向ける。
 ここまで巨大化したミミックを目の当たりにし、さらには腹の中に入るというのは興味深い体験ではある。しかし、チラシという『撒き餌』まで使う周到な相手に油断は禁物のようだ。
「……この調子じゃ、あまり悠長にはしてられないな。皆はどこか探してみたい場所はあるか?」
 【仁和・貴人】の『魔法感知』による警戒網が、彫像や絵画といった凶器になりうる美術品の数々を捉えた。
 ポルターガイスト屋敷であるミミックハウスでは、物がひとりでに動いてしまう事から『魔王の空間』を構築するための材料集めが難しい。
 安全な陣地を拠点とし、じっくり探索する事ができないのであれば、一刻も早くミミックハウスの『本体』を見つけ出すのが賢明だろう。
「おらは食堂や応接室、書斎を重点的に調べたいべ」
 ミミックが屋敷に変じた原因が、かつての主人が遺した『思い』にあるのなら。そういった思念が強い場所に本体は隠されているのかもしれない――というのが【ルーシィ・ラスニール】の立てた仮説であった。
「あちきは食堂と厨房に興味があるのじゃ。グルメ故に心惹かれて……たりはしないのじゃ」
 ラピャタミャクの後押しもあり、まずは1階の食堂から調査を開始し、順次別の部屋に移動していく事となった。
「アリアさん、そろそろ行きませんか?」
 行き先が決まったのであれば、再び物が動き出す前にこの場を立ち去る必要がある。
 玄関ホールの床に落下し、変わり果てた姿になったシャンデリア。熱心にその残骸を拾い上げていた【アリア・カヴァティーナ】にレーネが声をかける。
「わ……分かりましたわ! では参りましょう!」
 にっこりとレーネに微笑みかけ、仲間達の後を追うアリア。シャンデリアを無残な姿のまま置いていかなければならない事に、アリアの胸はちくりと痛んだ。


 ミミックハウスの攻撃力は、その場に置かれている『物』の多さに比例する。
 廊下を渡り、食堂を目指す学生達の命を狙い、いかにも高級そうな壺や絵画が飛んでくる。食堂内を調査する時は、これらに加えてナイフやフォークも襲いかかってくる事になるだろう。
 殺意を持った飛来物に手を焼きながら、どうにか食堂の扉までたどり着いた学生達は、調査の安全性を高めるためにある一計を講じる事にした。

「――中央に大きなテーブルと、椅子が計18脚。テーブルに置かれている食器や燭台、壁の肖像画も凶器になり得る。玄関ホールよりは小型だが、シャンデリアも吊るされていたので要注意だ」
 食堂の潜入調査を終えたクロスが、自身の透明化を解除しながら内部の状況を説明する。
 ミミックハウスがどのようにして獲物を認識しているかは定かではないが、姿の消えた対象を認識できない事は間違いないようだ。
「偵察してくれて助かった。中に何があるのか分かれば、こちらも対処がしやすくなるからな」
 クロスから得られた情報を元に、貴人が脳内で食堂の内装や間取りをシミュレートする。
「厨房はどうじゃった? 何か料理があれば見てみたいのじゃが……」
「料理の類は一切見当たらなかったな。流石のミミックハウスも、料理人までは再現できなかったんだろう」
 興味津々で尋ねるラピャタミャクに、クロスが静かに首を振った。
「料理が出ない、作らないではいくら内装や調度品が良くても宝の持ち腐れじゃな」
「こんなに立派なお屋敷なのに、お料理を作る人も食べる人もいない。そう考えると何だか寂しいですわね……」
 ラピャタミャクに同調したアリアの呟きで、その場にしんみりとした空気が広がった。
「……早く本体を見つけ出して、このミミックハウスを休ませてやりたいべ」
 決意を新たにしたルーシィが、自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「わたくしたちの手で、このあぶないおうちをなんとかしなければなりませんね」
「そうだな。身中の虫であるオレ達がケリを付けよう」
 大量の物で溢れかえる部屋の中でこそ、ミミックハウスの本領が発揮される。
 レーネと貴人に促されるようにして、他の学生達も待ち受ける激戦に備えて気持ちを引き締めるのだった。


 かくして、本気を出したミミックハウスとの戦いの幕が切って落とされた。
 突入した学生達を押し潰すため、食堂のシャンデリアが猛スピードで飛んでくる。しかし、クロスの偵察によってミミックハウスの手の内は完全に読まれていたのであった。

「ふん、馬鹿の一つ覚えじゃな!!」
 再び先陣を切っていたラピャタミャクが、愛用する長柄の斧でシャンデリアを真っ向から受け止めた。
「伊達に魔神を名乗ってはおらんぞ! こんな生半可な攻撃で、あちきは止められないのじゃ!!」
 ガラスと鉄の塊と化したシャンデリアを、ラピャタミャクが力任せに斧で打ち返す。身体に受けた衝撃は相当なものであるはずだが、その表情からは苦痛の色は見て取れない。
 吹き飛んだシャンデリアがテーブルに激突し、色々な物が砕け散る音が室内に響き渡る。
 まるでそれが合図であるかのように、食堂内の食器や調度品が学生達目がけて殺到し、そこかしこで凄まじい乱戦が開始された。

「あ、危ねえ!」
 身を守るためにルーシィが『ヒドガトル』で燃やしたのは、美しい貴婦人が描かれた肖像画だった。
 強い思いが込められた物を破壊すれば、怒った本体が現れるかもしれない。そう考えていたルーシィだったが、ミミックハウスはお構いなしにあらゆる物を飛ばしてくる。
(くっ、やっぱおめえはただの怪物でしかないんか?)
 ともすれば暗くなる想像を振り払いながら、次々と襲いかかるポルターガイストに対処するルーシィ。
 他の学生達も、ミミックハウスの物量に押し負けまいと必死で戦線を維持し続けていた。
「やれやれ、これではおちおち調査もできないな」
 顔面目がけて飛んできたスープ皿が、『プチシルト』による魔力の盾に阻まれて砕け散る。
 竜巻のように荒れ狂うポルターガイストは、一向に収まる気配を見せない。そんな中でも、クロスは冷静に分析を行っていた。
「聞こえるか!? 本体はここにはないようだ!!」
 室内の騒音に負けじと、クロスが大声で仲間達に呼びかける。
 ポルターガイストが部屋を滅茶苦茶に荒らしたせいで、本体となり得る入れ物はどれも破損してしまっている。
 ミミックハウスにとって、本体は急所とも言えるものである。最大の弱点をそんな乱暴に扱うはずがない、というのがクロスの見立てであった。
「よし、じゃあ厨房に向かおう! 皆は先に行ってくれ!!」
 『ウィズマ・アーダ』の力で刃先を大きく伸ばした『ペリドット・サイス』が、竜巻から放たれる飛来物をことごとく打ち落とす。
 殿を買って出た貴人の奮闘で、学生達は全員厨房への侵入を果たす事ができたのだった。


 厨房には包丁などの危険な調理器具が置かれていたが、広さがない分食堂より制圧は容易であった。
「これで終わりじゃ!!」
 縦横無尽に飛び回っていた寸胴鍋が、ラピャタミャクの斧の直撃を受けて真っ二つに引き裂かれる。
「かなり消耗してしまいましたね……。次のところに行く前に、ちょっと休みませんか?」
 常に先頭で戦い続けたラピャタミャク、最後尾で仲間を守り続けた貴人は言うに及ばすだが、全員どこかしらに傷を負っている。
 戦いと戦いの間に生まれた空白の時間。レーネの提案で、ミミックハウスに突入して初の休憩を取る事になった。

「わたくし、血だらけの幽霊みたいになってしまいましたわ!?」
「あ、もう少しじっとしてください」
 頭から血を流しながら楽しそうに笑うアリアの姿を、もし気の弱い者が見ていたら卒倒していたかもしれない。
 レーネの『天使の歌』の効果によって、幸いにもすぐに出血は止まった。しかし、ある思惑からミミックハウスの『掃除』に執念を燃やしているアリアの猪突猛進は、そう簡単に止まりそうもない。
「人の事は言えねえが、全員傷だらけだべな。おらも『リーラブ』を使うけども、それで足りなければ魔法薬を作ろうと思うべ」
「この機会に、皆さんの怪我をしっかり治しておきますね」
 ルーシィとレーネの治療の甲斐もあり、ようやくひと息つく事ができた学生達。
 治療を終えた者が厨房内の調査に取りかかる中、同じ室内ではとある『実験』が行われようとしていた。

「……駄目か。睡眠薬入りの餌として使えればと思ったんだがな」
 貴人が用意した『怪しいお通し』には、食べた者を眠りへと誘う効果がある。それを流しにぶち撒けても、屋敷の様子に変化は見られない。
(量が少なすぎたのか? ……いや。そもそもこいつには眠る事すら必要ないのかもしれない)
 捕食行動を取りながらも決して眠らず、腹の中でポルターガイストを引き起こす怪物。生物とも無生物ともつかないミミックハウスの異様さを、貴人は感じずにはいられなかった。
「――そっちはどうじゃった?」
「残念ながら。どうやら厨房でもないようだね」
 ラピャタミャクとクロスの会話で、貴人は思考の世界から引き戻された。
 ミミックハウスの本体探しはまだまだ続く。しかし、この厄介極まるモンスターには大人しいやり方では通用しない恐れもある。
(近隣に影響が出るかもしれないが、建物への直接攻撃も考えておかないとな)
 その場合は、レーネも『マカロンボム』を使ってくれる手はずとなっている。
 過激な作戦も辞さない覚悟で、貴人は再び探索へと気持ちを切り替えるのだった。


 厨房でのひと時が、結果的にこの課題における最後の休息となった。
 新たな部屋を訪れるたび、息をつく暇もなく攻撃してくるミミックハウスを前に、学生達の体力は容赦なく削られていく。
 応接室の調査も空振りに終わり、前もって決めていた調査候補は書斎のみとなっていた。
 そして――この書斎こそ、書物という『武器』を携えたミミックハウスとの最終決戦の場となったのである。

「うみゅみゅ……この、うっとおしいのじゃ!!」
 書斎中を浮遊する本の多さに、ラピャタミャクは業を煮やしていた。
 シャンデリアなどとは違い、本は身体に当たっても大したダメージにはならない。しかし、飛び回りながらチクチク攻撃してくる敵の戦法は、ゴリ押しを好むラピャタミャクとは相性が悪かったのだ。
「痛っ! これじゃ本体どころじゃねえべ!」
 むこうずねに本の直撃を受けたルーシィが、涙目になりながら室内を見渡す。壁一面にびっしりと配置された本棚から察するに、書斎は下手な図書館顔負けの蔵書量を誇っているようだ。
「わたくしも含めて、皆さん限界にきています。このままでは回復が追いつきません……!」
 レーネの緊迫した声が極限状況を物語る。学生達は戦闘を継続するか否かの決断を迫られる事になった。
「どうする? やはり撤退した方がいいか……?」
 現状を考えれば、貴人の判断が妥当である事は間違いない。その風向きが変わったのは、アリアのとある『発見』がきっかけであった。
「あの、1つ気になった事があるんです! これだけ物が飛び回っているのに、机だけ全く動いてないのはおかしいと思いますわ! これってもしかして……?」
 正にこの瞬間、ミミックハウス本体への道筋がはっきり開けたと言えるだろう。
 『存在時分割』の力で生み出した2体の分身と共に、飛んでくる本を受け止め棚を磨き、その棚に本を入れる。ミミックハウスが信頼してくれる事を願い、傷だらけになりながら清掃を行ってきたアリアならではの観点だった。
「確かにそうだ。本棚ですら動いているのに、あの机だけは全く位置が変わっていない」
 透明化による偵察を行っていたクロスも、アリアの発見を後押しする。
「分かったのじゃ! 要はあの机をぶっ飛ばすという事じゃな!?」
 両腕から雷光を発しながら、ラピャタミャクが改めて長柄の斧を構え直した。
「よし、ならオレも付き合おう。力を借りても良いか?」
「了解じゃ! ピッチピチの最後の晩餐、味わさせてやろうではないか!」
 ラピャタミャクの背中に手を当て、『繋りの意味』を発動させる貴人。ラピャタミャクから伝わるカルマの力によって、貴人のペリドット・サイスに雷が宿る。
 そして――。
「突っ込むのじゃーーーーっ!!」
 ラピャタミャクの号令で、6人全員が最後の突撃を開始した。
 学生達の狙いに気付いたのか、ミミックハウスは本を机の前に高く積み上げ、即席の城壁を作り上げて対抗する。
「邪魔だっ!!」
 雷属性に変化した貴人の一撃が、立ち塞がる本の壁に穴を穿った。
「お仕置きはきっちり受けてもらう。残さずにね」
「おらも援護するべ!」
 クロスの『ダートガ』とルーシィのヒドガトルもそれに続き、闇と炎の魔力弾が穴を広げていく。
 学生達の阿吽の呼吸で、堅牢に見えた本の壁に人型大の穴が開いた。一瞬の隙を突いてそこに飛び込んだラピャタミャクが、目の前の古びた机に斧を振り上げる。
「この一撃がヴィアンドゥじゃ!! デセールも一緒に持っていけぃっ!!」
 どこにでもあるようなその机は、やはり見た目通りの耐久力でしかなかった。
 ラピャタミャクが斧を一閃すると、机は雷に打たれたかのように木っ端みじんに砕け散ったのだった。


 フトゥールム・スクエアに帰還した6名は、学園長【メメ・メメル】の厳命ですぐさま保健室に送り込まれた。ミミックハウス討伐には成功したものの、受けたダメージは決して小さくはなかったのである。
 そして翌日。精密検査で異状がない事が確認された学生達は、学園長の指示により学食で課題の報告を行っていた。

「――それでこれが、ミミックハウスの『本体』になりますわ」
「おっ、ありがと☆ ……大きさから考えると宝石箱か何かかねえ?」
 アリアが差し出した木片を、学園長がしげしげと見つめる。
「にしても大したもんだ! 引き出しの奥に本体が隠れているのに気付くなんてさ!」
「机を『入れ物』と考えていいのかどうか迷ったんで、念のためもう一度書斎を調べてみようって話になったんです」
「アリアさんのおかげです。いっしょうけんめいお掃除してましたから」
 感心するメメたんに、貴人とレーネが本体発見の経緯を説明する。
 机が破壊された直後に、ミミックハウスは活動を停止した。バラバラになった机をアリアが片付けている時に、机とは材質が違う木片が紛れているのに気付いたのだ。
「でも、結局ミミックハウスを改心させる事はできませんでしたわ……」
 お手柄にもかかわらず、当のアリアの表情は冴えない。
 悪さをしない確証が得られなかった以上、退治の他に選択肢はなかった事はアリアも重々承知している。
 いざという時、重い決断を下さなければいけないのが勇者の辛い所である。
「アリアたん。今の気持ちは絶対忘れちゃいけないぜ。いつかきっと、それが力になる時が来るから」
 いつになく真剣な学園長の言葉に驚き、慌てて顔を見返すアリア。しかし、メメたんはすっかりいつもの調子に戻っていた。
「そういやコルネたんから連絡があったけど、皆が脱出した数時間後にミミックハウスは跡形もなく消えちゃったってさ」
「あんなちっぽけな箱が豪邸を生み出したのには驚いたが。最後はあっけないものだな」
「もう『仕事』は終わったんだし、ゆっくり休んで欲しいべ……」
 学園長の報告を受けて、クロスとルーシィの胸の中にも様々な感情が去来していた。
「じゃ、これで課題の話はおしまい! そろそろお腹減ってるだろ!?」
 静まり返った学食の雰囲気を振り払うように、メメたんが明るい声を張り上げる。
「うみゅ? これは……!」
 厨房から漂う美味そうな匂いに、ラピャタミャクの顔が輝く。
「ミミックハウス近くの食堂に、店を休んでもらったお詫びに出張料理を注文したぜ! オレサマの奢りだから遠慮すんなよ☆」
「やったのじゃ~!!」
 無邪気に喜ぶラピャタミャクのおかげで、どこか沈みがちであった学生達にも明るさが戻っていく。
(苦しい戦いを乗り越えてくれて本当に良かった! チミ達こそ、フトゥールム・スクエア最高の『フルコース』だぜ☆)
 程なくして運び込まれた料理は、長年学生の胃袋を満たしてきた絶品の数々。エビフライや豚の生姜焼きといった名物料理に舌鼓を打つ学生達を、メメたんは満足げに見守るのだった。



課題評価
課題経験:108
課題報酬:2400
Come On A My Mouth!
執筆:正木 猫弥 GM


《Come On A My Mouth!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 1) 2021-03-07 09:28:13
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
ふしぎなおうちはみてたいですけど、あぶないんですね。

よろしくおねがいします。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 2) 2021-03-10 01:30:53
らぴゃたみゃくたらたたららた!
魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタじゃ。
よろしく頼むのじゃ。


《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 3) 2021-03-10 12:28:42
村人・従者コースのアリア・カヴァティーナですわ! 皆さまよろしくお願いしますわ!
もしミミックハウスを誠心誠意お掃除してさしあげれば、油断して正体を現してくれたりしないでしょうか!
本当は「掃除したら正気に戻ってくれた」みたいな結末になってくれるといちばんなのですけれど、さすがにわたくし自身もそんなにうまくゆくとは思っていませんわ!

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 4) 2021-03-11 23:09:02
もともとがミミックですし、正体をあらわすことはないとおもいますが、『本体』をさがさないといけないのですから「お掃除」みたいにがんばるのはとってもいいとおもいます。


《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 5) 2021-03-12 23:05:49
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく。

『本体』を破壊することで退治できるらしいが館自体を壊したらダメージ与えられないか?
かなり大掛かりになるから推奨されるやり方でないとは思うが。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 6) 2021-03-13 01:29:00

でも、方針としては間違ってなさそうで、安心しましたわ! 本体を見つけられるよう、がんばりますわ!

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 7) 2021-03-13 06:36:03
「館」はミミックハウスの「体」ですし、学園長先生のお言葉を見ますと「ダメージはありそう」っておもいます。

ただ、できましたら順番に、でやりたいです。
カヴァティーナさんの「お掃除的さがしもの」はおとなしめのやりかたですから、そちらから先にしたいなって。
それでみつからなかったら貴人さんのパワフルなやりかたというかんじでしょうか。
それだけでミミックハウスをやっつけるのはむりだとはおもいますけど、その反応をみれば「本体」がわかるかもしれないとはおもいますし。

ただ「館」をこわすのはたいへんそうです。
火でまるごとやいちゃうとかの「そとのほかのおうちがあぶなくなる」のはだめですよね。

「おっきな柱」や「アーチ構造」をこわすとかでしょうか。

そのやりかたとしましては、わたくしはあまりもってませんけど、「事前調査」、「推測」、「設計」、「物理学」とかの一般技能や「危険感知」の職業技能でしらべて、「破壊工作」の一般技能や「斧」や「鈍器」などの「武具」、「炸裂の種」や「マカロンボム」などの雑貨でこわすとかになるでしょうか。
「マカロンボム」でよろしければもっていけますが、いろいろたいへんそうかなとはおもいます。

わたくしは楽器でのたいりょく回復をメインにして、


あとはみなさんのおてつだいしたいっておもってます。
「ポルターガイストみたいにいろんなものをとばしてくる」みたいですから、前にすすむだけでちらかってくでしょうし、いまのところカヴァティーナさんのお掃除のおてつだいをかんがえてます。

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 8) 2021-03-13 13:21:01
賢者・導師コースのリバイバル、クロス・アガツマだ。
最終日だが、よろしく頼む。
思う存分屋敷の中で大暴れしてストレスを発散してください……と、コメント部分にあるから暴れるのが正攻法なのだろう。
とは言え、課題に関しては選択肢を与えることであり奪うことではない。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 9) 2021-03-13 22:27:05
館の破壊はやはり最終手段にしたほうが良いみたいだな。
どうしてもやりたいというわけではないから気にしないでくれ。


《新入生》 ルーシィ・ラスニール (No 10) 2021-03-13 22:27:24
おらぁ、賢者・導師コースのルーシィいうだ。出発間際だけんど、よろしく頼むだよ。
おらは、敵の本体さ居そうなところにヒドガトルさぶっぱなして、敵をあぶり出してみるだよ。