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【水着】スプラッシューン



ストーリー Story

 校庭に……森が生えた。
 慌てた様子でそう話す生徒に、それを聞いた生徒はこう返す。

「どうせメメたんのせいだろ?」

 と。
 ……どうせという扱いはともかくとして、彼の推理とも呼べない推測は見事に当たっており、森自体は学園長である【メメ・メメル】の仕業である。
 ――が、生徒にとって、彼女が何かをした、という事実はさほど重要ではない。
 最も重要なのは――、

「皆様おはようございます。【ダヴィヤ・スカーレット】でございます。すでにお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、校庭に森が出現しました。学園長の行ったことであり、その目的について聞いておりますので。私の口から説明させていただきます」

 そう、何のためにそんなことをしたか、である。

「ただいまより、校庭に特殊な加工の施された魔法の杖がバラまかれます。その杖を振るい、『メメルでポン』と唱えますと、その杖から水が発射されます。二回被弾すればアウトとなり、森から魔法で退散させられます。森の中に最後まで残った方に、学園長より特別なご褒美があるそうです」

 ……どうやら、思い付きでオリエンテーションを行おうとしているらしい。
 やる気を出すためなのか、優勝賞品をボカしているのが学園長らしいといえばらしい。

「参加するにあたり、濡れることが予想されますが故に、水着の着用が推奨となっております。また、今から一時間以内に杖を取り、森に入らなかった方は参加の資格を失うとのことです」

 さらには、参加したくなければしなくてもいい旨が放送で流れるが、その選択肢を取るのはごく少数。
 皆、我先にと更衣室に押し寄せ、杖を取って森へと入っていく。

「試合の開始は一時間後ですが、それまでは戦闘さえしなければ何をしても自由です。今のうちに有利なポジションを確保するもよし。手回しして共闘の体勢を作るもよし。では――皆様の健闘を祈ります」

 そう言って放送を終えたダヴィヤもまた、服を着替えていく。
 制服から、ぬれても大丈夫な水着へ。
 ……と言っても、露出の極端に少ない、水着へであるが。
 そうして、彼女専用と書いてある杖を取り、

「えー、テステス。私は実況を務めさせていただきますので、なるべく私には水をかけないでください」

 そう呼びかけ、試合の開始を待つのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-07-29

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2020-08-08

登場人物 8/8 Characters
《枝豆軍人》オルタネイト・グルタメート
 リバイバル Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
■性別■ えだまめ(不明) ■容姿■ 見た目:小柄で中性的 髪:緑のショートヘア 目:深緑色 服:生前の名残で軍服を好む。 あとなぜが眼帯をしてる。 ※眼帯に深い理由はない。 ■性格■ 元気(アホの子) 意気揚揚と突撃するが、結構ビビりなのでびっくりしていることもしばしば。 ■趣味■ 枝豆布教 ■好き■ 枝豆(愛してる) ■苦手■ 辛いもの(枝豆が絡む場合は頑張る) ■サンプルセリフ■ 「ふはっはー!自分は、オルタネイト・グルタメートであります。」 「世界の半分を枝豆に染めるであります!」 「枝豆を食べるであります!おいしいのであります!!怖くないのであります!」 「これでも軍人さんでありますよ。ビビりじゃないであります!」 「食べないで欲しいでありますー!!自分は食べ物ではないであります。」
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《タイダルウェイブ》クラン・D・マナ
 カルマ Lv10 / 黒幕・暗躍 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 正式名称「Clan Destroyer 07」 本来はスレイブと言うヒューマンに近い種族の女性の筈だが、何故かカルマの種族属性を持った状態でこの地へ降り立つ。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 感情の起伏は非常に少なく、淡々とした物言いの為、冷徹な印象をもたれがちだが本人はどこ吹く風。 「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」と言わんばかりの冷たい目で見られている!と他人が思っていても、実際には今日の食事は何にすべきか?と思案してる状態だったりすることもしばしば。 本人は無自覚で感情にも表さないのだが、可愛い物が好き。 旅路では探し求めていた己のマスター(陣)、家族と言うべき女性達(マリア、マルタ)を見つけ出す事は出来ず、新たな可能性を求めて魔法学園フトゥールム・スクエアに入学することになる。 「私と同じ世界に飛ばされている。…希望的観測も甚だしいですが、見つけ出すにしろ世界間移動するにしろ、まずは体で行動するしか方法はありませんからね」 首に元いた世界から持ってたロケットを常にかけている。中身は、自分と家族の女性2人、マスターである男性が写っている写真
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《1期生》カンナ・ソムド
 ルネサンス Lv10 / 芸能・芸術 Rank 1
猫耳と猫の尻尾が生えている女性のルネサンスで体つきはかなりセクシーである。とはいえ年齢は高校生~大学生相当と本人は言っているものの、外見はどうみても中学生相当の若さである、いわゆる合法□リ。 性格はかなり受け身でおとなしい。 よほどの事がない限り喋ってくれないのが玉に瑕。 喋ることはほぼないものの、学園生活は普通に満喫している模様。 普段は踊り子としてお金を稼いでいるらしい。 好きなものはスイーツと猫科の動物、嫌いなものは虫。
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

 メメたんの思い付きで濡らし濡らされの大規模チャンバラが開催されます。
 各々が好みの杖を取り、このチャンバラで生き残ってください。
 杖の種類は以下の通りです。


 ・ノーマルタイプ・・・特徴のない単発タイプの杖です。が、連射力、射程共に平均であるため、あらゆる場面に対応できるタイプと言えます。

 ・ショットガンタイプ・・・水を射出後、拡散するように設定されているタイプです。近距離では広い範囲をカバー出来ますが、その分射程は控えめです。

 ・スナイパータイプ・・・極端に性能が射程に寄ったタイプです。射程が長い反面、連射出来ず、接近戦に向きません。

 ・マシンガンタイプ・・・一度の発射で複数発を発射するタイプです。射程が短く、また、発射ごとにブレるため、命中率がノーマルタイプと比べて良くありません。



 フィールドは森ですので、木に登って隠れる、や、地を這って擬態する、など、取れる行動が多いと思いますので、どんなプレイスタイルで優勝を狙うか(例:動き回って目に入った相手をサーチアンドデストロイ等)をプランにお書きください。

 また、このエピソードでは活躍に応じて称号を獲得できる可能性があります。
 獲得できる可能性のある称号と条件は以下の通り。


 取得可能称号・タイダルウェイブ
 取得条件・水をぶっかけまくる。


作者コメント Comment
 夏だ! 水着だ! チャンバラだ!!
 というわけで水着着用推奨のエピソードを出しました……が。
 男子生徒の肌にシャツが張り付いた描写が見たいでござる!! ですとか、服が水で張り付いて透けてるのこそが至高だろ!! という意見もあるかと思い強制はしておりませんので、自分の性癖と向き合ってお子さんの格好を決めていただけると幸いです。
 一回は濡れても大丈夫なように、わざわざライフ2に設定したわけですし。
 夏だからこその性癖を皆さんぶっぱしましょう。


個人成績表 Report
オルタネイト・グルタメート 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
○心情
一人くらいは落としたいでありますな…

○目標
1ダウン

○開始前
1時間あるので、まずはその場で枝豆を食べる
食べならが参加者が大体どっちの方向へ行くか【事前調査】する
一番最後くらいに移動を開始する
暫くしたら、森に移動し【植物学】で隠れやすそうな場所を探して【隠れ身】で隠れる
隠れている場所の近くの草を結び、【罠設置】をしておく

○開始後
ノーマル使用
【気配察知Ⅰ】【聞き耳】で相手を探す
相手を発見したら、迷わず撃つ
撃ったらすぐに遮蔽物に身を隠す
相手が逃げる場合は「色水風船」を足元狙いで投擲
当たった場合は、色水を追ってみる

○終了後
枝豆を振る舞う
優勝者へはビールかけならぬ水掛を他の参加者に提案

クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
遊びだからこそ手を抜くつもりはない、お互いベストを尽くそう
杖はショットガンタイプを使用

まずは開始前にフィールドを散歩だ
身を隠せそうな場所、逃げ道、奇襲に有利な地形……チェックをしておこう

試合では木や密集した茂みを遮蔽物として利用して戦うよ
ジグザグに進み、杖の射程まで接近し水を放つ
立体機動も駆使し、射線を切るようにしながら攻めるよ

そして事前の調べで不意討ちや草結び等の罠がありそうな所は特に警戒を強める
危うい時は物体透過で回避

相手の攻撃が逃げられない時は憑依で詠唱を阻害してみる
また、相手の頭上を外したように見せかけて撃ち、隙を作り出し反撃も試みてみよう
夏の木だ、きっと何かが流されて落ちてくるかもね

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
杖:ショットガンタイプ

準備:森の上空を一回り。木の生え具合など地形を頭に入れる【事前調査】
   試し撃ちして、射程や軌道を確かめる

水着:着用せず

木の上に潜み、背後から龍の翼の飛行で近寄り、杖で頭上から雨のように降らす。羽ばたきの音で気づかれる可能性があるので、ムササビのように滑空。あたっても当たらなくても、すぐにその場を離れる。シュート&アウェイ作戦

同じ場所にあまりとどまらず、木の上を移動する。木の枝葉をカムフラージュと盾として活用。

杖にだけ聞こえるように「メメルでポン」はささやくように

奇襲に備え、上下左右に目を光らせる。

撃たれても反撃はせず、逃げて、身を潜め、機会をうかがう

アドリブA

クラン・D・マナ 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:タイダルウェイブ
【目的】
迷彩柄の布をほっかむって、ひたすら芋砂に徹する

【行動】
杖はスナイパータイプを選択
杖を取る前に、猶予の一時間ギリギリまでカラフル糸セットを裁縫を駆使して緑基調の森林迷彩柄の布を作成
自分の身体を覆える位の大きさを作ったら杖を取って森へ凸
森の落ち葉も片っ端から布に縫い付けてフード付きマントの要領で被り景色に溶け込ませる
茂み等に潜り込んで沈黙影縫と隠密で気づかれないよう移動しつつ
ひたすら待ちの姿勢で相手を探索
見つけ次第小声でメメルでポンと詠唱し、静かに淡々と狙撃を繰り返す
射線から位置を悟られないよう、命中したしないに関わらず、狙撃したら即位置を横へ移動し別の茂みへ身を潜める

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
木の陰などから隠れつ、隙を見て放つ
また、『龍の翼』で『飛行』し頭上から奇襲をかける
地形が森であるおかげで敵からは見通しが悪いが、それは自分にだって同じ
また、スナイパータイプは比較的見通しがいいところで陣取っている場合が、ショットガンタイプは接近戦へと持ち込む奇襲を仕掛けてくる場合が高いため、そこを踏まえて『危険察知』で警戒し飛行する際は、低空飛行で心掛けていく
マシンガンタイプの場合は射程は短い分一発で放たれる水弾の数が多くばらける性質で素早い敵に有効だと考えるため、見つけ次第遮蔽物を利用しながら隙を突いて攻撃する

カンナ・ソムド 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
水着は黒のビキニを着る。
杖のタイプはノーマルタイプを着用。
(私、優勝できるかな…?楽しみ…)
杖をとったら森の中に隠れ、終始警戒しながら森の中を探索。
やせーの勘を使用し、対戦相手を勘ながらも探知。
もしカンナ自身が見つかってない状態で誰かしら発見したらサーチアンドデストロイで敵にぶっかけ不意打ちを行う。見つかった場合は、当たらないように避けながら射撃を行う。
戦闘スタイルは踊りスキルを使いながら優雅に距離をとったり詰めたりする。
相手が近距離型なら距離を離れながら戦い、遠距離型の場合は祖流還りⅠ を使い当たり判定を小さくしながら距離を詰め射撃する。
ピンチになったら純白笑顔で誘惑し、だまし討ちをする。

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
生き残れ!

■杖
マシンガンタイプ

■行動
相手が来るまでは隠れて待機。
うっかり狙撃されないように気を付けるよ。

相手が来たら、スピリアで身軽になって仕掛けるよ。
スライディングや横っ飛び、羽による浮遊での起き上がりや方向転換など
低空での立体機動で相手の攻撃を避けつつ間合いを詰める。
スタイリッシュに決めるよ~♪

こっちの間合いに入ったら、動きそのままに杖から水を発射。
フルオートではなく、3点バーストで区切って狙いを調整しつつ撃つよ。
下手な鉄砲なんかじゃないよ~♪

攻撃後は倒したかに関わらず、一度通り過ぎて木に隠れて仕切り直し。
最初に戻って再び仕掛けるタイミングを伺うよ。
ヒットアンドアウェイだ~♪

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
水鉄砲を使ったサバゲーのようなものかな?
折角参加するんだし勝ちに行きたい
ってことで慎重にそして大胆行動することにしようか

使う杖はノーマルタイプ
基本的に物音を立てず隠密行動がとれるように 創意工夫 するつもりだ
聴覚強化で逃げたり奇襲したり回避したり相手の場所を感知したりしようか
フィールドが森だし生えてるものなどで罠設置で罠を仕掛けたり落ちてる物を相手の方に投擲して気をそらしたりとやれることも多そうだ

出来るならバケツに水をため呪文を発しないで奇襲攻撃
バケツの水がなくなったら普通に杖での攻撃
立体機動、二段ジャンプ、緊急回避で相手の攻撃を避けつつ精密行動、三度目の正直、心理学であてに行こう

アドリブA 

リザルト Result

 学園指定水着に身を包み、薄いピンクに発光する『マシンガンタイプ』の杖を手に取って。
「メメるでポン!」
 まずは一回試射してみる【ナノハ・T・アルエクス】。
 どうやら、森に入る前に自分なりの検証を行うつもりらしい。
 大きく縦振りをしながら呪文を唱えてみると、杖からは小粒の雨程度の水が勢いよく発射された。
(振りが終わると射出も終わる? じゃあ、振り続けてみたら?)
 最初の試射で手に入れた情報は、どうなれば『マシンガンタイプ』の連射が終わるか、という情報。
 次いで、どうすれば射出し続けられるのか、構えは、声の大きさは。
 おおよそ森に入って把握するのでは遅いそんな基本情報を、ナノハは今のうちから集めていく。
(杖を振り続ければ水は出続ける。……けど、三十発くらいで一旦連射が止まるんだね。流石にそこまで打ち続けることはないだろうけど、知っておいて損はないはず)
 周りには森へと入っていく生徒たちが見受けられるが、そんな生徒を気にせずにナノハは続ける。
(声は、ヒソヒソ話をするときの声量だと発動しない。少なくとも、普通の声の大きさ程度は出さないとダメなんだね)
 森に入って有利だと思えるポジションを先に確保するのも確かに必要だろう。
 が、自分の得物の事も知らないで一体どう戦うというのか。
(水が出るのは杖の先端から。振る速度で、密度は変えられる……)
 たっぷり時間をかけることおよそ四十分。十分な検証を終えたナノハは、フィールドとなる森へと足を踏み入れる。
 目指すは森の奥の方。なるべく人が居なさそうな場所である。
 そんなナノハが森へと入る少し前、先んじて森へと入っていた【オルタネイト・グルタメート】は、木の上で枝豆を頬張りながら隠密の真っ最中。
 深々と生い茂る木の葉へと、自身の緑色の髪を溶け込ませ。ポケットには、薄緑色に光る『ノーマルタイプ』の杖。
 開始から生徒たちの行方を観察していたオルタネイトは、生き残るために人が少なかった方面から森へと入り。
 自分が隠れるのに適した木を見つけると、ある作業に取り掛かった。
(現地で罠を作るなんて日常茶飯事でありましたからな~。こんなの、お茶の子さいさいであります)
 慣れた手つきで行われたそれは、草を結ぶという簡易な罠。
 けれども、引っかかってしまいさえすれば、どうあがこうが撃墜することが可能になる文字通り必殺の罠。
(ふふふ、誰でもいいから早く来るであります)
 成功したときのことを想像してほくそ笑むオルタネイトは、気が付かない。
 自分が、とあるミスを犯していることに。
 目を凝らせば確認できる、罠の近くにある、草木とはまた違う緑色の存在に。



「すみません、ちょっとお尋ねなんですけど」
「はい。何か質問でしょうか?」
 放送が終わった直後、実況を務める【ダヴィヤ・スカーレット】を探していた【仁和・貴人】は、ようやく彼女を見つけると声をかけた。
「この競技って、森の中に杖以外のものは持ち込み可ですか?」
「いくつかは許可されているものがありますが、基本的には持ち込み不可になっております」
「許可されている物は?」
「食べ物や着替え、タオル等ですね」
「ぬいぐるみやバケツは持ち込み出来ない感じです?」
「……そうですね。許可されていません。原則としてポケットに入る物のみになります」
 何を考えていたのだろうか。それだけ確認すると、ダヴィヤへとお礼をして森へと足を向ける。
(ぬいぐるみ身代わり作戦も、古典的バケツトラップもダメか。……いや、他にも罠はいくつか思いつく)
 思いっきり悪だくみを考えていた貴人だが、当初の予定はアイテムが持ち込めないことによって瓦解した。
 ――が、持ち込めないなら現地で調達するだけの事。
 『ノーマルタイプ』の杖を取り、どのくらいの声量で唱えれば水が発射されるのかを確認しながら、貴人は散歩するような速度で森を観察。
(お、ここならいい塩梅に罠とか設置できそう)
 どうやらよさげな場所を見つけたらしく、その場へと罠を仕掛けていくのだった。


 時を同じく【クロス・アガツマ】は、薄赤色に光る『ショットガン』タイプの杖を手に取ると、さっそく森へと入っていった。
 目的は地形を事前に確認できる情報アドバンテージ。
 予め罠が張れる場所、隠れることが出来る場所、そして、自分が身を隠せる場所。
 それらを知っているのといないのとでは、明らかに有利度が上がる。
 だからこそ、そのような場所の洗い出しを行っていたのだが、
(思ったよりも森に入ってくる生徒数が少ないな。どこから入るか決めあぐねているのか?)
 皆が自分と同じように、戦場となる森の情報を集めると思っていたクロスは、不安になるが。
(その迷いが致命的なものにならないといいな)
 その不安を振り切り、情報集めのため、森の散歩を続けるのだった。



『さぁ、いよいよ時間となりまして、開始の時間を知らせるメメたん印の花火が打ちあがりました』
 ダヴィヤの声が拡張魔法によってフィールド全体へと届けられ。
 一気に生徒たちへと緊張が走る。
「さて、はじまりましたね。狙うは優勝…ですね」
 その緊張が走った生徒のうちの一人、黒のハイネックビキニを身に着けた【シルワ・カルブクルス】は、木の陰に隠れながら静かに息を潜めていた。
 持っている杖は薄緑色に発光しており、それを胸の前に構えて周囲の気配を探る。
 気分はさながらスニーキングミッション。――ただしルールはバトルロワイヤルであるが。
 そんな中、聞こえた足音に覚悟を決め、足音の主をのぞき込めば……。
 そこには、同じく黒の……こちらは一般的なビキニを着た【カンナ・ソムド】の姿が。
 対峙する黒ビキニ。構える杖は共に薄緑の光。奇しくも同じ構え。
 そんな二人の傍らの茂みには、生徒が一人潜んでたりするのだが。
 先に動いたのはシルワの方。一旦後ろへと飛んで距離を取り、背後の木を蹴り三角跳び。
 そのまま滑空へと入り、頭上からカンナを襲おうと算段していたシルワだが、まさか蹴った木から生徒が落ちてくるとは思うまい。
 背後で聞こえた落下音を警戒する瞬間、目の前のカンナへの意識が僅かにそれてしまい。
 カンナはカンナで、木から生徒が落ちた瞬間にすぐそばの茂みから聞こえた音に、警戒心MAX。
 ――そして、
『メメルでポン!』
 シルワとカンナ、二人の声がハモった時、互いに打ち出された水の弾丸が……。
 お互いではない生徒を捉えた。
 カンナはシルワの背後で落下した状態から立て直そうとする生徒を。
 シルワは、カンナの方へ茂みから飛び出してきた生徒へ。
 少なくとも見ず知らずの生徒よりは信頼できる互いへ、自分の死角の生徒を任せる二人。
 シルワの滑空によって近寄った二人は、自然に背中を預ける形になり。
 そんな二人の元へ、獲物を見つけた獣のように寄ってくる生徒たちの絵面の酷いこと。
 黒ビキニ女子二人へ群がる男子という、事案も真っ青な場面は……遠方からの射撃によって、切り裂かれた。


「目標をセンターに入れて……メメルでポン」
 木の枝の上、お手製のギリースーツに身を包んだ【クラン・D・マナ】は、黒ビキニの二人へと群がる生徒へ確実な一射を浴びせていく。
 感情は必要に非ず。行うのは淡々とした狙撃。
 準備時間の一時間のほとんどを使い、カラフル糸セットに枝や葉っぱを纏わせ、擬態に徹するためのソレは、しっかり目を凝らしてみないと見破れないほどの精巧さを誇る。
「目標をセンターに入れて、メメルでポン」
 撃つたびに場所を変え、木の上から一転して地面に匍匐(ほふく)してからの狙撃へ。
「フハハハ、入れ食い状態だっぜー」
 自分にしか聞こえぬように。黄色く発光する杖を握りしめたクランは、驚くほどの棒読みで心情を表していく。
 餌となっている二人を狙うのは最後でいい。
 それに群がる連中の方が、ずっと容易く打ち抜けるのだから。
 そんな考えの元、再度狙いを付けた時。不自然にできた影に危険を感じて跳んだのと。
「メメルでポン!」
 呪文が発され、それまで自分が居た場所に無数の水弾降ってくるのが同時だった。
 水弾の発射元を確認すれば、木から飛び降りて滑空状態の【アルフィオーネ・ブランエトワル】の姿が。
 しかし、アルフィオーネは自分の射撃が当たらなかったことを確認すると、すぐさまクランの視界から消えた。
(戦闘を好まない? ……いえ、対峙することをよしとしないだけですね)
 『ショットガンタイプ』の杖を持つアルフィオーネならば、『スナイパータイプ』の杖を持つクランに有利に立ち回れたはずで。
 それをしてこないのは、立ち止まって戦うよりも、同じ場所にとどまらずに移動しての奇襲を選んだということ。
(私の戦い方はバレた。……注意しなきゃ)
 そして、それを踏まえたうえでクランは、ギリースーツをしっかり着ると、しばらくアクションを起こさず、周囲と同化するために、木の影へと身を寄せるのだった。


 滑空して移動した先。注意深く周囲を観察していたアルフィオーネは、とても難解な場面に直面する。
 周囲には争われたような水の跡。足元には罠として用いられたであろう結ばれた草と――枝豆が。
 ……何故に枝豆? そう考えたアルフィオーネだが、どうやら納得したらしく、枝豆へ向けて杖を翳す。
「わたしの選んだのは『ショットガンタイプ』。このままだと、枝豆がハチの巣になるわよ?」
 誰に向けた訳でもないそんな呟きは、反応されなくてもともと。もし反応があれば万々歳程度だったのだが、如何せん相手に対しては特効過ぎた。
「ちくしょー、卑怯であります! 枝豆には何の罪も無いであります!!」
「メメルでポン」
 まさか本当に現れるとは思わなかったが、それでも姿を晒したオルタネイトへ向けて、躊躇いなく水弾を発射。
「おわっと!? 危ないであります!!」
 すんでのところで避けられるも、体勢は崩れており。
 何故かアルフィオーネの方ではなく枝豆の方へ視線を向けているため、無警戒。
 『ショットガンタイプ』の杖は連射が出来ず、次の発射まで時間がかかるが、これなら発射可能になるまで隠れることが出来る。
 そう考えて近くの茂みに入ろうとしたアルフィオーネは――背後にいたクロスと目が合った。
「メメルでポン!」
 すでに移動の為に体勢は傾いていて、今からでは回避は間に合わない。
 ならば、とアルフィオーネが取った行動は、
「灼けつく息吹!!」
 水ならば蒸発できないか、という考えの元に放つブレスであり。
 それは――あっさりと貫通してきた水弾によって、効果が立証された。
 つまり、『メメたんの作り出した魔道具なのだから当たり前が通用しない』である。
 期せずして被弾してしまったアルフィオーネは、まずはその場所から離れることを決断。
「メメルでポン!」
 しっかり退避前にクロスに向けて水弾を撃っていくあたりに、彼女の本気度が伺えた。


(一体、オレは何を見ているんだ?)
 茂みに隠れ、黒ビキニの二人が色々と揺らしながら迫りくる生徒を迎撃する様を眺めていた貴人は、ふと我に返る。
(さながらゾンビパニックものの映画か? ポップコーンとコーラが欲しい)
 そんな事を考える貴人も、実は最初はここへと獲物を求めてきた一人だった。
 というのも、噂になっていたのだ。
「美人二人が黒ビキニ着て戦っている」
 そんな噂を聞いて、水で濡らしに行かない男がいるだろうか? いや、居ない。
 そんな気になる噂が本当か確認するために来てみれば、カンナとシルワを中心に群がる男子生徒たち。
 時折遠くからのスナイプによって何人か脱落していくが、それでも彼女ら二人には休むことなく生徒が襲撃していた。
(流石に集まりすぎだよな……。ひっそりと助力しておくか)
 流石に可哀そうに思えてきた貴人は、自分の潜む茂みから狙える生徒の一人へと杖を振るい、
「メメルでポン」
 被弾させたのだが。
「ん?」
「あ……」
 被弾させた位置が悪かった。
 屈んでいたために、着弾位置は低く。一番防がれなさそうな場所としてターゲットにしたソコは、何と言うか、『漏らした』という表現が正しい濡れ方をしていて。
「お、お前……」
 近くにいた、共に美女を濡らそう大作戦を敢行していた仲間にそれを見つけられてしまう。
「ち、違う! 違うんだ!!」
「まだ拝んでも居ないのにそうなるなよ。大丈夫か?」
 変な誤解を仲間にされ、それを改めようとするが、ため息一つに慰められて。
(なんか……悪い)
 射撃させたのが自分だとバレないようにと、願って潜む貴人に気が付かない二人は、
「ん?」
「え?」
 綺麗に背中にスナイプを貰い、魔法によって転送された。
(このスナイパー、普通に腕がいいな。スコープとかなかったと思うんだが、肉眼か?)
 素直に感嘆し、とりあえず今の場所を移動しようと茂みから出た貴人へ。
「メメルでポン」
 クロスやオルタメイトのところから逃げてきたアルフィオーネの、『ショットガンタイプ』の杖が振るわれた。


 呼吸は乱れ、一度被弾した。それでも群がる生徒たちへ、杖を振るうこと幾星霜。
 ようやく最初程の勢いがなくなってきた生徒たちを尻目に、カンナはこの後どうするかを考える。
 勝つためには、今は共闘関係にあるシルワを倒さなくてはならない。
 しかし、シルワへと意識を注いだ時に、漁夫の利的に自分もやられる可能性は否めない。
 ましてや、少し前からスナイプでカンナやシルワ以外の生徒を撃っていた人物が、標的を自分たちにしてもおかしくない。
(黒ビキニ。変に目立っちゃった)
 男子からしてみれば眼福以外の何物でもないカンナの格好は、シルワも併せて破壊力倍増さらに倍。
 だからこそ、濡らそうと躍起になった生徒が押し掛けてきたのだ。
 舞うようなステップで予測を外し。偏差撃ちや『マシンガンタイプ』の弾幕をかいくぐってスコアを稼ぎ。
 動き回った汗と被弾した水で張り付く髪をかき上げて。
 まだやれる。そう意気込んだ時、カンナとシルワの間にスライディングで滑り込んできたナノハは、これ以上ないくらいに楽しそうな顔をしていた。
「!?」
「しまっ……」
「トリガーハッピー!! メメルでポン!」
 『マシンガンタイプ』の杖を大きく振るい。
 シルワも、カンナもまとめて被弾させようとしたナノハの目論見はしかし。
 カンナには被弾したが、シルワには紙一重で躱されて。
 ……正確には、杖を持っていた手の都合上、シルワの方には十分な射角が作れなかったせいなのだが。
 それでも運――そう、運悪く被弾してしまったカンナは、魔法によって森の外へと強制送還されて。
 二十七発の連射の後、起き上がって距離を取ったナノハを見て、シルワが距離を詰める。
 杖を振るい、同時に叫ぶ。
『メメルでポン!!』
 重なった五つの声は、静かに森へとこだまするのだった。


 シルワはナノハを、ナノハはシルワを。
 それぞれ目の前にいる相手へ向けて振られた杖と。
 そこより遠く、枝豆を防衛するためにクロスへと杖を振ったオルタメイトと、枝豆に危害を加えるつもりはなく、純粋に勝ちを狙うクロスのオルタメイトへの射撃と。
 貴人への射撃を終え、一瞬の気の緩みを咎められたアルフィオーネへの……クランのスナイプ。
 それらがほぼ同時に起こり、結果として……三人が魔法により強制送還。
 シルワとオルタメイト、そしてアルフィオーネが森から消える中、木の上から狙撃していたクランは素早く次の標的を索敵していた。
 シルワを倒し、まだ移動しきっていないナノハへと狙いをつけ……発射。
 ――が、それは避けられて。
 仕方ない。と地面に降り、次のスポットを探そうとしたとき、頭上に異変を感じ、そして――。


『えー、皆様。本日はお疲れ様でございました。色々と言いたいことはあるかと思いますが、まずは皆様の共通の質問であろうものについて答えさせていただきます』
 試合開始からおよそ一時間。
 全生徒が森から転送されて外に出てきたことを確認し、ダヴィヤが進行を始めた。
『最後の森全体への水玉攻撃ですが、言うまでもなく学園長の仕業です。なんでも、映像を見ていたら面白そうで居ても立っても居られなくなった、とのことで、本人より謝罪の意を受け取っております』
 そう、勝者が一人残っているわけでもなく。全生徒が森から出ている理由は、クランが確認した森全体を覆う巨大な水の玉。
 そんなバカなと思っていたが、どうやらそれは冗談ではなかったらしく、ゆっくりと降下してきて。
 全員に等しく一被弾を叩きつけ、それにより全参加生徒が二被弾となってめでたくドロー。
 不完全燃焼も甚だしいが、何せ相手はあの【メメ・メメル】なのだ。
 常識を持ち込むのが間違いなのだろう。
『学園長からの謝罪は一言。……『テヘペロ☆』とのことです』
 いつか絶対に何かしら見返してやる。
 学園長の最後の攻撃の餌食になった生徒には、共通の目標が出来たという。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
【水着】スプラッシューン
執筆:瀧音 静 GM


《【水着】スプラッシューン》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 1) 2020-07-23 09:59:00
ふはっはーいそふらぼんじゅーる!!
なんか楽しそうでありますな〜
負けないでありますよー

《タイダルウェイブ》 クラン・D・マナ (No 2) 2020-07-23 22:52:08
クラン・D・マナと申します。
巻き込まれた身ではありますが、要するに撃ち合いをすればいいのですよね?
では私はこちらの杖を使わせて頂きます…。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 3) 2020-07-24 11:34:56
シルワ・カルブクルスです
森の中で水がでる杖を使っての打ち合いですか…
ちなみに、誰であろうと容赦しないのでよろしくお願いしますね

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 4) 2020-07-24 17:38:19
クロス・アガツマだ、よろしくね。
水をかけるだけの杖なら安全そうだ。だがその分、全力で挑むとしよう。
お手柔らかに頼むよ。さて、どの杖がいいかな……

《1期生》 カンナ・ソムド (No 5) 2020-07-27 21:29:32
(カンナ・ソムド、よろしく。。。)

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 6) 2020-07-27 23:42:40
賢者・導師コース、ナノハ・T・アルエクスだよ♪
よろしくね♪

優勝目指して頑張るぞ~!

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 7) 2020-07-28 22:28:47
仁和貴人だ。
よろしく。
やるからには勝ちに行きたいが・・・怪我とかなしに楽しくできればいいな