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【メイルストラムの終焉】Blue


ストーリー Story

 鳥のさえずりがきこえる。クラリネットに似ている。ツバメかそれともエナガの声か。
 あれほど荒れ狂った嵐もすでに嘘のように立ち去っており、窓の外からは初夏のあかりがさしている。
 本日取り立てて急ぎの用件はない。もちろん立場上目を通すべき書類、片付けておくべき交渉事など、引き出しなりファイルキャビネットなりを開ければいくらでも出てくるわけだが、それでもこの時間帯からウサギのようにダッシュする必要はないのだった。カメのごとく着実に進めていけばこと足りよう。
 時刻は午後一時ごろ、たいていの生徒は授業中で教師も同様、ちょっとサボるには最適の頃合いである。
 けれども学園長【メメ・メメル】は、グラス片手に優雅な昼酒とはいかなかった。
 じつはほんの少し前まではそのつもりだった。執務デスクの上には、よく冷えた白ワインのボトルと金魚鉢みたいな大きなグラスが置かれている。
 けれども手はつけていない。
 ボトルは表面に水滴を浮かせ、グラスに影をさすばかりだ。
 メメルは机に突っ伏しているのだった。かといって寝息をたてているわけではない。むしろ正反対で息は不規則で苦しげだ。額には脂汗が浮いていた。
「またこんな昼前に……クソッ」
 メメルは短く毒づいた。
 数分ほどそうしていただろうか。
 ずっと水中にいた人間が浮き上がったときのような呼吸とともにメメルは身を起こした。
「……いつまで隠しておけるか」
 木綿のハンカチで顔をぬぐう。飲酒する気分ではなくなったのか、ボトルとグラスを背後の棚にそろえてしまった。棚からは真冬の屋外のような冷気が一瞬だけもれた。
 かわりに別の棚から、メメルは鏡を取り出して自身の顔を映したのである。
 顔色が青白い。
 だろうな、とつぶやくとメメルは机の隅から便箋を取ったのである。鵞鳥の羽根飾りがついたペンを握ると、インク壺にペン先をひたしてさらさらと書きはじめた。
 ――表題は、『遺言状』。
「縁起でもない!」
 すぐに便箋を破りとってくしゃくしゃに丸め、部屋の隅の屑籠に投げる。狙いは外れた。
「……しゃーない、真面目に仕事でもしてやるとするか」
 ふんと鼻を鳴らすとメメルはファイルキャビネットに手をのばした。

 メメルにしてはめずらしいことだが、仕事に集中していたため彼女は、学園長室のドアがノックされる音にしばらく気がつかなかった。

 学園長室の扉の前に立ち、あなたは返事を待っている。
 メメルはどうしたのだろう? もう一度ノックしようかとあなたは思う。

 ◆ ◆ ◆

 呼吸を整え、【サラシナ・マイ】はサンドバッグに向き合う。
 右の拳で体重の乗ったストレートを見舞った。つづいて左、さらに右、勢いにまかせて蹴りもはなつ。右左右右左、拳をあびせて最後は膝。
 トレーニング室は無人だ。石壁にも天井にも、重く間断のない打撃の音がしみわたる。
「……あの野郎」
 マイの脳裏にはかつての優等生、メメルのおぼえもめでたき【ディンス・レイカー】の姿が浮かんでいる。
 ディンスは優秀な生徒だった。さわやかで高潔、いささか頑固で融通のきかない部分もあったが、誰にもわけへだてなく接する公明正大な男でもあった。
 なにかと世間を斜に見て、すぐに腹を立て孤立しがちだった当時の自分とは、正反対な人間だったとマイは思っている。
 そんなディンスがどうして――!
 マイの拳がサンドバッグにめり込む。
 セントリアの事件で、マイはディンス・レイカーと再会した。
 ディンスの出奔以来となったその姿は、マイの知る彼とは似ても似つかなかった。何十歳も経たように老けこみ、病んだ目を輝かせマイからすれば異常ともいうべき心情を口にし、おまけに、
『さあ……誰であったか……?』
 マイのことを覚えていなかった。
 もともと、視界の片隅にも入っていなかったというだけのことかもしれない。
「畜生!」
 マイは自分の拳に歯をあてて立ちつくしている。
 サンドバッグは破れてしまっていた。砂がざらざらとこぼれ落ちている。
 ふいに名を呼ばれマイは振り返った。

 マイに声をかけたのがあなただ。

 ◆ ◆ ◆

 我々に、と【ネビュラロン・アーミット】は言った。
「暴動行為、暴力や破壊活動に直接加わっていなかった者まで裁く権利はない」
 きらりと光るものをネビュラロンが投げてよこした。小さな鍵だった。
 鍵をキャッチしたのはあなただ。
「町外れで拘束を解いてやれ。セントリアや学園には永遠に近づくなと警告しておくことを忘れないように」
 この鍵が、【ピーチ・ロロン】の両手にはまる手錠を解くものであることはすぐに理解できた。
 ピーチは、研究都市セントリアを襲った『霞団』なるテロ集団の一員だった。霞団は首領ディンス・レイカーを失って瓦解消滅している。ほとんどのメンバーは拘束された。殺人や破壊活動に直接参加したメンバーはこれから裁きを受けることになるが、ピーチのような末端構成員は釈放することになったのである。
 ピーチ・ロロンはまだ十代半ばの少女だ。明るい桃色の髪をツインテールにくくっている。前途洋々たる年齢のはずなのだがまなざしは暗い。目の下には黒い隈があった。神のようにあがめていたディンスが死んだと知らされてから、黒みはまずます濃くなっていた。
 今だってピーチは、ネビュラロンを見るでもなくあなたに視線を移すでもなく、ただ呆然と、なかば口を開けて空を見上げているだけである。
「ディンス様……」
 ネビュラロンとあなたの会話だって、まるで聞いていない様子だ。

 あなたはピーチを連れていく役割を志願するか。
 それともこの場にとどまり、素顔をさらして久しいネビュラロンと話をするほうを選ぶか。


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 4日 出発日 2021-07-21

難易度 普通 報酬 少し 完成予定 2021-07-31

登場人物 6/6 Characters
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  

解説 Explan

 本作は、全校集会『オペレーション:メイルストラム』のエピローグとなるエピソードのひとつです。
 本エピソードでは主として、NPCとの交流により物語の後日譚を味わうという展開を想定しています。
 基本は個別描写を考えていますが、もちろん複数PCの登場する場面にすることも可能です。
 
 登場NPCは【メメ・メメル】【サラシナ・マイ】【ネビュラロン・アーミット】です。
 また、『オペレーション:メイルストラム』で登場した霞団員【ピーチ・ロロン】も登場予定です。
 (【デジ・トロング】など他の『オペレーション:メイルストラム』関係者は【メイルストラムの終焉】の名が付いた別のエピソードに登場します)

 NPCの現状を簡単に記します
 メメル:体調が悪化しつつあり、ときどき体の自由が利かなくなるという謎の症状が出はじめている。(参考エピソード『春、うららかなれど風高く』)
 マイ:ディンスに忘れられていたことに少なからずショックを受けている。
 ネビュラロン:異世界人だと明かし、素顔をさらすようになった。
 ピーチ:ディンスに心酔していたため、彼が敗死したと知らされショック状態にある

 たとえば以下のような内容になるでしょうか。
 ●メメルとメイルストラム作戦の総括をする
 ●ディンス・レイカーが反旗をひるがえした理由についてメメルと考察する
 ●サラシナ・マイからディンス・レイカーの思い出を聞き、彼女を元気づける
 ●元霞団員ピーチ・ロロンをセントリアの町外れまで連行し釈放する
 ●兜を捨て素顔をさらしたネビュラロンに異世界の話を聞く
 といっても上記はもちろん例であり、このどれかにする義務はありません。あなたらしいアクションプランをお待ちしています。

 もちろん話をするだけが物語の進め方ではありません。
 散歩したり霞団残党に襲われたり、拳を交えたり愛の告白をしたり(!)することだって交流であり後日譚となるでしょう!!


作者コメント Comment
 桂木京介です。先日は『オペレーション:メイルストラム』へのご参加、まことにありがとうございました!

 本作は、『オペレーション:メイルストラム』のエピローグシナリオのひとつとなります。
 基本的には『オペレーション:メイルストラム』参加キャラクターを想定していますが、参加していないキャラクターの参加も歓迎します! (何らかの理由で参加できなかった、というアクションもまた、キャラを魅力的にすると思うので)

 ただNPCと会話するだけであれば難易度は『簡単』程度にとどまります。
 でもたとえばピーチの目を覚まさせるなど、深みのある展開にしようとするのであれば、そこはあなたのアクションプラン能力の見せ所となります!(ゆえに『普通』ランクに設定しました)

 それでは皆さんのご参加、エモーショナルなアクションプランを期待してお待ち申し上げております!
 次はリザルトノベルで会いましょう! 桂木京介でした!



個人成績表 Report
ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:86 = 72全体 + 14個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆行動
【サラシナ・マイ】先輩を誘って、ディンスが消えた鏡を調べに行ってみる
可能なら、先輩と一緒にセントリアにもう一度行って、何か新たな発見がないか調査

◆目的
何か見つかれば上々
見つからなくても、悶々とするよりは動いた方が健康的ですから

◆調査
既に鏡が学園に回収されてたら、学園で鏡を調査
まだ鏡がセントリアにあるなら、セントリアに向かい現地調査とあわせて鏡を調査

鏡の素材や紋様等の装飾様式、大きさに残ってる魔力を調べて、羊皮紙に羽根ペンで記載
同様の紋様や装飾を思わすものや、似た魔力を発するものがセントリアの街や道中、学園なんかにないか第六感の閃きを頼りに調べてみます

有事にはリーライブ、リーマナス等で支援

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:86 = 72全体 + 14個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
・ピーチさんの釈放を行う

自分がブリードスミスやクラックネットの事件に関わり、アルチェではディンスと思われる人物に毒を受けていたことは伏せてピーチさんと接する

あくまで解放するまでの誘導の担当者のスタンス

ピーチさんが魔法や薬・呪いなどで洗脳されていないか、彼女の意志は彼女自身のものなのか、差しさわりのない会話などから様子を伺う
【第六感】【魔法感知】【危険察知】

ピーチさんに生まれや育ちを訪ね、霞団に参加するに至った経緯や
ディンスの思想や人となりを聴く
過去に不幸や理不尽を受けていれば、同情と共感を示し、心を開いてもらえるよう振舞う
【博愛主義】

彼女やディンスを否定するような事は言わない

アドリブ大歓迎です

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:86 = 72全体 + 14個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
メメたんと色々お話し
まずはタスクくんと共に作戦の総括、今後の異世界への研究(特に移動の仕方)の進退(研究継続か否か)の確認

色々インタビュー終わったらタスクくんと共に去るけど(できれば)二人きりで話したいことがあるので戻っきてお話し

メメたんの体調とか最悪メメたんの目的までに持ちそうなのかどうかとか・・・
体調改善のために色々したいけどそれはもう他の人達(いろいろな張力者、他の先生方とか)が動いてるだろうからオレには心配することと自分を鍛えること位しか出来ないんだろうなーとか
自分の気持ちをたたきつけて押し付けよう
結果は、取り敢えず事件の大本が如何にかなるまでは考えない様にしよう


アドリブA、絡み大歓迎

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:216 = 72全体 + 144個別
獲得報酬:7200 = 2400全体 + 4800個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:欲張り無双
オペレーション:メイルストラムにおいて
ポソク島出発直前までコツコツ続けていた壁新聞
【メイルストラム通信】

作戦成功を祝う最終号発行にあたって
是非とも校長先生の独占インタビューを取りたい一心で
ダメ元で校長室のドアをノックする

だが【第六感】【健康学】により先生の体調に何かあると察知
世界を守るため、そして生徒に心配をかけないために
途方もない重荷を一人で背負っているのではと【推測】

「先生の重荷を僕達にも背負わせてください!

欲張ることが学園流と教えてくれたのは先生です

だから僕は欲張ります

学園生活を楽しむこと、勇者として成長することと同じくらい

大好きな先生を手助けすることを、欲張ります!」

アドリブA

フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:86 = 72全体 + 14個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
ネビュラロン先生へ異世界の話を聞きに

●行動
「お話は聞きましたが、もう少しいいでしょうか」
「異世界の話を…気になる事と、個人的にも」

※初めに一応
「呼び名…これまで通りでいいでしょうか?」

※気になることの話
戻る気もないのにセントリア機関に協力したのは『強力な兵器や怪物』の心当たりが空の世界にあるのでは?と
「先生の技は魔王のような、とてつもない者と戦っていた…そのように思えて」

※個人的な話
なぜ異世界でまで顔を隠し名を変えたのか?
罪とは何があったのか?

自分を飲み込む一助になればと。必要に応じ爆弾投下
「私も罪を犯し、仮面を被った一人です」
「…フィリンなんていませんよ、ここには」
※詳細は経歴参照

クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:86 = 72全体 + 14個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
メメル学園長に会う


他の学生達がいるところを邪魔するのも気が引けるからね
人がはけるまで大人しく待っていよう

それと、中で何かが聞こえても、聞こえていないことにしておく
触れられたくないことは誰にもある、尊重はしなければね


人がいなくなったら、学園長の元を訪ねよう

ディンス・レイカー……先日の戦いでは、元学園生の姿もあったとか
けれど、本当に皆の成長は目まぐるしい。その彼の目論見を砕き、見事に三つとも解決しましたね

それで、今日は伝えたいことがあります
平穏が戻った今のうちがいいかと思って

……俺も、いつか貴女方とは道を違える
目指す場所は同じでも、望む形状は違うものだ


ふ、まあ戯言と思って聞き流してください

リザルト Result

 桃色の髪をツインテールに結い、黒のブーツに黒のワンピース、袖やスカートをフリルで飾り、胸元にも大きな黒のリボン。
 これが【ピーチ・ロロン】の立ち姿だ。釈放のとき彼女は、この服だけは返却するよう強く要求したという。
「そういう服って」
 彼女の手錠をはずしながら【エリカ・エルオンタリエ】は言った。
「ゴスロリって言うんでしょ?」
 だがピーチは無言だ。視線も向けない。
「では行ってきます」
「頼んだ」
 甲冑の騎士【ネビュラロン・アーミット】に一礼して、エリカはピーチに歩くよううながした。
 風になびく麦穂のように、黙ってピーチはエリカにしたがう。

 エリカたちを見送ったネビュラロンに声をかける姿があった。
 腰に剣を胴に鎧、黒髪を背に束ねた【フィリン・スタンテッド】である。透きとおった瞳で告げる。
「少し、いいでしょうか?」
 ネビュラロンが振り返る。栗色の髪がゆれ右頬の刀傷があらわになった。深い傷だ。目の横あたりから顎にかけ、ざっくりと抉(えぐ)られている。
「どういった話か?」
「異世界の話を……気になることも、個人的に」
 ネビュラロンは空を見上げる。炎のような陽射しだ。まぶしそうに目を細めると、
「場所を変えよう」
 彼女は甲冑をきしませて歩きだした。

 ◆ ◆ ◆

 この子が本当に――?
 歩きながら、エリカのなかで疑念がふくらんでいった。
 エリカは過去、ブリードスミスやクラックネットの事件にかかわり、アルチェでは、ディンスとおぼしき人物から毒を受けもした。いずれにも通底していたのは強烈な、純粋ともいえるほどの悪意の存在である。憎しみや破壊願望の煮こごりをつきつけられてきたように思う。
 けれどピーチには、そこまで深いものを感じないのだ。
 ファッションにこそこだわりがあるようだが、あとは大人しいだけの普通の子だ。クラスメイトにいても驚かないと思う。
 陽射しがきつくなってきた。
「暑いでしょ?」
 じきに町はずれにつく。エリカが木陰で小休止を提案し、水筒を手渡したところでようやくピーチは口をきいた。
「……否定、しないんですか?」
「否定?」
「私のことです。騙されていたとか利用されていたとか、操られていたとかそういう」
「しないわ」
 まっすぐにエリカはピーチのまなざしを受けた。
「あなたが自分で選んだ道だと思ってる」
「はい。理解してくれて感謝します」
 この受け答えからしても、ピーチが魔法や薬物、呪いなどで洗脳されていたようには思えなかった。
 エリカが木の根元に腰を下ろすとピーチもならった。
「ディンス様は悪人ではありません。その逆です。魔王の再臨を憂い無私の心で活動し、説得だけで同志を増やしていったのです。それをあなたたちは妨害した。霞団が壊滅した今、脆弱なフトゥールム・スクエアでは魔王復活を止められず、世界は暗黒に帰すことでしょう」
 エリカは途中で口を挟まなかった。
 そんなことをすれば、きっと彼女は心を閉ざしてしまう――。
 だからピーチの発言が終わるのを待ってから告げた。
「彼が私欲ではなく、そればかりか身を挺して魔王に備えようとしていたことは理解してるつもりよ」
「わかってくれますか……!」
 ピーチは目を輝かせた。
「でも彼が、テロリズムに走ったことは……悲しいと思ってる。その標的が、魔王の手先ではなく、学園生や無関係の人々だったということも」
「必要な犠牲だったのです。メメルに騙されている人間たちを目覚めさせるには強い衝撃が……」
 表だってとがめてはいけない。
 否定も。
 論破したいわけじゃない。言い負かして黙らせて、それで得られるのはわたしの小さな満足と、彼女の大きな怨恨だけだから。
「学園ではなく、先に霞団と出会っていたら、いまごろはわたしが手錠をはめられていたかもしれない。だけど……」
 涼しい風が、汗に濡れたエリカの前髪を吹きあげた。
「残念だったのは、残虐行為や破壊行為がもたらしたのは目覚めではなく、反感だけだったということね。結局、ディンスは説得で築き上げてきたものを、みずから砕いてしまったんじゃないかしら」
「黙れ!」
 ピーチは立ち上がっていた。手に刃を握っている。果物ナイフ程度のものだ。途上の店先でかすめたのか。
「油断しましたね、早々に手錠をとくなんて……! 私、こういう世界で育ってきたんです。盗みの技がなければ生きられなかった」
 エリカは動かない。
「いいよ」
 かわりに、微笑を向けた。
「わたしを刺して逃げて。もちろん、刺さなくてもいいけど。いずれ解放する予定だったから」
 だがピーチが刃を向けたのは、エリカではなく自身の喉だった。
「わかっていたんです! 彼のやりかたがまちがっていたことは……とっくに! ディンス・レイカーの種は絶たなければならない!」
 エリカはピーチに飛びかかった。
「それだけはダメ!」
「私のなかにはあの人の子が……!」
「じゃあその子に、ディンス・レイカーの最良の部分だけ受け継がせたらどうなのっ!」
 エリカはナイフを叩き落とした。
「愛していたんでしょう? 彼のこと」
「……はい」
「だったらさっきわたしが言った意味、時間をかけて考えてみて。死ぬのはいつでもできるから」
 木の幹に背をあずけエリカは息をついた。
 ピーチはもう、ナイフをつかもうとしなかった。
「グラヌーゼの麦畑……このところ人手が不足しているそうなの、老夫婦がやっている農家に話をつけたわ。やり直してみない? そこで。赤ちゃんと一緒に。これは学園生としてではなく、個人としての申し出だけど……」
「ありがとう……ございます」
 ピーチは目頭を押さえていた。
「……本当に、ありがとう。エリカさん」

 ◆ ◆ ◆

 噴水のある広場、その一角に屋根とテーブルをもつ茶屋がある。洒落たものではないが、暑気をやわらげる効果はありそうだ。
 テーブルのひとつに甲冑の女騎士は陣取った。フィリンも真向かいに座る。
 そろってグラスの茶を頼んだ。
 冷たい。一気に飲み干してフィリンは言った。
「先生、はじめに……呼び名、これまで通りでいいでしょうか? 『ネビュラロン・アーミット』というのは、世を忍ぶための仮の名前だと聞きました」
 ああ、とネビュラロンは応じた。
「本名は【リン・ワーズワース】という。ネビュラロンというのは学園長が下さった名だ。異世界の魔神の名前らしい」
 しかし、と騎士は言葉を句切った。
「私はこの名を気に入っている。リンと呼ばれて不都合はないが、できればネビュラロンと呼んでほしい」
「わかりました。ネビュラロン先生」
 半透明のグラスをフィリンは置いた。
「先生は異世界の生まれということですが、どんな世界だったのでしょう」
 ネビュラロンは視線を外した。しばらく噴水を眺めてから言う。
「私が生まれた世界は機械文明が発達していた。ここのように魔法は強力ではなく、ごく限られた限度にとどまっていた」
「機械、ですか。井戸の滑車のような?」
「そんなレベルにとどまらない。世界は、飛空挺という空飛ぶ巨大な船のうえに存在していたのだ。あらゆる人間は船上で生まれて死ぬ。大地は存在しなかった」
 フィリンにはにわかに理解しがたい話だ。
 大地がない? 人々の生存基盤が空に浮かぶ船? 法螺話にしても壮大すぎる。
「では地面には何があったのですか」
「何もない。暗黒の『虚無(アビス)』が口を開けているだけだ。アビスに飲み込まれればすべてが消滅する。我々は足元に口を開けるアビスに怯えながら生きていた。しかもアビスは、日一日と高度を上げていた」
 濁流にかけわたした木の橋に暮らすようなものだろうか。
「先生は魔王のような、とてつもない滅亡の危機と戦っていた……そう解釈していいのでしょうか」
「ちがう」
 ネビュラロンは静かに首を振った。
「戦うどころか逃げた。私は罪人(とがびと)だ」
「理由、教えてもらっていいですか?」
 ネビュラロンは数秒黙し、深く息をついてから口を開けた。
「私は、一度だけだがアビスを体験したことがある。冷たい闇に飲み込まれる感覚を知った。それゆえ恐怖に負け、沈みかけた飛空挺から逃げた」
「どういうことですか?」
「見殺しにしようとしたんだよ。アビスが迫るなか、九割近い人間をな。自分が助かりたい一心で!」
 ネビュラロンは右手のガントレットに左手を添えた。
 手首は音を立てて外れた。その下は空洞だ。
「私の愚かさを教えてくれたのが頬の傷とこの手だ。私の正体を知ったかつての仲間が、一刀のもとに手首を切り落とし頬に傷を残した。直後私はアビスに墜ちた。……彼女を恨んではいない。むしろ、これ以上罪を重ねる前に止めてくれたのだと感謝している」
 その後のことはよく憶えていないという。
「気がつけば私はこの世界に転生を果たしていた……そんな私を拾い、教職まで与えてくれたメメル学園長には深く感謝している」
 私を、とネビュラロンは言った。
「軽蔑してくれて構わない」
「私にそんな権利はありません。なぜなら私も」
 一度深く、息を吸ってからフィリンは続けた。
「私も……罪を犯し、仮面を被った一人だからです」
「フィリン」
「……フィリンなんていませんよ、ここには」
 寂しげに微笑むと、フィリンは自身の過去を語った。
 盗賊団と戦って死んだ本当の『フィリン・スタンテッド』のこと、盗賊団の奴隷だった自分が『フィリン』の名を盗み替え玉となったこと、そして学園にもぐりこんだ経緯を。
「私は偽物の勇者です」
 しばしの沈黙のあと、フィリンは尋ねた。
「その右手、不便ではありませんか?」
「学園長が魔法の義手を付けてくれた。日常の用はこなせる。ただ……」
「ただ?」
「同時に、右手に植えつけられていたパートナー……この世界で言えば使い魔のような存在が永遠に喪われたこと、それだけが寂しい」
 話しすぎたようだ、とネビュラロンは立ち上がった。
「私から言えることは少ない。教師面できるほど立派な人間ではないのだからな。だがこれだけは言いたい」
 フィリン、とあえて騎士は呼びかけたのだった。
「偽物かどうか決めるのは、自分自身ではない」

 ◆ ◆ ◆

 破けたサンドバッグに一瞬だけ目をやり、【サラシナ・マイ】は【ベイキ・ミューズフェス】に向きなおる。
「……ちょっと気合いが入りすぎちまったみてぇだ」
「サンドバッグが古くなっていたのかもしれませんね」
「そうだな、うん、そうにちがいねえ」
 マイはほっとしたような表情になった。
 荒れていたようですが、などとベイキは指摘しない。かわりに、深海の色をした眼をやわらげて呼びかけたのである。
「先輩、よければ私とセントリアに行ってみませんか?」

 マイはグリフォンの背から先に滑り降りた。ベイキに手をさしだす。
「ありがとうございます」
 マイの手をとりローブの裾を手でおさえながら、ベイキはセントリアの地を踏んだ。
「研究所には入れてもらえねえかもな」
 なんせ秘密主義だからな、とマイは鼻を鳴らした。
「いいんです。何か見つかれば上々、見つからなくても、悶々とするよりは動いた方が健康的だと思っただけの話ですから」
 ドーム状の中央研究所にはやはり立ち入りを拒絶された。といっても、マイが危惧したような理由からではない。
「建物の修復を急いでいる状況でして……霞団に破壊された部分を補強しておきたいのです。あと数日以内に例の鏡についても、みなさんにご協力願うことを考えています。あと少しお待ちください」
 中央研究所責任者【ハイド・ミラージュ】という男は、血色の悪い顔でそう説明した。
「嘘はなさそうだが」
 と言いながらもマイはハイドの襟首をつかんでねじ上げた。
「万が一インチキだったら、後から痛い目を見てもらうぞ!」
「ひい~!」
 マイは本気ではないだろう。だがハイドは、生まれたての子猫のように縮みあがった!
 気の毒ではあるが妙なおかしみをおぼえ、笑み崩れるのをベイキは懸命にこらえながら提案した。
「ではせめて核(コア)を封じた手鏡の、図面かスケッチだけでもいただけますか?」
「すぐにお持ちいたしますぅっ!」
 マイから逃れるやハイドは転がるようにして駆けていった。

 ◆ ◆ ◆

 セントリアを離れること数時間の距離、街よりずっと歴史の古い墓地にベイキとマイは足を踏み入れている。
 ほとんど遺跡だ。大半の墓石は朽ちかけ、墓碑銘すら判然としない。
 ハイドから受け取った羊皮紙に、ベイキは羽根ペンでさまざまな書き込みを加えていた。
「やはりただの手鏡ではなかったようです。こういったデザインは現代では使われていません」
 強調すべきところに丸印をつけた。
「よく知ってんだな。オレにはさっぱりだ」
「歴史や神話学をかじってますし、それに私、長生きですから」
「ははは」
 声に出してマイは笑った。冗談だと思ったのだろう。でもそれでいい。マイに笑顔がもどったほうがベイキも嬉しい。
「で、この薄気味わりぃ場所に鏡のルーツがあるかも、って思ったわけだ」
「勘ですけどね」
 おっと、とマイは足を止めた。
 目の前の土が忽然と盛りあがったのである。ひとつではない。いくつもだ。
 土中から白骨の戦士が這い出そうとしている。剣はもちろん鎧兜まで身につけているではないか。
「歓迎されていないようですね、私たち」
「これが連中の歓迎なのかもしれねーぞ」
 楽しげな様子でマイは拳を握りしめ、上唇を舐めた。
 数分後、ベイキはリーライブでマイの傷を癒しつつ、視線をめぐらせスケルトンの襲来がもうないことを確認した。ひときわ大きな墓石に目をとめる。
「見えますか? あそこに手鏡と同じ紋章が刻まれています」
「え? ホントだ」
 近づいて調べると、かつて洪水から周辺集落を守った聖人の墓らしいとわかった。といっても墓石はひどく風化が進んでおり、刻まれた文字もごく一部しか読みとれない。
「……せっかく守ったその集落ってのが今はもうねーわけだ。一部はセントリアに吸収されたのかもしれねえが」
 時の流れってやつだな、とマイはつぶやいた。
「聖人もいつしか忘れ去られ、墓も荒れ果ててしまいました。もしかしたらディンスという人は、この聖人にあやかろうとして紋章を拝借したのかもしれませんね」
「そういうやつだったよ」
「ディンスが?」
「ああ、文化の継承がどうとかしょっちゅう言ってたな。偉人に続けとか。てめぇも偉人になりたかったんだろうさ」
「嫌な人だったんですか」
「逆だ。オレけっこう好きだったぜ、デカいこと言う奴だなぁ、って。もっと言うと正直、あこがれてた。あいつにはそれにふさわしい実力も人望もあったし」
「でも死んでしまいました。残ったのはテロリストとしての名だけで、それもひと世代も経れば忘れられてしまうでしょう」
「かもな」
 マイは足元の小石を蹴った。
「彼には彼なりの理想があり正義感があったのでしょう。でも焦りすぎだったし視野も狭すぎた。だから行き着く先が……狂気とテロリズムでしかなかったように私は思います」
 マイは黙って墓石と、なかば崩れた紋章を見つめていた。だがやがて、
「さて、戻ってメシでも食うか!」
 つきあえよな、とベイキに歯を見せて笑ったのである。

 ◆ ◆ ◆

 もう一度ノックしようとした【タスク・ジム】の目の前で、扉が内側に開いた。
「入れ」
 平板な声で【メメ・メメル】が呼びかけてくる。
 タスクと【仁和・貴人】は顔を見合わせた。とりあえずタスクから学園長室に入る。
 ちらりとふたりに目をやると、メメルはペンを壺にもどし、眼鏡をはずして執務机に置いた。
「オレサマは仕事中である。用件は簡略にな」
 つねになくそっけない声色だ。
 とまどいつつもタスクは切り出した。
「えーと、まずはメイルストラム作戦の成功、おめでとうございます」
「ございます!」
 山びこみたいに貴人がつづいた。
「ありがとう。といっても、成功はチミらががんばったおかげだよ。むしろオレサマから祝福の意を述べたい」
 いくらかだがメメルの表情は軟化したようである。
「それでですね。ポソク島出発直前までコツコツ続けていた壁新聞、およばずながら僕が責任編集していた『メイルストラム通信』の……」
「あれか! きわめて丁寧にまとめられていてとても助かったぞ♪ 成功の一因はあの壁新聞にあったといっても過言ではあるまい」
 ますますメメルの表情がよくなった。
 それでこそメメたんだよ、と貴人は思う。
 タスクが言う。
「お褒めにあずかり光栄です! 『メイルストラム通信』の成功記念最終号の巻頭記事に、校長先生の独占インタビューをぜひとも載せたいと思ってまして……ご協力ねがえますか」
「おお!」
 がばとメメルは立ち上がった。満面の笑みだ。
「あの新聞、オレサマの記事がほとんどないことだけが残念だった! タスクたんがそうまで頼むのであれば、オレサマも協力してやろーではないか☆」
 メメルは上着をめくって白い肩をさらし、文字通り一肌脱いでウインクまでする。
「ほれ、さっさと写生するがよい。ほれほれ。ポーズの希望もあるか?」
「いえ……イラストは掲載しませんので」
「つまらん」
 むふーと頬を膨らませ、メメルは椅子におさまった。
 それでこそメメたんだよマジで……と貴人は思った。
 だが空元気だったらしい。急速にメメルは声色を落として、
「取り乱して悪かった。じゃあはじめてくれ」
 と指を鳴らした。
 タスクと貴人のもとに、すうっと革張りの椅子が流れてくる。
 腰をおろしたタスクが、最初にたずねたのはメイルストラム作戦のことではなかった。
「先生、もしかして体調があまりよくないんですか?」
 メメルは手を振る。
「単なる夏バテだ。雨期が去ったとたん暑くてかなわん」
 貴人は口を開きかけたが、やめた。このところメメルを悩ませている不調のことについては、口外を禁じられていたから。
「でも」
 タスクは、貴人の様子から察したわけではない。メメルの口調も自然だった。しかしこの部屋にうっすら沈殿する硬質な匂いを嗅ぎとっていたのである。
「僕には、単なる夏バテのようには見えません。先生の体調に何かあれば……大げさではなく世界の命運にかかわります。どうか事実を」
「くどい」
「僕は心配しているんです!」
 我知らず大きな声がでてしまい、タスクはすぐに頭を垂れた。
「すみません。ですがどうか、先生の重荷を僕たちにも背負わせてほしいんです」
「……謝る必要はない。オレサマが悪かった」
 いよいよ隠せなくなってきたなあ、とメメルは苦い笑みを浮かべた。
「貴人たんには見られたことがあったな。黙っていてくれてありがとう」
「オレは……」
 皆まで言うな、と優しい口調で貴人を制してメメルは明かした。
 今年に入ってから徐々に、しかし確実に体調が悪化しているということを。春先からはそれが顕著で、疲れやすくなっており、発作的に胸が苦しくなることもあると。
「基本的にはハイパー元気なのだよ。ただ、無茶はきかなくなってきた」
「ご病気ですか」
 メメルは首を振った。
「……オレサマは長く生きすぎたんだ」
 そんな、とタスクは絶句した。貴人はずっと顔を伏せている。
「幾人かの教師には悟られてしまったよ。貴人たんにも、少し前にな」
 近いうち教師たちには公式に表明する、とメメルは言った。でも学生には黙っていてほしいとも。
「こういう時期だ。動揺は招きたくない」
「魔王が戻りつつあることと関係しているのですか」
「多分な。それに、このところきついことが多すぎた」
「ディンス・レイカーのことですか」
「……」
 沈黙こそが肯定だった。
 あの男は、と『ディンス』の名をつかわずにメメルは言った。
「歴代の教え子でもトップクラスの英才だった。高すぎるくらいの理想があって、歴史に名を残すと自他ともに認めていた。人が嫌がる仕事も進んでやったし……まあ、真面目すぎて融通がきかんところはあったが……」
 真面目といえば、とメメルはタスクに目を向けた。
「タスクたんも、長所に限ればあの男に似たところがある。……だから不安だ。あの男と決別したときよりは、オレサマも教師として成長したと思いたい。どうか……愛想をつかさないでほしい」
 気の弱いことを! と貴人は思ったが口には出さなかった。出せなかった、というほうが正しい。彼女に、そんなことを言える権利はないと思ったからだ。
 胸が詰まりそうになったがタスクは無理に笑った。
「大丈夫です。僕は英才ではないですから。ただ、欲張りではあります!」
「欲張り?」
「欲張ることが学園流と教えてくれたのは先生じゃないですか。だから僕は欲張ります。学園生活を楽しむこと、勇者として成長することと同じくらい、大好きな先生を手助けすることを欲張ります!」
 メメルは声をあげて大笑した。
「よく言った! オレサマの生徒はボーイズもガールズもビー・アンビシャスでなければな! あはは、あんまりおかしすぎて涙が出てきたわ」
 目尻をぬぐって、
「決めた! 今後タスクたんには『欲張り無双』と名乗ることを許す! 胸を張って称号を受けるといいっ♪」
「ありがとうございました! これからも欲張り精進します!」
 強く宣言してタスクは立ち上がった。
 涙があふれている。見ればメメルも、もう潤んだ目を隠そうとはしていなかった。深く頭を下げる。
「では失礼します。お時間をとっていただきありがとうございました!」
 貴人を無視しているのではない。
 いやむしろ、貴人のために彼を部屋に残し、タスクは先に退出することを選んだ。

 欲張りであると胸を張れ。
 メメルからのメッセージを宝石のようにいだき、タスクは廊下を歩いて行く。
「……あ、取材忘れてた!」
 と彼が気づくのは、寮の自室に戻ってからのことだった。 

 タスクが去るとドアが音を立て閉じた。
 メメルが魔法でやったのだろうが、だしぬけだったゆえギョッとした。貴人はドアを振り返ってから執務机に視線を戻し、
「メメたん?」
「ここだ」
 正面ではなくすぐ隣、さっきまでタスクが座っていたチェアに、体を投げ出すようにしてメメルが座っていることに気づいて仰天した。
「お……驚かさないでください!」
「ドッキリはオレサマの趣味だ」
 手を伸ばせば触れられる位置でメメルはからからと笑う。
「今は体調、どうなんです?」
「お節介な生徒ふたりがきてくれたおかげで戻ったよ。まあ、とりあえずはな」
「お節介ついでに聞きたいんですけど、作戦の総括を言ってもらっていいですか」
「満点に近い。これならオレサマがいなくなっても安心だな☆」
「またそんなことを言うー」
 しかしメメルの口調がいかにも軽口だったので、貴人は少し安心もしていた。
「あと、今後の異世界研究の進展についても聞きたいです」
「案ずるな。がんばって元の世界に戻れるようにするよ、貴人たんをな」
「いやそうじゃなくて」
「戻りたくないのか?」
 メメルは膝をそろえて座り直した。小首をかしげる。
 貴人も座り直した。メメルの正面を向いて言う。
「これは勝手な決意と表明だけどさ……オレにとって、戻る場所はこの学園なんだよ。そこにはさ、皆がいるのが当然のことでさ」
 ここから先を言うには勇気がいった。
 勇気は、貴人のなかに既に存在していた。
「その中にはメメたんがいないと駄目みたいなんだ……」
 一瞬メメルは理解できなかったようだが、すぐに察したのか真剣な表情になった。
「だから、メメたんのこと勝手に心配するし、メメたん個人の、できるだけ力になりたいとも思うし、オレの気持ちを押し付けることにしたんだ。……その、少なくても魔王騒動がおちつくまでは」
 言い切った。
 悔いはない。
 メメルはしばらく黙っていたが、ふっとため息をついて言った。
「あのなあ、貴人たん」
「うん……はい」
「そういう大事な告白は、仮面とって言えよ」
「あっ!」
 たしかに! というか最近では仮面が顔の一部みたいになってたから失念していた!
 あわてて貴人は仮面をはがす。
 仮面を通さずに直視したメメルの顔は、ほほえんでいた。
「オレにとって、戻る場所は……」
「同じ台詞はくりかえさんでいいわい、ばかもん」
 メメルはずりずりと膝を動かした。貴人との距離を詰めてくる。
 ついに膝と膝がふれあった。
 それでもメメルは近づいてくる。顔を寄せてくる。
 いい匂いがする。
「……目、閉じたらどうだ? 見られているとオレサマもやりにくい」
 貴人は応じた。
 するとメメルはひんやりした両手で、貴人の頬を包み込んだのだった。
 頬を、左右に引っ張る。
「やらかいほっぺだなあ♪ 貴人たんわりといい顔してるんだから、こんな仮面やめたらいいのに」
 ぷにぷにと引っ張って、もむ。
「メメたん、あの……何を?」
 からかわれただけか、と眉を八の字にする貴人に、あっけらかんとメメルは言った。
「愛情表現♪」
「えっ!?」
 ひょいとメメルは腰を浮かせ、貴人の両膝をはさみこむようにして乗ってきた。
「だけどキッスのひとつでもしてもらいたいなら、もーうちょっとがんばってくれんとなあ☆」
 ニヤニヤすると、ひょいとメメルは貴人の上から降りたのである。
「はい! 行ってよし!」
「失礼しましたー!」
 貴人はしたがうほかない。ドアから出て行った。

 メメルのやわらかな体の感触と甘い匂いは翌朝まで貴人の体から離れず、彼を悩ませた。 

 ◆ ◆ ◆

 タスク、そして貴人が出てくるのを物陰で待ち、なおそこから紅茶一杯を淹れて楽しむくらいの時間をおいてから、【クロス・アガツマ】は学園長室のドアノッカーを叩いた。クロスはリバイバルだ。慣れている。身を隠すことにも、待つのにも。
「お話、いいですか?」
「何を今さら他人行儀な。入るがいい」
 ドアノブを引き、クロスはメメルに対面した。学園長はふたたび執務机だ。といっても、革張りの椅子に安楽するのではなく大きな執務机の上に、十字架よろしく諸手を投げだして寝そべっているのだが。
「学園長、イヤンです。下着が丸見えです」
 詳しくは描写しないが、そういう体勢だった。
「真顔で言うなよな」
 ごろりと転がってメメルは机から降りた。
「親しき仲にも礼儀あり、と申します」
「わかったもうよせ。よけい恥ずかしいわい」
 さすがのメメルも照れているらしい。
 クロスから言わせると無防備もいいところではあるが、それでも、
『クロスたんのエッチ~!』
 などと拳を振り上げたりしないのは、メメルがクロスを大人扱いしているからか、それとも異性として意識していないからか……判別しかねるものがあった。
 いずれにせよ、部屋の外まで洩れ聞こえていた仁和貴人氏とのやりとりは、問わずにおくのがエチケットだろうね。
 触れられたくないことは誰にもある、とクロスは考えている。
「して、何の用かな?」
 メメルは学園長の椅子におさまっていた。
「先だってここを訪れた生徒たちと重なるかもしれませんが、まずは作戦成功のお祝いを述べたく思います」
「ありがとう。クロスたんも大活躍だったと聞いたぞ♪」
「微力をささげたにすぎません。ですが評価はありがたく受けます。ところで」
 口調を落としてクロスは言った。
「ディンス・レイカー……セントリアの戦いでは、元学園生の姿もあったとか」
「許してくれ」
 メメルがうなだれたことにクロスは驚いた。
「すべてオレサマの責任だ。彼に背かれたのも、彼が学園を目の敵にしていたのも」
「責めているわけではありません」
 クロスは首を振る。
「それに、ディンス・レイカーのもくろみを砕いたのも学園長の教え子たちだったではありませんか。本当に皆の成長は目まぐるしい。多数の生徒が力をあわせ、同時発生した三つの事件を、三つとも見事に解決したのですから。彼らの成長をうながしたのは、まちがいなくメメル学園長、あなただと俺は思います」
「……オレサマも弱くなったのかもな」
 メメルは前髪をかきあげた。白い脇がちらりとのぞいた。
「『だろう? もっと誉めるといいぞ!』などと言ってふんぞり返りたいところだが、どうにも面映(おもは)ゆくてかなわん」
 しかし、とメメルは鋭いまなざしになって告げたのである。
「そろそろ用向きを言うがいい。オレサマをおだてるためだけに来たのではあるまい?」
 お見通しでしたか、とクロスは口元だけで笑んだ。
 そうでなくては。
「伝えたいことがあります。平穏が戻った今のうちがいいかと思って」
「さてオレサマはここで『聞かせて~ん♪』とかふざけた反応を示したほうがいいか? それとも冷然と『語れ。ただし一命を賭す覚悟でな』とでも応(いら)えるほうが好みか?」
「どちらでも。強いて言えば、学園長らしい自然体が俺の好みです」
「自然体? じゃあ……」
 急に立ち上がり腰に手を当て、頬を赤らめつつも仁王立ちという特殊な姿勢でメメルは言った。
「ちょっとクロス! 急にこんなところに呼び出してなんの話よ? メメ忙しいんだけどー! ほーんのちょっとだけなら聞いてあげてもいいけど、くだらない話だったらぶっとばすからね☆」
 クロスは吹きだしてしまった。どこが自然体なのか。
 ――もしかしたら、助走もなく突然こういうキャラ(ツンデレ?)を演じるあたりがメメル流なのかもしれないが。
 そういうことなら。
 クロスはメメルの真横に立った。
「ちょ、ちょっとタンマー! 距離近い! も、もしかして」
「もしかして?」
「愛の告白をする気、とか……!?」
 これも演技なのかそれともメメルの本音か。彼女が舌をもつれさせていることだけは事実だ。
 生じた間隙を打擲(う)つようにクロスは言った。
「はい、告白ですよ。俺から、あなたに」
 さすがに予想外だったのか一瞬メメルは身をこわばらせる。  
 クロスはこの機を逃さない。
「耳をお借りしても?」
 問いかけの形態こそとってはいるが、返答を必要とするものではない。
 クロスは顔を近づけ、メメルの耳元で囁いたのである。
「……俺も、いつか貴女がたとは道をたがえる。
 目指す場所は同じでも、望む形状は違うものだ」
 普段の慇懃な口調ではなかった。
 芝居がかっているわけでもなく、緊張を含んだものでもない。
 真摯な、そして有無を言わさぬ、重く冷ややかな宣告であった。
 メメルの返答は待たない。待つ理由もなかった。だからクロスは、
「ふ、まあ戯言と思って聞き流してください」
 表情をやわらげこう言い残すと、一礼して学園長室を後にしたのである。


 



課題評価
課題経験:72
課題報酬:2400
【メイルストラムの終焉】Blue
執筆:桂木京介 GM


《【メイルストラムの終焉】Blue》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-07-17 00:07:03
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

みんなそれぞれに意中の人や場所があると思うから、
わたしはそれを聞いて、空いたところに行こうかと思ってるけれど、
場合によっては同じ所を重点的に行くかもしれないわ。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 2) 2021-07-17 03:55:11
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく。

あー・・・オレは(いつも通り)メメたんとこに行こうと思ってる。
(体調とか、異世界への研究の進退とか聞きたいもあるし・・・)

何か聞いてきてほしいことがあればついでに聞いてくるが・・・
なんかあるか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2021-07-17 08:16:39
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!

僕も校長先生のところなので、貴人さんとご一緒させていただければ、
と思います。
いや~、壁新聞の総仕上げに、どうしても、校長先生の独占インタビューが欲しくて・・・(〃´∪`〃)ゞ

話の内容は、作戦全体とディンスの変心の考察になると思います。
そして、何だか亡くなる前のおばあちゃまと同じ顔色をしているので
(というロールプレイを建前に、実際は関係リザルトを読んでいるので)
体調の方もとっても心配です。無理しないでください、と伝えたいです。

(PL:いつも貴人さんとメメタンの二人っきりのシーンをほっこり眺めております(〃´∪`〃)ゞ
しかし、今回はお邪魔することになり、すみませんm(__)m
こちらは、主に意見交換と「校長の荷物僕らにも背負わせてください!」
みたいな熱血展開が望みですので、
ドキドキ展開は、ぜーんぶ貴人さんにお譲りしますwww)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2021-07-17 09:40:56
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
さて、私はふたりの愛の巣の邪魔はできませんし、マイ先輩のところに行こうかと。

まあ、こういうときは気分転換が一番。
プリズン・スクエアに久々に顔を出しに行きましょうか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2021-07-17 12:51:58
うう、愛の巣なんですよねえ…、やっぱり僕、おじゃマムシ…
いやいやでもでも、それでも校長先生に取材がしたいのです!
馬に蹴られようが瀧音GM様に蹴られようが、負けるわけにはいかないのです!
(諦めないという意味であって、三角関係に勝ちたいとは言ってない)

えーと、一応、状況まとめをしときましょうね_(^^;)ゞ

・メメたん 貴人さん、タスク
・マイ先輩 ベイキさん
・ピーチさん 
・ネビュラロン先生 
・その他 

(様子見 エリカ部長さん)

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 6) 2021-07-18 23:08:08
あとの2人の表明がないので、とりあえず現状ではわたしはピーチさんのフォローに行くつもりでいるわね。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 7) 2021-07-18 23:25:32
遅くなってごめんなさい。勇者・英雄コースのフィリンよ。

もうだいぶ埋まってしまっているし、ネビュラロン先生のところに行こうと思う…異世界の話、ちょっと気になって。
(PL註.メタい話、アッチの世界で縁もあったので…)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 8) 2021-07-19 00:19:44
ちょっと思案した結果、マイ先輩お誘いするのは変わりませんが、ディンスが消えた鏡を調べに行ってみようかなと。
まだセントリアの研究機関に残ってるのか、既に学園のしかるべきところに回収されたかは不明ですが、おそらくは後者でしょう。

鏡を調べて、可能ならセントリアにももう一度行って、何か新たな発見があれば上々。
なくても、マイ先輩も悶々とするよりは気も晴れて健康的でしょうから。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-07-20 08:27:09
いよいよ今夜出発ですね!

こちらは、全力のプランを、たった今送信しました!!

私信:貴人さん
「貴人さんと同席の場合、体調関係について連携して話を聞く」
というようなプランを書いてみました。
何かの参考になれば幸いですし、
貴人さんのほうでやりたいことがあれば、お手伝いできるかもしれないので、
何かあればご相談いただければと思います。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 10) 2021-07-20 22:19:49
PL発言でなおかつ私信ですが

タスクくんへ
一緒に行くのは邪魔でもないし作戦等の取材について連携を取るのは全然大丈夫ですが、体調についてはすみませんが協力できないです。
大々的に知れ渡ってるのならともかく我慢して耐えてると思われる状態を本人ではない貴人くんがバラすことはしないだろうなという理由で。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2021-07-20 23:31:15
わかりました。ではプランを修正しておきます。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2021-07-20 23:55:58
いよいよ出発ですね!
今回はご一緒いただきありがとうございました!
皆さんのプランを見るのが楽しみです!

貴人さん
「同席の場合、連携して~」の記載をプランから外しました。
ご指摘の点ごもっともで、無神経な提案になってしまったことをお詫び申し上げます。