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コルネ・ワルフルド



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【水着】アメシスト・ティファニーの休日 七四六明 GM

ジャンル イベント

タイプ ショート

難易度 簡単

報酬 通常

公開日 2020-07-11

予約期間 開始 2020-07-12 00:00
締切 2020-07-13 23:59

出発日 2020-07-19

完成予定 2020-07-29

参加人数 4 / 8
 鼻孔をくすぐる潮の風。  白波は浮き輪という揺り籠を揺らし、さざ波は子守唄となって眠りを誘う。  目の前に広がるそれは紛れもなく、疑いようもなく、空と同じ色を反射して輝く――そう、海である。 「ここまでお疲れ様。そしてようこそ、未来の英雄さん達。どうぞゆっくり、なさってね」  別荘の主にして、最近若者を中心に人気を博している歌姫【アメシスト・ティファニー】が出迎える。  人々どころか魔物をも引き寄せ、ケットシーとデスレイプニールを手懐ける歌姫より、依頼を請け負った生徒一同は、アルチェにある彼女の別荘に招かれた。  依頼内容はアルチェで休日を過ごす間、彼女の写真を撮ろうとするパパラッチや、浜辺から彼女に招かれたかのように出てくる魔物からの護衛だ。 「その代わりと言っては何ですが、別荘のプライベートビーチを好きに使ってくださいな。水着も用意してあるから、お好きなのを選んで頂戴」  というわけで、依頼をこなしながらアルチェでバカンス!   ――と行きたかったのだが、パパラッチは生徒らを見て自ら撤退していくものの、魔物は彼女がビーチに来ると、これでもかとばかりに海から出てくる!  そして今度はフラッシャーの群れ! 「あら、また来たのね? 困ったわ。今日はクロールを練習しようと思っていたのに」  彼女、果たしてこのビーチで泳いだことがあるのだろうか?!  白い肌が映える歌姫の美しい水着姿を拝みたいところだが、今はとにかく彼女を護れ! 未来の英雄達!
きみの灯火を消さないで あまのいろは GM

ジャンル ロマンス

タイプ EX

難易度 簡単

報酬 通常

公開日 2020-07-07

予約期間 開始 2020-07-08 00:00
締切 2020-07-09 23:59

出発日 2020-07-15

完成予定 2020-07-25

参加人数 3 / 8
●  忘れたいなら青いひかりを。  取り戻したいなら赤いひかりを追いなさい。  でも、彼女に魅入られないように気を付けて。  大切な記憶を、ぜえんぶ持っていかれちゃうよ。  ――――これは、学園の生徒たちの間で囁かれている噂話のひとつ。 「おっすおーっす! じめじめ鬱陶しい季節だけど元気にしてるかー!」  じめじめ気候もなんのその。我らが学園長【メメ・メメル】は相も変わらず元気である。  そんな彼女に頼みたいことがある、と集められた訳だが。  生徒たちは知っている。彼女が持ってくる話は、大抵ロクなことにならないのだと!! 「おっと、学園長の話は最後まで聞くものだぞ☆」  そぅっと出ていこうとしている生徒たちの雰囲気に気付いたのか、メメルがぱちんと指を鳴らせば背後の扉がばたんと音を立てて閉まった。  かちり。おっと、ご丁寧に鍵まで閉めたぞ。今日はどんなロクでもない話をされるのかな?  思わずそう身構えてしまったが、彼女の口から語られた言葉は、意外にもまともなもので。 「いやー、実はなー。最近ちょっとおかしな生徒が増えていてなー。なぁ、メッチェたん?」  名前を呼ばれた【メッチェ・スピッティ】は、ふわぁ、とあくびをひとつしてから。 「んー……、最近、記憶をなくす生徒が増えているんだめぇ~……」  メッチェはとろんと眠そうな双眸を軽く擦りながら、ぽつりぽつりと話始めた。 「ぽっかり一部の記憶だけが綺麗になくなっている生徒が、ここ数日で何人かいるんだめぇ~……。外傷もないし、乱暴されたショックで、なんてこともなさそうなんだめぇ~」 「変な噂話もあるようだしな。いろいろ調べてみたんだが、オレサマではダメそうでお手上げ! だからチミたちに頼みたい!」  学園長の手をも煩わせるようなことを? それやっぱりロクでもない話?  思わず首を捻るが、チミたちなら出来るって信じてるからなんだぞ! とメメルはにっこり笑顔。  あっ、さっきの言葉は面倒ごとを押し付けようとしている方便だ。そうに違いない。  そんな、何かを訴えようとしている生徒たちの視線をさらっと流してメメルは続ける。 「まあまあ、これもチミたちの成長を思ってのこと! それにな、記憶を奪う何者かに出会うためには、大事な条件があるようなんだ」  それは? 言葉の続きを待つ。メメルはどこか寂しそうに、けれどいつものような笑顔で言った。 「何と変えても、忘れたい記憶があること」  他にも月の出る夜でなければいけない、記憶を奪うそれのためにクッキーを持っていかなければならない、なんて細かい条件はあるようだが、それはあくまでも噂話。一番大事な条件はそれだけだとメメルは言う。 「……まあ忘れたい記憶がなくなるわけだから、ある意味幸せなのかもしれないけどー……」  うむむと首を捻るメメルを見て、とろんと眠そうに話を聞いていたメッチェが、ふるりと首を振った。 「……忘れたい記憶があるのは、あっちも分かる。忘れることで救われることがあることも」  でも、それでも。 「………そう簡単に、誰かに預けていいものではないと思うんだめぇ~」 「それはもちろん、オレサマもそう思ってるぞ!」  だから、奪われた記憶を取り戻しにいってほしい、と。メメルとメッチェは頭を下げた。 ●  ぽつ、ぽつ、ぽつと。スペル湖の周りでは、いくつものひかりが舞っていた。  それらの多くは、ホタルのひかりだった。けれど、それに紛れて妖しくひかる、青と赤のひかり。  明らかにホタルのひかりではない、なにか。  その妖しいひかりに包まれた誰かは、その灯りをうっとりと見詰めながら呟いた。 「ああ、きれい。とてもきれい」  身を裂くような悲しみも、身を燃やすような苛烈な怒りも。大好きだったあのひとに、別れを告げられた切ない記憶だって。 「こんなに、こんなにきれいなのに」  いらないっていうんだもの。忘れたいっていうんだもの。ひとって、ほんとうにおかしいわ。  いらないのなら、代わりにわたしが大切にしてあげる。返してほしくなる、その日まで。  ………けれど不思議ね、誰も返して、って言いにこないのよ。
【水着】ふんドラゴラを捕まえて!! 正木 猫弥 GM

ジャンル イベント

タイプ ショート

難易度 普通

報酬 通常

公開日 2020-07-06

予約期間 開始 2020-07-07 00:00
締切 2020-07-08 23:59

出発日 2020-07-14

完成予定 2020-07-24

参加人数 8 / 8
 魔法学園『フトゥールム・スクエア』が誇る植物園、『リリー・ミーツ・ローズ』。  世界中の植物が集うこの施設は、学生たちが日々の喧騒から逃れる癒しの場であると同時に、貴重で危険な植物が封印された魔窟とも呼べる場所でもある。  そんなリリー・ミーツ・ローズから、ある特殊な魔法植物が『脱走』を果たした。  時は夏。フトゥールム・スクエアでは、どこか浮かれた雰囲気が漂っている。  学生たちの大半は、学園に迫る脅威を未だ知らずにいたのであった――。 「――全員揃ったな。皆には、『ふんドラゴラ』の捕獲任務に当たってもらいたい」  集められた学生たちに、その教師は手短に緊急課題の内容を述べた。  ふんドラゴラ。それは数十年前、とある学園教師が偶然生み出したマンドラゴラの亜種であり、そのあまりに特殊な性質からリリー・ミーツ・ローズに封印された魔法植物の名前である。 「ふんドラゴラに毒性や特殊な薬効などは一切無い。その分、根に蓄えられたエネルギーで、猛スピードで走り回る性質がある」  そう言いながら、当時記されたふんドラゴラのスケッチを見せる教師。マンドラゴラと言う割にはやたらと白くすべすべしていて、二股に分かれた大根のようにしか見えない。  だが、そんな事よりもっと目に付く特徴がふんドラゴラにはある。 「……もう分かったと思うが、ふんドラゴラには自らの皮や葉を材料とした『ふんどし』を履く性質がある。こいつらのふんどしに対する執着は凄く、ふんどしを履いている者には猛スピードで突進してくるぞ」  次に教師が持ってきたのは、虫取り網や漁師が使う投網など、ふんドラゴラ捕獲に使えそうなグッズの数々。 「皆には、園の外に出てしまったふんドラゴラの捕獲を担当してもらう。すばしっこい上に夜行性である奴らを日中捕らえる事は不可能に近いが、実は一網打尽にできそうなチャンスがある」  最後に教師が取り出したのは、『ふんどしボディービル大会開催!!』と書かれたパンプレットであった。 「……今回の件の責任を取って、『植物委員会』の学生たちにふんドラゴラをおびき寄せる作戦を立案させたんだが、一部の連中がやたら盛り上がってな。変な風に話が転がった挙句、園の近くでボディービル大会をやる事になったってわけだ」  ま、罰を与えるだけが教育ではないしな、と教師は苦笑いを浮かべた。 「園内は俺と他の植物委員会が責任を持つ。すまんが大会の安全を守りつつ、ふんドラゴラを一匹残らず捕まえてもらいたい。……頼んだぞ」  そう言いながら、教師は学生全員に紐のような物を握らせていく。手を開くと、そこには真新しい純白のふんどしがあった――。
音楽と喧嘩は酒の花 海太郎 GM

ジャンル 戦闘

タイプ ショート

難易度 簡単

報酬 ほんの少し

公開日 2020-07-03

予約期間 開始 2020-07-04 00:00
締切 2020-07-05 23:59

出発日 2020-07-10

完成予定 2020-07-20

参加人数 8 / 8
 生徒たちの前に立った学園教師の【ジョニー・ラッセル】は、何とも言えない顔で生徒たちを見渡した。 「……ねえみんな、酒場での演奏と、喧嘩って、自信ある?」  普段の明るさはどこへやら、ジョニーの表情は陰鬱だ。  それもそのはず、右手の指が見事に打ち砕かれて、包帯でグルグルにまかれている。 「……どうしたんですか?」  と案じた生徒に問われて、ジョニーは陰鬱に顔を上げた。  彼が語った事の顛末はこうだ。 「友人が営んでる、『Not for Me』って酒場があるんだ。時々有名な演奏家も立ち寄って好きに演(や)っていくから、それなりに地元でも人気があってね」  だがそこに、目を付けた悪党がいた。 「音楽団が来る日は、お客さんも当然多い。そこを狙って、『Not for Me』のライバル店が、無法者たちを送り込むようになったんだ。賢い連中で、ガードマンたちを雇っている日は絶対に襲ってこない。普通のお客さんと演奏家しかいない時を狙って、店を荒らしに来るんだ」  それで、昨日たまたま居合わせたところでジョニーとひと悶着起こしたのだという。  四人は倒したが、多勢に無勢、挙句客を人質にとられたところを後ろから強かに殴り倒され、十二対一でぼこぼこに負けてしまった。 「残党は、全部で八人。だけどあからさまな武装にはしっかり警戒してくるから、あくまで軽装で……他のお客さんも怖がらせちゃいけないしね」   「『課外活動』の一環として、この問題に取り組んでほしい。もちろん、無法者たちをやっつけることも経験の一つなんだけど、芸術・芸能コースのみんなには、お店での演奏、お客さんを不安から救えるような明るいパフォーマンスを披露するってことも、しっかり経験してほしい」
村を襲うは碧緑の獣 ウケッキ GM

ジャンル 戦闘

タイプ ショート

難易度 普通

報酬 通常

公開日 2020-07-02

予約期間 開始 2020-07-03 00:00
締切 2020-07-04 23:59

出発日 2020-07-10

完成予定 2020-07-20

参加人数 8 / 8
「お願いだッ! あたしらの村を助けてくれっ!」  そう言ってベッドから飛び起きたのはルネサンスの少女【リリア】である。  犬耳と尻尾を持つ人種である彼女は傷だらけの状態で『学園フトゥールム・スクエア』の近くに倒れていた。  教員に発見され、治療を施されて現在に至る。  彼女の傷は大きな爪痕や噛み傷が多い事から凶暴化した何かに襲われた事は明白であった。 「実は……あたしらの村にでっかい獣が他の獣を引き連れてうじゃうじゃやって来やがったんだ。正直、普段じゃ見かけない数だった」  ルネサンスと言えばその特徴は身体能力が高い事があげられる。並の獣相手に後れを取る事はないはず。  それなのにルネサンスの村を救援してくれとはどういうことなのだろうか。  話を聞いていた一同が不思議に思っているとリリアは俯き加減で話し出す。その表情は暗い。 「あいつら……普通の獣じゃねぇ、恐らくルネサンスの純種だがなんか妙な魔法具みたいなのが付いてて、見た事ねえ技ばっかり使いやがる。あの変な技さえなければあんな奴らに負けなんかしねぇよっ!」  悔しそうに拳を握り締めるリリアに一同は何とかするから状況を聞かしてくれと言った。  その瞬間、ぱっとリリアの表情が明るくなりぶんぶんと尻尾を振る。 「本当かっ! 力を貸してくれるなんてありがてえ! 困った時はこの学園に行けっていうじっちゃんの言葉は嘘じゃなかったんだな!」  嬉しそうにはしゃぐリリアだがその豊満な胸がたゆんたゆんとけしからんぐらいに自由奔放に揺れている。薄着でそれなのだからそれはもう色々と困る。当の本人にはそれが視線を集めているとは自覚が一切ないようであった。  一同が目のやり場に困っているとリリアは、はっと気が付いたように喋り出す。 「そうだ、詳細だったな悪い悪い。嬉しくなると色々と話が飛んじまうんだよ、なんでだろうな。ああ、そいで村人だけど全員村近くの洞窟に避難して守りを固めてる。村を襲った奴らは何かを探してるみたいで洞窟というか逃げる村人には何の興味も示さないみたいだった。動きはずいぶんと統制が取れていて妙だったよ」  話を聞く限りそのルネサンス純種と思われる獣達は何かを探しているようだ。一体何なのだろうか。  それとなく一同はリリアに心当たりがあるか聞いてみるが彼女にはそれに心当たりがないらしい。  村は中心に噴水があり、それを囲う様にして円形に家が建っているようだ。獣達は村のあちこちにちらばっていて総数は不明である。  ただ、一匹だけ巨大なルネサンスの純種と思われる獣が噴水近くに陣取り他の獣に指示を与えているらしい。  話を聞くだけでもどうやら何か獣達は明確な『目的』があるようだ。 「よし、さっそく出発だな。そうと決まればあたしが村に案内するよ! ちゃんと戦闘にも参加するから。あー大丈夫かって顔しやがったな? これでも村一番の戦士なんだから見くびるんじゃねえぞ!」  拳を突き出すリリアの仕草はあまり強そうには見えず、一同は多少の不安を感じるが村への道筋を知らない以上、彼女に案内を頼むしかないだろう。  こうして一同はリリアに案内され、学園から村へと向かうのであった。
暑い、そして熱い食堂の一日 根来言 GM

ジャンル コメディ

タイプ ショート

難易度 普通

報酬 通常

公開日 2020-07-01

予約期間 開始 2020-07-02 00:00
締切 2020-07-03 23:59

出発日 2020-07-09

完成予定 2020-07-19

参加人数 8 / 8
 その日は、ひと際暑かった。  アツイ、ツライ、ウゴキタクナイ。  生徒達が時折漏らす愚痴は、もはや太陽への呪詛となった言葉である。  が、幾ら同じ言葉を言ったところで、冷たい風が吹くわけではない。  ぐったり。  食堂のテーブルに突っ伏した生徒達を後目に、食堂職員【ベル・フリズン】は深いため息をついた。 「もー、君たち口ばっかりかい! 暇なら団扇で仰いでくれてもいいんだが……、うん! 聞いていないな! 別に構わないけども!」  ベルは、食堂の天井に張り付いた魔法機器の蓋を取り外し、軽く埃を払う。  蓋の内側、機器の中身を確認し、そしてまたため息。 (魔法陣がちょっと消えかけてるねぇ……、道理で、冷風を出してくれないわけだ) 「修理……、いやこれはもう買い替えをしなくてはいけないかもねぇ……、よっと」  脚立から軽々と飛び降りると、額の汗を拭う。 「職員さぁーん、何か冷たいの作ってよぅ。このままじゃ暑すぎて、午後の課題の前に倒れちゃう」 「おおっと、そりゃ一大事だねぇ。ちょこっとお待ち……ッ、ぐぅ!?」  ぱたぱたとキッチンへ向かい、食料庫の扉を勢いよく開けると……。  思わず鼻をつまむ。ツンと鼻につく刺激に、涙もにじみそう。  むぁ……。  瞬時に生暖かい風。風に乗って生臭い異臭。  眼下には見た事も無い光景。目を逸らしたくなるような地獄。 「……」  唖然以外の何物でもない。  普段、食料庫は寒くなる程に、冷却の魔法が掛けられているはずだが……。  まさかと、天井を見上げれば、所々の線が欠けており、まったく起動していなかったようだ。 (……この暑さじゃ、食料は全滅だねぇ、勿体ない。これは早急に片さなきゃ案件だ)  学園長に直してもらって……、魔法道具なら【ラビーリャ・シェムエリヤ】か。そんでもって腐った食料の掃除をして……、いや、生徒達への説明が先か。  頭をフル回転させる。幸いにもまだ、昼食の時間にはまだ早い。食材の調達と調理、そして修復を同時に行えば、何とか昼食時間中に立て直しができるだろう。  ……生徒たちはあまり待ってくれそうにはないが。  この事態を今だ知らない生徒達の声が微かに聞こえる。  『ご飯まだー?』『なに!? 変なにおいするんですけど!?』『暑い、熱いし暑い! 冷房入れてよー!』。  ゆっくり考える暇など、全くもって与えてくれないらしい。 (……では、考えないことにしようか)  ノイズ……もとい、ブーイングに忙しそうな生徒達に向かって、大きく吼えることにする。 「諸君、随分暇なようだねぇ! そんなに時間を持て余しているのなら、バイトでもしてくれないかい!?」  人手は全くと言っていいほどに足りない。  だが、これまた幸いなことに。  使えそうな生徒(人手)は、余る程いるようだ。
【想刻】スペル湖で釣りをしよう 夜月天音 GM

ジャンル イベント

タイプ ショート

難易度 簡単

報酬 少し

公開日 2020-06-30

予約期間 開始 2020-07-01 00:00
締切 2020-07-02 23:59

出発日 2020-07-08

完成予定 2020-07-18

参加人数 7 / 8
 放課後、魔法学園『フトゥールム・スクエア』、スペル湖。  公園もあり生徒や近隣住民の憩いの場である湖は、本日とても賑やかであった。  その理由はただ一つ。 「なぁなぁ、釣りしようぜ!!」  釣りだ。ヒューマンの男子学生が湖を訪れた学生達に声を掛けていた。 「何も道具が無いって? それは問題無いぞ。釣り竿も餌もバケツも必要な道具は全部揃っているから好きな物を使ってくれ」  道具は色々揃っており、釣りを存分に楽しむ事が出来るようだ。 「釣りは最高だよ。考え事をまとめるのにぴったりだし、忙しい日々で疲れた心を休めるのにもいいし、魚との真剣勝負も手に汗握る!」 「攻撃的な魚もいるから、武器の装備は外さない方がいいよ」 「おにぎりと冷たいジュースが沢山あるから、食べたり飲んだりしながら、楽しんでよ」  釣りが大好きらしい学生達が、次々と釣りの良さを主張する。 「釣りかぁ、忍耐力を鍛えるのにいいかも」 「新たな魚拓を取るぞー」 「おにぎりとかジュースが美味しそう」  声を掛けられた学生達は、それぞれの理由で釣りに参加していった。  そんな賑やかさを遠巻きに見つめる学生がいた。 「…………おにぎり」  おにぎりが大好きな【カズラ・ナカノト】だ。自らはほとんど行動を起こさないため興味はありながらも見つめるばかり。 「美味しそうだよね。釣りも面白そうだし、参加してみようよ!!」 「大きな魚が釣れるかもしれないよ!」 「ほらほら、早くいかないといい場所とられちゃうよ」  カズラの様子に気付いた何人かの学生達が彼の側に駆け寄り、あっという間に巻き込んでしまった。
Shall We Dance? 海太郎 GM

ジャンル コメディ

タイプ EX

難易度 簡単

報酬 通常

公開日 2020-06-26

予約期間 開始 2020-06-27 00:00
締切 2020-06-28 23:59

出発日 2020-07-04

完成予定 2020-07-14

参加人数 6 / 8
●『舞踏音楽学』  音楽室に、軽やかにジャスピアノが響き渡る。 「いいねいいね! 最高だよキミたち!」  と楽しそうに声を張り上げて、学園教師の【ジョニー・ラッセル】はいっそう鍵盤を叩いた。  生徒たちは、ジョニーの演奏に合わせて思い思いのステップを踏んでいる。  『舞踏音楽学』は、音楽とダンスに魔法を融合させたジョニー独自の論理に基づく授業だ。  音楽センスだけでなく、身体全体を使った表現力、体力が求められる。  魔法によって自らを強化することだけでなく、周囲に幸せな気持ちを広げ士気を上げたり、敵の戦意を削ぎ弱化させることができる、と、いうのがジョニーの触れ込みだ。  芸能・芸術コースの生徒からは、 「いいエクササイズになるよな」 「音楽に合わせて踊るのって楽しいよね!」  と好評を受ける一方、他の学科の生徒からは、 「音楽に合わせて踊るより、もっと効率のいい魔法はいくらでもあるでしょ」 「俺たちは先生のモルモットなんだよ。先生の魔法が効くかどうか、授業中にデータを取られてるんだ」  と、冷ややかで懐疑的な声も上がっている。  そんな世間の評判もどこ吹く風と、今日も今日とて音楽室にジャズピアノの音色を響かせていたジョニーだが、その日ばかりは少し様子がおかしかった。 ●ジョニーの危機  その日のジョニーは、ひどくしおれていた。普段なら元気に跳ねている癖っ毛も寝ぐせも、心なしか落ち込んでいる。  授業開始だというのに、ピアノの蓋を持ち上げることもなく、彼はただ椅子に座っていた。  何かあったのは一目瞭然だ。 「えーっと……」  見かねた生徒の一人が声をかける。 「先生? 恋人にフラれたりしましたか……?」  ジョニーは沈み切った様子で生徒を見遣った。 「僕の授業って、やっぱりあんまり役に立ってないかな……?」  生徒たちに何とも言い難い沈黙が流れる。 「役に立てられるかどうかは、個人にもよる気がしますけど……」  という控えめなフォローを聞き、ジョニーは深いため息をこぼした。 「一部のOBから、この授業の必要性を聞かれちゃって……芸術や芸能を極めるなら魔法はいらないって……中途半端な学問って言われて……僕うまく答えられなくて……」  青菜に塩とはこのことで、ジョニーはしおしおとへこたれてしまっている。 「ところで生徒諸君、頼まれちゃくれないかな……」  と言ってひらりと見せたのは『勇者活動』の詳細が記載された紙だった。 「簡単なゴブリン討伐なんだ。巣もそんなにまだ深く作られていないし、ゴブリンたちも若くて知恵が浅い。だから、この勇者活動で『舞踏音楽』が役に立ったって証明してきてほしいんだ……」  しょぼくれきったジョニーを前に、生徒たちは顔を見合わせた。
猫は夜中に踊りだす K GM

ジャンル 戦闘

タイプ ショート

難易度 普通

報酬 通常

公開日 2020-06-25

予約期間 開始 2020-06-26 00:00
締切 2020-06-27 23:59

出発日 2020-07-04

完成予定 2020-07-14

参加人数 6 / 8
●海辺の町アルチェ。漁港地区(北側)。  坂通りの突き当たりにある居酒屋『黒牛亭(くろうしてい)』。  客層は地元の労働者。  夜もとっぷり更けていることとあって、柄の悪そうな人間が目立つ。男も、女も。  時々扉が開閉し、客が出入りする。そのたびに喧噪が、どっと路上まであふれ出る。 「いよう、お前も一杯やりに来たのか……いいぜ、奢ってやるよ……なあに、気にすることはねえさ」 「そうとも、自分の稼ぎで飲んでるんだ、自分の稼ぎで……文句は言わせねえぞ……もし何か言ってきたら、一発食らわせてやるとも……!」  煙草の煙に霞む店内の一角で、客同士の喧嘩が起きた。  原因は酒を賭けてのサイコロ博打だ。 「てめえ、このインチキ野郎、サイコロに細工してやがるだろ! こんなに俺ばかりが負けるのはおかしい!」 「なにい、俺がインチキだと……馬鹿も休み休み言え! 単にてめえの運が悪いだけじゃあねえか!」  そうかと思えば店の亭主に食ってかかる客もいる。  こちらの原因はお勘定だ。 「冗談じゃない、こんな料金になるわけがない――酔ってるからってぼったくれると思ったら大間違いだ!」 「困りますねお客さん、飲んだものは飲んだんですから、きちんとお支払いいただかないと……出るところに出るはめになりますよ」 「ほおお、脅しやがるのか、上等じゃねえかこの悪党!」  客同士の喧嘩と違ってこちらの喧嘩は、勝敗が知れている。黒牛亭の亭主はこの飲み屋界隈で、一ニを争う腕っ節の持ち主なのだ。  チンピラまがいの客をひとひねり。金をポケットから抜き出し襟首を掴んで、勢いよく店外へほうり出す。  それを見た女客が仲のよい男客にもたれ掛かり、けらけら笑った。  亭主はこれ見よがしに両手をはたき扉を閉め、カウンターへ戻る。  そこでまた扉が開く。外から。  何人かの客がそちらへ目を向け、妙な表情になった。  年の頃13、4位かと思われる少女。  背中まで伸びた赤いくせっ毛。きらきらよく光る緑色の目。幾分小生意気そうな、愛嬌のある顔立ち。  ビーズを縫い込んだ絢爛なガウン。  明らかにこの界隈の人間ではない。身なりがよすぎる。  観光客が物見遊山に、ここまで足を運んできたんだろうか?  少女はしなやかな足取りでカウンターへ近づき、亭主に言った。笑顔で。 「酒。ちょうだい」  亭主は多少いぶかしみながら、彼女に聞き返した。 「そりゃ、くれというならあげるが。金はあんだろうねお嬢ちゃん?」 「金? ない」  そこに至って亭主は、少女から猛烈なアルコール臭が漂ってくるのに気づいた。どうやら、もうすでにどこかで飲んできているらしい。 「じゃあ酒はやれないね」 「酒、くれないの?」 「やらん。よそへ行きな」  そのやり取りに客たちが大笑いした。  ふざけた一人がこんなことを言い出す。 「よう、よう、お嬢ちゃん。金が無いなら踊りでもして見せてくれよ。裾をめくって脚跳ね上げてよ。そしたら一杯奢ってやるよ」  少女は陽気な調子で軽くステップを踏む。 「そうね、踊るの私好き」  直後彼女の口から猫の鳴き声が飛び出した。  鳴き真似とかいうものではない、本物の猫の声だ。 「いよーお、やああ、ううう」  それに応じて外から大合唱が返ってきた。 『いよーお、やああ、ううう』  続けて窓から覗きこんでくる、たくさんの猫の顔、顔、顔。  少女の周囲に電流が走る。  それに打たれた亭主がゴム毬みたいに跳ね飛び、ぶっ倒れた。  続けて彼女は、つま先だって独楽のように一回転し、楽しげに言った。 「あんたたちも踊って」 ●海辺の町アルチェ。観光地区(南側)。  イルフィナ海の波間で月明かりが、銀の粉のように、ちらちらと踊る。  夏を迎える今この界隈では、長期滞在を目的とした観光客の数が増してきていた。  豪奢なホテルや別荘の庭園には花のような形をした提灯が張り巡らされ、ビュッフェ用のテーブルが並ぶ。  カクテルグラスが盆に乗って、メインホールにしつらえられたバーから、夜の庭園にあふれ出て行く。  そこでは、眠気などちっとも感じない紳士淑女たちがさざめきあっていた。  オーケストラが奏でるワルツ。  黒い礼服の間に咲き乱れる、花のような色とりどりのドレス。  意味深な囁きや目配せ。  胸躍らせるような甘い香りは、飾られている花々から漂ってきているのか、それとも女の肌から立ち上ってきているのか。  一群れの若い男女が、ホテル入り口の石段に腰掛け話をしている。 「あなた、あの紫色のドレスはどうしたの? この前見せてくれた」 「今夜の夜会には来てこようと思ったんだけど、うっかり破いちゃって。ついてないわー」 「そういえばカサンドラの遺作が新しく見つかったらしいね。高値がついたとか」 「ああ、学園でオークションがあったって」 「そんなつまんない話よしてちょうだい。もっと楽しい話をしてよ」 「じゃあ、あそこにいる伯爵の話でもいたしましょうか? あの人ね、近々破産するみたいですよ。僕の友人のところにね、手形が回ってきたんです」 「あらやだ、本当?」 「ええ。屋敷も土地も売り払って、今じゃただひとつ残った別荘に愛人と住んでるとか。ほらあの、二流歌姫のアンナ」 「へー、あのオペラハウス座長に枕営業かけたって評判の」 「あれ本当と思う?」 「本当だろ。じゃなきゃあんな音痴の大根役者、舞台で使ってもらえるもんか」 「確かにね。で、奥方は?」 「奥方とは、離婚が成立したみたいで……破格の賠償金を払ってね」  忍び笑いしながら盛り上がっていた一同は、ふとそれを中断した。 「猫の声が聞こえないかい?」 「あら本当。どこかに隠れてるのかしら」 「この町、猫が多いものね」 「港町だから」  彼らから少し離れた所にいた同じような一団が、顔を一斉に上へ向け、どよめく。  何事かと思った次の瞬間、男女のちょうど目の前に男が落ちてきた。  張り出したテラスや木の枝に衝突した挙句だったから、即死はしないですんでいるようだが、起き上がることも出来ず呻いている。  若い男女たちは息を呑んだ。  いくらかしっかりした数名が、何事が起きたのかと場から離れ、ホテルの建物を見上げた。  そして息を飲んだ。  ホテルの屋根の上にびっしり猫が群れていたのだ。200、300くらいの数は余裕でいそうだった。  その中で数人の人間が踊っている。  赤い髪の少女はご機嫌で踊っている。ブランデーのボトルを手にして。  その前で、居酒屋の客たちも踊っている――ように見える。だが実のところそうではない。電撃によって、飛んだり跳ねたりせざるを得ないだけだ。鞭で芸を仕込まれる動物のように。  少女はまず居酒屋の屋根へ彼らを追い上げた後、ずっと踊らせ続けている。自身も踊りながら。屋根伝いの移動を続けている。まるで疲れを見せないで。  このホテルにたどり着く前に何人もの客たちが、足を滑らせ高所から落ちていった。  そしてたった今、亭主が落ちた。  残った数名もほどなく同じ運命を辿ることだろう。皆、限界を超える疲労に押しつぶされているのだから。口に薄い泡を吹き、目が飛び出しそうになっている。  だが少女はそのことに気づいていないのか、それとも気にかけていないのか、ひたすらご機嫌で踊り続けている。  取り巻きの猫たちがごろごろ喉を鳴らす。何匹かの猫は彼女の動きに合わせ、くねくね体を揺すっている。それはもう、とても楽しそうに。
夏の星空に夢を見ましょう 夏樹 GM

ジャンル ハートフル

タイプ ショート

難易度 とても簡単

報酬 少し

公開日 2020-06-23

予約期間 開始 2020-06-24 00:00
締切 2020-06-25 23:59

出発日 2020-06-30

完成予定 2020-07-10

参加人数 8 / 8
 学生寮『レイアーニ・ノホナ』から出て、あなたは、超大型商店『クイドクアム』へ買い出しに訪れた。 「あれ? なんだろう」 思わず声に出して言ってしまう。  クイドクアムの巨大な玄関の周囲が、緑色の細い葉を持つ見慣れない木々を束ねて置いてあるのである。そこには、色とりどりの長方形の紙が綺麗に飾り付けられていた。中には、色紙を切り貼りして作ったらしい装飾も随分ある。  その隣に、その綺麗な長方形の紙を束にして重ねているカルマの少女が、店員の制服を着て立っていた。 「なんですか? これ」  あなたがたずねると、カルマの店員は愛想良く笑って言った。 「七夕なんですが、当店ではこんなイベントを用意しています。星が願いをかなえてくれるというおまじないなんですが、あなたもどうですか?」 「おまじない?」 「本来なら、彦星と織姫が願いをかなえてくれるという伝説なんですが、それは現実的に無理ですから、ちょっとした魔法をかけているんです」 「例えば?」 「あなたの願望、夢、祈り、目標……そういうものが『かなった瞬間』を、魔法の夢の中で見る事が出来るんです。こちらの神に願い事を書いて、そちらの木に飾ってください。有料になりますけど」 「へえ……」  珍しい商売もあるもんだと、あなたは感心してしまった。 「ただし、当店が想定しているのは、いたずら好きの神様たちですので、願いが必ずしもかなった瞬間とは限らないかもしれません」 「え?」 「ランダムで、願望が逆夢になったり、あるいは何の関係もない夢が流れ込んで来たり、何故か、他人の夢と混ぜ合わせになったり、時には願望が他人と混ざった上で逆夢になったり、そのへんは、賽子を転がしたような状態になることもありますので、あらかじめご了承下さい」 「……それ、本当に神様なんですか?」 「いえー、それは、私も分かりません」 「はあ……」  妙な商売もあるもんだ……と思いながら、ついつい財布を取り出して相談しようかと悩むあなたであった。
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