世界地図

(世界地図イラスト:みにゃにゃ IL

バグシュタット王国統治地域 ~『民族のるつぼ』と呼ばれる大陸随一の国

【概要】
多種多様な民族が入り混じる大陸随一の王国。
元々はいくつかの小さな国が互助関係を結んでいたところを、一つの国として統合したことで誕生した。
統治下には多数の集落を抱え、産業・観光業が発展しており、国際的にも名の知れた土地。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・『エルヘイブン』と呼ばれる先住民が築いていた集落群が魔王軍の進行に苦しむ。
・伝説の勇者達とも一緒に戦ったヒューマン【ベルトン】が、集落の長【アインツ】と協力し魔王軍の侵略を退ける。
・魔王軍の侵攻に故郷を追われた人々が集まり、集落群が拡大していく。

<勇者暦以降>
・巨大化した集落をまとめるため、周辺地域全てを『バグシュタッド王国』として統一。以降アインツの血族が王政を行う。
・更なる流民が合流。都市の発展に伴い煩雑化が進む王族の業務を補佐する存在が生まれ、『貴族』として特権階級を得ていく。
・国民を苦しめる流行り病『ゾイヒェ』が流行。王の指示のもと対処が行われるが、『ラオ』という民族の居住地域では腐敗した貴族の意図的な不義により治療が遅れ、多数の死傷者が出た。
・苦しむラオの民達も王家と当時の勇者達の助力を受けゾイヒェを克服。圧政を強いた貴族は処分された。

<現在>
流行病を発端をする、ラオと他民族間におけるトラブルの火種は燻り。
王政が招く、治世への光と影が国内にうねる。

【関連NPC】
(公式)ヤエガシ・メグリ
    王国内における貴族の地位を持つ。

(公式)リヒャルト・エルヘイブン
    第180代バグシュタッド王国国王。
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(公認)咲良・佐久良
    王国内に花屋を営む実家がある。

【環境】
比較的温暖で四季がハッキリとした気候。
夏季の始まりには「雨季」と呼ばれる雨が降り続ける期間がある。

【名所】
・ヴァイサル=シュタイン城
王国北東部に位置している、王国のシンボルです。
普段は一般市民の立ち入りが禁止されています。

・ワレン・マーケット
王国北西部に存在する王国最大の市場です。
武具や防具といった戦闘用の道具から、日用品、特産品まで幅広い品物を取り扱っている。

・ギルド『スタイル=スタイル』
輸送用の船や馬車の製造を生業とするギルド。各地に支部を持つ。

・レン・シー
王国南西部に存在する小さな街。
ラオ族が多く住んでいる。

・スーロンの祠
レン・シーの一角に存在する、ラオの民が信奉する神『スーロン』が祀られている祠。
ラオの民は祠に酒と花を供え、祈ることを日課にしている。

【名物/名産品】
≪名産品≫
・乗り物(船・馬車)
・バオトー(ラオ族が食べる白いふわふわとした皮で様々な具材を包んだ食べ物)


アルチェ周辺 ~海と潮風の街~

【概要】
水産資源が豊富な海辺の街『アルチェ』と、その周辺地域。
かつては漁業を主な収入源だったが、当時のアルチェ領主【ダンテ・ミルトニア】により、一帯は有名観光地となる。
魔物の脅威も比較的少なく、街の人たちは穏やかな暮らしを営んでいる。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・『イルフィナ海』にほど近い立地だったこともあり、漁業が盛んだった他、ローレライとの交流が多くあった。
・海から襲い来る魔王軍に抵抗した。

<勇者暦以降>
・バグシュタッド王国との交流を経て、大陸各地への漁獲品流通ルートが拡大していく。
・ダンテの改革により、アルチェ内、漁に向かず更地だった地域が観光地区へと整備される。

<現在>
・水産資源と観光産業の両立により周辺地域が発達。マリンスポーツなど新しい文化が開拓されている。

【関連NPC】
(公式)ジェラルド・ミルトニア
    アルチェの統治を行っているミルトニア家の血を継ぐ。
    男爵の地位を持ち、領域内の司法警察組織を管轄すると共に他地域との外交なども担当している。
(公式)ディンス・レイカー
    『ブリード・スミス(流血の匠)』の異名を持つ謎の連続殺人犯。
    約10年前、メメルによって追い詰められるも逃走。最近になって活動が噂されている。


【環境】
年中温暖な気候で、四季という概念はあるものの、基本的に雪が降ることはない。
アルチェ内北側は昔からある「漁港地区」、南側は整備された「観光地区」とに分かれている。
周辺の集落も大抵はアルチェと関わりがある事から、学園への依頼や外交などはアルチェが窓口となる。

【名物/名産品】
≪名物≫
・イルフィナ海
アルチェが接している海。
水質も良く、原生生物や野生化した魔物、ローレライの純種等、様々な生物が生息している。

・ノルド川
大陸北部からイルフィナ海までを流れる巨大な川。
温泉水とノルド川の水を混ぜたものに、魔力を混ぜると薫り立つという独特な水質が確認されている。

・エスト川
大陸北東部の湖からイルフィナ海までを流れる巨大な川。
途中の分流は他の地域にとっての有益な水源となり、本流はアルチェ付近でノルド川と合流する。

・メルカ市場
漁港地区沿岸部に存在する、巨大な魚市場。
毎朝競りが行われ、新鮮な魚介類が取引されている。

・メルカ漁港
メルカ市場に隣接する漁港。
常に多くの漁船が停泊している。

・星の洞窟
漁港地区の最北端に存在する洞窟。
洞窟の最奥部には謎が多く、地元の住人もあまり近づかない。

・サビア・ビーチ
観光地区で一般向けに解放されている遊泳用のビーチ。
夏になると多くの人で賑わう。

・フィオレモール
アルチェの入り口からサビア・ビーチを結ぶ大通り。
道には土産物屋や飲食店が並び、商店街にもなっている。


《名産品》
・魚介をはじめとする海産物


トロメイア周辺 ~八色の街と呼ばれた精霊が集う場所~

【概要】
大陸一の高山『アルマレス山』の麓に広がる街『トロメイア』と、その周辺地域。
アルマレス山は精霊の住む山と呼ばれており、山自体が豊富な魔力を蓄えている。
古来より神聖な地として認識されていたようで、勇者暦以前の遺跡が多く残されている。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・精霊の住む山として、遙か昔から神聖な場所と認識されていた。
・魔王軍の襲来から、救いを求めて種族を問わず多くの人々が集まった。

<勇者暦以降>
・魔王の脅威から救われた事で精霊への信仰を深めた人々は、この地に残り遺跡を守り継ぐことを決意する。
・狭い生活圏に多数の種族が集まったため、それぞれに適した生活文化が取り込まれる。

<現在>
・平和となりアルマレス山へ巡礼に来る人々も増え、文化の保存兼宿場町としての役割を担っている。

【関連NPC】
(公式)ガルツァ・ライドット
    ライガーのルネサンス(人種)。土の霊玉の守護者である一族。
    普段はアルマレス山の奥地にある集落で暮らしている。
    薬草など、この地域では手に入りづらい物の買い付けなどで、エルメラルダを訪れる事も多い。

【環境】
アルマレス山から吹き下ろしてくる風のためやや寒冷。降雪もある。
西側は平地で、街の東側へ向かって徐々に高台になっていく。

【名物】
《名物≫
・アルマレス山
大陸一の高山。山頂までの登山は、専門の案内人をつけて10日近くかかるほど。
山地に当たる面積は広大で、豊かな緑や泉のような水源、大小の洞窟や遺跡など自然と歴史を感じられるスポットも点在している。
中でも、巨大な『エーリの滝』や『サンクチュアリ』と呼ばれる幻の花園は、関連した伝説があるほど有名。

・アルマレス神殿
トロメイアの東の外れ、アルマレス山の登山口手前にある神殿。
トロメイア東側は多数の神殿があり『百神殿街』とも呼ばれているが、その中でも特に古い歴史を持つと言われている。
精霊信仰の中心地。

・オクトー広場
トロメイア西側エリアの中心にある、八角形の大きな広場。
周囲にはさまざまな商店が立ち並び、種族の別なく賑わいを見せる。

・八色通り
オクトー広場から放射状に伸びた8本の大通り。
通りの流れに沿うようにして、8種族それぞれが生活圏を伸ばしている。

・トロメイア大劇場
オクトー広場に面した一等地にある劇場。
さまざまな種族の出演者が入り混じり、多種多様な演劇や音楽などが楽しめる。


幻灯 ~別大陸の文化を取り込む、異国情緒あふれる港街~

【概要】
大陸最東端に位置し、大陸外部との貿易によって成り立つ港街と、その周辺地域。
大陸内外の交易の拠点の一つとなっている。
大陸外部、東方へのあこがれを抱いたリバイバルの青年『燈実(トウミ)』を中心に開拓され、東方の文化に習い街を『國』と称している。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・海を越えた別大陸との交流は遙か昔から存在していたが、魔王の登場により多くの交流は途絶える。
・エイーア大陸に残された大陸外の人々もまた、魔王の引き起こす厄災に共に立ち向かった。

<勇者暦以降>
・交流が途絶えてしまったため、残された人々の多くはエイーア大陸で定住することとなった。
・残された人々の文化は、エイーア大陸内において少しずつ広がりを見せていた。
・学園で学ぶ燈実は大陸外、それも東方にあると言われる文化圏に強い興味を持ち、志を同じくする者達とこの地域を開拓、幻街として成立させた。

<現在>
・交易を通して大陸内外の様々な地域と繋がるだけでなく、それぞれの文化が入り交じり、他のどの地域にも見られないような独特な文化帯が街の中で成立している。

【関連NPC】
(公式)燈実
    フトゥールム・スクエア村人コースを卒業したリバイバルの青年。幻灯の基礎を築いた。
    現在知られている彼の最後の記録は、知見を深めるため、船で東方へ向かったとされている。

【環境】
比較的温暖湿潤な気候。
雪も滅多に降らず、幻灯において雪は吉兆とされている。

【名物/名産品】
《名所》
・繁華街『灯火(ともしび)』
東に青龍門、北に玄武門。南に朱雀門、西に白虎門を置いた、大規模な繁華街。
4つの大通りがあり、それぞれに売店がずらりとならんでいる。

・港『来々(ライライ)』
エイーア大陸の最東端にあり、幻灯が所有する港湾。
第一波止場は「虹(コウ)」、第二波止場は「霓(ゲイ)」という名前がついている。

・花街『市(いち)』
国営の花街であり、芸者屋、遊女屋が並んでいる区域。
賭博場なども存在している。

・国境警備施設『閂(セン)』
主に、国外から来た貨物や人物の検閲をする施設。

・国内最大の宿『雀の宿』
主に要人や国外からの交渉相手をもてなすために造られた、国内最大の高級旅館。
繁華街である灯火の通り全てが交差する場所に存在し、五重塔のような見た目をしている。


エルメラルダ周辺 ~神秘の集う純種達の楽園~

【概要】
エルメラルダ湖の湖岸にある村『エルメラルダ』と、その周辺地域。
ローレライ、エリアル、ルネサンスなど精霊との結びつきが強い種族の純種が多く住んでいて、周辺には豊かな自然が見られる。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・大陸の中でも特に自然に富んだ地域であったため、ローレライやエリアル、ルネサンスをはじめとする、自然と関わり合いの深い生物が多く生息していた。
・魔王軍の侵攻の影響を受け多数の生物達が、木々で入り組んだ地形や水などの資源が見込める森の中心部『エルメラルダ湖』周辺へ非難する。

<勇者暦以降>
・魔王残党の余波を避けるため、そのままエルメラルダ湖周辺に生活が根付く。
・この地域出身の血を引く人種などの関わり合いにより、少しずつだが他種族との交流が開かれるようになり、便宜上『エルメラルダ村』を名乗るようになる。

<現在>
・ヒューマンの手が加わっていない、自然そのものが残されている場所がほとんど。
 人種の一部は、薬草や珍しい植物などを中心とした、自然物の売買を多少行っている。

【関連NPC】
(公式)テオス・アンテリオ
    光の霊玉の守護者であるアークライト。身体が弱く普段はこの地域で養生をしている。
    その関係から、エルメラルダに住むローレライやルネサンス、エリアル族との交流は深い。

【環境】
概ね温暖で穏やかな気候だが、エルメラルダ湖を取り巻く森の中は湿気が多く、熱帯のような様相を呈する。

【名物/名産品】
《名物》
・忘れられた霧の遺跡
かつてエルメラルダを訪れた旅人が名付けた、集落を越えた森の奥地に点在するといわれている遺跡群。
純種達の批判もあって、ヒューマンが好むような調査や記録はほとんど行われておらず、未知の領域となっている。

・エルメラルダ湖
太古の昔より、周囲の環境に絶大な魔力を注ぎ続けてきた巨大湖。
湖の底には、精霊が自分達の魔力を集め創り出した神秘の魔法石『スフィア』が眠っていると言い伝えられている。

・アクアン
エルメラルダ湖にもっとも近い湖畔部分に位置する、ローレライ純種の集落地域。
エルメラルダ湖の水を使い、居住区全域をドーム状の結界で覆っているのが特徴的。

・タクト
湖と森との中間、草原と森林が程良いバランスで存在する、エリアルの純種の集落地域。
湖の魔力で豊かな草木が育ち、穏やかな暮らしを営んでいる。

・ホレスティン
一番湖から遠く、森に隣接するルネサンス純種の生息地域。
エルメラルダ湖周辺はルネサンス純種にとっての食糧が少ないため、この付近に根付く種が多いらしい。
今では人種のルネサンスも住んでおり、古来より生息する純種達とこの地域を訪れる人種やヒューマン達の間でトラブルが起きないよう、ガイド役をつとめている。

《名産品》
・月見のヒカリゴケ
・エルメリーフ
・その他高度な魔法薬の材料となる希少な自然物群


トルミン周辺 ~もゆる煙と極楽のまほろば~

【概要】
活火山『オミノ・ヴルカ』の麓に広がる街『トルミン』と、その周辺地域。
昔は火山活動の影響で荒れていたが、湧きあがった温泉が勇者『馬場・ジャスミン』によって広められ一躍有名な温泉街となる。
住民は商魂たくましく、街を盛り上げようと年中様々なイベントが企画させる。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・活発な活火山オミノ・ヴルカを始めとする切り立った山々が連なり、ヒューマンなどの地を歩く必要がある生物は生息しづらい地域だった。
・魔王軍が各地への侵略拠点にしようと侵攻した際、隠れ住んでいたドラゴン達と激しい戦いがあった。
・戦いの中で生き延び、生息した魔物と噴火による火山灰などにより、これまで以上に生物が住めない、死した領域として知られることとなった。

<勇者暦以降>
・修行のために訪れていた当時の勇者見習い【馬場・ジャスミン】が、たまたま温泉の噴出に出くわす。
・温泉はかつての火山活動の際、土壌に流れ込んだマグマで温められた地下水だったことが判明。温泉には通常の温水とは違う、治癒に効果的な魔力が多く含まれていた。
・温泉との出会いに運命を感じたジャスミンは、この地に生涯を捧げることを決意。温泉都市として、この地域を開拓することに尽力する。

<現在>
・馬場一族の熱い想いにより、温泉街として蘇ったこの地域は、観光都市として人気を博している。

【関連NPC】
(公式)馬場・カチョリーヌ
    ジャスミンの妹でかなり元気な老婆。本人は温泉のおかげだと言い張っている。
    亡き姉の意志を継ぎ、子供達と共にトルミンの更なる発展のため日夜かけずり回っている。

(公式)馬場・スカットン
    カチョリーヌの息子の一人。自警団ギルッチ団の団長を務める。
    揺るぎないトルミン愛を持つ。

【環境】
夏と冬の寒暖の差が非常に激しい。
土壌はやせており農業は発展していないが、山の広い土地を活かした小規模酪農など独自の生態系が存在する。

【名物/名産品】
《名物》
・火山『オミノ・ヴルカ』
トルミンからだいぶ北に離れた位置にある大きな活火山。
今は比較的火山活動は落ち着いている。

・山脈『ヴド・ベルゲ』
オミノ・ヴルカから南に伸びる山脈。
火山灰の影響で動植物がほとんど生息できない過酷な環境。

・溶岩台地『マルカス・デガラス』
オミノ・ヴルカの麓一体に広がる溶岩台地。
トルミン温泉の源泉がそこら中に眠っている。

・大温泉郷『ギンザーン』
中心街のすぐ西側にある、トルミン最大の温泉街。
ヴド・ベルゲを背景にした共同露天風呂が人気。

・中温泉郷『ザ・ウォウ』
トルミン中心部から北東に離れた位置にある小規模な温泉郷。
ヘルボーンスープと呼ばれる白濁したお湯が特徴。

・秘境温泉地『セミナルーゴ』
マルカス・デガラス内にあるハイリスクな温泉郷。
いくつもの間欠泉があり、地面の割れ目から不規則に熱湯がけっこうな勢いで噴出する。

・旅館『馬閣楼』
ギンザーンにある最大の温泉宿。
木造5階建てのレトロなたたずまいで、『ユカタ』なる変わった形の寝間着を宿泊客に提供している。

・自警団『ギルッチ団』
 トルミンを愛する人々が結成した自警団。
 街の若者から老人まで様々な人々が所属し、素晴しい温泉郷を守るため日夜パトロールを行っている。
 入団条件はトルミン愛があるかどうかだけのため、団員の戦闘力は基本的に皆無。


《名産品》
・トルミン牛
・魔物を用いたジビエ料理


グラヌーゼ周辺 ~繁栄と存亡の交わる魔王事変の象徴~

【概要】
かつては広大な麦畑を持つ、麦の名産地だった『グラヌーゼ村』と、その周辺地域。
地域郊外に魔族の居城だった『サーブル城』があり、魔王事変における激戦地のひとつ。
特に被害の大きかったグラヌーゼ村は、魔族の計画した火攻めにより畑や住居のほとんどを焼失。荒れ地が広がっている。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・収穫量と味の良さで、大陸で好評を博す麦がグラヌーゼと名付けられる。
・その産地として最も有名だった場所が『グラヌーゼ村』と呼ばれるようになり、グラヌーゼ麦を栽培する集落が集まった農村地帯として有名だった。
・突如魔族である『ノア一族』が襲来。襲われたのが魔王侵略が行われた初期であったこともあり、死傷者多数、生き残った人々は奴隷化された。
・ノア一族はサーブル城を建築。魔王軍の拠点として機能し、その後の勇者達との戦いで火攻めが用いられた事もあり、土地に更なる被害がでた。

<勇者暦以降>
・魔王軍の残党がサーブル城に立てこもるなど、平和を取り戻すまでに多くの時間が費やされた。
・生き延びた人々は各々の集落へと戻るが、財源である麦を失い生活は困窮、多くの集落が廃村となった。
・この痛みを忘れぬようにと、当時の勇者達によってグラヌーゼ村に鎮魂碑が立てられる。

<現在>
・残されたグラヌーゼ麦や鎮魂の慰霊碑を守るため僅かな住民が暮らしているが、地域内だけでは収入が足りず、若者の出稼ぎに頼っている。

【関連NPC】
(公式)ディストル・ムー
    『ムー一族』を名乗る魔族の残党。サーブル城の持ち主であるノア一族と関連があるらしい。

【環境】
一年を通して曇りの日が多い。
比較的寒い地域で、年中乾燥した風が吹いている。

【名物/名産品】
《名所》
・サーブル城
かつてノア一族が拠点としていた城。
今は支配魔族はいないと言われているが、内部から魔物の笑い声が夜な夜な聞こえると言う噂がある。

・果てなき井戸
サーブル城南部にぽつりと佇んでいる井戸。水は枯れている。

・幻惑の森
サーブル城の北部から東部にかけて存在する森。
ノア一族の幻惑魔法が残っていて、迷い込むと一生出ることはできないという噂がある。

・いのちの花畑
グラヌーゼ西部に存在する花畑。
僅かに残された植物を中心に、住民達が少しずつ花を増やしている。
年に一度、住民によって手入れがされている。

・セルラ・ビエラ
いのちの花畑の中心にある鎮魂の慰霊碑。
グラヌーゼの悲劇に巻き込まれた住民を悼んで、当時の勇者達が建てた。


《名産品》
・エル・デシア
・グラヌーゼ小麦


セントリア ~秘密裏に異界を覗く研究都市~

【概要】
メメルがかねてより探している『魔力の代替となる何か』の研究を行っている秘密の街。
深い森を越えた奥地に存在しており、メメルのみが知る特別な行き方で無ければ訪れる事ができないという。
住民の大半はメメルから依頼を受けた研究者であり、種族は問われていないようだ。
研究の副産物として開発された魔法道具は、学園の授業などに使われている。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・エルメラルダよりも更に森の奥深く。霧に包まれた遺跡の向こうに、大気に他の地域とは違う特殊な魔力を含む土地があった。

<勇者暦以降>
・霊玉に閉じ込めてしまった仲間達の魂を救う方法を探っていたメメルが、この土地を発見する。
・メメルは長き時間をかけ、この土地に宿る魔力の研究を進めていき、その過程で信頼できる共同研究者達がこの地で暮らせるよう都市を建築する。
・研究を進める中で、この地に流れているのはこの世界の魔力に違う何かが反応したものだという仮説から、異世界説に行き当たる。

<現在>
・度重なる実験や異世界の勇者達との邂逅を経て、異世界の存在を確信。
 魔力の代わりとなる力を手に入れるため、この世界に迷い込んだ者達を元居た場所へ帰すため、更なる研究が行われている。

【関連NPC】
(公式)メメ・メメル
    この都市の創設者にして、研究の指導者。
    現在は特定の異世界への確立した移動方法を模索中。

(公式)マザー・シルヴィア
    セントリアでの生活を取り仕切る老婆。
    心優しいが、彼女の糸目を開かせたとき、何が起こるかは分からない。

【環境】
魔法により一年中温暖な気候が保たれているため、四季はほとんど感じられない。
植物のために雨を降らせることはあるが、雪は降らない。

【名物/名産品】
《名所》
・防衛結界壁
セントリア全体をドーム状に覆う魔法の結界。
特定の手順で解除できるが、解除せずに触れると大変な事になる。

・ピア・エレボナス
セントリアの中央に聳え立つ60階建ての古城。
様々な研究室、実験室が入っており、研究者たちが日夜活動に勤しんでいる。

・星の方舟
ピア・エレボナスの地下に格納されている巨大な船。
大陸には存在しない装飾や道具が積まれており、誰が何の目的で作ったのかは一切不明。

・苔の蒸した巨大な『何か』
苔にびっしりと覆われた岩のようなオブジェ。
巨大な岩から細長い筒が伸びているような、妙な形が特徴的。

・パラディヌス大聖堂
ビア・エレボナスの隣にある巨大な講堂。
精霊信仰を持つ人々が祈りを捧げにきている。

・アモーレ孤児院
マザー・シルヴィアが統括している孤児院。
異世界研究の過程で家族を亡くしたり、学園で保護された大陸中の身寄りのない子供を預かり面倒を見ている。


リゼマイヤ周辺 ~大雪山を臨む雪と氷の世界~

【概要】
大雪山『スニヤガラン』のふもとに広がる街『リゼマイヤ』と、その周辺地域。
人の住めない極寒地帯とされていたが、実はローレライの純種達の隠れ里であった。
勇者暦以降も、僅かながらであるものの他の都市との交流も行われている。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・遙か昔から存在していたと言われており、ローレライの純種達の中でも有力な血族が暮らしていた。
・魔王軍もこの地域は攻めあぐねており一進一退の攻防を繰り広げるが、油断した隙をつかれ窮地に陥る。
侵略されようかというところで、勇者と仲間達により守られる。

<勇者暦以降>
・恩義に報いるため、この地域に住んでいたローレライ達は、水の霊玉を守護することを決意。
・これまでの閉鎖的な思想から脱するため、当時はギルドだったフトゥールム・スクエアを通じ、少しだけ他地域と交流を深める。

<現在>
・霊玉を守護する街であることからあまり余所者に優しくなく、ローレライ族にとっても厳しい環境であるため、活気のある地域とは言えない。
 だが大陸の中でも珍しい環境であることから雪や氷を楽しむにはうってつけで、腕の立つ冒険者達からの人気は高い。

【関連NPC】
(公式)クラルテ・シーネフォス
    水の霊玉の守護者。
    魔王事変当時から存命している数少ない存在であり、メメルとは顔見知り。

【環境】
一年を通して寒く曇りの日が多い。
四季はあるものの氷が解けきることはなく、冬には大量の雪が降る。

【名物/名産品】
《名物》
・大雪山『スニヤガラン』
リゼマイヤの北に位置する雪山。
一年中冠雪しており、登山道も存在しないため、通常登ることは困難。

・死の谷『ドリーナ峡谷』
リゼマイヤの東部に存在する峡谷。
底が見えないほどに深く、落ちたら助からないと言われている。

・公営製氷所
リゼマイヤ自治府によって運営されている製氷所。
スニヤガランの雪解け水を魔法でろ過し、透明度を高め、輸出・細工用の氷を作成している。

・工房街
製氷所の近くにある氷細工の職人工房が多く連なる通り。
氷を加工した工芸品や家具、観賞用の氷像などを作成している。


シュターニャ周辺 ~大陸西部と東部を繋ぐ玄関口~

【概要】
ノルド川によって東西に分かれた大陸をつなぐ街『シュターニャ』と、その周辺地域。
比較的魔物が強い大陸西側とのパイプ役としての役割を持ち、傭兵が常駐している。
また、大陸東西における観光の架け橋としての側面も持つ。

【成り立ち】
<魔王事変前後>
・遙か昔はノルド川を越えての交流も盛んで、流域の至る所で行き来が行われていた。
・魔王軍が各地を侵攻した際、援軍や補給路を絶つため橋が落とされ交流が困難になる。
・唯一当時守り続けられたのがシュターニャ橋であり、戦う力を持つ者はこの周辺で有事に備えた。

<勇者暦以降>
・魔王封印後も、魔王軍の残党の脅威は残り続けたため、急遽近くに街を建築。橋を守る傭兵達の宿として機能した。
・街は橋の名前にあやかり『シュターニャ』と名付けられ、大陸を行き来する旅人や傭兵達の拠り所となった。
・橋そのものに迫る脅威はほぼ無くなったが、残された傭兵達への警備の依頼や、その際の道案内の知識を見込んだ観光業が発展する。

<現在>
傭兵業と観光業の二本柱で今も街としての活気に満ちている。

【関連NPC】
(公式)ニキータ・キャンベル
    街の傭兵組合『シュッツェン』の長。
    旅する人々に組合に所属する傭兵の斡旋を行っている。
    普段は尊大な傭兵達も、彼女には頭が上がらない。

(公式)マチルダ・アベーユ
    観光組合『アイネ・フォーリチェ』の長。
    旅する人々に、馬車や携行品の貸し出し、現地での宿泊施設の用意などを行っている。

【環境】
四季がはっきりとあるが、夏も冬も比較的過ごしやすい気候。
建物や人口の密度が高く、標高の高い山や丘が存在しないのも特徴的。

【名物/名産品】
《名物》

・シュッツェン
シュターニャの傭兵組合。ニキータの厳しい審査に合格した者のみが所属できる。
シュターニャにおいて正式に傭兵として活動する者は全てこの組合に登録されている。
そのため、戦闘能力や道中での危険に対する配慮など、安心安全のクオリティが保証されている。

・アイネ・フォーリチェ
シュターニャの観光組合。マチルダの厳しい審査に合格した者のみが所属できる。
シュターニャにおいて正式に観光ガイドとして活動する者は全てこの組合に登録されている。
そのため、各地域における知識や旺盛なサービス精神など、納得のクオリティが保証されている。

・シュターニャの朝市
アルチェやその他周辺の農村部、ノルド川近くに住んでいる者達が開く朝市。
収穫物を持ち込んで比較的安価で売り歩いたり露店を構えたりしている。

・宿屋『オー・シーチー』
小さな隠れ家的旅館。
食事も朝市で仕入れた新鮮な食材で作られており美味しいと評判。

・体験工房『ボノダータレン』
シュターニャ橋のたもとにある観光客向けの体験工房。
ノルド川の水、温泉街のお湯、魔法を混ぜ合わせた香水作りを体験できる。


大陸外の地域 ~夢と希望の眠るまだ見ぬ街々~

≪バンブル・ゴルディア王国≫
エイーア大陸外ながら、比較的近くにある王国。
金銀銅をはじめとした鉱石資源に恵まれており、エイーア大陸に流通する貨幣『ゴールド』もここで製造されている。
学園の先輩【ミレーヌ・エンブリッシュ】はこの国の王女であり、教養を身につけるため学園を訪れた。

≪東の国々≫
燈実の尽力により交流が深まった、大陸よりも東の地方にある国々。
エイーア大陸とは離れているが、浴衣や刀といった独特の文化や名産はこの大陸でも人気が高い。