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異世界と協力しましょう


ストーリー Story

 小都市セントリア。
 異世界転移の核となる特異点研究所を中核として、それを隠蔽するための複数の研究所からできた研究都市だ。
 研究目的であった『異世界との接続』は現在では安定して使用することが出来るようになっており、それにより幾つかの世界と協力関係を結び始めている。
 その内のひとつ。
 煉界と呼ばれる世界から、一柱の神が、元創造神を連れてやってきた。

「調子はどうですかー?」
「大丈夫ですわ、おじさま」
 エルフタイプのエリアルに見える女性が、異世界人である【メフィスト】に応える。
 彼女の名前は【ダヌ】。
 メフィストと同じく煉界から訪れていた。
 彼女に、特異点研究所の責任者である【ハイド・ミラージュ】が声を掛ける。
「身体の調子はどうですか? 可能な限り変質しないで、こちらの世界に渡れるようにしたんですが」
 本来、異世界から訪れた者は、この世界からの干渉を受け弱体化する。
 それを出来る限り抑えて転移できるようにしたのだ。
「存在するだけなら、大丈夫よ」
 ダヌが、ハイドの問い掛けに応える。
「元々この体は、本体じゃなくて魔力で作った化身だから。全てが魔力で作られている、この世界との親和性が高いの。でも、あまり大きな力を使ったら、その瞬間にこの世界から弾き出されると思うわ」
「その辺の確認もしないといけませんねー。本番の前に実験しないとー」
 メフィストの言う実験とは、この世界の生き物を異世界に転移させる実験である。
 近い内に訪れるであろう、魔王との決戦。
 その戦いの中で、戦えないものを逃がすことで、魔王の力の源となる恐怖を世界から減らそうという作戦を実行する予定だ。
 それを実行するために呼んだのが、ダヌである。
 彼女は煉界における『八百万の神』と呼ばれる者の一柱。
 多くの人々に信仰される内に神格を得た強力な存在である。
 特に彼女は、八百万の神のまとめ役に就いている十二柱のひとりなので、他の八百万の神達に指示を出すことが出来た。
「何をすれば良いのかしら? おじさま」
 指示を仰ぐダヌに、メフィストは応える。
「口寄せ魔方陣を使ってー、転移門と直結させられないか試してみて下さーい」
 メフィストの話によると、煉界における転移術である口寄せ魔方陣を使い、セントリアにある転移門と対象者を直結。
 わざわざセントリアに訪れなくても異世界に転移できるようにしたいというのだ。
「人間だと無理ですがー、八百万の神である貴方達が協力すればー、大陸ひとつ分の生き物を一度に異世界転移させることも出来るでしょー」
「出来ると思うわ」
 ダヌは、おっとりした声で応える。
「物質を転移させるのは難しいけれど、この世界の住人は魔力で出来ているから。問題なく転移させることが出来ると思うわ」
「ではあとは実践あるのみですねー。そちらは実験するとしてー、甘光は持って来てくれましたかー?」
「ええ。【シャオマナ】ちゃんに、いっぱい貰って来たわ」
 そう言うとダヌは、ぽんっという音と共に、大きな瓶を召喚する。
「この中に入っているのが、甘光ですか?」
 興味深げに、ハイドは瓶に満たされた黄金の蜜のような物を指先で触れ、舐める。
「ああああああああああああっ!」
 舐めた途端、転げ回った。
「あああああああああああ、あまっ、甘いーっ!!」
 魂が焼けるような甘さに悶絶する。
「おーう、止める暇も無かったですねー」
「どうしましょう」
 メフィストとダヌの2人は、ハイドが落ち着くまで待っていたが、やがて――
「な、なんなんですか、これ……」
 息も絶え絶えな様子で、よろめきながらハイドは尋ねる。
「命の塊みたいな物とは聞いてましたけど、死ぬかと思いましたよ」
「それだけ強力ってことですよー」
 メフィストは説明する。
 なんでも、生命の権能を持つシャオマナという八百万の神が創り出す甘光は、生命が凝縮されたかのような効能を持つと同時に、魂が焼けるような激烈な甘さをしている。
「今まで口にして平気だったのはー、年がら年中魔術で睡眠やら休息を削り続けてる超甘党な彼ぐらいでしたからねー」
「どういう人ですか……」
「超絶ワーカーホリックですよー。それはそれとしてー、この甘光があればー、蟲を祓うことが出来る筈でーす」
「……呪いで変質させたリバイバル、ですよね?」
 ハイドは眉を寄せる。
「今まで何度か学園生さん達が戦ったらしいですけど、それをこれでどうにか出来るんですか?」
「出来まーす。なぜなら蟲の呪いはー、飢えを核としてますからねー。飢えを満たせるだけの生命力の塊である甘光を使えばー、祓うことが出来る筈でーす」
 メフィストによると、甘光を用いた食べ物を作り、それを与えることで飢えを満たすらしい。
「戦いじゃなくて、食べ物を使って倒すってことですか?」
「それをする前にー、積み上げられた飢えが形になった蟲を倒しておく必要はありますけどねー」
「本体を覆う蟲を全部倒してから、甘光で作った食べ物を与えて飢えを満たし呪いから解放するってことですね」
「そういうことでーす。ただー、それだけだと消滅しちゃうのでー、そこから新生させますよー」
「どういうことです?」
 ハイドが尋ねると、メフィストは説明した。
「つい最近ー、この世界に新しい法則が刻まれたのでー、呪いから解放した後にー、新しく人生をやり直せるようにー、生まれ変わらせるってことでーす」
「出来るんですか?」
「出来るようにしまーす。魔王との戦いでも使えるようにしたいですしねー。その技術を確立するためにー、まずは学園の霊樹に留まっているー、【ツリーフォレストマン】って人の魂を新生させますよー」
「それするのに僕を呼んだってこと?」
 幼い声でメフィストに言ったのは、ダヌの足元に居る一歳児。
「あの、この子は?」
 ハイドの問い掛けにメフィスト達は応える。
「転生経験者でーす。【ネームレス・ワン】と言いまーす」
「今は【無名・一】だよ」
 忌々しげに子供は言った。
「転生者云々で言うならお前もだろ。わざわざ僕を呼ぶ必要あったか?」
「念には念をですよー。貴方と私の転生情報を元にー、新生術式を組み上げまーす。別段貴方はー、サンプル元として突っ立ってるだけで良いですよー」
「やだよ。わざわざ他所の世界に来たんだ、今の僕の身体で、どの程度のことが出来るか確かめておきたいし、手伝ってやるよ」
「できますかー? 貴方まだ一歳児でしょー」
「出来るよ。と言いたいけど、確実にしたいなら、他にも人手は用意しろ」
「そのつもりでーす。学園生達さんにー、助けて貰いましょうー」

 ということで、新しい課題が出されました。
 内容は、異世界の協力者を手伝って欲しいというもの。
 魔王との戦いにも役立つとの事です。
 この課題に、アナタ達は、どう動きますか?


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 6日 出発日 2022-03-08

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2022-03-18

登場人物 8/8 Characters
《ゆう×ドラ》シルク・ブラスリップ
 エリアル Lv17 / 村人・従者 Rank 1
「命令(オーダー)は受けない主義なの。作りたいものを、やりたいように作りたい……それが夢」 「最高の武具には最高の使い手がいるの。あなたはどうかしら?」 #####  武具職人志願のフェアリーの少女。  専門は衣服・装飾だが割と何でも小器用にこなすセンスの持ち主。  歴史ある職人の下で修業を積んできたが、閉鎖的な一門を嫌い魔法学園へとやってきた。 ◆性格・趣向  一言で言うと『天才肌の変態おねーさん』  男女問わず誘惑してからかうのが趣味のお色気担当。  筋肉&おっぱい星人だが精神の気高さも大事で、好みの理想は意外と高い。 ◆容姿補足  フェアリータイプのエリアル。身長およそ90cm。
《スイーツ部》ルージュ・アズナブール
 リバイバル Lv15 / 村人・従者 Rank 1
生前の記憶を失った、どこにでも居そうな村人の女性。 挨拶や返事はとてもいいが、実は面倒くさがりで、目を離すとすぐに手抜きをしようと画策するグラマラスなリバイバル。 『生前の記憶を探したい』という、ありがちな目的を達成するために学園へ来た。 名前を表すような真紅の髪が自慢。 酒好きで、節約なんて言葉は知らない。 身長は167cmほどで、体重はヒミツ★ 驚異のEを自称。もっとすごいかもしれない? 生前は海の近くに居たのか、魚や海産物の料理が得意。 特にお酒に合いそうなスパイシーなものや、煮込み料理が何故か得意。 なお、近親者に名前が4つあったり通常の3倍だったりする人はいない。 もちろん仮面や色眼鏡の人もいない。 赤いノースリーブなんて言語道断らしい。
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。
《真心はその先に》マーニー・ジム
 リバイバル Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
マーニー・ジムよ。 普通のおばあちゃんとして、孫に看取られて静かに逝ったはずなんだけど…なんの因果か、リバイバルとして蘇ったの。 何故か学生の時の姿だし。 実は、人を探していてね。 もし危ないことをしていたら、止めなければならないの。 生きてる間は諦めてたんだけど…せっかく蘇ったのだから、また探してみるつもりよ。 それに、もうひとつ夢があるの。 私の青春、生涯をかけた行政学のことを、先生として、みんなに伝えること。 これも、生前は叶える前に家庭持っちゃったけど、蘇ったいま、改めて全力で目指してみるわ。 ※マーニーの思い出※ 「僕と一緒に来てくれませんか?」 地方自治の授業の一環でガンダ村に視察に行ったとき、そこの新規採用職員であったリスク・ジムからかけられた言葉だ。 この時点で、その言葉に深い意味はなく、そのときは、農地の手続きの案内で農家を回る手伝いといった用件だった。 「よろしくお願いします。」 これ以降、私たちの間では、このやり取りが幾度となく繰り返されることとなる。 その後、例のやり取りを経て婚約に至る。 しかし、幸せの日々は長くは続かない。 結婚式の前夜、リスクは出奔。著作「事務の危機管理」での訴えが理解されない現状に絶望したとのことだが… 「現状の事務には限界がある。同じことの繰り返しじゃ、世界は滅ぶよ」 結婚前夜の非道な仕打ちよりも、消息を絶つほど思い詰めた彼の支えになれなかったことを今も後悔している。 ※消滅キー※(PL情報) リスク及びリョウに感謝を伝えること 片方に伝えると存在が半分消える(薄くなる) メメ・メメル校長はこのことを把握しているようで、これを逆手にとって消滅を遠ざけてくれたことがある。 (「宿り木の下に唇を盗んで」(桂木京介 GM)参照)
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《虎児虎穴の追跡者》シャノン・ライキューム
 エリアル Lv11 / 教祖・聖職 Rank 1
エルフタイプのエリアル。 性格は控え目で、あまり声を荒げたりすることはない。 胸囲も控え目だが、華奢で儚げな外見のせいか、人目を惹きやすい。 本人は目立つことを嫌うので、服装は質素で地味なものを好む。 身長は160センチほど。 学園に来る前は、叡智を司る神の神殿で神職見習いをしていた。 叡智神の花嫁と言われる位に、叡智神の加護を受けていると言われていたが、何故か、 「その白磁の肌を打って、朱く染めたい」だの、 「汚物を見るような目で罵って下さい!」だのと言われたり、 孤児院の子供達から、流れるようなジェットストリームスカートめくりをされたりと、結構散々な目に遭っている。 最近では、叡智神ではなく「えぃち」ななにかに魅入られたのではと疑い始めたのは秘密。 学園に腹違いの妹が居るらしい。
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

●目的

学園に訪れる異世界の協力者の手伝いをする。

●方法

以下の三つを手伝ってください。
どれかひとつでも良いですし、全て手伝うことも出来ます。

1 転移術の協力

実験台になりましょう。

ゆうがく世界の、どこかに転移させて貰って下さい。
あるいは、ゆうがく世界から、他の異世界に転移させて貰うのでも可能です。

場所は、好きに指定できます。
転移した後、少しして学園に戻ります。

2 甘光を用いた食べ物作り

生命力の塊である甘光を用いた食べ物を作って下さい。

甘光は、魂が焼けるぐらいに激甘です。

3 ツリーフォレストマンの新生の手伝いをする

死亡後、霊樹に留まっているツリーフォレストマンを生まれ変わらせます。

新生するツリーフォレストマンは、あくまでも新たに生まれてくるので、元の記憶をそのまま引き継ぐことはありません。
ただし感情などの、魂に刻まれた部分は失われない場合があります。

PC達の想いによって変わってきます。

新生後の姿や能力がどうなるのかを予想したり、ツリーフォレストマンへの想いをプランにてお書きください。

それによって、新生するツリーフォレストマンの姿や能力が決定されます。

●NPC

協力者です。プランで何か書いていただければ、色々と実行します。

メフィスト

異世界人その1。

PC達の要望を聞きつつ、色々と実行します。

無名・一(むみょう・はじめ)

異世界人その2。1歳児。

色々とあって殺されて人に転生した。

ダヌ

異世界の神。自然創生神の一柱。

人々の信仰により神格を得た存在。

こちらの世界に訪れているのは本体では無く、魔力で作った化身。

異世界の植物の祖。世界全てに、姉妹と共に自分の細胞を元にした植物を広げた。

基本性格はおっとりしてる。

ツリーフォレストマンを新生させる際には、自分の化身を半分ぐらい削って魔力を与えます。

本体ではないので、全て削れても平気です。

以上です。


作者コメント Comment
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

今回は、最終決戦や、その付近で関係する、あれやこれやを仕込む回になってます。

それでは、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。



個人成績表 Report
シルク・ブラスリップ 個人成績:

獲得経験:146 = 97全体 + 49個別
獲得報酬:6000 = 4000全体 + 2000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
『1.転移術の協力』

SALF(グロドラ世界)…は無理っぽいので空挺都市(のとそら世界)
決戦に向けて銃火器や防具など開発のインスピレーションを得られたら。

●行動
場所は指定できそうなら、人が多く友好的な地域…要するに空挺都市ですが。
持ち帰りはできないだろうし金もないので、基本は見学。
自分の姿(フェアリー種エアリアル)は珍しいだろうし、見世物になったり
持ち込んだ菓子(ドラジェ・ネージュ)を配ったり、緊張を解きつつ詳しそうな職人さんなどと対話できれば。
(自分の世界に危機が迫ってて、何かアイデアを得られたら…的な)

エスバイロ(エアバイク型飛空艇)…は無理にしろ、銃や防具の技術は何か役にたつかなと

ルージュ・アズナブール 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
協力者の手伝い

◆選択肢


◆行動
甘光を用いた食べ物作り
そうですわね……ジャムの砂糖の代わりに使えば、この甘味の特徴を活かせるかも

ジャムならば、他のお菓子にも使えますしね

戦闘時にも携帯することを考えたら……キャンディもよいですわね
軽くて小さくて保存も利くので

あとは、季節柄で考えたらマシュマロとか?

色々と作ってみて、神様やメフィスト様、ハイド様にもご試食していただきましょうか

ジャムはマーマレードや苺、林檎と数種類用意し、普通にパンに塗ったり、お茶に入れてみたり
クッキーに乗せても良さそうですわね

キャンディは、普通の丸いのと、棒付きのものを用意
相手の口にねじ込むならば、棒付きの方が楽かもですわね

クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---

ツリーフォレストマンの新生を手伝おう
……その方が色々、都合もいいだろうからね

新たな術式の構築に俺も力を貸そう
残滓……刻まれたヘラルドの残響がまだあると、アリアモーレ様との謁見の時にメフィストが話してくれた
俺の魔法学、その他に天文学や神話学も組み合わせて術式を作っていこう

自然友愛と、さらにそこに小魔獣召喚も重ね、術式の組み上げをサポートする
可能なら、大賢者のローブで力を注げないかも試してみよう

ツリーフォレストマン……あなたには、この時代を見届けてもらいたい
そのための再起動、どうかお許しください

マーニー・ジム 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---

近距離転移実験を志願し
故郷のガンダ村に転移
息子で役場職員のデスク・ジムを見つけ
【危機をみんなで乗り越える総合計画】と題した紙束を押し付け
「それ、私とタスクちゃんからの宿題だから!
村長決裁取って村議会で決議したら近隣市町村協議会で提案してね!」
と矢継ぎ早にまくしたてる
息子のツッコミを涼しい顔で受け流し
二、三言葉を交わして転移実験終了


新生のため
事前調査を重ね
総合計画を準備

ダヌ様と一くんに【信用】していただけるよう丁寧にご挨拶
「お噂はかねがね」
孫タスク・ジムと「浄化師」の会話を伝え聞いており
その中にお二人の話も多くあった

総合計画を基にディメ組と学園組と綿密に打合せ
教導の才で仲間を補助

アドリブA


レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:146 = 97全体 + 49個別
獲得報酬:6000 = 4000全体 + 2000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
3 ツリーフォレストマンの新生の手伝いをする

植物の女神さまがつかう魔力を回復してサポートします。

装備した楽器「虹彩の鐘」を「風の旋律」でつかい、
「絶対音感Ⅰ」と「調律」で効果をたかめます。

わたくしのきりょくについては「魔法薬生成キッド:C」で回復します。
わたくしの「魔法薬生成(治療)」のLvは28、きりょく280を6回回復できます。
「風の旋律」のきりょく消費は1、で3ターンまりょくを50回復できます。

この効率でおおきなまりょくの回復をしていきますね。


シャノン・ライキューム 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆行動
3でツリーフォレストマンさんの新生のお手伝い

◆お手伝い
魔力不足に備え、必要ならリーマナスでダヌ様の魔力を回復
雀の涙程度のものでしょうけど……この世界のことです

この世界の者が、尽くせることは尽くさないと

私には力がないから……だからこそ
できることをやらないと

魔力が底をつきそうなら、魔宝玉のリングの力を使い魔法使用回数確保
もう一押しで、更に高いレベルで新生できそう……とか、第六感で感じたら、ダヌ様達と一緒に、ツリーフォレストマンさんの魂にリーマナスで直接魔力を与えたり、必要ならリーライブで体力回復等も試みて

十分魔力を与えて、更に何かきっかけが要るのなら……復活呪文も試す等、できることは全てやる

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:216 = 97全体 + 119個別
獲得報酬:8400 = 4000全体 + 4400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
転移術の協力する。

■行動
異世界に転移するよ。目的地は『ユートピア』だ。
あれはヌルが持ち込んだ特異点のかけらが原因だったけど、
それ無しでも前に飛ばされたところに転移できるか実験して欲しいよ。
上手く行けば、新たな避難先にも使えるかもだし。

もし転移が上手く行ったら…
転移で帰る前に、避難先や今後も使えるように色々下見しておきたいかな。
前回はヌルのこともあって細かいところは視れてなかったし。
曰く「選ばれた人類が過ごす予定」とか言ってたけど、人が住める準備ってどのくらいしてるのか気になるよ。

住むところ、着るもの、そして何より食べるもの!衣食住は大事だよ!

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
甘光を用いた食べ物作りと新生の手伝いをしようと思う
まず甘光を用いた食べ物作りだが薄めたりだとか甘味の代わりに少しだけ使って調理してみたりだとか、シロップ漬けの要領で漬けてみたりだとかしてみよう

新生の手伝いだがツリーフォレストマンに
語りかけてみよう
メメたんや学園の事を託されてはいるがまだ貴方も出来ることがあるよ
疲れてるかもしれないがオレ達にもう一度力を貸してはくれないか?と
それと終わったあとにダヌさんに今回作った料理を振る舞おう
魔力削れて消滅しても問題ないとはいえ犠牲が少ない方が良いのは当たり前だからな
甘さで悶えるかも知れないがそこはまぁ必要な犠牲だと割り切ろう

アドリブA、絡み大歓迎

リザルト Result

 学園生達は異世界との協力を行っていた。

●転移
「空挺都市に行ってみたいわ!」
 高揚した声で【シルク・ブラスリップ】は【メフィスト】と【ダヌ】に要望を出す。
「向こうの世界は、こちらの世界より技術が発展してると言うし、きっと新しい発明の切っ掛けになる筈よ」
 シルクは何度か異世界に転移する機会はありつつも、魔力探知機など直近で役立つ物を作るため辞退していた。
 しかし今回は気兼ねなく行けるので目を輝かせている。
「では行きますかー?」
「ええ、頼むわ!」
 楽しそうなシルクに、転移術を使うダヌが応える。
「それじゃ、転移させるわね」
 ダヌは口寄せ魔方陣を発動し、転移門に接続。

 展開された魔方陣に包まれたシルクは、次の瞬間には異世界に転移していた。

「おぉー! ここがネビュラロンせんせの言ってた空挺都市ね!」
 整然とした建物は見上げるほど高く、地面は凹凸一つない。
「計画都市って感じだけど無駄なく調整されてる。これだけの都市を作るための道具も発展してる筈よね」
 興奮したように飛び回り、使われている素材や技術を読み取ろうとする。
「期待通りですかー?」
 案内役とした就いて来ていたメフィストに、シルクは応える。
「ええ! これなら新しい発明品のインスピレーションがきっと湧く筈よ!」
「好いですねー。それではー、こちらの技術者の人達に会いますかー?」
「会えるの?」
「迎えが来てくれる筈でーす」
 などと話していると、使節団らしき一団が来た。
「職人の人に会わせて貰えないかしら?」
 シルクの頼みに使節団は快く応じる。
 どうやら、向こうとしても新天地に入植できるということで盛り上がっており、今後のことも考え最大限の協力をするとのことだった。

 そして向かった先で――

「エスバイロ、っていうのね」
 シルクは個人用の飛空艇を興味津々に調べていった。
「動力は、ここかしら? それが駆動系に繋がって――」
 シルクはエスバイロの整備士と話していく。
 以前にも科学技術の進んだ異世界と関わり、新しい武器の開発協力をしたこともあって、話はスムーズに進む。
「この中、どうなってるのかしら? ちょっと見せてもらってもいい?」
 承諾してくれる職人。
「ありがとう。あ、心ばかりの品だけど――」
 興奮しすぎて渡すのが遅れたお土産を取り出す。
 一流の料理人が魔力を込めて作った、雪のように白い砂糖菓子『ドラジェ・ネージュ』を渡すと、その場で分析したらしい、こちらの世界の人達のパートナー(アニマ、あるいはスレイブというらしい)が大騒ぎになる。
「え? ちょ、どうしたの?」
 不思議に思ったシルクに、メフィストが説明する。
「貴女達の世界は全てが魔力で出来た魔界ですからねー。この世界みたいな物質世界だとー、いま渡したお菓子でも尋常じゃない魔力源になるのでーす」
「そうなんだ」
 などということがあり、より一層使節団の対応が丁寧になる。
 とはいえ職人肌なシルクは、その辺りの政治的なことよりも目の前のエスバイロの方が気になっている。
「これってどう作ってるの?」
 作り方を訊くと、『プラント』と呼ばれる場所で基幹部品は自動で作られ、それを組み合わせたり個別に改造するらしい。
「へぇ、プラントか……そこまで大がかりな物は無理でしょうけど、エスバイロの技術を持ち帰れたらなー」
 何気なしに呟いたのだが、職人は了承する。
「いいの!? ありがとう!」
 構造や設計図を見せて貰う。しかし――
「大雑把には作れるかもだけど、一から作ると巨大化しちゃいそう」
 制御用の『集積回路』という部品など、細かすぎて学園のある世界では再現が難しい。
「いや、待って。雷の霊玉を守ってた守護者の核の技術を流用すれば……でも、今から量産するのじゃ間に合わない」
 時間を掛ければ再現できる可能性が高いが、魔王との決着が近付く中では間に合いそうもない。そこに――
「百単位なら輸出品として用意出来ます。そちらの世界からは豊富な魔力を貰えれば」
 使節団が提案してくれた。
「いいの!?」
 頷く使節団。
 ただし技術者が言うには、学園のある世界は魔力が濃すぎるので、エスバイロを向こうで調整する必要があるとのことらしい。
「それなら整備や改造法を教えてくれない? 向こうで私達が調整するわ」
 これに技術者達は応えてくれる。
 しっかりと教わり、向こうで伝えるためにメモを取るシルク。
 その後も幾つか工房を見て回る。
 こちらの世界の住人には、妖精のように見えるシルクは物珍しいらしく、いつの間にか大勢の見物人に囲まれるのだった。

 シルクのように、飛空艇の世界に訪れたのは、【ナノハ・T・アルエクス】。

「ここで良いですかー?」
「うん、間違いないよ」
 案内役であるメフィストに、ナノハは応える。
 いま彼女が居るのは、少し前に【スチュワート・ヌル】の持つ特異点の欠片によって訪れた場所だった。
 変わらず人気は無く、異常なほど清潔感がある。
「……やっぱり、寂しい場所だね」
 ナノハは周囲を見渡し小さく呟く。
「『ユートピア』……選ばれた人類だけが住む場所と言ってたけど」
 役割を果たすことなく、無人のまま保存されているだけの場所。
 ナノハには、そういう場所に見えた。なので――
「誰も使ってないなら、僕達で使わせて貰おう」
 前向きにナノハは考える。
「では、どうしますかー?」
「色々下見していこう。避難先や、今後も使えるようになるかもしれないしね」
「では探索しましょー」
 早速、見て回る。
「案内図とかあると良いんだけど」
 見て回るが地図一つない。
「これ、他所から人が来たら、大変じゃないかな?」
「余所者を入れる気が無かったんでしょー」
 メフィストが応える。
「選ばれた人類だけってことはー、それ以外は排除するつもりだったんでしょうしー」
「貴族みたいな人達だけしか入れないってことかな?」
「もっと性質は悪いでしょうねー。選民思想で作られてるのでお察しでーす」
 推測しながら探る。
 どこを回っても綺麗なのは変わらないが、それだけだ。
「これ、ちゃんと人が住めるのかな?」
「どうでしょー? この手の閉鎖都市は自給自足できるように作ってある筈ですけどねー」
「そうであって欲しいな。ここを新たな避難先にしたいってのもあるけど、魔王の件が片付いても、異世界とは今後も関わるはずだから、その時の新しい拠点に使えないかなって思ってるんだ」
「拠点ですかー?」
「うん。前回、戦いになった時に魔力が使えなくて困ったからね。もし異世界で活動するのなら、異世界に慣れるための準備もしておかないと。まぁ、細かいところは魔王の件が片付いてから追々だけど」
「となると必要なのはー」
「住むところ、着るもの、そして何より食べるもの!」
「寝て食べて着る物ないと困りますからねー」
「うん! 衣食住は大事だよ!」

 そうして探索していると、艦橋への入口と思われる場所に辿り着く。

「入れるかな?」
「ハッキングして入れるようにしましょー」
 何やらメフィストがして内部に侵入。
 メインデッキと思われる場所に入り、さらにメフィストは操作する。すると――
「これって」
 備え付けられていた大きな板――ディスプレイに映像が映し出される。
「ヌルだ」
 映し出されたのは、ヌルの身体を構成していた掃除機。
「アビスを取り除き浄化する機械みたいですねー」
「どういうこと?」
「簡単言うとー、この世界が滅ぶ原因となった物を取り込んでー、浄化する機械でーす。発動させるためにー、人間の魂を組み込んでるみたいですがー」
「じゃあ、ヌルって」
「元々はこちらの人間でしょうねー。残ってる資料見るとー、世界の滅びを避けるために自分の魂を組み込んだみたいでーす」
「……それが僕達の世界に転移して魔王軍に入ってるってこと?」
「みたいでーす。だとするとおかしいですねー」
「どういうこと?」
「こちらの世界の滅びを回避するために自分の魂を使ったのならー、貴女達の世界の住人はどうでもいい筈でーす。むしろー、こちらの世界のために犠牲にする方が効率が良いでーす。でもそのつもりは無さそうですねー」
「何で分かるの?」
「ヌルって人ー、ここにアクセスして内部改ざんしてまーす。選ばれた人類では無くー、魔族が住めるように書き換えてますねー」
「それって――」
 天啓のようにナノハは閃く。
「ヌルは魔王軍をここに連れて来るつもりってことかな?」
「その可能性が高いですねー」
「……魔王軍と関わって情が移ったってことかな?」
「改ざんした内容見てるとー、その可能性高いですねー」
「なら……ヌルとは交渉の余地がある?」
「かもですねー。それなら交渉のカードを作っておきましょー」
 そう言うとメフィストは色々と操作する。
「なにしてるの?」
「『ユートピア』の管理権を取得してまーす」
 説明している間に作業は終わり、小さなクリスタルが現れた。
「『ユートピア』の管理キーでーす。どうぞー」
 受け取るナノハ。
「貰っていいの?」
「お任せしまーす。持ち帰ってどうするかはー、貴女達次第ですよー」
「うん、分かった」
 希望の、あるいは争乱の種にもなり得る管理キーを、ナノハは受け取り学園へと持ち帰るのだった。

 こうして異世界への転移を試す者も居れば、故郷に転移する者もいる。

「母さん!?」
 突然現れた【マーニー・ジム】に、息子である【デスク・ジム】は驚いた。
「いきなり里帰りってどうしたんだい!? 悪いけど追加の仕送りをする余裕は――」
「これ、私とタスクちゃんからの宿題だから!」
「ええ!?」
 いきなり押し付けられた書類の束に、デスクは目を白黒させる。
「これって――」
「皆で協力して魔王の脅威に対抗するための手段が書かれてるわ」
 それは夫である【リスク・ジム】が記した『事務の危機管理』のエッセンスと、タスクが以前書いた連帯による恐怖克服のレポートを合わせたもの。
 危険性から魔王についての詳述を避けているが、災害や危険生物の脅威を例に挙げ『みんなで乗り越える』考え方を平易に説いている。
「村長決裁取って村議会で決議したら近隣市町村協議会で提案してね!」
「そんな急に言われても!」
「大丈夫! 貴方なら出来るわ! これを元に地域レベルで恐怖を乗り越える下地を作る取組みをしてちょうだい」
「無茶ぶりだ!」
「出来ないと被害が大きくなるわよ」
「あああっ、やるしかないのかー!」
 頭を抱えつつも、すでに書類に目を通し始めるデスク。
「頼もしいわね。それじゃ、あとはよろしく」
 そう言うと、マーニーは学園に戻るための転移を待つ。
「ちょっと待ってくれ、母さん」
 慌てて引き止めるデスク。
「もう戻るのかい? せめて、親父に会っていかないのか」
 暗に墓参りを勧めるデスクに、息を抜くように笑みを浮かべマーニーは返す。
「会わないわ。まだ、今は」
「今は?」
「ええ。でも、全て終わったら必ず戻るから。その時は引っ叩いて来るから、待ってて」
「引っ叩く? え、ええ?」
 状況が掴めず混乱するデスクに、マーニーは笑顔で言った。
「それじゃ、あとはよろしく。頼りにしてるわよ」
 そう言うなり、学園に転移で戻るマーニーだった。

 転移実験を終わらせ、甘光の実用実験にも入っていく。

●甘光料理
 大甕いっぱいに入った甘光を見て、【ルージュ・アズナブール】は提案する。
「魂が焼けるほど甘いと言うなら、その甘さを活かしてジャムの砂糖の代わりに使えば、この甘味の特徴を活かせるかもしれませんわね」
 料理上手な彼女なので、幾つもの用途をあげていく。
「ジャムならば、他のお菓子にも使えますしね。そのままパンに塗ったりするだけでなく、煮物料理にも使えますし。辛い料理の隠し味にも使えるかもしれませんわ」
「いいな、それ」
 ルージュに、【仁和・貴人】も賛同する。
「シロップ漬けの要領で色々と漬けてみても良さそうだ」
「保存も効きそうですわね」
「ああ。他にも色々と作れそうだから、早速試してみよう」

 というわけで、2人は料理開始。

「甘味が強いなら、まずは量を少なめにして試してみましょう」
 ルージュは、刻んだ果物の入った鍋に、スプーン一杯ずつ甘光を入れて煮てみる。
 柑橘類や苺の甘酸っぱい匂いや、林檎の甘く爽やかな香りが広がっていく。
「匂いは、好いですわね」
 出来あがった物を、パンやクッキーに乗せたり、お茶のお供にスプーンで掬う。
 一方、貴人は付け合せでは無く、料理そのものに甘光を使ってみる。
「こっちは少なめで試してみるよ」
 小麦粉に甘光を一滴だけ垂らし、他は普通のパンケーキの要領で焼いてみる。
「一滴しか入れてないけど、結構甘い匂いするな」
 予想していたよりも、匂いだけで甘いのが分かる。
「味見しないといけないけど……」
 嫌な予感がしたので、学園の職員を捕まえて味見して貰う。すると――

「ぐふっ!」
「がはっ!」
「……っ!」

 全員、悶絶した。
「……こんなの違う意味で食テロですよ」
 じと目で試食した職員に言われ、貴人は返す。
「テロじゃない、実験だ」
「私達実験台ですか!?」
「必要な犠牲者だったんだ」
 キッパリと言う貴人だが、気のせいか仮面の下では視線を逸らしているような気がした。

 それはさておき。

「原液をそのまま使うのは危険ですわね」
 味見の反応からルージュは判断する。
「蟲に食べさせる以外にも、回復アイテムにも活かせないかと思いましたけど、そちらは希釈した物を使った方が良さそうですわね」
 単純に水で薄めると美味しさまで薄れてしまいそうなので、幾つか果汁を用意して、それに一滴入れる。
「これをベースに……キャンディでも作りましょう。あとは、マシュマロも良さそうですわね。携帯に便利でしょうし」
 ルージュは、ベースとなる甘光入りの果汁を使い、幾つかお菓子を作っていく。
「甘いものが苦手な人にはハーブを使った、のど飴が良さそうですわね」
 霊樹の近くに生えていたハーブを貰い、煮詰めて取り出したエキスを混ぜて固める。
「あとは……フルーツを使った物と、甘さを活かしたべっこう飴も作ってみましょう」
 甘い香りをさせながら、次々作る。
 味だけでなく形も様々だ。
「相手の口にねじ込むならば、棒付きの方が楽かもですわね」 
 丸い形の物だけでなく棒付きの物も作り、大きさも変えていった。
 固めている間にマシュマロも作る。
「色もバリエーションがあった方が良いですわよね」
 味だけでなく見た目も考慮し、色々な種類のマシュマロを作った。
「こちらは皆で食べる用として、蟲用の物も作らないとですわね」
 甘さたっぷりの物を作る。
「更に甘さを強めるように蜂蜜も混ぜてみましょうか。樹液のような濃厚な色の蜂蜜を使えば、人には甘過ぎるけど……蟲には堪らない甘露になると思いますわ」
 甘光と蜂蜜をたっぷり使った、甘さ極大な飴を作る。
「……これは、食べるのは危険ですわね」
 匂いだけで焼けそうな甘さが伝わってくる。
 ルージュが作っている隣りで、貴人も作る。
「飲みやすいように、カクテルにするか」
 貴人もベースとなる果汁に甘光を一滴垂らした物を作り、それをカクテルの隠し味になる分量で入れて試していく。
「美味しいので試してくれ」
 事情を知らない職員を新たに捕まえ試す。
「甘っ……いけど、美味しいですね。なんか元気になるし」
(これだけ薄めれば何とかなるか)
 安全な分量を確認すると、次のメニューに取り掛かる。
「これぐらいの甘さで作れると良いな」
 サンプルとして、天国のマロングラッセを元に作っていく。その中で――

「甘っ!」
「のどがっ、のどが焼ける!」
「……!」

 何人か職員に犠牲になって貰いながら、最終的に納得できる物が出来あがった。
「出来あがりましたわね。折角ですから、後でみんなで食べて貰いましょう」
 安全も確認した物をルージュはバスケットに詰めていき、貴人も手伝う。
「これから最後の大仕事が待ってるし、それが終わった後の疲れを取るためにも、あると良さそうだ」
 貴人の言葉通り、まだ最後の大仕事、【ツリーフォレストマン】の新生が待っている。
 それを成功させるため、学園生達は霊樹の前に集まった。

●新生
「お噂はかねがね」
 霊樹の前に来てくれたダヌに、マーニーが挨拶する。
「ダヌ様の世界に訪れた孫から、お話を伺っております」
 向こうの世界で得た知識と人脈を聞いていたマーニーは、それを活かしてダヌに信用して貰えるよう話をしていく。
「準備は出来ています。どうか、協力をお願いします」
 これにダヌは快く応えた。
「ええ、任せて」
 柔らかな笑みを浮かべ言った。
「必要な魔力は私が供給するから。使い過ぎちゃうと、身体が削れたりするかもしれないけど、その時は心配しなくても大丈夫よ。魔力が回復すれば元に戻るから」
「それなら、まりょくを回復して、サポートしたいとおもいます」
 必要となる魔力を供給してくれるダヌに、【レーネ・ブリーズ】は言った。
 これにダヌは笑顔で礼を返す。
「嬉しいわ。ありがとう」
 そう言うと、レーネが手にする虹彩の鐘を興味深げに見詰める。
「ひょっとして、それを使うのかしら?」
「はい。風にたすけてもらって、まりょくを回復するせんりつを奏でます」
「素敵ね」
 レーネの応えに、ダヌは楽しげに笑みを深める。
「おんがくが、すきなのですか?」
「ええ、好きよ。楽しいわよね。お祭も好きだけど、音楽も大好き。ふふっ、お蔭でたくさん頑張れるわ」
 やる気を見せるダヌに、【シャノン・ライキューム】が声を掛ける。
「今回は、よろしくお願いします」
 礼を尽くし、頼む。
「私も、出来ることは可能な限りします。微力ですが、魔力の回復もさせて下さい」
 シャノンは、自身の力の小ささを自覚しながらも、やれることをしようとする。
(雀の涙程度のものでしょうけど……この世界のことです。この世界の者が、尽くせることは尽くさないと)
 すると、【フォレストボーイ】もやって来て、シャノンの言葉に同意する。
「僕も頑張るもん!」
 懸命な声で言った。
「何でもするもん! だからだから、じぃちゃんを助けてあげて欲しいんだもん!」
 まだ小さく、未だ力のないフォレストボーイ。
 けれど懸命な姿を見て、より一層、シャノンは自分がするべきことを意識する。
(私には力がないから……だからこそ)
「できることをやらないと」
 決意するように小さく呟いた。

 女性陣がダヌと話をしてくれている間に、【クロス・アガツマ】は新生の儀式の手伝いをしていた。 

「俺も手伝おう……その方が色々、都合もいいだろう」
 これに、メフィストと一緒に儀式の準備をしていた【無名・一】が返す。
「よし、手伝え」
 むやみやたらと偉そうだ。
「……小さいわりに尊大で横柄だな」
 クロスは、見た目は幼児だが中身は明らかに違う一を見て、探るように言った。
「役に立つのか?」
「大丈夫ですよー」
 メフィストが応える。
「色々とやらかして殺されて人間に転生してますけどー、元創造神ですしー。今回の件には適任ですよー」
「それ言うならお前もだろ」
「……創造神?」
 警戒するようにクロスは言った。
「2人とも、元神だということか?」
「そーでーすよー」
「そうだぞ」
 平然と何でもないように言う2人に、クロスは頭痛を堪えるような声で言った。
「随分と軽いが、神とはそういう物なのか?」
「そんなもんですよー。単に全能なだけですしー」
「一々厳かな雰囲気出してられるか。めんどくさい」
「限度があると思うが」
「こんなもんだぞ」
 さらっと、一は言った。
「低俗でいい加減でも無限に存在し続けられるから『神』なんだよ。それが出来ない奴は自我が消滅するからな」
「大抵は一億年すら持たずに消えちゃいますからねー」
「……大仰な話だな」
「そうでもないぞ。場合によっちゃ身近な話だし。お前だって最近、創造神の業に関わってんだからな」
「どういうことだ」
 声を硬くするクロスに、メフィストと一は言った。
「世界に干渉しようとしたでしょー? アレ、創造神がすることですよー。アレしたのでー、今回の新生が出来るようになってまーす」
「お前運が悪かったら世界に取り込まれて、世界を維持するシステムに組み込まれるところだったぞ」
「……そうなのか?」
「そーでーす。まーその辺りのことはー」
「また違う時にでも話す。それより今は、新生の儀式を成功させるのを手伝え」
「まだ残滓が残ってますしー、成功率は上がりまーす」
「残滓……【アリアモーレ】様に御会いした時に言っていたことか?」
「そーでーす。なのでー、貴方の術式を主軸に組んでいきますからー、頼みますねー」
「分かった」
 クロスは、気持ちを切り替えて応える。
(気になることはあるが、今は新生の儀式に集中するべきだ)
 クロスは精霊へ呼び掛けることが出来るよう、魔力で因果線を作り出すと、それに重ねるようにして虚空に魔法陣を展開する。
「魔獣を召喚する術式ですかー?」
「ああ。本来は精霊に呼び掛け、一時的に魔獣の形に固定し力を貸して貰う術だ」
「んー、この術式のままだと、実体化したのは闇属性が固定で付与されるな」
「それだと生前の属性と違う場合もありますしー、生前の属性に合わせて調整できるようにしますかー」
 クロスとメフィストと一は、高度に専門的な話を進めながら術式を組み上げていく。
「星と照応させて術式展開するんですかー?」
「ああ、天文学……占星術も、因果操作の術式のヒントになっていた」
「術式の基幹部分が魔獣召喚とは違うが、系統が異なってるのか?」
「俺の生前の友は占星術師でね。そこから着想を得たんだ」
 術式を組みつつ、クロスは大賢者のローブを具現化させる。
「起動する時に、これを使って効果を高められないか?」
「やれるかもですねー。どうせなら魔改造しますかー」
「折角だから魔改造しようぜ魔改造」
「するな」
 クロスは2人を止めつつ術式を完成させ発動する。
 球状の積層魔法陣が発生すると、霊樹の傍に光球が浮かび上がり、それが魔法陣に取り込まれた。
「準備できたぞー」
「あとはお願いしますねー」
 一とメフィストに促され、ダヌが魔法陣に触れる。
 途端、指先から光の粒子に変わり魔法陣に取り込まれ削れていく。
「回復します」
 ダヌの身体が削れていくのを見て、シャノンは急いでリーマナスを使う。
 それによって一時的に削れる速度は落ちたが、どんどんダヌの身体は消えていく。
 止めるためにシャノンは立て続けにリーマナスを使い、それを支援するようにレーネは虹彩の鐘を鳴らす。
(すこしでも、ふたんが軽くなれば)
 他の学園生達も魔力供給を助けるが、どんどんダヌの身体は削れていく。
(もっと回復しないと)
 リーマナスを使っていたシャノンは魔宝玉のリングを使い、さらに自身を酷使しながら回復を続ける。
 それをサポートするレーネは、魔法薬生成で失われる気力を補いながら、風と繋がった。
「わたくしに、虹彩の鐘を鳴らし続ける力を、かしてください」
 レーネの呼び掛けに応え、風は虹彩の鐘の音を広げ、皆の魔力と体力を回復する。
 大規模戦闘でも十分なほどに魔力回復が行われ、短くない時間が過ぎた頃、新生の魔法陣は満たされた。
「ありがとう。思ったよりも体は削れなかったわ」
 片腕が消滅したダヌは礼を言う。
 延々と魔力供給の手伝いをしていた学園生達は、ぐったりとするも、まだ終わりではない。
「あとは、みんなの想いを込めてあげて。それが、目覚めに繋がる筈だから」
 ダヌは、魔法陣の中に生まれた光の卵を示しながら言った。
 軽く見上げるほどに大きい。
 皆はそれに触れながら、想いを込め呼び掛ける。
(今度は、犠牲にならなくても大丈夫よ)
 ツリーフォレストマンと茶飲み友達だったマーニーは、再会を願う。
(今は、あの時とは違う。私も家族も、学園の皆も、貴方を助けてあげられる)
 知らずに助けられた、あの時。
 助けられなかった後悔と苦悩だけでなく、別離の悲しみは深く、忘れずに心に刻まれている。
(貴方は独りじゃない。私達がいる。だから、またお茶をしましょう)
 願いは強く大きく、全ては形となってくれない。
 けれど、だからこそ、形にならぬ想いに応えようとするように、光の卵は鼓動を鳴らす。
(そこに、いるんですね)
 力強い鼓動を感じ取り、レーネは願う。
(どうか、生まれでて、わたくしたちといっしょに、生きてほしい)
 力を求めるのではなく、同胞として、学園の友として、共に生きてくれることを願う。
(あなたは、身を投げ出して霊樹をまもってくれました。そうでなければまもれなかったとおもいます)
 終わりへと繋がった決断、それをレーネは否定しない。でも――
(だからこそくりかえしたくない)
 犠牲を肯定せず、共に在ることを願う。
(てをとりあい、いっしょに未来をつかみとる)
 それは険しい道だ。
 独りでは、歩み続けることは出来ないかもしれない。だからこそ――
(わたくしたちは、学園生なんです)
 独りでは届かない場所に手を取り合い進み、未来へと歩み続ける。 
(そのためにわたくしたちは、まなびつづけているのですもの)
 共に在ろうという願い。
 その想いを受けとり、光の卵に小さくひびが入る。それを見て――
(新たに、生まれ出て来ようとしているのですね)
 二度目の生を経験しているクロスは、共感するように想いを込める。
(ツリーフォレストマン……あなたには、この時代を見届けてもらいたい)
 終わりではなく、続くものを伝えるように、クロスは心の中で語りかける。
(これまでとは違う、新しい時代を皆は作ろうとしています。俺は、貴方にそれを見て欲しい。そのための再起動、どうかお許しください)
 祈りにも似た真摯な想いに応えるように、光の卵は罅を広げていく。
 胎動を続ける光の卵に、貴人は【メメ・メメル】のことを思いながら、助けを乞うように想いを込める。
(メメたんや学園の事を託されてはいるけど、まだ貴方も出来ることがあるよ)
 学園と霊樹、それらと同じくらい、ツリーフォレストマンは、メメルのことを気に掛けていた。
(疲れてるかもしれないが、オレ達にもう一度力を貸してはくれないか?)
 貴人の想いを受け、ドクンッと、一際強く光の卵は胎動する。
 けれど殻を破るには、まだ足らない。
 それは新たに生まれようとするツリーフォレストマンが、自身の形を作れないからでもあった。
 かつての自分ではない、新しい自分。
 無からの創造にも似たそれを、成し遂げるのは難しい。
 だからこそ、シャノンは助けるように新たな形を思い浮かべる。
(ツリーフォレストマンさんの新生……復活ではなく、新生であるなら、お年寄りの姿じゃなくて、若々しくて力に溢れた頃の姿かも)
 森の守護者然とした、若く理知的なエルフタイプのエリアルのような姿で、激しい嵐もしなやかに凌ぐようなイメージを抱く。
 それは年輪のように積み重ねた知識と経験に支えられた、風にそよぐ枝葉のように爽やかな弁舌を持っているかもしれない。
(これまでは、焼けつく陽射しを、優しい木洩れ日にしてしまう大樹の枝のように……私達を守ってくれてたのかもしれません)
 それは大きく、皆を脅威から守る守護者としての姿も思い描く。
(これからも、私達が気付かないところで、雨風や陽射しから護るように……呪いや厄災から、護ろうとなさるかも)
 守護者としての在り様を強く想い描き、伝えていく。
 それが、光の卵に大きく亀裂を入れた。
 あと一歩。生まれ出ようとする光の卵に、シャノンは残りの力の全てを込め、復活呪文を掛けた。
 それは囁き程度の呼び声。
 けれど確かに届き、光の卵は割れ、ツリーフォレストマンは新生した。
 それは、大きな大きな竜だった。
 深緑の翼を持つ、大いなる竜。
 その翼は、羽では無く木の枝と生い茂る葉で出来ており、かつてのツリーフォレストマンの姿を思わせた。
「……よかった」
 最後の力を振り絞ったシャノンが、ふらりと崩れ落ちそうになった時、新生した深緑の竜は、ふっと姿を転じる。
 二十歳半ばのエルフタイプのエリアルの姿になると、シャノンを支えた。
「大丈夫かのぅ?」
 若々しい見た目に、かつての老成した口調で『彼』は呼び掛ける。
「はい、大丈夫です」
 小さく笑みを浮かべ、シャノンは応えた。
 すると『彼』は、安堵するように眦を下げると、自分を見詰める皆を見て、もどかしげに言った。
「すまんが、教えてくれんか。お前さん達は、誰なんじゃろうか?」
 最早届かぬ過去を掴もうとするように、『彼』は願う。
「儂は、お前さん達を知らぬ。じゃのに、違うという想いもあるんじゃ」
 これに、クロスが最初に応えた。
「お久しぶり……いえ、初めましてですね」
「それは、どういうことじゃろうか?」
「安心してください。全て、お話します。とはいえ、どこから話しましょうか」
 クロスが思慮していると、フォレストボーイが『彼』に駆け寄る。
「じぃちゃん!」
 フォレストボーイは『彼』を見上げ、必死に言った。
「好かった、好かったんだもん……じぃちゃんは、じぃちゃんじゃないけど……でも、でもでも、また会えたんだもん!」
「……そうか」
 フォレストボーイの若葉を撫でながら、『彼』は穏やかに笑みを浮かべる。
 それは姿が変わり、新しく生まれ変わったあとであっても、今へと繋がっていると思える笑顔だった。
 そんな『彼』に、茶飲み友達だったマーニーが呼び掛ける。
「お茶をしましょう。過去には届かないけれど、繋げることは出来るから。今へと繋がる全てを、話させてちょうだい」
「ああ、頼む」
 望みを告げる『彼』に応えるように、貴人が提案する。
「それなら、お茶菓子の用意もある。みんなも疲れているだろうし、それを回復させるためにも、任せてくれ」
「そうですわね。しっかりと用意してますわ」
 ルージュが、甘光を使ったお菓子や飲み物を封じた食符を取り出す。
 するとメフィストが魔法を使う。
「好いですねー。それならテーブルとか出しましょー」
 ポンポンッ、という軽い音と白煙と共に、テーブルと椅子が現れる。
 そこに食符から解放したお菓子やお茶を並べ、新しく生まれ出た『彼』を祝うように、皆はお茶会を始めるのだった。



課題評価
課題経験:97
課題報酬:4000
異世界と協力しましょう
執筆:春夏秋冬 GM


《異世界と協力しましょう》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 1) 2022-03-03 22:28:28
村人・従者コースのシルクよ。よろしくー。
折角だしあたしは『1転移術の協力』でいこうと思うわ。
前回は開発専念で試しそびれちゃったしね。

何処に行くかは検討中だけど、空挺都市かSALFの世界(グロドラ)あたり?
機械技術について何かヒントを得られたらいいなって

《スイーツ部》 ルージュ・アズナブール (No 2) 2022-03-03 23:37:03
ご挨拶が遅くなってごめんなさい。村人・従者コースのルージュと申しますわ。
よろしくお願いいたしますわね。

わたくしは、甘光を用いた食べ物作りをやってみようかと。
強い甘さを活かして……ジャムの砂糖の代わりにしてもいいかも。

他にも、苦くて飲みにくい薬を、飲みやすくするのに使ったり……できないでしょうかね。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 3) 2022-03-05 23:07:05
賢者・導師コース、教職志望のマーニー・ジムです。
よろしくお願いいたします。

それにしても、今のところ4人中3人がリバイバルというのは、
数奇なご縁を感じますね。

私は、1と3を考えています。

1は、ふるさとのガンダ村に転移させてもらおうかしら。
軽めの転移の実験ついでに、家族の顔を見れて、一石二鳥ね。

3は、ツリーフォレストマンさんとは茶飲み友達だったから、
是非とも取り組むべき命題だわ。
私と過ごした記憶は戻らなくても、何らかの形で新たな生を得て
新たな友情を築けるなら、これほどうれしいことはないから。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 4) 2022-03-06 17:23:05
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
3のおてつだいしようとおもいます。
魔力を回復する楽器がありますから、
女神さまのそばでつかってサポートします。
よろしくおねがいします。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 5) 2022-03-06 22:45:53
皆さん、よろしくお願いしますね。
いよいよ明日いっぱいで出発ですので、今の状況をまとめてみるわね。

1 転移術実験    シルクさん(異世界)、マーニー(近距離)
2 甘光メニュー開発 ルージュさん
3 シン・フォレスト レーネさん(魔力回復)、マーニー 

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 6) 2022-03-07 00:23:36
エリアルの教祖・聖職コースのシャノンです。よろしくお願いします。
私も3で、ツリーフォレストマンさんの新生のお手伝いをしたいと思ってます。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 7) 2022-03-07 02:40:16
賢者・導師コースのイマジネイター、ナノハ・T・アルエクスだよ。
ギリギリな参加だけど、よろしくね♪

僕は転移術の実験に参加するつもりだよ。
う~ん、そうだなぁ…前に不意に飛ばされた異世界に、今度は目的として行けるか試してみるよ。

>シルク(SALFの世界の件)
あ~、SALFのある世界についてなんだけど、
前に僕も行こうとしたんだけど、向こうとの縁が切れちゃってるみたいでいけないみたい。
(詳細は春夏秋冬GMの「異世界避難先準備しましょう」を参照)

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 8) 2022-03-07 12:52:10
出発を控えて満員御礼!幸先いいわね!

では再度、今の状況をまとめてみるわね。

1 転移術実験    シルクさん、ナノハさん(異世界)、マーニー(近距離)
2 甘光メニュー開発 ルージュさん
3 シン・フォレスト レーネさん(魔力回復)、シャノンさん、マーニー 

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 9) 2022-03-07 17:00:21
魔王・覇王コースの仁和だ。
滑り込みでの参加だがよろしく頼む。
メニュー開発してからツリーフォレストマンの新生の手伝いの流れで行動しようと思う。

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 10) 2022-03-07 21:18:02
>ナノハ
あ、ありがと。やっぱりダメなのね。
そうすると次にテクノロジー系っぽい空挺都市かなー…?

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 11) 2022-03-07 21:39:39
賢者・導師コースのクロス・アガツマだ。よろしく頼む。

俺は3にてツリーフォレストマンの新生を手伝う予定だ。もともと俺の……独断行動が、きっかけの一つにも関わっているようだし。
それにリバイバル以外の生まれ変わりも前例のないものだ、是非見届けたい。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 12) 2022-03-07 22:13:13
これで行動が出揃ったわね!
それぞれ不足なく、充実してきたみたいね。

1 転移術実験    シルクさん、ナノハさん(異世界)、マーニー(近距離)
2 甘光メニュー開発 ルージュさん、貴人さん
3 シン・フォレスト レーネさん(魔力回復)、シャノンさん、貴人さん、クロスさん、マーニー 

シン・フォレストマンさん爆誕に向けての戦力が大充実ね!
未知のことだし、難しい試みだと思うから、人手は何人いても良いわよね。

メニュー開発が一見手薄に見えなくもないけど…料理に定評のあるルージュさんと貴人さんの強力タッグなら、安心だと私は思うわ!

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 13) 2022-03-07 23:34:01
いよいよ出発が近づいてきましたね。
今回もご一緒いただきありがとうございました!
どうか、良い結果になりますように。