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じょーしゃ GM 

じょーしゃです!

VAもやってたりします!
http://frontierf.com/creator_page/va_page.cgi?va_seq=84

GMはほぼ一年ぶりの復帰……?
「のとそら」「幻カタ」「煉界」に続き「ゆうがく」にもお邪魔します!

更新頻度はそんなに高くないかもしれないけれど
楽しいエピソード全開で書かせていただきますよ!

担当NPC


《後輩》フィーカ・ラファール
  Lv10 / Rank 1
 無邪気で明るい系の、たまーに電波ぐるぐる男の子。  白猫のルネサンス。  尻尾と髪の毛がとてもさらさらしていてかわいい。  過去はそこそこ重めだけど、それが原因で落ち込むことはほとんどない。  今を楽しむことが一番大事で、いろんなものに手を出してはすぐ飽きるタイプ。  人を「いいヤツ」と「わるいヤツ」で区別していて、「いいヤツ」はみんな仲間と思っている。 ----- 【外見補足】 髪色:青みがかかった白 目の色:宇宙みたいにキラキラな青銀 服装:ポンチョを好んで着ている ----- 【サンプルセリフ】 「おまえ、いいヤツだな!」 ----- 【口調補正】 呼び方:○○のにーちゃん/ねーちゃん     仲良くなったら呼び捨てすることも。     その他○○と呼べ、と言われれば従う。 ----- ■公認NPC □担当GM:じょーしゃ 規約について以下の事ができません。 ・フレンド申請(受けることは可能です) ・公式クラブ以外への参加/発言
《新入生》カズラ・ナカノト
  Lv1 / Rank 1
カズラ・ナカノト (日本語表記をするなら【中能登・葛】だが、基本なし) 「……しゃけ」 【詳細設定】 髪型:黒寄りの緑色    長めのポニーテール    左眼を隠す前髪 眼色:左眼は鏡のような銀色    見たものの色を映す    本人はこの眼をコンプレックスに思っている 口調:基本的に無言    自分から言葉を発することはほとんどない    身振り手振りと、吐息みたいな発声で会話    一人称は直前に聞いたものと合わせてしまう傾向あり 外見:肌に竜の鱗が残っている    死んだ目をしている 【性格】 ・言われたことには基本的に従う。 ・自ら行動を起こすことはほとんどない。 ・基本的にぼーっとして過ごしている。 ・自身と真逆に輝く左眼がコンプレックス。 ・素直で純粋だからこそ善悪を分かりきっていない。 【背景】 ・ドラゴニアの人種(奴隷の過去あり)。 ・銀色をした左眼に何か理由があるらしい。 ・敷地内で倒れていたところを学園に保護されることに。 ・マフラーには何かの紋章が……? 【自由設定】 ・おにぎりが大好き。 ・蝶とかを見つめていると寄って来る。 【基本服装】 ・学園制服(冬服)をモチーフにした衣装。 ・マントなし。 ・コートを半袖にして、中には村人服。 ・パンツはタイトめの黒系スキニー。 ・腰にはベルトが2本。 ・茶色のブーツはぶかぶかでボロボロ。 ・くすんだマフラーをいつも着用している。
《先輩》ルシファー・キンメリー
  Lv63 / Rank 1
魔法学園フトゥールム・スクエアの魔王・覇王コースに 所属する夢見がちな少女。 幼い頃、魔物に襲われそうになったところを、頭に角を生やし、細い尻尾の生えた人物に救われた。 その際に、その人物の名を尋ねると、 「私は魔王になるべき者」とだけいって去って行ったという。 その時に助けてもらった恩義を伝えるため、 何よりその去り姿に憧れを抱いたため、学園に入学。 将来自分も魔王になれば、その人物と再会できるのでは?と 期待している。 勉強熱心だが、覚えるのが苦手な感覚人間。 その細腕に見合わぬ腕力を活かし、 問題に直面した際には「物理交渉」を得意としている。 性格は明るく素直。 勇者コースのパルシェ・ドルティーナとは 年端も近いことから非常に仲が良い。 誰に吹き込まれたのか、 「地肌面積が多いほど魔力を効率的に扱うことができる」 という教えを信じ、最近は赤ビキニ姿が多い。 神様や精霊の偉大な力を信じており、お祈りもマメにする。 その際に脳内に「ルシファー」という名前が浮かんだため、 これを啓示と考え、以降その名前を名乗っている。

メッセージ


【近況報告】

2019.05.17

おに……ぎり……


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【健康的な筋トレ講座】

毎日の筋力トレーニングはNG!
有酸素運動も挟みながら、体力と一緒に筋力をつけていこう!

いきなりバーベルをあげるなんてもってのほかだぞ。
まずは自重でできるトレーニングから始めるんだ!!

①腕立て伏せ 10回
②プランク 60秒
③スクワット 20回

最初のうちは、これを1日3セット。
2日に1回のペースでいい。
時間をかけて、呼吸を整えながらゆっくりやるんだ!
間の日に余裕がある人はランニングを取り入れよう!

トレーニングを行うときは安全な場所で!
ヨガマットを敷いてから行うように!

作品一覧


急募! 秋モノ私服コーディネーター! (ショート)
じょーしゃ GM
 季節は、夏。  いや、夏も終わりに近づき、秋が訪れようとしている。  半袖では少し肌寒さを感じるようになってきたこともあり、【ティア・リューシャ】は上着をクローゼットの奥から取り出そうとしていた。  扉を開けて、綺麗に畳んである秋モノの洋服たちの中からお気に入りの一枚を引っ張り出す。  アイボリーを基調としたニット素材のアウター。  特徴といえば、木で作られた可愛い丸ボタンが五つ付いていることと、袖周りが膨らむように作られているビッグシルエット型というところか。  久しぶりに袖を通してうきうき気分になる……と思いきや、ティアはがっくりと膝を落として地面を見つめる。 「嘘……そんな……」  『ビッグシルエットで可愛く着こなすぞ!』と、昨シーズンにワンザイズ大きく購入したはずのアウター。  そう、ワンサイズ大きかったはずなのだ。  それを今のティアは、なんとぴったり着こなせているではないか。 「嘘嘘嘘嘘っ! 絶対そんなことないもん!!」  衣装部屋を抜け出し、脱衣所へ猛ダッシュする。  目指すはただ一つ、体重計。  念のためできるだけ薄着になり、体重計の神様を怒らせないように一礼してから、そーっと足を乗せる。  針が指した数字を見て、一瞬天を仰ぎ、涙ぐみながらそこを降りた。 「あは……あははー……」  誰もいない脱衣所で一人、微妙な笑いを漏らしながら、頭の中では走馬灯のように夏の楽しかった思い出がよみがえる。  友達と海水浴に行って、豚肉の脂とソースの香りが絶品の『海の家特製焼きそば』を食べたり。  夏祭りで浴衣を着て、りんご飴を二個も頬張ったり。  はたまた、『女子会スイーツ巡り!』と題して王国中の目ぼしいスイーツ店を丸三日かけて回ったり。  そんな日々を思い出しては、『あぁ、夏、めっちゃ楽しかったなぁ……』と。 「いや!! 食べてばっかりじゃん!!!!」  自らの思考に適切なツッコミをナイスなタイミングでクリーンにヒットさせた。  いや、こんなスキルいらねぇよ。  もう一度衣装部屋へと戻り、昨シーズンに買った洋服たちとにらめっこしながらポツリと、声を漏らす。 「洋服、買わなきゃなぁ……」  思い立ったと同時、週末空いてそうな友人に片っ端から声をかける。  ぴったりになってしまったアイボリーのアウターを羽織り、王国トップクラスの大きさを誇る市場に足を運ぶのであった。
参加人数
2 / 8 名
公開 2019-09-09
完成 2019-09-23
あわてんぼうの、さんたくろーす。 (EX)
じょーしゃ GM
 勇者歴2019年、11月24日。  時刻は、皆が寝静まった深夜。  学生寮にこもって勉強をするのも嫌気がさしてきたので、気分転換になればと外を散歩していた時だった。  目の前に現れたのは少しだけ太り気味の、言うなれば『おじ様』。  厚手の赤い生地に白いファーで縁取られた服、同じ色をした三角形の帽子の先端には雪のような玉がひとつ。  そして何と言っても特徴的なのが、その顔を覆い尽くさんとする白ヒゲであろう。  そんな男の傍にいる3匹のトナカイが、イチョウのカーペットを滑るかのように走り、その体に繋がれたソリを引く。  あわてんぼーのっ、さんたくろーすっ♪  ……いや、違うだろ。  クリスマスまではまだ一ヶ月あるし、サンタクロースはせっせとみんなに配るプレゼントを準備している時期に決まっている。  ……前言撤回。  いくらのろまなサンタクロースでも、準備ぐらいは終わっているか。  とはいえ、まずは目の前の男だ。  一応正体は不明であるため、まずは控えめに声をかけてみることにした。 「あの……あなたは……?」  男は何も言わず、顔色一つ変えず、まっすぐこちらへ向かってくる。  そしてその距離を数十センチまで詰め、ぐぐぐっと顔を寄せ、目をカッと開き、下から覗き込むようにしてこちらを凝視してきた。 「お、おい、お前っ、お前は誰だ!」 「OH! これまた失礼! ユーシャのタマゴって人ネ!」  ……目が悪いだけかよ、びびったよ。  確かな不信感を抱きながら、サンタクロースと思しき男に、さらに声をかける。 「それで、はるばる北のどこかから、どうしてこの学園へ?」  返事がない、ただのサンタクロースのようだ。 「あの、どうしてこちらへ?」  ――返事がない、ただのサンタクロースのようだ。 「あの……」  ――――返事が、 「OH! ナニカ言いました!? ゴメンナサイね!!」  ……耳も悪いのかよ、もう返す言葉もないよ。  そして問題のその男はというと。 「今日もアツいですネ!! まるでカザンのようダ!!」 「当たり前だろ! どんだけ厚着してんだよっ!!」  聞こえないと知っていながらも、反射的にツッコミが出てしまった。  そんな自分も、まぁ嫌いではない。 「ワタシに何て口の利き方をするんデス!」 「いや、聞こえてんのかよ!!!!!」  めんどくさいサンタクロースに出会ってしまった。  いや、これがデフォルトなのか……?  とりあえず聞こえていることはわかったので、同じ問いを投げる。 「それで、どうしてこの学園に……?」 「ハァイ? みんなにクリスマスプレゼントを配るタメに決まっているじゃないデスカ!!」  クリスマスプレゼントとは、ご存知の通りクリスマス・イブの夜にサンタクロースが配るプレゼントのことで、決してまだ雪も降らないこの11月に枕元に置かれる不審な宅配便のことではない。 「あの……大変申し上げにくいのですが……」  ――今、11月ですよ、と。  しかし、返事がない。  ただのサンタクロースではないのだろうが、ここは例にならって『ただのサンタクロースのようだ』と言っておこう。  だがこの時だけは、明らかにその男の顔つきが違った。  表現するなれば、宇宙を背景に佇む猫のような表情。 「…………ワンモア・プリーズ?」  ――今、11月ですよ、と。 「オーケーボーイ、ステイ?」 「エヴィバディ、セイアゲイン?」  ……エヴィバディって誰だよ。  まぁ、言われたからには、もう一度。  ――今、11月ですよ、と。 「NOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」  隠密行動が基本のサンタクロースが上げる声量ではない。  焦っている、絶対に焦っている。 「あの……どうされました……?」  その男は、乱暴に肩を掴んでくる。 「ジュウイチガツ!! つまりは、ノーベンバー!!」 「ええ、そうですけど……」 「ワタシは! ジューダイなミスを! おかしましタ!!」  ……あぁ、なるほど。 「つまりは、一ヶ月日付を間違えた今日、プレゼントを配ってしまった、ってことですかね?」  その言葉を聞いたトナカイ3匹が真冬の空を駆けているかのように震え上がる。  あわてんぼうのサンタクロース、実在したとは。 「こうしてはいられませン! プレゼントをカイシューしなけれバ!!」  そして、嫌な予感は思った以上に的中するもので……。  ――アナタも、手伝ってくだサイ!!!  こうして、あわてんぼうのサンタクロースと、一夜の共闘が始まる。

参加人数
6 / 8 名
公開 2019-11-03
完成 2019-11-24
勇者になりたい少年がいた。 (EX)
じょーしゃ GM
●  勇者になりたい少年がいた。  彼は手のひらで涙を拭いながら、火に飲まれた村の中で母の亡骸を見つめている。  勇者になりたい少年がいた。  彼は生き残ってしまった者としての使命を果たすと心に誓う。  それが、どんなに無謀なことであろうとも。  勇者になりたい少年がいた。  彼は強くなりたいと願い、求め、それ故に各地を渡り歩く。  そして村を、母を焼き払った悪夢との再会を果たした。  ――勇者になりたい少年は今、死の間際で戦っている。 ●  年が明け、新たな歴史が始まりそうな勇者暦2020年1月。  フトゥールム・スクエアから少しだけ離れた街、トロメイア。  この街はアルマレス山の麓に集った巡礼者の宿場街として始まり、そこから栄えて来たという歴史がある。  そして精霊が住むとされるアルマレス山には、雪が積もるこの季節になっても巡礼客が絶えない。  宿場はいつも賑わっていて、夜になれば酒の席で騒ぐような人間だってしばしばいるが、今日の夜はいつにも増して騒がしい。  そして事件はいつだって、誰かが扉を勢いよく開く音で知らされるものだ。 「大変だ! 山の中腹に『カリドゥ・グラキエス』が現れた! 動ける者は今すぐに戦闘準備を!!」  酒で火照った体が、氷を入れられたように冷え切る感覚を、その場にいた全員が感じただろう。  カリドゥ・グラキエス――氷山地帯に生息するとされる翼竜だが、普段なら人里から遠く離れた場所で温厚に暮らしているはずだ。  歴史書を漁れば、武功を示すためにとカリドゥ・グラキエスに挑んだ人間がその翼竜の逆鱗に触れ、村ごと焼き払われた事例がいくつか存在する。  最悪の事態を考えるとすれば、この宿場街に攻め入られても何らおかしくない状況だ。 「フトゥールム・スクエアにも緊急で救援要請をしてくれ! 魔法が扱える人材が必要だ!」  巡礼者が用心棒として雇い入れた個人の傭兵が集っていたことが救いで、増援までは難なく持ちこたえることができそうだ。  酔いが浅い者たちは登山用の装備を背負い、来たる翼竜との戦いに備える。 「準備ができた者から行軍開始だ! 遅れるな! 進め!!」 ●  勇者になりたい少年がいた。  吐いた息が熱く、吹雪でぼやける視界をさらに曇らせていく。  握りしめた剣に翼竜の血を滴らせながら、その生臭さで自らの生を確認する。  勇者になりたい少年がいた。  体力はとうに底をつき、自らの心臓に熱を与えるのは、亡き母への熱き思いだけ。  足の震えは寒さからか、それとも恐怖からか、今の彼には考える余裕もない。  勇者になりたい少年がいた。  幾度か見た閃光。  翼竜の口から放たれる、死の炎。  鉛を背負ったかのように動かない体へ込める力は残されておらず、雪の中に膝から崩れ落ちる。  その少年――【フィーカ・ラファール】は灼熱を前に涙を流しながら、震える唇で『ごめんなさい』と――。 「てめぇか! このクソ野郎を呼び寄せやがったのは!!」  大盾を持った壮年の男が、両者の間に割って入る。  体を覆い隠さんとするほどのまさに鉄壁が、死の炎を退ける。  死を覚悟していた少年は突然のことに全身の力が抜け、そのまま雪の中に突っ伏せることしかできなかった。  ――勇者になりたい少年は今、背後から聞こえる複数の足音に耳を傾けながら、静かに目を閉じた。 ●  魔法学園フトゥールム・スクエアにも、アルマレス山への救援依頼が届いていた。  学園長【メメ・メメル】からも、すぐに現地に向かうようにと指示が飛ぶ。  今からメメルの転移魔法で現地に近い安全地帯へ向かっても、時間は完全に夜。  かろうじて月は明るいが、それでも吹雪の中だ。  学園生たちはできる限りの装備を整え、カリドゥ・グラキエスとの戦いに臨むのであった。
参加人数
8 / 8 名
公開 2020-01-17
完成 2020-02-05
【想刻】鬼斬りの古龍 (EX)
じょーしゃ GM
 春。  フトゥールム・スクエア。  出会いを祝福するための祭が終わり、それから数日。  新入生の浮つく心も落ち着き始め、誇り高き学園生の一員として、ゆうしゃへの険しい道を歩み出す頃。   「鬼が! 鬼が出たらしいメェ〜!!」  保健室から学園長室へ、ドタバタと走る羊のルネサンスは【メッチェ・スピッティ】先生。  彼女曰く『鬼』が出た——と。  しかも、出た『らしい』——と。  学園生にはあまり馴染みがないかもしれないが、鬼という生き物は遠い東の国の魔物のようなもの。  しかし、その姿形は千差万別。  ゴブリンのような小さな鬼から人の大きさなど優に超える巨大な鬼まで様々で、個体によっては村や集落そのものを危機に陥れる場合がある。  そんな『鬼』が、なぜこの学園に……?  メッチェ先生が慌てているその真相は、数時間前にまで遡る。 -----  学園の新入生として迎え入れられて、早数ヶ月。  白猫のルネサンス【フィーカ・ラファール】は、学園の先輩と一緒に学園内の散策をしていた。 「なあなあ! この学園ってまだ見たことない場所がいっぱいで、ワクワクするな!」  キラキラッ! という効果音がそのまま当てはまりそうな無邪気な笑顔で先輩に話しかける。 「そうね。普段暮らしている学生寮や学園そのものに加えて、たくさんの施設があるものね」  マンモス校として名高いフトゥールム・スクエアの広さはとてつもなく、その敷地内に湖や火山まで含んでしまっているほどだ。  新入生は必ずといってもいいほどその広さに驚くわけだが、フィーカは心の底から楽しんでいるようで。  まるで公園に来た子供のように、ずっとはしゃぎまわっている。 「なあ! 火山とかもあるんだろ! おれ、見てみたい!」  活性火山、フラマ・インペトゥス。  活性火山とは言っても噴火活動は魔法により抑えられているので、学園生もたまに訪れることがある程度に安全は確保されている。  その証拠に、火山周辺には噴火の痕跡など感じさせないほど豊かな森が広がっているのだ。 「仕方ないわね……少し歩くけど、体力は大丈夫?」 「だいじょうぶだ! おれは元気だからなっ!」  そんな会話を交わしてから、どれぐらい時間が経っただろうか。  フィーカと先輩の二人は、フラマ・インペトゥスの麓にある森に到着していた。 「これから先は斜面だから、足元に気をつけるのよ」 「だいじょうぶだ! 一気にのぼるぞーっ!」  長い道のりの疲れなど感じさせないフィーカは、山に向かって一気に走り出す……はずが。 「いてえ!!」  ドサーーーッ、と。  何かにつまずいて、思いっきり頭から地面にダイブした。 「だから気をつけなさいって……ん?」  先輩が、何かに気付く。 「ちょっと、フィーカくん! はやく起きて!」  なんだ……? と言いながらフィーカがつまずいた『何か』を見る。  形は……人間。  しかしその背中にある翼と、尻尾。  そして人間のものではない右手。  紫色に怪しく光る甲殻は、古龍族が持つそれで。  ボロボロになった服は奴隷のように破れており、何かから逃げてきたかのような緊迫感を感じさせる。 「せんぱい……これ、生きてるのか……?」 「ええ、かろうじて生きてはいるみたいだけど……何があったのかしら」  見た目は……古龍族、ドラゴニア。  しかし学園で見かけたことはなく、敵かどうかの区別もつかない。 「とりあえず火山の管理小屋にある通信魔法石を使って学園に連絡を。場合によっては保健室に運ぶわよ」 「わ、わかった……!」  担当の先生に状況を説明。  学園の判断は、救助。 「フィーカ! まだ体力はある?」 「まかせろ! よゆーだ!」  力尽きたドラゴニアを担ぎ上げ、二人は学園保健室へと急ぐ。 ----- 「どいて! 急病人よ!」  保健室に駆け込む二人。  連絡を受けていたのであろうメッチェ先生が、すでにベッドを用意してくれていた。 「おまえさま方も大変だったメェ〜、疲れてるとは思うけど、状況を説明してほしいメェ〜」  保健委員が手当てをする中、メッチェ先生が二人に事情を聞く。 「えっと……フィーカを学園の散策に連れて行っていて、フラマ・インペトゥスに差し掛かったとき……」 「おれがひっかかった! そしたらたおれてた!」  それ以上の情報はない。  学園生かどうかも定かではないし、もしかしたら何かの事故に巻き込まれた可能性だってある。 「う〜ん、倒れていた理由は本人しか知らないってことかメェ〜……そしたら目覚めるまで待つメェ〜」  そう言って二人を学生寮に返し、少し時間が経って。 「ん……あ……」  まだ意識は朦朧としているが……そのドラゴニアが、目を覚ます。 「メッチェ先生! 目を覚ましました!」  保健委員の声を聞いて、メッチェ先生がベッドの近くにやってくる。 「うーん、聞きたいことはいっぱいあるメェ〜……でもまずは、おまえさまのことを知りたいメェ〜。おまえさまは、何をやっていたメェ〜?」  深緑の長い前髪から覗く銀色の目。  その目がメッチェの髪の色を映し、薄く色を反射する。  彼は左手でその目を隠しながら、一言。  絞り出すように呟いた。 「…………おに、ぎり」  戦慄した。  保健委員だけでなく、メッチェ先生までも。 「鬼……斬り……?」  鬼斬りがいるということは、この周辺に鬼が出ているということ。  さらに言えば、鬼斬りまでもが痛手を負うほどの強大な敵。 「詳しく聞かせるメェ〜!」 「あ……う……」  まだ意識が戻らない彼と、『緊急事態だメェ〜!』と問いただすメッチェ先生。  鬼がどんな姿形をしているかだけでも、聞いておかねばならない。 「どんなヤツだメェ〜! それだけでも教えるメェ〜!」  ドラゴニアの彼は、力を振り絞る。  目の前にいる見知らぬ者に『おにぎり』の願いを叶えてくれ……と。  自らが追い求めた理想を託すように。 「……しゃけ」  その言葉を聞くと同時、メッチェ先生は走り出した。  学園に緊急事態を伝えるために。 「鬼が! 鬼が出たらしいメェ〜!!」  学園長に、その事態を伝える。  鬼斬りが痛手を負うほどの鬼がいて、その鬼が鮭の形をしているということ。  ドラゴニアの彼が倒れていた場所から考えて、学園敷地内に潜んでいるであろうということ。  メッチェ先生の焦りを見て、学園長【メメ・メメル】も学園全体に声を響かせた。 「しょく〜ん! つよーい鮭を探して退治するのだ〜☆」
参加人数
8 / 8 名
公開 2020-05-01
完成 2020-05-19
あの夜に咲く物語 (EX)
じょーしゃ GM
 春が終わる。  誰にも見せられない記憶を連れて。  また今年も、春が終わる。  独り歩く夜の広場は少し暑くて。  そのはずなのに、なぜか少し寒いような気がして。  雨は降らない。  雲ひとつない空に、星だけが輝いている。  君は何を思い出しているだろうか。  かつて故郷で仲間と過ごした、騒がしい夜のこと。  温かいスープを飲みながら家族と過ごした、優しい夜のこと。  独り読書にふけって過ごした、静かな夜のこと。  君は何を思い出しているだろうか。  仲間と争い、別れ、孤独に泣いた夜か。  家族を恨み、恨まれ、部屋に閉じこもった夜か。  独りこの世を憂い、憎み、絶望に浸った夜か。  誰も君を見つけることはできない。  夜の闇に溶けるような。  ふと吹いた風に飛ばされて消えていくような。  そんな心の火を僅かに灯して、君は歩く。  魔法学園フトゥールム・スクエア。  様々な価値観を持った者同士が集い、その人生を謳歌する場所。  君の全てが受け入れられ、その個性が輝く場所。  生きるという自由を、本当の意味で叶えられる場所。  それでは君が過ごしていた過去は?  その価値観は、誰かを揺るがしていただろうか。  その個性は、誰かに受け入れられていただろうか。  その自由は、君だけのものだっただろうか。  誰も君を止めることはできない。  夜の闇に差す光を求めるような。  一本のか細い糸を手繰り寄せてたどり着くような。  そんな奇跡の積み重ねの上に、君は独り立ち尽くす。  暑くて、寒い。  そんな夜に。  君は、何を思う?
参加人数
8 / 8 名
公開 2020-06-20
完成 2020-07-03
絶対にスベってはいけない魔法学園24時 (マルチ)
じょーしゃ GM
 勇者暦2020年6月某日、早朝。  日が昇りはじめて間もない、薄暗い空の中。  学園正門に集められた『不幸な』生徒が5人いた。 「妾はまだ眠いのじゃ……」 「そうなの……キキおなかすいたの……」  【フィリン・アクアバイア】と【キキ・モンロ】がまだ眠気まなこを擦りながら。 「リーエルは楽しければなんでもいいよーっ!」 「つよいまものかな! なんでもこーい!」  【リーエル・アムフィリム】と【ルシファー・キンメリー】は、いつだってマイペース。 「ね、ねえみんな、なんでそんなにいつも通りでいれるの?」  そんな中【パルシェ・ドルティーナ】一人だけが、何らかの違和感を察知していたようで。  そしてその違和感にも似た緊張感をぶち壊すように。  5人の目の前に一筋の光魔法が、天から地面へと降り注いできて。  神が地に降り立つような音が、どこからともなく聞こえてくる。 「な、なにこれ! な、なにがおこるの〜っ!?」  パルシェが見上げた空の先に、人影。  その『何者か』は、徐々にその高度を下げ、近づいてくる。 (聞こえますか……魔法学園の誇り高きゆうしゃたちよ……)  頭の中にエコーする声。 「誰じゃ、妾の脳内に直接語りかけてくるのは」  何者かから発せられる『声』は、少しずつ反響を増して。  皆の思考を釘付けにする。 (本日はあなたたちに試練を与えにきました……)  その言葉と同時に、その影が地へと降り立ち。 「しれん! つよいまもの? それともぼーけん!?」  ルシファーがその影に尋ねた瞬間。  あたりが、閃光に包まれる。 「なにもみえないのーっ!」 「うわーっ! み、みんなだいじょうぶー!?」  キキとリーエルがパニックを起こす中。  フィリンだけは冷静だった。 「おぬし、メメル学園長じゃな?」  てん、てん、てん、と。  すっとんきょうな間が空いて。 (ち、ちがうのだ! メメたんじゃないのだ!) 「そのエコーをやめるのじゃ……さっきから頭が痛い……」  頭を押さえながら、しっしっ、と手を払うフィリン。  先ほどまで派手に輝いていた光の海は、嘘のように消えて無くなる。 「もー、フィリンたんどーしてわかったのだ?」  いつもの、聞き慣れた声。  ぶー! と不満そうな顔をしている学園長に、フィリンが答える。 「あれだけの見事な光魔法をつかうのじゃから……声ぐらい変えられるじゃろうに……」  あーっ! とメメルが納得し。 「だまされたーっ!」 「リーエル分からなかった!」 「おなかすいたの……」  と、マイペース代表の三人が答える。 「そ、それで……学園長先生の言う『試練』って、何なんですか……?」 「そうだったそうだった☆」  てへ、と可愛く舌を出すメメル学園長(年齢不詳)。 「今回の試練は、メメたんからのスーパーなプレゼントだぞ☆」  題して……とすこしだけ溜めてから。 「絶対に笑ってはいけない魔法学園24時なのだ!」  ——あぁ、いつものメメたんだ。  この場にいた全員がきっとそう思ったことだろう。 「妾は帰る……昨晩は徹夜で本を読んでいた故にまだ眠くての……」 「わ、私も今日は友達と遅ぶって決めてたから〜」  フィリンとリーエルが校門をくぐろうとした、その時。 「すとーーーーーっぷ!!!!」  メメルが、叫ぶ。  駆け出したリーエルの足元には、白線が一本あって。 「その線を超えたら自動的に魔法がかかってゲームスタートだぞ☆」  フィリンから、大きなため息。  呆れた顔でメメルを見る彼女を代弁するように、ルシファーが尋ねる。 「これって、もうアタシたちはにげられないってことだよね?」  メメルの目がキラーンと光って。 「そのとーり! 24時間笑わずに学園生活を過ごすことができたら、魔法は解除されるのだー!」 「魔法……って、なんですか?」 「よくぞ聞いてくれたパルシェたん! この魔法というのはだな!」  そう、これが最大にして、唯一のルール。 「ルールを破って笑ってしまったら、きつーいお仕置きが待ってるぞ☆」  ええええええええええええぇぇぇぇ!?  と、学園生の声がこだまする中。 「チミたちのかわいーい後輩が、全力を出して笑わせてくれるだろうからな! 楽しみにしてるぞ☆」  メメルの気まぐれにより、5人にとって最悪の一日が、始まろうとしていた。
参加人数
16 / 16 名
公開 2020-05-19
完成 2020-06-06

リンク


サンプル


 ——文章は音を欠いている。



 いや、それではいけない。




 感情を、リズムを、声を。

 乗せる。

 高く。

 強く。





 どうだい? 君が見ている文章は。





 ————何かを奏でているかな?