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【天遣】rivalizar - 完結篇


ストーリー Story

 魔王の完全封印を目指していたアークライト達が、全て消息を絶った。
 ひっそりと、静かに。
 のちの禍根を残さないようにするかの如く、可能な限り身辺整理を行ってからの事だった。
 それを知り、一部の者達は喜びと感謝と、称賛の声を上げていた。

「魔王の脅威がなくなる!」
「素晴らしい!」
「アークライト達の偉業を讃えよう!」

 口々に歓声を上げ、それを多くの者は遠巻きに見るだけだった。
 状況を知り得ない多くの者達は、何が起こっているのか理解できず、関わりたくないと遠ざかるか、無関心を貫いていた。
 ごく一部は、状況がつかめないにも関わらず、祭りに参加するかのように騒いでいる。

 それが、世の中の全てであっただろうか?
 いや、違う。
 状況を理解し、動こうとしている者達もいた。

「今どこに居るのか居場所が掴めねぇ」
 苦渋の声を上げているのは雷の精霊王【イグルラーチ】。
 この場にいるのは、多くの人間。
 ミストルテインの統治理事会本部で、アークライト達の行動を止めるために集まっていた。
「どうかにして、居場所を知らねぇと……」
(アークライト達の……【オールデン】の本気を甘く見てた)
 アークライト達の動向を、可能な限りミストルテインは把握しようとしていた。
 だが、ある日忽然と、一斉に消えたのではどうしようもない。
(オールデンのヤツ、転移魔法を使いやがったな……予想より動きが鈍いと思ったら、それが出来るように魔力を溜めてやがった)
 もはや猶予は無い。
 見つけ出さなければならないというのに、その方法が――
「どーにかしますよー」
 能天気な声と共に、アークライト達を探し出す方法を携えて、異世界人である【メフィスト】が本部にやって来た。
「探せるのか!」
「探せまーすよー」
 食い気味に訊いて来たイグルラーチにメフィストは、研究都市セントリアから来た【ハイド・ミラージュ】と共に、1つの機械を出してみせた。
「こいつは、前見たことがある。魔力探知機、だったな?」
「そうでーす。学園の子たちが要望を出してくれたお蔭でー、色々と役に立ってまーす。というわけで早速ー、スイッチオンでーす」
 ポチリと押すと、地図と共に光点が浮かび上がる。
「魔力属性と魔力量に応じてー、居場所が分かりまーす」
 探知機を指示しながら説明する。
「アークライトの属性は光ですからー、反応数の多さと一際大きくて強い反応からー、ここに居るんだと思いまーす」
 地図と照らし合わせ、イグルラーチは判断する。
「アルマレス山だ。あそこは創造神が最初に創った場所だから、世界に与える影響が大きい。地理的特性も利用して、魔王を封じるつもりだ」
 イグルラーチの言葉に、この場に集まった者達が期待の声を上げる。
「なら、そこにいけば――」
「止められる。あそこまで行くのに時間が掛かるから、オレっちが連れて行く。ただ、連れて行ける人数は多くて10人ぐらいだ。止めようとして抵抗された時のことも考えなきゃならねぇから、戦えるのを選ばなけりゃならねぇが――」
「なら学園の子たちに頼んだらいいんじゃないですかー」
 提案したのはメフィストだった。
「恐らく今回の件はー、この世界の命運に関わる選択になるでしょー。だとすればー、今まで多くの運命に関わって来たー、学園生が良いと思いますよー。あとついでにー、少し前に異世界に行った時にー、頼まれた技術もあるのですがー、それも学園の子たちに合わせて作っているのでー、それを使うためにも学園の子たちが良いと思いまーす」
 この提案に、イグルラーチは少し黙した後――
「ああ。学園生達に賭けようぜ」
 世界の命運を、学園生達に託すのだった。

 そして選択の時が来ました。
 アナタ達は、巨大な雷鳥となったイグルラーチの背中に乗り、アルマレス山に向かいます。
 そこでアナタ達は、選ぶことになります。
 アークライト達の犠牲を肯定し、魔王の完全封印を目指す。
 あるいは犠牲を否定し、いずれ復活するであろう魔王と戦うことを。
 世界の命運を巡る選択が、これから訪れます。


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 6日 出発日 2022-02-15

難易度 難しい 報酬 多い 完成予定 2022-02-25

登場人物 8/8 Characters
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku

解説 Explan

●目的

アルマレス山に訪れ、選択を行う。

●選択

1 アークライト達とオールデンの犠牲を是とし、魔王の完全封印を目指す。

1を選択した場合、魔王は大幅に弱体化します。
最終決戦での戦闘が大きく楽になります。

2 アークライト達とオールデンの犠牲を否定する。

2を選択した場合、現在の魔王の封印が弱まり、近い内に復活します。
最終決戦では、強大な力を持った魔王と戦うことになります。

どちらかを選択してプランにお書きください。
総数が多い選択で決まります。

1が選択された場合、消滅していくアークライト達やオールデンに対して話し掛けたり出来ます。最期を看取りましょう。

2、もしくは選択数が同数だった場合、オールデンとの戦闘になります。

この時の戦闘は、2の選択をされたPCのみが戦闘に加われます。
敗北した場合、自動的に1の選択肢のルートに入ります。

●NPC

光の精霊王オールデン

胸に光剣を刺した光の巨人。
自身の分体を5R毎に数体造り出しPCを攻撃します。
オールデンに攻撃すればするほど、彼の心を殺している光剣に罅が入り、最終的に破壊できます。
破壊できれば、オールデンは心を殺すことが出来なくなり、アークライト達の命を使った封印を行えなくなります。

雷の精霊王イグルラーチ

本来は、雷を使った攻撃が行えますが、オールデンに邪魔され何も出来ません。

アークライト達

儀式場となっているアルマレス山の各地に、魔法陣の回路として組み込まれているため、その場から動けないでいます。
オールデンとの戦闘場所にも居り、封印の邪魔をしないように頼んできます。

●特殊効果

『感情が力になる』異世界に学園生が渡った際、メフィストがその世界の理を流用した結界が戦闘時に張られます。

これにより強い感情が力に変わります。

メタ的に言うと、プランで書かれたことの効果がより強く出ます。

また、攻撃時に技の名前を口にしたりすると効果が強くなります。

以上です。


作者コメント Comment
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

今回は、【天遣】シリーズの決着になります。

どちらの選択をするかで、最終戦の流れや戦力が変わってきます。

皆さまの選択を、お待ちしております。

そして、今回ご参加いただいた全員に、『運命選択者』の称号が付与されます。

それでは、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。


個人成績表 Report
クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:226 = 189全体 + 37個別
獲得報酬:8640 = 7200全体 + 1440個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
2を選択

立体機動で的にならぬよう立ち回りながら戦う
パクス・ア・ニミによる闇属性攻撃が主体
避け切れないと察したオールデンの攻撃はプチシルトで軽減する

強力な攻撃や分身の発動は魔法感知である程度予測を立てて行動する
俺達リバイバルはオールデンの弱点を突けるが同時に弱点にもなる。警戒を怠らないようにしよう
範囲攻撃や必殺技など危険な技が飛んでくるようならスピット・レシールで守護を展開

分体が出たら、アン・デ・カースやアン・デ・フィアで動きを封じて本体を攻撃できる状況を作る
オールデンへ一気に勝負を畳みかけられるチャンスが来たら、ダートガを威力を5倍に引き上げて放つ
俺の世界を護る決意も、そこに乗せよう

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:283 = 189全体 + 94個別
獲得報酬:10800 = 7200全体 + 3600個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
2 アークライト達とオールデンの犠牲を否定しオールデン様を止める

やはりわたしはアークライトの人たちを生け贄にするような方法は受け入れ難い
そんな方法は、勇者候補生であるわたしが戦いに恐れをなし、責任や覚悟から逃げて
それを他人に背負わせることになるのではないか
それでは恐怖を喰らう魔王の負の力に加担する事となってしまうのではないか
わたしは勇者候補生として覚悟し、魔王も戦いも恐れないで責任を果たす

その選択をすることで大変になる事もいろいろあるけれど
大変なことに覚悟と勇気をもって立ち向かうのが、勇者のあるべき姿だと思う

光剣への攻撃を最優先
戦いながら戦場全体の動向・様子に注意し
味方へチャンスや危機を知らせる

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:226 = 189全体 + 37個別
獲得報酬:8640 = 7200全体 + 1440個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
前衛で
序盤はわが身を盾に、晴天灰陣で壁役をメインに務める
分体がどれだけ来ても、被害を最小限に食い止められるように

並行して
魔法陣の回路として組み込まれているアークライトさんたちを説得
彼らの戦意を挫きたい想い、自己犠牲を考え直させたい想いが
結界の力で増幅されることにより彼らの心に響き
彼らを翻意させることで、
魔法陣の回路としての適性が失われ、魔法陣が弱体化する可能性に賭ける

戦闘が最終局面となり、仲間の突撃命令が出たら
オールデン様の心を殺す剣を狙って必殺技を熱血全力発動!

強者の定義で積み重ねた自分自身の心技体を信じて
不滅の希望と勇者の原則を掲げ
ヒ8、10,17、19、20全部乗せで月下白刃

アドリブA

シキア・エラルド 個人成績:

獲得経験:226 = 189全体 + 37個別
獲得報酬:8640 = 7200全体 + 1440個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
選択肢:2
大変だろうが何だろうが知るか、向こうの覚悟も知ってるけど知るか
何より俺が気に入らない!!

行動
開幕【演奏】で支援後、自分も前へ
分身には2体以上がまとまっている場所に【スプリーム・クラッシュ】
精霊王へは【シスイノシ】
分体が作成される5R直前(4の倍数のラウンド)味方の同意を得て【アレグロ・インベル】指定はすばやさ
残体力1割以下で【欠片の勇気】
気力半分以下で桃花酒使用


ねぇ、前に俺が言ったこと覚えてる?
誰も彼もが、残された人間が、全員前を向けるって思ってるの?
誰かが犠牲にならなきゃいけない、分かってるよ
一応言っておくけど!俺だってクソッタレた「犠牲」にはならないからな!

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:226 = 189全体 + 37個別
獲得報酬:8640 = 7200全体 + 1440個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
【2】

◆目的
アークライト達とオールデンの犠牲を否定し、光の精霊王を止める

◆応戦
まずは盾役、前衛で攻撃されやすそうな仲間に騎士叙勲、第13王女の親任を付与
その後は、戦況を注視しつつ、必要ならリ12で光の精霊王を攻撃したり、リ13で光の精霊王の弱体化を狙う

第六感、魔法感知で異常な魔力や予想外のことが起きないよう警戒し、何かあってもとり得る最善手を心掛けるとともに、アークライト達に語りかける

分体を追加される直前に、可能なら勝負を仕掛けたいところ

4R目で出現済分体をある程度排除できて、アークライト達の戦意が揺らいでる等の、こちらが仕掛けるべきタイミングになったら、突撃命令を仕掛け一気に勝負をかけたいわ

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:283 = 189全体 + 94個別
獲得報酬:10800 = 7200全体 + 3600個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
選択:2

■目的
オールデンの儀式を阻止する

■行動
僕は中衛。射撃でオールデン様本体を狙っていくよ。
狙いを絞られないよう魔術師の箒で飛び回りつつ撃っていくよ。
分身が出てきたら、トライショットで分身2体を牽制して射線を開きつつ、本体を撃っていく。
あの胸に刺さった痛々しい剣を圧し折るために、とにかく攻め続けるんだ!
撃ち砕け!ファイニン!

そしてここぞって時には必殺技。
自然友愛で精霊を呼び出して魔力を込め貰い、集中で狙いを定めて、僕達の想いを詰め込めた一撃を放つ。
勝手に一人で抱え込むな!僕等にも背負わせろよ!オールデン!!
全力全開フルドライブ!タイタニアブレイカー!いっけぇぇぇーーーっ!!!

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:226 = 189全体 + 37個別
獲得報酬:8640 = 7200全体 + 1440個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
装備してる楽器「金星の二枚貝」のリズムを
「風の旋律」で奏でてもらい、
きりょくを範囲回復します。

おっきなけがをしちゃった方には
種族特性「言の葉の詩:ラブ・キャロル」で
たいりょくの回復もします。

状態異常についても装備してる「福の針」を
「備えあれば何とやら」でつかって解除します。

わたくし自身のおおけがには「身代わりうさぎ・改」、
状態異常には必要でしたら「ビルガメスローブ」や
「アリアモーレの加護:B」もつかって対処しますね。

そして、味方のひとたちが範囲能力強化をつかって
一斉攻撃するようでしたらわたくしも、
芸術表現「爆発」の職業技能の物理攻撃で加わります。
可能でしたら「フド」もいっしょにつかいますね。

フィリン・スタンテッド 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:540 = 189全体 + 351個別
獲得報酬:19800 = 7200全体 + 12600個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:運命選択者
●方針
選択肢『2』
オールデンを倒し儀式を阻止し、『こっちの都合』を懇切丁寧に押し付けてやる

●行動
「やられたわ…最初から全部一人で抱える気だったのね!」

怒りと共に戦闘開始。
分体との戦闘は最低限に『グロリアスブースター』や特性『二段ジャンプ』で迂回し
できる限り早くオールデン本体へ『レーヴァテイン』で闇属性ダメージを。
分体の出現するターンは行動を遅らせ、『スプリーム・クラッシュ』でまとめて攻撃。
『いい加減、人を信じやがれッ!』

レーヴァテインの能力強化は数で負けそうな時、攻め切れそうなタイミングで発動。
必殺技と合わせて一気呵成に勝負
『合わせわよ! 剣よ、この分からず屋に黒炎を喚べ!!』


リザルト Result

「詳しいことは道中で話す! アークライト達のために連いて来てくれ!」
 突然学園に訪れた【イグルラーチ】に、緊急事態を理解した学園生達が集まると、巨大な雷鳥の姿となったイグルラーチの背に乗りアルマレス山へと向かう。
 凄まじい速度で飛びながら、しかしイグルラーチの守りにより、学園生達は無風のまま背に乗っている。
 だから大声を張り上げずとも、イグルラーチと話すことが出来た。
「なにが、あったのですか?」
 事態の詳細を知るため、【レーネ・ブリーズ】が尋ね、イグルラーチは説明する。
「実は――」
 話を聞き、【フィリン・スタンテッド】は思わず声を上げた。
「やられたわ……最初から全部、自分達で抱える気だったのね!」
 その声には怒りが滲んでいる。
 自己犠牲を良しとするアークライト達や【オールデン】に向けての物であり、同時に、それを未然に防げなかった自分に対してでもある。
「話し合いの場を作っておいて、油断させたわけね……クソッ、あの時に気づけてれば!」
(ふざけんじゃないっての!)
 ぐらぐらと煮え滾る。
(そんなに私達が信用できないっていうの)
 心の底では、違うのだとは解っている。
 けれど残される者の気持ちを知っているフィリンは、それを認められない。なにより――
(死なせてたまるか!)
 かつての力の無かった、そして独りだった自分とは違う。
(死なせない!)
 勇者候補生として、フィリンは闘志を燃やす。
 彼女のように、怒る者は他にも居る。
「ぶっ壊そう」
 今にも爆発しそうな声で、【シキア・エラルド】は言った。
「大変だろうが何だろうが知るか、向こうの覚悟も知ってるけど知るか」
 剥き出しの感情を込め、シキアは宣言する。
「向こうが何を想って何を言おうが知った事じゃないよ。何より俺が気に入らない!! くっだらない計画は全部ぶっ壊してやる!!」
「ええ。止めましょう」
 確かな意思を込め、【エリカ・エルオンタリエ】も賛同する様に言った。
「犠牲を前提としたやり方なんて間違ってる。それ以外の方法を、わたし達は掴み取れる筈よ」
「その通りです」
 エリカの言葉が正しいのだというように、【タスク・ジム】も続けて言った。
「みんなで力を合わせれば、もっと良い方法を取れます。それを伝えないと」
 アークライト達を止めるため、意気込む仲間を見ながら、【クロス・アガツマ】は大きな流れを意識して考えていた。
(俺は……正直言えば、アークライトの命だけで魔王を滅せるなら賛成だ)
 それが必要であるなら、クロスは迷わない。
 自身の存在も含め必要なら費やし、世界の在り様を変える事すら厭うつもりは無かった。けれど――
(今回の封印では不十分だ。次は二千年も持たないかもしれない)
 確実な決着のため、異なる方法を望む。
(魔王の因果は、ここで断ち切る。次の生ではなく、この生で終わらせる)
 千年を超える覚悟を抱き、戦いの場へと向かう。
 皆が意欲を高める中、ある種のリアリズムを前提に、【パーシア・セントレジャー】は言った。
「犠牲になったからって……絶対に約束が守られるとも言えないのよね」
 経験者に基づく事実を口にする。
「死人に口なし……居ない者が結末を見届けることは、できないから」
 そう言ったあと、気持ちを切り替えるようにして、イグルラーチに尋ねた。
「止めるためには戦う必要があります。オールデン様に何が出来るのか、教えてくれませんか?」
 これにイグルラーチは、オールデン側の戦力を説明。
 それを聞き、皆で戦術を組み上げる中、【ナノハ・T・アルエクス】はイグルラーチに尋ねた。
「今更だけど……イグルラーチ様は、オールデン様の儀式を阻止して救いたいんだよね?」
 本心を引き出すように問い掛ける。
「立場とか状況とか抜きにして一個人として聞きたいんだ。想いは一人だけじゃなく皆で紡ぐものだから。だから、ちゃんと真直ぐな言葉で聞いておきたいんだよ」
 これにイグルラーチは応える。
「助けたい。光の兄弟も、アークライト達も。でもオレっち達だけじゃ、どうにもならねぇ。頼む。力を貸してくれ!」
「もちろんだよ!」
 ナノハは力強く返す。
「そのために、ここに居るんだ。大丈夫、助けるよ。みんなの強い想いが、きっと力になる筈だから」
「その通りでーす」
「メフィストさん?」
 いつの間に居たのか、にょいっと現れたメフィストが言った。
「この前違う世界に訪れた時にー、感情が力になる世界の理を元にした魔法を作りましたー。戦う時はそれを展開しますのでー、力になりますよー」
「それって、この前、訪れた世界のこと?」
 ナノハが尋ねると、メフィストは肯定する。
「そうでーす。魔王との戦いの時にも使えるようにしたいのでー、データ収集のためにもー、よろしくですよー」
 メフィストの説明を聞いていたレーネが尋ねる。
「それは、わたくしたちが、こころをこめて語りかければ、届くということですか?」
「何かしらの効果は発生するでしょうねー」
「なら、つたえたいことが、あります」
 力だけでなく、言葉も使うことを、レーネは提案する。
「わたくしは、つたえたいことがあります。きっとみんな、おなじだと思います。だから、つたえましょう」
 レーネの言葉に、皆は頷く。
 戦う意思と救う決意を抱き、アルマレス山へと向かい、封印の儀式が始まる前に辿り着くことが出来た。
 気付いたオールデンが、光輝を思わせる厳かな声で言った。
「我らの後は、汝らに頼る。我らのみで終わらせられぬこと、消える前に謝罪する」
「違う!」
 イグルラーチが叫ぶ。
「光の兄弟。オレっち達は、止めに来たんだ。こんなやり方じゃない、みんなで力を合わせて、どうにかするべきだ!」
「ならぬ」
 オールデンが生み出した光輪がイグルラーチを拘束する。
「犠牲は最小にすべき。汝らが、犠牲になる必要はない」
 それは心を殺している筈でありながら、慈悲を感じさせる。けれど、だからこそ――
「うるっさいんだよ!!」
 シキアが皆の想いを代表するように激怒する。
「あぁ煩い煩い!! そうやって自分達が犠牲になれば全部解決するって思ってやがる!! 残される側の気も知らないで!!」
 犠牲の全てを否定するため、前に踏み出す。
 そこに、儀式魔法陣の回路としてこの場にいる、アークライトの代表者【セオドラ・アンテリオ】が懇願する様に言った。
「止めて下さい! 貴方達を苦しめているのは謝ります。でも、こうしないと、より多くの犠牲が出るんです。私達は、貴方達に生きていて欲しいんです!」
「それはこっちもだよ!!」
 シキアは、自身の言葉を叩きつけていく。
「自分達だけが生きていて欲しいと思ってるんじゃない!! 残された側に理想を押し付けれるのも知らないで!!!」
 それは心奥から沸き立つ感情。
 だからこそ、叩きつけられるアークライト達の心に響く。
「俺は残すのも残されるのも、どっちになるのもゴメンだ」
 決意を込めるシキアの後押しをするように、メフィストが魔法陣を展開。
 感情が、心が、世界を動かす力に変わっていく。
「俺達は決めたんだ」
 シキアは、皆の想いを宣言する。
「ここにいる全員、諦めたくないからここに来た!!」
 言葉と、そこに込められた想いが力へと変わっていく。
 それをさらに強化するように、シキアはシスイノシも使い、言霊を皆に付与していく。
『どいつもこいつも、自分さえやればと!! そんなものは俺達がぶっ潰す!! そのために俺達は来たんだ!!』
 皆は力が湧いてくる。
 それを活かすように、皆は戦意を高めながら前に出る。
「止めよ」
 危機感を抱いたのか、オールデンは光輪を作り出し拘束しようとするが、雷が破壊する。
「イグルラーチ」 
「止めるぜ、兄弟」
 そう言うと、イグルラーチは皆に言った。
「出来る限りオレっちが光の兄弟を抑える! その間に心を殺してる光剣を破壊してくれ! 頼む!」
 イグルラーチの懇願に応えるように声を上げ、皆は救うために前に出た。

●救うための戦い
「傷付けたくはない。止めよ」
 自身の分体を5体生み出しながら、オールデンは学園生達を止めようとする。
「これが最も犠牲を出さずに済む方法なのだ」
「認められません!」
 エリカは前に踏み出しながら、想いを語る。
「わたしは、わたし達は、アークライトの人達を犠牲にするような方法は受け入れられない」
 分体が放つ光弾を避けながら前へ前へと進み、言葉を届けていく。
「そんなの、責任や覚悟から逃げているだけよ」
 闇属性に変換したエーデンユートを向け、オールデンの心を殺している大剣に魔力弾を撃ち出す。
 それをオールデンは腕で受ける。
 自分を傷つけても、自身を縛る大剣を守るオールデンに、エリカは思いの丈をぶつけていく。
「誰かを犠牲にして、責任も覚悟も背負わせて、それを良しとするなら、わたし達は戦いを恐れているのと同じよ。そんなの、魔王を認めてるようなものじゃない」
 エリカの言葉に、僅かにオールデンの動きが鈍る。
 だが分体は、お構いなしに嵐のような攻撃を重ねて来た。
 それをエリカは避け、しかし避け切れず――
「させません!」
 仲間が盾となって守ってくれた。
「エリカ部長!」
 タスクは精霊王の加護を受けた、希望の盾を前に掲げながら呼び掛ける。
「守ります! だからオールデン様に、想いをぶつけてあげてください!」
「ありがとう」
 礼を返し、戦いを続けながら、エリカはオールデンに語りかけていく。
「わたし達は、みんなで魔王と戦うべきです」
 回避行動をとり続けながら、魔法陣を展開。
「わたし達、勇者候補生は、その覚悟があります」
 エリカの言葉を証明するかのように、魔法陣に魔力が注がれ、強く輝く。
「どれだけ困難なことだとしても、覚悟と勇気をもって立ち向かいます。それが、勇者のあるべき姿だから」
 想いの全てを乗せ、魔法陣を発動。
 生み出された巨大な魔力弾が光剣に向け撃ち出される。
 それをオールデンは、先ほどと同じように自身を盾にして受けようとしたが、魔力弾の軌道が捻じ曲がる。
 オールデンを避け、光剣にぶち当たった。
「いける。このまま続けましょう!」
 エリカの一撃を見て、タスクは皆に呼び掛ける。
「僕が盾になります! みなさんは、自分のしたいことに集中してください!」
「なら、頼らせて貰うわね」
 パーシアは、タスクに防御を任せる。
「任せて下さい! 守ります!」
「ありがとう。その言葉に、私も報いないとね」
 パーシアは意識を切り替える。
 一兵卒では無く、軍を率いる将として、王の威声を響かせる。
「第13王女の名において、皆に命ず」
 それは滅びの運命にあって、最後の最後まで抗い鼓舞し続けた、王の呼び掛け。
「民を護る盾となり、民に仇為す者どもを食い止める城壁となれ」
 感情が力となる魔法が展開された、この場において、それは常ならぬ力を見せる。
「我は汝らとともにある。汝らに陽光の祝福あらんことを」
 皆の身体が光輝に包まれ、守りの加護として結実した。
 それが分体達から受ける攻撃の威力を削り、学園生たちの勢いを後押しする。
 だが、それでも無傷とはいかない。
 少しずつ傷付いていく学園生達に、魔法陣の回路となったアークライト達が声を上げる。
「止めてくれ。死んでしまう」
「止めないわ。だって、貴方達を犠牲にする気は無いもの」
 パーシアは、アークライト達に呼び掛ける。
「聞いて。犠牲になる……そう言えば、崇高で尊く聞こえるけど、貴方達は本当にそれでいいの?」
「構わない。犠牲になるなら、未来が残された者を優先するべきだ」
「それは違うわ」
 パーシアは、全体の戦況を見極めながら、アークライト達に語り続ける。
「『自分達は先が決まってる』と言うのなら……残された時間を、自分達のために使えばいいじゃない。何で、残された時間を棄てようとするの?」
「そんな、つもりは……」
「いいえ、同じよ。貴方達のしていることは、自分の未来への責任と可能性を棄てるのと同じこと」
 アークライト達を生かすために、あえて厳しい言葉を口にする。
「同じ死ぬ気ならば……死ぬ気で魔王と戦えばいいじゃないの! うまく勝てれば、あなた達が犠牲になる必要はない」
「そんなこと、出来るわけが――」
「出来る!」
 王威を込め、断言する。
「勝てるように、私達も手を尽くしてるの! だから皆で勝利を掴むために、貴方達も生きなさい!」
 パーシアの呼び掛けに、アークライト達の表情が歪む。
 それはパーシアの言葉に心揺さぶられながらも、無理だという諦め。
 彼ら、あるいは彼女達の表情を、タスクは見たことがあった。だからこそ――
「犠牲は、これきりにしませんか?」
 アークライト達が諦めから前に踏み出せるよう呼び掛けていく。
「貴方達の運命が、アークライトという種族全体が、魔王封印のために払った犠牲であることは最大限に尊重するべきだし、感謝しています。でも、もう十分すぎるではないですか」
 より身近に感じて欲しくて、家族のことも語っていく。
「僕にはアークライトの妹が居ます。突然アークライトとして目覚め、いつか終わりが来ることを知っても、それでもその時が来るまで生きようとしています」
 今も生きる者だけでなく、失われた者のことも伝えていく。
「アークライトとして、最後の最期まで、生きていこうとした人のことも、僕は知っています。皆さんも、生きていたいと思う筈です」
 消滅する寸前、友達だと言ってくれた【メアリ・レイン】。
 彼女は自身の運命を受け入れながら、最後まで生き続けようとしていたのだ。
「僕達は、皆さんに生きていて欲しい。皆さんも、そう願って良いんです」
 アークライト達は応えられない。
 代わりに拒絶するように、分体達が光弾を撃ち込んでくる。
 その全てを回避しながら、フィリンは啖呵を切るように言った。
「いい加減にしやがれ!」
 その鋭い視線は、オールデンへと向いている。
「高い所から人を見下してんじゃねぇ!」
「そのつもりはない。我は、汝らに生きていて欲しいだけだ」
「そういう所だよ!」
 光弾の嵐を潜り抜け、分体達を切り裂きながら、フィリンはオールデンに感情をぶつける。
「勝手に人の友人と無理心中はかって、あんたはさぞいい気分だろうが……人を見下すのもいい加減にしろ!」
 これにオールデンは、事実だけを告げるような声で言った。
「見下してなどいない。この場に集まったアークライト達を犠牲にすることは我が罪なれど、それをするしかない。我が身命を費やしても贖罪に値せぬは解っているが、そうするしか――」
「罪がどうした!」
 剥き出しの感情を曝し、フィリンは吠えるように吠える。
「罪を犯したら死ねってのか? ふざけんな! 死んだらそれまで! 生きて償い続けるしかないだろうが!」
 その言葉は、彼女自身の根幹。
 かつて迷い、けれど今は勇者候補生として、自身の根幹を飲み込みながら宣言する。
「無理だっていうなら見せてやる! 私達は、魔王とだって戦えるってな!」
 空気を震わせるようなフィリンの言葉に、オールデンは静かに返した。
「汝らの意志を否定はしない。だが魔王と戦うことで生じる犠牲より、今ここで我とアークライト達が失われることの方が、犠牲は少なくて済む。その方が――」
「それでも、わたくしたちは止めたいのです」
 オールデンの言葉に、レーネが応える。
「自己犠牲、わたくしは否定しません。みずからの在り方をみずからさだめるのでしたら、それは否定できません。でも――」
 仲間の気力を回復しながら、レーネは語り掛ける。
「自己犠牲が義務になってしまう、それはとってもおそろしいことです」
 今この時だけでなく、未来の可能性も思い、伝えていく。
「これほどの規模でそれがなされたなら、歴史の中で『前例』になってしまう。それは『自らの在り方』をこえてしまいます」
 オールデンの胸に刺さる大剣を見詰め、レーネは言葉を紡ぐ。
「それが『光の剣』にたよっておこなわれる、ご自身のお気持ちで決意しきれないかたちで」
 だからこそ、レーネは告げる。
「それはとめたいです」
 無数の光弾が襲い掛かる中、傷付きながら意志を言葉にした。
「危険があるならいっしょにいどんで、いっしょにきりひらく、わたくしはそれをしめしたいです」
 アークライトと、オールデンに向け、共に歩むことを願う。
「わたくしたち、みんなで、未来をいっしょにつかみとるために」
「それが叶うなら、最善であろう」
 嘆くように、オールデンは応える。
「だが、魔王はあまりに強大。魔王により失われる命を減らすために、止めるわけには――」
「貴方は絶望しているのですね、オールデン」
 激しい戦いの中、静かな声でクロスは言った。
「少しは、分かる気がします。なぜなら俺も、かつては絶望に打ちひしがれていました」
 生前、そしてリバイバルとしての第二の生。
 自身を消滅させてでも脅威を取り除こうとした彼の在り様は、オールデンやアークライト達の在り様と共通した部分があったのかもしれない。だが――
「今は違うと、俺は貴方に告げることが出来る」
 それは自分独りでは、決して辿りつけなかった信頼。
「学園で過ごし、彼ら勇者の力をすぐ傍で見るうちに、まだ世界には可能性が溢れているのだと気づきました」
 自分とは違う誰か、そして考え。
 異なるからこそ見つけ出せる『答え』があるのだと、クロスは知ることが出来た。ゆえに――
「……叶うなら、俺はその道を信じたい。彼らが勇者として歩めるよう、道を作りたい。オールデン。いま貴方を止めるのは、その道を、共に歩むためだ」
 絶望を祓うように、クロスは希望を告げる。
 だが、アークライト達の顔から、諦めは消えない。
 それほどに、彼らと彼女達が抱く諦観は深い。
「無理だ……出来るわけが――」
「そんなの知らないよ!」
 嘆きを打ち砕くように、ナノハが声を張り上げる。
「悲しい願い、終わる覚悟……知った事か!」
 分体の1体を魔力弾で撃ち抜きながら、ナノハは自らの想いを口にする。
「嫌な物は嫌なんだよ!」
 ナノハにも解っている。
 アークライトやオールデンがしようとしていることが、最も効率の良いことだと。
 それでも、嫌な物は嫌なのだ。
(アークライトを犠牲にすれば魔王は簡単に倒せるかもだけど……そんなの嫌だ!)
 分体達との戦いで傷付きながら、それでも譲れない。
(例え厳しい道になろうと、犠牲を出さない可能性があるのならそれを選ぶよ!)
「君達だって願ってる筈だよ」
 アークライト達に語り掛ける。
「大儀だ使命だそんなこと言って、本当は生きたいって思ってるよね!」
 これにアークライト達は返せない。
 肯定せず、けれど否定も出来ず。
 今さら退けぬというように、黙したまま。
 その沈黙を貫くように、ナノハはファイニンを連射しながら言った。
「退けないっていうならそれでいいよ。それごとブッ壊して明日を掴ませるから!」
 それを証明するように、ナノハと仲間は戦い続ける。

 傷付きながら、それでも負けないというように意地を見せ耐えていき――
 ――勝機の兆しに辿り着く。

(このタイミングなら、行ける!)
 仲間の支援に回りながら、全体の戦局を見定めていたパーシアが、分体の状況を見定める。
(分体の残りは2体。しかも一斉に掛かれば潰せる。その上で次の分体が作られるまで猶予がある。ここが全力のぶつけどころ)
「全力攻撃! 今が突撃する好機よ!」
「ようやくだね」
 笑みを浮かべながら、シキアが真っ先に反応する。
 今まで怒りのままに戦い、自らの危険を顧みず仲間の援護をしていたこともあり傷だらけだが、戦意は最高潮。
「ぶっ壊してやる」
 獰猛な笑みを浮かべるシキアに、セオドラが懇願する様に叫んだ。
「止めて! 傷だらけじゃない! それ以上は――」
「心配しなくて良いよ」
 今その時だけ、シキアは穏やかな声でセオドラに返す。
「ねぇ、前に俺が言ったこと覚えてる?」
 今にも泣きだしそうなセオドラに言った。
「誰も彼もが、残された人間が、全員前を向けるって思ってるの?」
「それ、は……でも、誰かがしないと――」
「誰かが犠牲にならなきゃいけない、分かってるよ。だからって、それ以外を求めちゃダメって訳じゃないんだ」
 語り聞かせるように言うと、次いで獰猛な笑みを浮かべ、運命に喧嘩を売るように言い切った。
「犠牲が必要だなんてこと知るか! それが運命だって言うなら、幾らでもぶっ飛ばしてやる! 俺だってクソッタレた『犠牲』にはならないからな!」
 抗う意思を込め宣言し、いま出せる全力を振り絞る。
「アレグロ・インベルで皆に加護を付けるよ!」
 シキアの呼び掛けに、皆は力強く応え、それに返すために、持って来ていた桃花酒を一気に飲み干す。
 無理やり魔力と気力を回復させると、勇気の全てを欠片も残さず込め、シスイノシも威力に乗せた『歌』を奏でる。
 詩に自身の意思を宿し、世界を震わせるような音として響かせていく。
 それは抗う意志の歌。
『悪いけど、聞こえない』
『同じことの繰り返しなんざ真っ平だ』
『だからオレ達はお前らが嫌いなんだよ』
 クソッタレな運命の囁きを歌で否定し、勇気を持って未来へ進む。
 前へ進む意志を込めた歌は、皆に加速の加護を与えた。
 準備は整う。
 それを見極め、パーシアは檄を飛ばす。
「全員突撃! ここで決める!」
 皆の応じる声を背に、パーシアは真っ先に跳び出す。
 今まで支援に回していた魔力の全てを攻撃に集中。
 前方に魔法陣を生み出し、分体の1体に狙いをつける。
 気付いた分体は襲い掛かって来るが、パーシアの速さが上回る。
「遅い」
 漆黒の魔力弾を構築すると、一気に撃ち出す。
 その威力に危険を感じたのか、分体は避けようとするが、レーネが防ぐ。
「風よ」
 レーネの呼び掛けに応え、大気が前方に収束。
 作り出した風弾の威力を上げるため、爆発の威力を重ね、撃ち出す。
 狙いは、分体の足。
 パーシアの魔力弾を避けようとしていた分体は、レーネの風弾にも気付き紙一重で避けようとしたが、その瞬間に爆発。
 足の一部が吹き飛び動けなくなった所に、パーシアの魔力弾をまともに食らい、粉砕されるように消し飛んだ。
 残りの分体は1体。
 それをクロスが押さえつけた。
「邪魔はさせない」
 呪詛で形作った腐敗した腕で、分体を押さえつける。
 動きを止められた分体は、無数の光弾を生み出し応戦。
 クロスを穴だらけにしようとするが、それを地を這うような低い動きで回避。
 導師とは思えないほどアクロバティックに距離を詰めると、零距離で闇の魔力を叩きつける。
 耐える事など出来ず、最後の分体は消滅した。
 新たな分体が発生する気配は無く、あとはオールデンのみ。
「今だみんな! あの剣を砕くぞ!」
 クロスの呼び掛けに応え、皆は一斉攻撃。
 オールデンを貫く光剣に痛打を与えていく。
「止めよ」
 オールデンは、軋み始めた光剣を守ろうとしながら、懇願する様に言った。
「これが破壊されれば、我は成すべきことを出来なくなる」
「そんなことしなくて良いんです!」
 嘆くオールデンを支えるように、エリカが想いを込め語りかける。
「恐怖に立ち向かうために、心を殺してはいけないんです」
 オールデンの苦悩を受け止めるように、エリカは言った。
「魔族も魔王も、私達や貴方、そしてアークライトも、皆この世界に生まれた命なんです。それを失い悲しむ心を、殺してはいけないんです」
 殺し合いの輪廻から抜け出すことを、エリカは願う。
「魔族も私達も変わらない。魔族が過ちを犯したように、私達も過ちを犯している」
 それは今へと繋がる過去。
「わたし達は魔族を迫害しました。彼らの怒りと悲しみは正当で、封じたり滅ぼせば解決できる物ではありません」
 未来を望み、オールデンを諦めから引き上げるように呼び掛ける。
「間違いを認め合い、これからは対等の立場であることを保証すべきなんです」
 今この場にいる者達だけでなく、魔族も含めた全ての『人々』を想い、エリカは言った。
「本当に立ち向かわなければならない敵は、魔王や魔族ではなく、わたしたちの心の中にある恐怖と、それから生み出される憎しみや怒り」
 勇気を持って、成すべき事を告げる。
「憎しみも怒りも、そして恐怖も、捨てられるものじゃありません。それは、わたし達の心でもあるのだから。でも、それに呑まれてはいけないんです。だから――」
 オールデンと向き合い、願いを告げる。
「一緒に生きましょう、オールデン」
 これをオールデンは、頑なに拒む。
「出来ぬ。我に、私に、その資格は無い」
 光剣が傷つくごとに、オールデンは心を滲ませ、それゆえ嘆く。
「私は、今まで多くの犠牲を強いてきた。もっともっと生きたいと願う者達の命を、魔王の封印に費やした。許されぬ。許されるべきではない。お前達が傷つかぬためにも、せめて私は封印の礎になるべき――」
「それが余計なお世話だってんだよ!」
 フィリンは激怒と共に、レーヴァテインに魔力を込める。
「私達は護られなきゃならないガキじゃねぇんだ!」 
 大剣を頭上に振り上げ、決戦の一撃を放つため構える。
 それはスタンテッド家始祖が編み出した、勇者の聖剣を模した必殺技。
 スタンテッドキャリバー。
 必殺の気迫を込めるフィリンの闘志に応えるように、レーヴァテインは秘めたる能力を解放。
「剣よ、この分からず屋のために黒炎を喚べ!!」
 漆黒の炎がレーヴァテインから吹き上がり、仲間を覆う。
 黒炎を鎧のように纏い、皆の力が跳ね上がる。
 それこそがレーヴァテインの解放能力。
 使い手の意志と魔力に応え、短時間とはいえ仲間の力を倍加させる能力。
「合せて!!」
 フィリンの呼び掛けに応え、皆は力強く返し、自身の最強の一撃を放とうとする。
 皆は闘志と、勇気の輝きを宿しながら、力を高めていく。
 それを恐れるように、あるいは嘆くように、オールデンは言った。
「あぁ……ダメだ、それでは私は――」
「解放されて良いんだ! オールデン!」
 ナノハが、オールデンの嘆きを祓うように力強く言った。
「オールデン独りが罪や責任を負う必要はないんだ! なにより、オールデンを助けたいって思うのは、僕達だけじゃない!」
 ナノハは断言し、慈悲深き精霊達に呼び掛ける。
「力を貸して……オールデンを解放し、僕たちみんなで明日を掴むために」
 ナノハの呼び掛けに、風が、雷が、あるいは光が、自然の化身たる精霊達が集い始める。
 それは幼く未熟な精霊達。
 1人1人の力は弱く、けれど純粋に、ナノハ達の想いに応えていく。
 精霊達の輝きに、学園生達は包まれ、運命を切り開く力へと変わる。
 その輝きを前にして、オールデンは悲しげに言った。
「ダメだ……ダメなのだ……私は、成すべき事をしなければ――」
「それは僕達みんなで背負うべき事です」
 タスクは、目指すべき勇者の在り様を心に抱きながら、自身の言葉で呼び掛ける。
「オールデン様、もしお困りごとがあるなら、教えて下さい。僕達はきっと、力になることが出来る」
 手を差し出すように言葉を掛けながら、オールデンが応えられるよう、彼を縛る大剣に、学園生達は全力を叩き込む。
「その身でよーく味わえ……」
 一番手はフィリン。
 過去を乗り越え、現在を生き、未来へと進むための怒りと共に、必殺技を叩き込む。
「見せてやる! 犠牲なんてなくても、私たちは魔王だって倒せるってなぁっ!」
 レーヴァテインを振り降ろし、黒炎の斬撃が光の大剣を飲み込む。
 大剣は焼かれ、漆黒に押し潰され、大きく軋む。
 そこにタスクの追撃が入る。
「世界のお困りごと、皆さんのお困りごと、解決いたします!」
 希望の剣を後ろ手に構え、重心は腰に置き――
「心! 刀! 滅却!!」
 ――全身で回るようにして放つ。
「月下白刃!!」
 一撃に、込めるは救済の願い。
(優しき月光のような皆さんの想いが報われますように)
 タスクの想いの込められた一撃は、轟音と共に大剣を撃ち据え、罅を入れる。
 そこに、さらに想いを込めた一撃が重ねられていく。
「皆で、一緒に進みましょう、オールデン様」
 エリカは、共に歩んでいくことを願い、魔力の大渦を大剣に叩きつける。
「未来をいっしょに、つかみとりましょう」
 レーネは、望むべき未来を掴むため、爆発の力を重ね掛けした風弾を放つ。
「犠牲になるなんてクソッタレな考え、『ぶっ飛ばしてやるよ』」
 シキアは力ある言葉と共に、魔力の大渦で大剣を殴りつける。
「その、ぶっ刺さった大剣、ぶっ壊してあげる」
 パーシアは引き上げるような強さを声に込めながら、巨大な闇の魔力弾を大剣にぶつけた。
 次々重ねられる攻撃で、大剣に罅が入っていく。そして――
「共に世界を守りましょう、オールデン」
 クロスは、世界を護る決意と共に、残った魔力を大賢者のローブに込め、特大の闇の魔力弾を作り出す。
「世界は、そして人は、変わっていくのです。それを、ここに証明します」
 クロスが撃ち出した魔力弾が大剣に命中し、大きく亀裂を作った。
 そして止めの一撃を放つのはナノハ。
「勝手に一人で抱え込むな! 僕等にも背負わせろよ! オールデン!!」
 仲間と精霊達の加護を受け、膨れ上がった力の全てを必殺技として撃ち放つ。
「全力全開フルドライブ! タイタニアブレイカー! いっけぇぇぇーーーっ!!!」
 膨大魔力の奔流が大剣に突き刺さり、一気に砕き塵へと変えた。

 そして戦いは終わる。
 オールデンは巨大な光の巨人から、大きな白い犬の姿へと変わり、ぽろぽろと涙を流す。
 それは今まで魔王の封印のため、アークライト達の命を費やしたことへの悼みと罪から来る物であり、そうまでしても魔王を完全封印させられなかったことへの苦悩からでもある。

「ごめんなさいごめんなさい……――」
 許されるためではなく、失われた者達を悼むためにオールデンは謝り続ける。
 そんな彼に、シキアが怒る。
「謝るな!」
「……うん」
 自分には謝る資格も無いと思ったのか、項垂れるオールデンにシキアは言った。
「そうじゃない。謝るよりすることがあるんだから、それをしなよ」
 シキアの言葉に、皆は続ける。
「オールデン様。これで終わりじゃないんです。ここから始まるんです」
 エリカに同意するように、レーネも言った。
「わたくしたちだけでなく、おおぜいの人達が、これからはいっしょです」
「……一緒……」
 顔を上げたオールデンに、タスクも声を掛ける。
「はい! 僕たち学園も、アークライトの皆さんも、オールデン様も、みんなみんな、一緒に頑張れるんです」
「そうだよ」
 ナノハも、ふわりと傍に寄り、力付けるように言った。
「今までも皆で頑張って、どうにかしてきたんだ。これからも大丈夫!」
「そうですよ」
 フィリンも、オールデンに言葉を掛ける。
「もう独りじゃないんです。みんなで考えて行動すれば、きっと良い方法が見つかる筈です」
「数は力だものね」
 パーシアが、安心させるように続ける。
「今は、昔よりも多くの人がいて、多くの場所に繋がってる。昔では出来なかったことも、出来るようになってるわ。それを見つけ出すのは大変だけど――」
「見つけ出す。必ず」
 クロスが、断言する様に言った。
「過去よりも、今の世界には可能性が溢れている。かつては見つけられなかった方法も、存在している筈だ。それを実現するには多くの人々の助けが要るが、皆で協力すれば必ず叶う」
 遠き過去から、現在までを知るクロスは、それゆえに確信を込めて言った。
 皆の言葉を聞いて、オールデンは応える。
「……僕も、頑張る……みんなを、守りたい……」
 嘆きと後悔を飲み込みながら、それでも皆を、学園生達も含めた皆を守りたいと、オールデンは願った。
 それを学園生達は受け入れる。
 ポロポロと涙をこぼし続けるオールデンと共に、魔王との決着を学園生達は願った。
 それを見ていたメフィストが言った。
「私達も協力しますよー。とりあえずー、ここの儀式魔法をごっそり持って帰りましょー」
「何をする気だ?」
 クロスが尋ねると、メフィストは返す。
「結界の基盤にするのにちょうど良いですからねー。色々と改造してー、決戦術式に作り変えますよー」
 メフィストの説明によれば、魔王を捕え決戦場となる結界の元にするらしい。
「元が魔王を完全封印するための儀式魔法ですからねー。これから色々と改造してー、決戦術式にしますよー。制御とかが大変そうなのでー、それをどうにか出来るようにする必要はありそうですがー」
 巧くいけば、魔王を攻略するための手段になるらしい。
「本当に? 本当に、どうにか出来るの?」
 希望に縋るように尋ねるオールデンに、メフィストが応える。
「どうにかしますよー。もっともー、あくまでも魔王と戦える場を作るまでですがー。魔王に打ち勝てるかどうかはー、みなさん次第ですよー」
 メフィストの言葉に――
「皆で、魔王に打ち勝つ」
 力強く応える学園生達であった。



課題評価
課題経験:189
課題報酬:7200
【天遣】rivalizar - 完結篇
執筆:春夏秋冬 GM


《【天遣】rivalizar - 完結篇》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2022-02-09 02:38:45
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

やはりわたしは、アークライトの人たちを生け贄にするような方法は受け入れ難いので、
(2)を選んで、オールデン様を止めようと思うわ。

その選択をすることで大変になる事もいろいろあるけれど、
大変なことに覚悟と勇気をもって立ち向かうのが、勇者のあるべき姿じゃないかしら?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2022-02-09 13:12:08
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!

僕も、文字どおり1も2もなく(2)です!

そのためには戦闘が必要なんですが、
オールデン様ではなく、オールデン様の心を殺す封印を破壊する、というのが、良いですね!
これなら、全力で行けます!

そして、感情が力になり、技名を叫ぶと攻撃が強くなる!
良いですね!得意分野です!!

…すみません、アークライトさんたちの運命について考えると…

こうしてテンション高くしないと、やってられない気持ちなんですよ…

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 3) 2022-02-09 22:25:19
芸能コースのシキア、今回もよろしく

どっち選ぶかってそりゃあもう俺は「2」しか選ばないよ
大変だろうが何だろうが知るか、向こうの覚悟も知ってるけど知るか
あーいうの俺は絶ッッッ対認めたくないから邪魔しにいくよ
(珍しく早口な上に機嫌がよろしくない)

5Rごとに数体の分身、まともに相手してたらそこそこ面倒くさそう?ってことで俺は感情込めて分身吹っ飛ばす予定
いつもなら支援で動くんだけど、今回はちょっと直接ぶん殴ってやりたいから攻撃寄りになるかな
あ、でも【演奏】とか【アレグロ・インベル】で、支援も勿論やっていくから。
強化欲しいなって思ってくれる人いたら気軽に言ってほしいな。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 4) 2022-02-10 07:12:57
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
わたくしも(2)がいいとおもいます。

行動としましては支援中心で、かんがえてます。
エラルドさんのご希望次第でもありますが、
楽器「金星の二枚貝」でのきりょく回復と
種族特性でのたいりょく回復とかでしょうか。
ほかの楽器ももってますから、
リクエストいただけましたらと。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2022-02-10 23:49:03
シキアさん、気持ちは分かります。
僕も、納得できない気持ちでいっぱいです。
一緒に邪魔しましょう。ぶっとばしましょうよ!

【アレグロ・インベル】は必殺技なんですね。
学生寮にお邪魔して効果を拝見しましたが、この支援をいただければ
百人力だと思います!

レーネさん、よろしくお願いいたします。
レーネさんは支援の切り札、今回も期待してます!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 6) 2022-02-11 10:46:14
残り1枠、参加させてもらったわ。
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。

選択肢は…まぁ実質(2)一択よね。
ポジションは前衛で。シキアが分体にいくなら、本体狙いメインの方がいい?
感情は…あまり得意じゃないけど、頑張ってみるわ

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 7) 2022-02-11 21:54:31
賢者・導師コースのイマジネイター、ナノハ・T・アルエクスだよ。
みんな、よろしくね♪

選択肢は…まぁ、言うまでもないよね。(2)
僕は射撃で本体狙い。トライショットで分身もついでに牽制しつつ、本体に撃ち続けていくよ。
全力全開の想い、ブツけるんだ!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 8) 2022-02-11 22:51:22
ご挨拶が遅れてごめんなさい。王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。

まあ、(2)よねえ……。
こう言っちゃ何だけど、犠牲になったからって……絶対に約束が守られるとも言えないのよね。
死人に口なし……居ない者が結末を見届けることは、できないから。

この分からず屋にぶっ刺さった剣握って、グリグリしてやりたいくらいだわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2022-02-12 00:41:09
満員御礼、幸先良いですね!
皆さん、よろしくお願いします!

僕も前衛で、そうですね、分体がどれだけ来ても、被害を最小限に食い止められるよう、壁役をメインにしておきますね。

戦闘が最終局面となり、分体の邪魔も無いよう制圧済となっていれば、
本体…ええと、ご本尊?の、心を殺す剣を狙って、必殺技を熱血全力発動です!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 10) 2022-02-13 21:32:27
とりあえず、光の精霊王とその分体が相手なのよね。
分体って言うなら、本体ほどの強さはないでしょうけど……相手は精霊王。
そこらの雑魚とは全然違うでしょうね。

これって、周りに居るアークライト達が心変わりするくらいの強い想いをぶつけたりしたら、光の精霊王の力を……弱体化させたりできないのかしらね?

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 11) 2022-02-13 22:27:12
こちらに顔を出すのが遅くなってすまない……
賢者・導師コースのリバイバル、クロス・アガツマだ。よろしく頼む。
俺も、選択肢は(2)だ。

弱点属性を攻撃できるのは利点だが、あちらからの攻撃もリバイバルには脅威だから気をつけないとな……
戦闘は攻撃と支援を織り交ぜる形になる予定だ。

そして、確証はないが、パーシア君の提案も試す勝ちはありそうだと思う。
これだけの強力な封印を行うなら、全員一丸となる必要くらいはある気がする。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2022-02-13 23:10:35
クロスさん、よろしくお願いいたします!

パーシアさんの案、僕も賛成です。

プロローグによると
「メタ的に言うと、プランで書かれたことの効果がより強く出ます。」
つまり、アークライトさんたちの戦意を挫くことや、説得することを
プランに書いた場合、それは強化される、ということのようなので。

そして
「魔法陣の回路として組み込まれている」状態のアークライトさんたちを
翻意させれば、魔法陣の回路としての適性が失われるか、弱体化する可能性はありそうですので。

僕も文字数の許す限り、アークライトさんたちの説得を図ろうと思います!

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 13) 2022-02-14 07:10:01
「金星の二枚貝」をつかったきりょく回復を中心に、たいりょく、状態異常の回復も用意しました。
「魔気変換」や「バレットリロード」をつかっていただければ、
まりょくの回復にもなるとおもいます。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2022-02-14 13:11:14
いよいよ、今夜出発ですね!

相手方に突きつける回答は(2)で満場一致!良かったです!

戦闘においては、本体狙い、分体相手、支援、壁と、
皆さんが表明されてる分だけでもバランスがとれていそうですね!
(検討中の方も、よろしくお願いします)

そして、想いが増幅される結界の力を借りて、
それぞれの想いを思い切りぶつけてあげましょう!!

出発前までは、何かあれば調整できますので、
こちらが協力できることや、連携アイデア等ありましたらどしどしご相談くださいね!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 15) 2022-02-14 19:47:56
そういえば、光の精霊王は5R毎に分体を出すんですっけ。
そうなると……分体を追加される直前に、可能なら勝負を仕掛けたいところね。

例えば、4R目で出現済分体をある程度排除できて、アークライト達の戦意が揺らいでる等の、こちらが仕掛けるべきタイミングになったら、突撃命令を仕掛けるとか。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 16) 2022-02-14 21:25:44
あ、それならそのタイミングで【アレグロ・インベル】使おうか?
プランには一応「分身が消えたタイミング」って書いたけど、どうせなら同じタイミングの方が効果は上がるだろうし

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 17) 2022-02-14 21:49:16
それでしたら一斉攻撃に参加する準備もしておきますね。
芸術表現「爆発」を校庭でおしえてもらいました。
これは物理攻撃ですから、可能でしたらフドもいっしょにつかって
複合攻撃にしてみますね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2022-02-14 23:34:22
遅くなってすみません!

パーシアさん、見事な作戦だと思います。
シキアさんもレーネさんも、それに合わせての支援や作戦、いいと思います!
僕も、ここを勝負所と定め、フルパワーを投入するようなプランにしてみますね!