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リリィ・リッカルダの冒険


ストーリー Story

 冬の初めと思えぬほどの、生暖かい午後は雨とともに終わった。
 年寄りの忍び泣きのような小糠(こぬか)雨だ。針先のように冷たい。鎧の隙間から肌を濡らし、眼鏡の表面をしずくで覆う。
 吐く息でレンズが曇り、【リリィ・リッカルダ】は懐から出した布で眼鏡をぬぐった。といってもその布もすでに水びたしなのだった。レンズには虫の翅(はね)みたいな油膜が張っており、せいぜい気休めにしかならない。
 リリィ・リッカルダはローレライである。うっすら桃色をおびた乳白色の髪は、この種族特有の半液状だ。
 決してすべてのローレライがそうではないが、彼ら種族は液状の髪に制限を課さず、流れるがままにすることを好む傾向がある。しかしリリィの髪は、縄目のような三つ編みに編まれていた。
 見た目こそローティーンだが、光沢のある赤い鎧はリーベラント国の正支給品で、左胸に刻まれた紋様は、彼女が魔法戦士であることを示している。腰に佩くのはレイピアだ。
 リリィは単身、雨をものともせずに歩みつづけていた。葉もまばらなものばかりとはいえ、林のなかを進んでいるのだ。適当な木を選んで雨宿りすることもできようが、歩み止める気はなかった。
 もうすぐ。
 もうすぐ、特異点にたどり着ける。
 特異点とは、この世界と平行して存在する異世界に通じる門のことである。現在、正式に確認されている特異点はセントリアという小都市に存在するものただひとつであり、フトゥールム・スクエアが厳重に管理している。セントリアでは異世界人【メフィスト】の協力のもと、責任者【ハイド・ミラージュ】を中心とした研究者たちが少しずつ特異点の解明をすすめている最中だ。いつか異世界と自由に行き来できる日がくるかもしれない。
 しかし異世界との往来が、すべてセントリア経由でおこなわれたものではないとも考えられている。実際、フトゥールム・スクエア学園生に顕著な異世界人たちも、セントリアなど知りもしない者が大半だった。この世界には他にも特異点があるのではないか、そう考えるのは当然のなりゆきであろう。
 もうすぐ。
 もうすぐで。
 震える指先をこすりあわせ唇をかみ、リリィは地図を開いた。
 地図の中央付近には、赤いインクで『×』の印が書きこまれている。
「あっ」
 にわかに突風が吹き、地図を彼女の手から奪い取ったのだった。
 地図は風に舞ったのもつかのま、籠を飛び出した小鳥のように、たちまちリリィの視野から消えた。
「リーベラントに帰れって言うの!」
 リリィは悲鳴のような声をあげたが、歯を食いしばるようにして口をつぐんだ。
 ちがう。
 もう戻らない。戻れない。
 リリィにとって故郷は、いや、この世界すべては生きづらい場所だった。芸術的なものや華美なもの、社交界あるいは肉体美を好むリーベラント人のあいだにあって、絵を描けず音楽を奏でられず、やせっぽちで地味な容姿に生まれついたリリィはいつも路傍の石以下の存在だった。好きなものは書籍で、ひたすらに本に埋もれ知識の習得につとめてきたが、詩や文学の才があればまだしも、ただ学ぶだけという生き方はリーベラントではよく言って変わり者、もうすこし具体的に言えば偏屈としかみなされない。
 両親を早くに亡くし、王宮の慈善事業として養育され王に仕える身分も与えられたが、飼い殺しのような状態からようやく与えられた仕事が『フトゥールム・スクエア学園生を誘惑し引き抜け』というまずリリィ向けの使命ではなかったことからも、彼女の存在がほとんど重要視されていなかったことがわかろう。(もちろん使命は完全に失敗した)
 異世界、それこそがリリィがいだく唯一の希望だ。
 どこか別の世界なら、自分のような人間を受け入れてくれる場所があるはず。
 ふとしたきっかけで、セントリア以外の特異点についてリリィは情報を得た。この山林のどこか、セントリアよりずっと不安定だが、異世界に通じる門があるという。民間伝承の域を出ぬ真偽の怪しい内容だったものの、これを知るや矢も楯もたまらず、装備をととのえてリリィはリーベラントを脱走した。それが数日前のことだ。
 低位とはいえ近衛隊からの逃亡だ。捕まれば罪を問われずにはおれまい。身分剥奪はもちろん、収監や極刑もありえる。
 戻らない。戻れない。 
 自分の居場所は、自分で見つける。
 だから私は――異世界に行く!
 頬を雨粒がすべり落ちていく。いささか乱暴に雨粒をぬぐうと、リリィ・リッカルダはまた歩き出す。

 こうもり傘の表面に、びたっと茶色い紙がへばりついた。
 白い絹の手袋で丁寧にはがす。
 地図らしい。
「ふむ」
 奇妙な男は手をあごにあてた。
 いやしかしそれは手であろうか。
 それに、『あご』といえるのか。
 手袋はある。しかし手袋と燕尾服のあいだの空間にあるべきものがない。肉体がないのだ。雨も通り抜けていく。にもかかわらず服にも手袋にも、身が詰まっているようにも見える。
 顔はマスクである。異世界人ならガスマスクと呼ぶかもしれない。溶接工がはめるような鉄の顔、両目とも黒い窓に隠れている。口にあたる場所からは、蛇腹状の管が伸びていた。
 燕尾服の紳士、しかし服と服のあいだは無の空間で、顔もマスクの怪人物、その名も【スチュワート・ヌル】は、黒のボーラーハットのつばをちょいと指先ではじいた。
 どうやら、自分以外にも祠(ほこら)を目指している者があるようだ。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2021-12-18

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-12-28

登場人物 8/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《新入生》ザコバ・モブロフ
 ヒューマン Lv14 / 魔王・覇王 Rank 1
サブカルチャー大好きな34歳独身。 彼女いない歴は我が生涯である! 元居た世界ではブラック企業に勤務していたらしいが、会社で2月目の缶詰め状態に入ったある日、夜中にデスクでうたた寝してたら……この世界に転移してしまった。 とりあえず、元の世界に戻って大事なフィギュア達や薄い本を転売の魔の手から守るのが今の目標。 「そのためならば、拙者は悪にでもなれるでござるよドゥフフフ……」 でも、ファンタジーの世界にいるはずのエルフっ娘やらを生で見られるので、この世界も満更ではないようだ。 なお、大変なメタボでいらっしゃる。 健康診断はこわいけど、白衣のナースは大好物。 失ったもの:頭髪 実年齢:34歳(2020.3.22現在) 身長:151cm 体重:3桁の大台
《人たらし》七枷・陣
 ヒューマン Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 普段は一人称おじさん。真面目、シリアスな場合はオレ。 本来は50手前のアラフィフおじさんだが、何故か30歳以上若返ってしまった。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 普段はいかに自分の得意分野だけで楽出来ないかを考えているダメ親父的な人間。 自分や同行する仲間が危機に陥ると気合いを入れて打開しようと真面目モードに。 厄介事に巻き込まれるのは嫌い。お金にならない厄介事はもっと嫌い。でも一度関わってしまったら何だかんだ文句言いながら根気よく取り組む。 やれば出来る人。でも基本ダメ人間。 恋愛事は興味をあまり示さない枯れ気味な人。超若返っても現状は変わらず。 どうにかして元の世界へ戻る為、フトゥールム・スクエアに入学。 転送、転移関係の魔法や装置を徹底的に調べる事が目下の目標。 魔法系の適性があったらしいので、雷系を集中的に伸ばしたいと思っている。自前で転移装置の電源を確保出来るようにしたいのと、未成熟な体躯のフォローとして反応速度メインの自己強化が主な理由。理想は人間ダイナモ。 転移直前まで一緒にいた仲間の女性3名(マナ、マリア、マルタ)の安否を心配している。 「はぁ~…どうしてこんな事になったんだ?…おじさん、ちゃんと元の世界に戻れるんだろうか…こんな厄介事は前代未聞だよ…トホホ」
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。

解説 Explan

 舞台は北方の山林、および山中の針葉樹林にかくされた古代の祠(ほこら)となります。
 祠の下には洞窟があり、迷路状になった奥部に異世界の門――特異点があるというのです。これを求め【リリィ・リッカルダ】という少女が探索を開始しています。リリィに追いつき保護することが本エピソードの目的となります。
 ですが近くには、やはり特異点を目指す【スチュワート・ヌル】なる怪紳士が出現しているのでした……。

 リリィはリーベラントの所属です。リーベラントとはローレライ族中心の国家で、魔王軍に対峙するという意味では学園の同盟国にあたります。しかし現在、リーベラントは対魔王陣営の盟主となるべく学園に対し挑戦的な姿勢をとっています。
 みなさんは、リリィの身を案ずるリーベラント従騎士から捜索の依頼を受けました。リリィの足取り、目指すものについてはほぼ判明しています。
 依頼は非公式です。まだ国では彼女の逃亡は明らかになっていません。従騎士本人が表だって捜査できないのは、露呈すればリリィの罪が問われることになるからです。

 スチュワート・ヌルは魔王軍の幹部です。同じく特異点を手に入れようとしています。鉄仮面をつけた黒い猿のような兵を数匹連れています。猿は魂のない操り人形のような存在で単純攻撃しかできませんが、こちらを上まわる数がいるためやっかいでしょう。
 ヌルは武術の使い手で、手にしたこうもり傘も錫杖のように用います。ですがそれより恐ろしいのは口元の管です。掃除機のような機能をもっており、こちらの精神を虚空にひきずりこもうとするのです。吸い込まれてしまうと魂に大きなダメージを受けてしまいます。また、管から黒い霧(神経毒)を吐きだして攻撃につかうこともできるようです。

 洞窟内は凍えるほど寒いこと、天然の要害化していることも明らかにしておきます。
 洞窟の奥部に何が待っているのかは伏せておきます。


作者コメント Comment
 桂木京介です。
 リリィ捜索を依頼した人物は、ローレライ従騎士【バルバラ・ブッフ】です(バルバラが直接動くことはできないので、【パオロ・パスクヮーレ】が親書を持ってきました)。

 リリィはきっと皆さんから逃げようとするでしょう。力ずくにせよ説得するにせよ、確実に身柄を確保してください。

 ヌルは【ドクトラ・シュバルツ】(拙作『メイルストラムの終焉】Red』に登場)並の強敵です。全員でかかっても、痛み分けで撤退に追い込むあたりがせいぜいかもしれません。

 ダンジョン攻略、魔王軍との戦闘、対象者の確保、とすることは盛りだくさんですが、リリィさえ無事であれば成功としますので、欲張ってあれもこれもと達成を目指すのは難しいかもしれません。

 それでは、リザルトノベルで会いましょう。桂木京介でした!


個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
リリィさんの気持ちは最大限汲み取りたいけれど
今回は襲撃もあるので、命を最優先してみんなで撤退する
リリィさんが感情的に暴走してしまわないよう、気をつけてケア

リリィさんに自分は記憶を失っているものの、おそらく異世界出身者であると伝え
自分たちが最大限に異世界行きのサポートをすると約束【博愛主義・説得・会話術】

その目的を達成するためにも分の悪い賭けや、仲間(人)を危険に晒すような事はしないでほしいと頼む
今回は強力な敵の襲撃のために撤退を選ばざるを得ないが
代わりにセントリアでの異世界研究に関与できるよう話をつける
学園に一時的に留学、ないし入学してもいいのではと提案

以降は全力でリリィさんを庇いながら撤退

クロス・アガツマ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
事前調査で洞窟周辺の地理情報を、洞窟内ではオカルト親和を活かしつつ洞窟奥から流れてくる気配を辿る
ランタンで足元を照らし火種としても使って皆の暖を取れるようにする

リリィを見つけたら憑依で足止めし、説得を試みる
バルバラ氏が心配して学園に依頼してくれたことを伝えよう
そして、学園への一時的な亡命を彼女に提案

ヌルと遭遇した場合、敵意を持つかまず観察
やむなく交戦するなら高貴たる行いで前衛を支援
猿はヒドガトルで流れ弾での掃討も狙おう
状態異常にはデトルを使い、その隙はアン・デ・カースで補う
リリィに害が及ぶ時はスピット・レシールで防衛

ヌルが吸い込みを使う時は、火のついたランタンと油を放り込み管内での発火を試みる

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
リリィさんの保護

◆方針
リリィさんを見つけ、説得を試み保護を目指す
予想外の強敵に遭遇したら、回復メインで対処

◆用意
寒さに備え防寒着を用意

◆探索
仲間と一緒に、リリィさんの痕跡を辿り追跡
リリィさんを見つけたら説得

◆説得
変わり者で行き場がないんですか……じゃあ、学園に来るといいじゃないですか
私みたいな変わり者でも、受け入れてくれてるんですから

一度、試しに来たらどうですか?

◆強敵登場時
基本は後方から回復・支援
深手の者をリーライブで回復しつつ、毒・麻痺を受けた者にはデトルで解除

必要なら復活呪文での蘇生も行う
敵の動きを注視しつつ、第六感を活かして、敵の弱点とか、何か有効そうな対処法がないか探ってみる

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
リリィさんを見つけたら毛布を肩にかけつつ
自分の経歴(出身の村では反対されたが学園に入り勇者を目指している)を語り
同じ世界でも変わろうと思えば変われるし
なりたい自分を目指せることを伝える

リリィさんの特性は学園の大図書館なら一番求められる存在なので
本格的に学園に在籍して一緒に図書委員を目指さないかと誘う
外交上の諸々の問題は学園に戻ってからバルハラ殿や校長先生に相談する
蔵書管理の特待研修生として迎える体をとり学園で保護、を発案

リリィさんの違反行為を隠蔽するため
事実関係を逆転して「リリィを保護する過程でこの特異点の情報を拾った」ことにしようと発案
リリィさんに言い含め
学園に戻ったらバルハラ殿と校長と協議

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
リッカルダくんの説得
異世界に行ったところで下手すれば人の形をした動物扱いで居場所を作る前に人生終了となるかもだけどそのリスクは考えているのか
一国から狙われることにはなるがこの世界で亡国した方が安全だし、居場所を作るのが目的なら努力次第だとは思うが異世界に行くよりリスク低めで目的を達成できると思うと訴える

ヌルからの防衛、撤退
出会うタイミングが不明なのとリッカルダくんの戦闘能力が不明なのと雨に打たれて体力が落ちてることを考えてリッカルダくんの説得が成功した場合、その時点でリッカルダくんを連れて学園に引き返す
特異点の確保などは他のメンバーにお任せ

アドリブA、絡み大歓迎

ザコバ・モブロフ 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
リリィ殿の保護

◆方針
リリィ殿の保護を最優先
強敵との遭遇時には、守りを固め追撃を断念させるよう動く

◆追跡
足跡や誰かが進んだ痕跡を頼りに、第六感を活かしてリリィ殿を追跡
見つけたら、説得して一緒に帰るでござる

◆説得
まあ……異世界に逃避しても、現実は甘くないことを身をもって示そうかと
……自分で言ってて、目から汁が出てきそうでござるな

◆有事
強敵登場時には、武器で全力防御し、その場を凌ぎきるよう努めて
前に立ち、後方の仲間やリリィ殿に攻撃が向かわないように

ピンチになっても、欠片の勇気を振り絞って
少年少女が見てるんだ……大人は情けないところ見せられぬでござろう

拙者のなかの英雄を……揺り起こせでござる

七枷・陣 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
リリィを説得して撤収するまでの間ヌルを引きつけ時間稼ぎ

【行動】
事前準備
水筒に塩を溶かし込んだお湯用意
もこもこーとで防寒対策

対ヌル
対峙した時や気配を察知した時に足止めに徹する
風貌やガスマスクについてツッコミ入れながら名前や所属、目的等を探りを入れて時間稼ぎ
極力戦闘にならないよう話を逸し魔王軍幹部と判明した時点でリリィ回収から撤収までの足止めに専念
場合によってはこちらの目的を正直に話し邪魔する意図は無いと説得

戦闘に入った場合
立体機動で攻撃の回避と、距離を取る事に重点を置く
離脱時には重力思念で思考力を一瞬でも鈍らせてから水筒の中身をヌルへぶっかけ
プチラドで感電させて怯んだ隙をついて全力撤退

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
装備した「天使の歌」を「風の旋律」でつかって味方を回復します。
また、「風の旋律」は吹奏が不要ですから
緊急時には「言の葉の詩:ラブ・キャロル」も併用します。
敵の毒とかは装備した「」を職業技能「備えあれば何とやら」で治しますね。


敵の攻撃については装備で高めたすばやさを活かして回避します。
回避しきれない分については「身代わりうさぎ・改」も活用しますね。

リザルト Result

 冷える。
 ここはダンジョン。それも、血も凍るほど極寒の。空気に棘(とげ)があるように感じる。うぶ毛すら針になりそうだ。
 山中にあらわれた古代の祠(ほこら)は、踏み入るとすぐに下りの石段につきあたった。階段は、広大な洞窟につながっていたのである。
「こんなところに」
 年端もいかない少女が潜ったのでござるか? と言う【ザコバ・モブロフ】の息は真っ白、うっかり唇でも舐めようものなら、端から霜に覆われそうな気がする。
 寒さばかりではなく道のりも厳しい。剣のように尖った岩が上下に隆起し、平地の数倍は行程に時間がかかる。
「あの子ならやると思うんだ。まちがいなく」
 と【七枷・陣】がザコバに応じた。
 陣は【リリィ・リッカルダ】を知っている。リリィは小動物のようにおどおどして上目づかいで、なのに話が異世界のことになると人が変わったようにように食いついてきた。
『私を異世界に連れて行ってください!』
 眼差しが必死だった。
 だから今回もわずかな手がかりから後先考えず行動に走ったのだろう。
 それだけに、危うい。
(あのちみっ子はホントにもう……脱走するくらいなら所属ちゃんと抜けて、学園に来る選択を取りゃいいでしょうがまったくっ!)
 よく言って聞かせねばなるまい。
 一行の先頭をゆくのは【エリカ・エルオンタリエ】と【クロス・アガツマ】だ。地形はできる限り事前調査してきた。おかげで、遅々とした足取りながらも迷わず進めている。
「風のない方向に進むのがいいみたいね」
「ああ、しかしエリカ君は息苦しくならないのかい?」
 風の民たるエリカにとって、風通しの悪い方角を選ぶのは苦痛ではないか、という懸念だ。
「ご心配なく、と言いたいところだけど、少しね」
 寒さもあるし、とエリカはマントの合わせ目を押さえた。
「無理はしないでほしい。暖を取りたくなったらいつでも言ってくれ」
 クロスはランタンをかかげた。
「いかんせん俺は、そういった感覚から解かれた身だからね」
 メンバーはいずれも分厚い防寒装備に身を包んでいる。だがクロスだけは普段とかわらぬ軽装だ。暑さ寒さを感じない。感じようとすれば感じ取れもするが、少なくとも凍えたりはしない。魂霊(リバイバル)たる身の気楽さでもあり、哀しさでもある。
「でも、独りさまようリリィさんのつらさはもっとだと思うわ」
「同感です」
 と告げたのは【タスク・ジム】だ。
 タスクは回想する。バザーで寂しげにしていたリリィ、交流を求めても尻込みするばかりだったリリィを。彼女は心に孤独の壁を築き、閉じこもっていたようにタスクには思えた。
(でもリリィさんは……いつか壁から出たいと思っていたはず)
 リリィの件を知らせたのは、リーベラントの【バルバラ・ブッフ】隊長だ。バルバラの手紙によれば、よほど急いでいたのかリリィは、行き先を示す証拠を多く残して姿を消したという。おかげで目的地も判明し、こうしてバルバラは(バルバラ自身の表現を借りれば『恥を忍んで』)学園に捜索を依頼できたのである。 
 証拠を残したのはリリィの不手際だったかもしれない。でもその一方でタスクは思うのだ。
(無意識だったにせよ、助けを求めるメッセージだったのかも)
 と。
 リリィの話題があがったので、
「リッカルダさんについてはわたくしはあまりよくわかりません」
 と心情を吐露したのは【レーネ・ブリーズ】だ。
「そもそもリーベラントという国が、学園に対して主導権を取りたいというのがわかんないです」
 レーネは首をかしげるほかない。
 わかります、と【ベイキ・ミューズフェス】が応じた。
「私も同じ気持ちですから」
「魔王の復活を警戒する、それはリーベラントもわたくしたちもおなじでしょう」
「ましてや競争ではないですよね」
 魔王復活に備えること、これが学園創立の目的だ。ゆえに学園が対魔王陣営をリードするのは必然だろう。にもかかわらず学園主導に異を唱え、あまつさえ学園の立場を奪おうとするというリーベラントの主張の根拠がわからない。
 ベイキも同様の考えだが、リーベラントという国の現状も知るだけに、
(あるいは、リーベラントが国内問題をかかえていて、国民の不満をそらすために学園との争いをうちだしてきたのかもしれませんね)
 という懸念もあった。かの国は現在、深刻な人口減にあるという。
 立ち止まっていたためか、骨まで冷気がしみてきた。【仁和・貴人】は懐に手を入れ、持参のエンジュワカイロを握る。
 鉱石を詰めただけの袋なのに、じわっと暖かみがひろがった。手のみならず、血管を走るようにして全身に熱が伝わっていく。ほっとため息が漏れた。
 カイロという名前こそ同じだが、貴人が元いた世界のものとはまったく異なるしくみで働く暖房用具だ。原理は魔法、科学的な説明はできない。疑問がないとは言わないが『そういうものだ』と考えれば気は楽だ。そもそも貴人の出身世界、スマホやインターネット、自動車に飛行機だって、原理の説明をしろと言われればたちまち窮するではないか。
 この世界はじゅうぶん豊かだし、魅力的だと貴人は思う。
(だから……居場所を求めるのなら、何も異世界を目指す必要はないはずなんだ)
 そのことをリリィに伝えたい。

 一刻半ほど進んだあたりだろうか。
「……!」
 クロスが黙って振り返った。
 しっ、と言うかわりにエリカは人差し指を唇にあてた。
 ベイキの第六感もただならぬものを察知していた。
 ザコバも黙って鼻を動かした。青い香りがする。熟れていない果実のような。
「逃げないで!」
 とっさにタスクは声を上げてしまった。
「僕です。タスク・ジムです。バザーと芋煮会でお会いしましたよね?」
 行く手の岩陰から白い髪がのぞいていたのだ。パールレッドの鎧も。
 だが髪と鎧は、ぎこちなく岩陰に隠れた。
「追っ手ではありません」
 ベイキが呼びかける。レーネが言い加えた。
「わたくしたちはリッカルダさんをおむかえにあがりました」
 頼むよ、と言うような貴人の視線を受け、陣も両手をひろげて進み出る。
「おじさんもいるよ~」
 つとめて明るい声を出した。自称『おじさん』だが声は高く見た目もまるっきり子ども、違和感アリアリだがそれだけに、本物のまぎれもない証明でもあろう。
 これが効いたのかようやく返事があった。
「七枷さん……!?」
 か細いがまちがいなくリリィの声だった。
「そっちに参るでござるよ」
 ザコバは岩陰まで忍び足で近づき、
「貴殿がリリィ殿……」
 と言ったきり言葉を失った。彼女のただならぬ様子を悟ったからである。
 紙のように白い顔色をして、年端もいかぬ少女が岩陰に横たわっていた。目の下には濃い隈があり唇も紫、うつろな視線は宙空をただよっている。寒さと疲労で瀕死の状態になったのは明らかだった。
「しっかりしてください!」
 タスクは毛布を取りだしリリィにかける。
「だい……じょうぶです……」
「そうは見えません。すぐたすけます」
 呼びかけるとレーネは、ラッパを手にして風の旋律を奏でる。明朗な魔法のメロディは徐々に、リリィの生命力を取り戻していった。
 貴人は胸をなで下ろす。
「ギリギリセーフって感じかな。あと半時間でも遅かったら――」
「ええ。手遅れだったかもしれないわね」
 うなずいてエリカは、リリィのそばにかがみ込む。
「リリィさん聞いて。リーベラントに連れ戻すつもりはないわ」
 クロスが言い添えた。
「バルバラ氏の依頼で来たことは事実だ。でも彼女……バルバラ氏には、君の救助こそ頼まれたが、その後のことは何も言われていない」
 飲んで、と陣から水筒を手渡されリリィは起き上がり湯を口に運んだ。ようやく血色が戻ってきたようだ。
「ありがとうございます。でも、私はもうすぐで行けそうなんです。この先に、異世界への門が……!」
「それさあ」
 と陣はあきれたような口調で言った。
「不確かな情報なんでしょ? 命をかけるようなもんじゃないって。どうしても調べたかったにしても、先におじさんたちに相談してくれればよかったのに」
「そうですよ」
 とタスクも言う。
「リリィさん、僕たちは見知らぬ他人じゃありません。危険な場所に行きたければ頼ってください。それに異世界って、わざわざ特異点を使わなくたって行ける場所だと思います」
「たとえば、わたくしたちの学園だってひとつの異世界です」
 と言うのはレーネだ。
「リリィさんがいまいる国に、不自由をかんじているのならなおさらです。学園はわたくしたち学園生に自由を与えてくれていますから」
「異世界出身者と知り合いたいってことなら」
 エリカが言った。
「学園にはたくさんいるわ。たとえば、わたしとか」
 記憶の大半は失っているものの、エリカは自分の経歴を手短に語った。
「ご存じの通りおじさんも」
 と言う陣に続いて、
「何を隠そうこの拙者も、異世界のブラック企業出身者でござるよ!」
 ザコバが胸を張り腕組みした。
「異世界より来た身として言うと……転生したといっても……ぶっちゃけ、同じような世界に行ってしまったら、元とたいして変わぬ状況になる可能性もあるわけでござる。むしろ、もっと目も当てられぬ状況に陥る可能性も否めぬ。しからば同じ世界で環境を変え、バージョンアップをはかるのも一興では? まあ拙者の場合、体重もバージョンアップしたでござるが!」
 ドゥフフと笑うザコバである。学園の食事は美味いのだ。
 貴人も言う。
「……えーと、実はオレもそうなんだよな。転生、ってやつ? なんと今日、メンバーの半分が異世界生まれってことか」
 オレ思うんだけど、と貴人はリリィに語った。
「行きさき不明の異世界転移ってロクでもない結果になりはしないか? オレたちはたまたま学園に保護されたので生き延びてるけども、変な場所に転移したら、人の形をした動物扱いで居場所を作る前に人生終了となる可能性もあったわけで」
 リリィがピクっと反応するのがわかった。
「居場所……私には、ないから……」
(そうか、『居場所』がキーワードらしいな、彼女の)
 察してクロスが言葉を重ねた。
「リリィ君、君はこの世界に自分の居場所がないと思っているが……違うんじゃないか? バルバラ氏は君が心配で、対立中の我々に秘密裏に捜索を依頼した。そんな手間までかけてリーベラントの兵を動かさなかったのは、君を捕らえて処罰したくなかったからだ」
 答えは、と一息いれて続ける。
「すぐ近くにあると思うけれどね。このまま帰してはバルバラ氏の意向にも反する。どうかな、一時的にせよフトゥールム・スクエアへ亡命するというのは」
 そうですよ、とタスクが言い添える。
「歓迎しますよリリィさん! 学園長だって賛成してくれるはずです。亡命という言葉に抵抗があるのなら……ええと」
「『転入』ってどうでしょう? 転入学、ごく一般的な表現です」
 ベイキが手を差し伸べるが、リリィにはまだためらいがあるようだった。
「でも私……変わり者ですし」
 心配御無用です、とベイキは微笑みかける。
「そんな人こそ学園は歓迎します。安心して。私みたいな変わり者でも、フトゥールム・スクエアは温かく受け入れてくれたんですから」
 ベイキはリリィの隣に腰を下ろす。
「コンプレックスを感じているんですね。昔の私も、そんなもんでしたよ」
 ここで会話は中断された。
「誰!?」
 エリカが鋭い声を上げたのである。
(この気配――並大抵の相手じゃない!)
 エリカの心臓は早鐘のように高鳴っている。肌が粟立つ。
 反射的にレーネは、リリィをかばう位置に立っていた。勇猛果敢なレーネであっても、額には冷たい汗が浮かんでいる。
「あなたは……魔王の眷族ですね」
「おっしゃる通りでございます。お嬢さん、そしてフトゥールム・スクエアの皆さん」
 うやうやしく一礼した男は、しわひとつない燕尾服を着こなす紳士だ。トップの丸い山高帽(ボーラーハット)をかぶり、きれいに巻いたこうもり傘を手にしている。これで口ひげでもあれば完璧だったろうに、顔は溶接工のようなマスクである。しかも口の部分から長い管が垂れ下がっている。
 レーネが男の正体を見抜いたのはマスクのためだけではない。
 男には体がないのだ。服に肉体は収まっているようだが、首にあたる部分、手首、それに足首も見えない。靴と服、手袋にマスクがパーツごとに浮いているように見えた。
「お初にお目にかかります。私は魔王軍参謀【スチュワート・ヌル】と申す者。どうぞお見知りおきを」
 陣は唾を飲みこんだ。
(絶対ヤバいやつだよ……こいつ……)
 内心、ひぎぃ~! と叫びたい気分である。うかつなことを口にすれば八つ裂きにされるかもしれない。
 だがこんなときこそ虚勢を張れ! と陣も名乗り返して前に出た。
「こちらこそよろしく。おじさんたちは家出人探しの依頼でこんな辺鄙なとこまで捜索に来ただけなんだ。そちらの目的は?」
 相手の身なりと口調から、話せる相手だと信じて明かした。ここでヌルが『リリィをよこせ!』と叫び蛮族のごとく飛びかかってきたら南無三ではある。
 不安はすぐに払拭された。ヌルは穏やかに言ったのだ。
「それはそれは。お邪魔する気はありません。小生はここに異世界への門、いわゆる『特異点』があるという情報を聞きつけて調査に参っただけです」
「お宅の探検の邪魔する気は毛頭ないんですわ。おじさんたち、家出娘も見つけたしここで撤収するんで、剣呑な話はまたの機会ということでひとつ」
「そのようですな。では失礼して行かせていただきますよ」
 ジェントルに告げ、ヌルは鼻歌でも唄うようにして陣の前を通りすぎる。
 本当に攻撃意図はないらしい。ヌルは無防備な姿勢でクロスの眼前をかすめた。
(あのマスク、この世界のものではなさそうだね)
 本心ではクロスは問いただしたかった。特異点を何に使う気か、と。だが今、優先すべきはリリィの保護だ。
 タスクは身じろぎもしなかった。ヌルが飛びかかってきたら反撃する気概だ。
(肉食獣みたいな【ドクトラ・シュバルツ】とはまた違う。底なし沼のように得体の知れないものがある……)
 ザコバの抱いた感慨はまた別だった。
(もしかして中身からっぽの透明人間? マッパになれば、女子更衣室に潜入してもばれないボディでござろうか?)
 急に、ヌルが片膝を折った。
「魔王軍に特異点は渡さない!」
 レーネを押しのけ、抜刀したリリィがヌルに襲いかかったのだ。やはり肉体があるのか。ヌルの膝には剣が半ばまで突き刺さっている。
「だまし討ち……! それが勇者のやることですか!」
 口調は丁寧ながらヌルの言葉には怒りがにじんでいる。
「違うんだ彼女は!」
 叫んだ貴人の仮面に、どこから出たのか猿が飛びついてきた。猿といっても燕尾服を着て、ヌルそっくりの仮面をつけた怪猿だ。
 猿に襲われたのは貴人ばかりではない。暗がりよりつぎつぎと猿がとびかかってくる。猿たちはザコバにまとわりつき転ばせ、応戦するエリカのスプリーム・クラッシュをすり抜けた。
「リリィさん! 気持ちはわかりますが、今はそのときではありません!」
 なおヌルに攻撃しようとするリリィを、ベイキは力強く引いて下がらせた。
 猿以上に厄介なのはヌル自身だ。
「では失礼して」
 と言うなり口に付いた管から黒い霧を噴射したのだった。クロスはまともに浴びた。錯覚かもしれないが魂霊の身でも痛みからは逃れられなかった。体が動かない。
 猿がとびかかった相手はレーネではなく身代わりうさぎだった。霧からもかろうじて逃れ、レーネはリリィの手を引いて来た方角に走る。
「どうして!? 私……戦いのきっかけを作ってしまったのに」
「わたくしたちの使命はリリィさんの救出ですから」
「そういうことでござる」
 ひいひい言いながらザコバも逃避行に加わった。
「元いた世界ではひどい労働環境にいた拙者でござるが、こちらの現実も甘くはないでござるよ。うっ、ガスがしみたのか目から汁が……!」
 でもやりきるでござる、とVサインする。
 貴人の一撃(絶対王セイッ!)をヌルはかわしたが、着地際で水を浴びた。陣が水筒から撒いたものだ。
「これな、暖を取るためのお湯、塩入りなんよ。つまりプチラドの威力倍増ってこと。ミスターもビリビリはイヤでしょう?」
 無言でヌルは息を吸い込んだが、自身の右には番傘を月下白刃の姿勢に構えたタスク、左にはフムスの詠唱を終えたエリカがいることに気がつき動きを止めた。デトルで回復したクロスも立ち上がっている。猿はまだ健在だがベイキは構わず、味方の治療を優先している。
 貴人が言った。
「彼女の暴走は謝る。オレたちに戦闘続行の意思はない。ここで痛み分けってことにしないか?」
「……そうしましょうか」
 ヌルはくぐもった声で告げると、いつの間にか落ちていた帽子を拾った。そのまま、猿を引き連れ奥へ向かう。脚はもう平気のようだ。
「ご機嫌よう」
 声の余韻は、ヌルの姿が消えてもまだその場に残っていた。

 帰路の道も長い。けれど、来たときよりずっと楽に感じられる。
 涙にくれるリリィの肩に、ベイキは上着をかけて告げた。
「恐かったんですね。わかります」
「私……やっぱりおかしいです。迷惑ばかりかける人間です……」
 迷惑って言うなら、とベイキは笑う。
「私なんてすごいですよ。たぶん私、学園で一番『泥棒猫!』って罵られた過去がありますから。自分の意思でなくとも、妻や恋人がいた勇者たちを……その妻や恋人から奪ったんです。何人も。事情があったとしても、私自身が望んでなかったとしても、奪われた側からすれば私が泥棒という事実は変わらない」
 はじめて明かす物語だ。
 えっ、という顔をするレーネをはじめ、頬を赤らめるエリカにタスクなど、反応は様々だが気にせずベイキはつづけた。
「そんな自分が、とてもおぞましいものに思えたこともある。この世界にいるべきではないと思ったことも……」
 でもね、とベイキは言うのである。
「そんな存在をも、受け入れてくれたんです。フトゥールム・スクエアって場所は」
 まもなく学園は、あらたな転入生を迎え入れることになるだろう。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
リリィ・リッカルダの冒険
執筆:桂木京介 GM


《リリィ・リッカルダの冒険》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-12-12 13:24:30
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

わたしは、リリィさんの気持ちは最大限汲み取りたいけれど
今回はヌルの襲撃もあるので、命を最優先してみんなで撤退するのがいいかと思ったわ。
リリィさんが感情的に暴走してしまわないように、気をつけてケアしたいわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2021-12-13 21:35:45
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!

そうですね。僕も部長さんに似た考えで、
最優先をリリィさんの生還、
次いでリリィさんが社会的に問題なく帰還出来るような状況作り、と考えます。

そうすると、ヌルとやらが率いる敵からは逃走、
特異点は恐らく敵をどうにかしないと拝めないと思うので、
今回は端から諦める、という方針が、ひとつ考えられます。

とはいえ、そうするかどうかは皆さんのご意見を待ちたいところです。
方針は統一しておかないと、恐らく、うまくいかないので。

《新入生》 ザコバ・モブロフ (No 3) 2021-12-13 23:00:16
魔王・覇王コースのザコバと申す。よろしくお願いするでござるよ。
まずは、ご依頼のリリィさんの保護最優先については異議なしでござる。

まあ、異世界に来た身として……世界が変わったからと言って、自身が変わるわけではないでござる故……ぶっちゃけ、同じような世界に行ってしまったら、今とたいして変わらない状況になる可能性もあるわけで。

むしろ、もっと目も当てられぬ状況に陥る可能性も否めぬでござるから。
例えば……拙者、こちらのワールドに来て、更にヴァージョンアップ(体重的な意味で)してるでござるよ!

と、まあ……異世界に逃避しても、現実は甘くないことを身をもって示そうかと。
……自分で言ってて、目から汁が出てきそうでござるな。

《新入生》 ザコバ・モブロフ (No 4) 2021-12-13 23:05:24
>敵
保護を優先するのであれば、不要な戦いは極力避けるべきかと。
とは申しても、なかには強敵との戦いを望んで参加された方も居るやも。

まあ、希望が割れたら、応戦と保護優先で分かれてもよいのではと(戦力面ではおすすめできませんが)。

>特異点
実は、以前あった異世界行きの授業に参加しそびれたので、今回、異世界行きを狙ってたのは内緒でござるが……優先すべき目的もあるので特異点到達には拘らぬでござるよ。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 5) 2021-12-14 00:07:11
>方針
今のところは、リリィさんの保護を優先して撤退することを支持する意見が多いけれど、
ヌルもそう簡単に見逃してくれるとも思えないので、撃破は無理だとしても
全力で戦って防衛を成し遂げる必要はあると思うわ。
単純な逃走計画だけでなく、強固な防戦や追撃を諦めさせるだけの反撃を考えておきたいわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2021-12-14 08:21:43
ザコバさん、身を呈した(?)説得案、感涙いたしました!
僕も、異世界願望については思うところがありますので、
リリィさんへの呼び掛けを頑張ります!

そうですね、防衛戦に力を注ぐ必要あり、ですね。
可能なら、特異点に手を出すことを「諦めさせる」(少なくとも、この場は)
ことが出来れば御の字ですが…

今の流れで問題なければ、以下の二点に絞って作戦を詰めたいところです!
・リリィさんへの説得
・ヌルからの防衛(撤退する/させる)

《人たらし》 七枷・陣 (No 7) 2021-12-14 23:12:28
賢者・導師コースの七枷陣だよ、よろしく~。
リリィとはちょいと引き抜き勧誘の時に、ひと悶着あった間柄ではあるんだけど…説得に動いてくれそうな子も何人かいそうだし、任せても良さそうかな?
…というかおじさん、あの子ちょっと苦手(小声

方針はエリカやタスクが提示してくれてる説得後即撤退に賛成だよ。
んー、おじさんはヌルからの防衛に回ってみようかなぁ?
撃退というよりかは、説得組がリリィを諭して撤収するまでダラダラと話逸したり気をひきつけたりする時間稼ぎを主にしたいか…。
まずまともに戦闘なんてやり合えないだろうしね。
防衛に専念できる人他にいるかい?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 8) 2021-12-14 23:17:22
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。ご挨拶が遅れましたが、よろしくお願いします。
まあ、まずはリリィさん保護・説得優先に異議なしです。

問題は……強敵をどう凌ぐかですよねえ。
とりあえず、毒に対してはデトル用意するので、そこはあまり怖くないですが。
武術に長けてて、魂に対する攻撃(魔力or気力吸収とか?)……口に粘土でも詰め込みたくなってきますよね。

そうそう、洞窟は寒そうですし、防寒対策した方が消耗は避けられるかも?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-12-15 08:17:24
陣さん、ベイキさん、よろしくお願いいたします!

僕は壁役も自認しているので、
文字数的には、説得と防衛を半分ずつで検討しています。
物語の展開としては、ヌルぼん(←勝手な渾名)が現れたら防衛せざるを得ないので、
僕の説得はヌルぼん出現前か、後が自然だと思います。

そこで、説得のタイミングは、ザコバさんと分担出来ればスムーズに行くのかな、と思います。
(特に明記しなくとも、GM様がそのように捌いて下さるかもしれませんが)

防衛の方は、僕は防御系特技でひたすら壁になり、
陣さんの口八丁を徹底的にサポートしたいです。

ベイキさん、口に粘土詰め込み案は、笑いましたが、意外と良いかもですよ?
良かったら、前衛の僕が、ウィッシュプランに書いて、狙ってみましょうか?

防寒対策は、言っていただき助かりました。
僕も装備に気を付けてみます。ありがとうございます!


《人たらし》 七枷・陣 (No 10) 2021-12-15 15:54:17
とりあえず、防寒対策のコート装備、ヨシ!
戦闘に入った時用の撤退時に塩湯入り水筒とプチラドの準備、ヨシ!

最初も言ったけど極力戦闘に入らないようにするってアクションに入れるからね~。
それと、場合によってはこっちの目的を正直に話して邪魔する意図はない事も伝える動きもいれとくよ。向こうが信用するかは別問題だけど。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2021-12-15 23:20:20
戦闘に入らないことを優先するのであれば、
こちらは、専守防衛を明記しておき、
攻撃があった場合は全力でガードするようにしますね。

《新入生》 ザコバ・モブロフ (No 12) 2021-12-16 07:03:54
では、拙者も守りを固めに……と思っておったのですが、先日から学生寮に入れぬでござる。
こいつは参ったでござるよ……学生寮に体重制限がついに導入されたのか(「500 error」と出てにっちもさっちもどうにも)。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2021-12-16 08:20:04
僕は大丈夫でしたよ?
学生寮は丈夫なので、体重制限は考えにくいですが…(←PL マジレスすみません(-人-;))
たまたまかもしれないので、もう一度入ってみられたらどうでしょう?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2021-12-16 08:29:22
リリィさん対策について、こちらで考えてることを報告しますね!

・異世界の自分と出会った他エピソードを引用し、どの世界でも変わろうとしなければ変わらないということを伝える

・自分の経歴を語り、同じ世界でも変わろうと思えば変われる、なりたい自分を目指せることを伝える

・リリィさんの特性は学園の大図書館なら一番求められる存在なので、本格的に学園に在籍して一緒に図書司書を目指さないか、と誘い、外交上の諸々の問題はバルハラ殿や校長先生に相談する

・リリィさんの違反行為を隠蔽するため、事実関係を逆転して「リリィを保護する過程でこの特異点の情報を拾った」ことにして、リリィさんとバルハラ殿を言い含める

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2021-12-16 08:38:57
いよいよ今日いっぱいで出発ですね!
これまでの状況をまとめてみますので、プランの参考になればと思います。
なお、行動だけでなく、ご意見としての記載も拾っている場合があります。

訂正や変更等何かあればお知らせいただければと思います。

○リリィさん対応
エリカ部長さん 感情ケア(暴走防止)
ザコバさん 説得(異世界に行っても甘くない)
タスク 説得(置かれた場所でも変われる)、違反隠蔽

●ヌルからの防衛・撤退
エリカ部長さん 強固な防戦、追撃を諦めさせる反撃
陣さん 戦闘回避優先の話逸らし、ひきつけ、時間稼ぎ、感電による撤退
ベイキさん 毒対策(デトル)
タスク 専守防衛、カウンター(必殺技)、吸い込み口に粘土(ウィッシュとして)

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 16) 2021-12-16 09:39:37
最終日での顔出しになって申し訳ない……
賢者・導師コースのリバイバル、クロス・アガツマだ。よろしく頼む。

極力交戦しない、というのは保護対象もいる以上賛成だ。
が、やはり特異点の話が仮に本当だとしたら、みすみす譲るのもあまり好ましくはないね……難しいところだ。

説得はとりあえずバルバラ氏が心配していることや、この状況だと……亡命を促すというのもありかな、とても現状のリーベラントには帰せないし。
戦闘では高貴たる行いで前衛の支援、デトルでの解毒、それとスピット・レシールを防衛に役立てよう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2021-12-16 19:17:48
クロスさん、よろしくお願いいたします!

説得に防衛に、色んなご提案心強いので、全部掲載させていただきますね!

亡命は、似たようなことを考えてました。
学園側から、蔵書管理の専門家として長期間食客扱いで迎えたい、と国家間で打診する体をとり、学園で保護、とか…

字数や表現にまだまだ検討が必要ではありますが…


さて、出発も近まって来ましたので、再度まとめますね!

○リリィさん対応
エリカ部長さん 感情ケア(暴走防止)
ザコバさん 説得(異世界に行っても甘くない)
クロスさん バルハラ殿の心配伝える、亡命提案
タスク 説得(置かれた場所でも変われる)、違反隠蔽

●ヌルからの防衛・撤退
エリカ部長さん 強固な防戦、追撃を諦めさせる反撃
陣さん 戦闘回避優先の話逸らし、ひきつけ、時間稼ぎ、感電による撤退
ベイキさん 毒対策(デトル)
クロスさん 前衛支援、毒対策(デトル)、防衛(スピット・レシール)
タスク 専守防衛、カウンター(必殺技)、吸い込み口に粘土(ウィッシュとして)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2021-12-16 22:33:41
学生寮に入れなくなってますね…
非戦闘エピ対応の装備をこれから変えるところでしたが、
ちょっとまずいかもしれません

《新入生》 ザコバ・モブロフ (No 19) 2021-12-16 22:42:29
拙者もやはり寮に進入禁止でござるよ。
とりあえず、戦闘に耐えうる装備ではあるので、守り優先の行動でいくでござる。

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 20) 2021-12-16 22:53:55
そうだね……俺は入れるが、今回の参加者で言うとタスクくんにベイキくん、ザコバくんのところが見れなくなっている。

きっと対応してくれると思うから、まず問い合わせてみるといい。
場合によっては出発日の延期もしてくれると思う。
だからまずは、しっかり状況を連絡しておいてほしい。俺も送ってみよう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2021-12-16 23:12:02
クロスさん、お気遣いありがとうございます。
早速お問い合わせを送ってみました。

出発日の延期も、要望としてはアリかもしれませんね。
僕は、「不具合改善なき場合、装備が戦闘系ではないことについてのフォロー」を要望してみました。
まあ、ダメもとというやつです。

ただ、「ポケットにこれを持たせてほしい」とアイテムを指定することは
さすがにはばかられ、毒や寒さ対策、そして粘土(笑)を
アイテムで実施出来ないことは悔やまれます。

それでも、出来る範囲で最善を尽くすのみです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 22) 2021-12-16 23:57:10
システム・・・げふんげふん!学園設備のトラブルもありながら、
いよいよ、出発ですね!

やること盛りだくさんの中、優先順位を絞って相談が出来たので、
きっと、いい結果になると思います。

今回もご一緒いただきありがとうございました!
あとは、リザルトを楽しみに待ちましょう!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2021-12-16 23:57:31

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 24) 2021-12-16 23:59:39
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。

ギリギリの時間でアクシデントが起きてしまったみたいということで
どこまでやれるかわかりませんがおてつだいしますね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2021-12-17 00:13:11
ん・・・??

出発が・・・伸びた、のかな・・・?

なんと、奇跡が起きたようです。学園運営の皆様に感謝、ですね・・・

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2021-12-17 00:34:25
レーネさん、よろしくお願いいたします。
ギリギリの電撃参戦ありがとうございます!
期限が伸びて、結果オーライでしたね!

そして、おかげさまで寮に戻ることが出来、
しっかり準備が出来ました!
クロスさん、ありがとうございます!
ザコバさんも、ベイキさんも、入れるようになってることを祈ります。

準備したものは、まず、紅蓮装備一式で防御を固めまして、
アイテムは、壁役のたしなみ、身代わりウサギと特急薬草。
(毒消しと迷いましたが、皆さんのデトルを当てにしてHP回復を選びました)
3つ目は、防寒対策でカイロです。

粘土に相当するものは購買部に見当たらなかったし、
粘土詰め込み作戦がプラン文字数に入らなかったので、涙を呑んで諦めました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 27) 2021-12-17 00:37:02
せっかく一日延びましたので、引き続きご意見や、やりたいことなどあれば
どしどし協議していきましょう!
作戦に深みが出たり、上手い連携を思いついたりしたら、素晴らしいと思うので!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 28) 2021-12-17 18:08:26
自分たちの防寒対策もだけど、リリィさんの保護をした時に
厚手の布(毛布)とか、温かい飲食物があると良いかなと思ったわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 29) 2021-12-17 21:19:02
おっと!それは重要ですね!
それでは、僕の方でカイロを差し替えて毛布を用意してみましょう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 30) 2021-12-17 22:45:46
少し早いですが、都合により会議室の確認がこれで最後になります。
改めまして、今回はご一緒いただきありがとうございました!
お互いにご武運を、そして目標達成を祈りましょう!