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【領地戦】特異点の彼方へ - セントリア防衛


ストーリー Story

 膝が体を支えきれなくなり両手を地につける。
 バランスを崩し【ネビュラロン・アーミット】は顔面から地面に激突した。死にかけた黄金虫のようにもがく。
 駆け寄り彼女を助け起こした学園生は自分の目を疑った。
 ネビュラロンの顔にあったのは――恐怖だった。
「先生、しっかりしてください!」
 声をかける。だが返ってきたのは言葉にならない、けだもののような吼え声だけだった。
 抱き起こされた姿勢のまま、ネビュラロンは両手で顔を覆った。いや、覆おうとした。しかし右手首から先がない。
「先生、気を確かに! どうしたんですか!?」
 力強く揺さぶると、ようやくネビュラロンは学園生に応じた。
「……ここは」
「ここは、どこなんです?」
「ここは私が、生まれた世界だ」
 途切れ途切れに告げると、ネビュラロンは薨(こう)じるかのように気を失った。

 * * * 

 異世界への門『特異点』を中心とした研究都市がセントリアだ。
 現在、特異点は『異世界転移門(トランスゲート)』という形で実用段階に移行しつつある。先日も短い試用が行われたばかりだ。
 この日、セントリア付近に魔王の軍勢が集結していた。
 有象無象からなる魔王の先兵が黒い群れを成している。猛獣と猛獣使いの組み合わせもあれば、半獣半人のようなジャバウォックも唸り声をあげている。わずかな食料と引き換えにかり出されたゴブリンたちは、退屈したのか仲間同士で小競り合いをはじめている。うち一匹が目の前を横切ったのを、邪魔だと言わんばかりにトロールが蹴り飛ばす。学園では移動手段として好まれるグリフォンの亜種が、猫のような目を細め爪で地面をひっかいている。沼沢地からかり出された蛟(ミズチ)の集団は、貸与された真新しい盾と槍を構えているものの不服そうな表情は隠せていない。
 混成、それも無理にかき集めたような様相だ。ただし数は多い。千とは言わずとも、兵士数百に匹敵する規模といえよう。
 この一団の先頭にあって、
「ふむ」
 あごに手を当て、奇妙な紳士はつぶやいた。
 いやしかしそれは『手』であろうか。
 それに、『あご』といえるのか。
 紳士風ではある。少なくとも服装は。ひろげれば雨傘にもなる長いステッキ、蝶ネクタイに燕尾服、靴も光沢のある本革だ。高級感のあるボーラーハットも頭に乗せている。
 しかしやはり奇妙だ。
 紳士には肉体がないのだから。
 手袋、燕尾服にスラックス、靴、いずれも中身はあるように見えるが、袖口と手袋の間、あるいはシャツと顔の間、いずれの空間も無なのである。
 顔にしたって、溶接工が被るような鉄面なのだ。フルフェイスで両眼は黒い窓、口の部分から蛇腹状の管が垂れている。
 彼は【スチュワート・ヌル】と名乗っている。
「数は揃いましたな」
 ヌルのつぶやきに対し、ケッ、と唾棄するような口調で応じた者がある。
 まっすぐ立てばきっと長身、ヌルに並ぶほどの背丈があるだろう。
 けれど彼女【ドクトラ・シュバルツ】は極度の猫背なので実際のところはわからない。目鼻立ちは美しいほうに入るはずだが、五日も寝ていない人のような目の隈、病人のような顔色とあいまって不気味な印象しなかった。なのに唇ばかりはやけに赤い。
「こんなモンが戦力になるもんかね。烏合の衆さ」
「ふむ」
 ヌルは否定しない。
「しかれどひと月も前であれば、この半分を集めるのにも苦労したことでしょう。勢いは急速に増しているのです。わが魔王軍の」
「……『わが』?」
 シュバルツは片眉を上げた。
「失敬、『われらが』でしたな」
 返事のかわりにシュバルツは鼻息して、手に持ったチキンの丸焼きをバリッと食いちぎった。生焼けもいいところで血液すらしたたっているが、まったく気にしていないらしい。
 食えない奴だね――とヌルに言う代わりにシュバルツは白衣で口元を拭った。タイミングが違えば、『わが』とうっかり口にしたのは彼女のほうだったかもしれない。
「口を慎め!」
 ヌルの顔面が吹き飛んだ。地面にマスクが落ちる。体(といっても服と手袋、靴だが)はワンテンポ遅れてマスクを追った。
 丸々と太った長髪の男が、眼鏡の位置を直しつつヌルを見おろしていた。
「『わが』でも『われらが』でもないのだよ、ヌル君。『偉大なる魔王様の』魔王軍だろう?」
「手厳しいですな、ガスペロ殿」
 頬を押さえつつヌルは男を見上げる。
 男は【ガスペロ・シュターゼ】という。現在は髪を長く伸ばした中年男の姿をとっているが、実体はガスのような気体であり、人間に寄生してその肉体を仮の肉体として用いる。
「もちろん、シュバルツ君もな」
 シュバルツは返事をせず、腕をさすって肩をすくめた。
「さて諸君!」 
 ガスペロはニタリと頬を緩めた。
「連中のくだらない企みを粉砕する必要があることは理解しているだろう? この世界の住民を異世界に一時避難させ、魔王様の力の源である『恐怖』の供給を止めようというのだからね。とんだ法螺話に聞こえるが、たしかに卓越した発想ではある。異世界転移門は破壊しなくてはなるまい!」
 御意とヌルは答え、シュバルツは黙ってチキンの残りを口にほうり込んだ。
 ガスペロは言う。
「軍を二手に分けよう。一方はヌル君、一方はシュバルツ君が指揮を執る。どちらが先に異世界転移門を破壊するか見物だね」

 * * * 

 この規模の魔王軍がセントリアへ侵攻をかけたのである。
 無論、規模が規模だけに奇襲とはいかなかった。
 フトゥールム・スクエアを中心とする対魔王陣営は一団となって横合いから攻撃をしかけ、魔物の群れに少なからぬ打撃を与えた。
 しかしセントリアは平地の街であり守るには適さない。残念ながら攻撃を防ぎきれず、ヌル、シュバルツはいずれも少数の精鋭を率いて研究施設に侵入、特異点に迫ったのである。
 先に異世界転移門へたどり着いたのはヌルだった。
 門を守る最後の壁たるべく、学園生たちはヌルに立ちはだかった。その中には、教師ネビュラロンの姿もあった。
 肉体を持たぬ紳士はこれを目の前にしても動じず、悠然と上着のポケットに手を入れた。
「私は先日、古代の祠(ほこら)で素敵なものを見つけましてね」
 キラリと輝くものを、ヌルは手袋でつまみ上げる。
「見えますか? 鏡の破片のようですね。どうやら特異点のかけら、あるいはキーではないかと……」
 言いかけたところでヌルの姿は消えてしまった。
 ネビュラロンも。
 学園生たちも。

 異世界転移門が突如として目を覚ましたのだ。
 異世界転移門を中心として、まばゆい光が場に満ちた。
 光に包まれた者は、一秒の千分の一に満たぬ時間で世界の壁を乗り越えた。

 * * * 

 君は今、気を失ったネビュラロンを介抱しているのだろうか。
 それとも、この不思議な世界を呆然と眺めているのだろうか。
 まったく見覚えがない光景だ。都市部のようである。高い建物が佇立している。建物は大量の窓に陽光を反射し、きらきらと燐光を放っている。気味が悪いくらい清潔だ。人の気配はない。
 やがて君は知るだろう。ここは地上ではなく巨大な船の上だと。
 しかもこの船は空を飛んでいるのだと! 

 あるいは君は、魔王軍を蹴散らし異世界転移門に駆けつけたところかもしれない。
 一瞬の光が見えた。
 しかし異世界転移門に到着しても、そこにはすでに誰の姿もなかった。
 石柱が円環状に建ち並び、沈黙をたたえている。
 この場所には数人の学園生が護衛として残っていたはずだ。彼らはどこへ消えたのか?
 探している時間はなさそうだ。魔王軍の新手が、この場所に迫りつつあったのだから。


エピソード情報 Infomation
タイプ マルチ 相談期間 7日 出発日 2022-01-28

難易度 難しい 報酬 通常 完成予定 2022-02-07

登場人物 12/12 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  
《人たらし》七枷・陣
 ヒューマン Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 普段は一人称おじさん。真面目、シリアスな場合はオレ。 本来は50手前のアラフィフおじさんだが、何故か30歳以上若返ってしまった。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 普段はいかに自分の得意分野だけで楽出来ないかを考えているダメ親父的な人間。 自分や同行する仲間が危機に陥ると気合いを入れて打開しようと真面目モードに。 厄介事に巻き込まれるのは嫌い。お金にならない厄介事はもっと嫌い。でも一度関わってしまったら何だかんだ文句言いながら根気よく取り組む。 やれば出来る人。でも基本ダメ人間。 恋愛事は興味をあまり示さない枯れ気味な人。超若返っても現状は変わらず。 どうにかして元の世界へ戻る為、フトゥールム・スクエアに入学。 転送、転移関係の魔法や装置を徹底的に調べる事が目下の目標。 魔法系の適性があったらしいので、雷系を集中的に伸ばしたいと思っている。自前で転移装置の電源を確保出来るようにしたいのと、未成熟な体躯のフォローとして反応速度メインの自己強化が主な理由。理想は人間ダイナモ。 転移直前まで一緒にいた仲間の女性3名(マナ、マリア、マルタ)の安否を心配している。 「はぁ~…どうしてこんな事になったんだ?…おじさん、ちゃんと元の世界に戻れるんだろうか…こんな厄介事は前代未聞だよ…トホホ」
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《新入生》リーゼ・ガルシュタイン
 カルマ Lv12 / 武神・無双 Rank 1
ん~~とね。リーゼはかみさまになるの。だって、パパがいってたんだよ。『おまえは神になるのだ。神となって魔王を打ち倒し、世界を救うのだ』って。 でも、まおうってやつ、もういないんだよね・・・リーゼずっとねてたから・・・みんな、なにもいわないけど、パパも、もういないってわかってる。リーゼにだってそれぐらいわかるよ。 _________________________________________________________ とある廃墟で、培養液に満たされた、巨大な水槽の中で眠り続けていた。建物の腐食が激しく、放置すれば下敷きになってしまうため、学園所属の研究員に保護された。 その廃墟は、魔王事変発生時、忽然と姿を消した、高名な魔導師、ゲオルグ・ガルシュタインの研究所であり、長らく、その所在は不明であった。 資料となりえるものはすべて朽ちてしまっているが、彼が創造したものと推測される。 ”父”の英才教育の賜物か、幼い見た目にかかわらず、知能は高い。だが、経験がなく、精神年齢が低いため、それを十分に生かせないようだ。天真爛漫で、ちょっとわがままな、甘えん坊。駄々をこねだすと大変なことになるが、甘いものをあげれば、すぐ大人しくなる。 『神となって、世界を救う』という意思は強固であり、どんな敵にも物怖じすることはない。 武神コースを選んだのは、武神が何かわからずに聞いたら、武術の神様と返答を得たため
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《タイダルウェイブ》クラン・D・マナ
 カルマ Lv10 / 黒幕・暗躍 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 正式名称「Clan Destroyer 07」 本来はスレイブと言うヒューマンに近い種族の女性の筈だが、何故かカルマの種族属性を持った状態でこの地へ降り立つ。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 感情の起伏は非常に少なく、淡々とした物言いの為、冷徹な印象をもたれがちだが本人はどこ吹く風。 「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」と言わんばかりの冷たい目で見られている!と他人が思っていても、実際には今日の食事は何にすべきか?と思案してる状態だったりすることもしばしば。 本人は無自覚で感情にも表さないのだが、可愛い物が好き。 旅路では探し求めていた己のマスター(陣)、家族と言うべき女性達(マリア、マルタ)を見つけ出す事は出来ず、新たな可能性を求めて魔法学園フトゥールム・スクエアに入学することになる。 「私と同じ世界に飛ばされている。…希望的観測も甚だしいですが、見つけ出すにしろ世界間移動するにしろ、まずは体で行動するしか方法はありませんからね」 首に元いた世界から持ってたロケットを常にかけている。中身は、自分と家族の女性2人、マスターである男性が写っている写真
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている

解説 Explan

 セントリアに魔王軍が押し寄せました!
 総勢数百というかつてない規模です。といっても寄せ集めの印象は拭えず、練度も低い軍団ですが、ヌル、シュバルツという二大幹部を要する上、ガスペロという強力な幹部も潜んでいます。防衛に適さない地ということもあり、セントリア内に魔王軍は侵入、ついには都市の心臓部たる異世界転移門に到達したのです。
 皆さんは多数の兵力とともに、異世界転移門を守る使命を果たさなければなりません。
 本エピソードには、大きく分けてふたつの参加形態があります。

◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、異世界にて巨大な船(飛空挺)内を探索しヌルと戦う
 この船は一見したところ都市のようにしか思えないでしょう。ですが正体は大規模な船です。
 清潔で壮麗な都市にもかかわらず、何らかの理由があって船は無人です。(整備のマシンなどは動いている可能性があります)
 ネビュラロンは錯乱状態、ほとんど頼りにならないでしょう。
 交戦状態に入ったはずのスチュワート・ヌルは姿を消していますが、この船のどこかに出現しています。
 転移は一時的なもので、なにかきっかけがあれば元の世界に強制的に戻ることになります。

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
 魔王軍を蹴散らし門までたどりついた皆さんですが、護衛も、侵入したはずのヌルの姿もそこにはありません。
 魔王軍は数に任せて波状攻撃をかけてきます。その中にはドクトラ・シュバルツの姿もあります。やがてガスペロ・シュターゼも登場するでしょう。
 まともに二大強敵を相手にするのは荷が重いかもしれません。
 しかしシュバルツは内心ガスペロに敵愾心を抱いており、場合によっては魔王軍同士で内紛をはじめるかもしれません。

 どのような結末になっても、異世界転移門を防衛しきれば成功とします!


作者コメント Comment
◆NPC
【ガスペロ・シュターゼ】
 久々登場の幹部です。怪力の持ち主で、人間に寄生しています(正体は気体です)。魔王のことを崇拝しています。
 
【ドクトラ・シュバルツ】
 ヌルを信用しておらず、ガスペロのことは嫌っています。魔王の崇拝者ではなく、魔王を使って世界に新秩序を創出するという野望を抱いています。

【スチュワート・ヌル】
 魔王軍幹部です。何か企んでいるようです。

【ネビュラロン・アーミット】
 またの名を【リン・ワーズワース】。異世界にはメメル学園長の魔法が届かないのか、義手が使えません。

【リリィ・リッカルダ】
 学園新入生。異世界転移門が見たくて駆けつけましたが、転移を体験することは叶いませんでした。

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 桂木京介です。
 解説欄も文字数一杯で、情報があふれてしまいました。
 特異点とセントリアを防衛するための大きな戦いです! ご参加お待ち申し上げております!!
 それではリザルトノベルで会いましょう。桂木でした!


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
ネビュラロン先生(以下、先生)のフォローと周辺警戒
ヌルとの対決は陣たち譲り、帰還に向けた支援メインで。

●事前準備など
ご存じとは思いますが『のとそら』世界の件は『【メイルストラムの終焉】Red』で先生から伝聞で聞いてます。

●行動
状況が状況なので先生をまず起こすか、無理なら背負って保護。
錯乱の理由は転移自体より、転移した場所にあるのではないか?…と推理
『霊樹の葉っぱ』を渡しつつ
『この危機を助けられるのは先生のはじ』『過去をやり直すチャンス』と慰撫・激励してし、話を聞き出そうと試みる。

探索では足跡『追跡』や『聞き耳』で情報収集を主に。
戦闘時も『危険察知』と『不滅の希望』で先生のカバーを第一に

クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:202 = 135全体 + 67個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
転移門の防衛を行う

蛟にはヒドガトル、ジャバウォックやゴブリンは炸裂の種やミドガトルを使い、それぞれに対応した攻撃で攻める
トロールは目を狙いリ6、グリフォンはリ7で飛翔を封じる

シュバルツとガスペロが現れたらシュバルツに呼び掛け、彼女の理想とガスペロの思想とのギャップで軋轢を生じさせてみる
それと、ドーラ・ゴーリキの事で意見を割れさせられるかも
ガスペロの口からドーラをどうするのか聞き出そう

交戦に入ったらガスペロを優先狙い
共闘可能ならシュバルツとは敵対しない
小魔獣召喚を使いつつ、リ13で束縛
隙が見えたらリ12で吹き飛ばす
転移門を狙われたらリ18で護る

ガスペロが弱ったら憑依で肉体から追い出せないか試みる

七枷・陣 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
1.カンナカムイ内を探索、ヌルと戦闘し撃退する

【行動】
転移直後、マナと共に周囲を把握し皆をシティの情報収集出来る区画へ誘導
今いる時代がいつなのかを調べ上げ、エスバイロを一台拝借しておこう
おじさんの居た世界に飛ばしてくれたヌルには感謝するよ
とは言え、未来の子孫達に魔王軍とかいう厄介事をおっ被せるわけにはいかんからねぇ
それはそれ、これはこれだ

対ヌル
発見したら場所を変えるかとレジャー施設のある区画へ誘い込む
現地民の混乱を避ける為カンナカムイのお祭り風土を利用してヒーローショーの様に振る舞って迎撃
エスバイロで眷属の突撃を掻い潜りながらヌルへ突撃
そのままエスバイロを土手っ腹にぶつけ壁へ叩き込む

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
転移門の防衛

◆防衛
友軍と共に門の防衛
全体の戦況を注視し、手薄な場所があればカバーしあい、不利なら守りに徹しつつ、戦況が動くまで戦力を温存する等、仲間や友軍にお願い

勝つことよりも……門を守りきることが最優先

前衛壁役に騎士叙勲
全体的に大打撃を受けたら高貴たる行いで軽減

第六感を活かし敵の連携が崩れたり、消えた仲間が戻る等して戦況が傾く機会があれば、突撃命令で敵の意表を衝き、敵の布陣を突き崩したいわ

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
作戦2防衛

雑魚を釣る

前線でスプリームクラッシュや鮮血染華で多くの敵を巻き込んで攻撃
回避は妖精の踊り
回復は生命の息吹・薬草・身代わり兎

視覚強化と第六感で周辺警戒と戦況の把握
味方に状況を知らせ連携
時々は通常攻撃をエーデンユートで属性を変えて行い
同行PCや防衛衛部隊へ敵弱点や援軍を必要とする地域を知らせる

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:405 = 135全体 + 270個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
作戦2

仲間の指揮を受け友軍と協力して多くの敵を引き付け足止める作戦を立てる
まず軽装歩兵と連携して魔王軍を挑発し引き付け予め決めた地点に誘導
次に勇者原則で敵の注意を自分に向け続け重装歩兵と連携し足止め
仲間の範囲攻撃のタイミングを見計らって重装歩兵と共に一歩引き
着弾点に敵を固まりで残すことで効果を最大化

リーゼ・ガルシュタイン 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
リーゼはもんをまもる。リーゼがもんをうしろにかくしちゃえば、もんをこわせないもんね。なにがあったって、ぜったい、ここからうごかないよ。くるやつはぜんぶ、まほうけんでやっつける。ねーねがまおうをたおすには、このもんがいるっていってたもんね。まおうをたおすのは、リーゼのやくめだから、ぜったいまもる

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
転移門防衛

◆役割
リーライブ、ロ16、デトル、ロ19での回復・BS解除で戦線を支えると共に、リリィさんに門の防衛への協力をお願い

特に被害が大きい方や強敵に狙われてる方を優先し回復・BS解除
自身が敵に狙われ危険なら、窮地からの僥倖で凌ぎきる

味方全体がピンチで、損害が激しく門が奪われそうなら、大司祭の聖服の力を借り味方全回復

第六感や幻視で仲間が帰還する気配等、何か見えたりしたら、必要なら仲間に伝達

レーネ・ブリーズ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:405 = 135全体 + 270個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
楽器「金星の二枚貝」で味方のきりょくを回復します。

楽器効果:射程内の味方のきりょくを1ターンに30ずつ回復する。

この効果を「絶対音感Ⅰ」と「調律」でさらに高めます。
そして「演奏」と「風の旋律」も併用します。
アクティブ技能は同じアイコンの場合、併用できません。
でも「風の旋律」は異なるアイコンですから同時につかえます。

これがわたくしの切り札のひとつ、「デュオ」、風とともにある二重奏、この調べで味方をささえます。

また、おおきなけがや状態異常も「言の葉の詩:ラブ・キャロル」や
「福の針」と「備えあれば何とやら」の併用で回復しますね。

きちんとささえつづけられるように「身代わりうさぎ・改」もつかいますね。

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
作戦(1)
・ヌルの企みを探って阻止
・この世界の安全確保

■行動
まずはこの世界の安全を確保しなきゃ。
僕はまず艦橋を目指すよ。船が乗っ取られたらヤバいからね。
辿り着いて誰もいなかったら、
進路等に問題がないかも確認しつつ、周囲を確認してヌルを探すよ。
艦橋からなら全体が見えるはず。

ヌルとの戦闘が始まったら皆と合流。
僕は銃撃で牽制メイン、魔術師の箒とブースターで飛び回っての立体機動で撹乱しながら撃って撃って撃っていくよ。
この状況で倒すのは難しいけど、この世界からヌルを追い出して僕達も戻るのが重要だ。
ヌルが持っていた鏡の破片、あれをもう一度反応させれば…

ヌルの企みは、僕達勇者が食い止めて見せる!

クラン・D・マナ 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
1.カンナカムイ内を探索、ヌルと戦闘し撃退する

【行動】
転移直後、陣と共に周囲を把握
情報収集とエスバイロ確保のフォロー

対ヌル
誘導中に拡声器の確保に動く
隠密と沈黙影縫で見つからないよう物陰から拡声器越しにヒーローショーのナレーションをし、現地民の混乱抑制
ヌルの眷属をハウンドドッグ+睡蓮の舞で狙撃

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:162 = 135全体 + 27個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
同行者:リーゼ・ガルシュタイン

門の防衛につく。龍の大翼等の、飛行能力を生かして、高い視点から、斥候を行う。敵の陣形の手薄なところや、指揮官クラスの位置などを、味方に知らせる。

また、ヒット&アウェイで、火炎の息吹を、敵陣中衛に頭上より浴びせる。これは、前衛、後衛双方に認知できる位置で行い、撹乱するため 

リザルト Result

 ネビュラロン先生の世界、ってことは――。
 全身が理解を拒もうとする。けれど【ナノハ・T・アルエクス】は五感の情報を受け入れた。
(ここって空飛ぶ船の上なの!?)
 空の下に大地はなく、飛空挺なる巨大な船が人々の揺籃(ゆりかご)にして墓場、人生のすべてとなる世界だという。
 都市なのだろう。足元は石とも鉄ともつかぬもので覆われ、周囲には見なれぬ高層建築物が建ちならんでいる。建築物はガラス窓でびっしりと覆われまるで水晶の塔だ。景色そのものはナノハの好みにも合う。
 でも自分たち以外の人の姿はない。不気味なほどに静かなのだった。
(ネビュラロン先生のいた世界って、住民が全滅しちゃった……とか、ないよね?)
 うすら寒いものを感じ、ナノハの腕は粟立った。
 昏倒した【ネビュラロン・アーミット】を抱き起こしているのは【フィリン・スタンテッド】だ。
 この世界を訪れるのは二度目だが、慣れない。
「ここが先生の……前に話されてた空挺都市なのですか!?」
 ネビュラロンに反応はない。
「これを」
 フィリンは彼女の手に霊樹の葉を握らせようとする。天然の気付け薬だ。だがネビュラロンは放心したように反応しない。非常時だ。一口大にちぎったものを無理矢理に口にねじこんだ。
 最悪の状態はこれで脱せると期待した。しかしネビュラロンは咳き込み、葉を吐き出したのである。
「まさか」
 フィリンも少しちぎって口にする。
 ダメだ。ただの葉でしかない。本来この葉は、持っているだけでもポジティブな力が沸き起こるアイテムのはずだ。
 視線をすべらせてフィリンは間もなく、ネビュラロンの右籠手が落ちていることに気がついた。魔法の義手だというのに。
 何が起こっているのか、フィリンは認識しつつある。
 このときナノハは、チェックしておいてよかった♪ とつぶやいていた。魔術師の箒が働かないのだ。浮きはするが、自在に飛ぶにはいたらない。
「魔法がまったく使えないってわけじゃないのか。でも」
 魔力の源がこの世界には少ないのだろう。

 ナノハ、フィリンを含め、この場所への転送を体験したメンバーは五人だ。なかでも【クラン・D・マナ】は、もっとも落ち着いている者と言えるだろう。
「状況確認」
 周辺を見わたし、マナは【七枷・陣】に告げる。
「マスター、ここはおそらく、宗教旅団カンナカムイと推測されます。ちりひとつないほど清潔で、ここからでも複数の宗教施設が確認できますので」
「ちょ、ま……マナ、どうしてそんな落ち着いてられるの!? つまり、おじさんたちが元いた世界ってことだよね? 帰ってきたってことだよね?」
「歓迎できる状態ではなさそうです。私たちは元の肉体に復していません。それに、無人というのも妙です。過去とは思えないことから考えて、私たちのいた時間より少なくとも十年、下手をすれば数十年は経過している可能性があります」
 数十年後!? と言ったまま陣は絶句した。
 来たかったのはここじゃない。だが陣はあごに手をあてて言う。
「いや待てよ、今有名な大企業の情報を控えていれば、元いた時代に戻ったとき投機にいかせるのでは? おじさんの時代再来!? メモしなきゃ」
「マスター……」
 ため息をつくマナだったがまもなく、それもやむなきかと考えなおした。
 陣は陣で、投げこまれたこの状況に適応しようとしているのではないか。ただおどけているわけではない――と思いたい。

 ◆

 セントリアが襲われたのは、【ディンス・レイカー】率いる霞団の攻撃以来となる。
 霞団は少数だった。しかし総じて士気は高く、ディンスを神のように崇拝する団員もいた。
 魔王軍は正反対だ。大量の魑魅魍魎をもって押し寄せ、津波のごとく一気に都市を飲みこもうとしている。
 練度という意味では心もとない。横合いからつつかれただけで退散するゴブリンがいる。魔法の炎を目にするや乗り手を振り落として剣歯虎は逃げた。骸骨兵士部隊はさすがに退くことを知らなかったが、統一なく勝手に動くため、ことごとく各個撃破されていく。
 しかし数は力、それも暴力という名の力だ。個々は弱兵でも、総数としての魔王軍は奔流なのだった。
 味方の兵力も多数ではある。学園生に都市防衛部隊、リーベラントからも加勢に加わっている。しかしこの味方勢も、数の上では魔王軍に大きく見劣りした。いくら奮戦しようとも、セントリアに進軍する魔王軍は止まらない。
 舞うがごとく黄金の髪がなびく。つむじ風のように跳ねる。【エリカ・エルオンタリエ】は今、戦いの渦のなかにいる。
 回転独楽のごとくスプリーム・クラッシュを放ち、小鬼の群れを吹き飛ばした。大型の怪物に見舞うは赤い魔法陣、呪いの魔法が鮮血色の華をあふれさせた。なのにきりがないのだ。つぎつぎと新手が姿を見せる。
 魔王の軍勢に対抗するは、軽装歩兵を中心とした部隊だった。都市の守備隊、学園兵が中心で、敵の目をひくようすばやく動き、攪乱を主としている。エリカもその一員なのである。
 長い刃もつ鉤爪獣、その攻撃を紙一重で回避し、距離を取ってエリカは荒い息を吐いた。滝のように汗をかいている。
 予想よりずっと多くない!? とエリカの口より言葉が洩れそうになった。
 だが弱音をはいてはいられない。この場所はすでにセントリアの敷地内、しかも心臓部たるドーム状の研究所の前なのだ。もう最終ラインと言っていい。
 すでに魔王軍の尖兵は都市に進入し、この場所までのぼってきたのだった。住民の避難は終えているのが救いではある。
「敵も必死、なのでしょうね」
 エリカを守るように、【タスク・ジム】が彼女の前に立った。威風堂々、巨躯というほどではないタスクだが、立って背の剣を抜けば勇者の風格がただよう。
「そうみたいね」
 と応じるとエリカの口元には笑みがあった。新たな力が沸き起こってくる。
 自分はひとりで戦っているのではない。頼もしい友がいる。
 タスクは息を吸い込むと、髪の毛が逆立つほどの大音声をあげた。
「遠からん者は音に聞け! 近くば寄って目にも見よ!」
 勇者原則、あえて古風な言葉を選んだ。朗々と響かせると魔物も獣も、じろりとタスクにまなざしを向けた。
「これなるは勇者・英雄コース所属タスク・ジム! 偉大な先輩がたと同じ地平に並ばんとする者だ! 門を守護し魔をしりぞけ、仲間もすべて守ってみせよう!」
 理想は高く目的は多い。だがそれでこそ『欲張り無双』の二つ名を持つタスクだ。怖じず震えず言い切った。
 たじろいだ魔物もいた。蛟(ミズチ)の一部隊など、あきらかに臆している敵もあった。
 だが大勢は激昂し踏み殺す勢いで、タスク目がけ押し寄せたのだった。
 タスクは腰を落とし盾を前面に押し出す。盾には希望の名が冠されている。
 サイのような頭部をもつ怪物兵士が、長い槍を構え突撃した。
 しかし槍はタスクに届かなかった。希望の盾にふれることすらかなわなかった。
「見事な囮役だタスク君! 相当な胆力がなければできないことだ」
 タスクを称える言葉とともに、【クロス・アガツマ】が投じたのは炸裂の種だった。閃光を発し熱風とともに、敵軍の横合いをついたのだ。破壊力以上に敵を脅かす効果があった。タスクに敵の注意が向いたのを見計らい、クロスは横合いからの奇襲をはかったのだった。
「重装歩兵隊の出番だ」
 クロスがさっと手を振ると、周辺の建築物やその残骸に隠れていた兵士が突進を開始する。学園のなかでも重武装の集団、そこにリーベラント兵団を加えた混成軍だ。タスクが事前に伏兵させていた部隊である。馬にも鎧、自身もプレートメイルを着込んだ装甲騎兵が突撃槍を構え人馬一体となって先陣を切ると、分厚い盾を構えた重装歩兵が鉄の大河のごとくつづく。
 クロス自身も前線に飛びこんでいた。本日、クロスは魔道書ではなくステロノアを手にしている。水晶を加工して作った透明度の高い杖。彼が杖を使うのは、敵を本気で壊しにかかるときに限られている。
 瞬時にして詠唱を終えると、クロスは火球を次々と投射した。狙うは蛟、あるいはゴブリン、面白いように当たる。
 ひとりのリーベラント兵が、高く飛ばされ地面に叩きつけられた。
 甲高い鳴き声がする。
「グリフォン……? いいえ、学園にいるようなものとちがいますね」
 このとき【レーネ・ブリーズ】が目にしたものは、猛り狂う黒いグリフォンだった。学園などで移動手段として愛されているグリフォンとはまるでちがう。前脚の爪は長くクチバシはとがり、目には獰猛な色がある。悪しき目的をもつ者が、戦闘用に品種改良(改悪か?)した怪物なのである。
 地にはいつくばるリーベラント兵に駆け寄り、レーネは肩を貸して立ち上がらせた。
「しっかりしてください」
 出し惜しみはするまい。レーネの唇に魔法のうた、ラブ・キャロルと題された言の葉の詩が生まれた。雪解け水のように透き通る声だ。
 レーネのもたらすものは絶大だった。兵の肩、露出した肌に残る爪痕が見る間にふさがってゆく。
 数で劣ろうとも、学園生たちの勢いは衰えを見せない。されど敵勢はいよいよ数を増し、いつしか学園生たちはドームを背に、三方を囲まれるような状態に陥っている。
 それでも【ベイキ・ミューズフェス】は味方を励まし、決して希望を捨てないのだった。ここが正念場だ。リーライブで味方の傷を癒やし戦場を支える。
 ベイキの目に震えている兵士が映った。【リリィ・リッカルダ】ではないか。
「リリィさん……恐いのですか」
 ベイキが問うとリリィは眼鏡の位置を直し、一瞬回答に窮した。魔法で炎を発した反動か顔は煤(すす)け、手にした剣は刃こぼれしている。
「……恐い、です」
 自分には覚悟が足りない、といった主旨のことをリリィは途切れ途切れに言った。
 ベイキは言う。
「ご存じですか? ミゲルさん……アントニオ代王の弟君が変わろうとしていることを。あのわがまま坊やが、王としての責任に向き合おうとし、直言の士を求めてます」
 だからと告げて正邪の盾を構える。目の前には小山ほどもあろうかというミノタウロスが出現していた。鼻息は荒く、手にした鉞(まさかり)も巨大だ。
「あなたも、きっと変われますよ」
 ベイキは怪物に立ち向かう。リリィも。

 魔王軍は優勢で、異世界転移門のあるドームに王手をかけつつある。
 それが【ガスペロ・シュターゼ】の見立てであった。
「どうだね私の用兵は? 圧倒的じゃないかね?」
 半ば灰色の髪を長く伸ばした中年男性、それが現在のガスペロである。かつて学園生の前に姿をあらわしたときとは随分様相が異なるが、小鳥の卵を狙う蛇のような目つきは同じだ。
 これを聞いても【ドクトラ・シュバルツ】は不快そうな顔をするだけだ。シュバルツは平素と同じ白衣姿、白衣の下は黒いタンクトップで大きな胸が目立つ。あいかわらずの猫背で、これがなければもっと長身に見えることだろう。彼女は腕組みして告げた。
「かもね」
「なんだその言い草は。私は魔王軍の軍監……」
「五月蠅(うるさ)いね、軍監ならもっと頭を使いな。奇妙だと思わないのかい?」
「奇妙?」
「フトゥールム・スクエアのやつら、わざとあの白いドームにこちらを誘っているみたいに見えてならないよ」
 もしかしたらと言ったとき、シュバルツの口には伏せた三日月のような笑みが浮かんだ。
「あれはダミーなのかもしれないねえ。あたしたちの目をそらすための」
 言うなりシュバルツは手勢を率い、ガスペロの元から去った。

 転移門、正しくは『異世界転移門(トランスゲート)』を守り切ることが学園側の使命だ。
「さすがに」
 と【パーシア・セントレジャー】はつぶやいた。
「偽装しつづけることはできなかったわね」
 パーシアは紫水晶の髪をかきあげた。
 ドクトラ・シュバルツ率いる一部隊が殺到したのである。数は多くないものの、象の鼻をもつ魔人や両手剣の影剣士などそうそうたる顔ぶれだ。もちろんシュバルツ自身の姿もある。
 ここはセントリアの郊外だ。灰色の建物がぽつんと立っている。外観は礼拝堂である。しかしこれはすべて急造のカムフラージュだった。建物はほぼ空洞に等しい。パーシアたちは異世界転移門を、ドームからこの場所に移していたのだった。
「こんなところに隠れてたとはねぇ」
 シュバルツはニヤリと笑った。建物から学園勢はもちろん、天遣(アークライト)の部隊や、各所から参加した義勇軍も出てくる。
 かかれとシュバルツは声を発した。魔の軍勢が吼え声をあげた。ジャバウォックや蛟兵、あるいは大型肉食獣が中心、六本腕のスケルトン剣士もあった。
 岩にぶつかる波さながらだ。猛攻を受けて建物の外装は落ち、天井は砕け青空がのぞいた。
 しかしシュバルツの狙い通りとはいかない。多数のコボルトが、壁のような存在に弾き飛ばされたのである。
「リーゼはもんをまもる」
 巨大な姿だった。しかし見た目は幼子だ。縮尺さえ合っていれば童女で通じただろう。背丈は成人女性の倍ほどもあろうか。人形のように美しいが、人形にしては巨大すぎる。これぞ【リーゼ・ガルシュタイン】の勇姿だ。
「リーゼがもんをうしろにかくしちゃえば、もんをこわせないもんね」
 リーゼが歩むと、ずううんと地がゆらいだ。あどけない表情だけに光景の異様さはいや高まる。
「なんだ……あれは!」
 シュバルツはたじろぐも、怪物たちに前進を命じる。
「けどこれで転移門が明らかになったよ! あたしたちの未来はあいつらを倒した先にある!」
「未来という言葉を軽々しく使わないでよね!」
 偃月、空中から白刃が弧を描きシュバルツの頭部を襲った。シュバルツは腕で防いだが、鋼鉄に匹敵する硬度の腕をもってしても、その一撃を防ぎきれず後退を余儀なくされた。
「何者だい!?」
「わたしは【アルフィオーネ・ブランエトワル】! あなたたちの言う『未来』は悪夢よ! 理想の未来はわたしたちの側にある!」
 声の主は今、リーゼの肩にとまりシュバルツに鋭い視線を向けていた。
「この名前、覚えておくといいわ」
 背に翼、額に翡翠色の宝石、金と銀の瞳でアルフィオーネはシュバルツを見すえている。
「名前は知ってるよ、アルフィオーネ。ドラゴニアの遊星超人だとか……だがその活躍も今日で終わりさ!」
 殺せ! とシュバルツは号を発した。
「多勢に無勢だよフトゥールム・スクエア!」
「烏合の衆という言葉も覚えておいてね、魔王軍さん」
 パーシアが味方をけしかける。
「なにがあったって、ぜったい、ここからうごかないよ」
 リーゼは泰然として構え、
「相手にとって不足はない!」
 アルフィオーネはリーゼの肩を蹴り、低い姿勢で空を滑走した。
「門を破壊したら褒美は思うままだよ!」
 シュバルツは叫ぶと先頭に立った。

 ◆

 まずはこの世界の安全を確保しなきゃ――。
 ナノハは艦橋(ブリッジ)を目指した。ここが船だとすれば、あってしかるべきだと思ったからだ。怪人【スチュワート・ヌル】もこの場所に転送された可能性は高い。艦橋が乗っ取られたとしたらヤバいよねとナノハは思う。
 背中の翅(はね)をはためかせながら、無人の都市をおっかなびっくり歩く。
(話には聞いてたけれど、生で見るとやっぱり凄いや)
 やはり猫の仔一匹見かけない。不思議だ。そもそも生活臭がない。新品の街といった雰囲気である。ときおり動くものもあったが、いずれも円盤形のマシンだった。掃除機械らしい。話しかけても無反応で、淡々と街を清掃している。
 やがてナノハは巨大な建築物にたどりついた。
 高台になっており見晴らしがいい。前方をふさぐ障害物もない。船をコントロールするとすればこの場所だろう。
 苦労して扉の鍵をこじあけた。中に入るとナノハは、階段を駆け上がり管制室のような場所にたどり着く。
「まさかとは思っていたけど」
 ナノハはため息をついた。
 やはり無人だった。野球グラウンドほどの広さがあろうか。大きく窓のついた見晴らしのいい部屋には、大量の計器がついた機械が静かに動いているのみである。機械は窓以外の壁を埋め尽くしていた。
 引き返したナノハに導かれ、まもなく他のメンバーも管制塔にたどり着いた。ここからの眺望を調べて、
「妙ですね」
 と言ったのはマナだ。
「カンナカムイにしては規模が小さすぎます」
「ここはあなたの記憶にある場所とちがっているの?」
 フィリンが尋ねる。マナはうなずいた。
「第四位空挺都市・宗教旅団カンナカムイは、人口百万人を超える大都市です。しかしこの飛空挺は人口にして数千人から一万人をまかなうのがせいぜい……仮にここが私とマスターの出身世界の時間軸で数十年後、あるいは数十年前の世界であろうと、これほどまでに縮小している理由がありません」
 ネットワークで調べりゃ一発なのに、と陣がうめく。
「今のマナの体じゃ接続できないんだよなぁ」
 フィリンが尋ねた。
「ネットワークって?」
「うまく説明しづらいけど、誰もがどんな場所からでもアクセスできる特大の図書館みたいなものなんだ。マナはもともと、人格をもった図書カードみたいなもので」
「図書カード? その説明は適当ではありませんが、おっしゃる内容は理解できます」
 マナは不服げな顔をしたが否定はしなかった。フィリンには通じたようである。
「わかった。マナさんは元々、この世界の人間が常識的に有する『スレイブ』ってパートナーなのね? この世界ではスレイブがいなければ、日常生活もままならないって聞いたわ」
「その通りです。正確に言えば『スレイブ』は古代の名称で実体を持ちます。この時代では実体をもたぬ『アニマ』という形状が一般的です」
 音もなく円盤状のマシンが滑りこんできた。フィリンは身を強張らせるが陣もマナも動じない。ナノハも何度か見てきたので、
「あ、気にしないで。これってただの自動掃除機械みたい」
 とフィリンに教えようとする。
 しかしこのとき、部屋の片隅に座り沈黙を守っていたネビュラロンが悲鳴を上げたのである。
「こいつ……聞いている! ただの掃除ロボではない!」
 ネビュラロンは剣を抜き円盤に突き立てようとした。しかし右手がないこともあり、バランスを崩して転倒したのだった。マシンはすっと避ける。
 錯乱したかと判断されても仕方ない状況だったろう。しかしフィリンは抜刀するや、マシンを両断したのだった。
 マシンは半分だけになったが止まらなかった。懸命に部屋の出口まで逃げ、間もなく、
「よく見抜きましたね。さすがは【リン・ワーズワース】少尉」
 本体をともなって出現した。
 スチュワート・ヌルだった。
 ガスマスクのような顔、ただし燕尾服や靴はなく、掃除マシンが何台もパズルのように組み合わさり肉体を形成している。右腰のあたりが、フィリンに半壊させられた掃除マシンだ。
「そしてマナさんとおっしゃいましたか? あなたも見事です。ここは『ユートピア』、選ばれた人類だけが過ごす予定の幻の旅団です」
「ああ、おじさんにもやっとわかったよ。その顔!」
 陣が手を打った。
「掃除機だったんだな。旧式の!」
「旧式よばわりはやめていただこう」
 ヌルは怒りの口調だ。
「自動掃除機械が転生して、魔王軍の幹部になったってこと!? 僕らをゴミ扱いするの?」
 ナノハは銃を構えた。
「それってロクでもないことだよね! 僕達勇者が食い止めて見せる!」
「おじさんのいた世界に飛ばしてくれたことは感謝するよ」
 でも、と陣は肩をすくめ魔道書をひらいた。
「未来の子孫たちに魔王軍とかいう厄介事をおっ被せるわけにはいかんからねぇ……さぁ、ガチのヒーローショーの始まりだよ!」
 魔法が不安定なこの世界でどこまで戦えるかはわからない。けれど出身地であれば地の利があるはずだ。
「強制で悪いけど、お互い催し物(ピエロ)になろうか、ヌル!」
 仕方ありませんねとマナも応じた。
「ただいまよりサプライズヒーローショーを開催します。アビスの使者、魔王軍ヌルとテンプル騎士団の勇者一行の戦い、はじまりはじまり~」
 棒読みながらナレーション風に宣戦布告するのである。
 雷弾がヌルの体に炸裂する。煌めきは小さいが、それでも魔法の銃弾がこれを追った。魔力の影響を受けぬ矢が放たれ、ヌルの右肩を砕き強化プラスチックをまき散らした。
「先生も」
 フィリンはネビュラロンに呼びかけるが、ネビュラロンは頭を抱えたまま動かない。
「この世界の私……リン・ワーズワースは罪人だ……ここにいることは……」
 ヌルは三人の攻撃に対し防戦一方だ。肉体が掃除機ではこれまで通りとはいかないらしい。陣たちに任せても勝てるかもしれない。
 だがフィリンは知っている。戦わなければならない。ネビュラロンが対峙する敵はヌルだけではない。彼女自身でもあるのだ。
「ええい!」
 ネビュラロンの左腕をとって立ち上がらせ怒鳴りつける。 
「あんたはまだやり直せんだろうが、あたしと違って! 立て! 立って戦うんだよ! そうでなきゃ、リンを殺さざるを得なかった人間が惨めになるだけだ!」
「ヴァニラビットを……!」
 ネビュラロン(リン)の目に理性の光が宿った。
 ナノハの放った弾丸がヌルの手を撃ち抜いた。
 ヌルがうめく。手が握り混んでいたのは鏡の破片だ。落ちた破片は床をすべる。
「あれって特異点のかけらだよね!?」
 ナノハが認識したとき、破片からまばゆい光があふれた。

 ◆

 味方と敵が入り交じる戦場、翼を広げアルフィオーネは魔王軍を翻弄した。
「ついてこれる?」
 ときに加速し急降下、火炎の息吹を敵後方部隊に浴びせる。包囲されたかと思いきや、急上昇して太陽を目くらましに使うのだ。まったく着地することはない。羽を休めるとしても、すべてリーゼの肩の上だった。アルフィオーネを追って多数の矢が飛ぶも、どれひとつとしてかすりもしなかった。
 石造りの異世界転移門は見えているのに、魔王軍はなかなか近づけない。
 門の前に巨大なる守護神、リーゼが陣取っているからだ。
「なにがあったって、リーゼはぜったい、ここからうごかないよ」
 魔法剣をふりかざすリーゼには、武想天生の力が宿っている。リーゼは気力を補充しながら絶対のクリティカル攻撃を繰り返すのである。パーシアがほどこした騎士叙勲も効いている。煌めく光の鎧が、リーゼの守備をさらに高めていた。
「ねーねがまおうをたおすには、このもんがいるっていってたもんね。まおうをたおすのは、リーゼのやくめだから、ぜったいまもる」
 空のアルフィオーネと地のリーゼ、なんと頼もしきコンビだろう。もちろん魔王軍にとっては脅威でしかない。
 攻めあぐねシュバルツは舌打ちする。両手を鋼鉄の刃に変えて斬りこむも、学園側の防護を崩せないのだ。
「この亡霊女が!」
 シュバルツが叩きつけた一撃を、水平にした杖でパーシアが防ぐ。
 技倆だけならまちがいなく、シュバルツはパーシアを大きく上まわっているはずだ。しかし今、パーシアはほぼ互角の戦いを演じていた。門を目の前にして近づけない焦りがシュバルツの力を弱めているのだろう。
「私が亡霊だとしたら、あなたは何? 魔王の犬?」
 パーシアは悠然と笑いかけた。
「犬であってたまるか! 私は魔王だって道具にする! 混迷の世に新秩序をもたらす女王になってみせる!」
「あら奇遇、私も王女よ」
「戯言を」
「メリクル王国ってご存じかしら?」
 馬鹿を言うな! と口を挟んだのはシュバルツではなく、太った中年の男だった。
「ガスペロか、あたしの邪魔をするな!」
 シュバルツが異世界転移門に近づきつつあると知り、ガスペロも一隊を率いてこの場所にかけつけたのだった。
(ガスペロ?)
 パーシアの知っている名だ。魔王軍幹部として二年前に姿を見せたというが、それよりもっと前から知っている気がする。
 ガスペロと名乗る男は刃を抜いた。
「メリクル王国の第十三王女なぞ後世の作り話だ。当時パルシアの将軍に寄生していた私は、王女をこの手で殺した」
 シュバルツはガスペロをフォローしない。せせら笑った。
「殺しそこなったから伝承になったんじゃないのかい? ヘボ将軍殿」
「言葉に気をつけてもらおう」
 ほほう、とガスペロを笑う声がもうひとつ。
「久々に会うなガスペロ、それは新しい入れ物か?」
 クロスであった。敵の目を引きつけるためドームを防衛していた部隊も、一気にこの場所に合流したのだ。
 クロスはすぐに悟った。いかに肉体が変わろうと、ガスペロの醸し出す邪悪な気配に差はない。
「せっかく魔王軍幹部が二人もそろったんだ。ひとつ聞いておこう。君たちは【ドーラ・ゴーリキ】を殺す気か?」
「無論」ガスペロは即答した。「あれは謀反人の娘だ」
「馬鹿な」シュバルツも即答した。「あの子は紛れもない強者だろう? 魔王軍に迎え入れるよ」 
 ……!
 ガスペロはシュバルツを睨(ね)めつけ、シュバルツはガスペロに敵意の視線を浴びせた。
 二人の魔王軍幹部の間に割りこむように、凜とした拍子木の音が響いた。
 それは拍子木ではなかった。カスタネットだ。アルチェ特産品を加工して作った金星の二枚貝である。絶対音感にもとづくリズムは寸分の狂いもなく正確で、心地好くも勇ましい行進曲を刻む。
 演奏技能と風の旋律をともに用いたのだ。風による音楽の二重奏、レーネはこの切り札をデュオと呼んでいる。
「きこえますか、この声が?」
 レーネの声は決して大きくはない。それでも声は風に混じりメロディに乗り、この場にいる味方勢全員の魂を鼓舞した。
「いっしよにたたかうみなさん、わたくしがみなさんの心をささえます」
 優しいレーネの声はまるで清涼剤、疲労のきわみにあって座り込んでいた兵士が立った。兵士は味方に手を差し伸べる。
 かつて対立していたリーベラント兵とアークライト兵が、うなずきあって横列を組んだ。
 逆に不協和音のただなかにあるのは魔王軍だ。ガスペロとシュバルツの不和もあって落ち着きを失い、弱気の魔物などはこそこそと退散を開始している。
 これを好餌とみたか、学園側の騎兵に歩兵が逃げる敵を追いかけようとした。敗走の敵を掃討するほど楽な戦いはない。
 しかし味方たちの背にタスクは呼ばわるのだ。
「追わないでください! これは殲滅戦じゃありません」
 タスクは剣を転移門に向けた。
「僕たちの使命は、あの門を守りきることです!」
 兵士たちは目を覚まされたように引き返す。
 タスクは視線をエリカに向けた。言葉はいらない。エリカはうなずいて呼ばわった。
「三部隊に別れて! わたしに従う人はともにドクトラの軍を崩しましょう」
 エリカは青い地の学園旗を掲げた。
「僕に従う人はもう一人の幹部、ガスペロの軍とぶつかります」
 タスクが赤地の学園機を掲げる。
 白地の学園旗はリリィが持ち、ベイキが号令する。
「私たちは味方のバックアップですね! あとひと頑張りです!」
 青、赤、白、三部隊は均等に分かれ、浮き足立つ魔王軍に突入を開始する。

 ついにガスペロの軍勢が総崩れになった。
 マンティコアのような大型獣が敗走をはじめると悲惨なことになる。味方を次々と踏みつぶすのだから。
「待て! 逃げるな!」
 ガスペロは叫ぶも、頭上から落ちてきた小魔獣に視界を奪われ転倒した。
 獣を召喚したのはクロスだ。彼はガスペロに近づくと、背中に触れた。
「出ていってもらおうか、そこから」
 ギャッと叫んでガスペロは前のめりに倒れた。押されたためではない。肉体をクロスに憑依されたからだ。
 ガスペロの口から黒いガスが飛び出し、空に吹き上がって消えた。

 すでにシュバルツの手勢も残っていない。
「作戦は失敗かね」
 敗残兵に混じって逃げる。とうに白衣は脱ぎ捨てて、拾った魔王軍の旗を頭からかぶっていた。
「どちらへ?」
 シュバルツの前に立ちふさがる姿があった。
 緑色の美しい髪は流体、透明な泡を浮かせている。
 ベイキだった。
「げっ、勇者の孕(はら)み袋。まだ生きてたのか」
「ご挨拶ですね」
 ベイキは苦笑したが否定はしなかった。シュバルツは手近な魔物に呼びかける。
「あんたたち、早くあれをつぶすんだよ! あれは放っておくと勇者や賢者をボコボコ産むぞ。どうせなら魔王とまぐわえばいいのに!」
 だが悲しいかな、どの魔物も逃げるのが精一杯でシュバルツの言葉など聞こうともしていない。
「まったく、人をなんだと……」
 ベイキはあきれ顔ながらシュバルツの背後を指した。
「エリカさん、お任せします」
「お迎えにあがったわ。ドクトラ」
 エーデンユートで地面を叩き、エリカはにこりとシュバルツに笑いかけた。もちろんエリカは一人ではない。その後方には多数の兵がつづいている。
「年貢の納め時ね」
 声がした。いつの間にか頭上には、翼をはためかすアルフィオーネもいるではないか。 
 エリカは言う。
「あなたは魔王軍幹部のなかでは話せるほうだと思ってる。どう? 学園で話をしない? おいしいお茶とお菓子を用意するわ」
 シュバルツは無言で旗を捨てた。最後の抵抗を試みるか、あきらめ降参するか迷っているようだった。
「ドーラさんを傷つけたくないという点だけなら、私たちの目的は同じよ。協力しあってもいいと思わない?」
 エリカの言葉は本心だ。
「わたくしもおなじ考えです」
 レーネがつづいた。
「悪いようにはしませんよ。また焼肉でもいかがです」
 タスクも言い添える。
「ほんと、バカでお人好しだねえ、フトゥールム・スクエアってのは。……けど嫌いじゃないよ」
 あと数秒あれば、シュバルツは両手首をそろえてさしだしたかもしれない。
 しかしこのとき転移門が激しい光を放った。
 すべての視線が門に向かう。
「え……戻った!?」
 門の中央にいるのは陣だ。木馬のようなものにまたがっている。
「そのようです」
 応じるのはマナ、陣とともに木馬の上だ。
 フィリンとナノハもいる。ネビュラロンの顔色はいくらか復していた。
 一瞬の隙をシュバルツは逃さなかった。
 エリカが我に返り向き直ったとき、すでに猫背のドクトラは姿をくらませていたのだった。

 パーシアは空を眺めている。黒いガスが去った方角だ。
「ていうかあのおっさん……戦の黒幕だったの?」
 ガスペロとはいつかまた会うことになるだろう。そのときは、と胸に秘すものがパーシアにはあった。



課題評価
課題経験:135
課題報酬:0
【領地戦】特異点の彼方へ - セントリア防衛
執筆:桂木京介 GM


《【領地戦】特異点の彼方へ - セントリア防衛》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2022-01-21 00:35:11
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

作戦1の方も気になるけど、まずは作戦2の防戦を確実に成功させたいわね。
セントリアにはある程度の友軍がいるようだけど、構成はどうなってるのかしらね?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2022-01-21 08:32:05
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします!

作戦1も見過ごせないですね。
ここを手薄にすると、最悪、ネビュラロン先生を失ったうえ
ヌルが無傷で転移先から帰還し新手として襲ってくるシナリオもあり得ます。

作戦1と2をバランス良く配置するか…

もしくは、1は救出と脱出に絞ったメンバー構成とし、
2を手厚くして、帰還のヌル含めた全軍を相手するか、ですね。

出発まであと一週間。
今週中に方針を固めた方がいいと思いますので、
皆さんのご意見お待ちしています!

①作戦1と2をバランス良く配置する
②作戦1は救出と脱出に絞り、作戦2を手厚くして全軍を迎え撃つ
③その他

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2022-01-21 08:35:00
私見ですが…

転移先は誰もいない都市型巨大船ということで、
お宝や、未知の情報が眠っている予感がします。

方針案②は、それらが丸々敵の手に渡るかもしれない、
というリスクは想定される気がします…(悩)

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 4) 2022-01-22 01:03:51
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
楽器効果で「門」をまもる大勢の人たちを支援することで
行きたい人が「船」に行けるようにできたらっておもってます。

よろしくおねがいします。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 5) 2022-01-22 01:55:55
実際、作戦1と2は両方大事だけど、現実的問題として
人員の配分を相談して調整するというのは、時間や相談密度的に
難しいんじゃないかしら?

ここは各参加者がどちらを選ぶのか(またはその他を選びのか)は
個人の直観に任せて、各作戦の参加者同士で最善を尽くすというのが
やりやすいのではないかと思うわ。

せめてどの作戦に向かうのかだけでも会議室に宣言しておいてもらえれば、
相談に参加できるメンバーで連携する事もできるわね。

わたしは現状、作戦2の防戦を頑張ろうと思うわ。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 6) 2022-01-22 13:18:18
わたくしも「◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する」にします。
楽器は「金星の二枚貝」(楽器効果:射程内の味方のきりょくを1ターンに30ずつ回復する。)か「天使の歌」(楽器効果:射程内の自分を除く味方全員のたいりょくを30回復する。)をかんがえてます。ほかの楽器もですけどリクエストいただけましたらできるかぎりあわせます。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 7) 2022-01-22 21:38:20
勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。

選択肢だけど、以前にネビュラロン先生から世界の話は聞いたことがあるし『作戦(1)』で立候補させてもらってもいい?
技能面でも割と遠近問わず戦えて、盗賊技能もある方だし…

経緯的にヌルが原因っぽいし、ネビュラロン先生を守りながら探ってみようと思うわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2022-01-22 23:06:03
レーネさん、部長さん、フィリンさん、よろしくお願いします!
表明・立候補ありがとうございます。お三方とも了解しました!

現在11人!戦力大充実ですね!

作戦1 フィリンさん(護衛、盗賊技能)
作戦2 レーネさん(友軍含めた支援)、部長さん

僕は、皆さんの希望を考慮して、手薄な方に回ろうと思います。
もっとも、作戦1に関してはフィリンさんの護衛が頼もしいので、
壁役の僕は、作戦2に回った方が良さそうです。
(作戦1希望者がよほど少ない場合を除いて)

引き続き、行先希望の表明や、役割の立候補、方針へのご意見など
諸々熱血大募集中です!!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2022-01-22 23:06:13

《人たらし》 七枷・陣 (No 10) 2022-01-23 00:05:29
賢者・導師コースの七枷陣だよ。
おじさんとマナは、1へ行かせてもらうね。

転移先の関係上、これは譲れないんだわ…。
転移先の時代背景とか探索にそこそこ振ってるけど、対ヌル戦闘もちゃんと入れるからね。
向こうにあるものを使ってド派手にヌルを轢いていこうと思ってる。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2022-01-23 00:53:52
陣さん、マナさん、表明ありがとうございます!
そうですね、陣さんは確か異世界のご出身…うってつけなのでしょう。
それにしても、「ド派手に轢く」とは…一体どんな作戦なんでしょう!?
あまり無茶はしないでくださいね…(PL訳:いいぞもっとやれ、ですw)

作戦1 フィリンさん(護衛、盗賊技能)、陣さん(探索、対ヌル戦)、マナさん
作戦2 レーネさん(友軍含めた支援)、部長さん

タスクは暫定・作戦2の予定にしておいて良さそうですが、
引き続き、表明、ご意見等お待ちしております。

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 12) 2022-01-23 21:06:00
賢者・導師コースのリバイバル、クロス・アガツマだ、よろしく頼む。

俺は作戦2にて転移門の防衛を。ガスペロとは以前も会ったことがあるからね。
ふむ……ここはやはり、シュバルツとガスペロの軋轢を作るのが良さそうかな?俺はそれを狙ってみようと思う。
それと俺は、今回の戦術は魔導書での支援型でなく、攻撃型でいくつもりだ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 13) 2022-01-23 21:47:45
ご挨拶が遅れ申し訳ありません。教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
私は人数的に問題なければ、作戦1でネビュラロン先生の戦線復帰支援とか色々やろうかと。

といっても、作戦2は乱戦・消耗戦になる可能性が高いので、バランス的に必要なら作戦2への鞍替えも問題ありませんので。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 14) 2022-01-23 22:23:10
こちらも、ご挨拶が遅れてごめんなさい。王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。

私は作戦2かしらね。
転移門は最期の要だし、門って言うなら……前方や左右からの敵に備える必要はあるでしょうけど、後ろはある程度手薄でも大丈夫なのかしら?

まあ、空飛ぶ戦力が敵に居る時点で、あんまり安心できないけど。
それと、【リリィ・リッカルダ】さんが居るみたいだし、彼女にも防衛の戦力として動いて貰うようにお願いしましょ。
何だかんだで、実力は折り紙つきでしょうしね。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 15) 2022-01-23 22:56:51
楽器としましては今のところ、「金星の二枚貝」のきりょく回復をかんがえてます。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 16) 2022-01-23 23:35:38
賢者・導師コースのイマジネイター、ナノハ・T・アルエクスだよ♪
遅くなったけど、よろしくね♪

僕は作戦1の異世界側に行くつもりだよ。
ヌルは目的があって異世界に来たみたいだから、その辺を探ったり阻止したりしたいところ。
何故か人も見当たらない状態だし…う~ん、不思議。

まぁ、立ち回り方とか細かいところはこれから考えるよ。

《人たらし》 七枷・陣 (No 17) 2022-01-24 03:42:54
一通りアクション書き終わったからまた来たよ。
ぶっちゃけちゃうと転移先はおじさんの居た世界…場所は宗教旅団カンナカムイ…のはず
おじさんも来たことは殆ど無いけどね
ここは都市部の広さに対して人口が極端に少ないから、人が居ない様に感じるけど、居ることは居るはずだよ

おじさんは、ヌルとの戦闘では単純にやり合うと騒乱として現地民がパニックに陥って宜しくないと思うんだよね

そこでだ、この都市の風土として年中お祭り状態の傾向にあってね
おじさんはこの際敢えて突発的なヒーローショーの体を取った形で、周囲に目立つ様にやり合う事にする予定なんだ
アビスの使者、魔王軍ヌルVSテンプル騎士団の勇者一行(おじさんたち)、みたいな?

催し物と認識してくれれば、混乱は抑制出来るし現地民も遠巻きに離れてくれると思うし、ある程度破壊があっても演出だと思ってくれるだろうしね

もしヌルとの戦闘でやること思いつかなかったら、おじさんとこに便乗してくれると助かるよ~。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2022-01-24 05:42:33
クロスさん、ベイキさん、パーシアさん、ナノハさん、
よろしくお願いいたします。
そして表明ありがとうございます!

クロスさん、内輪もめを狙う案はかなり有効そうですね!

パーシアさん、リリィさん対応(指示など)は、お願いできたら大変助かります。
自信がない子みたいですが、上手く励ますなどして戦力になってくれたらいいですね!

陣さん、事情を教えていただきありがとうございます。
それにしては、GM様の説明に「無人」と明記されているのが気になります。
陣さんの言われる通り「一見して無人」なら良いのですが・・・
「本来居るはずなのに無人」だとすれば、それはそれで、
何か別の深刻な事態が想定され、ちょっと恐ろしいですね・・・

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2022-01-24 05:53:30
ベイキさん、ご配慮ありがとうございます。バランス的に1で大丈夫そうです。

レーネさん、楽器の選択いいと思います!

ナノハさん、確かに、ヌルの狙いは何だろうと考えると何だか嫌な予感がしますね。そこを探ってもらえるならありがたいです!

というわけで、現在の状況をまとめてみますね!

◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、探索しヌルと戦う
フィリンさん(護衛、盗賊技能)
陣さん(探索、対ヌル戦)
マナさん
ベイキさん(ネビュラロン先生復帰支援など)
ナノハさん

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
レーネさん(友軍含めた支援)
部長さん
クロスさん(敵分裂狙い)
パーシアさん(リリィさん対応)
タスク(壁役)

上記の通り、タスクは(2)で壁役を頑張りますね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 20) 2022-01-24 13:01:30
先にも言っているけれど、わたしは作戦2でセントリア防衛に参加するわ。
敵が多いので、スプリームクラッシュや鮮血染華のような広範囲攻撃で戦うつもりよ。

また、セントリアの保有する防衛軍もあるみたいなので、
そちらへの指示やサポートもあった方が、より防衛力を高めることができそうだわ。

《新入生》 リーゼ・ガルシュタイン (No 21) 2022-01-24 13:46:46
リーゼはもんをまもる。

リーゼのうしろにかくしちゃえば、もんにこうげきできないもんね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 22) 2022-01-24 22:15:43
リーゼさん、表明ありがとうございます!
文字通り体を張る、なんと心強い宣言であることか。
リーゼさんばかりにダメージが集中することのないよう、
壁役としてますます頑張らなくては!

それでは、現在の状況をまとめてみますね!

◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、探索しヌルと戦う
フィリンさん(護衛、盗賊技能)
陣さん(探索、対ヌル戦)
マナさん
ベイキさん(ネビュラロン先生復帰支援など)
ナノハさん

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
レーネさん(友軍含めた支援)
部長さん(範囲攻撃)
クロスさん(敵分裂狙い)
パーシアさん(リリィさん対応)
リーゼさん(門を後ろに隠す!)
タスク(壁役)

各チーム出揃いましたが、人数バランスは良いし、
会議室の書き込み、キャラ性能、日頃のプラン内容から見て
行動も必要なものを大体満たしていそうな印象です。
つまり、この調子で皆さんそれぞれプランを頑張ってくだされば
中々良いセン行けそうですね!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 23) 2022-01-24 23:32:55
タスクさん各人の希望等のおまとめありがとうございます。
今回のメインになる戦場は、あくまでも転移門防衛ですし、個人的には作戦1には4人居れば十分だと思います。
というわけで、私は作戦2に変更しておきますね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2022-01-25 12:46:14
ベイキさん、お気遣いありがとうございます!
では、お言葉に甘えて、ベイキさんは作戦2ということでよろしくお願いいたします。

◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、探索しヌルと戦う
フィリンさん(護衛、盗賊技能)
陣さん(探索、対ヌル戦)
マナさん
ナノハさん

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
レーネさん(友軍含めた支援)
部長さん(範囲攻撃)
クロスさん(敵分裂狙い)
パーシアさん(リリィさん対応)
リーゼさん(門を後ろに隠す!)
ベイキさん
タスク(壁役)

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 25) 2022-01-25 20:13:20
教祖・聖職者専攻のアルフィオーネ・ブランエトワルです。どうぞ、よしなに

門防衛に参加させてもらうわね。

飛行能力を生かして、頭上からの斥候と、ブレス攻撃のよるかく乱。回復支援をするつもり。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2022-01-25 23:23:39
アルフィオーネさん、よろしくお願いいたします。
門の防衛に入っていただき、心強いです!

そして満員御礼!戦力大充実ですね!!

◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、探索しヌルと戦う
フィリンさん(護衛、盗賊技能)
陣さん(探索、対ヌル戦)
マナさん
ナノハさん

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
レーネさん(友軍含めた支援)
部長さん(範囲攻撃)
クロスさん(敵分裂狙い)
パーシアさん(リリィさん対応)
リーゼさん(門を後ろに隠す!)
ベイキさん
アルフィオーネさん(斥候、攪乱、回復支援)
タスク(壁役)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 27) 2022-01-26 07:01:04
では、私は回復メインとあわせて、リリィさんの対応もやっときましょうか?
そうすれば、パーシアさんには防衛軍との連携や、分断が成功した隙を逃さず攻勢に出るとか、全体的な状況把握と連携の支援に専念して貰えますし。

あと、リリィさんには個人的にも伝えたいこともあるので。
そっちは文字数足りるか次第ですが。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2022-01-26 13:50:19
ベイキさん、またまたご配慮いただいて、ありがとうございます!
是非是非、リリィさん対応お願いしたいです。
ベイキさんの優しさなら、お伝えしたいことというのも、きっと伝わると思います。

パーシアさん、いつものすごい指揮を、期待しています!
(PL様におかれましては、体調等ご無理なさらぬよう、お大事にされてください。)

それでは、現在の状況をまとめますね!


◆作戦(1) 転移に巻き込まれ、探索しヌルと戦う
フィリンさん(護衛、盗賊技能)
陣さん(探索、対ヌル戦)
マナさん
ナノハさん

◆作戦(2) 異世界転移門を防衛する
レーネさん(友軍含めた支援)
部長さん(範囲攻撃)
クロスさん(敵分裂狙い)
パーシアさん
リーゼさん(門を後ろに隠す!)
ベイキさん(回復、リリィさん対応)
アルフィオーネさん(斥候、攪乱、回復支援)
タスク(壁役)

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 29) 2022-01-26 17:59:59
タスクさんおまとめ感謝するわ(おかげさまで、後ろのの体調復調しました。ありがとうございます)。
じゃあ、お言葉に甘えて、リリィさんのことはベイキさんにお願いして、私は全体的なところの支援やらに動くようにするわね。

文字数的にも厳しいので助かるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 30) 2022-01-26 22:13:18
パーシアさん、改めましてよろしくお願いいたします。
前衛頑張りますので、背中はお任せしますね!
(PL私信 何よりです!ほっといたしました。)

こちらは、壁役を基本にしつつ、色々出来ることを考えますね。

今考え中なのは、クロスさんに合わせて、分裂狙いの後押しを出来ないかな、と。
僕は壁役の必要性として敵を挑発するので、その時の声かけ内容を自分なりに工夫すれば可能な気がしてます。
ターゲットは、以前のエピで論戦した仲であるシュバルツに絞るつもりです。

恐らく、こちらが「クロスさんの調略内容に合わせる」的な内容のプランを書いておくだけでも、リザルトで何とかしてもらえそうな気はしてます。
もし、クロスさんが、分裂を狙う声かけの具体的な内容を教えてくださるなら、こちらもより具体的に書けそうなので、大変ありがたいです。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 31) 2022-01-27 01:26:30
わたしは基本的にNPCの防衛部隊と前線に出て、範囲攻撃で雑魚散らしを行うから、
シュバルツやガスペロの対応は他の人にお願いするわね。
早く雑魚を制圧できたりして手が空けば、ボス戦を手伝いに行くわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 32) 2022-01-27 05:55:34
よく考えたら、現状、明確なボス狙いのアタッカーがいないようですね…

今回のメインは防衛、相手を撤退させたらまずは合格とは思います。
また、プランに明記がなくとも、雑魚が散って学園側に余裕があれば
GM裁定で自然とボスと戦う展開になるとは思います。

それを踏まえて、プランに余裕があれば、何かしら明記してみる、というのはどうでしょうか。
僕も、そうします。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 33) 2022-01-27 12:59:12
僕は壁役なので、真っ先にボスを殴りにいくというよりは、
雑魚の数が落ち着くまでは壁に専念する、という動きになります。

そこで、範囲攻撃の部長さんや、指揮役のパーシアさんにご相談したいのですが、いわゆるトレインとか釣りとか言われるような、雑魚を引き付けて一掃するようなことをやってみたいのですが、いかがでしょうか。

具体的には、
タスクはいつも通り、いや、いつも以上に雑魚を引き付けるプランを書き、出来るだけ集める。
そこに部長さんが範囲攻撃を放つとき、例えばですが、「タスクに合図して発動」みたいに記載していただけると、それらしいリザルトになるのでは、と思っています。
また、そういうタイミングについて、パーシアさんが「今よ!」みたいに指揮を取る記載があると、さらに熱いリザルトになりそうです。

もしも、データ的には普通に範囲攻撃を繰り出すだけでも十分な場合、この考え方は単なるロマンに過ぎないかもしれませんが…
もしよかったら、ご検討いただけると嬉しいです!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 34) 2022-01-27 13:07:39
事前情報を再度読み返したところ、
今回は、学園生で無双するぜ!みたいな話ではなく、
「多数の兵力」(おそらく百人単位?)と連携して当たる、という形になりますね。

先程ご提案したトレイン案についても、一人で引き付けるとかではなく、
兵力と連携して実行するよう、描写を工夫してみるつもりです。

例えば…兵の構成は明記されてないので、ある程度でっち上げるとして、
軽装歩兵と一緒に挑発・トレイン行為をして、
重装歩兵と一緒に壁としてせき止めて、頃合い見計らって待避の合図、
そこに範囲攻撃どーん!…とかですね。

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 35) 2022-01-27 13:18:30
ギリギリまで詰めているが、問いかける内容はシュバルツの理想とガスペロの思想とのギャップを突く形になる予定だ。
適者生存がシュバルツの考えに対して、ガスペロは魔王至上主義のようだし。
以前交戦した経験上、あの性格だとそれを隠したり否定したりもしないだろう。
戦闘でもとりあえず、ガスペロを優先狙いとしておくつもりだ。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 36) 2022-01-27 15:41:59
>タスクさん
文字数も厳しいので簡潔に
『雑魚を釣る』『味方に状況を知らせ連携』『手が空けばボス戦に参加・支援』
と入れておくわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2022-01-27 19:35:05
クロスさん、教えていただきありがとうございます!
参考にさせていただき、こちらも動き方を考えますね!

部長さん、その感じで十分助かります。ご検討ありがとうございました!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 38) 2022-01-27 22:30:45
>タスクさん
遅くなってごめんなさい。
現状では、

・全体の戦況を注視し、手薄な場所があればカバーしあい、不利なら守りに徹しつつ、戦況が動くまで戦力を温存する等、仲間や友軍にお願い
・勝つことよりも門を守りきることが最優先
・前衛壁役に騎士叙勲
・全体的に大打撃を受けたら高貴たる行いで軽減
・第六感を活かし敵の連携が崩れたり、消えた仲間が戻る等して戦況が傾く機会があれば、突撃命令で敵の意表を衝き、敵の布陣を突き崩したい


こんな感じで、ある程度状況が動くときに、突撃命令等で仕掛ける感じで考えてるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 39) 2022-01-27 23:00:39
パーシアさん、さすがです!
門を守ることを明記し目的をはっきりさせているのも、安心感を高めますね。
僕もパーシアさんの指揮に応える動きが出来るよう頑張ります!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 40) 2022-01-27 23:32:39
か、書けましたっ!!(ぜえはあ)

やはりマルチともなると文字数が厳しいですね!
部長さんも苦労されたように、僕もいかに削るかの戦いでした。

これまでの表明の繰り返しになりますが、プランに盛り込んだことを報告しますね。
・軍勢を誘導、足止め(挑発、勇者原則)
・範囲攻撃のタイミングを見計らって一歩引き、着弾点に敵を固まりで残す
・分裂を狙う仲間の策に合わせた挑発
・敵が門を諦めるなら追わない
・退かないなら必殺技によるカウンターでボス撃破狙い

分裂狙いの挑発については、
クロスさんの鋭い洞察に完全に乗っかる形になり、恐縮ですが、
どんな効果を、そしてドラマを生むのかワクワクしています。

また、パーシアさんを見習って、門の防衛第一であることの
記載をしてみました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 41) 2022-01-27 23:44:16
作戦1の皆さんも、ご武運を祈ります。
どうか、ネビュラロン先生とともに無事のご帰還を。
帰還のタイミングによっては、みんな揃って大暴れ、ということになるかもしれませんね。

今回はご一緒いただきありがとうございました!
ベストを尽くしたので、きっと、良い結果になります!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 42) 2022-01-27 23:44:30