《ヒューマン/human:人間(にんげん)族》
人間族は、特筆すべき特徴はないものの、
その分様々な個性を持ち得る種族です。
二足歩行で移動し、
二本の手により多彩な道具を使用する事が出来、
力はあまり無いものの、頭脳による思考が得意です。
その思考能力と工夫力の高さから、
地上の様々な場所で生息していることが確認されています。
但し、大地や海に潜り続けることも、
空を飛ぶことも出来ません。
文字、芸術などの、幅広い文化を持ちます。
ヒューマンは、特定の精霊の加護を受けてはいませんが、
全ての属性の魔法に対して、一定の親和性を持ちます。
(キャラクターイラスト:Sena)
○ヒューマンの基本特徴
・特別な精霊からの特別な加護(得意な魔法属性)を持たない。
(そのため、ヒューマンの属性は無属性、または属性無しと言われる)
・基本的に他種族と比べて身体能力が低い。
・文字や芸術など、芸術に関する造詣がある。
・知能が高い。
・道具・魔法を多様に使える。
《ドラゴニア(dragnia):古龍(こりゅう)族》
純種のドラゴニアは、ドラゴンそのものです。
人種のドラゴニアは、
いわゆる人間とドラゴンのハーフのような見た目の種族です。
人種の肉体には、
龍の【角・翼・尻尾・皮膚(体の一部のみ)】を持ちます。
角は耳と別に存在し必ず二本生えており、
翼は肩甲骨の付け根辺り、尻尾は腰の部分から生えています。
龍の皮膚は、「顔」以外の部分であれば、
どこにでも出る可能性があり、皮膚の割合は個体差があります。
多くの者は、腕先が龍の皮膚になることが多く、
魔力の籠った腕輪などを用い、
日常生活においては人間族と同様の皮膚に矯正することが多いです。
純種人種を問わず、
ドラゴニアは基本的に他種族があまり近づかないような、
標高の高く、険しい火山の近くに住処を定める事が多いです。
そうした厳しい環境の中で育たなくてはならないため、個体数が非常に少ないです。
力が強く、堅い皮膚や尻尾を活かした打撃が得意な者が多く、
また、魔力の力が無くとも、短時間なら空を飛ぶことが出来ます。
ドラゴニアは、火属性を司る精霊の王【エンジバ】による加護を受けている種族です。
そのため、火属性の魔法を得意としています。
(キャラクターイラスト:Uru)
○ドラゴニアの基本特徴
・火の精霊王「エンジバ」の加護を持つ。
(そのため、火属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・水属性の魔法に弱い。
・基本的に他種族と比べて身体能力が高い。
・8種族の中で最も生息数が少ない。
・角、翼、硬い皮膚、尻尾を持つ。
《ローレライ(lorelei):泡麗(ほうれい)族》
純種のローレライは、水そのものが意志を持ったような存在です。
純種の肉体に触れた場合、個体感はありますが、
いわゆる現実世界のスライムのような不思議な触感です。
人種のローレライは、
見た目は人間族とさほど変わりがありませんが、
中身は純種同様、ほとんど水分で構成された種族です。
人種の場合、体内の水分に魔力が融合する事で、
見た目を維持する為、
常に皮膚の表面や髪先から水分を放出しています。
放出によって失われた水分は、
その分空気中の水分を取り入れることで補給されるため、
日常生活において体が崩壊してしまう事はありません。
ローレライは、
8種族の中で最も古い起源を持つ種族だと自称しており、
実際見た目以上の年月を生きている者がほとんどです。
ローレライは魔力が高く、水中での行動に他種族と比べると制約がありません。
ローレライは、水属性を司る精霊の王【リーベ】による加護を受けている種族です。
そのため、水属性の魔法を得意としています。
ローレライは、文字や芸術の文化を持ちます。
(キャラクターイラスト:八木ふつき)
○ローレライの基本特徴
・水の精霊王「リーベ」の加護を持つ。
(そのため、水属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・雷属性の魔法に弱い。
・基本的に他種族と比べて魔力が高い。
・8種族の中で最も起源が古い。
・人種の肉体は水に特殊な魔力が混ざって構成されたものである。
・文字や芸術といった文化を持つ。
《エリアル(aeria):妖精(ようせい)族 》
エリアルは、人型に程近い形態をしていたため、
純種と人種で、外見的に際だった差はありません。
体躯が小さいが羽のあるタイプ(フェアリータイプ)、
若しくは聴覚に優れているタイプ(エルフタイプ)がおり
、
若干出来る行動が異なります。
どちらのタイプも、互いを同種族と認識し、協力しあって生活しています。
性格は温厚・平和主義。戦闘が不得意な種族ではありますが、
いわゆる第六感の力が強く、様々な幸運を引き寄せやすい特徴があります。
エリアルは、風属性を司る精霊の王【アリアモーレ】による加護を受けている種族です。
そのため、風属性の魔法を得意としています。
エリアルは、文字の文化は持ちませんが、芸術の文化を持ちます。
特に歌に関しては強い関心を示しており、呪文の詠唱から発展した独自の歌や踊りを持ちます。
歌や踊りという点から、他種族の中でも芸術的な活動を行う人間族と独自に交流を持っていたらしく、
芸術によって心を開いた者には、強い信頼を示します。
(キャラクターイラスト:岬)
特徴-エルフタイプの場合
非常に聴覚に優れる長い耳を持ちますが、体力が低く、
走ったり飛び跳ねたりという行動を行うと、通常はかなり早い段階で疲れます。
音声に関しては、鍛えることで特定の音声だけを追いかけたり、
不要な音をシャットアウト出来ますようになります。
特徴-フェアリータイプの場合
非常に体躯が小さく、1mに届かないものがほとんどです。
特徴として、玉虫色の羽が背中から4枚生えています。
それにより、地面から自分の体と同じくらいの高さまで浮遊することが可能です。
但し、浮遊するだけなら問題はありませんが、
飛び回るように動くと体力を消耗してしまいます。
○エリアルの基本特徴
・風の精霊王「アリアモーレ」の加護を持つ。
(そのため、風属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・火属性の魔法に弱い。
・基本的に他種族と比べて戦闘能力は低い。
・8種族の中で最も多種族との交友関係を持つ。
・エルフタイプは長い耳を、フェアリータイプは玉虫色の4枚の羽を持つ。
・文字の文化はないが、芸術の文化(特に歌と踊り)を持つ。
《ルネサンス(renaissance):祖流(そりゅう)族》
ルネサンスの純種は、学問的分類上、
「飛行、潜水、土に潜るなどの力を持たない四足歩行型」で、
「地上での活動を基本とする、尻尾を持った生物」であり、
「他の種族の始祖(猿、竜、妖精、亜人など)とならない生物」です。
例:狼、山羊、犬、羊、猫、牛、馬、リス→○
:モモンガ、モグラ→×(滑空、土に潜る能力がある)
:コウモリ、クジラ→×(飛行、潜水の能力がある)
:羽無し竜→×(別種族の祖先と言える)
※サル のみ、別種族の祖先ですが「○」。
上記の学問的特徴に該当しない種類は、
ルネサンスではなく、その他生物種として認識されます。
ルネサンスの人種は、所謂獣人全般が該当します。
人型で二足歩行はするのですが、進化元である純種の特徴を持ち、
必ず獣耳と尻尾を持ちます。
純種は、ルネサンスの中でも個体特徴が同一種(狼なら同じ狼同士)ならば、
仲間意識を持ちますが、それ以外の種類であれば、弱肉強食の理論が働きます。
人種も同様の原理が働きますが、人間としての理性も働くため、
通常同一種以外でも他者を襲う事はありません。
ルネサンスは、土属性を司る精霊の王【プロギュート】による加護を受けている種族です。
そのため、土属性の魔法を得意としています。
ルネサンスは、文字や芸術の文化を持ちません。
(キャラクターイラスト:ほのか)
○ルネサンスの基本特徴
・土の精霊王「プロギュート」の加護を持つ。
(そのため、土属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・風属性の魔法に弱い。
・基本的に他種族と比べて身体能力(主に体力)が高い。
・8種族の中で最も多い個体数を持つ。
・人種へと変化する前の獣が持つ耳と尻尾を持つ。
・文字や芸術の文化は無いが、独自の交信方法を持つ。
《カルマ(karma):魔生(ませい)族》
カルマは、その名の通り魔力によって生きている生命体です。
詳細に関しては不明な部分も多いですが、研究者達の間では、
人間とほぼ変わらない見た目の器(肉体)に、
強力な魔力を流し込むことで個別の意志と生きる能力が器に宿った存在ではないか、
という見解が一般的な共通認識となっています。
通常の人間のように見えるその皮膚は、体内の魔力を逃がさないよう、
魔力に耐性を持った特殊な構造の生成物で出来ており、
それ故に物理的衝撃にも耐性があります。
カルマは、左手か右手(利き手)に1つ、
それ以外に体のどこかに1つ、
魔方陣が刻まれています。基本的には強固な肉体ではありますが、
魔方陣の部分は他所と比べて外敵衝撃に弱く、
日常生活では問題ありませんが、戦闘などで2つとも破壊されてしまえば、
肉体は崩壊し崩れ落ちます。
但し、逆にどちらか片方でも魔方陣部分が無事であれば、損壊規模にもよりますが、
1時間程度から、長くても1週間程度あれば完全に肉体が再生します。
カルマは、雷属性を司る精霊の王【イグルラーチ】による加護を受けている種族です。
そのため、雷属性の魔法を得意としています。
カルマは文字や芸術などの文化を持ちません。
但し、個体毎に特殊なルーチンワークを行う事が多いです。
(キャラクターイラスト:傾 千悠)
○カルマの基本特徴
・雷の精霊王「イグルラーチ」の加護を持つ。
(そのため、雷属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・土属性の魔法に弱い。
・基本的に他種族と比べて防御能力が高い。
・8種族の中で唯一純粋な生物ではない。
・利き手と他1カ所に、魔方陣を持つ。
・文字や芸術の文化は無いが、個体独自の決められた行動パターンを持つ場合が多い。
《リバイバル(revival):魂霊(こんれい)族》
リバイバルはその名の通り、
ヒューマンがこの世への強い想いを持っている状況で消滅した際、
その魂だけが幽霊となって現世に残っている状態です。
肉体に、
本来の意味での実体は存在しない(若干透けている)のですが、
魂が自身の姿形を魔力を用いて無意識に再現しているため、
一応触れることは出来ます。
※触感は雲を掴んでいるかのような不思議な感覚になります。
生前に関して、魂が留まっている事自体が通常あり得ない話で、
留まったとしてもその留める行為に魂が耐えられないのか、
リバイバルとなる直前の記憶を持つ者は現状皆無です。
リバイバルは、闇属性を司る精霊の王【ボイニテット】による
加護を受けている種族です。
そのため、闇属性の魔法を得意としています。
リバイバルは元々人間ですので、文字や芸術の文化を持ちます。
(キャラクターイラスト:綾瀬みゆき)
○リバイバルの基本特徴
・闇の精霊王「ボイニテット」の加護を持つ。
(そのため、闇属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・光属性の魔法に弱い。
・8種族の中で唯一肉体が魔力だけで構成されている。
・死んだ瞬間の記憶は持っていない。(それより数日以上前の記憶であれば、覚えている者もいる)
・文字や芸術の文化を持つ。(元々ヒューマンのため)
・ヒューマン以外の種族の幽霊も存在するが、リバイバルには該当しない。(充分な知性を持たない)
《アークライト(arkright):天遣(てんけん)族》
アークライトは、
ある時ヒューマンが光の精霊から特別な力を授かり、
「覚醒」という特殊な能力を使えるようになった者で、
基本的にヒューマンと同様の種族となります。
外見的な違いとして、白い二枚の翼と、
光の輪(いわゆる天使のような特徴)を持っており、
精霊の力を解放(覚醒)することで、
一般的な生物とは比較にならない能力を発揮します。
力を解放している間のみ、ある程度空を飛ぶことが出来ます。
アークライトは、翼や光の輪を持ち、
覚醒中は実体があるので、触れることが出来ます。
但し、覚醒していない際には、半透明状態となり、
触れる事が出来ません。
翼はいわゆる羽毛のような触感が、
輪は程よい湯たんぽのような温度で、
魔力の塊のため雲を掴むような触感がします。
アークライトに目覚めてからは、初めて覚醒した時期が何歳であろうとも、
10年~20年ほどすると、寿命を迎え消滅すると言われています。
(現状それ以上生きている個体は確認されていません)
アークライトは、光属性を司る精霊の王【オールデン】による加護を受けています。
そのため、光属性の魔法を得意としています。
アークライトは元々ヒューマンですので、文字や芸術の文化を持ちます。
(キャラクターイラスト:きのった)
○アークライトの基本特徴
・光の精霊王「オールデン」の加護を持つ。
(そのため、光属性の魔法に対して強い親和性を持つ)
・闇属性の魔法に弱い。
・8種族の中で、最も高い能力を持つ(覚醒時のみ)。
・2枚の白い翼と、力の解放時のみ光る天使の輪
・文字や芸術の文化を持つ。(元々ヒューマンのため)
・アークライトに覚醒すると寿命が異常に短くなる。